JP2000086527A - 痩身用皮膚外用剤 - Google Patents
痩身用皮膚外用剤Info
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Abstract
得る皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】クチナシ抽出物とマロニエ抽出物とを含有
させる。特に、両者の混合比率は、クチナシ抽出物40
乃至60%に対して、マロニエ抽出物60乃至40%が
好ましい。
Description
肪分解を促進させることにより、痩身作用を呈する皮膚
外用剤に関する。
ために体脂肪が増加し、肥満が増えている。体脂肪の増
加による肥満は、高脂血症や動脈硬化などの成人病の原
因になることはもちろんのこと、美容上好ましい現象で
あるとは言い難い。体脂肪を減少させるために、摂取す
る食事量の制限や各種の有酸素運動による脂肪燃焼など
の方法が取られている。これらの方法によれば、体脂肪
減少の効果が短期間で示される場合もあるが、精神的苦
痛を伴うこともあり、決して有効な手段であるとは言え
ない。
の化合物を用いて体内の脂肪を分解きせる方法などが報
告されている。また、植物抽出物として、茶抽出物、オ
ウゴン、ゴボウ抽出物(特開平10−158120
号)、ラベンダー、ウイキョウ抽出物(特開平10−1
01546号)などを用いることが提案されている。
問題があり、その他の植物抽出物では満足できる効果は
得られていない。
従来の痩身方法における問題点に鑑みてなされたもので
あり、脂肪細胞の分解を促進させ、かつ、安全性に優れ
た皮膚外用剤を提供することを目的とする。
優れた植物抽出物を対象として皮膚外用剤の研究を続
け、特に、クチナシ及びマロニエの抽出物を一定の割合
で配合することにより、脂肪分解の効果が非常に高まる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
クチナシ抽出物とマロニエ抽出物とを含有することを特
徴とする痩身用皮膚外用剤を提供する。
%とマロニエ抽出物60乃至40%とを含有することを
特徴とする痩身用皮膚外用剤を提供する。
されているように、人間の皮膚に塗布できる性状を有し
ていることが好ましい。例えば、本痩身用外用皮膚剤
は、ローションやクリームなどの液状又は半固形状のも
のとして生成することができる。
asminoides)はアカネ科の植物であり、その
果実は漢方処方薬として、解熱、消炎又は止血などの目
的に使われている。
castanum)はトチノキ科の植物であり、別名セ
イヨウトチノキとも呼ばれ、その種子は消炎、抗腫張な
どの目的に使われている。 クチナシ及びマロニエの抽
出物は、クチナシの果実及びマロニエの種子を適当に粉
砕した後、水、親水性有機溶剤又はこれらの混合物を溶
媒として抽出処理することにより得られる。抽出用の有
機溶媒としては、特に、メタノール、エタノール等の低
級アルコール、1,3−ブチレングリコール等の多価ア
ルコールが最も適している。
常温ないし沸騰点近くの温度に維持した溶媒中にクチナ
シ又はマロニエを浸積することにより、有効成分を抽出
することができる。
シ抽出物を40乃至60%、マロニエ抽出物を60乃至
40%の割合で混合する場合に、最も優れた痩身効果が
発揮される。
皮膚外用剤に併用可能なものの具体例は次の通りであ
る。 (1)収斂剤 クエン酸又はその塩類、酒石酸又はその塩類、塩化アル
ミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、ジュエキス、
ハマメリスエキス、ゲンノショウコエキス、ガイヨウエ
キス、サルビアエキス、スギナエキス又はメリッサエキ
ス等。 (2)殺菌・抗菌剤 安息香酸、安息香酸ナトリウム、塩化ベンゼトニウム、
サルチル酸、サルチル酸ナトリウム、ソルビン酸、レゾ
ルシン、ビサボロール、ヒノキチオール、メントール、
キトサン、エンメイソウエキス、ビワエキス、ユッカエ
キス又はアロエエキス等。 (3)美白剤 アスコルビン酸及びその誘導体、イオウ、コウジ酸及び
その誘導体、グルコサミン及びその誘導体、グルタチオ
ン、アルニカエキス、オウゴンエキス、ソウハクヒエキ
ス、サイコエキス、ヨクイニンエキス、マロニエエキス
又は油溶性甘草エキス(甘草疎水性フラボン、グラブリ
ジン、グラブレン、リコカルコンA)等。 (4)紫外線吸収剤 β−イソプロピルフラノン誘導体、ウロカニン酸、オキ
シベンゾン、パラアミノ安息香酸、メトキシケイヒ酸オ
クチル、酸化チタン、βーカロチン、γ−オリザノー
ル、アロエエキス、コメヌカエキス、カミツレエキス又
はセイヨウサンザシ等。 (5)保湿剤 セリン、グリシン、アラニン、コラーゲン、加水分解コ
ラーゲン、ケラチン、エラスチン、ローヤルゼリー、コ
ンドロイチンヘオパリン、ペクチン、ビフィズス酸発酵
物、乳酸発酵物、酵母抽出物、ホホバ油、ヨクイニンエ
キス、ジオウエキス、タイソウエキス、キダチアロエエ
キス又はゴボウエキス等。 (6)細胞賦活剤 リボフラビン又はその誘導体、ピリドキシン又はその誘
導体、ニコチン酸又はその誘導体、パントテン酸又はそ
の誘導体、α−トコフェロール又はその誘導体、ニンジ
ンエキス、エゾウコギエキス、ヘチマエキス、シコンエ
キス、シラカンバエキス、シャクヤクエキス、ムクロジ
エキス、ベニバナエキス又はニンニクエキス等。 (7)消炎・抗アレルギー剤 アズレン、アラントイン、アミノカプロン酸、インドメ
タシン、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸又はその誘
導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、トラネキサム
酸又はその誘導体、シソエキス、オウレンエキス、セイ
ヨウノコギリソウエキス、ボダイジュエキス、インチン
コウエキス又はリンドウエキス等。 (8)抗酸化・活性酸素消去剤 ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、バイ
カリン、バイカレイン、スーパーオキサイドディスムタ
ーゼ、カタラーゼ、ローズマリーエキス、ビワ葉エキ
ス、セージエキス、ユーカリエキス、ローヤルエキス、
ターメリックエキス、ナツメグエキス、タイムエキス又
はホップエキス等。
は、油分、界面活性剤、保湿剤、防腐剤、香料、水、ア
ルコール、増粘剤、色剤等の化粧品製造に使用される一
般的な原料を常法により処理し、乳液、ローション、ク
リーム、ゼリー、バック等の各種化粧品を製造する際
に、製造工程の任意の段階において、上記のクチナシ及
びマロニエの植物抽出物を添加することにより製造する
ことができる。
しては、化粧品製造原料の選択が制限されることはほと
んどなく、次に例示するような一般的な化粧品素材や助
剤はいすれも使用可能である。 (1)油脂類 大豆油、アマニ油、キリ油、ゴマ油、サフラワー油、ト
ウモロコシ油、アーモンド油、ヤシ油、ヒマシ油、菜種
油又はオリーブ油等。 (2)ロウ類 カルラウバロウ、密ロウ、鯨ロウ、セラックス又はラノ
リン類等。 (3)炭化水素類 流動パラフィン、ワセリン、セシレン又はスクワラン
等。 (4)脂肪酸類 ステアリン酸、リノール酸、オレイン酸、ラノリン酸、
ミリスチン酸、バルミチン酸、ヘベニン酸又はウンデシ
レン酸等。 (5)アルコール類 ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルア
ルコール、オレイルアルコール、グリセリン、プロピル
アルコール、1,3−ブチレングリコール、エチレング
リコール、コレステロール又はフィトステロール等。 (6)エステル類 オレイン酸デシル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸
ミリスチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、
酢酸ラノリン、トリミリスチン酸グリセリン又はジオレ
イン酸プロピレングリコール等。 (7)界面活性剤 陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤又は両イ
オン性界面活性剤等。 (8)香料 メントール、カルボン、オイゲノール、アネトール、ハ
ッカ油、スペアミント油、ペッパーミント油、ユーカリ
油、アニス油等。
例に基づいて詳説する。 (試験例1)塩化マグネシウムを添加したトリス塩酸緩
衝液(pH7.5)0.2ml、BSA溶液0.1ml
及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ溶液0.
1mlの混合液に、塩化マグネシウムを含有しないトリ
ス塩酸緩衝液に試料を溶解させた溶液0.05mlを加
え、37℃で5分間プレインキュベートする。
液0.05mlを加え、37℃で30分間反応させる。
応を停止させ、4℃で遠心分離し、上清中の反応生成物
である5′−AMPを高速液体クロマトグラフィーによ
り定量する。
生成物の分析を行い、試料無添加時の反応生成物量に対
する試料添加時の反応生成物の比率より、試料のサイク
リックAMPホスホジエステラーゼ阻害率を求める。
階的に変更して上記の測定を行い、酵素活性を50%阻
害する試料濃度(ppm)を内挿法により求めた。その
結果を表1に示す。
のは、(3)、(4)及び(6)の場合である。これ
は、クチナシ抽出物又はマロニエ抽出物単独よりもそれ
らを混合した方が効果が大きいこと、及び、クチナシ抽
出物とマロニエ抽出物との混合比率は1:1、2:3、
3:2が好ましいことを示している。すなわち、クチナ
シ抽出物とマロニエ抽出物とを混合する場合には、混合
比率は、クチナシ抽出物が40%から60%、マロニエ
抽出物が60%から40%であることが好ましいことが
わかる。 (実施例1)下記の原料をクリーム製造の常法により均
一化させ、痩身作用を有する皮膚外用剤を製造した。 ステアリン酸 2部 ステアリルアルコール 7部 還元ラノリン 2部 スクワラン 5部 オクチドデカノール 6部 ポリオキシエチレンセチルエーテル 3部 モノステアリン酸グリセリン 2部 香料 0.1部 防腐剤・酸化防止剤 0.1部 プロピレングリコール 5部 クチナシ抽出物 4部 マロニエ抽出物 4部 精製水で全量を100部にする (試験例2)19歳から33歳までの女性60人を20
人ずつの3グループに分け、実施例1で製造したクリー
ムを3ケ月間毎日朝晩顔面及び全身に塗布するグループ
(グループA)、実施例1で製造したクリームからクチ
ナシ及びマロニエ抽出物を抜いたクリームを3ケ月間同
様に塗布するグループ(グループB)、実施例1で製造
したクリームを使用せずに、普段のままの生活をするグ
ループ(グループC)に分け、試験開始前後で市販の体
脂肪計(タニタ社製)を用いて脂肪率を測定した。その
結果を表2に示す。
を使用したグループAは、他のグループと比較して、確
実に痩身効果が表れていることがわかる。すなわち、こ
の試験例2の結果により、本発明に係る痩身用皮膚外用
剤の痩身効果が確認できた。 (実施例2)下記の原料を乳液製造の常法により乳化さ
せ、痩身作用を有する皮膚外用剤として乳液を製造し
た。 ステアリン酸 2部 セタノール 1.5部 ワセリン 3部 ラノリンアルコール 2部 流動パラフィン 10部 ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステル 2部 香料 0.1部 防腐剤・酸化防止剤 0.1部 グリセリン 3部 プロピレングリコール 5部 トリエタノールアミン 1部 クチナシ抽出物 4部 マロニエ抽出物 6部 精製水で全量を100部とする (試験例3)試験例2の場合と同様に、19歳から33
歳までの女性60人を20人ずつの3グループに分け、
実施例2で製造した乳液を3ケ月間毎日朝晩顔面及び全
身に塗布するグループ(グループA)、実施例2で製造
した乳液からクチナシ及びマロニエ抽出物を抜いたクリ
ームを3ケ月間同様に塗布するグループ(グループ
B)、実施例2で製造した乳液を使用せずに、普段のま
まの生活をするグループ(グループC)に分け、試験開
始前後で市販の体脂肪計(タニタ社製)を用いて脂肪率
を測定した。その結果を表3に示す。
を使用したグループAは、他のグループと比較して、確
実に痩身効果が表れていることがわかる。すなわち、こ
の試験例3の結果によっても、試験例2の場合と同様
に、本発明に係る痩身用皮膚外用剤の痩身効果が確認で
きた。
外用剤によれば、痩身効果を確実に発揮させることがで
きる。加えて、本発明に係る痩身用皮膚外用剤の原料は
安全性が確認されている植物抽出物だけであるので、安
全性の点においても問題はない。
Claims (3)
- 【請求項1】 クチナシ抽出物とマロニエ抽出物とを含
有することを特徴とする痩身用皮膚外用剤。 - 【請求項2】 クチナシ抽出物40乃至60%とマロニ
エ抽出物60乃至40%とを含有することを特徴とする
痩身用皮膚外用剤。 - 【請求項3】 人間の皮膚に塗布できる性状を有してい
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の痩身用皮膚
外用剤。
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1998
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