JP2000085775A - 運搬用容器 - Google Patents

運搬用容器

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JP2000085775A
JP2000085775A JP10279321A JP27932198A JP2000085775A JP 2000085775 A JP2000085775 A JP 2000085775A JP 10279321 A JP10279321 A JP 10279321A JP 27932198 A JP27932198 A JP 27932198A JP 2000085775 A JP2000085775 A JP 2000085775A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネスティング状態にある上方の運搬用容器の
一端を僅かに持ち上げて、ポケット部の内壁の引掛かり
部を支点として、簡単に引き抜いて脱出させることがで
きるようにする。 【解決手段】 一方の容器を水平方向に180度回転さ
せて積み重ねたときには、上方の容器の支脚部が下方の
容器のポケット部に進入してネスティング状態となる、
スタッキング及びネスティングが可能な運搬用容器にお
いて、ポケット部の24,25,34,35 内壁には凸状あるいは
凹状の引掛かり部Fを設ける。ネスティング状態にある
上方の容器11A の一端を持ち上げたときに、持ち上げた
側の支脚部31が引掛かり部Fに係止しつつ、該引掛かり
部Fを中心に回動して容器他端部の支脚部32が下方の容
器のポケット部25より脱出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運搬用容器、詳し
くは、2つの運搬用容器がネスティング状態にある場合
において、上方の運搬用容器を下方の運搬用容器から極
めて簡単に脱出させることが可能な運搬用容器容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】スタッキング及びネスティングが可能な
運搬用容器は、箱状の容器本体の側壁外面にそれぞれ2
本づつ突設した支脚部を下方の運搬用容器の上部開口縁
に設けたフランジ部の上面に載置させた状態でスタッキ
ングでき、また運搬用容器を逆方向に向けて支脚部を下
方の運搬用容器のフランジ部に設けたポケット部内に進
入させることでネスティングできるように形成されてお
り、前記支脚部や凹部の位置、大きさがそれぞれ特定の
関係になるように設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなネスティン
グ及びスタッキングが可能な運搬用容器において、ネス
ティング状態の容器を一つづつ取り出す際には、上方の
容器を両手で持って垂直方向に持ち上げ、支持部をポケ
ット部から引き抜くようにしなければならなかった。こ
のため、実開平7−13737号公報に記載されている
ように、ポケット部を幅広に形成し、容器の一端を片手
で持ち上げることによって支持部をポケット部から引き
抜けるようにすることも提案されているが、従来の運搬
用容器では、図4に示すように、上方の容器11Aの一
端11aを大きな角度αまで持ち上げなければ支脚部3
2Aを下方の容器11のポケット部25から引き抜くこ
とができなかった。しかも、結果的に支脚部が納まるポ
ケット部の幅が広くなってしまうという問題があった。
【0004】そこで本発明は、ネスティング状態にある
上方の運搬用容器の一端を僅かに持ち上げて、ポケット
部の内壁の引掛かり部を支点として、簡単に引き抜いて
脱出させることが可能な運搬用容器を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、箱状容器の周
壁外面に支脚部を突設するとともに、上部開口縁に前記
支脚部を載置可能なフランジ部と前記支脚部が進入可能
なポケット部とを設け、容器を所定方向に積み重ねた際
に上方の容器の前記支脚部が下方の容器の前記フランジ
部上面に載置されてスタッキング状態となり、一方の容
器を水平方向に180度回転させて積み重ねたときに
は、上方の容器の前記支脚部が下方の容器の前記ポケッ
ト部に進入してネスティング状態となるスタッキング及
びネスティングが可能な運搬用容器において、前記ポケ
ット部の内壁には凸状あるいは凹状の引掛かり部を設け
て、ネスティング状態にある上方の容器の一端を持ち上
げたときに、持ち上げた側の支脚部が前記引掛かり部に
係止しつつ、該引掛かり部を中心に回動して容器他端部
側の支脚部が下方の容器のポケット部より脱出するよう
にしたことを特徴とする運搬用容器である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態を図面
に基いて説明する。図1は本発明の運搬用容器11の一
例を示す斜視図、図2は支脚部が引掛かり部Fに係止さ
れる状態を示す長手方向における側面図、図3(a)〜
(d)は引掛かり部Fの形状を例示する斜視図、図4は
従来の運搬用容器11の、ネスティング状態において上
方の運搬容器11Aの長手方向の一端11aを持ち上げ
た状態を示す側面図である。
【0007】スタッキング及びネスティングが可能な運
搬用容器11は、方形状の底板12と、該底板12の四
周に立設した長手方向の側壁20, 30及び短手方向の
側壁40, 50とにより上方が開口した箱状容器を形成
し、各側壁20,30,40,50の外面に、それぞれ
2本づつの支脚部21,22,31,32,41,4
2,51,52を突設するとともに、箱状容器の上部開
口縁に、前記支脚部を載置可能なフランジ部23,3
3,43,53と、各支脚部がそれぞれ進入可能なポケ
ット部24,25,34,35,44,45,54,5
5とを設けたものである。
【0008】運搬用容器11の材質は、特に限定される
ものではない。例えば、合成樹脂、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリカーボネート等の射出成形により一体
化して製造し得る。
【0009】前記支脚部21,22,31,32,4
1,42,51,52及びポケット部24,25,3
4,35,44,45,54,55は、運搬用容器11
の高さ方向の約半分の高さ(深さ)に形成されており、
この運搬用容器11を同じ方向に向けて積み重ねると、
各支脚部の下端が各フランジ部の上面に載置されたスタ
ッキング状態になり、一方の運搬用容器11を水平方向
に180度回転させて積み重ねると、各支脚部と各ポケ
ット部とが対応し、支脚部21,22がポケット部3
4,35に、支脚部31,32がポケット部24,25
に、支脚部41,42がポケット部54,55に、支脚
部51,52がポケット部44,45に、それぞれ進入
してネスティング状態となる。このネスティング状態で
は、上方の容器の約半分が下方の容器内に入り込んだ状
態になる。
【0010】図1,2に示すとおり、ポケット部24,
25,34,35の内壁には凸状の引掛かり部Fが設け
られている。引掛かり部Fは、ポケット部24,25,
34,35において、運搬用容器11の角部側の内壁に
設けられる。引掛かり部Fの上下方向における位置は、
通常、内壁の上下方向の中央域より上方であるが、支脚
部及びポケット部の形状、大きさ等により適宜設定し得
るものである。
【0011】上記のように構成されているため、図2に
示すように、ネスティング状態にある上方の容器11A
の一端11aを持ち上げてやや手前側(図面左側)に引
いたとき(矢印)、持ち上げた側の支脚部31(2
2)が引掛かり部Fに係止され得る。その係止された状
態で、該引掛かり部Fを中心(支点)として、容器11
Aを持ち上げた側において、下向きに回動する(矢印
)ことにより、容器他端部11b側の支脚部32(2
1)が下方の容器11のポケット部25(34)より脱
出する。その後は、上方の容器11Aをやや持ち上げ気
味に手前側(図面左側)へ引くことにより、上方の容器
11Aを下方の容器11から完全に脱出させることがで
きる。逆側(図面右側)に引く場合も上記と同様の動作
により、容器他端部側の支脚部を下方の容器のポケット
部より脱出させることができる。
【0012】引掛かり部Fは、ネスティング状態にある
上方の容器の一端を持ち上げて引いたときに、持ち上げ
た側の支脚部が係止し得るものであればよく、その形状
は特に限定されるものではない。図1,2に示すような
凸状に限られるものではなく、例えば図3に示すよう
に、凹状に形成してもよい。図3(a)(b)は凹状に
形成した例であり、(c)(d)は凹状の一種ではある
が段状に形成した例である。また、引掛かり部Fの大き
さ(高さ、深さ等)は、支脚部及びポケット部の形状、
大きさ等により適宜設定され得る。
【0013】引掛かり部Fが形成されるポケット部2
4,25,34,35の内壁においては、各図に示すと
おり、少なくとも引掛かり部Fよりも上方の内壁Gをや
や容器角部側へ傾斜するように形成すると、容器の回動
及び脱出がし易い。
【0014】また、ポケット部24,25,34,35
の内壁の上端部容器角部側(内壁Gの上端部)にアール
R1を形成すると、容器の脱出がし易い(図3(d)に
代表的に例示する)。
【0015】なお、図示の容器11では、容器の長手方
向に位置するポケット部24,25,34,35につい
て引掛かり部Fを設けた例を示したが、短手方向のポケ
ット部44,45,54,55に引掛かり部Fを設けて
もよい。また、長手方向及び短手方向のポケット部の両
者に引掛かり部Fを設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の運搬用容
器によれば、ネスティング状態からの運搬用容器の取り
出しを簡単に行なうことができ、作業性の大幅な改善が
図られ、作業者の労力を軽減できるとともに、作業効率
の向上による作業時間の短縮も図られるため、極めて有
益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の運搬用容器11の一例を示す斜視図で
ある。
【図2】支脚部が引掛かり部Fに係止される状態を示す
長手方向における側面図である。
【図3】(a)(b)(c)(d)は引掛かり部Fの形
状を例示する斜視図である。
【図4】従来の運搬用容器11の、ネスティング状態に
おいて上方の運搬容器11Aの長手方向の一端11aを
持ち上げた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
11 運搬用容器 21,22 支脚部 31,32 支脚部 41,42 支脚部 51,52 支脚部 24,25 ポケット部 34,35 ポケット部 44,45 ポケット部 54,55 ポケット部 23,33,43,53 フランジ部 F 引掛かり部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状容器の周壁外面に支脚部を突設する
    とともに、上部開口縁に前記支脚部を載置可能なフラン
    ジ部と前記支脚部が進入可能なポケット部とを設け、容
    器を所定方向に積み重ねた際に上方の容器の前記支脚部
    が下方の容器の前記フランジ部上面に載置されてスタッ
    キング状態となり、一方の容器を水平方向に180度回
    転させて積み重ねたときには、上方の容器の前記支脚部
    が下方の容器の前記ポケット部に進入してネスティング
    状態となるスタッキング及びネスティングが可能な運搬
    用容器において、 前記ポケット部の内壁には凸状あるいは凹状の引掛かり
    部を設けて、ネスティング状態にある上方の容器の一端
    を持ち上げたときに、持ち上げた側の支脚部が前記引掛
    かり部に係止しつつ、該引掛かり部を中心に回動して容
    器他端部側の支脚部が下方の容器のポケット部より脱出
    するようにしたことを特徴とする運搬用容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007121654A1 (fr) * 2006-04-26 2007-11-01 Chih-Yuan Cheng Contenant combiné
US8534537B2 (en) 2008-11-05 2013-09-17 Graphic Packaging International, Inc. Carton with opener
JP2019006445A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 三甲株式会社 コンテナ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007121654A1 (fr) * 2006-04-26 2007-11-01 Chih-Yuan Cheng Contenant combiné
US8534537B2 (en) 2008-11-05 2013-09-17 Graphic Packaging International, Inc. Carton with opener
JP2019006445A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 三甲株式会社 コンテナ

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