JP2000081659A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

Info

Publication number
JP2000081659A
JP2000081659A JP10263906A JP26390698A JP2000081659A JP 2000081659 A JP2000081659 A JP 2000081659A JP 10263906 A JP10263906 A JP 10263906A JP 26390698 A JP26390698 A JP 26390698A JP 2000081659 A JP2000081659 A JP 2000081659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
lens
input
mpu
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10263906A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tokura
剛 戸倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10263906A priority Critical patent/JP2000081659A/ja
Publication of JP2000081659A publication Critical patent/JP2000081659A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 レンズに設けた複数の入力手段の誤操作を防
止するカメラシステムを設けること。 【解決手段】 MPU100は姿勢検出回路102を介
して、姿勢検出装置51,52を制御しており、110
は、液晶表示回路であり、MPU100からの司令に基
づいてファインダ内液晶表示パネル37、外部液晶表示
パネル7の表示内容を制御する。このとき、ファインダ
内液晶表示パネル37の照明用バックライトLED38
はバックライト駆動回路103で制御される。111は
レンズ制御回路であり、前述の焦点検出結果を反映した
MPU100の司令に基づきレンズの焦点調節を行う。
この焦点調節はモータ43を制御して行い。パルス信号
手段45,46からレンズ駆動量を検知するようになっ
ている。また、レンズ制御回路111は絞り駆動装置4
2を介して絞り41も制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、姿勢検出手段を持
つカメラシステム、特にカメラの入力手段に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年のカメラは自動露出のみならず、自
動焦点調節機構も盛り込まれているものが普通であり、
さらにその自動焦点調節も複数の測距点を搭載してるも
のが増えてきている。このような状況ではカメラの操作
も複雑化しており、右手もしくは左手を駆使して撮影に
望まなければならない場合がある。
【0003】一眼レフカメラのようにレンズ交換可能な
システムを持つカメラにおいては、その交換レンズの種
類は豊富で、超ワイド・魚眼レンズから超望遠・120
0mm等々まで幅広く存在する。これらどのようなレン
ズにおいても左手は撮影レンズを支持し、操作は主に右
手に委ねる場合が多い。
【0004】超望遠レンズの場合でも、カメラの構え方
は右手はカメラ本体側を支持しながら指はレリーズ釦周
囲にあり、左手はレンズ先端付近を支持することが一般
的である。しかしながら超望遠レンズでの撮影の場合、
右手の細かい移動及び操作は非常に困難であり、できれ
ば左手を移動せずレンズを支持したまま何らかの操作を
可能としたい。そのためにレンズに操作手段を設け、操
作性の向上を図ったものも過去に出願されている。
【0005】例えば、特開平8−313797号に示さ
れているように、画面内の複数領域の中から領域を選択
する領域選択手段をレンズ側に設けたカメラシステムが
開示されている。また最近、カメラのさまざまな構え方
に対応できるようにレンズ鏡筒周囲に複数の入力手段を
設けたレンズも存在する。しかし、当然のことながら、
入力手段を複数設け、増やしていくと、不用意に押して
しまうという誤操作の危険性が増すことは不可避であ
る。
【0006】従来、カメラに姿勢検出手段を内蔵し、そ
の検出結果に基づいて入力手段の作動を禁止する発明が
なされている。例えば、特開平5−313247号のよ
うに、横位置用、縦位置用のレリーズ釦を備え姿勢検出
手段の検出結果に応じて前記レリーズ釦を選択的に不作
動にするものが開示されている。これはカメラを構えた
ときに、一方のレリーズ釦で不用意にレリーズしてしま
うことを防止する改善効果を狙ったものである。
【0007】しかし、ここでは右手操作における誤操作
