JP3588260B2 - 運搬用容器 - Google Patents
運搬用容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3588260B2 JP3588260B2 JP27932298A JP27932298A JP3588260B2 JP 3588260 B2 JP3588260 B2 JP 3588260B2 JP 27932298 A JP27932298 A JP 27932298A JP 27932298 A JP27932298 A JP 27932298A JP 3588260 B2 JP3588260 B2 JP 3588260B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- transport container
- support portion
- passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Stackable Containers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、運搬用容器、詳しくは、2つの運搬用容器がネスティング状態にある場合において、上方の運搬用容器を下方の運搬用容器から極めて簡単に脱出させることが可能な運搬用容器容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
スタッキング及びネスティングが可能な運搬用容器は、箱状の容器本体の側壁外面にそれぞれ2本づつ突設した支持部を下方の運搬用容器の上部開口縁に設けたフランジ部の上面に載置させた状態でスタッキングでき、また運搬用容器を逆方向に向けて支持部を下方の運搬用容器のフランジ部に設けたポケット部内に進入させることでネスティングできるように形成されており、前記支持部や凹部の位置、大きさがそれぞれ特定の関係になるように設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなネスティング及びスタッキングが可能な運搬用容器において、ネスティング状態の容器を一つづつ取り出す際には、上方の容器を両手で持って垂直方向に持ち上げ、支持部をポケット部から引き抜くようにしなければならなかった。このため、実開平7−13737号公報に記載されているように、ポケット部を幅広に形成し、容器の一端を片手で持ち上げることによって支持部をポケット部から引き抜けるようにすることも提案されているが、従来の運搬用容器では、図4に示すように、上方の容器11Aの一端11aを大きな角度αまで持ち上げなければ支脚部32Aを下方の容器11のポケット部25から引き抜くことができなかった。しかも、結果的に支脚部が納まるポケット部の幅が広くなってしまうという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、ネスティング状態にある上方の運搬用容器の一端を僅かに持ち上げて、手前の支持部を引き抜けば、奥の支持部は脱出通路から容易に脱出可能とした運搬用容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、箱状容器の周壁外面に支持部を突設するとともに、上部開口縁に前記支持部を載置可能なフランジ部と前記支持部が進入可能なポケット部とを設け、上方の容器と下方の容器とが同じ方向を向く位置関係で積み重ねた際に上方の容器の前記支持部が下方の容器の前記フランジ部上面に載置されてスタッキング状態となり、一方の容器を水平方向に180度回転させて積み重ねたときには、上方の容器の前記支持部が下方の容器の前記ポケット部に進入してネスティング状態となるスタッキング及びネスティングが可能な運搬用容器において、
少なくとも向かい合う一対の側壁の上縁ほぼ中央を切り欠いて通路出口を設けると共に、各側壁には各ポケット部の下部側壁から通路出口に向けて導通しかつ支持部が通過可能な脱出通路を設けたことを特徴とする運搬用容器である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を図面に基いて説明する。図1は本発明の運搬用容器11の一例を示す斜視図、図2は上方の容器の一端を持ち上げて引き抜く状態を示す長手方向における側面図、図3(a)〜(c)は支持部の形状を例示する斜視図、図4は従来の運搬用容器11の、ネスティング状態において上方の運搬容器11Aの長手方向の一端11aを持ち上げた状態を示す側面図である。
【0007】
スタッキング及びネスティングが可能な運搬用容器11は、方形状の底板12と、該底板12の四周に立設した長手方向の側壁20, 30及び短手方向の側壁40, 50とにより上方が開口した箱状容器を形成し、各側壁20,30,40,50の外面下部に、それぞれ2本づつの支持部21,22,31,32,41,42,51,52を突設するとともに、箱状容器の上部開口縁に、前記支持部を載置可能なフランジ部23,33,43,53と、各支持部がそれぞれ進入可能なポケット部24,25,34,35,44,45,54,55とを設けたものである。
【0008】
運搬用容器11の材質は、特に限定されるものではない。例えば、合成樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート等の射出成形により一体化して製造し得る。
【0009】
ポケット部24,25,34,35,44,45,54,55は、運搬用容器11の高さ方向の約半分の高さ(深さ)に形成されており、この運搬用容器11を、上方の容器と下方の容器とが同じ方向を向く位置関係で積み重ねると、各支持部の下端が各フランジ部の上面に載置されたスタッキング状態になり、一方の運搬用容器11を水平方向に180度回転させて積み重ねると、各支持部と各ポケット部とが対応し、支持部21,22がポケット部34,35に、支持部31,32がポケット部24,25に、支持部41,42がポケット部54,55に、支持部51,52がポケット部44,45に、それぞれ進入してネスティング状態となる。このネスティング状態では、上方の容器の約半分が下方の容器内に入り込んだ状態になる。
