JP2000085222A - インクリボン及び印刷方法 - Google Patents

インクリボン及び印刷方法

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JP2000085222A JP10257205A JP25720598A JP2000085222A JP 2000085222 A JP2000085222 A JP 2000085222A JP 10257205 A JP10257205 A JP 10257205A JP 25720598 A JP25720598 A JP 25720598A JP 2000085222 A JP2000085222 A JP 2000085222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度な技術を要せずに多くの階調数による印
刷を行うことができるインクリボン及び印刷方法を提供
する。 【解決手段】 インクリボンに濃度25%、50%、1
00%のインクが塗布された領域を連続配置し、従来よ
り一般的に用いられている階調制御が可能なサーマルヘ
ッドによってそれぞれの領域の濃度でプリント動作を行
う。濃度25%で‘0’〜‘255’のプリントデータ
についての256階調のプリント動作を行うと共に‘2
56’〜‘511’、‘512’〜‘1023’のデー
タをそれぞれ2、4で割った余り分相当のプリント動作
を行う。そして、‘256’〜‘511’、‘512’
〜‘1023’のプリントデータをそれぞれ2、4で割
った整数部分の値によって濃度50%、100%で25
6階調のプリント動作を上記余り相当のプリントに重ね
て行い、1024階調の印刷を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱によってインク
を転写する昇華型プリンタ等の装置において用いられる
インクリボン及び印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の用紙に文字や画像等を印刷する装
置の一つとして従来より知られているものに昇華型プリ
ンタがある。昇華型プリンタとは、インクリボンに塗布
されたインクを微小な発熱素子が設けられたサーマルヘ
ッドにより印刷用紙上に熱転写してドット印刷による印
刷を行うもので、1ドット毎に濃度の階調制御をするこ
とができるという特徴を有している。このため、昇華型
プリンタの印刷技術は、写真のような中間階調を含む画
像を印刷できる技術として広く実用に供されている。
【0003】この昇華型プリンタにおける階調制御は、
一般に、サーマルヘッドからインクリボンに加える熱量
を印刷しようとする濃度に応じて制御することによって
行われている。例えば、特開平7−148963号公報
においては、サーマルヘッドへ供給するパルス電流のパ
ルス幅を変化させてインクリボンへの熱量を制御するこ
とにより階調制御を行う技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな昇華型プリンタによって多くの印刷濃度階調数を得
ようとする場合には、サーマルヘッドの熱量コントロー
ルの精度を向上させるのが一般的である。
【0005】しかし、昇華型プリンタにおいては、イン
クリボンの被転写用紙との接触圧力やサーマルヘッドか
ら加えられる熱量のばらつき、インクリボンに塗布され
たインクの濃度むら等、機械的物理的構造等に起因する
印刷濃度の変動要因がいくつかある。このため、精確に
印刷濃度をコントロールするには極めて高度な技術を要
し、従来の昇華型プリンタではサーマルヘッドの熱量コ
ントロール精度を上げても実現できる階調数には限界が
あり、他の濃度変動要因によって所望の階調数を得るこ
とができない場合があるという問題があった。現在実用
化されている昇華型プリンタでは1ドット当たりの制御
できる階調数は最大256階調に止まっており、更なる
多階調印刷の実現が望まれているところである。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、精度の高いサーマルヘッドの熱量制御やその他
の高度な技術を何等要せずして多くの階調数による印刷
を行うことができるインクリボン及び印刷方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
サーマルヘッドから加えられる熱量に応じて印刷面にイ
ンクを転写するインクリボンであって、濃度の異なるイ
ンクが塗布された複数の区間を有することを特徴として
いる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクリボンにおいて、前記複数の区間は、区間毎に濃度
が順次変化し、低濃度から高濃度にかけての濃度のイン
クが塗布された複数の区間からなることを特徴としてい
る。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のインクリボンを用いた印刷方法であって、前記複数
の区間のうちの1の区間にサーマルヘッドから印刷濃度
に応じた熱量を加えて印刷部分へインクを転写し、前記
1の区間と濃度の異なるインクが塗布された他の区間に
サーマルヘッドから印刷濃度に応じた熱量を加えて前記
印刷部分へインクを転写することを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2記載のイ
ンクリボンを用いた印刷方法であって、低濃度の印刷を
すべき低濃度印刷部分に対し、低濃度のインクが塗布さ
れた低濃度区間にサーマルヘッドから印刷濃度に応じた
熱量を加えてインクを転写し、高濃度の印刷をすべき高
濃度印刷部分に対し、高濃度のインクが塗布された高濃
度区間にサーマルヘッドから熱量を加えてインクを転写
したときに表現されない前記低濃度のインクの転写によ
って表現される濃度階調分の濃度のインクを、前記低濃
度区間にサーマルヘッドから当該濃度に応じた熱量を加
えて転写し、前記高濃度印刷部分に対し、前記高濃度区
間にサーマルヘッドから印刷濃度に応じた熱量を加えて
インクを転写することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。初めに、本発明によるイン
クリボン及び印刷方法を適用する対象となる前提構成に
ついて説明しておく。図1は、その前提構成の一例であ
るプリンタの機械的構成を示す図である。
【0012】図1において、1はロール状に蓄えられた
印刷用紙であり、芯部分が回転軸2に取り付けられてい
る。回転軸2は、印刷用紙1の巻き取り時には回転駆動
力が作用して図中矢印Aの方向へ回転し、印刷用紙1が
後述する搬送機構により搬送されるときには回転制動力
が作用しつつ図中矢印Bの方向へ回転し、印刷用紙1が
一定の緊張を保って送り出されるようになっている。
【0013】3、4は印刷用紙1の搬送を案内するロー
ラであり、印刷用紙1の一端はこれらのローラ3、4を
介してプラテンローラ5とサーマルヘッド6との間に形
成された間隙へ案内されている。同間隙にはインクリボ
ン7も案内されており、プラテンローラ5が図示せぬソ
レノイドの動作によって位置変位し、印刷時(ドットプ
リント時)に印刷用紙1とインクリボン7を接触させた
状態でサーマルヘッド6に当接させるようになってい
る。サーマルヘッド6には印刷時に供給されるパルス電
流(後述)によって発熱する微小な発熱体が設けられて
おり、そのパルス電流に応じた熱量でインクリボン7の
インクが印刷用紙1上に熱転写される。
【0014】インクリボン7は、巻き出しローラ8a内
に未使用部分が収納され、既に使用された部分が巻き取
りローラ8b内に収納されている。巻き出しローラ8a
には回転制動用のブレーキ9が設けられ、一定の緊張を
保ってインクリボン7が巻き出されるようになってい
る。巻き出しローラ8aから出たインクリボン7は、ロ
ーラ10を介して上記間隙へ印刷用紙1と共に案内さ
れ、間隙出口で印刷用紙1から剥離されて巻き取りロー
ラ8bに巻き取られるようになっている。11はDCモ
ータであり、このDCモータ11の回転駆動力が所定の
ローラを介して巻き取りローラ8bへ供給され、これに
より上記インクリボン7の巻き取り動作が行われる。
【0015】12はペーパフィード用のパルスモータ、
13はペーパフィードローラである。印刷用紙1はこれ
らの間に案内されており、パルスモータ12の駆動力に
よって送り出され、ローラ14を介して排紙されるよう
になっている。
【0016】上述の搬送機構とは、回転軸2、ローラ
3、4、パルスモータ12、ペーパフィードローラ13
及びローラ14によって構成されている部分であり、こ
れらによって印刷用紙1が排紙側へ送り出され、又、回
転軸2側へ戻される。尚、このような印刷用紙の戻り機
構は、一般のカラープリンタ等においても既に採用され
ている技術である。
【0017】次に、上記図1の機械的構成を電気信号の
授受によって制御する制御系の構成について説明する。
図2にその構成例を示す。尚、この図においては、図1
における構成要素と対応するものには同一符号が付して
ある。
【0018】図2において、20は外部から供給される
プリントデータを蓄積してCPU21へ供給するデータ
バッファである。ここに、プリントデータとは、プリン
トすべきドットの濃度階調を示すデータであり、印刷濃
度の階調数がNであれば‘0’(最低濃度)〜‘N−
1’(最高濃度)のうちのいずれかの値を示すものとな
っている。データバッファ20は、かかるプリントデー
タを印刷文字ないし印刷画像の1ページ分蓄積した時点
からCPU21へ供給し始め、同ページにおける主走査
方向1ライン分ずつの各プリントデータをCPU21か
らの要求に応じて順次供給する。1ライン分のプリント
データ数は印刷用紙の幅分だけあり、例えば、印刷用紙
長手方向の走査ラインが12本/mmの場合、データバッ
ファ20がCPU21へ一度に供給する1ライン分のプ
リントデータ数は2560ドット分程度である。
【0019】CPU21は、データバッファ20から受
けたプリントデータに基づいてパルスジェネレータ22
へパルス電流出力の指示を行うと共に、所定のプリント
動作プログラムに従ってドライバ23へ各モータ等の動
作指示を行う。尚、このCPU21における具体的な処
理及び指示動作等の内容については後述する。
【0020】パルスジェネレータ22は、CPU21か
らの指示に応じたパルス電流を発生させ、サーマルヘッ
ド6へ供給する。このパルスジェネレータ22及びサー
マルヘッド6は、従来より一般的に用いられている25
6階調のドット印刷が可能なものであり、256階調の
いずれかの濃度が‘0’〜‘255’のデータによって
指示されると、パルスジェネレータ22がその指示濃度
データに応じた時間だけサーマルヘッド6へ通電パルス
を送り、これによりサーマルヘッド6の発熱体が発熱し
て上記印刷用紙1への熱転写が行われる。例えば、最高
濃度をプリントするための通電時間を4msecとすると、
濃度指示データが‘N’であった場合には“4msec×N
/255”の時間だけサーマルヘッド6へ通電パルスが
送られ、印刷用紙1にN+1階調の濃度をもつドットが
プリントされる。
【0021】ドライバ23は、CPU21からの動作指
示に応じてパルスモータ12、DCモータ11及びソレ
ノイド24へ駆動電流を供給し、上記図1における各種
動作を実行させる。尚、ソレノイド24は、上述したプ
ラテンローラ5を位置変位させるソレノイドに相当する
ものである。
【0022】以上のような前提構成を踏まえ、以下に本
発明の一実施形態によるインクリボン及び印刷方法につ
いて説明する。図3は、本発明の一実施形態によるイン
クリボンの構成を示す図である。但し、この図は同イン
クリボンの一部のみを示すものであり、全体の構成は、
後述する符号〜の3区間が図中左右方向に多数連続
配置されたものとなっている。
【0023】図3において、は濃度25%のインクが
塗布された区間であり、は濃度50%のインクが塗布
された区間であり、は濃度100%のインクが塗布さ
れた区間である。本インクリボンは、これら3種類の濃
度のインクが図示のように繰り返し連続して配列された
構成となっている。この構成によれば、サーマルヘッド
の熱量制御による階調数が限られているとしても、いず
れの濃度区間のインクリボンを用いるかによってプリン
トされるドットの濃度が変化し、更に一度プリントを行
ったところに他の濃度区間のインクリボンで重ねてプリ
ントを行えば更にドット濃度を変化させることができ
る。従って、本インクリボンによれば、従来同様のサー
マルヘッドでより多くの階調数による印刷を行うことが
できることになる。
【0024】次に、本発明の一実施形態による印刷方法
について説明する。本印刷方法は、図1におけるインク
リボン7として図3に示したインクリボンを利用し、図
2の制御系におけるCPU21で以下に述べる処理動作
を行うことによって1024階調の濃度による印刷を実
現するものである。
【0025】尚、以下の印刷方法の動作開始時において
は、サーマルヘッド6の発熱体位置にインクリボン7の
濃度25%区間の先頭が位置しており、印刷用紙1の
印刷開始位置が同発熱体位置にあるものとする。又、印
刷時には、ソレノイド24が動作してプラテンローラ5
によりインクリボン7が印刷用紙1と接触した状態でサ
ーマルヘッド6に当接し、熱転写を行えるように制御が
なされるものとする。
【0026】ます、データバッファ20から供給された
最初の1ライン分のプリントデータ各々が‘255’以
下かどうかどうかを判断する。そして、‘255’以下
のプリントデータについては、そのままの値を上記濃度
指示データとしてパルスジェネレータ22へ送り、パル
ス電流を発生させてサーマルヘッド6に通電する。例え
ば、プリントデータの値が‘40’であれば“4msec×
40/255”の時間だけサーマルヘッド6へ通電パル
スを送り、‘255’であれば“4msec×255/25
5”の時間だけ通電パルスを送る(後者の通電時間は濃
度25%のインクリボンで最大濃度をプリントする時間
である。)。これにより、‘255’以下のプリントデ
ータについては、プリントデータが示す通りの階調で濃
度25%のインクリボンによるプリント動作を行う。
【0027】一方、‘255’以上のプリントデータに
ついては次のように取り扱う。まず、‘256’〜‘5
11’のプリントデータ(以下、プリントデータの値を
‘N’とする。)については、N/2の余りの値を濃度
指示データとしてパルスジェネレータ22へ送り、同余
り分相当の時間だけサーマルヘッド6への通電を行う。
又、‘512’〜‘1023’のプリントデータについ
ては、N/4の余りの値を濃度指示データとしてパルス
ジェネレータ22へ送り、同余り分相当の時間だけサー
マルヘッド6の通電を行う。
【0028】このようにして各ドットに対応するプリン
トデータに応じたプリントを行い、やがて1ライン分の
プリント動作が終了したとき、パルスモータ12を駆動
して印刷用紙1をインクリボン7と共に1ライン分副走
査方向へ送り出す。そして、データバッファ20から次
の1ライン分のプリントデータの供給を受け、各々のプ
リントデータについて上記同様のプリント動作を繰り返
す。以後同様に、この印刷用紙1及びインクリボン7の
送り出しと各ライン毎のプリント動作を現在印刷中のペ
ージにおける最終ラインまで順次行う。これにより、最
終ラインまでのプリント動作が終了した時点で濃度25
%のインクリボンによるプリント動作を終了する。
【0029】ここで、‘0’〜‘255’のプリントデ
ータについては、上述したように濃度25%のインクリ
ボンを用いてそのままの値でのプリント動作がなされて
いる。そこで、本実施形態では、これによってプリント
された‘0’〜‘255’のプリントデータに対応する
ドットが256階調の濃度をもつものとし、濃度25%
を256階調分に分割した濃度(‘0’を含めるので
(25%/255)の濃度)を1階調分の濃度とする。
【0030】次に、DCモータ11を駆動させてインク
リボン7を巻き取りローラ8b側へ巻き取り、サーマル
ヘッド6の発熱体位置に濃度50%区間の先頭を位置
させる。又、回転軸2を回転駆動させて印刷用紙1を1
ページ分だけ巻き取り、印刷用紙1の上記印刷開始位置
を再び同発熱体位置へ戻す。
【0031】そして、再び上記最初の1ライン分のプリ
ントデータについて、濃度50%のインクリボンによる
プリント動作を開始する。このプリント動作では、
‘0’〜‘255’及び‘512’〜‘1023’のプ
リントデータについてのプリントは行わず、‘256’
〜‘511’のプリントデータについてのプリントのみ
を行う。
【0032】このため、まずプリントデータのうちで値
が‘256’〜‘511’のもののみを選出する。続い
て、その選出したプリントデータについて、N/2の整
数部分の値を濃度指示データとしてパルスジェネレータ
22へ送り、同整数分相当の時間だけサーマルヘッド6
への通電を行う。
【0033】このようにして‘256’〜‘511’の
プリントデータのみについてのプリント動作を順次行
い、この動作が1ライン分終了したときに印刷用紙1と
インクリボン7を1ライン分副走査方向へ送り出す。以
後、同様にして各ライン毎に‘256’〜‘511’の
プリントデータのみについてのプリント動作を順次行
い、最終ラインまでのプリント動作が終了した時点で濃
度50%のインクリボンによるプリント動作を終了す
る。
【0034】ここで、‘256’〜‘511’のプリン
トデータを2で割り、整数部分を濃度指示データとして
濃度50%のインクリボンでプリントを行った場合、プ
リントされる濃度を上述した階調に換算すると‘(N/
2の整数部分)×2’であるので、256、256、2
58、258、260、260、…、510、510と
なる。
【0035】しかし、これらのプリントデータに対応す
るドットについては、N/2の余りを濃度指示データと
する濃度25%のインクリボンを用いたプリントが既に
行われているので、その上に重ねて上記階調の濃度がプ
リントされることになる。従って、‘257’や‘25
9’等のプリントデータに対応するドットは上記階調に
1加えた階調の濃度となり、結局プリントされる濃度の
階調は、256、257、258、259、260、2
61、…、510、511となる。
【0036】次に、DCモータ11を駆動させてインク
リボン7を巻き取りローラ8b側へ巻き取り、サーマル
ヘッド6の発熱体位置に濃度100%区間の先頭を位
置させる。又、回転軸2を回転駆動させて印刷用紙1を
1ページ分だけ巻き取り、印刷用紙1の上記印刷開始位
置を再び同発熱体位置へ戻す。
【0037】そして、更に再び上記最初の1ライン分の
プリントデータについて、濃度100%のインクリボン
によるプリント動作を開始する。このプリント動作で
は、‘0’〜‘511’のプリントデータについてのプ
リントは行わず、‘512’〜‘1023’のプリント
データについてのプリントのみを行う。
【0038】このため、まずプリントデータのうちで値
が‘512’〜‘1023’のもののみを選出する。続
いて、その選出したプリントデータについて、N/4の
整数部分の値を濃度指示データとしてパルスジェネレー
タ22へ送り、同整数分相当の時間だけサーマルヘッド
6への通電を行う。
【0039】このようにして‘512’〜‘1023’
のプリントデータのみについてのプリント動作を順次行
い、この動作が1ライン分終了したときに印刷用紙1と
インクリボン7を1ライン分副走査方向へ送り出す。以
後、同様にして各ライン毎に‘512’〜‘1023’
のプリントデータのみについてのプリント動作を順次行
い、最終ラインまでのプリント動作が終了した時点で濃
度100%のインクリボンによるプリント動作を終了す
る。
【0040】ここで、‘512’〜‘1023’のプリ
ントデータを4で割り、整数部分を濃度指示データとし
て濃度100%のインクリボンでプリントを行った場
合、プリントされる濃度を上述した階調に換算すると
‘(N/4の整数部分)×4’であるので、512、5
12、512、512、516、516、516、51
6、520、…、1016、1020、1020、10
20、1020となる。
【0041】しかし、これらのプリントデータに対応す
るドットについては、N/4の余りを濃度指示データと
する濃度25%のインクリボンを用いたプリントが既に
行われている。すなわち、‘513’や‘517’等の
N/4の余りが1であるプリントデータに対応するドッ
トには1階調分の濃度が既にプリントされ、‘514’
や‘518’等のN/4の余りが2であるプリントデー
タに対応するドットには2階調分の濃度が既にプリント
され、‘515’や‘519’等のN/4の余りが3で
あるプリントデータに対応するドットには3階調分の濃
度が既にプリントされている。このため、‘512’〜
‘1023’のプリントデータについては、かかる濃度
が既にプリントされている上に重ねて上記階調の濃度が
プリントされることになり、結局プリントされる濃度の
階調は、512、513、514、515、516、5
17、518、519、520、…、1019、102
0、1021、1022、1023となる。
【0042】例えば、あるドットについて外部から供給
されたプリントデータが最高濃度を示す‘1023’で
あった場合、1023/3 = 255,余り3であるの
で、このうちの余り3という濃度は濃度25%のインク
リボンで‘3’という濃度でプリントされ、残りの10
20の濃度が濃度100%のインクリボンで‘255’
という濃度でプリントされる。
【0043】以上のプリント動作により、‘0’〜‘1
023’のプリントデータにそれぞれ対応する濃度、す
なわち、1024階調の濃度による1ページ分の印刷が
なされることになる。
【0044】尚、濃度100%のインクリボンによるプ
リント動作が終了したときには、印刷用紙1をローラ1
4側へ送り出して排紙する。又、次のページの印刷のた
めにDCモータ11を駆動させてインクリボン7を巻き
取りローラ8b側へ巻き取り、サーマルヘッド6の発熱
体位置に未使用の濃度25%区間の先頭を位置させ
る。
【0045】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明によるインクリボン及び印刷方法は上述し
た形態に限られるものではない。例えば、上記インクリ
ボンは3種類の濃度のインクを連続して塗布した構成に
よって1024階調の印刷を実現するものであったが、
更なる細かい階調数が必要であれば、濃度12.5%の
インクを塗布した区間を追加することにより2048階
調の印刷を実現することができる。すなわち、細かい階
調数が必要であればそれに応じてより濃度の低い区間を
追加したり、区間毎の濃度格差を小さくして区間数を増
やしたりすればよい。
【0046】又、上記実施形態では、100%、50
%、25%というように濃度が線形配列されたインクリ
ボンについて述べたが、このようなものに限らず、非線
形な濃度配列をもつインクリボンによっても多くの階調
数を得ることは可能である。但し、その場合の各濃度で
のプリント動作においては、その非線形な濃度配列に応
じた演算手法によって上記濃度指示データに相当するプ
リント指示値を求める必要がある。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンクリボンに濃度の異なるインクが塗布された複数の区
間を設けることとしたので、それぞれの区間を用いるこ
とによってそれぞれ異なる濃度階調の印刷を行うことが
できる。これにより、精度の高いサーマルヘッドの熱量
制御やその他の高度な技術を何等要せずして多くの階調
