JP2000094256A - パレット搬送式のワーク搬送装置およびワーク搬入搬出装置 - Google Patents

パレット搬送式のワーク搬送装置およびワーク搬入搬出装置

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JP2000094256A
JP2000094256A JP10265875A JP26587598A JP2000094256A JP 2000094256 A JP2000094256 A JP 2000094256A JP 10265875 A JP10265875 A JP 10265875A JP 26587598 A JP26587598 A JP 26587598A JP 2000094256 A JP2000094256 A JP 2000094256A
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work
pallet
rail
area
transport
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Seiji Fujishima
清二 藤島
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Original Assignee
Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの搬入出と加工機による加工とを同時
に、効率よく且つスムーズに行うことができるようにす
る。 【解決手段】 加工機15によるワークWの加工が行わ
れる加工エリアと未加工ワークの取り付けおよび加工済
ワークの取り出しが行われる段取りエリアとを結んで搬
送レール32(42)を設け、この搬送レール上を移動
可能で加工エリアと段取りエリアとの間で往復移動する
搬送パレット35,45を有してパレット搬送式の搬送
装置が構成される。搬送パレットは複数個設けられ、搬
送レールもこれに対応して複数組設けられ、これらがそ
れぞれ上下に離れて配設され、搬送レール上を搬送パレ
ット同士が互いに干渉することなく加工エリアと段取り
エリアとの間を自由に往復移動可能であり、且つすべて
の搬送パレットの搬送面がすべての搬送レールより上側
に位置するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板のレーザー切
断加工、ガス切断加工等に際して、未加工ワーク(材
料)および加工済みワークの搬送を行うために用いられ
るワーク搬送装置および未加工ワークの搬入や加工済み
ワークの搬出を行うワーク搬出搬入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型鋼板のレーザー切断加工、ガス切断
加工は、従来では、切断定盤の上に加工対象となる鋼板
(ワーク)を搬入定置し、加工機を切断定盤の上に定置
されたワークの上方において水平方向に移動させながら
ワークの切断加工を行うように構成されていた。このよ
うな切断システムでは、まず加工機を切断定盤の上方領
域の外側に退避させた状態で天井クレーン等(搬入搬出
装置)を用いてワークを搬入して切断定盤の上に定置
し、次に加工機を切断定盤の上方に移動させてこれを水
平方向に移動させながらワークの切断加工が行われる。
加工後は、再び加工機を切断定盤の上方領域の外に退避
させ、搬入搬出装置(天井クレーン、マテハン装置、ピ
ックアップ装置)を切断定盤の上に移動させて切断加工
後のワークを搬出するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシステムでは、ワークの搬入定置や、切断加工後の
ワークの搬出作業中は加工機を定盤の外側に退避させる
必要があり、逆に、加工機によるワークの切断加工中に
おいては搬入搬出装置を定盤の外側に退避させる必要が
あり、ワークの搬入搬出を行っているときには切断加工
ができず、切断加工を行っているときには搬入搬出がで
きず、設備稼働率が低いという問題がある。なお、設備
稼働率を上げるため、ワークの搬入定置範囲や、加工後
のワーク搬出範囲を避けて加工できるようにするため
に、加工機を大型化するということは行われているが、
加工機が大型化するとコストアップに繋がるだけでな
く、ワークの搬入搬出経路が長くなって作業時間が長く
なり、搬入搬出設備も大型化するという問題もある。さ
らに、可動中の加工機の近傍で搬入搬出作業が行われる
