JP2000087354A - ピット及びその構築方法 - Google Patents

ピット及びその構築方法

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JP2000087354A
JP2000087354A JP10258327A JP25832798A JP2000087354A JP 2000087354 A JP2000087354 A JP 2000087354A JP 10258327 A JP10258327 A JP 10258327A JP 25832798 A JP25832798 A JP 25832798A JP 2000087354 A JP2000087354 A JP 2000087354A
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plate
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pit
hole
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Hiromasa Maeda
浩正 前田
Ichiro Kashiwa
一郎 柏
Kiyotake Morimoto
清武 森本
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TOKYO KOATSU KK
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ASAHI CHEMITEC KK
TOKYO KOATSU KK
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工事や加工のための期間が短く、防水層等の
剥離や膨れ等が生じにくく、改修工事も簡単なピットと
その構築方法を提供する。 【解決手段】 地面に形成した穴1の底に予めコンクリ
ートを打設して底部コンクリート層2を形成し、その上
に形成した接着層11上にガラス長繊維強化硬質ウレタ
ンフォーム(以下FRU)の板状体12からなるFRU
箱体10を載せる。穴1の内壁面とFRU箱体10の外
面との間に鉄筋5を配置し、FRU箱体10の固定及び
補強用のパイプ材13からなる補強枠14を組み、その
外側に板状体12を穴1内に縦に挿入して並べ、鉄筋5
や底部コンクリート層2に対してタイ15やボルト16
で固定する。そして穴1の内壁面とFRU箱体10の外
面との間にコンクリートを注入する。コンクリートの固
化後、補強枠14を取り外し、板状体12の内側にガラ
スクロス16を貼る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートとガ
ラス長繊維強化硬質ウレタンフォームの板状体を用いて
構成するピットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】機械装
置、電気設備等を収容するためのピットにおいては従来
よりコンクリート構造物が多く種々の形態で用いられて
きている。このようなコンクリート構造物における防水
の考え方としては、構造物の内側からの水の防水に対し
ては構造物内面に防水層を施し、構造物の外側からの水
の防水に対しては構造物外面に防水層を設けるのが一般
的であり、物理的にも当然である。完全な防水にはステ
ンレス鋼を用いる防水工法が知られているが、高コスト
であるため一般的にはエポキシ樹脂やポリエステル樹脂
等を用いたレジンモルタル工法、FRP工法が採用され
ている。ところが、構造物の外側からの防水工事ができ
ない場合もあり、内面側からの防水は不合理であるが工
事としては内装を兼ねて発生することがある。その場
合、レジンモルタル工法やFRP工法では、多大な労力
を費やす割に充分な防水性が期待できない場合が多い。
【0003】図1は、その一例として地面に掘った穴に
ピットとしてのコンクリート構造物を形成している途中
の状態を示す断面図、図2は完成状態の断面図である。
図中1は地面に形成した穴で、その底には予めコンクリ
ートを打設して構造物としての底部コンクリート層(捨
てコンクリート)2を形成してある。底部コンクリート
層2上には、型枠3を筋違4により支持し、穴1の内壁
面と型枠3の外面との間に鉄筋5を配しておく。この状
態で穴1の内壁面と型枠3の外面との間にコンクリート
を注入してコンクリート構造物を形成する。型枠3の外
周面にはコンクリート固化後の取り外しに備えて剥離剤
