JP2000085608A - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置

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JP2000085608A
JP2000085608A JP25834598A JP25834598A JP2000085608A JP 2000085608 A JP2000085608 A JP 2000085608A JP 25834598 A JP25834598 A JP 25834598A JP 25834598 A JP25834598 A JP 25834598A JP 2000085608 A JP2000085608 A JP 2000085608A
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steering
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田代  勉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素且つ低コストな回路構成で、低周波から高
周波までの信号を低減する制御を実現する電動パワース
テアリング制御装置を提供する。 【解決手段】操舵トルクセンサ21からの出力されLP
F31を通った1つの操舵トルク信号を2個のA/D変
換器33,34にてそれぞれ変換すると共に、1演算サ
イクル内に2つのA/D変換器33,34から操舵トル
ク信号を2回ずつ取り込んで4つの操舵トルク信号を得
る。そして、その平均値を用いて電動機23の駆動制御
用の電流指令値を算出する。1回の処理周期内に複数の
操舵トルク信号を処理すれば、より真値に近い操舵トル
クを推定でき、信号経路やA/D変換で重畳する不規則
なパルスを低減することができる。高周波においても位
相遅れを招くことなくノイズが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者の操舵力を
軽減すると共に、操舵フィーリングを向上させる車両の
電動パワーステアリングの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電動式
のパワーステアリングにおいては、操舵トルクの信号に
応じて電動機の電流を制御することで、運転者の操舵負
荷を軽減している。電動機の制御は、一般的に、操舵ト
ルク信号に比例した電流指令だけでなく、操舵トルク信
号を微分した信号や操舵トルク信号より位相が進んだ信
号を電流指令値に加算することで電動機の応答性を向上
したり、電動機のハンチングを防止している(特開昭6
2−34856号公報や特開昭61−115770号公
報参照)。
【0003】また、マイクロコンピュータ(マイコン)
によって制御の演算を行うことで、さらなる操舵フィー
リング向上を果たすことができる。そのためには、まず
A/D変換器で操舵トルク信号をデジタル値として取り
込む。取り込んだ操舵トルク信号を微分若しくは伝達関
数を使い位相の進んだ信号を作り、操舵トルク信号に比
例する信号と加算するなどして電動機の電流指令値を求
める。この電流指令値に応じて電流制御を行うことで操
舵のアシストを実現している。このマイコンを含む制御
装置の簡素化、低コスト化を果たすには、より低機能な
マイコンを用いて数百μs〜数msオーダーの演算周期で
処理を実行すると共に、各種フェールセーフの演算もマ
イコンで行うことになる。そして、演算周期は長いほど
多種多様な演算が可能となる。
【0004】しかしながら、演算周期が長くなった場
合、A/D変換の際の量子化ノイズの影響が顕著にな
る。つまり、取り込んだ操舵トルク信号は、電気系のノ
イズだけでなくA/D変換の分解能相当のバルスノイズ
及びステップ的な変化を伴う。このようなノイズを含む
信号に対して微分処理若しくは位相進み処理を施すと、
その処理は高周波ゲインが高いためノイズが増幅されて
しまう。このような高周波ノイズを落とすためにローパ
スフィルタ(LPF)の処理を行うと、信号の位相を遅
らせる作用が生じる。これは、電動機の電流を操舵トル
クの信号より位相の進んだ信号に応じて制御するために
設けた微分や位相進み処理の効果を失う作用となり、結
果的に電動機のハンチング現象を引き起こすという不具
合が生じる。
【0005】また、A/D変換器の分解能を上げたり、
制御の大部分をアナログ回路で実現する手法は、回路の
複雑化を招きコストアップとなる。特に、慣性モーメン
トの大きい電動機を用いたり、バックラツシュの大きな