防止の考慮が述べられているが、特に一眼レフシステム
の特徴でもある交換レンズ、特に超望遠レンズを用いた
システムにおける前述の構え方においての誤操作防止に
対する考慮はなされていない。即ちレンズを支持しなが
らの左手操作についての考慮がない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図10を用い
て、複数の入力手段をレンズ鏡筒周囲に設けたレンズに
おける問題点を説明する。
【0009】図10(a)はカメラを正位置に構えた場
合で、図10(b)はグリップを上にして縦位置に構え
た場合を示しており、両図ともカメラを支持するためレ
ンズに添えた左手の状態を正面からみた図である。どち
らの場合もここではレンズを支持しながらでは、スイッ
チは親指で操作する場合を想定している。
【0010】ここでは、複数の入力手段11,12,1
3,14をレンズ鏡筒周囲に90度間隔で4個設けてい
る。また、これらスイッチの機能としては、例えばオー
トフォーカスの開始、もしくは禁止、また露出制御値を
ロックするAEロックなどが考えられるが、機能そのも
のはどんなものでも良い。
【0011】これらの図からわかるように、まず当然の
ことながら、親指操作するスイッチは正位置ではスイッ
チ11、グリップ上の縦位置ではスイッチ14になる。
また、このときレンズを支持するために添えた左手で不
用意に押されてしまいそうなスイッチは、正位置ではス
イッチ12,13、縦位置ではスイッチ11,12であ
る。
【0012】図10でほぼ標準サイズの撮影レンズで説
明しているが、特に超望遠レンズの場合はその重量も増
加し、支えるだけでも大変な腕力と訓練を要するもので
ある。このような超望遠レンズでは、レンズ側に設けた
スイッチ操作については操作すべき親指以外に注意を払
うことは、ほぼ不可能に近い。その結果、前述のように
横位置ではスイッチ12,13、縦位置ではスイッチ1
1,12を不用意に押してしまい誤操作が生じやすい。
【0013】また、操作性向上には、撮影者個人の手の
サイズや癖、好み等も反映できればより素晴らしい。例
えば、前述のレンズの設けられたスイッチ操作に関して
も、親指ではなく人差し指の方が自分の好みの操作性で
ある場合もあろう。これらの撮影者達にとっては、親指
の位置に相当するスイッチが逆に不用意押しによる誤動
作の原因になる。
【0014】さらに、前述のように、90度間隔で鏡筒
周囲に設けたとしても多種多様な撮影状況への対応と、
撮影者個人個人の構え方の癖、好みに対応するには十分
ではない。しかしながら、単純に入力スイッチの数をむ
やみに多く配置しても、誤操作問題が大きくなるだけで
ある。
【0015】本発明の目的は、前述従来例のレンズに設
けた複数の入力手段の誤操作を防止すること、また、レ
ンズに設けた複数の入力手段の中で、最も生じ易い誤操
作現象を自動的に防止すること、さらに、前述の誤操作
を防止しながら、撮影者個人個人の要求に応じた快適な
操作環境を提供することである。そして、さらに本発明
は、多種多様な撮影状況への対応と、撮影者個人個人の
構え方の癖、好み等にきめ細かく対応し、操作性の更な
る向上を実現する入力手段を提供すること、また、前記
入力手段を提供した場合、最も生じ易い誤操作現象を自
動的に防止すること、さらに、多種多様なシーンへの対
応と撮影者個人個人の構え方の癖、好み等にきめ細かく
対応し、操作性の更なる向上を実現する入力手段を提供
しながらも確実に誤操作を防止することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発
明は、姿勢検出手段を有するカメラシステムにおいて、
レンズ鏡筒周囲に複数の入力手段を設け、前記姿勢検出
手段と該姿勢検出手段の検出結果に基づいて、前記複数
の入力手段を選択的に不作動にする制御手段とを備えて
いるものである。
【0017】この構成によれば、レンズ鏡筒周囲に設け
た複数の入力手段の誤操作を防止することができる。
【0018】本願の請求項2記載の発明は、前記制御手
段は、カメラを構えた状態で、少なくとも天地方向の地
に相当する側にある入力手段を不作動にすることを特徴
とする請求項1記載のカメラシステムである。
【0019】この構成によれば、レンズ鏡筒周囲に設け
た複数の入力手段の中で、最も生じやすい誤操作現象を
自動的に防止することができる。
【0020】本願の請求項3記載の発明は、前記複数の
入力手段のうち、前記制御手段により不作動となる入力
手段を、カメラの姿勢との位置関係でユーザーが任意に
設定可能としたことを特徴とする請求項1記載のカメラ
システムである。
【0021】この構成によれば、誤操作を防止しながら
撮影者個人個人の要求に応じた快適な操作環境が得られ
る。
【0022】本願の請求項4記載の発明は、姿勢検出手
段を有するカメラシステムにおいて、レンズ鏡筒周囲に
周方向で連続した範囲で入力可能な入力手段を設け、前
記姿勢検出手段と該姿勢検出手段の検出結果に基づい