ため、必ずしも安全上好ましいものではなかった。
【0004】本発明はこのような問題に鑑み、ワークの
搬入搬出を効率良く行うことができるようにするととも
に、ワークの搬入搬出と加工機による加工とを同時に且
つ効率よく、スムーズに行うことができるようにするこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、加工機によるワークの加工が行
われる加工エリアと未加工ワークの取り付けおよび加工
済ワークの取り出しが行われる段取りエリアとを結んで
搬送レールを設け、この搬送レールにこのレール上を移
動可能な搬送パレットを配設し、搬送パレットを加工エ
リアと段取りエリアとの間で往復移動するようにしてパ
レット搬送式の搬送装置が構成される。さらに、この搬
送装置において、搬送パレットが複数個設けられるとと
もに、搬送レールも各搬送パレットに対応して複数組設
けられ、これら複数の搬送パレットがそれぞれ上下に離
れて配設され、対応する搬送レール上を搬送パレット同
士が互いに干渉することなく加工エリアと段取りエリア
との間を自由に往復移動可能であり、その上で、すべて
の搬送パレットの搬送面がすべての搬送レールより上側
に位置するように構成される。
【0006】このような構成のパレット搬送式のワーク
搬送装置を用いれば、複数のパレットがそれぞれ相手パ
レットと干渉することなく独立して往復移動可能であ
り、一つのパレットを加工エリアに位置させて加工機に
よる加工を行っているときに、別のパレットを段取りエ
リアに位置させて加工済みワークの取り出しや未加工ワ
ークの取り付けを行うことができ、効率の良い作業が可
能となる。また、この搬送装置では、すべての搬送パレ
ットの搬送面が搬送レールのレール面より上側に位置す
るため、どの搬送パレットを用いても、加工エリアにお
けるワークの加工および段取りエリアにおけるワークの
取り付け、取り外し作業を搬送レールに邪魔されること
なくスムーズに行うことができる。
【0007】なお、搬送パレットを搬送レールに対して
上下動させるリフト機構を搬送パレットに設け、加工エ
リアにおける加工機との上下位置関係を調整可能とする
のが好ましい。本搬送装置では、各搬送パレットを上下
に離れて配設して互いに干渉することなく往復移動可能
としているため、各搬送パレットの搬送面の位置が上下
にずれて位置する。このため、加工エリアにおいて各搬
送パレットの搬送面上に置かれたワークと加工機との上
下位置が搬送パレット毎に異なり、加工機による加工が
難しくなる可能性があるが、このようなときにリフト機
構により搬送パレットの上下位置を調整して加工機との
上下位置関係を調整することにより、加工機による加工
を正確且つ容易に行うことができるようになる。
【0008】これと同様の理由から、加工エリア内にお
いて搬送レールを上下動させるレールリフト機構を設
け、レールリフト機構により搬送レールを上下動させ
て、加工エリア内における搬送レール上に位置した搬送
パレットを上下動させ、加工機と搬送パレットとの上下
位置関係を調整可能としても良い。
【0009】本発明に係るワーク搬入搬出装置は、加工
機によるワークの加工、未加工ワークの搬入および搬出
が行われるワーク処理エリアに前後に延びて配設された
移動レールと、この移動レール上を移動可能なピッキン
グ台車と、このピッキング台車に設けられた吊り上げ装
置とから構成される。そして、ピッキング台車は、移動
レール上を前後に移動可能な台車ボディと、台車ボディ
上に設けられるとともにワーク処理エリアの上方に位置
して移動レールと平行になって前後に延びる第1ガイド
部材と、第1ガイド部材に沿ってワーク処理エリアの上
方を前後に移動可能で、移動レールと直角な左右方向に
延びる第2ガイド部材とを有し、吊り上げ装置は第2ガ
イド部材に沿って左右に移動可能に構成される。
【0010】この構成のワーク搬入搬出装置では、吊り
上げ装置は第2ガイド部材に沿って左右に移動可能であ
り、この第2ガイド部材は第1ガイド部材に沿って前後
に移動可能であり、さらに、第1ガイド部材が取り付け
られた台車ボディが移動レールの上を前後に移動可能で
あるため、吊り上げ装置の移動の自由度が高く、吊り上
げ装置によるワークの搬入および搬出が容易且つ迅速に
行える。
【0011】なお、台車ボディが上方に起立した支持フ
レームを有し、第1ガイド部材が支持フレームの上端部
に前方にオーバーハングして取り付けられるように構成
するのが好ましい。これにより吊り上げ装置は第1ガイ
ド部材のオーバーハングした部分の領域内を移動ること
になり、下方に障害となるものがなくなり、吊り上げ作
業が容易となる。
【0012】また、台車ボディの下部に、吊り上げ装置
により吊り上げられて搬入搬出されるワークを一時的に
保管する載置台を設けるのが好ましい。これにより吊り
上げ装置による搬入搬出作業がより効率的に行うことが
できる。
【0013】上記ワーク処理エリアを、加工機によるワ
ークの加工が行われる加工エリアと未加工ワークの取り
付けおよび加工済ワークの取り出しが行われる段取りエ
リアとに分けて構成し、加工エリアと段取りエリアとを
結んで延びる搬送レール上を搬送パレットが両エリアの
間を往復搬送されるようにした場合には、移動レールを
段取りエリアに設け、吊り上げ装置は段取りエリアに位
置した搬送パレットに対するワーク搬入および搬出を行
うように構成するのが好ましい。
【0014】このようにすれば、段取りエリアでは搬入
搬出装置により搬送パレットに対するワークの搬入、搬
出を行い、搬送パレットを加工エリアに移動させて加工
機によるワークの加工が可能となり、搬入搬送装置と加
工機とが干渉することなくそれぞれ独自に作業すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
るパレット搬送式の搬送装置の好ましい実施形態につい
て説明する。図1〜図4に本発明の第1の実施形態に係
る搬送装置を開示しており、この搬送装置は図1に示す
ように「加工エリア」と「段取りエリア」とを結ぶ長手
方向に延びて構成されている。なお、「加工エリア」と
「段取りエリア」とを総称して「ワーク処理エリア」と
称する。
【0016】参考的な値であるが、図1に示す搬送装置
のサイズは、例えば、長手方向(前後方向)寸法が約3
0M、幅方向(左右方向)寸法が約7Mである。この搬
送装置は通常屋内に設けられ、ここでは図示しないが、
搬送装置の上方に長手方向に移動する天井クレーンが設
けられて、加工前の鋼板の搬送等を天井クレーンにより
行うことができるようになっている。
【0017】「加工エリア」には、図2に示すように、
長手方向に延びる左右一対の第1フレーム11と、この
第1フレーム11の上面にそれぞれ長手方向に延びて配
設された左右一対の第1レール12とからなる加工機用
移動レール装置が設けられている。第1レール12の上
にガイドローラ16が転動自在に載せられて、加工機1
5が加工機用移動レール装置上に長手方向(前後方向)
に移動自在に配設されている。この加工機15は加工対
象となる鋼板Wの切断加工をガス、プラズマもしくはレ
ーザ光を用いて行う機械である。
【0018】「段取りエリア」には、図4に示すよう
に、第1フレーム11と同一直接上に沿って長手方向に
延びて、左右一対の第2フレーム21が設けられてい
る。第2フレーム21の上面にそれぞれ長手方向に延び
て第2レール22(特許請求の範囲の移動レール)が配
設されてピッキング台車用移動レール装置が構成されて
いる。第2レール22の上にガイドローラ51aが転動
自在に載せられて、ピッキング台車50がピッキング台
車用移動レール装置上に長手方向(前後方向)に移動自
在に配設されている。ピッキング台車50は加工前の鋼
板Wの搬入や、加工鋼板Wの搬出を行うもので、後述す
るようにワークの搬入搬出のための吊り上げ装置を有し
ている。なお、「段取りエリア」の端部には、ピッキン
グ台車50により搬出された加工済み鋼板W(加工製
品)を一時的に載せる搬出台28が設けられている。
【0019】上記第1および第2フレーム11,21の
内側面に沿ってそれぞれ左右一対の上フレーム31およ
び下フレーム41が配設されており、各フレーム31,
41の上面にそれぞれ上レール32および下レール42
(特許請求の範囲の搬送レール)が設けられている。な
お、これら上下フレーム31,41および上下レール3
2,42は、加工エリアから段取りエリアにまで直線状
に延びて設けられている。
【0020】図2に示すように、上レール32にはガイ
ドローラ36が転動自在に載せられて上段パレット35
が上レール32上を長手方向に移動自在に取り付けられ
ており、上段パレット35は段取りエリアと加工エリア
との間を移動自在である。上段パレット35の上面には
加工対象となる鋼板Wを位置決めして取り付け可能とな
っている。
【0021】図3および図4に示すように、下レール4
2にはガイドローラ46が転動自在に載せられて下段パ
レット45が下レール42上を長手方向に移動自在に取
り付けられており、下段パレット45も段取りエリアと
加工エリアとの間を移動自在である。下段パレット45
の上面にも加工対象となる鋼板Wを位置決めして取り付
け可能となっている。下段パレット45は、鋼板Wを取
り付ける面を有した取り付け台部45aと、この取り付
け台部45aの左右に下方に延びるとともにガイドロー
ラ46を保持する脚部45bとから構成され、脚部45
bに対して取り付け台部45aが上下に移動可能となっ
ている。そして、脚部45bに対して取り付け台部45
aを上下動させるリフト機構47が設けられている。
【0022】なお、図4から良く分かるように、下段パ
レット45の上面(鋼板Wを載置する面)は、上レール
32および第2レール22より上側に位置しており、後
述するように、未加工鋼板Wの搬入作業および加工済み
鋼板Wの搬出作業に際して、これらレール32,22が
邪魔しないようにしている。
【0023】上述のように、上段パレット35の下側に
下段パレット45が位置するが、図2〜図4から分かる
ように、両パレット35,45は上下に間隔をおいて位
置しており、互いに干渉することなく独立して段取りエ
リアと加工エリアとの間を移動自在である。
【0024】ピッキング台車50の具体的な構成を図6
および図7に示しており、これらの図を参照してピッキ
ング台車50について説明する。ピッキング台車50
は、第2レール(移動レール)22の上を転動する左右
各一対のガイドローラ51aを有した左右一対のベース
フレーム51を有して第2レール22上を前後に移動自
在である。ベースフレーム51からは上方に起立した門
型の第1支持フレーム52が延びるとともに支持フレー
ム52の上部において前方に突出した左右一対の第2支
持フレーム54が設けられており、これらベースフレー
ム51、第1および第2支持フレーム52,54により
台車ボディが構成される。支持フレーム52の下部には
左右方向に掛け渡されて載置台53が設けられており、
この載置台53の上に加工済みのワークW等を一時的に
載置もしくは保管することが可能となっている。
【0025】両第2支持フレーム54の下側に、左右一
対の第1ガイド部材55が前後に(移動レール22と平
行に)延びて固設されている。第1ガイド部材55はI
型鋼材から構成され、図示のように、第1支持フレーム
52の上端から前方にオーバーハングして延びている。
これら第1ガイド部材55に沿って前後に移動自在な走
行部材56を左右両側に有する第2ガイド部材57が、
両第1ガイド部材55に掛け渡されるようにして設けら
れており、第2ガイド部材57は第1ガイド部材55に
沿って前後移動自在である。第2ガイド部材57は左右
に延びて配設されたI型鋼からなるガイドレールを構成
しており、この第2ガイド部材57に沿って左右に移動
自在に吊り上げ装置58が配設されている。この吊り上
げ装置58にはマグネット式リフト59が吊り下げられ
ており、このリフト59により加工済みワークWを吸着
して吊り上げ搬送可能となっている。
【0026】以上のように構成されたワーク搬送装置を
用いて鋼板Wの加工を行う作動を説明する。最初は、上
段もしくは下段パレット35,45の一方、例えば上段
パレット35を「段取りエリア」に移動させ、ピッキン
グ台車50や、図示しない天井クレーン装置等により未
加工鋼板Wを上段パレット35の上面に位置決めして取
り付ける(未加工鋼板の搬入)。そして、上段パレット
35を加工エリアに搬送移動させて加工機15により所
定形状に切断する切断加工が行われる。
【0027】このようにして加工エリアにおいて切断加
工が行われている間に、下段パレット45は段取りエリ
アに移動されて、その上面に位置決めして未加工鋼板W
が取り付けられる。そして、加工エリアにおける上段パ
レット35上の鋼板Wの加工が完了すると、上段パレッ
ト35は段取りエリアに搬送され、同時に下段パレット
45は加工エリアに搬送される。このため、加工エリア
においては下段パレット45に取り付けられた未加工鋼
板Wの加工が直ちに開始され、一方、段取りエリアにお
いては上段パレット35からピッキング台車50により
加工済み鋼板(加工済みワーク)Wの搬出作業が行われ
る。
【0028】このとき、ピッキング台車50の吊り上げ
装置58により、加工済みワークWが吊り上げ搬送され
るのであるが、図6および図7に示したように、ピッキ
ング台車50は、全体が移動レール22の上を前後に移
動可能であり、さらに、この台車50において吊り上げ
装置58が前後左右に移動可能であるため、効率の良い
搬出作業が可能である。また、第1ガイド部材55は前
方にオーバーハングしているため、図示しない天井クレ
ーンにより加工前の大きな鋼板を搬入するときに、この
鋼板がピッキング台車50と干渉することなく搬入させ
ることが可能であり、搬入作業が容易となる。
【0029】このようして吊り上げ装置58により吊り
上げられたワークWをピッキング台車50の載置台53
に一時的に重ねて載置しながら連続してワークWの搬出
作業を行うことができ、この後、ピッキング台車50を
搬出台28のそばに移動して載置台53に重ねて載置し
たワークWをまとめて搬出台28に移し替え、効率よく
ワークWの搬出作業を行うことができる。なお、このよ
うにして搬出作業が完了すると、新しい未加工鋼板Wが
位置決めされて上段パレット35の上に取り付けられ
る。
【0030】また、加工前の鋼板のサイズが小さく、載
置台53の一部を利用して載置保持することが可能であ
る場合には、載置台53を加工前の鋼板(素材)の仮置
場所としても使用でき、作業効率の向上に役立つ。この
とき、載置台53は加工前の鋼板と加工済みのワークW
の仮置場所として兼用使用される。
【0031】以下、上記作業が繰り返し行われて鋼板W
の切断加工がなされるが、上述のように、加工を行って
いる間に、加工済み製品の搬出と未加工鋼板の搬入およ
び取り付け作業を行うことができるため、効率の良い加
工作業が可能である。しかも、加工が行われる加工エリ
アと搬入および搬出を行う段取りエリアとが完全に分離
されているため、段取りエリア内に加工機が入ってくる
ようなことがなく、段取り作業を安全に行うことが可能
である。
【0032】このような構成の搬送装置の場合には、少
なくとも2パレット分について無人運転が可能となる。
また、パレットの上に何も無い停止状態から最初に作業
を開始するときには、段取りエリアにおいてとりあえず
1枚の鋼板Wのみをパレット上に取り付けて、このパレ
ットを加工エリアに移動させて加工を行い、その間に別
のパレット上に鋼板を取り付ける作業を行うことが可能
であり、効率良く作業を開始することができる。
【0033】以上の例では、下段パレット45には脚部
45bに対して取り付け台部45aを上下動させるリフ
ト機構47が設けられているが、これは上段パレット3
5と下段パレット45とではその上に取り付けられた鋼
板Wの上下位置が異なり、加工機15との上下間隔が異
なることに鑑みたものである。すなわち、下段パレット
45に取り付けた鋼板Wを加工機15により加工すると
きには、リフト機構47により取り付け台部45aを上
動させて加工機15に近づけ、加工機15に対する上下
位置調整を行い、最適な加工を行わせることができる。
なお、加工機15に充分な上下位置調整機能があるとき
には、リフト機構47を設けなくても良い。
【0034】図5に、本発明の第2の実施形態に係る搬
送装置を示しており、この装置では、全レールを同一平
面上に位置させて配設している。左右一対の第1および
第2レール112,122(但し、第1レール112は
図示せず)が一直線上に平行に延び、その内側に左右一
対の上レール132が平行に延び、さらにその内側に左
右一対の下レール142が平行に延びて配設されてい
る。これらレールの上に対応するガイドローラ126,
136,146が転動自在に載置され、ピッキング台車
150、上段パレット135および下段パレット145
がそれぞれ長手方向(前後方向)に移動自在となってい
る。
【0035】ピッキング台車150、上段パレット13
5および下段パレット145が図示のように互いに重な
らないように上下に離れて配設されており、上段および
下段パレット135,145は干渉することなくそれぞ
れ独立して加工エリアと段取りエリアとの間を移動可能
である。下段パレット145には全体を上下動させるリ
フト機構147が設けられている。
【0036】なお、このように下段パレット145のみ
を上下動させるのではなく、下レール142を段取りエ
リア内において上下動させるリフト機構を設け、これに
より下レール142とともにこの下レール142の上に
位置する搬送パレットを上下動させても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の搬送パレットがそれぞれ上下に離れて配設され、
対応する搬送レール上を搬送パレット同士が互いに干渉
することなく加工エリアと段取りエリアとの間を自由に
往復移動可能となるように構成されているので、一つの
パレットを加工エリアに位置させて加工機による加工を
行っているときに、別のパレットを段取りエリアに位置
させて加工済みワークの取り出しや未加工ワークの取り
付けを行うことができ、効率の良い作業が可能となる。
また、この搬送装置では、すべての搬送パレットの搬送
面が搬送レールのレール面より上側に位置するため、ど
の搬送パレットを用いても、加工エリアにおけるワーク
の加工および段取りエリアにおけるワークの取り付け、
取り外し作業を搬送レールに邪魔されることなくスムー
ズに行うことができる。
【0038】このように、本搬送装置では、各搬送パレ
ットを上下に離れて配設して互いに干渉することなく往
復移動可能としているため、各搬送パレットの搬送面の
位置が上下にずれて位置するため、加工エリアにおいて
各搬送パレットの搬送面上に置かれたワークと加工機と
の上下位置が搬送パレット毎に異なり、加工機による加
工が難しくなる可能性があるが、本発明では、搬送パレ
ットを搬送レールに対して上下動させるリフト機構を搬
送パレットに設けたり、加工エリア内において搬送レー
ルを上下動させるレールリフト機構を設けたりして、加
工エリアにおける加工機との上下位置関係を調整可能と
しており、これにより加工機による加工を正確且つ容易
に行うことができる。
【0039】また、本発明に係るワーク搬入搬出装置に
よれば、ワーク処理エリアに前後に延びて配設された移
動レール上を移動可能なピッキング台車を設け、このピ
ッキング台車に吊り上げ装置を設けており、吊り上げ装
置は第2ガイド部材に沿って左右に移動可能であり、こ
の第2ガイド部材は第1ガイド部材に沿って前後に移動
可能であり、さらに、第1ガイド部材が取り付けられた
台車ボディが移動レールの上を前後に移動可能であるた
め、吊り上げ装置の移動の自由度が高く、吊り上げ装置
によるワークの搬入および搬出が容易且つ迅速に行うこ
とができる。
【0040】なお、台車ボディが上方に起立した支持フ
レームを有し、第1ガイド部材が支持フレームの上端部
に前方にオーバーハングして取り付けられるように構成
するのが好ましい。これにより天井クレーン等を用いて
加工前の大きなワークを搬入する作業に際して台車ボデ
ィとの干渉のおそれがなくて搬入作業が容易となり、さ
らに、吊り上げ装置は第1ガイド部材のオーバーハング
した部分の領域内を移動ることになり、下方に障害とな
るものがなくなり、つり上げ装置を用いて行われる吊り
上げ作業が容易となる。また、台車ボディの下部に、吊
り上げ装置により吊り上げられて搬入搬出されるワーク
を一時的に保管する載置台を設けるのが好ましい。これ
により吊り上げ装置による搬入搬出作業がより効率的に
行うことができる。
【0041】上記ワーク処理エリアを、加工機によるワ
ークの加工が行われる加工エリアと未加工ワークの取り
付けおよび加工済ワークの取り出しが行われる段取りエ
リアとに分けて構成し、加工エリアと段取りエリアとを
結んで延びる搬送レール上を搬送パレットが両エリアの
間を往復搬送されるようにした場合には、移動レールを
段取りエリアに設け、吊り上げ装置は段取りエリアに位
置した搬送パレットに対するワーク搬入および搬出を行
うように構成する。このようにすれば、段取りエリアで
は搬入搬出装置により搬送パレットに対するワークの搬
入、搬出を行い、搬送パレットを加工エリアに移動させ
て加工機によるワークの加工が可能となり、搬入搬送装
置と加工機とが干渉することなくそれぞれ独自に作業す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク搬送装置の全体構成を示す
平面図である。
【図2】このワーク搬送装置を図1の矢印II−IIに沿っ
て示す断面図である。
【図3】このワーク搬送装置を上下段パレットが上下に
重なった位置にある状態で矢印II−IIに沿って示す断面
図である。
【図4】このワーク搬送装置を図1の矢印IV−IVに沿っ
て示す断面図である。
【図5】本発明に係るワーク搬送装置の異なる実施形態
を示す断面図である。
【図6】上記ワーク搬送装置に用いられるピッキング台
車の構成を示す正面図である。
【図7】上記ワーク搬送装置に用いられるピッキング台
車の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
11 第1フレーム 12 第1レール 15 加工機 21 第2フレーム 22 第2レール 28 搬出台 31 上フレーム 32 上レール 35 上段パレット 41 下フレーム 42 下レール 45 下段パレット 47 リフト機構 50 ピッキング台車 58 吊り上げ装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工機によるワークの加工が行われる加
    工エリアと未加工ワークの取り付けおよび加工済ワーク
    の取り出しが行われる段取りエリアとを結んで延びる搬
    送レールと、 この搬送レール上を移動可能であり、前記加工エリアと
    前記段取りエリアとの間を往復搬送される搬送パレット
    とを有し、 前記搬送パレットが複数個設けられるとともに、前記搬
    送レールが各搬送パレットに対応して複数組設けられて
    おり、 これら複数の前記搬送パレットがそれぞれ上下に離れて
    配設され、前記搬送パレットが互いに干渉することなく
    前記加工エリアと前記段取りエリアとの間を自由に往復
    移動可能であり、 すべての前記搬送パレットの搬送面がすべての前記搬送
    レールより上側に位置することを特徴とするパレット搬
    送式のワーク搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送パレットを前記搬送レールに対
    して上下動させるパレットリフト機構が前記搬送パレッ
    トに設けられ、前記加工エリアにおける前記加工機との
    上下位置関係を調整可能であることを特徴とする請求項
    1に記載のパレット搬送式のワーク搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記加工エリア内において前記搬送レー
    ルを上下動させるレールリフト機構が設けられ、前記レ
    ールリフト機構により前記搬送レールを上下動させて、
    前記加工エリア内における前記搬送レール上に位置した
    前記搬送パレットを上下動させ、前記加工機と前記搬送
    パレットとの上下位置関係を調整可能であることを特徴
    とする請求項1に記載のパレット搬送式のワーク搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 加工機によるワークの加工、未加工ワー
    クの搬入および搬出が行われるワーク処理エリアにおい
    て前後に延びて配設された移動レールと、この移動レー
    ル上を移動可能なピッキング台車と、このピッキング台
    車に設けられた吊り上げ装置とからなり、 前記ピッキング台車は、 前記移動レール上を前後に移動可能な台車ボディと、 前記台車ボディ上に設けられるとともに前記ワーク処理
    エリアの上方に位置して前記移動レールと平行に前後に
    延びる第1ガイド部材と、 前記第1ガイド部材に沿って前記ワーク処理エリアの上
    方を前後に移動可能で、前記移動レールと直角な左右方
    向に延びる第2ガイド部材とを有し、 前記吊り上げ装置は前記第2ガイド部材に沿って左右に
    移動可能であることを特徴とするワーク搬入搬出装置。
  5. 【請求項5】 前記台車ボディが上方に起立した支持フ
    レームを有し、前記第1ガイド部材が前記支持フレーム
    の上端部に前方にオーバーハングして取り付けられてい
    ることを特徴とする請求項4に記載のワーク搬入搬出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記台車ボディの下部に、前記吊り上げ
    装置により吊り上げられて搬入搬出されるワークを一時
    的に保管する載置台が設けられていることを特徴とする
    請求項4もしくは5に記載のワーク搬入搬出装置。
  7. 【請求項7】 前記ワーク処理エリアが、加工機による
    ワークの加工が行われる加工エリアと未加工ワークの取
    り付けおよび加工済ワークの取り出しが行われる段取り
    エリアとからなり、 前記加工エリアと前記段取りエリアとを結んで延びる搬
    送レールが設けられ、この搬送レール上を移動可能な搬
    送パレットが前記加工エリアと前記段取りエリアとの間
    を往復搬送されるようになっており、 前記移動レールは前記段取りエリアに設けられ、前記吊
    り上げ装置は前記段取りエリアに位置した前記搬送パレ
    ットに対するワーク搬入および搬出を行うことを特徴と
    する請求項4〜6のいずれかに記載のワーク搬入搬出装
    置。
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