JP3213681U - 鋼構造物の塗膜保護部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗装が施された鋼構造物に設けられた仮設部材の取付用のボルト挿通孔の周囲の塗膜を確実に保護できる塗膜保護部材を提供する。【解決手段】鋼構造物の塗膜保護部材1は、塗装が施された鋼構造物に設けられたボルト挿通孔にボルトを挿通することによって、足場等の仮設部材を直接又は治具を用いて仮設する際に、前記ボルト挿通孔の塗膜を保護するものであって、塗膜保護部材1は、鋼構造物の表面と、仮設部材又は治具との間に介在設置可能で可撓性を有する板状の部材からなり、ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部3が設けられ、ボルト挿通部3は、ボルト挿通孔に対応する仮想円の中心から該仮想円の円周に向かって放射状に設けられた複数の切り込み5を有し、仮想円の中心からボルトを挿入可能に構成されている。【選択図】図1
Description
本考案は、塗装が施された橋梁の桁材等の鋼構造物の架設またはメンテナンス等において、前記鋼構造物に足場等の仮設材をボルトによって取り付ける際に、前記塗膜を保護する鋼構造物の塗膜保護部材に関する。
鋼構造物、例えば橋梁の建設工事において、橋脚上に架設される桁材は、安全性、作業効率化の観点から予め塗装を完了してから架設される場合が多い。
橋梁の架設工事の場合、主塔や桁材を橋台・橋脚上に架設してから工事が完全に終了するまでの間、塗装・床版および各種付帯設備の取り付け作業を行うために、主塔周辺や桁材の下方に吊り足場を仮設することになる。このため、仮設設置に際して主塔や桁材の塗膜を保護しなければならないという課題があり、このような課題を解決するものとして、例えば特許文献1に「桁材の塗装面保護構造」が提案されている。
橋梁の架設工事の場合、主塔や桁材を橋台・橋脚上に架設してから工事が完全に終了するまでの間、塗装・床版および各種付帯設備の取り付け作業を行うために、主塔周辺や桁材の下方に吊り足場を仮設することになる。このため、仮設設置に際して主塔や桁材の塗膜を保護しなければならないという課題があり、このような課題を解決するものとして、例えば特許文献1に「桁材の塗装面保護構造」が提案されている。
特許文献1に開示のものは、足場吊り下げ金具を桁材に溶接して、該足場吊下げ金具に足場吊りチェーンを吊り下げて、このチェーンでおやご、ころばし等の支持パイプを吊り、これらの支持パイプの上に足場板を敷設することにより構成される。
しかし、特許文献1のように足場吊り下げ金具を桁材に溶接するものでは、足場吊り下げ金具が残存することから、最近では、例えば図11に示すような治具31を桁材33に設けたボルト挿通孔35にボルト37を挿通して取り付け、治具31に足場吊りチェーンを取り付けることが行われている。
しかし、特許文献1のように足場吊り下げ金具を桁材に溶接するものでは、足場吊り下げ金具が残存することから、最近では、例えば図11に示すような治具31を桁材33に設けたボルト挿通孔35にボルト37を挿通して取り付け、治具31に足場吊りチェーンを取り付けることが行われている。
治具31には、図11に示すように足場吊りチェーンから荷重が作用するが、このとき、ボルト37には図12の白抜き矢印で示すような荷重が作用する。図12に示すように、ボルト挿通孔35はボルト径よりも若干大きいため、ボルト37は斜めになり、ボルト挿通孔35の入口側と出口側では、図12の黒矢印で示すように、ボルト37が当接する。
鋼構造物である桁材には何層にも亘って塗装が施されているが、図12に示すように、ボルト37がボルト挿通孔35に当接する箇所では塗装が削り取られたり割れるという損傷問題がある。
ボルト挿通孔は工事終了後には、シリコーン栓等で塞がれるが、ボルト挿通孔の入口側では塗装損傷問題から雨水等が浸入して錆びが発生するという問題がある。
鋼構造物である桁材には何層にも亘って塗装が施されているが、図12に示すように、ボルト37がボルト挿通孔35に当接する箇所では塗装が削り取られたり割れるという損傷問題がある。
ボルト挿通孔は工事終了後には、シリコーン栓等で塞がれるが、ボルト挿通孔の入口側では塗装損傷問題から雨水等が浸入して錆びが発生するという問題がある。
図12に示すように、ボルト37が当接する部位が、ボルト挿通孔35の入口の内側であることから、例えばボルト挿通孔35に相当するような円形にくり抜いた孔を設けた板状の塗膜保護シートを設置しても効果が得られない。