【0010】
図示のとおり、運搬用容器11の少なくとも向かい合う一対の側壁20, 30の上縁であるフランジ部23,33のほぼ中央には、該フランジ部23,33を切欠する態様で通路出口60,70が形成されている。
【0011】
そして、側壁20, 30の内側には、各ポケット部24,25,34,35の容器中央側の下部側壁から通路出口60,70に向けて斜状に導通する脱出通路W1,W2,W3,W4が、溝状をなして形成されている。脱出通路W1とW2、W3とW4が、それぞれ通路出口60,70において交叉し、角状をなす通路出口端部W5,W6を形成している。
【0012】
通路出口端部W5,W6は、容器の高さ方向において、側壁20, 30の上縁であるフランジ部23,33とほぼ同じ高さ(同じ高さ又は僅かに下の位置)に位置する。脱出通路W1,W2,W3,W4は、ネスティング状態にある上方の運搬用容器の一端を僅かに持ち上げて、一端側の支持部を引き抜いたとき、他端側の支持部21,32(又は22,31)が通過可能な幅、高さを有するように設けられる。
【0013】
しかして、図2に示すように、ネスティング状態にある上方の運搬用容器11Aの一端11aを僅かに持ち上げ、手前の支持部を引き抜いて手前側(図面左側)に引いていくと、奥(図面右側)の支持部32(21)は各ポケット部25(34)の下部側壁に設けた脱出通路W2(W3)の入口にそのまま案内されて、斜状に伸びる脱出通路W2(W3)に誘導されつつ該脱出通路W2(W3)を通過して通路出口60(70)から脱出し、下方のポケット部より容易に脱出することができる。逆側(図面右側)に引く場合も上記と同様の動作により、奥(図面左側)の支持部31,22は脱出通路を通過して容易に脱出することができる。
【0014】
脱出通路W 1,W2,W3,W4の入口下端は、各ポケット部24,25,34,35の底部と面一にしてもよいが、ポケット部24,25,34,35の底部より一段高くして段部を形成し、上方の容器を脱出させるとき以外は、段部にて動かないように規制するのが好ましい。
【0015】
上方の容器が下方の容器の開口縁をスライドする際に、通路出口に来ても通路出口端部W5,W6に当たるとともに支持部の角度が相違するので、通路出口を容易に通過することができる。
【0016】
支持部21,22,31,32には、脱出通路W 1,W2 ,W3,W4をスムーズに通過できるように、円滑性向上処理、例えば、フッ素樹脂加工等により表面円滑性を高める皮膜形成を施してもよい。
【0017】
支持部21,22,31,32の形状は、必要に応じて適宜設定し得るものであり、図1,2に示すような容器側面から見て横長のほぼ矩形の筒又は柱状のものの他、例えば、図3(a)(b)に示すように、容器側面から見て楕円(a)又は円形状(b)等の各種形状、あるいは回転するローラー状(c)に形成してもよい。また、支持部21,22,31,32の大きさ(容器長手方向の幅、高さ、出っ張り程度等)は、脱出通路W 1,W2 ,W3,W4及びポケット部24,25,34,35の大きさとの相対関係等を考慮して決定される。
【0018】
なお、図示の容器では、容器の長手方向の側壁20,30に脱出通路W 1,W2 ,W3,W4を設けた例を示したが、短手方向の側壁40,50に脱出通路を設けてもよい。また、長手方向及び短手方向の側壁の両者に脱出通路を設けてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の運搬用容器によれば、ネスティング状態からの運搬用容器の取り出しを簡単に行なうことができ、作業性の大幅な改善が図られ、作業者の労力を軽減できるとともに、作業効率の向上による作業時間の短縮も図られるため、極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の運搬用容器11の一例を示す斜視図である。
【図2】上方の容器11Aの一端11Aを持ち上げて引き抜く状態を示す長手方向における側面図である。
【図3】(a)(b)(c)は支持部の形状を例示する斜視図である。
【図4】従来の運搬用容器11の、ネスティング状態において上方の運搬容器11Aの長手方向の一端11aを持ち上げた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
11 運搬用容器
21,22 支持部
31,32 支持部
41,42 支持部
51,52 支持部
24,25 ポケット部
34,35 ポケット部
44,45 ポケット部
54,55 ポケット部
23,33,43,53 フランジ部
60,70 通路出口
W1,W2,W3,W4 脱出通路
Claims (1)
- 箱状容器の周壁外面に支持部を突設するとともに、上部開口縁に前記支持部を載置可能なフランジ部と前記支持部が進入可能なポケット部とを設け、上方の容器と下方の容器とが同じ方向を向く位置関係で積み重ねた際に上方の容器の前記支持部が下方の容器の前記フランジ部上面に載置されてスタッキング状態となり、一方の容器を水平方向に180度回転させて積み重ねたときには、上方の容器の前記支持部が下方の容器の前記ポケット部に進入してネスティング状態となるスタッキング及びネスティングが可能な運搬用容器において、