数による印刷を行うことができるという効果が得られ
る。
【0048】ここで、請求項2記載の発明によれば、か
かる複数の区間を区間毎に濃度が順次変化する低濃度か
ら高濃度にかけての区間としたので、上記同様高度な技
術を何等要することなく低濃度から高濃度にかけて順次
変化する多くの階調を得ることができる。
【0049】そして、請求項3記載の発明によれば、印
刷部分に対し、複数の区間のうちの1の区間にサーマル
ヘッドから印刷濃度に応じた熱量を加えてインクを転写
すると共に、他の区間にもサーマルヘッドから印刷濃度
に応じた熱量を加えてインクを転写することとしたの
で、当該1の区間の濃度による濃度階調の印刷に重ねて
当該他の区間の濃度による濃度階調の印刷がなされるこ
とになる。従って、サーマルヘッドの熱量制御により表
現可能な階調数が限られていても、各区間の濃度に応じ
たそれぞれ異なる階調を表現することができ、それらの
濃度階調を組み合わせた多数の階調を得ることができ
る。
【0050】特に、請求項4記載の発明によれば、低濃
度印刷部分を低濃度区間によって印刷し、高濃度印刷部
分については、高濃度区間による印刷では表現されない
濃度階調分を低濃度区間によって印刷し、これに重ねて
高濃度区間による印刷を行うこととしたので、高度な技
術を何等要せずに低濃度から高濃度にかけて一定の割合
で順次変化する多数の濃度階調による印刷も可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明適用のための前提構成の一例であるプ
リンタの機械的構成を示す図である。
【図2】 図1の機械的構成を制御する制御系の構成を
示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態によるインクリボンの構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷用紙 6 サーマルヘッド 7 インクリボン 21 CPU 22 パルスジェネレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 AA01 AC02 DA08 DA10 2C066 AA03 AC01 AD03 BC03 BC16 CC01 CC07 CC09 CC14 CD01 CD03 CD11 CZ11 2C068 AA02 AA05 AA08 AA15 AA22 BD49 2H111 AA01 AA27 AA31 AA33 AA43 AA48 BA03 BA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドから加えられる熱量に応
    じて印刷面にインクを転写するインクリボンであって、 濃度の異なるインクが塗布された複数の区間を有するこ
    とを特徴とするインクリボン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクリボンにおいて、 前記複数の区間は、区間毎に濃度が順次変化し、低濃度
    から高濃度にかけての濃度のインクが塗布された複数の
    区間からなることを特徴とするインクリボン。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のインクリボンを用
    いた印刷方法であって、 前記複数の区間のうちの1の区間にサーマルヘッドから
    印刷濃度に応じた熱量を加えて印刷部分へインクを転写
    し、 前記1の区間と濃度の異なるインクが塗布された他の区
    間にサーマルヘッドから印刷濃度に応じた熱量を加えて
    前記印刷部分へインクを転写することを特徴とする印刷
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のインクリボンを用いた印
    刷方法であって、 低濃度の印刷をすべき低濃度印刷部分に対し、低濃度の
    インクが塗布された低濃度区間にサーマルヘッドから印
    刷濃度に応じた熱量を加えてインクを転写し、 高濃度の印刷をすべき高濃度印刷部分に対し、高濃度の
    インクが塗布された高濃度区間にサーマルヘッドから熱
    量を加えてインクを転写したときに表現されない前記低
    濃度のインクの転写によって表現される濃度階調分の濃
    度のインクを、前記低濃度区間にサーマルヘッドから当
    該濃度に応じた熱量を加えて転写し、 前記高濃度印刷部分に対し、前記高濃度区間にサーマル
    ヘッドから印刷濃度に応じた熱量を加えてインクを転写
    することを特徴とする印刷方法。
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