JP5265415B2 - 電動パワーステアリング装置、回転速度推定装置および回転速度推定方法 - Google Patents

電動パワーステアリング装置、回転速度推定装置および回転速度推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置、回転速度推定装置および回転速度推定方法に関する。
近年、車両のステアリング系に電動モータを備え、電動モータの動力にてドライバの操舵力をアシストする電動パワーステアリング装置が提案されている。この電動パワーステアリング装置を制御する制御装置は、電動モータの駆動を制御するために、検出した操舵トルクや推定した電動モータの回転速度に基づいて電動モータに供給する電流を定める。
そして、電動モータの回転速度を推定する技術として、以下の技術が提案されている。例えば、特許文献1においては、検出した電動モータの電流および電圧と、電動モータの電気的特性(例えば、電機子抵抗)とに基づいて回転速度を推定している。
特開平3−176271号公報
特許文献1に記載されているような電動モータの電気的特性に基づいて電動モータの回転速度を推定する手法では、電流変化が無いことを前提にしているので、過渡状態での推定精度が低くなる。また、検出した電動モータの電流値などにノイズがある場合には、そのノイズの影響を受け易くなり、推定精度が低くなる。
そこで、本発明は、電動モータの回転速度を精度よく推定することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、ステアリングホイールの操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータと、前記電動モータへ実際に供給される実電流を検出する電流検出手段と、前記電動モータの端子間電圧を検出する電圧検出手段と、前記電流検出手段が検出した実電流と前記電圧検出手段が検出した電圧に基づいて前記電動モータの回転速度を推定する回転速度推定手段と、前記操舵トルク検出手段が検出した操舵トルクと前記回転速度推定手段が推定した回転速度とに基づいて前記電動モータに供給する目標電流を設定する目標電流設定手段と、を備えた電動パワーステアリング装置において、前記回転速度推定手段は、前記電流検出手段が検出した実電流と前記電動モータの機械的特性とに基づいて当該電動モータの回転速度を推定する第1の推定手段と、前記第1の推定手段が推定した回転速度の低周波成分を除去する低周波成分除去手段と、前記電流検出手段が検出した実電流と前記電圧検出手段が検出した電圧と前記電動モータの電気的特性とに基づいて当該電動モータの回転速度を推定する第2の推定手段と、前記第2の推定手段が推定した回転速度の高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、を有し、前記低周波成分除去手段の出力結果と前記高周波成分除去手段の出力結果とに基づいて前記電動モータの回転速度を推定することを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
ここで、前記第1の推定手段は、前記電流検出手段が検出した実電流に対して前記電動モータのトルク定数を乗算するとともに当該電動モータのイナーシャの逆数を乗算する演算手段と、当該演算手段の出力結果を積分する積分手段とを有することが好適である。
また、前記第2の推定手段は、前記電流検出手段が検出した実電流と前記電動モータの電機子抵抗とを乗算する第1の乗算手段と、前記電圧検出手段が検出した電圧から当該第1の乗算手段の出力結果を減算する減算手段と、当該減算手段の出力結果に当該電動モータの誘起電圧定数の逆数を乗算する第2の乗算手段とを有することが好適である。
そして、前記低周波成分除去手段はハイパスフィルタであり、前記高周波成分除去手段はローパスフィルタであることが好適である。
さらに、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数は、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数よりも高いことが好適である。
他の観点から捉えると、本発明は、ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータの回転速度を推定する回転速度推定装置であって、前記電動モータに供給される実電流を検出する電流検出手段と、前記電動モータの端子間電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電流検出手段が検出した実電流と前記電動モータの機械的特性とに基づいて当該電動モータの回転速度を推定する第1の推定手段と、前記第1の推定手段が推定した回転速度の低周波成分を除去する低周波成分除去手段と、前記電流検出手段が検出した実電流と前記電圧検出手段が検出した電圧と前記電動モータの電気的特性とに基づいて当該電動モータの回転速度を推定する第2の推定手段と、前記第2の推定手段が推定した回転速度の高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、前記低周波成分除去手段の出力結果と前記高周波成分除去手段の出力結果とを加算する加算手段と、を備えることを特徴とする回転速度推定装置である。
また、他の観点から捉えると、本発明は、ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータの回転速度を推定する回転速度推定方法であって、前記電動モータに供給される実電流を検出し、前記電動モータの端子間電圧を検出し、検出した実電流と前記電動モータの機械的特性とに基づいて推定した回転速度の低周波成分を除去した値と、検出した実電流と検出した電圧と当該電動モータの電気的特性とに基づいて推定した回転速度の高周波成分を除去した値とを加算することにより回転速度を推定することを特徴とする回転速度推定方法である。
本発明によれば、電動モータの回転速度を精度よく推定することができる。
実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 電動パワーステアリング装置の制御装置の概略構成図である。 目標電流算出部の概略構成図である。 制御部の概略構成図である。 モータ回転速度推定部のブロック図である。 本実施の形態で用いるハイパスフィルタとローパスフィルタの特性を示す図である。 カットオフ周波数と車速との関係を示す図である。 カットオフ周波数とトルク変化量との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100の概略構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置100(以下、単に「ステアリング装置100」と称する場合もある。)は、乗り物の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置であり、本実施の形態においては自動車に適用した構成を例示している。
ステアリング装置100は、ドライバが操作する車輪(ホイール)状のステアリングホイール(ハンドル)101と、ステアリングホイール101に一体的に設けられたステアリングシャフト102とを備えている。ステアリングシャフト102と上部連結シャフト103とが自在継手103aを介して連結されており、上部連結シャフト103と下部連結シャフト108とが自在継手103bを介して連結されている。
また、ステアリング装置100は、転動輪としての左右の前輪150のそれぞれに連結されたタイロッド104と、タイロッド104に連結されたラック軸105とを備えている。また、ステアリング装置100は、ラック軸105に形成されたラック歯105aとともにラック・ピニオン機構を構成するピニオン106aを備えている。ピニオン106aは、ピニオンシャフト106の下端部に形成されている。
また、ステアリング装置100は、ピニオンシャフト106を収納するステアリングギアボックス107を有している。ピニオンシャフト106は、ステアリングギアボックス107にてトーションバー(不図示)を介して下部連結シャフト108と連結されている。ステアリングギアボックス107の内部には、下部連結シャフト108とピニオンシャフト106との相対角度に基づいてステアリングホイール101の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段の一例としてのトルクセンサ109が設けられている。
また、ステアリング装置100は、ステアリングギアボックス107に支持された電動モータ110と、電動モータ110の駆動力を減速してピニオンシャフト106に伝達する減速機構111とを有している。
また、ステアリング装置100は、電動モータ110に実際に流れる実電流の大きさおよび方向を検出する電流検出手段の一例としてのモータ電流検出部33(図4参照)と、電動モータ110の端子間電圧を検出するモータ電圧検出部160を有している。
そして、ステアリング装置100は、電動モータ110の作動を制御する制御装置10を備えている。制御装置10には、上述したトルクセンサ109の出力値、自動車の車速を検出する車速センサ170の出力値、モータ電流検出部33の出力値、モータ電圧検出部160の出力値が入力される。
以上のように構成された電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール101に加えられた操舵トルクをトルクセンサ109にて検出し、その検出トルクに応じて電動モータ110を駆動し、電動モータ110の発生トルクをピニオンシャフト106に伝達する。これにより、電動モータ110の発生トルクが、ステアリングホイール101に加える運転者の操舵力をアシストする。
次に、制御装置10について説明する。
制御装置10は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等からなる算術論理演算回路である。
図2は、電動パワーステアリング装置100の制御装置10の概略構成図である。
制御装置10には、上述したトルクセンサ109にて検出された操舵トルクが出力信号に変換されたトルク信号Tdと、車速センサ170にて検出された車速が出力信号に変換された車速信号vとが入力される。
また、制御装置10には、モータ電流検出部33にて検出された実電流が出力信号に変換されたモータ電流信号Imと、モータ電圧検出部160にて検出された電圧が出力信号に変換されたモータ端子間電圧信号Vmとが入力される。
なお、制御装置10は、トルクセンサ109などからの検出信号がアナログ信号として入力されるので、図示しないA/D変換部によりアナログ信号をデジタル信号に変換し、CPUに取り込んでいる。
そして、制御装置10は、トルク信号Tdに基づいて目標補助トルクを算出し、この目標補助トルクを電動モータ110が供給するのに必要となる目標電流を算出する目標電流算出部20と、目標電流算出部20が算出した目標電流に基づいてフィードバック制御などを行う制御部30とを有している。
次に、目標電流算出部20について詳述する。図3は、目標電流算出部20の概略構成図である。
目標電流算出部20は、目標電流を設定する上で基準となるベース電流を算出するベース電流算出部21と、電動モータ110の慣性モーメントを打ち消すための電流を算出するイナーシャ補償電流算出部22とを備えている。また、目標電流算出部20は、モータの回転を制限する電流を算出するダンパー補償電流算出部23と、モータ電流信号Imおよびモータ端子間電圧信号Vmに基づいて電動モータ110の回転速度を推定する回転速度推定手段の一例としてのモータ回転速度推定部24とを備えている。また、目標電流算出部20は、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23などからの出力に基づいて最終的な目標電流を決定する最終目標電流決定部25を備えている。
ベース電流算出部21は、位相補償部26にてトルク信号Tdが位相補償されたトルク信号Tsと、車速センサ170からの車速信号vとに基づいてベース電流を算出し、このベース電流の情報を含むベース電流信号Imsを出力する。なお、ベース電流算出部21は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク信号Tsおよび車速信号vとベース電流との対応を示すマップに、トルク信号Tsおよび車速信号vを代入することによりベース電流を算出する。
イナーシャ補償電流算出部22は、トルク信号Tdと車速信号vとに基づいて電動モータ110およびシステムの慣性モーメントを打ち消すためのイナーシャ補償電流を算出し、この電流の情報を含むイナーシャ補償電流信号Isを出力する。なお、イナーシャ補償電流算出部22は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク信号Tdおよび車速信号vとイナーシャ補償電流との対応を示すマップに、トルク信号Tdおよび車速信号vを代入することによりイナーシャ補償電流を算出する。
ダンパー補償電流算出部23は、トルク信号Tdと、車速信号vと、電動モータ110の回転速度信号Nmとに基づいて、電動モータ110の回転を制限するダンパー補償電流を算出し、この電流の情報を含むダンパー補償電流信号Idを出力する。なお、ダンパー補償電流算出部23は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク信号Td、車速信号vおよび回転速度信号Nmと、ダンパー補償電流との対応を示すマップに、トルク信号Tdと車速信号vと回転速度信号Nmとを代入することによりダンパー補償電流を算出する。
モータ回転速度推定部24は、モータ電流検出部33にて検出された実電流と、モータ電圧検出部160にて検出された電圧とに基づいて電動モータ110の回転速度を推定する。詳しくは後で説明する。
最終目標電流決定部25は、ベース電流算出部21から出力されたベース電流信号Ims、イナーシャ補償電流算出部22から出力されたイナーシャ補償電流信号Isおよびダンパー補償電流算出部23から出力されたダンパー補償電流信号Idに基づいて最終的な目標電流を決定し、この電流の情報を含む目標電流信号ITを出力する。最終目標電流決定部25は、例えば、ベース電流に、イナーシャ補償電流を加算するとともにダンパー補償電流を減算して得た補償電流を、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、補償電流と最終的な目標電流との対応を示すマップに代入することにより最終的な目標電流を算出する。
