JP2000081675A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP2000081675A
JP2000081675A JP10251005A JP25100598A JP2000081675A JP 2000081675 A JP2000081675 A JP 2000081675A JP 10251005 A JP10251005 A JP 10251005A JP 25100598 A JP25100598 A JP 25100598A JP 2000081675 A JP2000081675 A JP 2000081675A
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silver halide
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halide photographic
light
emulsion
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Yuji Hosoi
勇治 細井
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、ヘイズを劣化させることな
く、フィルムの搬送性が良好で、処理後のフィルムに汚
れの付着しにくいハロゲン化銀写真感光材料を提供する
こと、及び、現像不良や、定着不良を引き起こすことな
く、フィルムの乾燥性が向上されたハロゲン化銀写真感
光材料を提供することにある。 【解決手段】 感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有する
ハロゲン化銀写真感光材料において、未露光、未現像処
理の該感光材料の表面荒さを吸引圧として測定したとき
の値をammHgとし、該感光材料を露光せず下記の現
像処理条件で、現像処理した後測定した該感光材料の表
面荒さをbmmHgとすると、下記の関係が成立するこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 (b/a)>0.7 《現像処理条件》特定の組成の現像液、定着液を調製
し、自動現像機SRX701(コニカ(株)社製)を用
いて現像処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料に関し、詳しくは、ハロゲン化銀写真感光材料
の搬送性や、処理後の汚れの付易さ、フィルムの乾燥性
の改良されたハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来技術】医療用のハロゲン化銀写真感光材料(以
下、感光材料ともいう)は、撮影装置の機械化が進むに
つれて、吸盤などを用いた自動搬送装置により機械的に
搬送されることが多くなり、トラブル無く搬送されるこ
とは感光材料の重要な性能の一つである。
【0003】また、医療用の感光材料は、現像処理後に
診断画像の読影のため人の手により取り扱われるケース
が頻繁に発生するが、その際に指紋などがフィルムに付
着して、フィルムが汚れることは、フィルムの取り扱い
性の点で好ましくない。
【0004】更にまた、最近、一刻を争う救急時の医療
の現場で、より早く診断情報を医師が入手できるよう
に、現像処理時間の短縮化が進んできている。そのた
め、フィルムの乾燥性を高めるニーズは高い。
【0005】しかし、例えば搬送性や、処理後の感材の
汚れ防止のために、フィルムのマット度を上げることで
フィルムの滑り性を上げることが考えられるが、これは
同時にフィルムのヘイズを劣化させ、好ましくない。
【0006】また、フィルムの乾燥性を向上させるため
に、親水性バインダーの膨潤度を下げることが考えられ
るが、これは、現像不良や、定着不良を引き起こし、好
ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ヘイズを劣化させることなく、フィルムの搬送性が
良好で、処理後のフィルムに汚れの付着しにくいハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供すること、及び、現像不良
や、定着不良を引き起こすことなく、フィルムの乾燥性
が向上されたハロゲン化銀写真感光材料を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0009】1.感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有す
るハロゲン化銀写真感光材料において、未露光、未現像
処理の該感光材料の表面荒さを吸引圧として測定したと
きの値をammHgとし、該感光材料を露光せず下記の
現像処理条件で、現像処理した後測定した該感光材料の
表面荒さをbmmHgとすると、下記の関係が成立する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0010】(b/a)>0.7 《現像処理条件》下記の組成の現像液、定着液を調製
し、自動現像機SRX701(コニカ(株)社製)を用
いて現像処理する。
【0011】 《現像液》 ジエチレントリアミン五酢酸 1.8g 無水重亜硫酸ナトリウム 30.0g 炭酸カリウム 100.0g グルタルアルデヒド 2.0g 臭化カリウム 10.0g 1−オクタンスルホン酸ナトリウム 2.0g D−マンニット 15.0g D−ソルビット 9.0g 1−フェニル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピラゾリドン 4.0g 1−(m−スルホフェニル)−5−メルカプト−テトラゾール・1Na塩 0.20g 1−カルボキシメチル−5−メルカプト−テトラゾール 0.20g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムでpH10.0に調整する。
【0012】尚、自動現像機の大きさに合わせて、上記
調製処方の100倍量で実際には調製する。
【0013】 《定着液》 チオ硫酸アンモニウム 121.5g チオ硫酸ナトリウム 10.0g 亜硫酸ナトリウム 1.0g 酢酸ナトリウム 35.0g β−アラニン 12.5g 酒石酸 2.5g 硫酸アルミニウム(8水塩) 10.0g 1−オクタンスルホン酸ナトリウム 3.0g D−マンニット 15.0g D−ソルビット 9.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムでpH4.60に調整する。
【0014】尚、自動現像機の大きさに合わせて、上記
調製処方の100倍量で実際には調製する。
【0015】2.感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有す
るハロゲン化銀写真感光材料において、該感光材料の最
外層に、下記一般式(1)で示される繰り返し単位を含
む共重合体粒子を含有し、かつ該共重合体粒子はその粒
径が0.1μm〜10μmの粒子を全粒子の体積の50
%以上含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光
材料。
【0016】
【化2】
【0017】〔式中、R1,R2,R3およびR4はそれぞ
れ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラル
キル基、フェニル基または置換フェニル基を表し、R5
は付加重合性不飽和結合を持つ非環状有機基を表す。〕 3.感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有するハロゲン化
銀写真感光材料において、該感光材料の最外層にTgが
45℃以下のポリマーを含有し、かつ最外層と感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層との間の層に、平均粒径が0.1〜1
0μmのマット剤を含有することを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料。
【0018】以下、本発明を詳細に説明する。
【0019】本発明の表面荒さの測定方法について説明
する。
【0020】感光材料を、温度23℃、相対湿度48%
RHの環境下に24時間放置し、前記環境下において、
東英電子工業(株)製の迅速平滑度試験器「スムースタ
ー」を用いて、フィルムの表面荒さを評価した。
【0021】一般式(1)で示される繰り返し単位を含
む共重合体(以下、一般式(1)の共重合体またはオキ
サゾリン系ポリマーともいう)、および該共重合体粒子
について説明する。
【0022】
【化3】
【0023】〔式中、Rl,R2,R3,R4はそれぞれ独
立に水素、ハロゲン、アルキル、アラルキル、フェニル
または置換フェニルであり、R5は付加重合性不飽和結
合を持つ非環状有機基である。〕 一般式(1)で示される繰り返し単位を含む共重合体の
一般式(1)で示される繰り返し単位としては、具体例
としては、 (a)2−ビニル−2−オキサゾリン (b)2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン (c)2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン (d)2−イソプロペニル−2−オキサゾリン (e)2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾ
リン (f)2−イソプロペニル−5−エチル−2−オキサゾ
リン 等を挙げることができ、これらの群から選ばれる1種ま
たは2種以上のモノマー単位と他のモノマー単位との共
重合体を使用することが出来る。
【0024】一般式(1)のモノマー使用量は特に限定
されるものではないが、一般式(1)の共重合体(即
ち、ラテックス重合体)を得る際に使用する単量体混合
物中、5重量%以上50重量%以下であることが好まし
い。さらに好ましくは、10重量%以上20重量%以下
であることが好ましい。
【0025】本発明の一般式(1)の共重合体(即ち、
オキサゾリン基を含有するポリマーラテックス)は、例
えば、上記一般式(1)で表されるモノマーと該モノマ
ーと共重合可能なエチレン性不飽和モノマーの1種以上
と共重合させることによって得ることができる。このよ
うなモノマーとしては、例えぱ、アクリル酸エステル
類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル類、オレ
フィン類、ジエン類、アクリルアミド類、メタクリルア
ミド類、ビニルエーテル類、他種々のエチレン性不飽和
モノマーを用いることができ、また、二個以上のエチレ
ン性不飽和基を有するモノマーも好ましく用いることが
できる。さらに具体的な例を挙げると、アクリル酸エス
テル類としては、例えば、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチル
アクリレート、sec−ブチルアクリレート、tert
−ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オク
チルアクリレート、tert−オクチルアクリト、2−
クロロエチルアクリレート、2−プロモエチルァクリレ
ート、4−クロロブチルアクリレート、シアノエチルア
クリレート、2−アセトキシエチルアクリレート、ジメ
チルアミノエチルアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、メトキシベンジルアクリレート、2−クロロシクロ
ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、
フルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアク
リレート、フェニルアクリレート、5−ヒドロキシペン
チルアクリレート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ
プロピルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレー
ト、3−メトキシブチルアクリレート、2−エトキシエ
チルアクリレート、2−iso−プロポキシアクリレー
ト、2−ブトキシエチルアクリレート、2−(2−メト
キシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキ
シエトキシ)エチルアクリレート、ω−メトキシポリエ
チレングリコールアクリレート(付加モル数n=9)、
1−ブロモ−2−メトキシエチルアクリレート、1,1
−ジクロロ−2−エトキシエチルアクリレート等が挙げ
られる。メタクリル酸エステル類としては、例えば、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブロ
ピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n
−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、
Sec−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタ
クリレート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタ
クリレート、クロロベンジルメタクリレート、オクチル
メタクリレート、ステアリルメタクリレート、N−エチ
ル−N−フェニルアミノエチルメタクリレート、2−
(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレー
ト、ジメチルアミノフェノキシエチルメタクリレート、
フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメ
タクリレート、フェニルメタクリレート、クレジルメタ
クリレート、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリ
レート、トリエチレングリコールモノメタクリレート、
ジプロピレングリコールモノメタクリレート、2−メト
キシエチルメタクリレート、3−メトキシブチルメタク
リレート、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−
エトキシエチルメタクリレート、2−iso−プロポキ
シエチルメタクリレート、2−プトキシエチルメタクリ
レート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリ
レート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリ
レート、アリルメタクリレートなどを挙げることができ
る。ビニルエステル類としては、例えば、ビニルアセテ
ート、ビニルプロピオネート、ピニルブチレート、ビニ
ルイソブチレート、ビニルカプロレート、ビニルクロロ
アセテート、ビニルメトキシアセテート、ビニルフェニ
ルアセテート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルなど
を挙げることができる。共役ジエンモノマーとしては、
例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペ
ンタジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2−n
−ブロピル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエ
ン、1−フェニル−1,3−ブタジエン、1−α−ナフ
チル−1,3−ブタジエン、1−β−ナフチル−1,3
−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、1−
ブロモ−1,3−ブタジエン、1−クロロブタジエン、
2−フルオロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロロ
−1,3−ブタジエン、1,1,2−トリクロロ−1,
3−ブタジエン及ぴ2−シアノ−1,3−ブタジエンを
挙げることができる。また、上記のモノマー以外に、ア
クリルアミド類、例えば、アクリルアミド、エチルアク
リルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロ
ヘキシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒ
ドロキシメチルアクリルアミド、フェニルアクリルアミ
ド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミドなど;メタクリルアミド
類、例えば、メタクリルアミド、エチルメタクリルアミ
ド、tert−ブチルメタクリルアミド、ベンジルメタ
クリルアミド、ヒドロキシメチルメタクリルアミド、フ
ェニルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミドな
ど;オレフィン類、例えば、エチレン、ブロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、塩化ビニル、塩化ビニリデン
等;スチレン類、例えば、スチレン、メチルスチレン、
エチルスチレン、クロルメチルスチレン、メトキシスチ
レン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジクロル
スチレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メチルエス
テルなど;ビニルエーテル類、例えぱ、メチルビニルエ
ーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテ
ル、メトキシエチルビニルエーテルなど;その他とし
て、例えぱ、クロトン酸ブチル、クロトン酸ヘキシル、
イタコン酸ジメチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸
ジブチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジメチル、メチ
ルビニルケトン、フェニルビニルケトン、メトキシエチ
ルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、アクリロニト
リル、メタアクリロニトリル、メチレンマロンニトリ
ル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、ビニルスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、スチレンスルホン酸等を挙げることができる。ま
た、本発明のラテックスには、少なくとも2個の共重合
可能なエチレン性不飽和基を有するモノマーを用いるこ
ともできる。このようなモノマーの例としては、ジビニ
ルベンゼン、エチレングリコールジアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジメタクリレート、トリビニルシクロ
ヘキサン、トリメチロールブロパントリアクリレート、
トリメチロールブロパントリメタクリレート、ベンタエ
リスリトールトリアクリレート、ベンタエリスリトール
メタクリレート、ベンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、な
どが挙げられる、以上、列挙したモノマーは1種のみを
用いても良いし2種以上のモノマーと共重合してもよ
い。
【0026】上記のモノマー群のうち、好ましく用いら
れるのはアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、スチレン類である。
【0027】本発明における重合体は、従来から公知の
重合方法により製造できるが、最も好ましくは乳化重合
法である。
【0028】乳化重合法においては、従来公知の重合触
媒、界面活性剤を用い、いわゆるモノマー滴下法、多段
重合法、プレエマルジョン法などの方法により合成する
ことができる。
【0029】本発明に係わる重合体は、特開平2−99
537号の参考例1に記載されている方法により得るこ
とができる。
【0030】本発明に係る一般式(1)の共重合体(即
ち、オキサゾリン系ポリマー)の組成としては、下記に
示すものが挙げられるが、本発明はこれらの組成に限定
されるものではない。
【0031】 例示No. オキサゾリン系ポリマー組成 組成比率(Wt%) 1−1 MMA:(a) 55:45 1−2 MMA:(a) 80:20 1−3 MMA:(d) 55:45 1−4 MMA:(d) 80:20 1−5 MMA:(e) 55:45 1−6 MMA:(e) 80:20 1−7 MMA:St:(a) 50:30:20 1−8 MA:St:(a) 50:30:20 1−9 EA:St:(b) 50:30:20 1−10 EA:St:(d) 50:30:20 1−11 EA:St:(d) 50:30:20 1−12 EA:St:(d) 40:45:15 1−13 EA:St:(f) 50:30:20 1−14 BA:St:(f) 30:50:20 1−15 BA:St:(c) 30:50:20 MA:アクリル酸メチル、EA:アクリル酸エチル、BA:アクリル酸ブチル、 MMA:メタクリル酸メチル、St:スチレン、(a)〜(f):先に挙げた付 加重合性オキサゾリンモノマー 一般式(1)の共重合体の共重合体粒子のうち0.1μ
m〜10μmの粒子が占める割合の好ましい範囲とし
て、全体積の50%以上を占めることが好ましく、さら
に好ましくは50%以上、85%以上を占めることが特
に好ましい。
【0032】次に、本発明のTgが45度以下のポリマ
ー(ポリマーラテックス)について説明する。
【0033】本発明で用いられるエチレン性単量体類の
多くのポリマーのTgは、ブランドラップらによる“ポ
リマーハンドブック”III−139頁からIII−179頁
(1966年)(ワイリーアンドサンズ社版)に記載さ
れており、コポリマーのTg(°K)は下記の式で表さ
れる。
【0034】 Tg(コポリマー)=v1Tg1+v2Tg2+…+vWTgW 但し上式中v1,v2…vWはコポリマー中の単量体の重
量分率を表し、Tg1,Tg2…TgWはコポリマー中の
各単量体のホモポリマーのTg(°K)を表す。
【0035】上式に従って計算されたTgには、±5℃
の精度がある。
【0036】本発明で用いるポリマーラテックスの合成
法に関しては、米国特許2,852,386 号、同
2,853,457号、同3,411,911号、同
3,411,912号、同4,197,127号、ベル
ギー特許688,882号、同691,360号、同7
12,823号、特公昭45−5331号、特開昭60
−18540号、同51−130217号、同58−1
37831号、同55−50240号などに詳しく記載
されている。
【0037】本発明で用いるTgが45度以下のポリマ
ー(ポリマーラテックス)の平均粒径は、0.5〜30
0nmのものであればいずれも好ましく使用することが
でき、30〜250nmが特に好ましい。
【0038】本発明で用いるポリマーラテックスの粒子
サイズは、“高分子ラテックスの化学”(高分子刊行
会、1973年)に記載されている電子顕微鏡写真法、
石鹸滴定法、光散乱法、遠心沈降法により測定できる
が、光散乱法が好ましく用いられる。光散乱法の装置と
しては、DLS700(大塚電子社製)を用いた。
【0039】又、分子量の規定は特にはないが、好まし
くは総分子量で1,000〜1,000,000、更に
好ましくは2,000〜500,000である。
【0040】本発明に好ましく用いられるTgが45度
以下のポリマー(ポリマーラテックス)としては、例え
ば具体例として下記のものが挙げられる。
【0041】 2−1 ea:ma=95:5 MW;約50000 Tg;−12 2−2 ea:ma=85:15 MW;約50000 Tg;13 2−3 ea:ma=75:25 MW;約50000 Tg;38 2−4 ea:ma=85:15 MW;約30000 Tg;13 2−5 ea:ma=85:15 MW;約80000 Tg;13 2−6 ba:st=85:15 MW;約30000 Tg;−30 2−7 ba:st=50:50 MW;約30000 Tg;23 2−8 ba:mma=85:15 MW;約30000 Tg;−40 2−9 ba:mma=50:50 MW;約30000 Tg;−8 2−10ba:aa=85:15 MW;約30000 Tg;−30 2−11ba:aa=50:50 MW;約30000 Tg;28 ea;アクリル酸エチル、ma;メタクリル酸、ba;アクリル酸ブチル、st ;スチレン、mma;メタクリル酸メチル、aa;アクリルアミド、 本発明で用いられる平均粒径0.1μm〜10μmのマ
ット剤について説明する。
【0042】本発明に用いられるマット剤はリサーチ・
ディスクロージャー RD−17643 p−28、R
D−18716 p−650、RD−308119 p
−1008〜1009に記載のものを使用することが出
来る。
【0043】好ましいマット剤として、平均粒径が、5
μmのポリメチルメタクリレートのホモポリマーが好ま
しく用いられる。
【0044】本発明に係る感光性ハロゲン化銀乳剤層に
用いられるハロゲン化銀粒子の形状は、立方体、8面
体、14面体、及びそれらの間の晶癖等正常晶の粒子が
用いられる。本発明に用いられる乳剤は単独の乳剤であ
ってもよいし、2種以上の乳剤の混合によってもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は単分散性である
ものが好ましく用いられる。単分散性は平均粒径に対す
る平均粒径の分散で表す事ができ、その値が25%以下
である事が好ましい。平均粒径は同一体積の球状粒子に
換算したときの球の直径で表す。本発明において好まし
い平均粒径は、0.15μm以上0.25μm以下の粒
子である。
【0045】本発明のハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン組
成が粒子内で均一であってもよく、沃化銀が局在したも
のであってもよいが、沃化銀が粒子の内部に局在化して
いる、コアシェル型の粒子が好ましく用いられ、沃化銀
は0.5モル%以下である。コア/シェル型粒子に付い
ては特開昭59−177535号、同59−17844
7号、同60−35726号、同60−147727号
等に記載の方法により、粒子を調製することができる。
ハロゲン化銀乳剤は可溶性塩類を除去するためにヌーデ
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などの水洗方法が
なされてよい。好ましい水洗法としては、例えば特公昭
35−16086号記載のスルホ基を含む芳香族炭化水
素系アルデヒド樹脂を用いる方法、又は特開昭63−1
58644号記載の凝集高分子剤例示G3、G8などを
用いる方法が特に好ましい脱塩法として挙げられる。
【0046】本発明のハロゲン化銀粒子はSe化合物で
化学増感されてもよいが、Se化合物以外の増感方法、
いわゆる硫黄増感、Te化合物による増感、金増感、周
期律表VIII族の貴金属(例えばPd、Pt、Idなど)
による増感等との組み合わせによる増感法を用いること
が好ましい。中でも金増感と硫黄増感とを組み合わせ
て、或は金増感とSe化合物による組み合わせが好まし
い。また還元増感と併用して行うことも好ましい。
【0047】化学増感時または終了時に沃素イオンを供
給することは色素吸着の面から好ましい。特に沃化銀の
微粒子の形態で添加する方法が好ましい。
【0048】化学増感をハロゲン化銀に吸着性をもつ化
合物の存在下で行うことも好ましい。化合物として特に
アゾール類、ジアゾール類、トリアゾール類、テトラゾ
ール類、インダゾール類、チアゾール類、ピリミジン
類、特にこれらのメルカプト基を有する化合物やベンゼ
ン環を有する化合物が好ましい。
【0049】本発明の感光材料は、還元処理、いわゆる
還元増感法としては、還元性化合物を添加する方法、銀
熟成と呼ばれるpAg=1〜7の銀イオン過剰状態を経
過させる方法、高pH熟成と呼ばれるpH=8〜11の
高pH状態を経過させる方法などによってハロゲン化銀
乳剤に施してもよい。又これら2つ以上の方法を併用す
ることもできる。還元性化合物を添加する方法は、還元
増感の程度を微妙に調節できる点で好ましい。還元性化
合物としては、無機または有機化合物のいずれでも良
く、二酸化チオ尿素、第一錫塩、アミン及びポリアミン
類、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、
シラン化合物、ボラン化合物、アスコルビン酸及びその
誘導体、亜硫酸塩などが挙げられ、特に好ましくは二酸
化チオ尿素、塩化第一錫、ジメチルアミンボランが挙げ
られる。これら還元性化合物の添加量は、その化合物の
還元性及びハロゲン化銀の種類、溶解条件等の乳剤製造
条件によって異なるが、ハロゲン化銀1モル当たり1×
10-8〜1×10-2モルの範囲が適当である。これらの
還元性化合物は、水あるいはアルコール類などの有機溶
媒に溶解させハロゲン化銀粒子の成長中に添加される。
【0050】本発明の感光材料に用いられる乳剤層及び
非感光性コロイド層の結合剤としてはゼラチンを用いる
ことが好ましいが、それ以外にそれ以外の親水性コロイ
ドを用いることができる。例えばゼラチン誘導体、ゼラ
チンと他の高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、
カゼイン等のタンパク質ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、セルロース硫酸エステル
類の如きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、デキス
トラン、澱粉誘導体などの糖誘導体、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N
−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポ
リビニルピラゾール等の単独もしくは共重合体の如き多
種の合成親水性高分子物質を用いることができる。特に
ゼラチンとともに平均分子量5000から10万のデキ
ストランやポリアクリルアミドを併用することが好まし
い。これらの例は例えば特開平1−307738号、同
2−62532号、同2−24748号、同2−444
45号、同1−66031号、特開昭64−65540
号、特開昭63−101841号などに開示されてい
る。
【0051】ゼラチンには石灰処理ゼラチン、酸処理ゼ
ラチン、Bull.Soc.Sci.Phot,Jap
an.No.16,30頁(1966)に記載されるよ
うな酵素処理ゼラチンの他、ゼラチン誘導体(ゼラチン
に例えば酸ハライド、酸無水物、イソシアナート類、ブ
ロモ酢酸、アルカンサルトン類、ビニルスルホンアミド
類、マレインイミド化合物類、ポリアルキレンオキシド
類、エポキシ化合物類等の種々の化合物を反応させて得
られるもの)が包含される。
【0052】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、物理熟
成または化学熟成前後の工程において、各種の写真用添
加剤を用いることができる。公知の添加剤としては、例
えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No.17
643(1978年12月)、p23〜29、同No.
18716(1979年11月)p648〜651、及
び同No.308119(1989年12月)p996
〜1009に記載された化合物が挙げられる。
【0053】本発明の感光材料の写真処理は例えば、前
記のRD−17643のXX〜XXI、29〜30頁或は同
308119のXX〜XXI、1011〜1012頁に記載
されているような処理液による処理がなされてよい。こ
の処理は銀画像を形成する白黒写真処理であってもよ
い。処理温度は通常18℃から50℃の範囲で処理され
る。
【0054】白黒写真処理での現像剤としては、ジヒド
ロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン)、3−ピラ
ゾリドン類(例えば1−フェニル−3−ピラゾリド
ン)、アミノフェノール類(例えばN−メチル−P−ア
ミノフエノール)などを単独もしくは組合せて用いるこ
とができる。なお、現像液には公知の例えば保恒剤、ア
ルカリ剤、pH緩衡剤、カブリ防止剤、現像促進剤、界
面活性剤、消泡剤、色調剤、硬水軟化剤、溶解助剤、粘
性付与剤などを必要に応じて用いてもよい。
【0055】定着液にはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩な
どの定着剤が用いられ、さらに硬膜剤として水溶性のア
ルミニウム塩例えば硫酸アルミニウム或はカリ明ばんな
どを含んでいてもよい。その他保恒剤、pH調整剤、硬
水軟化剤などを含有していてもよい。
【0056】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0057】 実施例1 〈沃臭化銀六角平板粒子の調製〉 Em−1の調製 A1 オセインゼラチン 75.5g ポリプロピレンオキシ−ポリエチレンオキシ−ジサクシ ネートナトリウム塩(10%エタノール水溶液) 6.78ml 臭化カリウム 64.7g 水で 10800mlに仕上げる B1 0.7N 硝酸銀水溶液 1340ml C1 2.0N 硝酸銀水溶液 1500ml D1 1.3N 臭化カリウム水溶液 410ml E1 2.0N 臭化カリウム水溶液 下記銀電位制御量 F1 オセインゼラチン 125g 水 4000ml 55℃で特公昭58−58288号、同58−5828
9号に示される混合撹拌機を用いて溶液A1に溶液B1
を400ml及び溶液D1全量を同時混合法により40
秒を要して添加し、核形成を行った。
【0058】溶液B1及び溶液D1の添加終了後、溶液
F1を添加し、70℃まで昇温し熟成を行う。さらに溶
液B1の残量を25分かけて添加した後、28%アンモ
ニア水溶液を用いて10分間熟成を行い、酢酸にてpH
を中性に戻す。溶液C1とE1をpAg=7.8に保ち
ながら臨界成長速度に見合った速度で同時添加混合し、
C1を全量添加しEm−1とした。
【0059】5分間撹拌した後、沈降法にて可溶性塩類
を脱塩除去した。この乳剤はハロゲン化銀粒子の全投影
面積の90%以上が最大隣接辺比が1.0〜2.0の六
角平板粒子よりなり、六角平板粒子の平均厚さは0.2
0μm、平均粒径(円直径換算)は0.80μmである
ことを電子顕微鏡にて確認した。又、円相当径の分布は
15%であった。
【0060】引き続き、上記の乳剤Em−1を所定量に
分割し、温度を55℃にし、二酸化チオ尿素0.05m
gを添加した後、沃化銀微粒子0.1モル%を添加し
て、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−
テトラザインデン(TAI)を100mg、分光増感色
素(A),(B)を固体微粒子状の分散物として添加し
た。引き続きチオ硫酸ナトリウム10mg及びトリフェ
ニルホスフィンセレナイド2mgの固体微粒子状分散物
を加え、チオシアン酸アンモニウム105mg、塩化金
酸12.5mgを加えた。沃化銀微粒子0.1モル%を
添加して、総計2時間の熟成を施した。熟成終了時に安
定剤として1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール
(PMT)を5mg及びTAI200mgを添加した。
尚、添加量はハロゲン化銀1モル当たりとして添加し
た。
【0061】増感色素(A):5,5′−ジクロロ−9
−エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オキ
サカルボシアニン塩 無水物 増感色素(B):5,5′−ジ−(ブトキシカルボニ
ル)−1,1′−ジエチル−3,3′−ジ−(4−スル
ホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニン−ナトリウ
ム塩 無水物 分光増感色素の固体微粒子状分散物は特願平4−994
37号に記載の方法に準じた方法によって調製した。即
ち分光増感色素の所定量を予め27℃に調温した水に加
え高速撹拌機(ディゾルバー)で3,500rpmにて
30〜120分間にわたって撹拌することによって分光
増感色素の固体微粒子状分散物得た。
【0062】上記のようにして増感し得られた乳剤Em
−1に後記した添加剤を加え乳剤層塗布液とした。また
同時に後記の保護層−1,2塗布液も調製した。両塗布
液を用いて、塗布量は片面当たり銀量が1.6g/
2、ゼラチン付き量は2.5g/m2となるように、支
持体に近い層から順に、染料層、乳剤層、保護層−2、
保護層−1になるように、2台のスライドホッパー型コ
ーターを用い毎分80mのスピードで下引き加工を施し
た厚さ175ミクロンのポリエチレンテレフタレート支
持体上に塗布をした。
【0063】《染料層塗布液、乳剤層塗布液、保護層塗
布液の調製》支持体の片面(m2)当たりの各層の各成
分の塗布量を下記に示す。
【0064】 第1層(染料層) 固体微粒子分散体染料(AH) 180mg/m2 ゼラチン 0.2g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 5mg/m2 化合物(I) 5mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩 5mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.014μm) 10mg/m2 第2層(乳剤層) 上記で得た乳剤Em−1に下記の各種添加剤を加えた。
【0065】 乳剤Em−1 1.6g/m2 化合物(G) 0.5mg/m2 2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルア ミノ−1,3,5−トリアジン 5mg/m2 t−ブチル−カテコール 130mg/m2 ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 35mg/m2 スチレン−無水マレイン酸共重合体 80mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 80mg/m2 トリメチロールプロパン 350mg/m2 ジエチレングリコール 50mg/m2 ニトロフェニル−トリフェニル−ホスホニウムクロリド 20mg/m2 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸アンモニウム 500mg/m2 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム 5mg/m2 化合物(H) 0.5mg/m2 n−C49OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 350mg/m2 化合物(M) 5mg/m2 化合物(N) 5mg/m2 コロイダルシリカ 0.5g/m2 ラテックス(L) 0.2g/m2 デキストリン(平均分子量1000) 0.2g/m2 ゼラチン 1.5g/m2 第3層(保護層−2) ゼラチン 0.4g/m2 ホルムアルデヒド 10mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリア ジンンナトリウム塩 5mg/m2 ビス−ビニルスルホニルメチルエーテル 18mg/m2 表1記載の化合物 表1記載の量 第4層(保護層−1) ゼラチン 0.4g/m2 ホルムアルデヒド 20mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリア ジンンナトリウム塩 10mg/m2 ビス−ビニルスルホニルメチルエーテル 36mg/m 化合物(I) 12mg/m2 化合物(J) 2mg/m2 化合物(S−1) 7mg/m2 化合物(O) 50mg/m2 化合物(S−2) 5mg/m2919−O−(CH2CH2O)11−H 3mg/m2817SO2N−(C37)(CH2CH2O)15−H 2mg/m2817SO2N−(C37)(CH2CH2O)4−(CH24SO3Na 1mg/m2 硬膜剤H 150mg/m2 表1記載の化合物 表1記載の量
【0066】
【化4】
【0067】
【化5】
【0068】
【化6】
【0069】このようにして、表1に示す感光材料試料
101〜107を作製した。
【0070】《評価方法》 〈汚れの評価方法〉作製した試料を濃度が1.2になる
ように露光した後、前述の現像処理を行い、23℃、5
0%RHの環境下に2時間試料を放置した。この環境下
で4人の被験者により、フィルムに手のひらを押しつ
け、フィルムの汚れ(手垢)の付着の程度を目視評価し
た。この時、一度フィルムに手のひらを押しつけた後、
次のフィルムに手のひらを押しつけるまで、10分間の
間隔を開け、連続して実験することにより、汚れの付着
の程度が変化することを防いだ。
【0071】ランクは次の通りとし、4人の評価の平均
を採用した。
【0072】5;汚れの付着がない 4;わずかに汚れの付着が見られる 3;軽微な汚れの付着があるが、市場では許容されるレ
ベル 2;汚れの付着がかなり目立ち、市場でクレームが出る
レベル 1;はっきりと汚れが付着しており、市場では全く許容
されないレベル。
【0073】〈表面荒さ〉作製した感光材料試料につい
て、前述した方法(即ち、下記の本発明の表面荒さの測
定方法)に従って現像処理前後の表面粗さを、東英電子
工業(株)製の迅速平滑度試験器「スムースター」を用
いて測定した。
【0074】〈本発明の表面荒さの測定方法〉感光材料
を、温度23℃、相対湿度48%RHの環境下に24時
間放置し、前記環境下において、東英電子工業(株)製
の迅速平滑度試験器「スムースター」を用いて、フィル
ムの表面荒さを評価する。
【0075】〈搬送性〉また、得られた試料をJIS規
格の大角サイズに断裁し、温度23度、相対湿度48%
RHの環境下にてコニカ製のチェンジャーを用いて搬送
テストを実施した。
【0076】試料1000枚を連続搬送し、搬送不良の
発生した回数を次のようにランク分けした。
【0077】 ランク 搬送不良 5 0 4.5 1 4 2 3.5 3 3 4 2 5〜8 1 9以上 〈ヘイズ〉更に、試料のヘイズについては、試料を未露
光のまま、前述した現像処理を行い、ヘイズを目視評価
した。評価は4人で実施し、その平均を採用した。
【0078】 ランク ヘイズ 5 ヘイズがほとんどない 4 ヘイズはわずかにあるが気にならない 3 ヘイズの発生は認められるが、市場で許容されるレベル 2 誰の目にも明らかにヘイズが高い事がわかる 1 ヘイズが強く発生している 得られた結果を表1に示す
【0079】
【表1】
【0080】M−1;平均粒径6μmの球形ポリメチル
メタクリレートマット剤 M−2;平均粒径3.5μmの球形ポリメチルメタクリ
レートマット剤 表1から明らかなように、本発明の請求項1記載の発明
により本発明の効果を奏することがわかる。
【0081】実施例2 実施例1の試料101において、第4層にM−1を添加
する代わりに表2記載の化合物を添加した他は、実施例
1の試料101と同様に試料を調製し、評価を行った。
【0082】尚、表2記載の化合物1−1、1−2、1
−4、1−7、1−8は、平均粒径5〜6μmで、0.