少なくとも向かい合う一対の側壁の上縁ほぼ中央を切り欠いて通路出口を設けると共に、各側壁には各ポケット部の下部側壁から通路出口に向けて導通しかつ支持部が通過可能な脱出通路を設けたことを特徴とする運搬用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27932298A JP3588260B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 運搬用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27932298A JP3588260B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 運搬用容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000085776A JP2000085776A (ja) | 2000-03-28 |
JP3588260B2 true JP3588260B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=17609566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27932298A Expired - Fee Related JP3588260B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 運搬用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3588260B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6896253B2 (ja) * | 2017-06-23 | 2021-06-30 | 三甲株式会社 | コンテナ |
-
1998
- 1998-09-16 JP JP27932298A patent/JP3588260B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000085776A (ja) | 2000-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6036049A (en) | Reusable produce crate | |
US4838444A (en) | Food service tray and assembly thereof | |
US7922021B2 (en) | Closure for a food container and method for using the same | |
EP0115439B1 (en) | Hand carrying basket | |
NZ546528A (en) | Container collapsible by actuation of latch or inward force on wall adjacent to wall with latch | |
CA2455355C (en) | Stackable crate | |
JP3588260B2 (ja) | 運搬用容器 | |
AU2014200331A1 (en) | A plastic container for packaging food items, moulds for fabricating the same, and a method for fabricating the same | |
GB2136399A (en) | Stacking and nesting boxes | |
JP3557107B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JPH0352664Y2 (ja) | ||
JP3038352U (ja) | 収納容器 | |
GB2570617A (en) | A collapsible container and method of manufacturing the same | |
JPH0417463Y2 (ja) | ||
JP3692306B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP4361249B2 (ja) | 包装容器 | |
JP4160375B2 (ja) | 折り畳み式運搬用容器及び折り畳み式パレットボックス | |
JP2004224418A (ja) | 折り畳み式運搬用容器及び折り畳み式パレットボックス | |
JP2599236Y2 (ja) | 液体用容器 | |
JPH062902Y2 (ja) | 折畳コンテナーにおける蓋の錠止装置 | |
JP2565645Y2 (ja) | 運搬用容器 | |
JPH0221367Y2 (ja) | ||
WO2003013966A1 (en) | Beams, their formation and their use as a trackway | |
JPH0637744Y2 (ja) | 浴槽の蓋 | |
JPS5940281Y2 (ja) | 運搬用容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040427 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040624 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040810 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080820 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090820 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100820 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110820 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |