JP5318257B1 - コンクリート製張出歩道構成体及び該構成体を用いた張出歩道を有する車道の建設方法 - Google Patents

コンクリート製張出歩道構成体及び該構成体を用いた張出歩道を有する車道の建設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 車道及び片持ち形式からなる張出歩道を建設するための張出歩道コンクリートブロック及びこれを用いた張出歩道の建設方法の提供。
【解決手段】 車道側基礎部2と縦壁側基礎部3とその間の直角接合部4を有し、縦壁側基礎部3から立ち上がる縦壁6と上端から側部に水平に張り出す張出歩道部7を有し、直角接合部4の上面に平行な複数本の半円溝5からなる抜き型を有し、張出歩道部7の端部に手摺用柱挿着用孔9を有する防護壁部8を有し、縦壁6の背面部10に張出支柱11及び張出歩道部7の下面部12に張出梁部13を一体形成し有する張出歩道コンクリートブロック1からなり、車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の間に打設する間詰コンクリート14を被覆防護する床版15及び張出歩道コンクリートブロック1からなるコンクリート製張出歩道構成体。
【選択図】 図3

Description

この発明は、高架形式の車道などの側部に平行してコンクリート製の歩道を張出し、歩道の下部の空間を一般道路などに有効利用し、あるいは山間部、内海沿岸部、湖岸部などの設けられた車道から山間の谷の側部、内海沿岸の側部、または湖岸の側部の上部に片持ち状の張出歩道を設けて狭い空間を有効利用する張出歩道を有する車道の建設技術に関する。
高架形式の車道及び歩道を建設する場所に既存の施設が全くなければ、その場所を切り開くだけで高架形式の車道及び歩道を建設することができる。しかし、その建設場所に既存の道路などがあって、歩道を含めた車道の建設の余地の無い場合や、あるいは海岸沿いや河川沿いで、その側部に沿う狭隘な空き地上に車道及び歩道を有する幅広の高架を建設する余地のない場所では、そのままでは建設できない。この様な場合、狭隘な空き地、例えば道路が既にある場合、その道路に沿う隣接の空き地の上あるいはその道路の上に高架形式の車道を建設する。この場合、路面の幅が狭い場合には、既存の道路に沿う空き地あるいは既存の道路上に高架形式の車道を建設し、歩道は高架形式の車道から既存の道路上やその他の上に張り出させるなどの工夫をして建設している。この様な高架形式の構造からなる車道に沿う歩道を張出さした構造が種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、又は特許文献4参照。)。
さらに、現場で打設する生コンクリート量を過大に増加させる必要をなくして、現場の敷設条件に対応して張出歩道ブロック自体の転倒や滑動を阻止した張出歩道の敷設方法が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。あるいは、車両の通行が阻害される期間が極めて短くなる張出歩道ブロックの構築方法が提案されている(例えば、特許文献6参照。)。同様に張出歩道の構築を少ない工数で、しかも短い工期で施工できる張出歩道の構造体が提案されている(例えば、特許文献7参照。)。
特開平6−228903号公報 特開平7−317005号公報 特開平10−46508号公報 特開2005−76236号公報 特開2005−194722号公報 特開2007−32207号公報 特開2007−100412号公報
従来の車道の側部に設けられている片持ち式の張出歩道の施工では、工場製品である張出歩道ブロックを施工現場に設置した後、これらを固定するために車道の下部に延在する張出歩道ブロックの車道側基礎部分の上に現場打ちで間詰コンクリートを打設するが、この場合、打設した間詰コンクリートの養生のために最低でも3日程度は必要であった。しかし、その養生期間中は、打設した間詰コンクリートの上部に車道側の路盤材あるいは側溝ブロックや歩車道境界ブロックなどを敷設するなどの、上部工事である埋め戻しは実施できなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、車道の下部に張り出した張出歩道ブロックの車道側基礎部に現場打ちで間詰コンクリートを打設し、その間詰コンクリートの養生による固化を待つことなく、間詰コンクリートの養生をしながら車道側の路盤材あるいは側溝ブロックや歩車道境界ブロックなどを敷設するなどの上部工事である埋め戻しを可能とする張出歩道コンクリートブロック、及び、コンクリート製、ガラス繊維含有モルタル製あるいは鉄板製などの剛性を有する素材からなる床版(以下、単に「床版」という。)からなるコンクリート製張出歩道構成体を提供することであり、さらに、このコンクリート製張出歩道構成体を用いて車道及び片持ち形式からなる張出歩道を建設する方法を提供することである。