動力伝達機構を用いていると、電動機が駆動されてから
操舵トルク信号に現われるまでの時間的な遅れが大きい
ため、検出した操舵トルク信号の位相をより進めない
と、電動機のハンチングが現われやすくなる。反面、位
相を進める量を大きくしたり、電流指令値に微分量を多
く加算すると、電流指令値に大きな振幅の高周波ノイズ
を含むことになる。特に数十Hzから数百Hzの周波数
で電動機を駆動すると、ハンドルを通して小刻みな振動
が運転者の手に伝わるという不都合が生じる。
【0006】そこで本発明は、このような問題を解決
し、簡素且つ低コストな回路構成で、低周波から高周波
までの信号を低減する制御を実現する電動パワーステア
リング制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1記載の電動パワース
テアリング制御装置は、車両の前輪または後輪に設けら
れた操舵機構の入力軸を電動機が回転駆動することによ
って前輪または後輪を補助操舵するのであるが、操舵ト
ルク検出手段が操舵機構における操舵トルクを検出し、
その出力される操舵トルク信号を操舵トルク信号処理手
段が処理する。そして、その操舵トルク信号処理手段で
の処理結果に基づいて制御手段が電動機を駆動制御す
る。
【0008】操舵トルク信号処理手段は、操舵トルク検
出手段から出力されるアナログの操舵トルク信号に対し
て少なくともA/D変換を施すのであるが、さらに、次
のようにして1処理周期内に複数の操舵トルク信号を取
得する。すなわち、操舵トルク検出手段から出力された
1つの操舵トルク信号を複数のA/D変換経路にて変換
すること、あるいは1処理周期内に操舵トルク検出手段
から操舵トルク信号を2回以上取り込むこと、の少なく
ともいずれか一方を実行するのである。
【0009】「少なくともいずれか一方」であるので、
当然ながら両方を実行してもよく、例えば請求項2に示
すように、操舵トルク信号処理手段は、操舵トルク検出
手段から出力された1つの操舵トルク信号をn(n≧
2)のA/D変換経路にて変換すると共に、1処理周期
内に前記操舵トルク検出手段から操舵トルク信号をm
(m≧2)回取り込むことで、1処理周期内にn×mの
操舵トルク信号を取得することができる。
【0010】そして、それら複数の操舵トルク信号を重
み付け加算したものを処理結果として制御手段に出力す
るのである。ここで、「重み付け加算」は、平均・重み
付け平均・加算を含む概念である。例えば、重み係数を
(1/取り込んだ信号数)として加算すれば、単なる平
均を取ったこととなる。このように重み係数の設定の仕
方で、単なる平均や重み付け平均、単なる加算を実現で
きるので、それらを包括した意味を持たせて「重み付け
平均」を記載する。
【0011】なお、具体的には、請求項3に示すよう
に、車速を検出する車速センサを備え、車速データも用
いることが多い。つまり、制御手段は、操舵トルク信号
処理手段での処理結果よりも位相の進んだデジタル進み
信号を生成し、車速センサからの車速に応じて変化する
ゲインマップを用いて電流指令値を算出すると共に、操
舵トルク信号処理手段での処理結果を、所定の差分式を
用いてトルク微分信号を得て、トルク微分信号に所定の
ゲインを掛けた値を、算出した電流指令値に加算して電
動機の駆動制御用の電流指令値とするのである。
【0012】上述したように、A/D変換器の分解能を
上げたり、制御の大部分をアナログ回路で実現する手法
は、回路の複雑化を招きコストアップとなるため、簡素
なハードウエア構成で操舵時や保舵時の振動を取り除く
には、A/D変換後の操舵トルク信号の量子化ノイズを
低減する必要がある。本発明の電動パワーステアリング
制御装置のように、1回の処理周期内に複数の操舵トル
ク信号を処理することで、より真値に近い操舵トルクを
推定でき、信号経路やA/D変換で重畳する不規則なパ
ルスを低減することができる。高周波においても位相遅
れを招くことなくノイズが低減することから、微分若し
くは位相進み処理を通過しても、高周波ノイズのレベル
は低く、位相進み処理等の効果を維持できる。従ってハ
ンドルを小刻みに振動させることなく充分な進み補償の
効果を得ることができる。
【0013】また、複数のA/D変換値を重み付け加算
すると、等価的に分解能が細かくなるため、マイコン内
で処理されるデジタル特有のステップ的な変化の幅も小
さくなる。そして微分若しくは位相進み処理を通過して
パルス状に変化した成分の振幅も小さい。従って必要十
分な進み補償をかけることが可能となる。
【0014】このように、簡素且つ低コストな回路構成
で、低周波から高周波までの信号を低減する制御を実現
