JP2000089212A - 遮光膜形成方法および液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

遮光膜形成方法および液晶表示装置の製造方法

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JP2000089212A JP25297998A JP25297998A JP2000089212A JP 2000089212 A JP2000089212 A JP 2000089212A JP 25297998 A JP25297998 A JP 25297998A JP 25297998 A JP25297998 A JP 25297998A JP 2000089212 A JP2000089212 A JP 2000089212A
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Masanori Yoshida
正典 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクを用いることなく、高抵抗かつ高遮光
性のブラックマトリクスを、高い位置精度かつパターン
直線性でアレイ基板の電極配線上に形成する。 【解決手段】 スイッチング能動素子4、信号線および
走査線を形成したガラス基板3上に熱硬化性遮光膜材料
50を塗布、乾燥した後、誘導加熱法によりソース電極
15、ドレイン電極16、ゲート電極17を加熱し、ス
イッチング能動素子4、信号線および走査線上の熱硬化
性遮光膜材料50を硬化し、未硬化部位を除去すること
により、遮光膜5を所要パタ−ン形状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に形成され
ている電極上に遮光膜を形成する遮光膜形成方法、およ
び、液晶表示装置の製造方法、特に、液晶表示装置の高
開口化、パネル組立容易化、高コントラスト化を目的と
して、画素電極を駆動するためのスイッチング素子が形
成されたアレイ基板の表面に遮光パターンを設けた、ブ
ラックマトリクスオンアレイ型の液晶表示装置の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の薄膜トランジスタ(Thin F
ilm Transister、以下「TFT」と称す
る)型の液晶表示装置(以下「液晶パネル」と称する)
の断面構成を、図3に示す。このTFT型液晶パネル
は、アレイ基板1と、カラ−フィルタ基板2とを有す
る。このうちアレイ基板1は、ガラス基板3上に信号線
および走査線と共に形成されるスイッチング能動素子4
と、平坦化膜8と透明電極9とが形成されている。透明
電極9は、コンタクトホール7を介してスイッチング能
動素子4のドレイン電極と接続されている。対向基板2
は、ガラス基板3’上に遮光膜5と、カラ−フィルタ6
と、透明電極9’とが形成されている。これらアレイ基
板1と対向基板2との相対向する面には、配向膜10、
10’が形成されている。そして、ガラス基板3、3’
の周辺部がシ−ル材11で固着され、球状のスペ−サ1
2を介して液晶13が充填されることで、液晶パネルが
形成されている。なお、液晶パネルの用途に応じて、パ
ネル表裏面に偏光板14、14’が貼り付けられる。
【0003】このような従来のTFT液晶パネルにおい
ては、アレイ基板1とカラ−フィルタ基板2とを組み合
わせる工程において、位置合わせ精度の問題が生じる。
このため、パタン設計の段階において、この位置合わせ
誤差を見込み、カラ−フィルタ2上に形成されている遮
光膜5のパタン幅を広くし、位置ズレ不良が発生しにく
い設計をしている。なお、遮光膜5のパタン幅を広くす
ることにより、画素開口率が小さくなり、液晶パネルの
表示品位として暗いものとなる。
【0004】ところで、近年、液晶パネルの高輝度化の
実現のため、画素の高開口化が求められている。このた
め、画素の高開口化に伴って、製造設備における更なる
高精度アライメント技術の開発が行われている。しか
し、図3のような構成の液晶パネルでは、工法上、これ
以上の高開口化は困難な状況になっている。
【0005】そこで、近年、アレイ基板上にブラックマ
トリクス、及び、カラ−フィルタを形成して組立時にア
ライメントを不要としたカラ−フィルタオンアレイ構造
の開発が行われ、またその技術開示が行われている。そ
の構造の一例を図4、図5に示す。図4は、カラ−フィ
ルタオンアレイ構造の液晶パネルの構成を示す断面図で
あり、図5は、そのアレイ電極およびスイッチング能動
素子の平面配置を示す平面図である。図5のA−A’断
面が図4に相当する。なお、図4および図5において、
便宜上、図3で示した液晶パネルと同様の機能を持つ構
成部材については、図3と同一符号を付与している。