1μm〜10μmの粒子が、全粒子の体積の70〜80
%を占めるものを用いた。
【0083】得られた結果を、表2に示す。
【0084】
【表2】
【0085】試料202を作製する際に、用いた本発明
の化合物1−1の代わりに、平均粒径が、0.2μmで
あり、0.1μm〜10μmの粒子が、全粒子の体積の
30%を占めるものを用いる以外は試料202と同様に
試料を調製した(試料番号;202−2)もの、及び、
1−1の代わりに、平均粒径が、9μmであり、0.1
μm〜10μmの粒子が、全粒子の体積の30%を占め
るものを用いる以外は試料202と同様に試料を調製し
た(試料番号;202−3)ものを同時に調製した。
【0086】試料202−2については、汚れのレベル
が1と改善されず、実用に適さなかった。
【0087】又、試料202−3については、ヘイズラ
ンクが1であり、実用に適さなかった。
【0088】以上から明らかなように、本発明の請求項
1記載の発明により本発明の効果を奏することがわか
る。
【0089】また、本発明の請求項2記載の発明により
本発明の効果を奏することがわかる。
【0090】実施例3 実施例−1の試料101において、第4層、及び第3層
に表3記載の化合物を添加し、M−1を除去する以外
は、実施例1の試料101と同様に試料を調製し、評価
を行った。
【0091】
【表3】
【0092】P−1;アクリル酸エチル:メタクリル酸
=70:30、分子量50000、Tg;50℃の共重
合体 P−2;アクリル酸エチル:メタクリル酸=65:3
5、分子量50000、Tg;63℃の共重合体 表3から明らかなように、本発明の請求項1記載の発明
により本発明の効果を奏することがわかる。
【0093】また、本発明の請求項3記載の発明により
本発明の効果を奏することがわかる。
【0094】
【発明の効果】本発明により、ヘイズを劣化させること
なく、フィルムの搬送性が良好で、処理後のフィルムに
汚れの付着しにくいハロゲン化銀写真感光材料を提供す
ること、及び、現像不良や、定着不良を引き起こすこと
なく、フィルムの乾燥性が向上されたハロゲン化銀写真
感光材料を提供することができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有する
    ハロゲン化銀写真感光材料において、未露光、未現像処
    理の該感光材料の表面荒さを吸引圧として測定したとき
    の値をammHgとし、該感光材料を露光せず下記の現
    像処理条件で、現像処理した後測定した該感光材料の表
    面荒さをbmmHgとすると、下記の関係が成立するこ
    とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 (b/a)>0.7 《現像処理条件》下記の組成の現像液、定着液を調製
    し、自動現像機SRX701(コニカ(株)社製)を用
    いて現像処理する。 《現像液》 ジエチレントリアミン五酢酸 1.8g 無水重亜硫酸ナトリウム 30.0g 炭酸カリウム 100.0g グルタルアルデヒド 2.0g 臭化カリウム 10.0g 1−オクタンスルホン酸ナトリウム 2.0g D−マンニット 15.0g D−ソルビット 9.0g 1−フェニル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピラゾリドン 4.0g 1−(m−スルホフェニル)−5−メルカプト−テトラゾール・1Na塩 0.20g 1−カルボキシメチル−5−メルカプト−テトラゾール 0.20g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムでpH10.0に調整する。 尚、自動現像機の大きさに合わせて、上記調製処方の1
    00倍量で実際には調製する。 《定着液》 チオ硫酸アンモニウム 121.5g チオ硫酸ナトリウム 10.0g 亜硫酸ナトリウム 1.0g 酢酸ナトリウム 35.0g β−アラニン 12.5g 酒石酸 2.5g 硫酸アルミニウム(8水塩) 10.0g 1−オクタンスルホン酸ナトリウム 3.0g D−マンニット 15.0g D−ソルビット 9.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムでpH4.60に調整する。 尚、自動現像機の大きさに合わせて、上記調製処方の1
    00倍量で実際には調製する。
  2. 【請求項2】 感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有する
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該感光材料の最外
    層に、下記一般式(1)で示される繰り返し単位を含む
    共重合体粒子を含有し、かつ該共重合体粒子はその粒径
    が0.1μm〜10μmの粒子を全粒子の体積の50%
    以上含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料。 【化1】 〔式中、R1,R2,R3およびR4はそれぞれ独立に水素
    原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、フェ
    ニル基または置換フェニル基を表し、R5は付加重合性
    不飽和結合を持つ非環状有機基を表す。〕
  3. 【請求項3】 感光性ハロゲン化銀写真乳剤を含有する
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該感光材料の最外
    層にTgが45℃以下のポリマーを含有し、かつ最外層
    と感光性ハロゲン化銀乳剤層との間の層に、平均粒径が
    0.1〜10μmのマット剤を含有することを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料。
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