を塗布しておく。また穴1の内周壁面は鋼矢板で囲んで
周囲の土が崩れないようにするが、図示は省略してあ
る。
【0004】打設したコンクリートが固まった後の作業
について説明する。まず型枠3を取り外し、固化したコ
ンクリート6の表面に、斫り(はつり)、化粧モルタル
施工等の左官作業を行い、短くても1ヶ月程度のコンク
リート養生期間を経て水分が8%以下となる程度まで乾
燥させ、目荒らしサンダー掛けしてコンクリート6の脆
化部分を除去し、プライマーの塗布、シーリング作業等
を行い、さらに防水性等の所望の性状を構造的に呈する
ようにFRP等の防水被膜7等をコンクリート6の表面
に固着させて完成する。
【0005】しかしながらこのような工法では、コンク
リートの養生期間が長いというだけでなく、コンクリー
トの経年劣化で亀裂やひび割れが生じると、コンクリー
トの内面に設ける防水被膜7等が地下水や湧水等の外圧
水の影響で剥離したり膨れたり、あるいは裂けたりして
耐久性が損なわれやすく、そのような状態が生じると改
修工事に大変手間がかかるという問題がある。例えば地
下鉄等の駅舎の雨漏り(漏水)をよく見かけるが、漏水
部分の構造物をU字やV字状にカットしてパテ状等の止
水材を用いて補修しているにもかかわらず、完全に補修
できている場合が少ない。また化粧モルタルと防水被膜
等の接着についても、重なる面の防水はできても底部等
との継ぎ目部の処理方法が難しいため、経年劣化が生じ
やすく、耐久性に問題がある。
【0006】そこで本発明は、工事や加工のための期間
が短くて済み、防水層等の剥離や膨れ等の問題が生じに
くく、改修工事も簡単に行えるピット及びその構築方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のピットのうち請
求項1に係るものは、上記目的を達成するために、ガラ
ス長繊維強化硬質ウレタンフォーム製の板状体からなる
箱体の外側にコンクリート構造体を固着一体化してなる
ことを特徴とする。
【0008】同請求項2に係るものは、上記箱体内面の
少なくとも継ぎ目を含む露出面上に遮断層を形成してな
ることを特徴とする。
【0009】同請求項3に係るものは、上記遮断層がガ
ラスクロスに硬化性樹脂液を含浸させて固着形成せしめ
てなるものであることを特徴とする。
【0010】また本発明のピットの構築方法のうち請求
項4に係るものは、上記目的を達成するために、地面等
に掘削した穴の底に基礎となるコンクリートを打設して
底部コンクリート層を形成し、上記穴の内周面に沿わせ
て上記底部コンクリート層上にガラス長繊維強化硬質ウ
レタンフォーム製の板状体を筒状に配し、該板状体と上
記穴の内周面との間の空隙にコンクリートを打設して上
記板状体と一体化したコンクリート壁部を形成し、上記
底部コンクリート層上にガラス長繊維強化硬質ウレタン
フォーム製の板状体を固着一体化してコンクリート底部
を形成することを特徴とする。
【0011】同請求項5に係るものは、上記板状体の少
なくとも継ぎ目を含む内側面上にガラスクロスを配し、
該ガラスクロスに硬化性樹脂液を含浸させ、上記板状体
に固着して防水層を形成することを特徴とする。
【0012】同請求項6に係るものは、上記板状体の外
側面に、予めサンダー掛けを施すか、突起物を設けてお
くか、あるいは溝加工を施しておくことを特徴とする。
【0013】同請求項7に係るものは、地面等に掘削し
た穴の底に基礎となるコンクリートを打設して底部コン
クリート層を形成し、予め形成したガラス長繊維強化硬
質ウレタンフォーム製の箱体の底部を上記底部コンクリ
ート層上に固着し、該箱体と上記穴の内周面との間の空
隙にコンクリートを打設して該打設したコンクリート及
び上記底部コンクリート層と上記箱体とを固着一体化す
ることを特徴とする。
【0014】同請求項8に係るものは、上記箱体が継ぎ
目を有し、該箱体の少なくとも上記継ぎ目を含む内側面
上にガラスクロスを配し、該ガラスクロスに硬化性樹脂
液を含浸させ、上記箱体に固着して防水層を形成するこ
とを特徴とする。
【0015】同請求項9に係るものは、上記箱体の外側
面に、予めサンダー掛けを施すか、突起物を設けておく
か、あるいは溝加工を施しておくことを特徴とする。
【0016】同請求項10に係るものは、上記底部コン
クリート層上に、予め弾性体を配しておくことを特徴と
する。
【0017】同請求項11に係るものは、上記空隙内
に、上記コンクリートの打設前に鉄筋を配しておくこと
を特徴とする。
【0018】なお本発明のピット及びその構築方法で
