JP2000092324A - 画像読み取り装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像読み取り装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2000092324A
JP2000092324A JP10254159A JP25415998A JP2000092324A JP 2000092324 A JP2000092324 A JP 2000092324A JP 10254159 A JP10254159 A JP 10254159A JP 25415998 A JP25415998 A JP 25415998A JP 2000092324 A JP2000092324 A JP 2000092324A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の表裏両面を2つの画像読み取り手段を
用いて同時読み取りを行う場合に、各画像読み取り手段
の特性のばらつきを補正できるようにする。 【解決手段】 テスト原稿を、第1面画像読み取り部7
−1と第2面画像読み取り部7−2とでそれぞれ読み取
り、各読み取ったデータを第1面読み取り特性補正部8
−1と第2面読み取り特性補正部8−2とにおいてそれ
ぞれ補正することにより、通常原稿の両面を読み取った
ときの、両面の画像の状態を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像を読み取り、読
み取った画像をホストコンピュータ又は画像形成装置な
どに送出する画像読み取り装置及びコンピュータ読み取
り可能な記憶媒体に関するものであり、具体的には、読
み取った画像をホストコンピュータに送るスキャナ装
置、1対1に接続された画像読み取り部と画像形成部間
で可視画像の複写を行うスタンドアロン複写機の画像読
み取り部、ネットワーク接続されたネットワーク複写機
間で可視画像の複写を行うネットワーク複写機の画像読
み取り部、ファクシミリ装置の画像読み取り部、画像フ
ァイリング装置の画像読み取り部、などの画像読み取り
装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アナログ式複写機では、原稿に光
を照射し、その反射光を感光ドラムに導くことで画像形
成を行っているため、光路系の制限により、両面原稿の
読み取りは原稿を反転させながら片方ずつ行う必要があ
った。その後、複写機がデジタル化され、画像の読み取
りをCCDなどにより行うようになったことにより、画
像の読み取りに関しては必ずしも片面ずつ行う必要はな
くなったが、画像形成部が片面ずつしか画像を形成でき
ない点と、上記アナログ式複写機からの延長により、両
面原稿の両面同時読み取りを行う複写機の製品化は実現
されていなかった。
【0003】これを詳細に説明すると、まず従来の複写
機では、画像読み取り部と画像形成部とは1対1に接続
される。そして、通常は片面読み取りの最大速度と、片
面の画像形成の最大速度とが同じになるように設計され
る。一方、両面の画像形成は片面の2倍以上かかるた
め、読み込みも片面の2倍以上かかってもよい。即ち、
従来は読み込みのみを両面同時読み取りにして速くして
も意味がなかった。
【0004】尚、ファクシミリやファイリング装置で
は、両面同時読み取りの可能なものが提案されている
(特開平9−116714号公報、特開平6−1254
53号公報)。しかし、これらのファクシミリやファイ
リング装置では、その出力は白黒2値データであり、白
黒多値データやカラーデータを扱うものは提案されてい
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、画像記憶装置の
値段が低下し、画像読み取り装置に大容量の画像記憶装
置を搭載できるようになってきた。この場合、両面原稿
を両面同時に読み込んで画像記憶装置に書き込むことが
できれば、ユーザは早く原稿を持って戻ることが可能に
なる。これは、特にスキャナ装置や、ファクシミリ装置
の場合に有効であり、また複写機においても部数が多い
場合等には有効である。
【0006】また、近年、複写機の画像読み取り部で読
み込んだ画像データを、ネットワークを経由して他の複
写機の画像形成部で形成するネットワーク複写機能が提
案されている。このように、画像読み取り部と画像形成
部が従来の複写機のように1対1に接続されていない場
合は、画像形成部の片面の画像形成速度が、画像読み取
り部の片面の画像読み取り速度より速いケースも出てく
る。この場合、画像読み取り部で両面原稿を両面同時に
読み込めれば、速い画像形成部の能力を活かせる。
【0007】このように画像読み取り装置において、両
面原稿の両面同時読み込みを行おうとする場合、各面に
ついてそれぞれ読み取り手段を設けたことになるが、そ
れらの読み取り特性を合わせることが重要である。その
理由は、各面の読み取り手段の読み取り特性が異なって
いると、読み取られた結果が両面で異なってしまうため
である。
【0008】従来、ファクシミリやファイリング装置で
は、両面同時読み取りの可能なものが提案されている
が、これらの装置では、その出力は白黒2値データであ
り、読み取り特性の差はあまり気にする必要がなく、実
際、読み取り特性の差を補正する提案はされてこなかっ
た。これに対し、複写機で扱う画像データは、白黒多値
画像データやカラー画像データが多く、読み取り特性に
差があると、画像に顕著に現れるため、解決しなければ
ならない問題である。また、特に読み取った画像をネッ
トワークを経由して他の装置に送る、ネットワークスキ
ャナやネットワーク複写機、及び読み取った画像を公衆
回線を経由して他の装置に送るファクシミリでは、送っ
た先で画像データを、どのように用いるかが分からない
ため、両面の画像読み取り特性を合わせておくことは特
に重要である。
【0009】本発明は上述の様な事情に鑑みてなされた
ものであり、両面原稿の両面同時読み取りを行う画像読
み取り装置において、両面を読み取る各読み取り手段の
読み取り特性を一致させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による画像読み取
り装置においては、原稿の第1面を読み取る第1の画像
読み取り手段と、上記第1の画像読み取り手段による上
記原稿の第1面の読み取りと実質的に同時に上記原稿の
第2面を読み取る第2の画像読み取り手段と、テスト原
稿を上記第1の画像読み取り手段で読み取った結果と、
上記テスト原稿を上記第2の画像読み取り手段で読み取
った結果とに基づいて、少なくとも一方の画像読み取り
手段の読み取り特性を補正する補正手段とを設けてい
る。
【0011】本発明による記憶媒体においては、原稿の
第1面を第1の画像読み取り手段を用いて読み取る第1
の画像読み取り手順と、上記第1の画像読み取り手順に
よる上記原稿の第1面の読み取りと実質的に同時に上記
原稿の第2面を第2の画像読み取り手段を用いて読み取
る第2の画像読み取り手順と、テスト原稿を上記第1の
画像読み取り手順で読み取った結果と、上記テスト原稿
を上記第2の画像読み取り手順で読み取った結果とに基
づいて、少なくとも一方の画像読み取り手段の読み取り
特性を補正する補正手順とを実行するためのプログラム
を記憶している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態にお
ける画像読み取り装置であるところのネットワーク複写
機1のブロック図である。このネットワーク複写機1
は、従来のスタンドアロン複写機としての白黒多値ロー
カルコピー機能の他に、白黒多値スキャナとしての機能
と、白黒多値プリンタとしての機能と、ネットワークで
接続されたネットワーク複写機間で複写を行う白黒多値
リモートコピー機能と、白黒ファクシミリ機能とを持つ
複合機である。ネットワーク複写機(以下、複写機と略
記する)1は他の複写機4−1、4−2やコンピュータ
3−1、3−2等とネットワーク2で接続されている。
本実施の形態の場合、このネットワーク2はイーサネッ
トで構成されているが、複数の機器をネットワーク接続