本発明の課題を解決するための手段は、請求項1の手段では、車道方向に延びる車道側基礎部と該車道側基礎部に平行な縦壁側基礎部からなり、該車道側基礎部と該縦壁側基礎部との間の両基礎部の中央部を直角に係合する直角接合部を有し、該縦壁側基礎部から垂直に路面まで立ち上がる縦壁と該縦壁の上端から車道側基礎部と反対側に水平に張り出す張出歩道部を有し、該直角接合部の上面に車道側基礎部と平行な複数本の半円溝からなる抜き型を配設し、該張出歩道部の端部に手摺用柱の挿着用孔を有する縁石状の防護壁部を形成し、該縦壁背面部に張出支柱及び該張出歩道下面部に張出梁部を一体形成して張出歩道コンクリートブロックとし、該車道側基礎部と該縦壁側基礎部の間に打設する間詰コンクリートを被覆防護するための床版及び該張出歩道コンクリートブロックからなることを特徴とするコンクリート製張出歩道構成体である。
請求項2の手段では、車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の直角接合部は、請求項1の手段の中央部を直角に係合する直角接合部に代えて車道側基礎部及び縦壁側基礎部と同じ長さの直角接合部とし、かつ、該直角接合部の高さは請求項1の手段の中央部の直角接合部の高さに代えて、車道側基礎部の高さの略1/3としていることを特徴とする請求項1の手段のコンクリート製張出歩道構成体である。
請求項3の手段では、本発明に係るコンクリート製張出歩道構成体である請求項1の手段のコンクリート製張出歩道構成体を用いてコンクリート製張出歩道を車道の路側に建設する方法である。この方法では、車道の下部の基礎工の路盤上に基礎コンクリートを打設し、該基礎コンクリートの上に車道側に張り出した張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部を載置し、車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の中央部の直角接合部と、隣接配置した他の張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の中央部の直角接合部との両者間に間詰コンクリートを現場打ちし、該間詰コンクリートの養生を待つことなく直ちに間詰コンクリート上に床版を車道側基礎部と縦壁側基礎部の上に載置して車道路用の路盤材を敷設し、さらにアスファルト舗装し、かつ縦壁に沿って円形水路を内在する側溝を設置しかつ歩車道境界ブロックである縁石を敷設することを特徴とする張出歩道を有する車道の建設方法である。
請求項4の手段では、本発明に係るコンクリート製張出歩道構成体である請求項2の手段のコンクリート製張出歩道構成体を用いてコンクリート製張出歩道を車道の路側に建設する方法である。この方法では、車道の下部の基礎工の路盤上に基礎コンクリートを打設し、該基礎コンクリートの上に車道側に張り出した張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部を載置し、車道側基礎部と縦壁側基礎部の車道方向の長さと同じ長さの直角接合部とし、該直角接合部の高さを車道側基礎部の高さの略1/3とし、かつこれと同様の長さ及び高さからなる隣接配置した他の張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の直角接合部との両者間の直角接合部に間詰コンクリートを現場打ちし、該間詰コンクリートの養生を待つことなく直ちに間詰コンクリート上に床版を車道側基礎部と縦壁側基礎部の上に載置して車道路面の路盤材を敷設し、さらにアスファルト舗装し、かつ縦壁に沿って円形水路を内在する側溝を設置しかつ歩車道境界ブロックである縁石を敷設することを特徴とする張出歩道を有する車道の建設方法である。
本発明の張出歩道コンクリートブロックと、間詰コンクリートを覆う床版からなるコンクリート製張出歩道構成体としたことで、現場で張出歩道コンクリートブロックを設置して間詰コンクリートを現場打ちしても、これらの間詰コンクリートに床版を被せて保護するので、現場打ちした間詰コンクリートの養生のために、略3日の養生期間を設けることなく、養生しながら直ちに間詰コンクリートの上に車道路面の路盤材を敷設し、又アスファルト舗装を行い、縦壁に沿って水路を内在する側溝を設置したりあるいは張出歩道の境界部に歩道境界ブロックとしての縁石を敷設するなどを継続して行いうる。また、床版は、カウンターウエイトと役割をするので、安定して養生しながら上記した路盤材の敷設などの上面工事を実施できる。したがって、現場で工事のために車両規制をする期間が短期間で済み、早期に工事区間を解放できるので、交通を大きく妨げることなく安全であり、かつ、建設コストを大幅に低減できる。
さらに、張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の直角接合部を中央部にのみに設けた直角接合部とし、この中央部の直角接合部の前後の空間に現場打ちで間詰コンクリートを打設するものとすることで、張出歩道コンクリートブロックの軽量化を図っている。
さらに、張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の直角接合部の長さを張出歩道コンクリートブロックの長さと同じ長さとし、さらに、この直角接合部の高さを車道側基礎部分の高さの略1/3と低くして、この低い高さの直角接合部の上面に現場打で間詰コンクリートを打設するものとすることで、張出歩道コンクリートブロックの歩道と反対側の基礎部を安定した状態で、工事現場に搬送することができる。
さらに、中央部の直角接合部の上面には、車道側基礎部と平行な複数本の半円溝からなる抜き型を設けているので、工場における張出歩道コンクリートブロックの製造が容易に速やかに実施できる。
第1の実施の形態の張出歩道コンクリートブロックの平面図。 第1の実施の形態の張出歩道コンクリートブロックの正面図。 第1の実施の形態の張出歩道コンクリートブロックの背面から見た斜視図。 第2の実施の形態の張出歩道コンクリートブロックの平面図。 第2の実施の形態の張出歩道コンクリートブロックの正面図。 第2の実施の形態の張出歩道コンクリートブロックの背面から見た斜視図。 第3の実施の形態の張出歩道コンクリートブロックの平面図。 第3の実施の張出歩道コンクリートブロックの正面図。 第3の実施の張出歩道コンクリートブロックの歩道側から見た右側面図。 張出歩道コンクリートブロックの設置方法を示す図で、基礎工の路盤上に基礎コンクリートを打ち、その上に張出歩道コンクリートブロックを載置した断面図。 張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部と縦壁側基礎部の間に間詰コンクリートを打設した断面図。 コンクリートを打設した間詰コンクリートの上に床版を載置した断面図。 床版を載置した上に路盤材及び円形水路を有する側溝を載置し、さらに歩車道境界ブロックの縁石を張出歩道部の端に設けて、車道に埋め戻した断面図。
本発明の実施の形態について、図面を参照して以下に順次に説明するものとする。
本発明の第1の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1の構成部では、車道方向に延びる車道側基礎部2とこの車道側基礎部2に平行な縦壁側基礎部3からなり、これらの車道側基礎部2と縦壁側基礎部3との間を車道方向と直角に係合して一体化された直角接合部4を有し、さらに縦壁側基礎部3の側部に沿って垂直に走行用の路面まで立ち上がる縦壁6を有し、この縦壁6の上端から車道側基礎部2と反対側に水平に張り出している張出歩道部7を有している。これらにおいて、車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の間の両基礎部2及び3の中央を直角方向に係合する直角接合部4を有している。これらの直角接合部4の上面には、車道側基礎部2と平行な複数本の半円溝5からなる抜き型を配設している。一方、張出歩道部7の端部には、手摺用柱の挿着用孔9を有する縁石状の防護壁部8を有する。さらに、縦壁背面部10には、張出支柱11及び張出歩道下面部12には、張出梁部13を一体形成して張出歩道コンクリートブロック1となっている。この車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の間には、打設した間詰コンクリート14を被覆して防護するための床版15を有する。このように、該張出歩道コンクリートブロック1と打設した間詰コンクリート14を被覆して防護するための床版15からなる、コンクリート製張出歩道構成体21である。
これらの張出歩道コンクリートブロック1の大きさは、例えば、図1の平面図に示す第1の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1では、車道方向の長さは1500mm、車道方向に直角な幅方向の大きさは、図2の正面図に示すように、車道の下部の基礎部の1350mmと張出歩道部7の大きさの2020mmとを合せた大きさの3370mmの幅を有する。さらに車道の下部に位置する車道側基礎部2と縦壁側基礎部3とこれらの間に直角方向に一体化されている直角接合部4の底面を合せた幅は1600mmである。この内、車道側基礎部2の底部の幅は350mm、直角接合部4の底部の幅は500mm、縦壁側基礎部3と縦壁6の両者の底部の幅は450mmである。また、車道側基礎部2の上面の幅は200mm、縦壁側基礎部3の側部の縦壁6の上面の幅は150mmである。さらに車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の高さは500mmである。さらに、図1に示すように、直角接合部4の車道方向の厚さは240mmであり、これは車道方向の長さが1500mmである車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の車道方向の中央に140mmの直角接合部4となって両者を接合している。さらに図2に示すように、この直角接合部4の高さは下面から略450mmで、その上部には、車道方向に設けられた半径50mmの半円溝5がある。この半円溝5は製造時の抜き型であり、3本が互いに略100mmずつ離間して設けられている。さらに図2に示すように、張出歩道部7の端部には、幅が220mmで、歩道面からの高さが120mmの歩道の防護壁部8が上方に突出して形成されている。この防護壁部8には、その上面から下部に張出歩道の安全を確保するための手摺を設けるための手摺用柱挿着用孔9が設けられている。
図3は、第1の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1を背面から見た斜視図であり、3個の張出歩道コンクリートブロック1からなっている。縦壁6の背面と張出歩道部7の背部には、それぞれ一体成形された張出支柱11と張出梁部13があり、縦壁6及び張出歩道部7がこれらの張出支柱11と張出梁部13で補強されている。この第1の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1では、間詰コンクリート14は車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の間の直角方向に一体化されている直角接合部4の前後の空隙の部分に打設されることとなる。
本発明の第2の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1では、上記の第1の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1の車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の中央に一体に設けられている厚さが240mmである直角接合部4に代えて、車道側基礎部2及び縦壁側基礎部3の車道方向の長さと同じ長さからなる直角接合部4が設けられている。すなわち、この直角接合部4の車道方向の長さは1500mmである。この直角接合部4の高さは170mmで、これは第1の実施の形態の直角接合部4の高さの略450mmよりも低くなっているが、図6の斜視図に見られるように空隙分はなく、長さ1500mm×幅1900mmの平面からなっている。この第2の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1の平面図は図4に、正面図は図5に示す通りである。
図6は、第2の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1の背面から見た斜視図であり、3個の張出歩道コンクリートブロック1からなっている。縦壁6の背面と張出歩道部7の背部には、それぞれ一体成形された張出支柱11と張出梁部13があり、縦壁6及び張出歩道部7が張出支柱11と張出梁部13で補強されている。この第2の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1では、直角接合部4の車道方向の長さが張出歩道コンクリートブロック1の車道方向の長さと全く同じ長さであり、上記の図5で説明したように、直角接合部4の高さは170mmで、第1の実施例に比して低く、間詰コンクリート14は、この直角接合部4の170mmの底版上の全面に打設されることとなる。
図7の平面図、図8の正面図及び図9の右側面図は、第3の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1を示す図である。この第3の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1は車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の中央の直角接合部4の上面に設けられている半円溝5が、図7の平面図に見られるように、テーパー状の半円溝5となっているものであり、張出歩道コンクリートブロック1を工場生産する際に固化したブロックを抜き易くした型枠の形状が転写されたものであり、現場で路盤に設置する際に間詰コンクリート14がこの部分を埋設して直角接合部4の前後の空隙に打設され、固化されるとブロックと間詰ンコンクリート14との一体化が一層に確実となり堅固となる。
本発明の第1〜3の実施の形態の張出歩道コンクリートブロック1の上記した図には、これらのコンクリートブロックの内部構造は示していないが、それぞれ必要強度に対応して、コンクリートの内部を鉄筋で補強して製造されている。
ここで、本発明に係る張出歩道コンクリートブロック1を用いて、張出歩道部7を設ける方法の第1の実施例について以下に説明する。車道を敷設するために、工場生産した張出歩道コンクリートブロック1を、工事現場に搬送し、図10に示すように、車道の下部の基礎工の路盤16の上に、先ず基礎コンクリート17を打設する。この打設した基礎コンクリート17の上に車道側に張り出した張出歩道コンクリートブロック1の車道側基礎部2と縦壁側基礎部3とこれらの間に一体化されている高さ略450mmの中央の直角接合部4とを載置して、張出歩道コンクリートブロック1を設置する。次いで、図11に示すように、隣接配置した他の張出歩道コンクリートブロック1との間の、車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の間の中央部の直角接合部4の前後の間に、間詰コンクリート14を現場打ちで打設する。次いで、図12に示すように、打設した間詰コンクリート14が養生されるのを待つことなく、直ちに打設した間詰コンクリート14の上にこれらを覆う大きさの床版15を車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の上に載置する。この大きな床版15は張出歩道部7のカウンターウエイトの役割も有し、工事の際の安定化に貢献するものとしている。さらに、図13に示すように、この床版15の載置で未養生の間詰コンクリート14は影響を受けることなく、載置した床版15の上に車道用の路盤材18を敷設でき、さらにその上にアスファルトを舗装することでアスファルト舗装面21を形成する。一方で、縦壁6に沿って円形水路19aを内在する側溝19を床版15の上に設置し、さらに、張出歩道部7の歩車道境界側に、歩車道境界ブロックである縁石20を敷設することにより、張出歩道を有する車道の躯体工事が終了する。この後は、必要により、縁石20に車道側部のガード22を設け、一方、張出歩道部7の端部の防護壁部8に手摺23を取り付け歩道を通る人と自転車などの安全を図るものとする。
さらに、本発明に係る張出歩道コンクリートブロック1として、請求項2に係る手段の張出歩道コンクリートブロック1を用いてコンクリート製の張出歩道部7を車道の路側に設ける方法の第2の実施例について以下に説明する。車道を敷設するために、工場生産した請求項2に係る手段の張出歩道コンクリートブロック1を、工事現場に搬送し、上記と同様に、図10に示すように、車道の下部の基礎工の路盤16の上に、基礎コンクリート17を打設する。この打設した基礎コンクリート17の上に車道側に張り出した張出歩道コンクリートブロック1の車道側基礎部2と縦壁側基礎部3とこれらの間に一体化されている中央の直角接合部4とを載置する。この場合は、中央の直角接合部4の車道方向の長さは、上記した第1の実施例と異なり、図4に示すように、張出歩道コンクリートブロック1の車道方向の長さと同じであり、中央の直角接合部4の高さは170cmと低いが、直角接合部4の面積は、図6に見られるように、張出歩道コンクリートブロック1の車道側の基礎部分の長さを有する面積からなっている。したがって、第1の実施例と異なり、第2の実施例では、張出歩道コンクリートブロック1の中央部の直角接合部4の平面の上に間詰コンクリート14が乗るように、図11に示すように、現場打ちで打設する。次いで、図12に示すように、打設した間詰コンクリート14の養生を待つことなく直ちに、この間詰コンクリート14の上を覆う大きさのカウンターウエイトの役割をする床版15を車道側基礎部2と縦壁側基礎部3の上に載置して安定化する。さらに、図13に示すように、床版15の載置によって未養生の間詰コンクリート14は影響を与えることなく、載置した床版15の上に車道用の路盤材18を敷設し、さらにその上にアスファルトを舗装してアスファルト舗装面21を形成する。さらに縦壁6に沿って円形水路19aを内在する側溝19を床版15の上に設置し、さらに張出歩道部7の歩車道境界側に、歩車道境界ブロックである縁石20を敷設して、張出歩道を有する車道の工事を終了する。この後は、必要により、縁石20に車道側部のガード22を設け、一方、張出歩道部7の端部の防護壁部8に手摺23を取り付け歩道を通る人と自転車などの安全を図るものとする。