することができるのである。ところで、マイコンの処理
負荷等の関係で多数のA/D変換経路を設けることがで
きないとか、1処理周期内に何度も読み込むことが難し
いような場合には、デジタルでステップ的に変わる信号
になる前の段階、すなわちアナログ段で微分若しくは位
相進み信号を生成した後にA/D変換を施してマイコン
に取り込むことが好ましい。
【0015】したがって、その場合には、請求項4に示
すように、操舵トルク信号処理手段が、操舵トルク検出
手段の出力より位相の進んだ信号を生成するアナログ進
み回路、あるいは操舵トルク検出手段の出力の微分信号
を生成するアナログ微分回路の少なくともいずれか一方
を備えており、操舵トルク検出手段の出力に応じた信号
と、アナログ進み回路からの進み信号と、アナログ微分
回路からの微分信号との内の少なくとも2つを、それぞ
れに対応するA/D変換経路で変換して制御手段に出力
するようにすればよい。
【0016】このようにアナログ段にて微分若しくは位
相進み信号を生成した後にA/D変換を施してマイコン
に取り込めば、デジタル段では微分若しくは位相進み処
理が不要となるため、無駄なパルスを生むことなく進み
補償に必要な位相の進んだ操舵トルク信号を得ることが
できる。
【0017】また、この場合にも、請求項5に示すよう
に、操舵トルク信号処理手段について、1処理周期内に
操舵トルク検出手段から操舵トルク信号を2回以上取り
込むようにしてもよい。このようにすれば、時間的にも
異なる2以上の操舵トルク信号を得られるので、1処理
周期内で処理する操舵トルク信号数が増え、より真値に
近い操舵トルクの推定や不規則なパルスの低減の点で有
効である。
【0018】なお、この場合にも、請求項6に示すよう
に、車速を検出する車速センサを備え、車速データも用
いることが多い。つまり、制御手段は、操舵トルク信号
処理手段から出力された少なくとも2つの信号、すなわ
ち、操舵トルク検出手段の出力に応じた信号、アナログ
進み回路からの進み信号、アナログ微分回路からの微分
信号の3つの信号の内の少なくとも2つであって、それ
ぞれに対応するA/D変換経路にて変換された信号を、
車速センサからの車速に応じて変化すると共に少なくと
も2つの信号毎に設定されたゲインマップを用いて電流
指令値を算出する。そして、用いた信号種類に応じて、
算出された少なくとも2つの電流指令値のそれぞれに所
定のゲインを掛けて調整した後、両値を加算して電動機
の駆動制御用の電流指令値とするのである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発
明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得るこ
とは言うまでもない。
【0020】[第1実施例]図1は、上述した発明が適
用された実施例の電動パワーステアリング制御装置を中
心に示す車両構成図である。車両運転者によって操舵さ
れるハンドル(ステアリングホイール)11には、「操
舵機構の入力軸」に相当するシャフト(ステアリングシ
ャフト)12が連結されており、シャフト12には、
「操舵機構」に相当するラック13及びピニオンギヤ1
4が連結されている。ハンドル11の操舵に応じてシャ
フト12が回転すると、そのシャフト12の回転角度が
ラック13の移動量となる。ラック13の両端にはタイ
ロッド15が設けられており、そのタイロッド15によ
って夕イヤ16を左右に操舵する。
【0021】シャフト12には、「操舵トルク検出手
段」としての操舵トルクセンサ21が設けられており、
車両運転者がハンドルを操舵する際に生じるトルクに応
じた信号(操舵トルク信号)を出力する。操舵トルクセ
ンサ21とラック13及びピニオンギヤ14の間には、
減速機22を介して電動機23が取り付けられている。
なお、減速機22はウォーム及びウォームホイールから
構成される周知のものである。電動機23に通電して駆
動させれば、ハンドル11を回転させる際の力が軽減さ
れることとなる。
【0022】そして、この電動機23への通電制御を実
行するECU30は、上述した操舵トルクセンサ21か
らの操舵トルク信号と、車両の速度を検出する車速セン
サ50からの車速信号に基づいて、電動機23に通電す
る電流を制御する。続いて、ECU30の内部構成につ
いて、図2の処理ブロック図を参照して説明する。
【0023】操舵トルクセンサ21から出力された信号
に基づいて電動機制御の演算をデジタルで行うため、E
CU30内部では、まずアナログ回路によるLPF31
にその検出信号を通した後に、マイクロコンピュータ3