するものであれば、他のインタフェースでも良い。
【0013】図1は複写機1についてのものであるが、
他の複写機4−1、4−2も同様な構成である。まず、
複写機1をスタンドアロン複写機として用いる場合に
は、後述する図3の原稿載置部41上に置かれた原稿を
画像読み取り部7で読み取って電気信号に変え、読み取
り特性補正部8で画像読み取り部の特性補正を行い、画
像処理部9で様々なデジタル画像処理を行い、画像形成
部11で画像を形成する。
【0014】本実施の形態の画像読み取り装置は、両面
原稿の両側の面を2つの画像読み取り部7−1、7−2
により、実質的にほぼ同時に読み取る機能を持ってい
る。片面原稿及び両面原稿の第1面は、画像読み取り部
7−1で読み取り、両面原稿の第2面は画像読み取り部
7−2で読み取る。このように、両面原稿の両側をほぼ
同時に読み取ることにより、両面原稿の読み取り時間を
短くすることができ、操作者が読み取りを待つ時間を短
くすることができる。
【0015】このように両面同時読み取りを行う場合、
2つの画像読み取り部7−1、7−2の読み取り特性を
合わせることが重要であり、特に、画像読み取り部7が
白黒2値読み取り機能だけでなく、本実施の形態のよう
に白黒多値読み取り機能を持っている場合には、差異が
目立つためより重要となってくる。このため、本実施の
形態では、各画像読み取り部7−1、7−2で読み取っ
た画像データを、読み取り特性補正部8−1、8−2
で、それぞれ補正することにより、両者の読み取り特性
を合わせるようにしている。
【0016】複写機1をスタンドアロン複写機として用
いる場合、片面原稿、及び両面原稿の第1面の場合に
は、画像読み取り部7−1で読み取った画像データは、
画像メモリ13を経由することなく、そのまま画像形成
部11に送られて画像形成が行われる。両面原稿の第2
面の場合は、第1面とほぼ同時に読み取りが行われる
が、画像形成部11での画像形成が片面ずつしか行えな
いため、画像読み取り部7−2で読み取った画像データ
は、画像メモリ13に一旦書き込まれる。そして、画像
形成部11で第1面が形成された後、画像メモリ13か
ら読み出された第2面の画像データは、画像形成部11
に送られ、第2面の画像形成が行われる。
【0017】次に、複写機1をプリンタとして用いる場
合には、外部装置であるコンピュータ3から送られてき
たベージ記述言語(POL:Page Descrip
tion Language)で記述されたPDLデー
タは、外部インタフェース5、CPUバス19を経由し
て、CPU15の制御により画像メモリ13にラスタ画
像として展開される。次に画像形成部11に起動がかけ
られ、画像メモリ13から読み出された画像データ14
は画像処理部9を経由して画像形成部11に送られ画像
形成が行われる。
【0018】次に、複写機1をスキャナとして用いる場
合には、後述する原稿載置部1上に置かれた原稿を画像
読み取り部7で読み取って電気信号に変え、読み取り特
性補正部8で各画像読み取り部の特性補正を行い、画像
処理部9で様々なデジタル画像処理を行い、画像処理さ
れた画像データ12は画像メモリ13にラスタ画像とし
て書き込まれる。次に画像メモリ13から読み出された
ラスタ画像データは、CPUバス19、外部インタフェ
ース5を経由して、CPU15の制御により外部装置で
あるコンピュータ3に送出される。本実施の形態の場
合、ラスタ画像データは圧縮されないで送出されるが、
圧縮して送出するようにしてもよい。
【0019】複写機1をスキャナとして用いる場合、片
面原稿の場合には、画像読み取り部7−1で読み取った
片面分の画像データは、画像メモリ13を経由して、各
ページごとに順番にコンピュータ3に送出される。一
方、両面原稿の場合は、第1面と第2面の読み取りがほ
ぼ同時に行われ、読み取られた各画像データはパラレル
に画像メモリ13に書き込まれる。そして、1枚の両面
原稿に関して、第1面の画像データと第2面の画像デー
タが画像メモリ13に書き込まれた後、各ページごとに
順番にコンピュータ3に送出される。
【0020】このように本実施の形態では、両面同時読
み取りの場合でも、両面の各ページごとに順番にコンピ
ュータ3に送出するようにしている。これは、コンピュ
ータ側の受信処理を片面の場合と同じにできるという利
点がある。
【0021】また、両面同時読み取りの場合に、両面の
画像データを、画素ごとあるいはラインごとに交互にコ
ンピュータ3に送出する方式にしてもよい。この方式
は、両面同時読み取りの場合のコンピュータ側の受信処
理を片面の場合と変える必要が生じるが、両面の全ての
画像データが画像メモリ13に書き込まれる前に転送を
開始でき、また画像メモリの容量が少なくてもよいとい
う利点がある。
【0022】また、本実施の形態では、両面同時読み取
りの場合、1枚の両面原稿に関して、第1面の画像デー
タと第2面の画像データが画像メモリに書き込まれた
後、各ページごとに順番にコンピュータ3に送出するよ
うにしている。これは、少ない画像メモリで、コンピュ
ータ側の処理を片面の場合と同じにできるという利点が
ある。
【0023】また、ハードディスク等の大量の画像メモ
リを持ち、後述する図3の原稿給紙用載置部31に置か
れた複数枚の原稿の画像データを画像メモリ13に書き
込むようにしてもよい。
【0024】片面読み取り、あるいは両面同時読み取り
で読み取った画像データは、コンピュータ3への送出と
は非同期に画像メモリ13に書き込まれる。また、画像
メモリ13から読み出された画像データはコンピュータ
3へ送られる。このように構成することにより、コンピ
ュータ3への送出に時間がかかる場合でも、送出を待つ
ことなく、画像の読み取りが行えて読み取り作業が早く
終了し、操作者は早く原稿を持って立ち去ることができ
るという利点がある。
【0025】次に、複写機1を読み取り側のネットワー
ク複写機として用いる場合には、スキャナとして用いる
場合と同様にして、外部装置である他の複写機4−1や
4−2に送出される。ただし、スキャナとして用いる場
合と、読み取り側のネットワーク複写機として用いる場
合とでは、適用される機能が異なるため、異なる処理と
なる。例えば、複写機としては拡大、縮小、トリミン
グ、マスキング、センター移動など多彩な機能が必要で
あるが、スキャナとして用いる場合は、後でコンピュー
タ側で自由に処理できるため、あまり必要でない。
【0026】また、複写機としては、読み取り側の複写
機と画像形成側の複写機とが機械的動作に関して同期し
て動作しないと、高い生産性が得られないのに対し、ス
キャナとして用いる場合は、コンピュータ側での処理は
全て電気的な処理のため、同期させる必要がなく非同期
でよいという違いがある。複写機1を読み取り側のネッ
トワーク複写機として用いる場合の両面原稿の画像デー
タの送り方は、スキャナとして用いる場合と同様であ
る。
【0027】次に、複写機1を画像形成側のネットワー
ク複写機として用いる場合には、プリンタとして用いる
場合と同様にして、外部装置である他の複写機4−1や
4−2から送られてきた画像データを受け取り、画像形
成が行われる。ただし、プリンタとして用いる場合と、
画像形成側のネットワーク複写機として用いる場合とで
は、適用される機能が異なるため、異なる処理となる。
例えば、プリンタの場合は、コンピュータからPDLデ
ータを受け取ってそれをラスタ画像データに展開してプ
リントするが、画像形成側のネットワーク複写機の場合
は、読み取り側のネットワーク複写機からラスタ画像デ
ータを受け取ってプリントするという違いがある。
【0028】また、プリンタの場合は、コンピュータ側
の処理と、プリンタ側の処理とは同期する必要はなく、
バッチ処理的に処理されるが、画像形成側のネットワー
ク複写機の場合は、生産性を上げるために読み取り側の
ネットワーク複写機の読み取り動作と同期して形成動作
を行う必要があるという違いがある。
【0029】次に、複写機1を読み取り側のファクシミ
リとして用いる場合には、スキャナとして用いる場合と
同様にして、読み取ったラスタ画像データが画像メモリ
13に書き込まれる。ただし、この場合、画像読み取り
部7で読み取った多値データは画像処理部9で2値化さ
れ、2値データが画像メモリ13に書き込まれる。つい
で、画像メモリ13内のラスタ画像データは、CPU1
5により、MR法などを用いて符号化処理を施され、コ
ードデータとして再び画像メモリ13に書き込まれる。
ついで、CPU15により画像メモリ13から読み出さ
れたコードデータは、モデム20に書き込まれて、変調
され、公衆回線21を経由して他のファクシミリ装置に
送られる。複写機1を読み取り側のファクシミリとして
用いる場合の両面原稿の画像データの送り方は、スキャ
ナとして用いる場合と同様である。
【0030】次に、複写機1を画像形成側のファクシミ
リとして用いる場合には、公衆回路21を経由して送ら
れてきた変調データはモデム20でコードデータに戻さ
れる。そのコードデータは一旦画像メモリ13に書き込
まれ、ついでCPU15によりデコード処理を施され、
2値ラスタ画像データとして再び画像メモリ13に書き
込まれる。ついで、画像メモリ13から読み出された2
値ラスタ画像データ14は、画像処理部14に送られ、
ここで2値/多値変換や解像度変換等の画像処理を施さ
れ、画像処理を施されたラスタ形式の画像データ10は
画像形成部11に送られて、画像形成が行われる。
【0031】操作部6は、操作者により種々の操作指示
を行うためのものである。CPU15は複写機1の制御
を行うものであり、ROM16はCPU15で動作する
プログラムや固定的データを保存するためのものであ
る。揮発性RAM17は、電源をオフすると中身が揮発
してしまう、作業用データを保存する書き換え可能なメ
モリである。不揮発性RAM18は、電源をオフしても
中身が揮発しない、半恒久的データを保持する書き換え
可能なメモリである。
【0032】図3は、複写機1の原稿を読み取るための
スキャナ部を側面から見た概略構成図である。スキャナ
部は本体部39と、原稿給紙部40とに分離していて、
原稿給紙部40の手前が上部に開いて、原稿載置部41
の上に原稿を下向きに置く構成となっている。ブック原
稿を読み取る場合には、原稿給紙部40を上げて、原稿
載置部41の上に原稿を下向きに載置し、原稿給紙部4
0を下げて原稿を押さえ、第1の画像読み取り部7−1
を、不図示の駆動系により、読み取り開始位置43まで
移動し、次に矢印42の方向に走査することにより読み
取りを行う。
【0033】画像読み取り部7−1は、不図示の光源と
CCD等の画像読み取り素子と光学系とから構成され、
光源から出た光が、ガラスで構成された原稿載置部41
を透過して、原稿で反射し、その反射光を画像読み取り
素子で読み取ることにより、画像データの読み取りを行
う。
【0034】また、シート原稿を読み取る場合は、まず
1枚以上で構成される原稿を原稿給紙用載置部31に置
く。原稿給紙用載置部31に置かれた原稿は、ローラ3
2、ガイド33、ローラ34により上から1枚ずつ給紙
され、第2の画像読み取り部7−2と第1の画像読み取
り部7−1の前を通過し、シート状ローラ35、ガイド
36、ローラ37により原稿排紙部36に排紙される。
片面原稿、及び両面原稿の第1面(原稿給紙用載置部3
1に置かれた状態で上側の面)は、原稿が通過するのに
合わせて、第1の画像読み取り部7−1で画像の読み取
りが行われる。
【0035】両面原稿の第2面(原稿給紙用載置部31
に置かれた状態で下側の面)は、原稿が通過するのに合
わせて、第2の画像読み取り部7−2で画像の読み取り
が行われる。第2の画像読み取り部7−2も、第1の画
像読み取り部7−1と同様、不図示の光源とCCD等の
画像読み取り素子と光学系から構成されるが、第1の画
像読み取り部7−1と異なり、固定位置で使用される。
【0036】ブック原稿の場合には、原稿を固定して画
像読み取り部7−1を走査させることで原稿全体の読み
取りを行うが、シート原稿の場合には、画像読み取り部
7−1、7−2を固定して、原稿の方を移動させること
により、原稿全体の読み取りを行う。ブック原稿の読み
取りにおいて、画像読み取り部7−1を矢印42の方向
に走査して読み取ったのは、シート原稿の走査方向と、
ブック原稿の走査方向を、原稿に対して相対的に同じに
するためである。しかし、ローカルコピーにおいても、
読みとった画像データを画像メモリ13に一旦蓄積する
構成にすれば、画像メモリ13において、走査方向の違
いは吸収可能なため、このような場合は、ブック原稿の
読み取りにおいて、画像読み取り部7−1を矢印42と
逆の方向に走査して読み取るようにしてもよい。
【0037】図3において、第1の画像読み取り部7−
1と第2の画像読み取り部7−2とは、少し位置をずら
して配置されている。これは、同じ位置で読み取ると、
片側の光源から出た光が紙を透過して、逆側の画像読み
取りに悪影響を与えてしまう危険性があり、それを避け
るためである。
【0038】図4は、各画像読み取り部の特性の測定に
用いるテスト原稿51を示すものである。テスト原稿5
1には、その画像読み取り装置で読み取り可能な最高濃
度を100%とし、その画像読み取り装置で読み取り可
能な最低濃度を0%として、それを均等に11段階に分
けた各濃度パッチが印刷されている。本実施の形態で
は、説明を簡単にするために11段階としたが、もっと
段階数を増やしてもよい。また本実施の形態では、その
画像読み取り装置で読み取り可能な最高濃度を100%
とし、その画像読み取り装置で読み取り可能な最低濃度
を0%としたが、もっと汎用的に定義されている濃度値
をスケールとして各濃度データを配置してもよい。
【0039】また、濃度データと輝度データは一般にロ
グの関係(非線形の関係)にあるため、図4のように濃
度データに線形に各濃度パッチを並べるのではなく、輝
度データに線形に各輝度パッチを並べるように構成して
もよい。即ち、その画像読み取り装置で読み取り可能な
最高輝度を0%とし、その画像読み取り装置で読み取り
可能な最低輝度を100%として、それを輝度に関して
均等に11段階に分けた各輝度パッチを用いるようにし
てもよい。
【0040】図5(a)は、テスト原稿を各画像読み取
り部7−1、7−2で読み取った画像データ値の例をグ
ラフ化したものであり、これが各画像読み取り部の特性
を表わしている。グラフの横軸はテスト原稿中の各濃度
域に対応し、縦軸は、その各濃度域を読み取った画像デ
ータを濃度値に換算したものである。グラフ52は、理
想的な画像読み取り部の特性を表す。これに対し、実際
の画像読み取り部の特性は、例えば、第1の画像読み取
り部7−1の特性はグラフ53、第2の画像読み取り部
7−2の特性はグラフ54のように理想的な特性とは異
なる。これは各画像読み取り部の光源、光学系が異なる
点、及び各画像読み取り部の画像読み取り素子の各輝度
に対する線形性のばらつきなどが原因である。このよう
に、第1面の画像読み取り部と第2面の画像読み取り部
の読み取り特性が異なると、第1面と第2面で読み取っ
た結果が異なってしまう。
【0041】図5(b)は、(a)で得られた各画像読
み取り部の特性を補正するために、読み取り特性補正部
8−1、8−2で行われる処理を表したグラフである。
グラフの横軸は読み取り特性補正部への入力を濃度値に
換算したものであり、縦軸は、読み取り特性補正部から
の出力を濃度値に換算したものである。グラフ55は、
理想的な特性の画像読み取り部に対する補正グラフであ
り、即ち補正しない場合のグラフである。
【0042】グラフ56は、(a)の第1の画像読み取
り部7−1の特性53を、補正する場合のグラフであ
り、グラフ56はグラフ53の逆関数になっている。即
ち、グラフ53の読み取り特性を持った第1の画像読み
取り部7−1で読み取った画像データを、読み取り特性
補正部8−1において、グラフ56の補正を行うことに
より、全体としての読み取り特性を理想的な画像読み取
り部の特性52にほぼ一致させることができる。また、
グラフ57は、(a)の第2の画像読み取り部7−2の
特性54を、補正する場合のグラフであり、グラフ57
はグラフ54の逆関数になっている。
【0043】従って、こちらも同様に、全体としての読
み取り特性を理想的な画像読み取り部の特性52にほぼ
一致させることができる。読み取り特性補正部8は、ハ
ードウェアのLUTで構成され、そのLUTに図5
(b)の補正データを書き込むことにより補正が行われ
る。
【0044】図2は、第1の実施の形態におけるネット
ワーク複写機の制御フローを説明するためのフローチャ
ートである。まず電源オン後、S11では、読み取り特
性補正部8に初期値を設定する。初期値は、不揮発性R
AM18に前回の補正データが残っていれば、それを使
用し、残っていなければ、図5(b)の理想的な画像読
み取り部に対する補正データ55を使用する。次にS1
2では、操作部6上の不図示の補正開始キーが押されて
いるかを判定し、押されている場合にはS13〜S16
で補正処理を行う。
【0045】まず、S13では、操作部6上の不図示の
液晶表示部に、テスト原稿を上向きに、原稿給紙用載置
部31に置くようメッセージを表示する。そして、読み
取り特性補正部8−1には、図5(b)の理想的な画像
読み取り部に対する補正データ55を書き込む。
【0046】次に、操作者によりテスト原稿が載置され
ると、S14では、それを給紙して第1の画像読み取り
部7−1で、テスト原稿を読み取る。読み取られた画像
データは、読み取り特性補正部8−1、画像処理部9を
経由して画像メモリ13に書き込まれる。そして、画像
メモリ中の画像データをCPU15が調べることによ
り、図5(a)で説明したような、第1の画像読み取り
部7−1の読み取り特性を測定する。ついで、CPU1
5により、測定された読み取り特性を補正するための補
正データが計算され、読み取り特性補正部8−1に書き
込まれると同時に、不揮発性RAM18にも書き込まれ
る。給紙された原稿は、原稿排紙部38に排紙される。
【0047】次に、S15では、操作部6上の不図示の
液晶表示部に、テスト原稿を下向きに、原稿給紙用載置
部31に置くようメッセージを表示する。そして、読み
取り特性補正部8−2には、図5(b)の理想的な画像
読み取り部に対する補正データ55を書き込む。
【0048】次に、操作者によりテスト原稿が載置され
ると、S16では、それを給紙して第2の画像読み取り
部7−2で、テスト原稿を読み取る。読み取られた画像
データは、S14の場合と同様に処理され、第2の画像
読み取り部7−2の読み取り特性を補正するための補正
データが計算され、読み取り特性補正部8−2に書き込
まれると同時に、不揮発性RAM18にも書き込まれ
る。そして、給紙された原稿は、原稿排紙部38に排紙
される。以上の、S13〜S16の補正処理が終わる
と、各読み取り特性補正部には、各読み取り部の特性を
補正するデータが書き込まれており、S12に戻る。
【0049】次にS12で補正開始キーが押されていな
い場合には、S17で操作部6を用いて操作者から読み
取り開始指示があるかどうかを判定する。本実施の形態
の複合機の場合、読み取り開始指示に、ローカルコピ
ー、リモートコピー送信、ファクシミリ送信、スキャン
の場合に指示される。実際の操作部6上では各機能ごと
に設定が行われ、各機能ごとに読み取り開始が指示され
るが、S17では説明の簡単化のため、これらの読み取
り開始のどれかが指示されたかどうかを判定する。
【0050】S17で読み取り開始指示があった場合
は、S18で画像データを読み取る。この時、片面原稿
の場合には、第1の画像読み取り部7−1を用いて読み
取りが行われ、読み取られた画像データは読み取り補正
部8−1で読み取り特性が補正される。また、両面原稿
の場合には、両面原稿の各面が、各画像読み取り部7−
1、7−2を用いてほぼ同時に読み取りが行われ、読み
取られた画像データは各各読み取り補正部8−1、8−
2で読み取り特性がそれぞれ補正される。
【0051】S18で読み取られた画像データは、ロー
カルコピーの場合は、画像読み取り部7−1で読み取ら
れた画像データについては、そのまま画像形成部11に
流されて画像形成が行われ、画像読み取り部7−2で読
み取られた画像データについては、一旦、画像メモリ1
3に書き込まれた後、S19で画像形成部11に流され
て画像形成が行われる。ローカルコピー以外の場合は、
S18で画像データを読み取り、読み取った画像データ
を一旦、画像メモリ13に書き込む。
【0052】リモートコピー送信の場合には、S19で
画像メモリ13から読み出した画像データをネットワー
ク2経由で他のネットワーク複写機4−1、4−2等に
送信する。ファクシミリ送信の場合は、S19で、画像
メモリ13から読み出した画像データをCPU15によ
りコード化して一旦画像メモリ13に戻し、次にモデム
20、公衆回線21経由で他のファクシミリ装置に送信
する。
【0053】また、スキャンの場合には、S19で、画
像メモリ13から読み出した画像データをネットワーク
2経由でコンピュータ3−1、3−2等に送信する。本
実施の形態においては、両面原稿の場合、S18での画
像読み取りは両面同時に行われるが、S19での画像デ
ータの送信は、前述したように各ページごとに行われ
る。そして送信が終わるとS12に戻る。
【0054】次にS17で、読み取り開始指示がなかっ
た場合には、S20で外部装置から画像データの受信要
求があるかどうかを判定する。本実施の形態の複合機の
場合、受信要求は、リモートコピー受信、ファクシミリ
受信、プリントの場合に発生する。実際には、リモート
コピー受信時の受信要求と、プリント時の受信要求はネ
ットワーク経由で個別に行われ、また、ファクシミリ受
信時の受信要求は公衆回線21経由で個別に行われる
が、S20では説明の簡単化のため、これらの受信要求
のどれかが発生したかどうかを判定する。
【0055】S20で受信要求があった場合は、S21
で、リモートコピー受信の場合には、ネットワーク経由
でラスタ画像データを受信し、受信した画像データは画
像メモリ13に書き込まれる。また、プリントの場合に
は、ネットワーク経由でPDL画像データを受信し、受
信したPDLデータはラスタ画像データに変換されて、
画像メモリ13に書き込まれる。また、ファクシミリ受
信の場合には、公衆回線21経由でコードデータの受信
が行われ、受信したコードデータはラスタ画像データに
変換されて、画像メモリ13に書き込まれる。
【0056】次に、S22では、画像メモリ13から読
み出された画像データが画像形成部11に送られ画像形
成が行われ、S12に戻る。また、S20で、外部装置
から画像データの受信要求がない場合には、S23でそ
の他の処理を行い、S12に戻る。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは
読み取る画像データの種類と、テスト原稿の構成と、計
測し補正する読み取り特性の種類と、その測定方法のみ
が異なっている。このため差異部分のみを説明する。
【0058】まず、第1の実施の形態と第1に異なる点
は、本実施の形態の画像読み取り装置は、図1と同じ構
成であるが、画像読み取り部7で生成される画像データ
が白黒多値データではなく、RGB各8ビットで構成さ
れるカラー多値データである点が異なる。カラーの画像
読み取り装置の場合には、白黒の画像読み取り装置に比
べて情報量が多く、小さな特性の違いも目立ちやすいた
め、各画像読み取り部7の読み取り特性を合わせること
がより重要となる。
【0059】読み取り部がカラー読み取り機能を持って
いるのに伴い、本実施の形態の画像形成部も、カラーの
画像を形成可能なカラー画像形成部で構成される。この
結果、本実施の形態の複合機1は、従来のスタンドアロ
ン複写機としてのカラー多値ローカルコピー機能の他
に、カラー多値スキャナとしての機能と、カラー多値プ
リンタとしての機能と、ネットワークで接続されたネッ
トワーク複写機間で複写を行うカラー多値リモートコピ
ー機能と、カラーファクシミリ機能とを持つ複合機とな
る。
【0060】次に、第1の実施の形態と第2に異なる点
は、画像読み取り部の読み取り特性として、第1の実施
の形態で扱った階調特性だけでなく、位置特性も合わせ
るようにした点である。各面で読み取った画像の位置が
異なってしまう不具合が発生するため、位置特性を合わ
せることは重要である。特に両面原稿を複写して両面コ
ピーを行う場合には、両面コピーの各面の位置のずれが
透かす等して目視できるためより重要となる。
【0061】次に、第1の実施の形態と第3に異なる点
は、テスト原稿が、両面に異なるテストパターンが配置
された両面原稿である点である。図6(a)は、両面テ
スト原稿の第1面に配置されたテストパターンであり、
これは第1の実施の形態のテスト原稿と同じものであ
り、各読み取り装置の階調特性を測定するためのもので
ある。図6(b)は、両面テスト原稿の第2面に配置さ
れたテストパターンであり、これは各読み取り装置の位
置特性を測定するためのものである。
【0062】このように、両面原稿の第1面と第2面に
異なるテストパターンを配置することにより、この両面
テスト原稿を第1面を上にして原稿給紙用載置部31に
置き、1回通紙するだけで、第1の画像読み取り部につ
いては階調特性を測定でき、一方、第2の画像読み取り
部については位置特性を測定でき、1度に複数の測定を
行うことが可能となる。そして、次に、この両面テスト
原稿を第2面を上にして原稿給紙用載置部31に置き、
読み取りを行うことにより、第1の画像読み取り部につ
いては位置特性を測定でき、一方、第2の画像読み取り
部については階調特性を測定でき、2回の通紙で4つの
測定を行うことができる。
【0063】ちなみに、テスト原稿の両面に同じテスト
パターン(例えば図4)を配置して、1回の通紙で、両
側の同じ種別の読み取り特性を、同時に測定する方法も
1つの実施の形態ではあるが、これだと測定時間が短く
なるという長所はあるものの、別の原稿面を基準に測定
を行うため、誤差が生じやすいという欠点がある。
【0064】また、本実施の形態においては、原稿給紙
用載置部31に置かれた原稿が自動的に読み取り位置ま
で給紙されるため、操作者がブック原稿を原稿載置部4
1に直接置く場合に比べて測定位置を一定にすることが
でき、正確な位置特性の測定が可能となる。
【0065】図7(a)は、第1の実施の形態における
図5(a)に対応し、カラー多値の階調特性を説明する
ためのものである。本実施の形態の画像読み取り部は、
カラー画像を読み取るため、読み取り素子はRGBのC
CDで構成されている。このため、画像読み取り部の読
み取り階調特性は、RGBごとに存在する。図7(a)
の特性52は、第1の実施の形態と同様、理想的な画像
読み取り部の各色の読み取り特性である。これに対して
実際の第1の画像読み取り部7−1のRGBの読み取り
特性は、各CCDの読み取り感度のばらつき等により、
Rの特性63−1、Gの特性63−2、Bの特性63−
3のように、RGBごとにばらばらになる。説明の簡単
化のため、図7(a)には、第1の画像読み取り部7−
1のRGBの読み取り特性のグラフのみを載せたが、第
2の画像読み取り部7−2のRGBの読み取り特性も同
様に各色ごとにばらつく。
【0066】図7(b)は、第1の実施の形態における
図5(a)に対応するものであり、図7(a)で得られ
た、第1の画像読み取り部7−1のRGBの読み取り特
性を補正するために、読み取り特性補正部8−1で行わ
れる補正処理を表したグラフである。Rの読み取り特性
63−1には、Rの特性補正グラフ64−1が対応し、
Gの読み取り特性63−2には、Gの特性補正グラフ6
4−2が対応し、Bの読み取り特性63−3には、Bの
特性補正グラフ64−3が対応する。説明の簡単化のた
め、図7(b)には、第1の画像読み取り部7−1のR
GBの読み取り特性を補正する特性補正グラフのみを載
せたが、第2の画像読み取り部7−2のRGBの読み取
り特性を補正する特性補正グラフも同様に作成される。
【0067】各特性補正グラフは各特性の逆関数となっ
ているので、第1の画像読み取り部7−1で読み取った
RGBデータを、読み取り特性補正部8−1で図7
(b)のように補正することにより、全体としての読み
取り特性を、理想的な画像読み取り部の特性52にほぼ
一致させることができ、結果的に、各画像読み取り部の
特性をほぼ一致させることができる。
【0068】図8は第2の実施の形態における複合機の
制御フローを説明するたはのフローチャートである。本
実施の形態の制御フローは、図2の第1の実施の形態の
制御フローと類似しているため、図2との制御上の相違
点のみを説明する。図8においては、図2とはS34、
S36、S38の処理のみが異なる。まず、S34にお
ける第1回目のテスト原稿の読み取りにおいて、第1の
実施の形態と同様にして第1の画像読み取り部によっ
て、図6(a)で説明したテスト原稿の第1面に配置さ
れた階調特性測定用テストパターンを読み込んで階調特
性を測定するだけでなく、同時に、第2の画像読み取り
部によって、図6(b)で説明したテスト原稿の第2面
に配置された位置特性測定用テストパターンを読み込ん
で位置特性を測定する。
【0069】このようにすることにより、2つの測定を
同時に行える。位置特性の測定は、位置特性測定用テス
トパターンを読み込んだ画像データを画像メモリ13に
書き込み、CPU15により画像メモリの中身を調べ
て、図6(b)中の各トンボマークの位置を検出するこ
とにより行う。
【0070】また、第1の実施の形態では、白黒多値の
階調特性が測定されたが、本実施の形態の場合はカラー
多値の階調特性が図7(a)のように測定される。同様
にS36における第2回目の裏返されたテスト原稿の読
み取りにおいて、第2の画像読み取り部によって、テス
ト原稿の第1面に配置された階調特性測定用テストパタ
ーンを読み込んで階調特性を測定するだけでなく、同時
に、第1の画像読み取り部によって、テスト原稿の第2
面に配置された位置特性測定用テストパターンを読み込
んで位置特性を測定する。
【0071】ちなみに、S34において測定された、第
1の画像読み取り部7−1の階調特性の補正データは、
本実施の形態では、S34の時点で読み取り特性補正部
8−1に書き込まれるが、これは位置特性の測定には階
調特性の補正の有無は影響しないためである。これに対
して1回目の補正が2回目の測定に影響を与える場合
は、一旦揮発性RAM等に1回目の測定結果を保持し、
全ての測定が終った後に、各読み取り特性補正部8の内
容を更新して1回目についての補正を行うようにした方
が好ましい。
【0072】次にS38における画像データの読み取り
においては、各読み取り特性補正部8により、カラー多
値の階調補正が行われるだけでなく、S34、S36で
測定された各画像読み取り部7の位置特性に基づいて、
読み取られる画像域が補正されて読み取りが行われる。
具体的には、通常は、不図示の垂直同期信号、水平同期
信号を基準にして、左上の座標が(Xs、Ys)、右下
の座標が(Xe、Ye)の短形領域が読み取られるとす
ると、この読み取り開始座標(Xs、Ys)と読み取り
終了座標(Xe、Ye)の値が、測定された位置特性に
基づいて変更される。
【0073】このように本実施の形態では、位置特性に
より補正された画像範囲の画像データをメモリに書き込
むように構成したが、その代わりにとりあえず画像メモ
リには広めの範囲の画像データを書き込み、画像メモリ
から読み出す場合に読み出し位置を変えることで、画像
位置を補正するようにしてもよい。
【0074】以上の各実施の形態では、ハードウェアの
LUTにより読み取った画像データを補正するようにし
たが、これに限らず例えばランプ光量や、CCDの増幅
度を変えることにより、補正を行うようにしてもよい。
【0075】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。第3の実施の形態は、第1の実施の形態とは読み取
る画像データの種類と、計測し補正する読み取り特性の
種類と、その測定方法のみが異なっている。具体的に
は、本実施の形態の画像読み取り部は、第2の実施の形
態と同様カラー多値の画像読み取りを行うものであり、
また各画像読み取り部の色特性と裏写り特性を測定し、
補正を行うものであり、また原稿反転給紙機構を用いて
原稿を自動的に反転させて測定するものである。以下で
は、差異部分のみを説明する。
【0076】図9は、本実施の形態の複写機1の原稿を
読み取るためのスキャナ部を側面から見た概略構成図で
あり、第1の実施の形態の図3と対応する部分には同一
番号が付されている。図3と異なる点は、原稿反転給紙