1 張出歩道コンクリートブロック
2 車道側基礎部
3 縦壁側基礎部
4 直角接合部
5 半円溝
6 縦壁
7 張出歩道部
8 防護壁部
9 手摺用柱挿着用孔
10 縦壁背面部
11 張出支柱
12 張出歩道下面部
13 張出梁部
14 間詰コンクリート
15 床版
16 基礎工の路盤
17 基礎コンクリート
18 路盤材
19 円形水路を内在する側溝
19a 円形水路
20 縁石(歩車道境界ブロック)
21 アスファルト舗装面
22 車道側部のガード
23 手摺

Claims (4)

  1. 車道方向に延びる車道側基礎部と該車道側基礎部に平行な縦壁側基礎部からなり、該車道側基礎部と該縦壁側基礎部との間の両基礎部の中央部を直角に係合する直角接合部を有し、該縦壁側基礎部から垂直に路面まで立ち上がる縦壁と該縦壁の上端から車道側基礎部と反対側に水平に張り出す張出歩道部を有し、該直角接合部の上面に車道側基礎部と平行な複数本の半円溝からなる抜き型を配設し、該張出歩道部の端部に手摺用柱挿着用孔を有する縁石状の防護壁部を形成し、該縦壁背面部に張出支柱及び該張出歩道下面部に張出梁部を一体形成して張出歩道コンクリートブロックとし、該車道側基礎部と該縦壁側基礎部の間に打設する間詰コンクリートを被覆防護するための床版及び該張出歩道コンクリートブロックからなることを特徴とするコンクリート製張出歩道構成体。
  2. 車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の直角接合部は、請求項1記載の中央部を直角に係合する直角接合部に代えて車道側基礎部及び縦壁側基礎部と同じ長さの直角接合部とし、かつ、該直角接合部の高さは請求項1記載の中央部を直角に係合する直角接合部の高さに代えて、車道側基礎部の高さの略1/3としていることを特徴とする請求項1記載のコンクリート製張出歩道構成体。
  3. 請求項1記載のコンクリート製張出歩道構成体を用いて路側に張出歩道を有する車道を建設する方法であって、車道の下部の基礎工の路盤上に基礎コンクリートを打設し、該基礎コンクリートの上に車道側に張り出した張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部を載置し、車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の中央部の直角接合部と、隣接配置した他の張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の中央部の直角接合部との両者間に間詰コンクリートを現場打ちし、該間詰コンクリートの養生を待つことなく直ちに間詰コンクリート上に床版を車道基礎部と縦壁基礎部の上に載置して車道路用の路盤材を敷設し、さらにアスファルト舗装し、かつ縦壁に沿って円形水路を内在する側溝を設置しかつ歩車道境界ブロックである縁石を敷設することを特徴とする張出歩道を有する車道の建設方法。
  4. 請求項2記載のコンクリート製張出歩道構成体を用いて路側に張出歩道を有する車道を建設する方法であって、車道の下部の基礎工の路盤上に基礎コンクリートを打設し、該基礎コンクリートの上に車道側に張り出した張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部を載置し、車道側基礎部と縦壁側基礎部の車道方向の長さと同じ長さの直角接合部とし、該直角接合部の高さを車道側基礎部の高さの略1/3とし、かつ、これと同じ長さ及び高さからなる隣接配置した他の張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の直角接合部との両者間の直角接合部に間詰コンクリートを現場打ちし、該間詰コンクリートの養生を待つことなく直ちに間詰コンクリート上に床版を車道基礎部と縦壁基礎部の上に載置して車道路用の路盤材を敷設し、さらにアスファルト舗装し、かつ縦壁に沿って円形水路を内在する側溝を設置しかつ歩車道境界ブロックである縁石を敷設することを特徴とする張出歩道を有する車道の建設方法。
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