て、前記入力手段の中で選択的に入力禁止範囲を設定す
る制御手段とを備えているものである。
【0023】この構成によれば、多種多様な撮影状況へ
の対応と、撮影者個人個人の構え方の癖、好み等にきめ
細かく対応し、操作性の更なる向上を実現する入力手段
を得ることができる。
【0024】本願の請求項5記載の発明は、前記制御手
段は、カメラを構えた状態で、前記入力手段の中で少な
くとも天地方向の地に相当する側にある範囲で入力可能
な入力手段を不作動にすることを特徴とする請求項4記
載のカメラシステムである。
【0025】この構成によれば、前記入力手段を提供し
た場合、最も生じやすい誤操作現象を自動的に防止する
ことができる。
【0026】本願の請求項6記載の発明は、前記入力手
段の中で、前記制御手段により不作動となる入力禁止範
囲をカメラの姿勢との位置関係でユーザーが任意に設定
可能としたことを特徴とする請求項4記載のカメラシス
テムである。
【0027】この構成によれば、多種多様なシーンへの
対応と、撮影者個人個人の構え方の癖、好み等にきめ細
かく対応し、操作性の更なる向上を実現する入力手段を
提供しながらも確実に誤操作を防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)まず、本発
明のカメラ全体の構成について、図1〜3を用いて説明
する。図1(a)は撮影レンズを装着した状態の一眼レ
フカメラの正面図であり、図1(b)は側面図である。
【0029】1はカメラ本体であり、カメラ前面には交
換可能な撮影レンズ2が装着されている。3はレリーズ
釦であり、第1ストロークで測光を開始し、第2ストロ
ークで露光を開始する。4はモードスイッチ、5は電子
ダイヤルであり、モードスイッチ4を押しながら電子ダ
イヤル5を回転することで、撮影モード等カメラの状態
の各種設定の変更ができるものである。7は外部液晶表
示パネルであり、カメラの各種設定状態が確認できる。
11,12,13,14は撮影レンズ2に設けられた入
力スイッチLSW1,LSW2,LSW3,LSW4で
90度ピッチで4個配置されている。これら入力スイッ
チはどのような機能でも良いが、ここでは測距動作を開
始するAFスタートスイッチとしての機能である場合を
説明する。
【0030】次に、図2は本発明のカメラの概略構成図
である。1はカメラ本体であり、21は主ミラーで観察
状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設され、或いは退
去される。22はサブミラーで、主ミラー21を透過し
た光束をカメラボディの下方へ向けて反射する。23は
シャッタ、24は感光部材で、銀塩フィルム或いはCC
DやMOS型等の固体撮像素子、或いはビディコン等の
撮像管よりなっている。
【0031】25は焦点検出装置であり、結像面近傍に
配置されたフィールドレンズ26、第1の反射ミラー2
7、絞り28、二次結像レンズ29、第2の反射ミラー
30、AFセンサ31で構成されている。焦点検出方法
は周知の位相差方式を採用しているが、近年では測距点
を複数有している場合が多い。
【0032】32は撮影レンズ2の予定結像面に配置さ
れたピント板、33はファインダ光路変更用のペンタプ
リズム、34は観察画面内の被写体輝度を測定するため
の測光センサで、35はペンタプリズム33内の反射光
路を介してピント板51と測光センサを共役に関係付け
る測光レンズである。
【0033】36はペンタプリズム33の射出面後方に
配置された接眼レンズであり、ピント板32の観察に使
用される。37はファインダ視野外に撮影情報を表示す
るためのファインダ内LCDで、照明用LED38によ
って照明され、三角プリズム39を介してファインダ視
野外に表示される。51,52は姿勢検出装置であり、
詳細は後述する。
【0034】2は撮影レンズであり、便宜上2枚のレン
ズ40a,40bで示しているが、実際は多数のレンズ
から構成されている。41は撮影レンズ2内に設けた絞
り、42は絞り駆動装置、43はレンズ駆動用モータ、
44は駆動ギヤ等からなるレンズ駆動部材、45はフォ
トカプラで、レンズ駆動部材44に連動するパルス板4
6の回転を検知してレンズ制御回路111に伝えてい
る。レンズ制御回路111は、この情報とカメラ側から
のレンズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆動用モータ4
3を所定量駆動させ、合焦レンズ40aを合焦位置に移
動させている。また、カメラ側からの絞り駆動信号に基
づき、絞り駆動装置42を介して絞り41を制御する。
112は公知のカメラとレンズとのインターフェイスと
なるマウント接点である。11,12,13,14は図
1にも示した入力スイッチLSW1,LSW2,LSW
3,LSW4であり、レンズ制御回路111がその状態
を検出している。
【0035】図3は本発明のカメラの電気回路の要部ブ
ロック図である。カメラ本体に内蔵されたカメラ制御手
段であるところのマイクロコンピュータの中央処理装置
(以下MPUと称す)100は、発振器101で作られ
るクロックをもとに内部の動作が行われる。
【0036】100aはクロック制御回路で、発振器1
01で作られた原発振周波数をMPU100内の信号に
より、「分周しない」、「1/2に分周する」「1/1
6に分周する」などしてMPU100の動作周波数を決
める。100bはEEPROMであり、フィルムカウン
タその他の撮影情報を記憶可能である。100cはA/
D変換器であり、焦点検出回路104、測光回路105
からのアナログ信号をA/D変換する。
【0037】MPU100には、姿勢検出回路102、
バックライト駆動回路103、焦点検出回路104、測
光回路105、シャッタ制御回路106、モータ制御回
路107、フィルム走行検知回路108、スイッチセン
ス回路109、液晶表示回路110が接続されている。
また、撮影レンズ2内に配置されたレンズ制御回路11
1とは、マウント接点112を介して信号の伝達がなさ
れる。
【0038】MPU100は姿勢検出回路102を介し
て、後述の姿勢検出装置51,52を制御しており、姿
勢検出回路からの出力に基づいてカメラの姿勢を判定す
る。
【0039】31は画面内の複数の測距点に対応して構
成されるCCD等のAFセンサである。焦点検出回路1
04はMPU100の信号に従い、AFセンサ31の蓄
積制御と読み出し制御を行って、それぞれの画素情報を
MPU100に出力する。MPU100はこの情報をA
/D変換し、周知の位相差検出法による焦点検出を行
う。
【0040】34は測光センサであり、画面内を複数に
分割し、各部分毎に測光し、その信号を測光回路105
に出力する。測光回路105は、測光センサ34からの
出力を輝度信号としてMPU100に出力し、MPU1
00は得られた輝度信号をA/D変換し、露出の調節に
反映する。シャッタ制御回路106は、MPU100か
らの信号に従って、シャッタ先幕(MG−1)、シャッ
タ後幕(MG−2)を走行させ、露出動作を担ってい
る。
【0041】モータ制御回路107は、MPU100か
らの信号に従ってモータを制御することにより、主ミラ
ー21のアップダウン、及びシャッタのチャージ、そし
てフィルムの給送を行っている。フィルム走行検知回路
108は、フィルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げ
られたかを検知し、MPU100に信号を送る。
【0042】SW1は図1に示したレリーズ釦3の第1
ストロークでONし、測光を開始するスイッチとなる。
SW2はレリーズ釦3の第2ストロークでONし、露光
動作を開始するスイッチとなる。モードSWは図1で示
した撮影モード等カメラの状態設定変更のためのスイッ
チである。さらにD1,D2は、図1に示した電子ダイ
ヤル5の操作に応じてパルス信号を出力するもので、カ
メラの状態設定を変更するスイッチである。109はス
イッチセンス回路で上記SW1,SW2,モードSW,
D1,D2,その他不図示のカメラの操作部材からの信
号を検知し、MPU100に送っている。
【0043】110は、液晶表示回路であり、MPU1
00からの司令に基づいてファインダ内液晶表示パネル
37、外部液晶表示パネル7の表示内容を制御する。こ
のとき、ファインダ内液晶表示パネル37の照明用バッ
クライトLED38はバックライト駆動回路103で制
御される。
【0044】111はレンズ制御回路であり、前述の焦
点検出結果を反映したMPU100の司令に基づきレン
ズの焦点調節を行う。この焦点調節はモータ43を制御
して行い。パルス信号手段45,46からレンズ駆動量
を検知するようになっている。また、レンズ制御回路1
11は絞り駆動装置42を介して絞り41も制御してい
る。さらにレンズ制御回路111は、撮影レンズに設け
られた4個の入力スイッチLSW1〜4の状態を検出
し、MPU100に情報を伝達している。
【0045】図4は、姿勢検出装置51,52の配置を
示す図である。53はカメラ本体に撮影レンズを装着す
るレンズマウント部である。姿勢検出装置51及び姿勢
検出装置52は、カメラ内部で且つレンズマウント53
の近傍で、ある所定の角度をもって配置されている。こ
れら姿勢検出装置51,52は、移動媒体に鋼球を使用
し、鋼球の動きをフォトセンサで検出する装置であり、
詳細は公知の技術として、特開平6−74766号等に
も開示されている。
【0046】姿勢検出装置の構造を、図5(a)、
(b)を用いて簡単に説明する。図5(a)は姿勢検出
装置の縦断面図であり、61はケース、62は移動媒体
である鋼球、63はフォトLED、64はフォトダイオ
ードであり、これで一対のフォトセンサ65を構成して
いる。フォトLED63で投光された光は、ケース61
に開けられた開口部66,67を通過し、フォトダイオ
ード64に入射する。
【0047】図5(b)は姿勢検出装置の横断面図であ
り、ケース61が水平状態にあるときは、鋼球62はケ
ース61内を第1の位置71から第2の位置72の範囲
で自由に移動することができ、その位置は特定できな
い。ケース61がある角度傾いた状態で、鋼球62は重
力により第1の位置71から第2の位置72、または第
2の位置72から第1の位置71にケース61の内壁平
面を転がり移動する。鋼球62が第1の位置71の状態
にある場合は、フォトセンサ65の前面からはずれた状
態にあり、第2の位置72にある場合は、フォトセンサ
65の光路を遮る状態となる。このように、フォトセン
サ65の前に鋼球62が存在するか否かの状態を判別し
て、姿勢検出を行っている。
【0048】本実施の形態では、姿勢検出手段として鋼
球を用いた構成について述べたが、水銀等の他の姿勢検
出手段を用いても構わない。
【0049】次に、図6のフローチャートに従って、本
発明のカメラの動作を説明する。なお、以下の各動作
(ステップ)を“S”と略す。
【0050】カメラに電池が装填されて電源スイッチが
入れられると、MPU100は図6のS1より動作を開
始する。S1では、MPU100は自身のメモリ内のフ
ラグ類やポート入出力関係の初期化を行う。S2では、
MPU100はスイッチセンス回路109に通信してカ
メラの動作モードがレリーズ禁止かどうかをチェックす
る。カメラの動作モードがレリーズ禁止であるとする
と、S3に進み、MPU100は液晶表示回路110に
通信してファインダ内液晶表示パネル37と外部液晶表
示パネル7全て消灯させる(S2)。以後、S2へ戻
る。
【0051】もしも、S2のステップにてカメラの動作
モードがレリーズ禁止ではない場合には、S4へ進む。
S4では、MPU100はスイッチセンス回路109に
通信して、レリーズ釦のSW1がオンされているかどう
かをチェックする。オフであるとS5へ進む。S5で
は、MPU100はスイッチセンス回路109に通信し
て、他のスイッチがオンされているかどうかをチェック
する。ここでの他のスイッチとは不図示の各種スイッチ
であり、前述のモードスイッチも含む。オフであるとS
2へ戻る。他のスイッチがオンされたとすると、上記S
5においてこれを検出して、S6へと進む。
【0052】MPU100は他のスイッチがオンされた
ことによって各スイッチによるカメラの各種状態設定変
更モードのルーチンを実行し(S6)、各ルーチン完了
後、S2へ戻る。各種状態設定モードについては、本発
明の主題と関わりがないので、その説明は省略する。
【0053】図6において、前述したS4のステップを
実行中にレリーズ釦のSW1がオンされると、S7へと
進む。S7では、MPU100は姿勢検出回路102に
通信して姿勢検出出力を得ると共に、カメラの姿勢を判
定する。これにより、撮影レンズに設けられた入力スイ
ッチLSW1〜4のうち、天地方向で地に相当する側に
あるスイッチ以外を有効なスイッチと決定し、S8に進
む。例えば、姿勢判定の結果がカメラ正位置であれば、
LSW2(図1で示した入力スイッチ12)以外が有効
なスイッチと決定される。また、カメラがグリップを上
とする縦位置であれば、LSW1(図1で示した入力ス
イッチ11)以外を有効なスイッチとして決定する。
【0054】S8では、MPU100はレンズ制御回路
111から有効であるLSW1,3,4のうちのいずれ
かが操作されたと検出すると、S9に進む。無効なLS
W2が操作されたと検出された場合は、S10に進む。
S9では、MPU100は焦点検出回路104と通信
し、AFセンサ31の出力信号を制御し、受け取った画
素情報をもとに測距を行う。測距の詳細なルーチンにつ
いては、本発明の主題とは関わりがないので、その説明
は省略する。測距動作が完了すると、S10のステップ
へ進む。
【0055】S10では、MPU100は測光回路10
5の出力を読み込むことで被写体輝度情報を得て、自動
露出モードであれば最適な露出制御を行うべくシャッタ
速度や絞り値を決定する。さらに、MPU100は液晶
表示回路110に通信して決定されたシャッタ速度や、
絞り値の情報を出力して、これをファインダ内液晶表示
パネル37と外部液晶表示パネル7に表示させる。
【0056】S11では、MPU100はスイッチセン
ス回路109に通信してレリーズ釦のSW2がオンされ
ているかどうかをチェックする。もしも、レリーズ釦の
SW2がオンされていればS12へ進むが、そうでなけ
ればS2へ戻って上述したフローを繰り返す。
【0057】S12では、公知の撮影シーケンスを実行
する。通常はMPU100はシャッタ制御回路106や
モータ制御回路107を制御して露光動作を行い、モー
タ制御回路107、フィルム走行検知回路108を用い
てフィルムの巻き上げを行う。これらが完了すると、M
PU100は液晶表示回路110に通信して必要に応じ
て撮影枚数表示の変更や自動露出モード時のシャッタ速
度や絞り値の消灯、選択された測距点表示の消灯などの
レリーズ後の表示変更を行う。その後、S2に戻って以
上のステップを繰り返す。
【0058】ここでは、カメラの姿勢判定結果に基づい
て天地方向の地に相当する側の入力スイッチのみ無効と
したが、無効とするスイッチを複数設定しても良い。例
えば、親指操作を推薦するものであれば、カメラが自動
的に天地方向の地に相当する側の入力スイッチと、その
姿勢での人差し指に相当する位置にある入力スイッチの
2個を無効としても良い。もしくはカメラが自動的に親
指に相当する位置にある入力スイッチのみを有効とし、
他の3個のスイッチは全て無効としても良い。
【0059】また、強制的に親指操作をする必要がな
く、撮影者の構え方の癖や好みに応じて、もしくは多種
多様な撮影状況への対応のために、カメラの姿勢に関連
づけて、撮影者が任意に無効、もしくは有効とする入力
スイッチを設定できるようにしても良い。この設定方法
については詳述しないが、一般的にカスタムファンクシ
ョン、カスタムセッティング等と呼ばれている機能で設
定できるようにしておけば良い。
【0060】(第2の実施の形態)図7に本発明の第2
の実施の形態を示す。
【0061】図7において、200は撮影レンズ鏡筒の
周囲全周に配設されたシート状の感圧スイッチである。
このシート状の感圧スイッチ200とは、撮影レンズを
支持しているだけではスイッチが入力されず、意識的に
親指部、もしくは人差し指部に力を加えると、初めて入
力動作として検出される。例えば、特開平7−1302
23号に公開されているような導電性シートを用いて、
連続的な範囲で入力操作を検知することができる。
【0062】このようにすれば、第1の実施の形態のよ
うに、4個の入力スイッチしか設けていない場合に比べ
て、多種多様な撮影状況に対応し易くなる。例えば、図
11に示すように、カメラを斜めに構えた場合にレンズ
を支持する左手については、スイッチの配置場所に留意
することなく、自然な構え方でスイッチ操作が可能であ
る。また、正位置、縦位置の構え方にしても、撮影者個
人個人の構え方の癖、好みにより、必ずしも図10に示
したような場合だけでもない。
【0063】このシート状の感圧スイッチを用いた場合
も、前述の第1の実施の形態で説明したような誤操作の
問題があり、やはり前述のように姿勢検出手段の検出結
果に対応して、スイッチ入力の無効、もしくは有効範囲
を設定してやることが重要である。
【0064】図8は本発明の第2の実施の形態によるカ
メラの電気回路の要部ブロック図である。カメラ本体側
は、図3に示した第1の実施の形態と同一であり、レン
ズ側のブロックだけが異なっている。200はレンズに
設けられた入力手段であるシート状の感圧スイッチであ
る。201は入力手段制御回路であり、シート状の感圧
スイッチの操作範囲を検出し、レンズ制御回路111と
通信する。
【0065】図9は、本発明の第2の実施の形態による
カメラの動作を示すフローチャートである。ここでも図
6に示した第1の実施の形態と全体のフローは同一であ
るが、S20の「姿勢検出・判定」とS21の「有効範
囲操作オン」の異なるステップだけ説明する。
【0066】S20では、MPU100は姿勢検出回路
102に通信して姿勢検出出力を得ると共に、カメラの
姿勢を判定する。これにより、撮影レンズに設けられた
シート状の感圧スイッチ200の中で、天地方向で地に
相当する側にある範囲以外を有効な入力範囲と決定し、
S21に進む。
【0067】S21では、MPU100はレンズ制御回
路111から有効である入力範囲で操作されたと検出す
ると、S9に進む。無効な入力範囲が操作されたと検出
された場合は、S10に進む。ここではカメラの姿勢判
定結果に基づいて天地方向の地に相当する側にある範囲
のみ無効としたが、無効とする範囲を広く設定しても良
い。例えば親指操作を推薦するものであれば、親指位置
に相当する範囲のみを有効とし、他は全て無効としても
良い。
【0068】また、強制的に親指操作をする必要がな
く、撮影者の構え方の癖や好みに応じて、もしくは図1
1に示したような斜めに構える状況も含めて多種多様な
撮影状況への対応のために、カメラの姿勢に関連づけ
て、撮影者が任意に無効もしくは有効とする範囲を設定
できるようにしても良い。この設定方法については詳述
しないが、一般的にカスタムファンクション、カスタム
セッティング等々と呼ばれている機能で設定できるよう
にしておけば良い。
【0069】以上の入力手段は、実施の形態において
は、測距動作を開始するAFスタートスイッチとしての
機能で説明したが、これに限るものではない。
【0070】〔発明と実施の形態との対応〕本願発明の
複数の入力手段は、実施の形態における入力スイッチL
SW1,LSW2,LSW3,LSW4に相当する。
【0071】
【発明の効果】本願の請求項1記載の発明により、レン
ズに設けた複数の入力手段の誤操作を防止することがで
き、快適な操作環境を提供できる。
【0072】また、請求項2記載の発明により、レンズ