本考案はかかる課題を解決するためになされたものであり、塗装が施された鋼構造物に設けられた仮設部材の取付用のボルト挿通孔の周囲の塗膜を確実に保護できる塗膜保護部材を提供することを目的としている。
(1)本考案に係る鋼構造物の塗膜保護部材は、塗装が施された鋼構造物に設けられたボルト挿通孔にボルトを挿通することによって、足場等の仮設部材を直接又は治具を用いて仮設する際に、前記ボルト挿通孔の塗膜を保護する塗膜保護部材であって、
該塗膜保護部材は、前記鋼構造物の表面と、前記仮設部材又は前記治具との間に介在設置可能で可撓性を有する板状の部材からなり、
前記ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部が設けられ、
該ボルト挿通部は、ボルト挿通孔に対応する仮想円の中心から該仮想円の円周に向かって放射状に設けられた複数の切り込みを有し、前記仮想円の中心から前記ボルトを挿入可能に構成されていることを特徴とするものである。
該塗膜保護部材は、前記鋼構造物の表面と、前記仮設部材又は前記治具との間に介在設置可能で可撓性を有する板状の部材からなり、
前記ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部が設けられ、
該ボルト挿通部は、ボルト挿通孔に対応する仮想円の中心から該仮想円の円周に向かって放射状に設けられた複数の切り込みを有し、前記仮想円の中心から前記ボルトを挿入可能に構成されていることを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記仮想円の直径が、前記ボルト挿通孔の径よりも小径に設定され、前記切り込みの始端又は終端が前記仮想円の中心であり、前記切り込みの終端又は始端は前記仮想円の円周の位置に設定されていることを特徴とするものである。
(3)本考案に係る鋼構造物の塗膜保護部材は、塗装が施された鋼構造物に設けられたボルト挿通孔にボルトを挿通することによって、足場等の仮設部材を直接又は治具を用いて仮設する際に、前記ボルト挿通孔の塗膜を保護する塗膜保護部材であって、
該塗膜保護部材は、前記鋼構造物の表面と、前記仮設部材又は前記治具との間に介在設置可能な板材に前記ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部が設けられ、
該ボルト挿通部は、ボルト挿通可能な開口部と、該開口部の周縁から立ち上がり前記ボルト挿通孔に挿入可能な円筒部とを備えてなることを特徴とするものである。
該塗膜保護部材は、前記鋼構造物の表面と、前記仮設部材又は前記治具との間に介在設置可能な板材に前記ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部が設けられ、
該ボルト挿通部は、ボルト挿通可能な開口部と、該開口部の周縁から立ち上がり前記ボルト挿通孔に挿入可能な円筒部とを備えてなることを特徴とするものである。
(4)また、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のものにおいて、前記ボルト挿通部が複数設けられていることを特徴とするものである。
本考案に係る塗膜保護部材は、鋼構造物の表面と、仮設部材又は治具との間に介在設置可能で可撓性を有する板状の部材からなり、ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部が設けられ、該ボルト挿通部は、ボルト挿通孔に対応する仮想円の中心から該仮想円の円周に向かって放射状に設けられた複数の切り込みを有し、前記仮想円の中心から前記ボルトを挿入可能に構成されていることにより、仮設物や治具をボルトで取り付けた際に切り込みが開いてボルト挿通孔の内側に挿入されて鋼構造物の表面からボルト挿通孔の周縁に配置されるので、鋼構造物に施された塗膜を効果的の保護することができる。
[実施の形態1]
本考案の実施の形態に係る塗膜保護部材1は、塗装が施された鋼構造物に設けられたボルト挿通孔にボルトを挿通することによって、足場等の仮設部材を、治具を用いて仮設する際に用いられるものである。
塗膜保護部材1は、図1に示すように、鋼構造物の表面と、治具との間に介在設置可能で可撓性を有する矩形状の板材からなるものであり、ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部3が設けられている。
本考案の実施の形態に係る塗膜保護部材1は、塗装が施された鋼構造物に設けられたボルト挿通孔にボルトを挿通することによって、足場等の仮設部材を、治具を用いて仮設する際に用いられるものである。
塗膜保護部材1は、図1に示すように、鋼構造物の表面と、治具との間に介在設置可能で可撓性を有する矩形状の板材からなるものであり、ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部3が設けられている。
ボルト挿通部3は、ボルト挿通孔に対応する仮想円(図1の二点鎖線の円)の中心から仮想円の円周に向かって放射状に設けられた複数の切り込み5を有し、仮想円の中心からボルトを挿入可能に構成されている。
切り込み5の数は、図1の例では、仮想円を6分割するように、すなわち図3に示すように仮想円の中心を60°ごとに設けられている。
もっとも、切り込み5の数や分割数は特に限定されず、4分割、5分割、6分割、8分割程度が好ましい。また、上記では等分割の例を示したが、本発明では等分割に限定されない。
切り込み5の数は、図1の例では、仮想円を6分割するように、すなわち図3に示すように仮想円の中心を60°ごとに設けられている。
もっとも、切り込み5の数や分割数は特に限定されず、4分割、5分割、6分割、8分割程度が好ましい。また、上記では等分割の例を示したが、本発明では等分割に限定されない。
塗膜保護部材1の材質は、可撓性を有するものであれば特に限定されないが、例えばゴム製(白系の天然ゴム、白系のシリコーンゴム)や、樹脂製のものが好ましい。
可撓性を有することによって、切り込み5を押すことで、図2に示すように、切り込み5が開いてボルトを挿通可能になる。
塗膜保護部材1の厚みは、図2に示すように、0.5〜1.0mm程度が好ましいが、特に限定されるものではない。もっとも、厚みが厚すぎると、切り込み5の開き動作が悪くなり、またボルトが挿入できなくなるので、ボルト挿通孔の孔径との関係で適切な厚みに設定すればよい。
可撓性を有することによって、切り込み5を押すことで、図2に示すように、切り込み5が開いてボルトを挿通可能になる。
塗膜保護部材1の厚みは、図2に示すように、0.5〜1.0mm程度が好ましいが、特に限定されるものではない。もっとも、厚みが厚すぎると、切り込み5の開き動作が悪くなり、またボルトが挿入できなくなるので、ボルト挿通孔の孔径との関係で適切な厚みに設定すればよい。
図3においては、仮想円を二点鎖線で示し、ボルト挿通孔を破線で示しているが、図3に示すように、仮想円の直径を、ボルト挿通孔の径よりも小径に設定し、切り込み5の始端又は終端が仮想円の中心であり、切り込み5の終端又は始端が仮想円の円周の位置になるように設定することが好ましい。
例えば、M22のボルトの場合には、ボルト孔径としては24.5mmに設定されるので、仮想円の直径を23.0mmに設定する。また、M24のボルトの場合には、ボルト孔径としては26.5mmに設定されるので、仮想円の直径を25.0mmに設定する。さらに、M30のボルトの場合には、ボルト孔径としては32.5mmに設定されるので、仮想円の直径を31.0mmに設定する。
このように、仮想円の直径、すなわち切り込み5長さをボルト孔径よりも短尺に設定する理由は後述する。
例えば、M22のボルトの場合には、ボルト孔径としては24.5mmに設定されるので、仮想円の直径を23.0mmに設定する。また、M24のボルトの場合には、ボルト孔径としては26.5mmに設定されるので、仮想円の直径を25.0mmに設定する。さらに、M30のボルトの場合には、ボルト孔径としては32.5mmに設定されるので、仮想円の直径を31.0mmに設定する。
このように、仮想円の直径、すなわち切り込み5長さをボルト孔径よりも短尺に設定する理由は後述する。
上記のように構成された塗膜保護部材1の設置方法を図4に基づいて説明する。
まず、足場チェーンを取り付ける治具31に塗膜保護部材1を例えばテープ7で固定する(図4(a)参照)。
次に、図4(b)に示すように、塗膜保護部材1が固定された治具31にボルト37の先を挿入して、切り込み5を僅かに開いた状態で、ボルト37の位置を鋼構造物の腹板9のボルト挿通孔の位置に合わせる。
この状態で、図4(c)に示すように、切り込み5が開いてボルト挿通孔35に挿入される。
まず、足場チェーンを取り付ける治具31に塗膜保護部材1を例えばテープ7で固定する(図4(a)参照)。
次に、図4(b)に示すように、塗膜保護部材1が固定された治具31にボルト37の先を挿入して、切り込み5を僅かに開いた状態で、ボルト37の位置を鋼構造物の腹板9のボルト挿通孔の位置に合わせる。
この状態で、図4(c)に示すように、切り込み5が開いてボルト挿通孔35に挿入される。
このとき、仮想円の直径がボルト挿通孔35の径よりも小径に設定され、切り込み5が仮想円の中心から仮想円の円周の位置になるように設定しているので、図4(c)の拡大図に示すように、ボルト挿通孔の周縁では、切り込み5のない部分が若干挿入されて、ボルト挿通孔の全周が塗膜保護部材1で覆われるようになっている。
このため、仮設部材をボルト37で取り付けた状態で、図12に示したような荷重が作用した場合において、最も保護したいボルト挿通孔35の周縁の塗膜をより確実に保護することができる。
もっとも、仮想円の直径をボルト挿通孔35の径と同径に設定しても塗膜保護の効果が得られるので、本考案はこのような態様を含むものである。
このため、仮設部材をボルト37で取り付けた状態で、図12に示したような荷重が作用した場合において、最も保護したいボルト挿通孔35の周縁の塗膜をより確実に保護することができる。
もっとも、仮想円の直径をボルト挿通孔35の径と同径に設定しても塗膜保護の効果が得られるので、本考案はこのような態様を含むものである。
以上のように、本実施の形態の塗膜保護部材1を用いることで、治具31の取り付け用のボルト挿通孔の周縁の塗膜を確実に保護することができる。
なお、上記の説明では塗膜保護部材1に一つボルト挿通部3を設ける例を示したが、本考案の塗膜保護部材1に設けるボルト挿通部3の数は限定されず、使用する治具31を止めるボルトの数に合わせて複数設けるものであってもよい。
なお、上記の説明では塗膜保護部材1に一つボルト挿通部3を設ける例を示したが、本考案の塗膜保護部材1に設けるボルト挿通部3の数は限定されず、使用する治具31を止めるボルトの数に合わせて複数設けるものであってもよい。
また、足場チェーンを取り付ける治具としては、図4に示したものの他、図5に示すようなアイボルトタイプの治具11を用いる場合であっても適用可能であり、この場合には、図6に示すように、形状を正方形にした塗膜保護部材13を用いることができる。
さらに、足場を足場吊りチェーンで吊るのではなく、足場を直接鋼構造物にボルト止めするいわゆるジョイント足場の場合もあるが、この場合もボルトには図12に示したような荷重が作用し、同様の問題が発生するので、本考案の塗膜保護部材1、13をジョイント足場と鋼構造物の間に介在させることで、同様に塗膜の保護を行うことができる。
さらに、足場を足場吊りチェーンで吊るのではなく、足場を直接鋼構造物にボルト止めするいわゆるジョイント足場の場合もあるが、この場合もボルトには図12に示したような荷重が作用し、同様の問題が発生するので、本考案の塗膜保護部材1、13をジョイント足場と鋼構造物の間に介在させることで、同様に塗膜の保護を行うことができる。
[実施の形態2]
実施の形態1の塗膜保護部材1は、可撓性のある板材で形成し、ボルト挿通部3はボルトを挿通する際に撓んでボルト挿通孔35に挿入されるというものであった。
しかし、ボルト挿通孔35の挿入口近傍の内側や周縁部の塗膜を保護する塗膜保護部材は、可撓性を有していない例えばアルミニウム製や樹脂製の板材で形成することもでき、図7、図8に示す塗膜保護部材15ように、ボルト挿通部17を、ボルト挿通可能な開口部19と、開口部19の周縁から立ち上がり前記ボルト挿通孔に挿入可能な円筒部21とによって構成すればよい。
実施の形態1の塗膜保護部材1は、可撓性のある板材で形成し、ボルト挿通部3はボルトを挿通する際に撓んでボルト挿通孔35に挿入されるというものであった。
しかし、ボルト挿通孔35の挿入口近傍の内側や周縁部の塗膜を保護する塗膜保護部材は、可撓性を有していない例えばアルミニウム製や樹脂製の板材で形成することもでき、図7、図8に示す塗膜保護部材15ように、ボルト挿通部17を、ボルト挿通可能な開口部19と、開口部19の周縁から立ち上がり前記ボルト挿通孔に挿入可能な円筒部21とによって構成すればよい。
塗膜保護部材15がアルミニウム製の場合には、金型を用いてプレス成形することで製造することができ、また樹脂製の場合には射出成形によって製造することができる。
なお、図7、図8に示すものは、図5に示したアイボルト用のものである。
なお、図7、図8に示すものは、図5に示したアイボルト用のものである。
また、図4に示した足場吊りチェーンを吊る治具31を用いる場合には、図9に示すように、図7、図8に示した塗膜保護部材15の外形に相当する部分を円形に繰り抜いたゴム製の矩形板23と、図7、図8に示した塗膜保護部材15とを併用するようにしてもよい。
もっとも、図10に示すように、全体をアルミニウム製や樹脂製の板材によって形成した塗膜保護部材25としてもよい。
もっとも、図10に示すように、全体をアルミニウム製や樹脂製の板材によって形成した塗膜保護部材25としてもよい。
本実施の形態の塗膜保護部材15、25も、実施の形態1と同様に、足場吊りチェーンを用いないジョイント足場を用いる場合であってもジョイント足場と鋼構造物の間に介在させることで、塗膜の保護を行うことができる。
また、主塔架設には工事用エレベーターが欠かせないが、この工事用エレベータ用のレールを固定するための固定用架台のボルト孔についても同様に塗膜損傷問題があり、この場合にも実施の形態1、2の塗膜保護部材1、13、15、25を適用することができる。
また、主塔架設には工事用エレベーターが欠かせないが、この工事用エレベータ用のレールを固定するための固定用架台のボルト孔についても同様に塗膜損傷問題があり、この場合にも実施の形態1、2の塗膜保護部材1、13、15、25を適用することができる。
1 塗膜保護部材(実施の形態1)
3 ボルト挿通部
5 切り込み
7 テープ
9 腹板
11 治具
13 塗膜保護部材
15 塗膜保護部材(実施の形態2)
17 ボルト挿通部
19 開口部
21 円筒部
23 矩形板
25 塗膜保護部材
31 治具
33 桁材
35 ボルト挿通孔
37 ボルト
3 ボルト挿通部
5 切り込み
7 テープ
9 腹板
11 治具
13 塗膜保護部材
15 塗膜保護部材(実施の形態2)
17 ボルト挿通部
19 開口部
21 円筒部
23 矩形板
25 塗膜保護部材
31 治具
33 桁材
35 ボルト挿通孔
37 ボルト
Claims (4)
- 塗装が施された鋼構造物に設けられたボルト挿通孔にボルトを挿通することによって、足場等の仮設部材を直接又は治具を用いて仮設する際に、前記ボルト挿通孔の塗膜を保護する塗膜保護部材であって、
該塗膜保護部材は、前記鋼構造物の表面と、前記仮設部材又は前記治具との間に介在設置可能で可撓性を有する板状の部材からなり、
前記ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部が設けられ、
該ボルト挿通部は、ボルト挿通孔に対応する仮想円の中心から該仮想円の円周に向かって放射状に設けられた複数の切り込みを有し、前記仮想円の中心から前記ボルトを挿入可能に構成されていることを特徴とする鋼構造物の塗膜保護部材。 - 前記仮想円の直径が、前記ボルト挿通孔の径よりも小径に設定され、前記切り込みの始端又は終端が前記仮想円の中心であり、前記切り込みの終端又は始端は前記仮想円の円周の位置に設定されていることを特徴とする請求項1記載の鋼構造物の塗膜保護部材。
- 塗装が施された鋼構造物に設けられたボルト挿通孔にボルトを挿通することによって、足場等の仮設部材を直接又は治具を用いて仮設する際に、前記ボルト挿通孔の塗膜を保護する塗膜保護部材であって、
該塗膜保護部材は、前記鋼構造物の表面と、前記仮設部材又は前記治具との間に介在設置可能な板材に前記ボルト挿通孔に対応する部位にボルトを挿通するためのボルト挿通部が設けられ、
該ボルト挿通部は、ボルト挿通可能な開口部と、該開口部の周縁から立ち上がり前記ボルト挿通孔に挿入可能な円筒部とを備えてなることを特徴とする鋼構造物の塗膜保護部材。 - 前記ボルト挿通部が複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鋼構造物の塗膜保護部材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017004205U JP3213681U (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | 鋼構造物の塗膜保護部材 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019120056A (ja) * | 2018-01-05 | 2019-07-22 | 飛島建設株式会社 | 吊足場の防水構造 |
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2017
- 2017-09-13 JP JP2017004205U patent/JP3213681U/ja not_active Expired - Fee Related
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