JP2000087440A - 道路横断溝構造 - Google Patents

道路横断溝構造

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JP2000087440A
JP2000087440A JP10257350A JP25735098A JP2000087440A JP 2000087440 A JP2000087440 A JP 2000087440A JP 10257350 A JP10257350 A JP 10257350A JP 25735098 A JP25735098 A JP 25735098A JP 2000087440 A JP2000087440 A JP 2000087440A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横断用側溝の側壁の周辺部分における地盤が
走行車両等により陥没するのを防止する。 【構成】 道路Rを横断して敷設した横断用側溝9の両
側壁10の上面11に、前端部14Aにグレーチング1
6の受枠17を備えた踏掛板14を前記前端部を載置し
て固定する構成としたことを特徴とする道路横断溝構
造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路、特に林道を
横断する排水溝に使用して最適な道路横断溝の構造に関
する。
【従来の技術】
【0002】従来、道路には雨水等を排水するために、
上方開口部にグレーチングを載置したU字状の側溝を道
路を横断する状態で敷設する場合がある。しかし、林道
のように路面が土砂等の締め固めにより造成されている
場合、敷設した側溝の側辺部分の地盤が走行車両の重量
によって陥没し、側溝の上端部分が路面から突出して路
面との間に段差が生じ、歩行者の通行や自動車の走行に
悪影響を与えて事故等が発生したり、あるいは側溝が破
損する虞があるといった欠点がある。
【0003】このような従来の欠点を解消するため、実
用新案登録第2520727号公報には図8に示すよう
な発明が開示されている。すなわち、図において1は道
路Rを横断するように敷設した横断溝で、溝蓋2を備え
た前記横断溝1に対して設置する踏切板本体3は、左右
幅が道路Rとほぼ同一幅の薄板形状に形成してあり、そ
の前側面3aを前記横断溝の側面1aに当接せしめて道
路面と面一に設置したものである。
【0004】また、実用新案登録第2558675号公
報には、図9に示すような道路横断溝ブロックが開示さ
れている。すなわち、この発明は、道路Rに埋設された
上面にグレーチング透水蓋5を有するU字状ブロック4
には、その側壁6の外側面の上下方向の中間位置に載置
段7が形成されており、この載置段7に水平状態の沈下
用防止板8のその先端部を載置して固定したものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記図8に示
す前者の発明において、前記踏切板本体3は、その前側
面3aを横断溝1の側面1aに当接しただけなので、走
行車両により前記踏切板本体3が簡単に陥没する恐れが
あった。また、前記図9に示す後者の発明にあっては、
前記沈下用防止板8は路面より下部に設けたU字状ブロ
ック4の載置段7に載置してあるので、該U字状ブロッ
ク4の前記載置段7の上方部における地盤周辺の陥没に
は余り大きな効果を期待することはできなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するために成されたもので、施工が容易で
あり、且つ敷設した側溝の側辺部分の地盤が走行車両の
重量によって陥没することのない構造を提供することを
目的としたものであり、その要旨は、道路を横断して敷
設する横断用側溝の両側壁の上面に、前端部にグレーチ
ングの受枠を備えた踏掛板を前記前端部を載置して固定
する構成としたことを特徴とする道路横断溝構造にあ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図7に示
す実施例により詳細に説明すると、図において、9は道
路Rを横断した状態で敷設するU字形の横断用側溝で、
その左右の両側壁10の上面11には、図5に示すよう
に、その長手方向に沿って所定間隔毎にインサートナッ
ト12が埋設され、該インサートナット12にはアンカ
ーボルト13が螺合されて、両側壁10の前記上面11
より突出している。また、前記両側壁10の上面11に
は、その内側面10B側と外側面10A側とにそれぞれ
外方向に下降傾斜する所定幅のテーパ11a,11aが
長手方向に沿って形成されている。
【0008】14は長方形状で且つ所定肉厚を有するプ
レキャストコンクリート製の踏掛板で、その横幅は前記
横断用側溝9の長手方向の長さと同一であって、その前
端部14Aは前記横断用側溝9の側壁10の上面11に
載置される。そして、その前端部14Aには、その上面
15aと前面15bとの角部にグレーチング16を受け
るL字形状の受枠17が幅方向に沿って固定されてお
り、前記踏掛板14の後端部14Bの上面には後面15
cに向け下降傾斜する勾配面18が形成されているとゝ
もに、前記後面15cの左右側面15dの近傍には連結
用のインサートナット19が埋設されている。
【0009】また、前記踏掛板14の前端部14Aの底
面15eには、後述するように、該踏掛板14の前面1
5bが前記横断用側溝9の内側面10Bと面一に載置さ
れた際、側壁10の上面11に設けた前記アンカーボル
ト13と対応する位置に、鋼鉄製の筒状のアンカーキャ
ップ20が埋設されている。なお、このアンカーキャッ
プ20は、図6に示すように、踏掛板14の幅方向が長
軸の横断面視楕円形状となっている。
【0010】そして、このアンカーキャップ20の内周
面と前記アンカーボルト13の外周面との間に間隙を設
けることによって、前記横断用側溝9に対する位置ずれ
を修正できるようになっている。また、前記踏掛板14
の前端部14Aの底面15eには、図5に示すように、
その前面15bに向かって上昇するテーパ21が形成さ
れている。なお、前記踏掛板14の上面15aには、雨
水等を誘導する溝や周囲の景観に合わせた木目模様ある
いは案内表示等を設けてもよい。
【0011】22は前記横断用側溝9を支持するプレキ
ャストコンクリート製の基礎板で、平面部23と、該平
面部23の側端から直立する凸部24とからなる横断面
がほぼL字形状に形成されており、前記平面部23には
アンカー筋25の挿入用孔26が設けてある。この基礎
板22は施工時に前記横断用側溝9を載置して現場打ち
の基礎コンクリートの工程を省略するものである。
【0012】次に、前記実施例の施工について説明する
と、まず、道路Rの施工場所の地盤を掘削して砕石27
を敷き詰めた後、その上に基礎板22を据付ける。な
お、据付け地盤の表面が、図4に示すように傾斜してい
る場合には、前記基礎板22の凸部24を傾斜地盤の低
位側に向けて設置するとゝもに、平面部23に設けた挿
入用孔26に挿入したアンカー筋25を砕石27まで打
ち込んで、基礎板22の滑動を防止する。
【0013】次いで、前記基礎板22の平面部23の上
に前記横断用側溝9を載置する。この際、前記横断用側
溝9の側壁10の上面11が前記踏掛板14の厚さ分だ
け路面から下の位置にあるように埋設するとゝもに、横
断用側溝9の一方の側壁10の下部が前記凸部24に接
触するように載置する。
【0014】そして、前記横断用側溝9の周囲の掘削地
盤を側壁10の前記上面11まで埋め戻した後、該上面
11にそれぞれ前記踏掛板14の前端部14Aを載置す
る。この際、前記横断用側溝9の内側面10Bと前記踏
掛板14の前面部15bとを面一にして、前記踏掛板1
4の底面15eに設けたアンカーキャップ20内に前記
横断用側溝9の両側壁10の上面11から突出するアン
カーボルト13を挿入するる。
【0015】この結果、前記横断用側溝9と踏掛板14
とは不用意に離反することなく一体化されるとゝもに、
踏掛板14の前記アンカーキャップ20に対して横断用
側溝9のアンカーボルト13は多少の遊びをもって挿入
されるので、前記踏掛板14の横断用側溝9に対する前
後左右方向の位置ずれを無理なく修正することができ
る。また、施工時に地盤の関係から踏掛板14の後端部
14Bが多少上下方向にずれていた場合には、側壁10
の上面11のテーパ11a,11aと踏掛板14の前端
部14Aの下面のテーパ21とが逃げとなって誤差を吸
収するので、横断用側溝9と踏掛板14との係合には無
理が生じない。なお、前記横断用側溝9の内側面10B
側のテーパ11aと踏掛板14のテーパ21との空間部
には、モルタルMを充填して雨水の侵入を阻止する。
【0016】このようにして、道路R幅一杯に所定個数
の横断用側溝9,踏掛板14,基礎板22をそれぞれ隣
接状態に敷設した後、隣接する両踏掛板14の後面15
cのインサートナット19に連結プレート28を当て、
ボルト29を螺合して両踏掛板14,14を連結固定す
る。最後に道路R方向に対面する両踏掛板14の受枠1
7,17にグレーチング16を載置するとゝもに、踏掛
板14の勾配面18の上面に舗装材を被せて施工が完了
する。
【0017】図7に示すものは踏掛板14の施工時の他
実施例である。この踏掛板14は幅が横断用側溝9の長
手方向の長さより長いものを使用して、隣接する両横断
用側溝9,9間の上面11に踏掛板14の前端部14A
の中央部が位置するように載置することによって、前記
隣接する両横断用側溝9,9の長手方向の位置ずれを防
止したものである。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る道路横断溝構造は、上記の
ような構成であるから、走行車両の通過時に踏掛板に掛
かる垂直加重はその前端部が横断用側溝の両側壁の上面
で支持されて解消され、横断溝の周辺路面が陥没するこ
とがない。またグレーチングに掛かる垂直加重は前記一
対の踏掛板を介して横断用側溝で支持されるため、前記
垂直加重は踏掛板と側溝ブロックとに分散され、該側溝
ブロックの耐久性が向上する。さらに又、路面の勾配に
自在に対応し且つ無理な外力がかからない状態で調整し
ながら敷設することができるとゝもに、前記横断用側溝
を支持する基礎板をL字状に構成することにより、据付
け地盤が傾斜している場合にも横断用側溝の滑動を防止
することができるといった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る道路横断溝構造の分解斜視図であ
る。
【図2】道路横断溝構造の施工後の平面図である。
【図3】水平路面に施工したときの図2のIIーII線断面
拡大図である。
【図4】勾配路面に施工したときの図2のIIーII線断面
拡大図である。
【図5】図3の要部拡大断面図である。
【図6】図5のIII ーIII 線断面拡大図である。
【図7】他実施例の道路横断溝構造の施工後の平面図で
ある。
【図8】従来の道路横断溝の断面図である。
【図9】他の従来の道路横断溝の断面図である。
【符号の説明】
9 横断用側溝 10 側壁 11 上面 11a テーパ 10A 外側面 10B 内側面 12 インサートナット 13 アンカーボルト 14 踏掛板 14A 前端部 14B 後端部 15a 上面 15b 前面 15c 後面 15d 側面 15e 底面 16 グレーチング 17 受枠 20 アンカーキャップ 21 テーパ 22 基礎板 23 平面部 24 凸部 25 アンカー筋 26 挿入用孔 R 道路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路を横断して敷設する横断用側溝の両
    側壁の上面に、前端部にグレーチングの受枠を備えた踏
    掛板を前記前端部を載置して固定する構成としたことを
    特徴とする道路横断溝構造。
  2. 【請求項2】 横断用側溝の両側壁の上面にその長手方
    向に沿って所定間隔毎にアンカーボルトを直立し、踏掛
    板の前端部の底面に前記アンカーボルトを遊び状態で挿
    入されるアンカーキャップを埋設したことを特徴とする
    請求項1記載の道路横断溝構造。
  3. 【請求項3】 横断用側溝の両側壁の上面に、その内側
    面側と外側面側とにそれぞれ外方向に下降傾斜するテー
    パを長手方向に沿って形成し、踏掛板の前端部の底面に
    は前面方向に上昇するテーパを形成したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の道路横断溝構造。
  4. 【請求項4】 横断用側溝の下部に設置して支持する基
    礎板を、平面部と該平面部の側端から直立する凸部とか
    らなる横断面L字状に構成するとともに、前記平面部に
    アンカー筋の挿入用孔を貫設した構成としたことを特徴
    とする請求項1,2または3記載の道路横断溝構造。
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