2内に設けられた2つのA/D変換器33,34によっ
てA/D変換した後で、CPU35へ取り込む。ここ
で、LPF31はA/D変換時のエリアシングノイズを
除去するために、ナイキスト周波数(サンプリング周波
数の1/2)以下の遮断周波数をもつフィル夕として構
成されている。
【0024】CPU35は、1回の演算サイクル(1処
理周期)において、前記2つのA/D変換器33,34
から操舵トルクに対応する信号を例えば2回ずつ取り込
む。つまり、そのような演算サイクルに設定されてい
る。こうして取り込まれた4つの操舵トルク信号は、1
回の演算サイクルの間の異なる時刻における操舵トルク
信号である。
【0025】図3はCPU35の制御ブロック図である
が、この図3に示すように、2つのA/D変換器33,
34から取り込んだ4つの操舵トルク信号(操舵トルク
1,2,3,4)は、CPU35において平均(加算し
て1/4倍する)されることで操舵トルク制御用の電流
指令値とされる。
【0026】一方、図2に示すように、車速センサ50
の信号は、一般に車速に応じてパルスの周波数が変化す
る信号である。この信号はECU30内部の波形整形部
38にて波形整形されて、CPU35のポートに入力さ
れる。CPU35が、車速パルスの周期を計測すること
で車速に応じた信号を得る。
【0027】図3に示すように、CPU35は、操舵ト
ルク(操舵トルク1,2,3,4の平均値)に、次式で
示す伝達関数G(s)で処理することで操舵トルクに対
して位相の進んだトルク進み信号を得る。 G(s)=(Ts+1)/(ATs+1) (ここでT,Aは定数(但しA<1)、sはラプラス演
算子を表す。) そして、このトルク進み信号に、車速に応じて変化する
ゲインマップを作用させて電流指令値とする。
【0028】さらに、操舵トルク信号を例えば次式のよ
うな差分式を用いてトルク微分信号を得る。 Yi=(1/6ts)×(Xi+3Xi-1−3Xi-2
−Xi-3) (ここでtsは演算周期、i-nはn回前の値を表
す。) このトルク微分信号にゲインをかけて前記電流指令値に
加算して、電動機23の電流指令値とする。
【0029】図2に戻り、CPU35からの電流指令値
が入力された駆動回路36では、実際の電動機23の電
流が追従するようパワートランジスタ37のスイッチン
グを行う。なお、本実施例においては、ECU30内の
LPF31,2つのA/D変換器33,34に加えて、
4つの操舵トルクの平均値を取る主体であるCPU35
が「操舵トルク信号処理手段」に相当する。また、CP
U35は「制御手段」にも相当する。
【0030】上述した構成及び動作する本実施例の電動
パワーステアリング制御装置によれば、次のような効果
を発揮する。従来技術における課題は次の通りであっ
た。つまり、A/D変換器33,34の分解能を上げた
り、制御の大部分をアナログ回路で実現する手法は、回
路の複雑化を招きコストアップとなるため、簡素なハー
ドウエア構成で操舵時や保舵時の振動を取り除くには、
A/D変換後の操舵トルク信号の量子化ノイズを低減す
る必要があるということである。
【0031】本実施例の電動パワーステアリング制御装
置のように、1回の処理周期内に複数の操舵トルク信号
を処理すれば、より真値に近い操舵トルクを推定でき、
信号経路やA/D変換で重畳する不規則なパルスを低減
することができる。高周波においても位相遅れを招くこ
となくノイズが低減することから、微分若しくは位相進
み処理を通過しても、高周波ノイズのレベルは低く、位
相進み処理等の効果を維持できる。従ってハンドルを小
刻みに振動させることなく充分な進み補償の効果を得る
ことができる。
【0032】また、複数のA/D変換値を重み付け加算
すると、等価的に分解能が細かくなるため、マイクロコ
ンピュータ32内で処理されるデジタル特有のステップ
的な変化の幅も小さくなる。そして微分若しくは位相進
み処理を通過してパルス状に変化した成分の振幅も小さ
い。従って必要十分な進み補償をかけることが可能とな
る。
【0033】このように、簡素且つ低コストな回路構成
で、低周波から高周波までの信号を低減する制御を実現
することができる。なお、本実施例では、操舵トルクセ
ンサ21からの出力されLPF31を通った1つの操舵
トルク信号を2個のA/D変換器33,34にてそれぞ
れ変換すると共に、1演算サイクル内に2つのA/D変
換器33,34から操舵トルクに対応する信号を2回ず
つ取り込むことによって、4つの操舵トルク信号を得
た。例えば同じように4つの操舵トルク信号を得る場合
には、A/D変換器を4つ準備してもよいし、1演算サ
イクル内に操舵トルク信号を4回取り込んでもよい。し