【0006】図4および図5において、ガラス基板3上
に、ソース電極15の一部、ドレイン電極16、ゲート
電極17の一部から構成されるスイッチング能動素子
4、および、信号線および走査線(ソース電極15およ
びゲート電極17のスイッチング能動素子4を構成する
部分を除いた部分;図5の格子状の配線部)が形成され
ており、その上に、ブラックマトリックスである遮光膜
5が形成されている。また、ガラス基板3上の、前記信
号線、前記走査線およびスイッチング能動素子4が形成
されている以外の部分には、カラ−フィルタ6が形成さ
れており、コンタクトホール7が形成されている部分を
除き、遮光膜5の上面とカラ−フィルタ6の上面とが面
一になっている。遮光膜5およびカラ−フィルタ6の上
には、平坦化膜8が形成され、その上に形成された透明
電極9は、コンタクトホール7を介してスイッチング能
動素子4のドレイン電極16と接続されている。以上に
よりアレイ基板1が構成されている。対向基板2は、ガ
ラス基板3’上に、透明電極9’が形成されたものであ
る。これらアレイ基板1と対向基板2との相対向する面
には、配向膜10、10’が形成されている。そして、
ガラス基板3、3’の周辺部がシ−ル材11で固着さ
れ、球状のスペ−サ12を介して液晶13が充填される
ことで、液晶パネルが形成されている。
【0007】このカラ−フィルタオンアレイ構造によ
り、カラ−フィルタが形成されたアレイ基板と全面に電
極が形成された対向基板とのアライメントが不要とな
り、基板を組み立てる際の位置ズレ不良が無くなると共
に、アライメント作業が不要になって、工程を簡略化で
きる。また、両基板を組み合わせる際の位置合わせ精度
の問題が生じないため、この位置合わせ誤差を見込まな
くてもよいパタン設計ができ、遮光膜のパタン幅を更に
狭くした究極の超高開口化が実現できる。
【0008】ブラックマトリクスオンアレイ構成では、
ブラックマトリクス材料がアレイ基板上の電極に直接接
触するため、ブラックマトリクス材料には、電極間の導
通の防止のため体積抵抗1010Ω・cm以上、好ましく
は1012Ω・cm以上の高い電気抵抗特性が要求され
る。また、スイッチング能動素子の光劣化防止のため、
ブラックマトリクス材料にはOD2.0以上、好ましく
は2.5以上の高い遮光性が要求される。
【0009】これらカラ−フィルタオンアレイにおける
ブラックマトリクス形成方法について数多くの報告がな
されている。そのうち、マスクを用いることなく簡便に
ブラックマトリクスを形成する手法として、電着法を用
いる方法、及び、ポジ型感光性樹脂を用い背面露光を行
う手法の報告がなされている(例えば、特開昭63−2
37033号公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た背面露光法では、遮光膜に高遮光性のレジストを用い
る場合、UV光が遮光膜裏面に到達しないためパターン
の形成が困難であるという問題がある。また、電着法で
は、原理上、高い絶縁特性を持つブラックマトリクス材
料のパターニングが困難であるという問題がある。
【0011】本発明は、上述した従来の遮光膜形成方法
および液晶表示装置の製造方法の課題を考慮し、高抵抗
かつ高遮光性の遮光膜を、マスクを用いることなく、精
度よく、基板上の電極上に形成できる遮光膜形成方法お
よび液晶表示装置の製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、第1の本発明(請求項1に記載の本発明に対
応)は、電極が形成されている基板の前記電極が形成さ
れている面上に熱硬化性の遮光膜材料を形成する遮光膜
材料形成工程と、前記遮光膜材料形成工程の後、前記電
極を誘導加熱法を用いて加熱することによって、前記電
極上に形成された前記遮光膜材料を硬化させる遮光膜硬
化工程と、前記遮光膜硬化工程の後、前記遮光膜材料の
未硬化部を除去する未硬化部除去工程とを含むことを特
徴とする遮光膜形成方法である。第1の本発明により、
電極配線を誘導加熱法を用いて加熱することによって、
マスクを用いずに高い位置精度で遮光膜を形成すること
が可能である。
【0013】また、第2の本発明(請求項2に記載の本
発明に対応)は、前記遮光膜材料が、体積抵抗1010Ω
・cm以上、OD値2以上のものであることを特徴とす
る第1の本発明の遮光膜形成方法である。第2の本発明
は、液晶表示装置の製造に適用する場合に、特に有効で
ある。なお、液晶表示装置の信頼性をより高めるため
に、前記遮光膜材料は体積抵抗1012Ω・cm以上、O
D値2.5以上であることがより好ましい。
【0014】第3の本発明(請求項3に記載の本発明に
対応)は、前記遮光膜材料が、熱硬化性樹脂に、遮光性
材料を添加して得られるものであることを特徴とする第
1または第2の本発明の遮光膜形成方法である。
【0015】第4の本発明(請求項4に記載の本発明に
対応)は、前記熱硬化性樹脂が、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アミド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂
のいずれかであることを特徴とする第3の本発明の遮光
膜形成方法である。
【0016】第5の本発明(請求項5に記載の本発明に
対応)は、前記遮光性材料が、カーボンブラック、有機
顔料、金属酸化物粉末のいずれかであることを特徴とす
る第3または第4の本発明の遮光膜形成方法である。
【0017】また、第6の本発明(請求項6に記載の本
発明に対応)は、本発明の遮光膜形成方法を用いて、液
晶表示装置の遮光膜を形成することを特徴とする液晶表
示装置の製造方法である。
【0018】第7の本発明(請求項7に記載の本発明に
対応)は、前記基板が、スイッチング能動素子が形成さ
れているものであり、前記電極が、ソース電極、ドレイ
ン電極およびゲート電極であることを特徴とする第6の
本発明の液晶表示装置の製造方法である。第7の本発明
により、ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極、及
び、画素電極を駆動するスイッチング能動素子の、電極
配線を誘導加熱法を用いて加熱することによって、マス
クを用いずに高い位置精度で、遮光膜であるブラックマ
トリクスを形成することが可能である。この際、画素電
極を駆動するスイッチング能動素子はアレイ電極配線の
交差部位に存在しているため、前記スイッチング能動素
子はブラックマトリクスに覆い隠され、遮光保護され
る。また、誘導加熱手法では短時間に高温加熱すること
が可能であるため、伝熱による非画線部の樹脂硬化が起
こらず、ブラックマトリクスのエッジ部の直線性が良好
であるという利点がある。
【0019】すなわち、本発明は、高抵抗の遮光材料を
含有させた熱硬化性樹脂遮光膜を液晶表示装置のアレイ
基板上のソース電極、ドレイン電極、及び、ゲート電極
(以下、これらを総称し、「アレイ電極」と称する)に
形成する場合に、特に有効であり、アレイ電極を熱源と
することによって、前記熱硬化性樹脂遮光膜を加熱硬
化、現像することにより、マスクを使用することなく、
アレイ電極配線上に遮光膜であるブラックマトリクスを
形成するものである。この際、画素電極を駆動するスイ
ッチング能動素子はアレイ電極配線の交差部位に存在し
ているため、前記スイッチング能動素子はブラックマト
リクスに覆い隠される。
【0020】アレイ電極配線を加熱する手法としては誘
導加熱法を利用する。誘導加熱法とは、導体に誘導コイ
ルを近づけ、電磁誘導作用により前記導体に誘導電流を
発生させ、渦電流とヒステリシス損により前記導体を加
熱する手法である。この加熱手法では、アレイ電極配線
の加熱温度の基板面内均一性が高いため、均一なブラッ
クマトリクス形成が可能であるという利点がある。ま
た、アレイ電極配線を短時間で高温加熱することが可能
であるため、伝熱による非画線部樹脂の硬化が生じにく
く、アレイ電極配線上のみの樹脂膜を選択的に硬化する
ことが可能である。従って、この手法では、高い直線性
のブラックマトリクス形成が可能である。
【0021】この手法は、遮光層形成がアレイ電極配線
に対し、位置ズレなしに行えるため、高いパタニング精
度の要求されるブラックマトリクスオンアレイ形成に
は、有効である。また、使用する遮光膜材料も、熱硬化
性樹脂が幅広く利用でき、現像液もアルカリ溶液、水、
有機溶剤等、未硬化の遮光膜を溶解するものであれば幅
広く使用できる等、使用部材選択の幅が広いという利点
もある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施の形態における液
晶表示装置(液晶パネル)の製造方法の工程を示す断面
図である。本実施の形態における液晶パネルの製造方法
は、図4および図5で示したカラ−フィルタオンアレイ
構造の液晶パネルを製造するものである。
【0024】以下に、図1および図4、図5を参照し
て、本実施の形態における液晶パネルの製造方法につい
て説明する。
【0025】まず、ガラス基板3上に、スイッチング能
動素子4(ソース電極15の一部、ドレイン電極16、
ゲート電極17の一部を含む)、および、信号線および
走査線(ソース電極15およびゲート電極17のスイッ
チング能動素子4を構成する部分を除いた部分;図5の
格子状の配線部)を、一般的な半導体薄膜成膜と、絶縁
膜成膜と、フォトリソ法によるエッチングとを繰り返す
ことにより形成する(図1(a))。なお、ソース電極
15、ドレイン電極16およびゲート電極17(アレイ
電極)は、本発明の電極に対応する。
【0026】次に、信号線および走査線とスイッチング
能動素子4が形成されたガラス基板3上に熱硬化性遮光
膜材料50を塗布し、乾燥させる(図1(b);本発明
の遮光膜材料形成工程に対応)。
【0027】その後、誘導加熱法によりアレイ電極を加
熱し、アレイ電極上(信号線、走査線およびスイッチン
グ能動素子4上)の熱硬化性遮光膜材料を硬化し、未硬
化部位を除去することによって、遮光膜5がアレイ電極
配線パターン形状(図5)として形成される(図1
(c);本発明の遮光膜硬化工程および未硬化部除去工
程に対応)。
【0028】次に、遮光膜5を含むガラス基板3上全面
に、カラーレジスト60を塗布し(図1(d))、露光
・現像を3色(R,G,B)について繰り返すことによ
って、カラ−フィルタ6を形成すると共に、ドライエッ
チ(02 アッシング)により、コンタクトホール7を形
成する(図1(e))。
【0029】次に、遮光膜5およびカラ−フィルタ6の
上に、平坦化膜8をスピンコート法で全面塗布すること
によって、形成すると共に、露光・現像することによ
り、コンタクトホール7’を形成する(図1(f))。
【0030】次に、平坦化膜8の上、および、コンタク
トホール7、7’内にドレイン電極16と接続するよう
に、透明電極9を形成する(図1(g))。以上によ
り、図4の液晶パネルのアレイ基板1が得られる。
【0031】対向基板2の製造工程、および、アレイ基
板1と対向基板2を組み合わせて液晶13を充填する工
程については、従来用いられている製造方法と同様であ
る。
【0032】ここで、図1(c)の工程において、誘導
加熱法を使用する際の、誘導加熱装置の1例を図2に示
す。本誘導加熱装置は、アレイ基板1を設置するテフロ
ン製ステージ19と、アレイ基板に磁界を与えるコイル
18とからなる。尚、ここに示した、装置は1例であ
り、基板を保持するステージと、基板に磁界を与える装
置を備えており、本発明の電極を誘導加熱法を用いて加
熱できるものであれば、構成は問わない。
【0033】上記の熱硬化性遮光膜材料は、その成膜後
の材料特性として、体積抵抗値が1010Ω・cm以上、
好ましくは1012Ω・cm以上、OD値2以上、好まし
くは2.5以上のものが好適である。使用樹脂は熱硬化
性のものであれば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
アミド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等幅広く使用
できる。遮光剤としては、前記熱硬化性樹脂に混合可能
で、高い遮光性を与える、カーボンブラック、有機黒顔
料または有機R、G、B顔料の混合顔料、酸化チタン等
の金属酸化物が使用できる。但し、誘導加熱により発熱
する金属粉末は使用できない。
【0034】なお、本実施の形態では、カラ−フィルタ
オンアレイ構造の液晶パネルのアレイ電極上に遮光膜を
形成する場合の製造方法を例として説明したが、これに
限定されるものではなく、例えば、イメージセンサーの
ように、電極が形成されている基板の前記電極上に保護
膜を形成する場合であれば、本発明の形成方法は適用で
きる。
【0035】
【実施例】以下に、本発明の具体的実施例について説明
する。
【0036】熱硬化性アクリル樹脂中に高抵抗処理を施
したカーボンブラックを分散させ有機溶剤で希釈した熱
硬化性遮光材料をスピンコートでアレイ基板上に塗布し
た後、ホットプレート上でプリベイク処理し、前記熱硬
化性遮光性材料が膜厚み1μmで全面に形成されたアレ
イ基板を得た。
【0037】6mmφの銅管を9ターンした蚊取り線香
型の誘導コイルを持つ高周波誘導加熱装置(図2)によ
り、周波数400kHz、出力5kVで、該基板のアレ
イ電極部位を60秒加熱し、該基板上に形成された遮光
性樹脂膜のうち、アレイ電極上に相当する部位のみを硬
化させた。
【0038】硬化後、ジエタノールアミン水溶液でアレ
イ電極外の未硬化部位の遮光材を除去し、140kgf
/cm2の高圧水リンスにより、パターンエッジ部の半
硬化樹脂膜を除去することにより、アレイ電極配線及び
スイッチング能動素子上を覆う厚み1μmのブラックマ
トリクスパターンを±1μmの良好な直線性で形成でき
た。
【0039】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、高抵抗かつ高遮光性の遮光膜を、マスク
を用いることなく、精度よく、基板上の電極上に形成で
きる遮光膜形成方法および液晶表示装置の製造方法を提
供することができる。
【0040】特に、ブラックマトリクスオンアレイ型の
液晶表示装置の製造方法に適用する場合は、高抵抗かつ
高遮光性のブラックマトリクスを、高い位置精度かつ直
線性で前記アレイ電極配線上に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における液晶表示装置