に設けた複数の入力手段の中で最も生じ易い誤操作現象
を自動的に防止することができる。
【0073】さらに、請求項3記載の発明により、前述
の誤操作を防止しながら、撮影者個人個人の要求に応じ
たより快適な操作環境を提供することができる。
【0074】そして、本願の請求項4記載の発明によ
り、多種多様な撮影状況への対応と、撮影者個人個人の
構え方の癖、好み等にきめ細かく対応し、操作性の更な
る向上を実現する入力手段を提供できる。
【0075】また、請求項5記載の発明により、前記入
力手段を提供した場合、最も生じ易い誤操作現象を自動
的に防止することができる。
【0076】さらに、請求項6記載の発明により、多種
多様なシーンへの対応と、撮影者個人個人の構え方の
癖、好み等にきめ細かく対応し、操作性の更なる向上を
実現する入力手段を提供しながらも、確実に誤操作を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のカメラの正面図及
び側面図である。
【図2】本発明のカメラの概略構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のカメラの要部ブロ
ック図である。
【図4】本発明の実施の形態における姿勢検出装置配置
図である。
【図5】本発明の実施の形態における姿勢検出装置縦断
面図、及び姿勢検出装置横断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態のカメラの動作フロ
ーチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態のカメラの側面図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施の形態のカメラの要部ブロ
ック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のカメラの動作フロ
ーチャートである。
【図10】カメラを正位置に構えた図、及びグリップを
上にして縦位置に構えた図である。
【図11】カメラを斜めに構えた図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 撮影レンズ 11,12,13,14 入力スイッチLSW1,LS
W2,LSW3,LSW4 31 AFセンサ 34 測光センサ 51,52 姿勢検出装置 100 MPU 102 姿勢検出回路 111 レンズ制御回路 112 マウント接点 200 シート状の感圧スイッチ 201 入力手段制御回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 BB11 DB08 DB14 EB13 FB23 FB24 FB36 FB52 FB53 FB73 GA54 GA66 HA12 JA02 2H020 MA04 MB01 MC22 MC61 MC68 MC77 MC84 2H051 AA06 BA06 CA04 CB09 CB10 CB11 CB22 CE02 DA07 EA09 EA12 EA15 FA03 FA17 FA76

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 姿勢検出手段を有するカメラシステムに
    おいて、レンズ鏡筒周囲に複数の入力手段を設け、前記
    姿勢検出手段と該姿勢検出手段の検出結果に基づいて、
    前記複数の入力手段を選択的に不作動にする制御手段と
    を備えていることを特徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、カメラを構えた状態
    で、少なくとも天地方向の地に相当する側にある入力手
    段を不作動にすることを特徴とする請求項1記載のカメ
    ラシステム。
  3. 【請求項3】 前記複数の入力手段のうち、前記制御手
    段により不作動となる入力手段を、カメラの姿勢との位
    置関係でユーザーが任意に設定可能としたことを特徴と
    する請求項1記載のカメラシステム。
  4. 【請求項4】 姿勢検出手段を有するカメラシステムに
    おいて、レンズ鏡筒周囲に周方向で連続した範囲で入力
    可能な入力手段を設け、前記姿勢検出手段と該姿勢検出
    手段の検出結果に基づいて、前記入力手段の中で選択的
    に入力禁止範囲を設定する制御手段とを備えていること
    を特徴とするカメラシステム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、カメラを構えた状態
    で、前記入力手段の中で少なくとも天地方向の地に相当
    する側にある範囲で入力可能な入力手段を不作動にする
    ことを特徴とする請求項4記載のカメラシステム。
  6. 【請求項6】 前記入力手段の中で、前記制御手段によ