かし、A/D変換器の数が多くなると構成の複雑化やサ
イズアップにつながり、一方、1演算サイクル内に取り
込む信号の回数が多くなると、処理負荷が大きくなる。
したがって、それらを比較考量して適切な構成を採用す
ればよい。
【0034】また、本実施例においては、4つの操舵ト
ルク信号を単に平均しただけであったが、これは「重み
付け加算」の一態様である。つまり、本実施例の場合に
は図3に示すように重み係数が1/4であり、「1/取
り込んだ信号数」として加算しているため単なる平均を
取ったこととなる。この重み係数の設定の仕方を変えれ
ば重み付け平均なども実現できる。
【0035】[第2実施例]上述した第1実施例は、ト
ルクセンサ信号を2系統のA/D変換器33,34に接
続し、2度読みした結果の4つを平均して制御に用いた
が、この第2実施例では、トルクセンサ信号を1系統の
A/D変換器33に接続し、アナログ進み回路を通した
信号を別のA/D変換器34に接続し、それぞれ2度読
み平均したものを制御に用いるものである。
【0036】前提となる電動パワーステアリング機構に
ついては図1で示したものと同様である。但しECUの
内部構成が異なるので、第2実施例のECU130の内
部構成について、図4の処理ブロック図を参照して説明
する。なお、図2に示した第1実施例の構成と同様の部
分には同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
【0037】ECU130内では、まずアナログ回路に
よるLPF31に通した信号を1つのA/D変換器33
によってCPU35に取り込む。また、LPF31に通
した信号を分岐して、アナログ回路による進み回路60
を通した信号を別のA/D変換器34によってCPU3
5に取り込む。
【0038】アナログ進み回路60は、例えば図5に示
すように、バックファアンプとCRによる位相進みフイ
ルタ、増幅アンプを直列接続することで実現できる。こ
の場合の伝達関数G(s)については、図5中に示し
た。CPU35は、1回の演算サイクルにおいて、前記
2つのA/D変換器33,34から操舵トルクに対応す
る信号を例えば2回ずつ取り込む。こうして取り込まれ
た4つの操舵トルクに対応する信号の2つは操舵トルク
に比例した信号(操舵トルク1,操舵トルク2として図
6中に示した。)であり、残る2つはトルク進み信号
(トルク進み1,トルク進み2として図6中に示し
た。)である。そして、これらは、1回の演算サイクル
の間の異なる時刻における操舵トルク信号である。
【0039】図6の制御ブロック図に示すように、取り
込んだ操舵トルクに比例した2つの信号(操舵トルク
1,操舵トルク2)は平均して制御用の操舵トルクとす
る。また、2つのトルク進み信号(トルク進み1,トル
ク進み2)も平均して制御用のトルク進み信号とする。
車速は第1実施例と同様に車速センサ50の信号から車
速に応じた信号を得る。
【0040】そして、CPU35は、操舵トルクに、車
速に応じて変化するゲインマツプを作用させて第1の電
流指令値とする。さらに、トルク進み信号に、車速に応
じて変化する第2のゲインマップを作用させて第2の電
流指令値とする。そして、前記第1の電流指令値及び第
2の電流指令値のそれぞれに所定のゲインを掛けて調整
した後、両値を加算して電動機23の駆動制御用の電流
指令値とする。なお、第1の電流指令値及び第2の電流
指令値のそれぞれに掛ける所定のゲインについては、用
いた信号種類に応じて適宜設定することで最適に調整す
る。
【0041】本第2実施例の電動パワーステアリング制
御装置によれば、上述した第1実施例の場合と同様に、
1回の処理周期内に複数の操舵トルク信号を処理すれ
ば、より真値に近い操舵トルクを推定でき、信号経路や
A/D変換で重畳する不規則なパルスを低減することが
でき、簡素且つ低コストな回路構成で、低周波から高周
波までの信号を低減する制御を実現することができると
いう効果を得られる。
【0042】このように、第1実施例及び第2実施例を
説明したが、1回の処理周期内に複数の操舵トルク信号
を処理することによる効果などについて、さらに検証す
る。電気的ノイズやA/D分解能相当のパルスノイズは
概ね白色ノイズである。例えばトルクの信号を4つのA
/D変換経路を用いてサンプリングしたとして、そのノ
イズ成分Nのみに着目すると、次の〜の仮定があて
はまる。
【0043】 定常エルゴード過程である(時間平均=集合平均) 平均値E(Ni)=0 (i=1,2,3,4) 分散σi2=σj2 (i,j=1,2,3,
4) NiとNjは独立(i,j=1,2,3,4)、すな