(液晶パネル)の製造方法の工程を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態における液晶表示装置
(液晶パネル)の製造方法に用いる誘導加熱装置の構造
図である。
【図3】従来のTFT型の液晶パネルの構成を示す断面
図である。
【図4】カラ−フィルタオンアレイ構造の液晶パネルの
構成を示す断面図である。
【図5】カラ−フィルタオンアレイ構造の液晶パネルの
アレイ電極およびスイッチング能動素子の平面配置を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 アレイ基板 2 対向基板 3、3’ ガラス基板 4 スイッチング能動素子 5 遮光膜 6 カラ−フィルタ 7、7’ コンタクトホール 8 平坦化膜 9、9’ 透明電極 10、10’ 配向膜 11 シ−ル材 12 スペ−サ 13 液晶 14、14’ 偏光板 15 ソース電極 16 ドレイン電極 17 ゲート電極 18 コイル 19 ステージ 50 熱硬化性遮光膜材料 60 カラーレジスト(R,G,B)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 AA06 AA15 AA26 2H048 BA43 BA47 BB02 BB10 BB14 BB28 BB42 2H091 FA02Y FA34Y FA35Y FB03 FB06 FB12 FB13 FC01 FC10 FC22 FC26 GA02 GA03 GA07 GA13 GA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極が形成されている基板の前記電極が
    形成されている面上に熱硬化性の遮光膜材料を形成する
    遮光膜材料形成工程と、前記遮光膜材料形成工程の後、
    前記電極を誘導加熱法を用いて加熱することによって、
    前記電極上に形成された前記遮光膜材料を硬化させる遮
    光膜硬化工程と、前記遮光膜硬化工程の後、前記遮光膜
    材料の未硬化部を除去する未硬化部除去工程とを含むこ
    とを特徴とする遮光膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記遮光膜材料は、体積抵抗1010Ω・
    cm以上、OD値2以上のものであることを特徴とする
    請求項1に記載の遮光膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記遮光膜材料は、熱硬化性樹脂に、遮
    光性材料を添加して得られるものであることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の遮光膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記熱硬化性樹脂は、アクリル樹脂、ポ
    リエステル樹脂、アミド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
    樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載
    の遮光膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記遮光性材料は、カーボンブラック、
    有機顔料、金属酸化物粉末のいずれかであることを特徴
    とする請求項3または4に記載の遮光膜形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の遮光膜
    形成方法を用いて、液晶表示装置の遮光膜を形成するこ
    とを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基板は、スイッチング能動素子が形
    成されているものであり、前記電極は、ソース電極、ド
    レイン電極およびゲート電極であることを特徴とする請
    求項6に記載の液晶表示装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011009508A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Citizen Holdings Co Ltd Led光源装置とその製造方法

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JP2011009508A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Citizen Holdings Co Ltd Led光源装置とその製造方法

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