    り不作動となる入力禁止範囲をカメラの姿勢との位置関
    係でユーザーが任意に設定可能としたことを特徴とする
    請求項4記載のカメラシステム。
JP10263906A 1998-09-03 1998-09-03 カメラシステム Pending JP2000081659A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10263906A JP2000081659A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 カメラシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10263906A JP2000081659A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 カメラシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000081659A true JP2000081659A (ja) 2000-03-21

Family

ID=17395917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10263906A Pending JP2000081659A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 カメラシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000081659A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015151650A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 富士フイルム株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP2016174324A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 カシオ計算機株式会社 電子機器及び制御方法、制御プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015151650A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 富士フイルム株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP2016174324A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 カシオ計算機株式会社 電子機器及び制御方法、制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8786566B2 (en) Information processing apparatus
JP4991621B2 (ja) 撮像装置
JP2001004909A (ja) 自動焦点調節装置を有するカメラ
US6584284B1 (en) Camera provided with focus adjusting apparatus
US6496657B2 (en) Camera
US5857122A (en) Vibration compensation device for a camera and an associated visual display
US5515131A (en) Optical apparatus having a function of inputting data of a visual axis
JP4497698B2 (ja) カメラ
JP2000081659A (ja) カメラシステム
JPH11352570A (ja) カメラ
JP4054436B2 (ja) 光学装置
US5717959A (en) Apparatus for detecting a sight axis
JP3416277B2 (ja) 光学装置
JPH10170814A (ja) 焦点検出装置、自動焦点調節装置及びカメラ
JP2000278559A (ja) 電子カメラ
JP2584192Y2 (ja) 視線入力カメラ
JPH1138487A (ja) カメラ
JP2005173258A (ja) カメラシステム
JP2000321487A (ja) カメラ
JP2019020622A (ja) 撮像装置、その制御方法、およびプログラム、並びに記憶媒体
JPH10307316A (ja) カメラ
JPH05297265A (ja) カメラの自動焦点検出装置
JPH08240835A (ja) カメラ
JPH07295017A (ja) カメラ
JP2000075392A (ja) カメラ