機構71〜75を設けている点である。原稿給紙用載置
部31に載置された一番上の両面原稿は、第1の実施の
形態と同様、ローラ32、ガイド33、ローラ34、シ
ート上ローラ35により、各画像読み取り部7の前を通
過して原稿載置部41まで給紙される。第1の実施の形
態では、原稿載置部41上の原稿は原稿排紙部38に排
紙されていたが、本実施の形態の場合には、このような
排紙の他に反転給紙をすることが可能な構成となってい
る。
【0077】具体的には、原稿載置部41上の原稿は、
シート上ローラ35、ローラ34、ガイド33、ガイド
71、ローラ72により、一旦、中間排紙部73の位置
に排紙される。中間排紙部73に排紙される場合は、ガ
イド74は不図示の駆動系により、邪魔にならない位置
に逃がされる。ついで、ローラ72により再給紙された
原稿はガイド74、ローラ75により、原稿給紙用載置
部31に上下が入れ替えられた状態で一旦排紙される。
【0078】一旦排紙された用紙は、ローラ32により
再給紙され、ガイド33、ローラ34、シート上ローラ
35により、原稿載置部41まで搬送される。このよう
な、原稿反転給紙機構を持つことにより、装置が自動的
に原稿を反転させることができ、操作者の手間を減らす
ことができる。また、操作者が間違って操作することも
防止できるため、確実に読み取り特性を測定できるとい
う効果がある。
【0079】図10(a)は、本実施の形態において、
各画像読み取り部の特性の測定に用いるテスト原稿81
を説明するための図である。本実施の形態のテスト原稿
81は片面原稿であり、24色の色パッチ82−1〜8
2−24が配置されたものである。本実施の形態では、
このテスト原稿を用いて、色特性の測定と、裏写り特性
の測定を行う。
【0080】まず色特性であるが、これは24色の色パ
ッチを読み込んだ値が、そのまま色特性となる。次に色
特性の補正であるが、第2の実施の形態で説明したよう
なRGBごと独立した階調補正でも、ある程度の色補正
は行える。しかし、より精密な色補正を行うためには、
RGBデータ間の補正も行う必要がある。本実施の形態
のカラー読み取り装置では、読み取り特性補正部8中で
入力マスキングという処理をハード回路により行うこと
で補正を行う。入力マスキング処理を数式で記述する
と、以下のようになる。
【0081】
【数1】
【0082】Rin、Gin、Binは、入力マスキン
グ部に入力られるRGBデータであり、それがA11〜
A33という係数を持つ3×3の行列により、マトリッ
クス演算をされ、計算結果のRGBデータであるRou
t、Gout、Boutが、入力マスキング部から出力
される。本実施の形態の場合、理想的な画像読み取り部
に対しては、入力マスキング部の係数は、A11、A2
2、A33については1.0、それ以外については0と
なり、即ち補正が行われない。一方、実際の画像読み取
り部は光源の色の変化や、各CCDのカラーフィルタの
劣化などにより、色特性がばらつくので、A11〜A3
3の係数を変えて入力マスキング処理を行い、補正を行
う必要がある。
【0083】A11〜A33の係数を求める方法には色
々あるが、本実施の形態では以下のように行う。まず、
各色パッチを理想的な画像読み取り部で読み取った場合
の画像データの理想値をROM16に保持しておく。つ
いで、実際に各色パッチを読み取った画像データを、A
11〜A33の係数を変えながら、ソフトにより入力マ
スキング処理を行い、その計算結果と、理想値との二乗
差を求める。二乗差は各色パッチごとのRGBごとの差
を二乗して加算した値を使う。そして、その二乗差が最
小になるA11〜A33の係数を、補正データとして使
用する。A11〜A33の係数の変え方であるが、例え
ば、各係数ごとに、0.9、1.0、1.1の3通りの
値を使うようにすれば、全ての3の9乗=19683通
りの組み合わせを計算すればよい。
【0084】次に裏写り特性の測定があるが、まずテス
ト原稿の色パッチ82−1に、濃い黒を配置する。そし
て、このテスト原稿を裏から読み取り、82−1の部位
の濃度データを計算する。それをαとすると、裏写りの
ない理想的な画像読み取り部ではαは0となる。また、
実際の画像読み取り部では光源が強すぎた場合などは、
裏写りが生じ、αは0より大きくなる。次に、裏写り特
性の補正であるが、裏写りの影響を完全に消し去るため
には、読み取った濃度がα以下の部分は白にしてしまえ
ばよい。
【0085】図10(b)は、裏写り特性補正部への入
力値と補正された出力値との関係を示したグラフであ
る。裏写りのない理想的な画像読み取り部では、αは0
であり、補正グラフは83のようになる。一方、裏写り
レベルがα(α>0)の画像読み取り部では、読み取っ
た濃度がα以下の部分は白にしてしまうように、補正グ
ラフは84のようになる。本実施の形態においては、裏
写り特性補正部は読み取り特性補正部8中にハードウェ
アのLUTとして組み込まれる。
【0086】図11は第3の実施の形態における複合機
の制御フローを説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の制御フローは、図2の第1の実施の形態
の制御フローと類似しているため、図2との制御上の相
違点のみを説明する。図11においては、図1とはS5
4〜S56とS58の処理のみが異なる。まず、S54
における第1回目のテスト原稿の読み取りにおいて、第
1の画像読み取り部7−1では、図10(a)のテスト
原稿を読み込み、色特性を測定する。そして、それと同
時に、第2の画像読み取り部7−2では、図10(a)
のテスト原稿を裏から読み込み、裏写り特性を測定す
る。各特性の測定結果は揮発性RAM17に一旦保持す
る。
【0087】特性の測定が終わると、反転給紙機構71
〜75を用いてテスト原稿を反転する。ついで、S55
では、反転されたテスト原稿を読み取り、今度は、第1
の画像読み取り部7−1で裏写り特性を測定し、第2の
画像読み取り部7−2では色特性を測定する。各特性の
測定結果は揮発性RAM17に一旦保持する。特性の測
定が終わると、テスト原稿を排紙する。ついで、S56
では、揮発性RAM17に一旦保持された各特性の測定
結果を基に補正データを計算し、読み取り特性補正部8
中の入力マスキング処理や、裏写り特性補正部に設定す
る。次にS58における画像データの読み取りにおいて
は、各読み取り特性補正部8により、色特性や裏写り特
性が補正されて読み取りが行われる。
【0088】以上の各実施の形態では、各画像読み取り
部の読み取り特性をそれぞれ理想的な読み取り特性に合
わせることで結果的に両者の読み取り特性を合わせるよ
うにしたが、これを片方の読み取り特性を、もう片方の
読み取り特性に合わせるようにしてもよい。例えば、片
側のランプ光量が理想的なランプ光量まで上げられない
場合などに、もう片側のランプ光量を落として両者を合
致させる場合などである。
【0089】また、以上の各実施の形態では、複合機1
を一つの装置で構成しているが、これを複数の装置の組
み合わせ、例えばローカル複写機とコントローラという
2つの装置から構成してもよい。その場合、モデム20
や外部インタフェース5はコントローラ側に付き、また
構成によっては画像メモリ13もコントローラ側に付
く。即ち、スタンドアロンのローカルコピー機能のみを
用いるユーザの場合はローカル複写機だけで構成し、ス
キャン機能、プリント機能、リモートコピー機能、FA
X機能も用いるユーザの場合はローカル複写機にコント
ローラを追加する構成となる。
【0090】このように分離して構成するのは、ローカ
ルコピー機能のみを使う場合にはモデム20や外部イン
タフェース5は不要であり、コストアップになるからで
ある。またこの場合、さらにローカル複写機をスキャナ
部と画像形成部11に分離して構成してもよい。このよ
うに分離して構成するのはスキャン機能のみを使う場合
には画像形成部11は不要であり、コストアップになる
からである。
【0091】さらに、以上の各実施の形態においては、
ローカルエリアネットワークで接続された実施例につい
て説明したが、ネットワーク接続されていれば、例え
ば、日本国内の各支店間を結ぶようなワイドエリアネッ
トワークでもよい。この場合には、A支店のスキャナか
らB支店のコンピュータやC支店のネットワーク複写機
に直接送りつけることが可能となる。また、インターネ
ット経由でネットワーク接続されててもいい。
【0092】尚、図1の各機能ブロックから成るデータ
通信システムは、CPU15、ROM16等を含むコン
ピュータシステムにより制御されるが、その場合、上記
ROM16は本発明による記憶媒体を構成する。この記
憶媒体には、図2、図8、図11のフローチャートにつ
いて前述した動作を制御するための処理手順を実行する
ためのプログラムが記憶される。
【0093】また、この記憶媒体としては、ROM、R
AM等の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、
磁気媒体等を用いてよく、これらをCD−ROM、フロ
ッピィディスク、磁気媒体、磁気カード、不揮発性のメ
モリカード等に構成して用いてよい。
【0094】従って、この記憶媒体を図1に示したシス
テムや装置以外の他のシステムや装置で用い、そのシス
テムあるいはコンピュータがこの記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し、実行することによって
も、前述した各実施の形態と同等の機能を実現できると
共に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的を達
成することができる。
【0095】また、コンピュータ上で稼働しているOS
等の処理の一部又は全部を行う場合、あるいは、記憶媒
体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ
に挿入された拡張機能ポートやコンピュータに接続され
た拡張機能ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、
そのプログラムコードの指示に基づいて、上記拡張機能
ボートや拡張機能ユニットに備わるCPU等が処理の一
部又は全部を行う場合にも、各実施の形態と同等の機能
を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本
発明の目的を達成することができる。
【0096】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1、13の
発明によれば、両面原稿を読み取る場合の二つの画像読
み取り手段の各読み取り特性を、テスト原稿を用いて補
正することにより一致させることができる。これにより
原稿両面の同時読み取りが可能となり、両面原稿の高速
読み取りを実現することができる。尚、その場合、上記
各読み取り特性を合わせる場合だけでなく、両者をそれ
ぞれ個別に標準に合わせることで、結果として両者を合
わせる場合も含む。
【0097】また、請求項2、14の発明によれば、多
値画像を生成する場合に多値画像の階調補正を行うこと
ができる。また、請求項3、15の発明によれば、カラ
ー画像を生成する場合に色補正を行うことができる。ま
た、請求項4、16の発明によれば、原稿の両面の読み
取り位置を補正して、各面の読み取り位置を合わせるこ
とができる。また、請求項5、17の発明によれば、自
動的に原稿を読み取り位置に正確に給紙することができ
る。
【0098】請求項6、18の発明によれば、両面テス
ト原稿を用い、第1面と第2面のデータに基づいて裏写
り(意図した面とは反対側の面の画像まで読み込んでし
まうこと)が発生したかを検出することができ、裏写り
があったときは、それを補正することができる。請求項
7、19の発明によれば、テスト原稿を自動的にひっく
り返すことができるので、同じ原稿を読んでいることが
保証され、また操作者の手間を減らすことができる。
【0099】請求項8、20の発明によれば、両面テス
ト原稿を用いて、その表裏を入れ替えて2回の読み取り
で異なる項目について補正を行うことができる。即ち、
同じ原稿を用いて読み取る場合、表裏を入れ替えて2回
読む必要があるが、どうせ2回読むなら、表と裏とで別
々の補正を行えばよい。例えば、一回目は表は色補正
で、裏は位置補正を行い、2回目は、テスト原稿を反転
させて、表は位置補正で裏は色補正を行う。またその場
合、請求項9、21の発明のように、両面に異なるテス
トパターンを持つ両面テスト原稿を用いると効果的であ
る。
【0100】請求項10、22の発明によれば、読み取
った画像データを、コンピュータ等の外部装置に送出す
ることができる。請求項11、23の発明によれば、補
正した画像データを外部装置に送ることのできるネット
ワークスキャナを実現することができる。即ち、直結の
複写機の場合はプリンタ側で補正することができるが、
ネットワーク接続の場合はそれができない。そのような
場合に上記発明によれば、補正した画像データを送るこ
とができる。さらに、請求項12、24の発明によれ
ば、ファクシミリ通信で、補正した画像データを送るこ
とができる。即ち、直結の複写機の場合はプリンタ側で
補正することができるが、ファクシミリ接続の場合はそ
れができない。そのような場合に上記発明によれば、補
正した画像データを送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像読み取
り装置のブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の動作を示すフローチャート
である。
【図3】第1の実施の形態におけるスキャナ部の概略構
成図である。
【図4】第1の実施の形態におけるテスト原稿の構成図
である。
【図5】第1の実施の形態における読み取り特性と特性
補正データを説明するための特性図である。
【図6】第2の実施の形態におけるテスト原稿の構成図
である。
【図7】第2の実施の形態における読み取り特性と特性
補正データを説明するための特性図である。
【図8】第2の実施の形態の動作を示すフローチャート
である。
【図9】第3の実施の形態におけるスキャナ部の概略構
成図である。
【図10】第3の実施の形態におけるテスト原稿と特性
補正データを説明するための特性図である。
【図11】第3の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
5 外部インターフェース 7−1 第1面画像読み取り部 7−2 第2面画像読み取り部 8−1 第1面読み取り補正部 8−2 第2面読み取り補正部 15 CPU 16 ROM 20 モデム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 AA30 AB02 AB04 BA07 BA08 BC18 BC21 CA12 5C077 LL18 MM22 MM27 MP08 PP05 PP15 PP32 PP37 PQ22 SS01 TT06 5C079 HB01 JA00 JA01 LA12 LB01 MA01 MA10 NA11 PA02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の第1面を読み取る第1の画像読み
    取り手段と、 上記第1の画像読み取り手段による上記原稿の第1面の
    読み取りと実質的に同時に上記原稿の第2面を読み取る
    第2の画像読み取り手段と、 テスト原稿を上記第1の画像読み取り手段で読み取った
    結果と、上記テスト原稿を上記第2の画像読み取り手段
    で読み取った結果とに基づいて、少なくとも一方の画像
    読み取り手段の読み取り特性を補正する補正手段とを設
    けたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 上記第1、第2の画像読み取り手段は、
    多値画像データを生成するものであり、上記補正手段
    は、多値の階調補正を行うものであることを特徴とする
    請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 上記第1、第2の画像読み取り手段は、
    カラー画像データを生成するものであり、上記補正手段