このように、目標電流算出部20は、トルクセンサ109が検出した操舵トルクに基づいて電動モータ110に供給する目標電流を設定する目標電流設定手段の一例として機能する。
次に、制御部30について詳述する。図4は、制御部30の概略構成図である。
制御部30は、電動モータ110の作動を制御するモータ駆動制御部31と、電動モータ110を駆動させるモータ駆動部32と、電動モータ110に実際に流れる実電流を検出するモータ電流検出部33とを有している。
モータ駆動制御部31は、目標電流算出部20にて算出された目標電流と、モータ電流検出部33にて検出される電動モータ110へ供給される実電流との偏差に基づいてフィードバック制御を行うフィードバック(F/B)制御部40と、電動モータ110をPWM駆動するためのPWM(パルス幅変調)信号を生成するPWM信号生成部60とを有している。
フィードバック制御部40は、目標電流算出部20にて算出された目標電流とモータ電流検出部33にて検出された実電流との偏差を求める偏差演算部41と、その偏差がゼロとなるようにフィードバック処理を行うフィードバック(F/B)処理部42とを有している。
偏差演算部41は、目標電流算出部20からの出力値ITとモータ電流検出部33からの出力値Imとの偏差の値を偏差信号41aとして出力する。
フィードバック(F/B)処理部42は、目標電流と実電流とが一致するようにフィードバック制御を行うものであり、例えば、入力された偏差信号41aに対して、比例要素で比例処理した信号を出力し、積分要素で積分処理した信号を出力し、加算演算部でこれらの信号を加算してフィードバック処理信号42aを生成・出力する。
PWM信号生成部60は、フィードバック制御部40からの出力値に基づいてPWM信号60aを生成し、生成したPWM信号60aを出力する。
モータ駆動部32は、4個の電力用電界効果トランジスタをH型ブリッジ回路の構成で接続したモータ駆動回路70と、4個の中から選択した2個の電界効果トランジスタのゲートを駆動してこれらの電界効果トランジスタをスイッチング動作させるゲート駆動回路部80とを有している。ゲート駆動回路部80は、PWM信号生成部60から出力された駆動制御信号(PWM信号)60aに基づいて、ステアリングホイール101の操舵方向に応じて2個の電界効果トランジスタを選択し、選択した2個の電界効果トランジスタをスイッチング動作させる。
モータ電流検出部33は、モータ駆動回路70に直列に接続されたシャント抵抗71の両端に生じる電圧から電動モータ110に流れるモータ電流(電機子電流)の値を検出してモータ電流信号Imを出力する。
次に、モータ回転速度推定部24について説明する。
一般的に、電動モータ110の運動方程式は、電圧についての等式である以下に示す式(1)と、トルクについての等式である以下に示す式(2)の2つの方程式より構成される。
V=Lm×(dI/dt)+Rm×I+Ke×(dθ/dt)・・・(1)
T=Kt×I・・・(2)
ここで、Vは電動モータ110の端子間電圧、Iは電動モータ110に流れる電流、θは電動モータ110の回転角度、Lm,Rm,Ke,Ktは、それぞれ電動モータ110のインダクタンス,電機子抵抗,誘起電圧定数,トルク定数である。
また、回転運動におけるトルクのつりあいは、以下の式(3)で表わせられる。
T=Jm×(dθ/dt)・・・(3)
ここで、Jmは、電動モータ110のイナーシャである。
式(2),(3)を整理すると式(4)となる。
Jm×(dθ/dt)=Kt×I・・・(4)
式(1)および式(4)を見ると、式(1)は、電動モータ110の電気的特性に基づく等式、式(4)は、電動モータ110の機械的特性に基づく等式であるということが言える。
式(1)において、通常Lmは小さく無視できるので、Lm=0とおいて変形すると式(5)のようになる。
dθ/dt=(V−Rm×I)/Ke・・・(5)
この式(5)により、電動モータ110の回転速度(dθ/dt)を、電動モータ110の電気的特性に基づいて導き出すことができる。
また、式(4)を変形すると式(6)のようになる。
Figure 0005265415
この式(6)により、電動モータ110の回転速度(dθ/dt)を、電動モータ110の機械的特性に基づいて導き出すことができる。
図5は、モータ回転速度推定部24のブロック図である。
モータ回転速度推定部24は、モータ電流検出部33が検出した実電流と電動モータ110の機械的特性とに基づいて電動モータ110の回転速度を推定する第1の推定手段の一例としての第1の推定部241を有している。また、モータ回転速度推定部24は、モータ電流検出部33が検出した実電流と、モータ電圧検出部160が検出した電圧と、電動モータ110の電気的特性とに基づいて電動モータ110の回転速度を推定する第2の推定手段の一例としての第2の推定部242を有している。
さらに、モータ回転速度推定部24は、第1の推定部241が推定した回転速度の低周波成分を除去する低周波成分除去手段の一例としてのハイパスフィルタ(HPF)243と、第2の推定部242が推定した回転速度の高周波成分を除去する高周波成分除去手段の一例としてのローパスフィルタ(LPF)244とを有している。
さらに、モータ回転速度推定部24は、ハイパスフィルタ243の出力結果とローパスフィルタ244の出力結果とを加算する加算部240を有している。
第1の推定部241は、上述した式(6)に基づいて推定する部位である。それゆえ、第1の推定部241は、モータ電流検出部33が検出した実電流に対して電動モータ110のトルク定数Ktを乗算するとともに電動モータ110のイナーシャJmの逆数(1/Jm)を乗算する演算手段の一例としての演算部245と、演算部245の出力結果を積分する積分手段の一例としての積分器246とを有する。
演算部245は、モータ電流検出部33からの出力値Imに、(トルク定数Kt/イナーシャJm)を乗算し、その結果245aを出力する。そして、積分器246は、演算部245からの出力値245aを積分し、その結果246aを出力する。
第2の推定部242は、上述した式(5)に基づいて推定する部位である。それゆえ、第2の推定部242は、モータ電流検出部33が検出した実電流と電動モータ110の電機子抵抗Rmとを乗算する第1の乗算手段の一例としての第1の乗算部247と、モータ電圧検出部160が検出した電圧から第1の乗算部247の出力結果を減算する減算手段の一例としての減算部248と、減算部248の出力結果に電動モータ110の誘起電圧定数Keの逆数(1/Ke)を乗算する第2の乗算手段の一例としての第2の乗算部249とを有している。
第1の乗算部247は、モータ電流検出部33からの出力値Imに電機子抵抗Rmを乗算し、その結果247aを出力する。減算部248は、モータ電圧検出部160からの出力値Vmから第1の乗算部247からの出力値247aを減算し、その結果248aを出力する。第2の乗算部249は、減算部248からの出力値248aに誘起電圧定数Keの逆数(1/Ke)を乗算し、その結果249aを出力する。
ここで、第1の推定部241および第2の推定部242は、それぞれ単独でも電動モータ110の回転速度を推定することが可能である。それゆえ、これらからの出力値を単に加算部240にて加算すると実際の回転速度よりも非常に大きな値となる。また、第1の推定部241にて推定した回転速度では、定常状態であっても操舵トルクに変化があれば、その変化がそのまま回転速度にオフセット誤差として現れるので、定常状態での推定精度が低くなる。また、第2の推定部242にて推定した回転速度では、電流変化が無いことを前提にしているので、電流が変化する過渡状態では精度が低くなる。また、モータ電流検出部33からの出力値Imなどにノイズがある場合にはその影響を受け易い。
そこで、本実施の形態に係るモータ回転速度推定部24においては、ハイパスフィルタ243にて第1の推定部241が推定した回転速度の低周波成分を除去し、ローパスフィルタ244にて第2の推定部242が推定した回転速度の高周波成分を除去し、加算部240にてハイパスフィルタ243の出力結果とローパスフィルタ244の出力結果とを加算する。
図6は、本実施の形態で用いるハイパスフィルタ243とローパスフィルタ244の特性を示す図である。
ハイパスフィルタ243は、電気信号の高い周波数成分を取り出し、低い周波数成分を抑制するフィルタ回路である。本実施の形態に係るハイパスフィルタ243は、通す周波数領域をfch(Hz)以上(つまり、カットオフ周波数をfch(Hz))とし、fchより低い周波数成分は通さないか減衰させる。これにより、ハイパスフィルタ243は、第1の推定部241が推定した回転速度の低周波成分を除去する。
ローパスフィルタ244は、電気信号の低い周波数成分を取り出し、高い周波数成分を抑制するフィルタ回路である。本実施の形態に係るローパスフィルタ244は、通す周波数領域を0〜fcl(Hz)(つまり、カットオフ周波数をfcl(Hz))とし、fclより高い周波数成分は通さないか減衰させる。これにより、ローパスフィルタ244は、第2の推定部242が推定した回転速度の高周波成分を除去する。
なお、本実施の形態に係るモータ回転速度推定部24においては、ハイパスフィルタ243のカットオフ周波数fchは、ローパスフィルタ244のカットオフ周波数をfclよりも高くすることが好適である。例えば、カットオフ周波数fchを100(Hz)、カットオフ周波数fclを50(Hz)とする。
そして、加算部240は、ハイパスフィルタ243の出力結果243aとローパスフィルタ244の出力結果244aとを加算し、加算した値をモータ回転速度推定部24が推定した回転速度信号Nmとして出力する。
以上のように構成された、モータ回転速度推定部24においては、例えば、定常状態で操舵トルクに変化があったとしても、機械的特性に基づく第1の推定部241にて推定した回転速度はハイパスフィルタ243にて通されないか減衰させられ、電気的特性に基づく第2の推定部242にて推定した回転速度に重きが置かれる。他方、過渡状態では、電気的特性に基づく第2の推定部242にて推定した回転速度はローパスフィルタ244にて通されないか減衰させられ、機械的特性に基づく第1の推定部241にて推定した回転速度に重きが置かれる。
また、モータ電流検出部33からの出力値Imなどにノイズが混入していたとしても、電気的特性に基づく第2の推定部242にて推定した回転速度はローパスフィルタ244にて通されないか減衰させられ、積分要素を含みノイズの影響を受け難い機械的特性に基づく第1の推定部241にて推定した回転速度に重きが置かれる。
これらにより、モータ回転速度推定部24は、定常状態でも過渡状態でも精度よく電動モータ110の回転速度を推定することができるとともにノイズによる影響を抑制することができる。
なお、上述したハイパスフィルタ243のカットオフ周波数fchおよびローパスフィルタ244のカットオフ周波数fclを、車速に応じて変化させてもよい。
図7は、カットオフ周波数fch,fclと車速との関係を示す図である。例えば、予め経験則に基づいて車速に応じた最適なカットオフ周波数fch,fclを図7に示すように導き出しておく。そして、モータ回転速度推定部24は、予め作成しROMに記憶しておいた、車速信号vとカットオフ周波数fchとの対応を示すマップ、車速信号vとカットオフ周波数fclとの対応を示すマップ、あるいは車速信号vとカットオフ周波数fch,fclとの関係式に、車速信号vを代入することによりカットオフ周波数fch,fclを算出し、設定する。
なお、図7に示すように、カットオフ周波数fch,fclは、車速がゼロのときには100(Hz)であり、車速が大きくなるにつれて150(Hz)まで増加し、車速がある速度以上である場合には150(Hz)であることが好適である。これにより、低速時には、機械的特性に基づく第1の推定部241にて推定した回転速度がモータ回転速度推定部24での推定値となる周波数領域が広がるので、過渡状態においてより精度高く回転速度を推定することが可能になる。他方、高速時には、電気的特性に基づく第2の推定部242にて推定した回転速度がモータ回転速度推定部24での推定値となる周波数領域が広がるので、定常状態においてより精度高く回転速度を推定することが可能になる。
また、カットオフ周波数fch,fclを操舵トルクに応じて変化させてもよい。図8は、カットオフ周波数fch,fclとトルク変化量との関係を示す図である。例えば、予め経験則に基づいてステアリングホイール101のトルク変化量に応じた最適なカットオフ周波数fch,fclを図8に示すように導き出しておく。そして、モータ回転速度推定部24は、予め作成しROMに記憶しておいた、ステアリングホイール101のトルク変化量とカットオフ周波数fchとの対応を示すマップ、ステアリングホイール101のトルク変化量とカットオフ周波数fclとの対応を示すマップに、トルク信号Tdから導き出したトルク変化量を代入することによりカットオフ周波数fch,fclを算出する。あるいは、予め作成したカットオフ周波数fch,fclとトルク変化量との関係式にトルク変化量を代入することによりカットオフ周波数fch,fclを算出してもよい。
また、モータ回転速度推定部24は、カットオフ周波数fch,fclを車速および操舵トルクに応じて可変させることも好適である。例えば、予め経験則に基づいて車速信号vおよびステアリングホイール101のトルク変化量と最適なカットオフ周波数fch,fclとの関係を導き出しておく。そしてこれらの対応関係を示すマップを予め作成しROMに記憶しておき、モータ回転速度推定部24は、このマップに、車速信号vおよびトルク変化量を代入することによりカットオフ周波数fch,fclを算出する。あるいは、予め作成した車速信号vおよびトルク変化量とカットオフ周波数fch,fclとの関係式に車速信号vおよびトルク変化量を代入することによりfch,fclを算出してもよい。
そして、このように、カットオフ周波数fch,fclを、車速信号vおよび/またはトルク信号Tdに基づいて変更することでより精度高く電動モータ110の回転速度を推定することができる。
10…制御装置、20…目標電流算出部、24…モータ回転速度推定部、30…制御部、33…モータ電流検出部、40…フィードバック制御部、100…電動パワーステアリング装置、101…ステアリングホイール、102…ステアリングシャフト、109…トルクセンサ、110…電動モータ、160…モータ電圧検出部、170…車速センサ、240…加算部、241…第1の推定部、242…第2の推定部、243…ハイパスフィルタ、244…ローパスフィルタ、245…演算部、246…積分器、247…第1の乗算部、248…減算部、249…第2の乗算部

Claims (7)

  1. ステアリングホイールの操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    前記ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータと、
    前記電動モータへ実際に供給される実電流を検出する電流検出手段と、
    前記電動モータの端子間電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電流検出手段が検出した実電流と前記電圧検出手段が検出した電圧に基づいて前記電動モータの回転速度を推定する回転速度推定手段と、
    前記操舵トルク検出手段が検出した操舵トルクと前記回転速度推定手段が推定した回転速度とに基づいて前記電動モータに供給する目標電流を設定する目標電流設定手段と、
    を備えた電動パワーステアリング装置において、
    前記回転速度推定手段は、
    前記電流検出手段が検出した実電流と前記電動モータの機械的特性とに基づいて当該電動モータの回転速度を推定する第1の推定手段と、
    前記第1の推定手段が推定した回転速度の低周波成分を除去する低周波成分除去手段と、
    前記電流検出手段が検出した実電流と前記電圧検出手段が検出した電圧と前記電動モータの電気的特性とに基づいて当該電動モータの回転速度を推定する第2の推定手段と、
    前記第2の推定手段が推定した回転速度の高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、
    を有し、
    前記低周波成分除去手段の出力結果と前記高周波成分除去手段の出力結果とに基づいて前記電動モータの回転速度を推定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記第1の推定手段は、前記電流検出手段が検出した実電流に対して前記電動モータのトルク定数を乗算するとともに当該電動モータのイナーシャの逆数を乗算する演算手段と、当該演算手段の出力結果を積分する積分手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記第2の推定手段は、前記電流検出手段が検出した実電流と前記電動モータの電機子抵抗とを乗算する第1の乗算手段と、前記電圧検出手段が検出した電圧から当該第1の乗算手段の出力結果を減算する減算手段と、当該減算手段の出力結果に当該電動モータの誘起電圧定数の逆数を乗算する第2の乗算手段とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記低周波成分除去手段はハイパスフィルタであり、前記高周波成分除去手段はローパスフィルタであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数は、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数よりも高いことを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータの回転速度を推定する回転速度推定装置であって、
    前記電動モータに供給される実電流を検出する電流検出手段と、
    前記電動モータの端子間電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電流検出手段が検出した実電流と前記電動モータの機械的特性とに基づいて当該電動モータの回転速度を推定する第1の推定手段と、
    前記第1の推定手段が推定した回転速度の低周波成分を除去する低周波成分除去手段と、
    前記電流検出手段が検出した実電流と前記電圧検出手段が検出した電圧と前記電動モータの電気的特性とに基づいて当該電動モータの回転速度を推定する第2の推定手段と、
    前記第2の推定手段が推定した回転速度の高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、
    前記低周波成分除去手段の出力結果と前記高周波成分除去手段の出力結果とを加算する加算手段と、
    を備えることを特徴とする回転速度推定装置。
  7. ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータの回転速度を推定する回転速度推定方法であって、
    前記電動モータに供給される実電流を検出し、
    前記電動モータの端子間電圧を検出し、
    検出した実電流と前記電動モータの機械的特性とに基づいて推定した回転速度の低周波成分を除去した値と、検出した実電流と検出した電圧と当該電動モータの電気的特性とに基づいて推定した回転速度の高周波成分を除去した値とを加算することにより回転速度を推定することを特徴とする回転速度推定方法。
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