わちE(NiNj)=E(Ni)E(Nj) そして、このときの4つのA/D変換値の平均のノイズ
Nの分散σ2 は、次のようになる。
【0044】 σ2 =E[{1/4×ΣNi−E(1/4×ΣNi)}2 ] =E[{1/4×ΣNi}2 ] =E(1/16×ΣNi2 +1/8×ΣNiNj) (i≠j) =1/16×ΣE(Ni2 )+1/8×ΣE(NiNj) (i≠j) =1/4σ2 +1/8×ΣE(Ni)E(Nj) (i≠j) =1/4σ2 このように、ノイズの分散が1/4になる。これはノイ
ズの振幅が1/2になることも意味している。つまりn
点サンプリングすることでノイズは1/√nに低減でき
る。このことは、同一チャンネルのA/D変換値を複数
回読んで平均しても、A/D変換値のサンプリングに要
する時間が有限であることを考慮すれば同様のことが言
える。
【0045】また、平均された値は元のA/D変換の分
解能の値より小さな値になるため、等価的に分解能を上
げたことに匹敵する。図7は、第1実施例にて示した4
つのトルク信号(操舵トルク1,2,3,4)そのもの
と、それらを平均したものの比較例を示したものであ
る。各操舵トルク(1〜4)におけるノイズの重畳の仕
方には相関関係がないため、それらを平均すると全体的
にノイズが低減されていることが判る。
【0046】また、等価的に分解能が細かくなるため、
A/D変換の際に特有のステップ変化があっても、ステ
ップ高さが小さくなるため、進み補償演算を通したとき
に生成されるパルスの高さは低下する。図8は、第1実
施例にて示した進み補償(図3に示す伝達関数G(s)
=(Ts+1)/(ATs+1)を用いたもの)を通し
たときの、操舵トルク1だけの場合と4つの操舵トルク
(1〜4)の平均値の場合との比較例を示してある。平
均値を通した場合の方が不要なパルスが低減されている
のが判る。
【0047】こうして不要なパルスのない電流指令値を
もって電動機23を駆動すれば、電動機23に与える電
流の高周波成分(10数Hz〜数百Hz)が小さいた
め、電動機23が発生する高周波のトルク振動も少な
い。そのため電動機23からハンドル11まで振動が伝
わる過程で減衰してしまうので、運転者に不快な振動を
感じさせることがない。
【0048】また、慣性モーメントの大きい電動機23
を用いたり、バックラツシュの大きな動力伝達機構を用
いた装置においても、さらに位相進みをかけることがで
きるので、操舵時の振動の低減と高周波の振動低減の両
立を果たすことができる。一方、第2実施例で示した構
成では、第1実施例ではデジタルで行っていた微分若し
くは位相進み処理をアナログ段で行うようにしたもので
あるが、この場合には、次の2点が特徴的な動作して挙
げられる。
【0049】1点目は、微分若しくは進み処理が行われ
た後にA/D変換処理がされてデジタル化されるため、
ステップ的な変化こそあるが、デジタル処理にて微分若
しくは進み処理を行う場合のように、ステップ変化がパ
ルス的なノイズを生成することがなくなる点である。図
9は、アナログ段にて進み処理を行う場合とデジタル段
で進み処理を行う場合の比較例を示したものである。操
舵トルクセンサ信号をサンプリングした後でデジタル段
にて進み処理を行うと、図9中のAで示す部分のよう
に、ステップ変化がパルス的なノイズを生成してしま
う。それに対して、操舵トルクセンサ信号をアナログ進
み回路にて進み処理を施した後にサンプリングした場合
には、ステップ変化部分においてもパルス的なノイズが
発生しない。
【0050】もう1つは、電気系で混入したパルスノイ
ズの微分若しくは進み処理でパルスが強調されても、デ
ジタル処理のように長い時間継続することがない点であ
る。図9中のBで示す部分のように、操舵トルクセンサ
信号をサンプリングした後でデジタル段にて進み処理を
行った場合には、パルスノイズの微分若しくは進み処理
でパルスが強調され長い時間継続してしまうが、アナロ
グ進み回路にて進み処理を施した後にサンプリングした
場合には、そのような長い時間継続してしまうことはな
い。
【0051】図10には、デジタル段にて進み処理を施
した場合とアナログ段にて進み処理を施した場合の比較
例を示した。20Hz程度の操舵トルク信号をデジタル
で進み演算を行ったものに比べてアナログで進み演算を
行った後にサンプリングしたものは、図10ようにノイ
ズを低減しつつ位相進みが実現できていることがわか
る。このように不要なパルスノイズを生成することがな
いため、高周波振動は抑制でき、第1実施例の場合と同
様に、操舵時の振動の低減と高周波の振動低減の両立を
果たすことができる。