    は、色補正を行うものであることを特徴とする請求項1
    記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 上記補正手段は、読み取り位置の補正を
    行うものであることを特徴とする請求項1記載の画像読
    み取り装置。
  5. 【請求項5】 原稿を自動的に読み取り位置まで給紙す
    る原稿給紙手段を設け、上記テスト原稿読み取りを行う
    際に、上記原稿給紙手段により自動的に上記テスト原稿
    を読み取り位置まで給紙することを特徴とする請求項4
    記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 上記テスト原稿は、両面にテストパター
    ンが配置されたものであり、上記補正手段は、裏写りレ
    ベルの補正を行うものであることを特徴とする請求項1
    記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 載置された原稿を自動的に読み取り位置
    までそのまま給紙する順給紙機能と、上記順給紙された
    原稿を第1面と第2面を反転して再度上記読み取り位置
    まで給紙する反転給紙機能とを持つ原稿反転給紙手段を
    設け、上記テスト原稿読み取りを行う際に、上記原稿反
    転給紙手段により自動的に上記テスト原稿を反転させる
    ことにより、上記第1、第2の画像読み取り手段で読み
    取りを行うことを特徴とする請求項1記載の画像読み取
    り装置。
  8. 【請求項8】 上記テスト原稿は、両面にテストパター
    ンが配置されたものであり、上記テスト原稿読み取りは
    テスト原稿を反転させつつ2度以上行われ、上記テスト
    原稿の各読み取り時に、上記補正手段は、上記第1の読
    み取り手段と上記第2の読み取り手段について異なる項
    目について補正を行うものであることを特徴とする請求
    項7記載の画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 上記テスト原稿は、両面に異なるテスト
    パターンが配置されたものであることを特徴とする請求
    項8記載の画像読み取り装置。
  10. 【請求項10】 上記第1、第2の画像読み取り手段で
    読み取った画像データを送出する送出手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  11. 【請求項11】 送出手段は、複数の外部装置とネット
    ワークを介して接続されると共に、上記画像データを複
    数のパケットとして不連続に出力することを特徴とする
    請求項10記載の画像読み取り装置。
  12. 【請求項12】 上記送出手段は、公衆回線を介してC
    CITT勧告によって定められた通信機能に基づいて外
    部装置と1対1に接続されると共に、上記画像データを
    公衆回線を介して連続的に出力することを特徴とする請
    求項10記載の画像読み取り装置。
  13. 【請求項13】 原稿の第1面を第1の画像読み取り手
    段を用いて読み取る第1の画像読み取り手順と、 上記第1の画像読み取り手順による上記原稿の第1面の
    読み取りと実質的に同時に上記原稿の第2面を第2の画
    像読み取り手段を用いて読み取る第2の画像読み取り手
    順と、 テスト原稿を上記第1の画像読み取り手順で読み取った
    結果と、上記テスト原稿を上記第2の画像読み取り手順
    で読み取った結果とに基づいて、少なくとも一方の画像
    読み取り手段の読み取り特性を補正する補正手順とを実
    行するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取
    り可能な記憶媒体。
  14. 【請求項14】 上記第1、第2の画像読み取り手順
    は、多値画像データを生成するものであり、上記補正手
    順は、多値の階調補正を行うものであることを特徴とす
    る請求項13記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  15. 【請求項15】 上記第1、第2の画像読み取り手順
    は、カラー画像データを生成するものであり、上記補正
    手順は、色補正を行うものであることを特徴とする請求
    項13記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  16. 【請求項16】 上記補正手順は、読み取り位置の補正
    を行うものであることを特徴とする請求項13記載のコ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  17. 【請求項17】 原稿を自動的に読み取り位置まで給紙
    する原稿給紙手順を設け、上記テスト原稿読み取りを行
    う際に、上記原稿給紙手順により自動的に上記テスト原
    稿を読み取り位置まで給紙することを特徴とする請求項
    16記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  18. 【請求項18】 上記テスト原稿は、両面にテストパタ
    ーンが配置されたものであり、上記補正手順は、裏写り
    レベルの補正を行うものであることを特徴とする請求項
    13記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  19. 【請求項19】 載置された原稿を自動的に読み取り位
    置までそのまま給紙する順給紙機能と、上記順給紙され
    た原稿を第1面と第2面を反転して再度上記読み取り位
    置まで給紙する反転給紙機能とを持つ原稿反転給紙手順
    を設け、上記テスト原稿読み取りを行う際に、上記原稿
    反転給紙手順により自動的に上記テスト原稿を反転させ
    ることにより、上記第1、第2の画像読み取り手順で読
    み取りを行うことを特徴とする請求項13記載のコンピ
    ュータ読み取り可能な記憶媒体。
  20. 【請求項20】 上記テスト原稿は、両面にテストパタ
    ーンが配置されたものであり、上記テスト原稿読み取り
    はテスト原稿を反転させつつ2度以上行われ、上記テス
    ト原稿の各読み取り時に、上記補正手順は、上記第1の
    読み取り手順と上記第2の読み取り手順について異なる
    項目について補正を行うものであることを特徴とする請
    求項19記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  21. 【請求項21】 上記テスト原稿は、両面に異なるテス
    トパターンが配置されたものであることを特徴とする請
    求項20記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  22. 【請求項22】 上記第1、第2の画像読み取り手順で
    読み取った画像データを送出する送出手順を設けたこと
    を特徴とする請求項13記載のコンピュータ読み取り可
    能な記憶媒体。
  23. 【請求項23】 送出手順は、複数の外部装置にネット
    ワークを介して上記画像データを複数のパケットとして
    不連続に出力することを特徴とする請求項22記載のコ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  24. 【請求項24】 上記送出手順は、公衆回線を介してC
    CITT勧告によって定められた通信機能に基づいて外
    部装置と1対1に上記画像データを公衆回線を介して連
    続的に出力することを特徴とする請求項22記載のコン
    ピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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