は、上記箱体及びコンクリート構造体の形状は、組み合
わせ得るものであればいかなる形状であってもよい。ま
た上述の防水等の所望の性状は、構造体の設置目的、設
置場所等により適宜選定されるべきものであり、また二
次的に生じる性状、たとえば断熱することにより得られ
る結露の防止といった性状も含まれる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分に
は共通する符号を付して説明する。また以下に説明する
本発明の実施形態における作業手順は一例であって、本
発明に係るピットの構築方法を実施するための作業手順
がこれに限定されることはない。
【0020】図3は本発明に係るピット及びその構築方
法の一実施形態を示す断面図、図4は本発明に係るピッ
トの完成状態の断面図、図5は図3に示す状態の側面断
面図である。本実施形態は、先に説明した従来の例と同
様に地面に形成した穴1に埋設する形態でピットを形成
するもので、穴1の底にはこれも従来例と同様に予めコ
ンクリートを打設して構造物としての底部コンクリート
層2を形成してある。
【0021】そして本実施形態では、ガラス長繊維強化
硬質ウレタンフォーム(以下FRUという。)の板状体
からなるFRU箱体10の底縁に接着剤を塗布して底部
コンクリート層2上に載せる。なおFRU箱体10の底
部と底部コンクリート層2の間にゴムまたはエラストマ
ー樹脂といった弾性体を予め配しておいてもよい。従来
例と同様に穴1の内周壁面を鋼矢板で囲んで周りの土が
崩れないようにするが、本実施形態でも図示は省略して
ある。もちろん設置場所によっては鋼矢板で囲む必要が
ないこともあり得る。
【0022】FRU箱体10は、たとえば日清紡績株式
会社製:エアライト(商品名)のようなガラス長繊維強
化硬質ウレタンフォームからなる複数枚の板状体12・
・・を組み合わせて構成する。ガラス長繊維強化硬質ウ
レタンフォーム製の板状体12としては、比重が0.3
〜0.7であり、ガラス長繊維の含有率が20〜50
%、厚さが15mm以上のものを用いることが好ましい
が、もちろん設置場所、設置形態その他の条件により種
々適宜の使用のものを採用すればよい。たとえば上述の
日清紡績株式会社製:エアライト(商品名)では、その
内部に有する独立気泡が発揮する断熱効果により、大き
な結露防止効果が期待できる。なお板状体12とコンク
リート6との接着力を高めるため、板状体12の外側面
を予めサンダー掛けしておくか、板状体12の外側に予
め突起物を設けておくか、あるいは凹凸状の溝加工を施
しておくことが好ましい。
【0023】そして穴1内に、鉄筋5を配するととも
に、FRU箱体10を固定するため及び施工中にFRU
箱体10に掛かる圧力を受けるためのパイプ材13から
なる補強枠14を組み、補強枠14の外側に板状体12
を穴1内に縦に挿入して並べ、鉄筋5に対してビス15
で固定する。有底のFRU箱体10を用いた場合は底部
コンクリート層2に対してもビスやボルト、タイ等で固
定するとよい。この状態で穴1の内壁面とFRU箱体1
0の外面との間にコンクリートを注入してコンクリート
構造物を形成する。
【0024】次に打設したコンクリート6が固まった後
の作業について説明するが、従来例とは異なり、型枠で
もあるFRU箱体10は取り外さない。そのためFRU
箱体10の外周面には剥離剤を塗布しておく必要はな
い。また固化したコンクリート6の表面に、斫り(はつ
り)や化粧モルタル施工等の左官作業を行う必要や、コ
ンクリートの養生、乾燥状態の管理等も不要である。す
なわち従来では、コンクリートの表面にFRP等の防水
塗膜を施工する場合、接着強度を高めるためには水分が
ないほうが好ましいため、養生、乾燥状態の管理が必要
であったが、本発明ではFRU板のように水分を透過さ
せないものを用いるため、コンクリートの養生がある程
度進んで施工に問題がない程度の強度が発現していれば
施工が可能になり、そのため防水塗膜施工のためのコン
クリートの養生や、乾燥状態の管理が不要である。
【0025】コンクリート6の固化後、まず補強枠14
を取り外す。ついでFRU箱体10をなす板状体12の
表面に簡単な目荒らしサンダー掛けを施し、必要に応じ
てシリコンやウレタン樹脂等のシーリング材で継ぎ目を
シールした後、少なくとも板状体12の継ぎ目を覆うよ
うにガラスクロスマット等を貼り、その上からポリエス
テル樹脂液やエポキシ樹脂液等を塗布、含浸させて固定
し、FRP防水塗膜17を形成する。この防水塗膜17
は、経年劣化によるコンクリート6の亀裂等からの水漏
れを防止するために施すものである。もちろん防水塗膜
17をFRU箱体10の内面全体に形成すれば防水性は
非常に高まる。また必要であれば板状体12の表面(一
部または全面に施した防水塗膜の表面も含む)上に所望
の性状のシート等を固着させるようにしてもよい。
【0026】なお上述のように構成したコンクリート複
合構造体において、地中に埋設した状態でたとえばコン
クリート6に亀裂が生じて板状体12の継ぎ目から水が
漏れていても、板状体12が損傷していなければ継ぎ目
部分のシールを上述と同様に行い、板状体12に塗布し
たポリエステルやエポキシ樹脂はすぐに乾燥するので、
その後に表面の水分を拭き取るだけで防水塗膜17の補
修施工が簡単にできる。水の漏れ状態によっては浮き上
がった防水塗膜17をコンクリート6に対してビス止め
で再固定するだけの工事で済ませ得る。すなわち従来の
ように、水が湧き出している場合に防水塗膜を除去して
からコンクリートに生じた亀裂部分を補修し、その後に
コンクリートの乾燥を待って防水塗膜の補修を行うとい
った面倒な作業が不要である。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係るピットは、以上説明して
きたように、ガラス長繊維強化硬質ウレタンフォーム製
の板状体からなる箱体の外側にコンクリート構造体を固
着一体化してなり、また請求項4に係るピットの構築方
法は、以上説明してきたように、穴内に筒状に配したガ
ラス長繊維強化硬質ウレタンフォームの板状体の外側
に、コンクリートを打設して固めて板状体と一体化する
ので、地下水等の外圧水によるコンクリートの経年劣化
で生じる亀裂等に起因して構造体としての耐久性に影響
が生じることを防げるようになるとともに、ガラス長繊
維強化硬質ウレタンフォームの板状体の断熱効果による
結露防止が図れ、また改修等をあまり手間を掛けずに行
えるようになるという効果がある。
【0028】請求項2に係るピットは、以上説明してき
たように、板状体の継ぎ目を含む露出面上に遮断層を形
成するので、上記請求項1との共通の効果に加え、コン
クリートに生じた亀裂等から水漏れ等があっても遮断層
に剥離や膨れ等が生じにくくなるという効果がある。
【0029】請求項3に係るピットは、以上説明してき
たように、遮断層をガラスクロスに硬化性樹脂液を含浸
させて固着形成せしめてなるものとしたので、上記請求
項1ないし2との共通の効果に加え、箱体と遮断層とが
一体の防水層を形成し、非常に防水性が高まるという効
果がある。
【0030】請求項7に係るピットの構築方法は、以上
説明してきたように、ガラス長繊維強化硬質ウレタンフ
ォーム製の箱体をコンクリート打設用の型枠として地面
等に形成した穴内に配し、穴の内壁と筒体の外面との間
にコンクリートを打設して固着一体化するので、地下水
等の外圧水によるコンクリートの経年劣化で生じる亀裂
等に起因して構造体としての耐久性に影響が生じること
を防げるようになるとともに、ガラス長繊維強化硬質ウ
レタンフォームの板状体の断熱効果による結露防止が図
れ、また改修等をあまり手間を掛けずに行えるようにな
るという効果があるだけでなく、コンクリートの養生が
ある程度進んで施工に問題がない程度の強度が発現して
いれば水分を透過させないための遮断層の形成が可能
で、従来のように比較的長期にわたるコンクリートの養
生や、乾燥状態の管理が不要になるという効果がある。
【0031】請求項5及び請求項8に係るピットの構築
方法は、以上説明してきたように、板状体や箱体の継ぎ
目を塞ぐ遮断層をガラスクロスに硬化性樹脂を含浸させ
てなるものとしたので、上記請求項4または7との共通
の効果に加え、板状体や箱体と遮断層とが一体の防水層
を形成し、非常に防水性が高まるという効果がある。
【0032】請求項6及び請求項9に係るピットの構築
方法は、以上説明してきたように、板状体や箱体の外面
側に予めサンダー掛けを施したり突起物を設けたり、あ
るいは溝加工を施しておくので、上記請求項4、5また
は請求項7、8との共通の効果に加え、板状体や箱体と
コンクリートの固着性が高まるという効果がある。
【0033】請求項10に係るピットの構築方法は、以
上説明してきたように、穴底の底部コンクリート層上に
予め弾性体を配しておくので、構築中や構築後にピット
の底部を貫通させてアンカーボルトを設けるような防水
性を低下させ得るような施工を行っても、弾性体がアン
カーボルトと密着することによって防水性を維持できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】地面に掘った穴にピットとしてコンクリート構
造物を形成している途中の従来の状態を示す断面図であ
る。
【図2】図1の従来の例における完成状態の断面図であ
る。
【図3】本発明に係るピット及びその構築方法の一実施
形態を示す断面図である。
【図4】本発明に係るピットの完成状態の断面図であ
る。
【図5】図3に示す状態の側面断面図である。
【符号の説明】
1 地面に形成した穴 2 底部コンクリート層(捨てコンクリート) 3 型枠 4 筋違 5 鉄筋 6 コンクリート 7 防水シート 10 FRU箱体 12 板状体 13 パイプ材 14 補強枠 15 ビス 17 FRP防水塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 浩正 東京都渋谷区渋谷1丁目14番8号 東京高 圧株式会社内 (72)発明者 柏 一郎 東京都渋谷区渋谷1丁目14番8号 旭ケミ テック株式会社内 (72)発明者 森本 清武 東京都中央区日本橋人形町2丁目31番11号 日清紡績株式会社内 Fターム(参考) 2D044 AA12 2D047 AA02 AA07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス長繊維強化硬質ウレタンフォーム
    製の板状体からなる箱体の外側にコンクリート構造体を
    固着一体化してなることを特徴とするピット。
  2. 【請求項2】 上記箱体内面の少なくとも継ぎ目を含む
    露出面上に遮断層を形成してなることを特徴とする請求
    項1のピット。
  3. 【請求項3】 上記遮断層がガラスクロスに硬化性樹脂
    液を含浸させて固着形成せしめてなるものであることを
    特徴とする請求項2のピット。
  4. 【請求項4】 地面等に掘削した穴の底に基礎となるコ
    ンクリートを打設して底部コンクリート層を形成し、上
    記穴の内周面に沿わせて上記底部コンクリート層上にガ
    ラス長繊維強化硬質ウレタンフォーム製の板状体を筒状
    に配し、該板状体と上記穴の内周面との間の空隙にコン
    クリートを打設して上記板状体と一体化したコンクリー
    ト壁部を形成し、上記底部コンクリート層上にガラス長
    繊維強化硬質ウレタンフォーム製の板状体を固着一体化
    してコンクリート底部を形成することを特徴とするピッ
    トの構築方法。
  5. 【請求項5】 上記板状体の少なくとも継ぎ目を含む内
    側面上にガラスクロスを配し、該ガラスクロスに硬化性
    樹脂液を含浸させ、上記板状体に固着して防水層を形成
    することを特徴とする請求項4のピットの構築方法。
  6. 【請求項6】 上記板状体の外側面に、予めサンダー掛
    けを施すか、突起物を設けておくか、あるいは溝加工を
    施しておくことを特徴とする請求項4または5のピット
    の構築方法。
  7. 【請求項7】 地面等に掘削した穴の底に基礎となるコ
    ンクリートを打設して底部コンクリート層を形成し、予
    め形成したガラス長繊維強化硬質ウレタンフォーム製の
    箱体の底部を上記底部コンクリート層上に固着し、該箱
    体と上記穴の内周面との間の空隙にコンクリートを打設
    して該打設したコンクリート及び上記底部コンクリート
    層と上記箱体とを固着一体化することを特徴とするピッ
    トの構築方法。
  8. 【請求項8】 上記箱体が継ぎ目を有し、該箱体の少な
    くとも上記継ぎ目を含む内側面上にガラスクロスを配
    し、該ガラスクロスに硬化性樹脂液を含浸させ、上記箱
    体に固着して防水層を形成することを特徴とする請求項
    7のピットの構築方法。
  9. 【請求項9】 上記箱体の外側面に、予めサンダー掛け
    を施すか、突起物を設けておくか、あるいは溝加工を施
    しておくことを特徴とする請求項7または8のピットの
    構築方法。
  10. 【請求項10】 上記底部コンクリート層上に、予め弾
    性体を配しておくことを特徴とする請求項4ないし9の
    いずれかのピットの構築方法。
  11. 【請求項11】 上記空隙内に、上記コンクリートの打
    設前に鉄筋を配しておくことを特徴とする請求項4ない
    し10のいずれかのピットの構築方法。
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