【0052】[その他] (1)上述した各実施例では、2つのA/D変換器3
3,34を備え、操舵トルクセンサ21からの信号を1
演算サイクルに2回取り込むことで4つのトルク信号を
得たが、それ以上のトルク信号を取得するようにしても
よい。その際、取得したい数だけA/D変換器を備えて
もよいし、取得したい数だけ1演算サイクルにトルク信
号を取り込んでもよいが、両者を併用することが好まし
い。したがって、操舵トルクセンサ21から出力された
1つの操舵トルク信号をn(n≧2)のA/D変換器に
て変換すると共に、1演算サイクルにトルク信号をm回
取り込むことで、1演算サイクル内にn×mの操舵トル
ク信号を取得できる。
【0053】(2)また、上述した第2実施例において
は、アナログ進み回路60(図5参照)にて進み処理を
施した(図12(a)参照)が、その代わりに図11に
示すようなアナログ微分回路を用いて微分処理を施した
信号を扱うようにしてもよい(図12(b)参照)。ま
た、図12(c)に示すように、アナログ微分回路にて
微分処理を施した信号及びアナログ進み回路にて進み処
理を施した信号の両方を用いてもよい。さらには、図1
2(d)に示すように、アナログ微分回路にて微分処理
を施した信号及びアナログ進み回路にて進み処理を施し
た信号に、それらの処理を施さない信号を加えた3つの
信号を用いてもよい。
【0054】なお、図5に示したアナログ進み回路や図
11に示したアナログ微分回路はアナログ回路にて構成
した一例であり、当然ながら他の構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された実施例の電動パワーステ
アリング制御装置を中心に示す車両構成図である。
【図2】 第1実施例のECUの内部構成を示す処理ブ
ロック図である。
【図3】 第1実施例のECU内のCPUの制御ブロッ
ク図である。
【図4】 第2実施例のECUの内部構成を示す処理ブ
ロック図である。
【図5】 第2実施例のECU内のアナログ進み回路の
構成を示す回路図である。
【図6】 第2実施例のECU内のCPUの制御ブロッ
ク図である。
【図7】 第1実施例にて示した4つのトルク信号(操
舵トルク1,2,3,4)そのものと、それらを平均し
たものの比較例を示す説明図である。
【図8】 第1実施例にて示した進み補償を通したとき
の、操舵トルク1だけの場合と4つの操舵トルク(1〜
4)の平均値の場合と信号比較例を示す説明図である。
【図9】 アナログ段にて進み処理を行う場合とデジタ
ル段で進み処理を行う場合の比較例を示す説明図であ
る。
【図10】 デジタル段にて進み処理を施した場合とア
ナログ段にて進み処理を施した場合の比較例を示す説明
図である。
【図11】 アナログ微分回路の構成を示す回路図であ
る。
【図12】 アナログ進み回路を通す経路、アナログ微
分回路を通す経路、それらを通さない経路の内の少なく
とも2つによる組み合わせの説明図である。
【符号の説明】
11…ハンドル 12…シャフト 13…ラック 14…ピニオンギヤ 15…タイロッド 16…夕イヤ 21…操舵トルクセンサ 22…減速機 23…電動機 30,130…CPU 31…LPF 33,34…A/D変換器 36…駆動回路 37…パワートラン
ジスタ 38…波形整形部 50…車速センサ 60…アナログ進み回路
フロントページの続き (72)発明者 田代 勉 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 藤綱 雅己 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3D032 CC21 CC42 DA15 DA23 DB11 DC01 DC03 DC11 DD07 DE03 EA01 EA02 EC22 GG01 3D033 CA13 CA16 CA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の前輪または後輪に設けられた操舵機
    構の入力軸に接続され、その入力軸を回転駆動すること
    によって前輪または後輪を補助操舵する電動機と、 前記操舵機構における操舵トルクを検出する操舵トルク
    検出手段と、 その操舵トルク検出手段から出力されるアナログの操舵
    トルク信号に対して少なくともA/D変換を施す操舵ト
    ルク信号処理手段と、 その操舵トルク信号処理手段での処理結果に基づいて前
    記電動機を駆動制御する制御手段と、 を備えた電動パワーステアリングの制御装置であって、 前記操舵トルク信号処理手段は、 前記操舵トルク検出手段から出力された1つの操舵トル
    ク信号を複数のA/D変換経路にて変換すること、ある
    いは1処理周期内に前記操舵トルク検出手段から操舵ト
    ルク信号を2回以上取り込むこと、の少なくともいずれ
    か一方を実行することで、1処理周期内に複数の操舵ト
    ルク信号を取得し、それら複数の操舵トルク信号を重み
    付け加算して前記制御手段に出力すること、 を特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電動パワーステアリング制
    御装置において、 前記操舵トルク信号処理手段は、 前記操舵トルク検出手段から出力された1つの操舵トル
    ク信号をn(n≧2)のA/D変換経路にて変換すると
    共に、1処理周期内に前記操舵トルク検出手段から操舵
    トルク信号をm(m≧2)回取り込むことで、1処理周
    期内にn×mの操舵トルク信号を取得すること、 を特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の電動パワーステアリ
    ング制御装置において、 さらに、車速を検出する車速センサを備え、 前記制御手段は、 前記操舵トルク信号処理手段での処理結果よりも位相の
    進んだデジタル進み信号を生成し、前記車速センサから
    の車速に応じて変化するゲインマップを用いて電流指令
    値を算出すると共に、 前記操舵トルク信号処理手段での処理結果を、所定の差
    分式を用いてトルク微分信号を得て、 前記トルク微分信号に所定のゲインを掛けた値を、前記
    算出した電流指令値に加算して前記電動機の駆動制御用
    の電流指令値とすること、 を特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  4. 【請求項4】車両の前輪または後輪に設けられた操舵機
    構の入力軸に接続され、その入力軸を回転駆動すること
    によって前輪または後輪を補助操舵する電動機と、 前記操舵機構における操舵トルクを検出する操舵トルク
    検出手段と、 その操舵トルク検出手段から出力されるアナログの操舵
    トルク信号に対して少なくともA/D変換を施す操舵ト
    ルク信号処理手段と、 その操舵トルク信号処理手段での処理結果に基づいて前
    記電動機を駆動制御する制御手段と、 を備えた電動パワーステアリングの制御装置であって、 前記操舵トルク信号処理手段は、 前記操舵トルク検出手段の出力より位相の進んだ信号を
    生成するアナログ進み回路、あるいは前記操舵トルク検
    出手段の出力の微分信号を生成するアナログ微分回路の
    少なくともいずれか一方を備えており、 前記操舵トルク検出手段の出力に応じた信号と、前記ア
    ナログ進み回路からの進み信号と、前記アナログ微分回
    路からの微分信号の3つの信号の内の少なくとも2つ
    を、それぞれに対応するA/D変換経路で変換して前記
    制御手段に出力すること、 を特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の電動パワーステアリング制
    御装置において、 前記操舵トルク信号処理手段は、 1処理周期内に前記操舵トルク検出手段から操舵トルク
    信号を2回以上取り込むこと、 を特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5記載の電動パワーステアリ
    ング制御装置において、 さらに、車速を検出する車速センサを備え、 前記制御手段は、 前記操舵トルク信号処理手段から出力された2つの信
    号、すなわち、前記操舵トルク検出手段の出力に応じた
    信号、前記アナログ進み回路からの進み信号、前記アナ
    ログ微分回路からの微分信号の3つの信号の内の少なく
    とも2つであって、それぞれに対応するA/D変換経路
    にて変換された信号を、前記車速センサからの車速に応
    じて変化すると共に前記少なくとも2つの信号毎に設定
    されたゲインマップを用いて電流指令値を算出し、 用いた信号種類に応じて、前記算出された少なくとも2
    つの電流指令値のそれぞれに所定のゲインを掛けて調整
    した後、両値を加算して前記電動機の駆動制御用の電流
    指令値とすること、 を特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
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