JP6685337B2 - 吊足場の防水構造 - Google Patents
吊足場の防水構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6685337B2 JP6685337B2 JP2018000830A JP2018000830A JP6685337B2 JP 6685337 B2 JP6685337 B2 JP 6685337B2 JP 2018000830 A JP2018000830 A JP 2018000830A JP 2018000830 A JP2018000830 A JP 2018000830A JP 6685337 B2 JP6685337 B2 JP 6685337B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- support plate
- scaffold
- waterproof structure
- hollow tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
橋を交換する場合、既存の橋で交通量を確保しつつ既存の橋に隣接して新たな橋を建設し、完成した段階で切り替える方法も行われるが、高速道路のように長距離に渡って連続する高架橋の道路ではこのような方法は現実的ではない。そこで既存の橋桁は残したままで、床版を交換する方法が採用されている。
特許文献1には、床版の上面から、鋼製の主桁の長さ方向に沿って高圧ウォータージェットによりコンクリートのみを除去して鋼桁の幅よりも狭い幅の切削帯域を形成し、切削帯域に鋼桁上面のジベルおよびコンクリート床版に埋設された鉄筋の一部を露出させて鋼桁とコンクリート床版との縁切りを行い、コンクリート床版を所要大きさのブロック片に切断し上方に引き剥がして撤去する橋梁床版の撤去方法が記載されている。
ウォータージェットによるコンクリート除去の課題として排水処理がある。高架橋の下は様々な形で使用されていることが多く、排水を下に落下させることは回避しなければならない。このためウォータージェットに使用する水は、止水板などを使って落下を防止しつつ、ポンプを使って回収する対策が取られる。ところで高架橋の工事には足場をチェーンで吊るした吊足場が多く用いられる。チェーンは橋桁等に取り付けられるため、排水がチェーンを伝って足場から下に落下することが起こり得る。チェーンは断面形状が単純ではなく、又連携部が固定されていないため止水板などを取り付けにくく、有効な漏水対策ができない状況にある。
そこで、チェーンを使った吊足場でもチェーンからの水の落下を防ぐ防水構造が求められる。
前記支持板から貫通して露出するチェーン近傍及び支持板の裏面又は支持板と支持板上に設置された防水層との間、またはチェーン取り付け部近傍及び支持板の裏面又は支持板と支持板上に設置された防水層との間に設けられた漏水検知センサをさらに有することが好ましい。
また本発明に係る吊足場の防水構造によれば、並置した支持板の間隙を貫通して露出するチェーン近傍及び支持板の裏面又は支持板と支持板上に設置された防水層との間、またはチェーン取り付け部近傍及び支持板の裏面又は支持板と支持板上に設置された防水層との間に漏水検知センサを備えるため、万一チェーンと可撓性樹脂との間に剥離が生じるなどして水が漏れ出しても、すぐに検知するため水を使用する作業を中断して防水構造の修復ができ的確に漏水を防ぐ防水構造が提供できる。
図1は本発明の実施形態による吊足場の防水構造の設置方法を概略的に示す図であり、吊足場及び吊足場の防水構造の設置段階に合わせて(a)〜(d)の4つの段階を示す。
図1(a)〜(d)はいずれも橋梁の橋軸方向に直交する断面方向から見た図である。
また図示していないが、支持板80の下のチェーン40の周りに漏水が発生した場合に備えて漏水検知センサを取り付けてもよい。
図2は、本発明の実施形態による吊足場の防水構造を概略的に示す図である。
図2(a)、(b)は防水構造を形成する途中過程の状況を示し、図2(c)は防水構造の最終形態を示す。
図3を参照すると、段階S310にて鋼製橋桁10にチェーン40を取り付ける。実施形態では、チェーン固定冶具30を鋼製橋桁10のフランジ部に、フランジ部を挟み込むように取り付け、チェーン固定冶具30にリング状にしたチェーン40をかけるようにして取り付けるが、取り付け方法はこれに限らない。
支持板80は、並べて設置した足場板70の間、特にチェーン40を挟んで隣接する足場板70の間の間隙を塞ぐように使用する板で、ベニア板などでもよい。
図4を参照すると、図2(c)の防水構造の単管60及び単管61と足場板70の代わりに床板パネル75が使用されている。床板パネル75は2本または4本のチェーン40で吊り下げられ、床板パネル同士はジョイントで連結できるように構成される。床板パネル75はチェーン40を取り付ける部分に予めリング形状のチェーン取り付け部130が備えられており、吊り下げ用のチェーン40は下端部をチェーン取り付け部130に取り付けるようにして床板パネル75を吊り下げる。
目張り材90はチェーン取り付け部130の周り及びチェーン取り付け部130と支持板80との間の空隙を塞ぐように設置する。この時チェーン40の下端部分の周囲も併せて目張り材90で覆うようにしてもよい。
目張り材90の設置後は図2の単管吊足場の場合と同様の方法で、中空管50を設置し、中空管50内に可撓性樹脂110を充填して硬化させる。
20 床版
30 チェーン固定冶具
40 チェーン
50 中空管
60、61 単管
70 足場板
75 床板パネル
80 支持板
90 目張り材
100 プライマー
110 可撓性樹脂
120 漏水検知センサ
130 チェーン取り付け部
Claims (3)
- 吊足場を吊り下げるチェーンを伝って吊足場の下に水が落下するのを防止する吊足場の防水構造であって、
各々のチェーンの吊り下げ方向に沿って所定の長さのチェーンを取り囲む中空管と、
チェーンが挿通するようにチェーンを挟んで並置して設けられるか、または吊足場の床板に予め設置されチェーンの下端部を取り付けるチェーン取り付け部を挟んで並置して設けられ、中空管の底部を支持する支持板と、
チェーンの周り及びチェーンと支持板との間の空隙、またはチェーン取り付け部の周り及びチェーン取り付け部と支持板との間の空隙を塞ぐように設けられる目張り材と、
中空管の内壁に塗布されたプライマーと、
プライマーが塗布された中空管の内部に充填された可撓性樹脂と、を有することを特徴とする吊足場の防水構造。 - 前記プライマーは変性シリコーン樹脂であり、前記可撓性樹脂はシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の吊足場の防水構造。
- 前記支持板から貫通して露出するチェーン近傍及び支持板の裏面又は支持板と支持板上に設置された防水層との間、またはチェーン取り付け部近傍及び支持板の裏面又は支持板と支持板上に設置された防水層との間に設けられた漏水検知センサをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の吊足場の防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000830A JP6685337B2 (ja) | 2018-01-05 | 2018-01-05 | 吊足場の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000830A JP6685337B2 (ja) | 2018-01-05 | 2018-01-05 | 吊足場の防水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019120056A JP2019120056A (ja) | 2019-07-22 |
JP6685337B2 true JP6685337B2 (ja) | 2020-04-22 |
Family
ID=67306965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018000830A Active JP6685337B2 (ja) | 2018-01-05 | 2018-01-05 | 吊足場の防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6685337B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7002140B2 (ja) * | 2019-10-07 | 2022-01-20 | シバタ工業株式会社 | 吊足場 |
JP7441462B1 (ja) | 2023-08-04 | 2024-03-01 | シーズ株式会社 | 養生用カプセル |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3471400B2 (ja) * | 1993-12-28 | 2003-12-02 | セメダイン株式会社 | 道路橋歩道部分の仕上方法 |
JPH11107218A (ja) * | 1997-10-03 | 1999-04-20 | Arai Gumi Ltd | 吊り足場とその組立工法 |
JP2889571B1 (ja) * | 1998-05-12 | 1999-05-10 | ホリー株式会社 | 作業床 |
WO2014183215A1 (en) * | 2013-05-14 | 2014-11-20 | Shaw Nicholas Mark | Suspended scaffolding structure and connector therefor |
JP3213681U (ja) * | 2017-09-13 | 2017-11-24 | 株式会社K・S・マスターズ | 鋼構造物の塗膜保護部材 |
-
2018
- 2018-01-05 JP JP2018000830A patent/JP6685337B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019120056A (ja) | 2019-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019031838A (ja) | 道路橋の防水排水構造 | |
JP6685337B2 (ja) | 吊足場の防水構造 | |
JP2018112009A (ja) | 鉛直部材設置構造、鉛直部材設置方法、及びプレキャスト製鉛直部材 | |
JP4108460B2 (ja) | トンネル止水構造の施工方法 | |
JP3786938B2 (ja) | コンクリート構造物の補強工法 | |
KR20010064553A (ko) | 교량 보수 보강장치 및 그 공법 | |
KR101593998B1 (ko) | 신축이음장치 보수시설 및 이를 이용한 보수공법 | |
JPH10159027A (ja) | 既設構築物の耐震補強工法および補強構造 | |
KR20020030608A (ko) | 교각 기초 구조물의 세굴 보수공법 | |
JP2007247225A (ja) | 複数の単純桁橋梁による連続桁構造および工法 | |
KR20040027293A (ko) | 긴장재를 이용한 구조물의 보강구조와 방법 및 그에이용되는 긴장재 정착장치와 반력대 장치 | |
KR100310457B1 (ko) | 콘크리트 구조물의 방수공법 | |
JP3513784B2 (ja) | 高架橋の脚柱補強方法 | |
KR101330024B1 (ko) | 하수암거를 포함한 시설물용 차수형 신축이음장치 | |
JPH04306398A (ja) | コンクリート壁面の補修方法 | |
JP2000087354A (ja) | ピット及びその構築方法 | |
JP6995584B2 (ja) | 既設コンクリート桁の支承取替工法 | |
JP2571177B2 (ja) | コンクリート床面と壁面の防食工法、並びにこれに用いるアンカー付きプレキャスト板 | |
JP2019151992A (ja) | 鉄筋の養生方法、養生装置および鉄筋コンクリートの施工方法 | |
JP3165656U (ja) | 伸縮継手装置 | |
JP3615524B2 (ja) | コンクリート躯体表面の剥落防護構造および防護工法 | |
KR101053070B1 (ko) | 이중피복된 간격유지 엄지말뚝과 그를 이용한 영구 흙막이벽 및 영구 흙막이벽 시공방법 | |
KR101364697B1 (ko) | 에어튜브 가물막이 | |
JP5023891B2 (ja) | 地中壁の打ち継ぎ部の施工方法、地中壁の打ち継ぎ構造、地中壁 | |
KR102143855B1 (ko) | 광경화를 이용한 맨홀 보수·보강 공법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190506 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200303 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200331 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6685337 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |