JPH1138487A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH1138487A
JPH1138487A JP19232597A JP19232597A JPH1138487A JP H1138487 A JPH1138487 A JP H1138487A JP 19232597 A JP19232597 A JP 19232597A JP 19232597 A JP19232597 A JP 19232597A JP H1138487 A JPH1138487 A JP H1138487A
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JP
Japan
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light
camera
photoelectric conversion
sensor
light receiving
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Withdrawn
Application number
JP19232597A
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Inventor
Osamu Nonaka
修 野中
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラの前面部に配置されたAF光学系やスト
ロボを撮影者の指等で遮る指かかりによる撮影の失敗
を、簡単な構成で、且つ低コストで防止すること。 【解決手段】このカメラにあっては、AFセンサ23に
よって、被写体からの光が受光されて、光量検出回路2
4補介して第1光電変換信号がCPU20に出力され
る。また、上記AFセンサ23とは異なる位置に配置さ
れたリモコンセンサ26により、被写体からの光が受光
されて、光量検出回路25を介して第2光電変換信号が
CPU20に出力される。CPU20では、入力された
上記第1及び第2光電変換信号に基いて、カメラの制御
が行われる。そして、CPU20では、上記第1及び第
2光電変換信号に基いて、上記AFセンサ23を撮影者
が覆っているか判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オートフォーカ
スやストロボ投射時等の指かかり現象を防止して、小型
ながら失敗のない写真撮影が可能なカメラに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】カメラが市場に普及して、パーソナルユ
ースの時代となり、従来に比べてユーザターゲットが多
様化する状況に加え、電話やビデオカメラやコンピュー
タ等、かつては持ち運びが不可能だったものが携帯可能
となっている。そして、カメラのデザインの自由度やカ
メラ自体の小型化は、より一層追求される方向にある。
【0003】このような流れに於いては、カメラの諸機
能を小さくし、且つ小さなスペースに配置してまとめる
技術と共に、カメラのホールディングによって、失敗写
真となってしまうことを防止する技術が必要となる。
【0004】つまり、カメラが小型になれば、携帯性は
向上するが、撮影時のホールディングの自由度は削減さ
れてしまう。写真撮影の動作を進めているうちに、例え
ばAF(オートフォーカス)用の光線やストロボの光
を、撮影者が指で遮ってしまうこと(以下、指かかりと
称することとする)によって、失敗写真となることがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光線を遮ってしまうの
を防止する技術としては、カメラの撮影レンズのレンズ
キャップを外し忘れたまま撮影してしまうのを防止する
ために、レンズキャップによって、AFセンサもカバー
できるようにして、これを判定、警告する発明が、特開
平9−105974号公報等により知られている。
【0006】しかしながら、この特開平9−10597
4号公報に記載の技術は、レンズキャップの外し忘れを
対策したものであって、撮影者の指の位置を判定する技
術ではない。
【0007】また、専用のセンサを利用して、指かかり
を検出するカメラも発売されているが、専用センサでは
コストアップにつながる上、その配置スペースの問題を
生じるものであった。
【0008】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で、低コストながら指かかりによる
撮影の失敗を防止することのできるカメラを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、被
写体からの光を受光し、第1光電変換信号を出力する第
1光電変換素子を含む第1の受光手段と、この第1の受
光手段とは異なる位置に配置され、第2光電変換信号を
出力する光電変換素子を含む第2光電変換素子を含む第
2の受光手段と、上記第1及び第2光電変換信号を受
け、これらの信号に基いてカメラの制御を行う制御手段
と、上記第1及び第2光電変換信号に基いて、上記第1
の受光手段若しくは上記第2の受光手段を撮影者が覆っ
ているかを判定する判定手段と、を具備したことを特徴
とする。
【0010】またこの発明は、被写体に向けて光を投光
する投光手段と、この投光手段の近傍に配置され、光電
変換信号を出力する光電変換素子を含む受光手段と、上
記光電変換信号を受け、これらの信号に基いてカメラの
制御を行う制御手段と、上記投光手段の投光時に於ける
上記光電変換信号に基いて、上記投光手段を撮影者が覆
っているかを判定する判定手段とを具備したことを特徴
とする。
【0011】この発明のカメラにあっては、第1光電変
換信号を出力する第1光電変換素子を含む第1の受光手
段で被写体からの光が受光され、上記第1の受光手段と
は異なる位置に配置されて、光電変換素子を含む第2光
電変換素子を含む第2の受光手段で第2光電変換信号が
出力される。そして、上記第1及び第2光電変換信号が
制御手段で受けられ、これらの信号に基いてカメラの制
御が行われる。ここで、上記第1及び第2光電変換信号
に基いて、上記第1の受光手段若しくは上記第2の受光
手段を撮影者が覆っているかが判定手段により判定され
る。
【0012】またこの発明のカメラにあっては、被写体
に向けて投光手段より光が投光され、この投光手段の近
傍に配置された光電変換素子を含む受光手段によって光
電変換信号が出力される。制御手段では、この出力され
た光電変換信号を受け、これらの信号に基いてカメラの
制御が行われる。そして、上記投光手段の投光時に於け
る上記光電変換信号に基いて、判定手段にて、上記投光
手段を撮影者が覆っているかが判定される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。先ず、この発明の概略を説明す
るに、この発明のカメラは、従来、カメラの各機能用に
設けてあったセンサを兼用して低コスト、単純な構成に
て、指かかりを対策するものである。
【0014】図2(a)は、撮影者がカメラを構えた状
態を示した図である。同図に於いて、撮影者1は片方の
手2でカメラボディ10を把持している。このカメラボ
ディ10の前面部には、撮影レンズ11、AF用窓1
2、13、ファインダ対物窓14、受光センサ15、ス
トロボ16等が配置されている。また、カメラボディ1
0の上面部には、レリーズ釦17が設けられている。
【0015】これらの諸構成要素は、図示されない被写
体からの光の情報を入力したり被写体に対して光を投射
したりする必要があって前方に設けられている。したが
って、撮影者1の手2の位置の関係で、例えば中指3が
AF用窓12、13にかかってしまうと、カメラ本来の
機能を発揮することができずに、失敗写真となってしま
う。
【0016】また、図2(b)に示されるように、カメ
ラを肩や首から下げるストラップ18が、上述したカメ
ラの諸機能の光路を遮って、失敗写真となるケースもあ
る。この発明は、このような指かかりやストラップかか
りによる失敗写真を防止するために、リモコン受信用
や、露出判定用の光判定手段を利用する。
【0017】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
るカメラの測距系の構成を示すブロック図である。図1
に於いて、カメラボディ11内には、カメラのシーケン
ス制御や演算を行うためのワンチップ・マイクロコンピ
ュータ等から成る演算制御手段としてのCPU20を中
核とする電気回路が内蔵されている。このCPU20に
は、測距手段として、AF回路21を介して赤外発光ダ
イオード(IRED)22及び該IRED22が投射す
る測距用光の、被写体(図示せず)からの反射光を受光
するAF用の受光センサ23が接続されている。また、
この受光センサ23は、光量検出回路24を介してCP
U20に接続される。
【0018】上記CPU20には、光量検出回路25を
介して、該カメラをリモコンで操作するときにリモコン
信号を受光するための受光センサ26が接続されてい
る。更に、上記CPU20には、撮影レンズ11のピン
ト位置を制御するレンズ制御手段であるレンズドライバ
(LD)27と、ストロボ16と、レリーズ釦17及び
警告部28が接続される。尚、29は接眼レンズであ
る。
【0019】このような構成のカメラに於いて、撮影者
がレリーズ釦17を操作すると、AF回路21が作動
し、それによって得られた被写体距離に対し、CPU2
0が撮影レンズ11のピント位置を制御するために、レ
ンズドライバ27を制御して撮影を行う。
【0020】AF用及びリモコン信号用の2つの受光セ
ンサ23及び26には、その受光光量を検出する光量検
出回路24及び25が接続されており、CPU20によ
って、これらのセンサの受光量の大小関係の判定が可能
となるようになっている。
【0021】また、図示されない測光回路によって、撮
影シーンが暗いと判定されると、自動的にストロボ16
が発光制御される。上記警告部28は、ファインダ接眼
レンズ29の近傍に設けられるもので、指かかりの状態
が受光センサによって検出されると、発光または発音素
子を駆動して、撮影者に注意を促すようになっている。
【0022】図3(a)は、上述した測距手段として、
測距用光を投射するいわゆるアクティブタイプのAFを
用いたカメラの概略的なブロック図である。図3(a)
に於いて、IRED22は、ドライバ31及びCPU2
0によって通電されるもので、投光レンズ32を介して
被写体5に対してパルス状の測距用光が集光投光され
る。この測距用光は、被写体5から反射されて受光レン
ズ33によって受光され、光位置検出素子(PSD)2
3上に像が結ばれる。
【0023】ここで、投光レンズ32及び受光レンズ3
3の主点間距離(基線長)Sと、受光レンズ33の焦点
距離fが決まっていれば、三角測距の原理に従って、被
写体距離Lの変化は受光位置xの変化となる。したがっ
て、この受光位置xを検出することによって、被写体距
離Lが求められる。
【0024】PSD23には、信号光以外の環境の光
(背景光)も定常的に入射されているので、定常的な光
電流は定常光検出回路37a、37bで検出され、一
方、パルス的な信号光のみがプリアンプ34a、34b
にて増幅処理される。PSD23の2つの出力光電流の
比が得られれば、そこに入射された信号光の位置に依存
した信号が得られる。したがって、比演算回路36の出
力がCPU20に供給されれば、CPU20では被写体
距離Lが演算可能となり、ピント合わせの距離を決定す
ることができる。
【0025】また、プリアンプ34a、34bの出力の
和に依存した信号は、パルス光量回路35によって得る
ことができるようになっている。更に、上述したよう
に、PSD23に定常的に入射される総定常光量も、定
常光検出回路37a、37bの出力の和の形で検出可能
である。この総光量に依存した信号を出力するのが、光
量検出回路24である。これらのパルス光量、定常光量
も、CPU20によってその大きさが判定可能なよう
に、定常光検出回路37a、37b、光量検出回路24
とも、CPU20に接続された構成となっている。
【0026】このような構成のAF回路21部分以外
に、リモコン用の受光素子(受光センサ)26の出力に
ついても、定常光出力とパルス光出力の2つの構成でC
PU20に入力される。
【0027】すなわち、受光センサ26の出力は、CP
U20によって切換えられるスイッチ(SW)回路38
によって、光量検出回路25とリモコン回路39に選択
的に入力される。上記光量検出回路25では、リモコン
用の受光センサ26に入射される光の量が検出され、一
方、リモコン回路39では、リモコン用の受光センサ2
6に入射されるパルス的なリモコン信号が判定されるも
のである。
【0028】また、上記CPU20には、上述したよう
に、指かかりの状態が受光センサによって検出される
と、その状態を撮影者に注意を促す警告部28が接続さ
れている。
【0029】以上の説明で、パルス的な信号光と定常光
という表現で、2つの光信号を分けて説明したが、次
に、概念的な光変化について、図3(b)のタイムチャ
ートを参照して説明する。
【0030】AFの信号光やリモコンの光は、パルス的
に変動するが、被写体を照らす照明の光は、一般に定常
光と称され、あまり大きな変化はしない。パルス信号光
を正確に検出するには、この定常光から分離することが
必要で、それにはサンプルホールド回路やフィルタ回路
を用いる技術が公知である。
【0031】次に、この第1の実施の形態に於けるカメ
ラに於いて、指かかり問題を対策するための動作につい
て、図4のフローチャートを参照して説明する。図4
は、第1の実施の形態に於けるカメラの測距動作を説明
するフローチャートである。
【0032】この第1の実施の形態では、図2(a)に
示されるように、撮影者1の指3がAF受光部の前を遮
って、正しいピント合わせができなくなっているときの
対策をするためのものである。
【0033】先ず、ステップS1にて、図示されない測
光センサにより、被写体輝度の測定がなされる。そし
て、ステップS2では、測距に先立って、AFセンサ
(PSD)23に入射される定常光量PA が、 光量検出
回路24で検出される。
【0034】次いで、ステップS3では、光量検出回路
25にて、リモコンセンサ26に入射される定常光量P
R がモニタされる。撮影者1の指3やストラップ18等
により、受光レンズ33(13)の前が遮られている
と、受光レンズ33(13)からPSD23に入射され
る光は減少するが、リモコンセンサ26に入射される光
は減少しないので、これらの受光量比によって指かかり
を判定することができる。
【0035】したがって、ステップS4に於いて光量比
が判定される。ここで、該光量比(PA /PR )が所定
の値rより大きければ、撮影者1の指3によるAF光の
遮りは発生していないと判定される。このため、ステッ
プS5にてAF用のIRED22による投光がなされ、
続いてステップS6で、その反射信号光に基く被写体距
離Lにつき測距が行われる。
【0036】この後、ステップS7に於いてレリーズ釦
17が押込まれているか否かが判定される。ここで、レ
リーズ釦17が押込まれていれば、ステップS8に移行
して被写体距離Lにピントが合わせられ、ステップS9
にて撮影動作が行われる。
【0037】一方、上記ステップS4に於いて、上記光
量比(PA /PR )が所定の値rより小さい場合には、
ステップS10に移行して警告部28により警告が行わ
れるようにする。この場合、シャッタチャンスをのがさ
ないようにするために、ステップS11にてレリーズ釦
17が押込まれていれば、ステップS12にて、信頼で
きないAF回路21の結果を採用せずに固定焦点が採用
される。そして、この固定焦点を使用して、ステップS
9にて撮影動作が行われる。
【0038】ここで、固定焦点とは、予め決められたピ
ント位置、通常は被写体の存在する確立の高い、常焦点
距離が設定されることをいう。このように、第1の実施
の形態が、この発明の基本となる考え方を表している
が、PSD23に入射する光の信号を利用するのではな
く、図5に示されるように構成することとも可能であ
る。
【0039】すなわち、図5に示されるように、PSD
23の近傍で、該PSD23と同一のチップ上に別体の
センサ23aが設けられる。そして、この別体のセンサ
23aに入射される光を用いても、同様の効果が得られ
る。この別体センサ23aは、このような機能の他、近
距離判定用や、多点AFの受光素子として兼用させる応
用も可能である。
【0040】また、上述した第1の実施の形態では、基
本的な考え方を簡単に説明するべく最も単純な構成にて
説明したが、例えば、暗いシーンでは両方のセンサに光
が入射されず、指がかかって暗いのか環境そのものが暗
いのかは判定できない。そこで、実際には、暗い時はA
F用のIRED22を補助的に発光させて、両センサの
受光光量比を検出するような動作が必要となる。
【0041】更に、第1の実施の形態では、リモコンセ
ンサ26の光量検出は、定常光成分を検出し、AF用の
受光センサ23の光量検出も定常光成分を検出して、両
者の比の値を用いて指かかり等の撮影者による受光部の
覆いを検出したが、これに限らず、IRED22の投射
時に於けるパルス光成分を用いて検出することもでき
る。
【0042】また、リモコンセンサ26の光量検出回路
25がパルス光量を検出できる回路構成になっていない
場合、IRED22の発光は、AF時のようなパルス投
光ではなく、直流的な発光形態に切換えるように工夫す
る。これらの制御はCPU20が司るようにする。
【0043】尚、上述した第1の実施の形態では、被写
体からの反射光の受光位置を検出するためにPSDを用
いたが、これに限らず2分割受光素子等の他の位置検出
素子を用いることもできる。また、AF用の投光素子と
して赤外発光ダイオード(IRED)を用いたが、これ
に限らず、可視光でも良く、また発光ダイオード以外の
投光素子でも良いことは勿論である。
【0044】次に、この発明の第2の実施の形態を説明
する。尚、以下に述べる実施の形態に於いて、同一の部
分には同一の参照番号を付してその説明は省略するもの
とする。
【0045】図6は、リモコンセンサの受光光量検出回
路として、パルス的な光量を検出できるカメラの測距系
の構成を示したブロック図である。この第2の実施の形
態に於けるカメラの構成では、リモコンセンサ26の受
光光量検出回路として、光量検出回路25に代えてパル
ス光量検出回路25aがスイッチ回路38とCPU20
の間に接続されている。また、カメラボディ10の外側
から順に、投光レンズ32、リモコンセンサ26、受光
レンズ33が配置されている。その他の構成は、上述し
た第1の実施の形態の構成と同じである。但し、先の暗
いシーンを考慮して、この第2の実施の形態では、常に
IRED22の投光が行われ、その反射光の各センサへ
の入射具合のバランスが検出されて、指かかりが防止さ
れるようになっている。
【0046】図7のフローチャートを参照して、この第
2の実施の形態の動作を説明する。先ず、ステップS2
1にてIRED2が発光され、続くステップS22にて
AFセンサ23で入射されたパルス光量PA が検出され
る。更に、ステップS23にて、リモコンセンサ26で
受光されたパルス光量PR がパルス光量検出回路25a
で検出される。
【0047】そして、ステップS24に於いて、これら
2つの光量比(PA /PR )が比較される。ここで、所
定の範囲に入っていない場合には、ステップS25に移
行して、警告部28による警告が行われるようになって
いる。
【0048】受光レンズ33側のセンサ23が遮られた
場合は、上述した第1の実施の形態と同様にPA が減少
するが、投光レンズ32側に指がかかった場合は、図6
に示されるように、リモコンセンサ26に入射される光
量PR が増加されて、上記ステップS24の条件は満た
されない。したがって、警告部28による警告が行われ
る。
【0049】また、リモコンセンサ26と受光レンズ3
3の配置が、図6に示される構成と逆の配置になった場
合は、ステップS24の判定はPA >>PR となる。尚、
図7のフローチャートに於いて、ステップS24以降の
処理は、周知の測距、撮影の動作が行われるようになっ
ている。
【0050】図8は、この発明の第3の実施の形態を示
すもので、図8(a)はカメラの測距系の構成を概略的
に示すブロック図、図8(b)はこの第3の実施の形態
による撮影シーンの例を示した図である。
【0051】図8(a)に於いて、この第3の実施の形
態では、投光用レンズ32の後方に3つのIRED22
a、22b、22cが設けられており、それぞれAF回
路21及びCPU20により投光制御される。そして、
カメラボディ10の外側から、受光レンズ33、投光レ
ンズ32、リモコンセンサ26の順に配置されている。
その他の構成は、上述した第1、第2の実施の形態の構
成と同じである。
【0052】更に、図8(b)に示されるように、写真
画面内複数のポイントの測距が可能なAFのカメラの場
合、複数の方向に投射するIRED22a、22b、2
2cを有している。そして、この構成のカメラでは、こ
れらのIRED22a、22b、22cを順次発光させ
て、画面内中央部に被写体が存在しない場合でも、ピン
ト合わせを可能にしている。この投光方向の異なるIR
EDの光を選んで用いれば、図8(a)に示されるよう
に、指3が受光レンズ33の前方にかかった状態を、よ
り効果的に検出することができる。
【0053】例えば、図8(a)に示されるような状態
の場合、IRED22cが発光されれば、指3が伸びて
いる方向に近い向きに信号光が投射でき、受光レンズ3
3を介してPSD23に大きな光量の光が入射される。
それに比べて、IRED22b、IRED22aの光
は、順次少ない光量で、受光レンズ33を介してPSD
23に入射されるものと考えられる。
【0054】図9は、このような各IREDの投光方向
の違いを考慮して測距行う場合の動作を説明するフロー
チャートである。先ず、ステップS31にて、図示され
ない測光センサにより、被写体輝度の測定がなされ(測
光値B)、次いでステップS32にて予め定められた測
光値B0と比較される。すなわち、測定された測光値B
がB0 よりも大きければ、明るいシーンであるとして、
図4のフローチャートのステップS2へ移行し、以降の
処理が行われる。
【0055】一方、上記ステップS32にて明るいシー
ンではないと判定された場合は、複数のIREDを切換
えて発光させる。すなわち、ステップS33でIRED
22aが発光され、続くステップS34にてこのIRE
D22aによるパルス光量Pa が判定される。同様にし
て、ステップS35でIRED22cが発光されると、
ステップS36にてこのIRED22cのパルス光量P
c が判定される。
【0056】そして、ステップS37に於いて、光量比
が判定される。ここで、該光量比(Pc /Pa )が所定
の値rより大きければ、撮影者1の指3によるAF光の
遮りは発生していないと判定される。
【0057】一方、上記ステップS37に於いて、上記
光量比(Pc /Pa )が所定の値rより小さい場合に
は、ステップS38に移行して警告部28により警告が
行われる。この警告以降は、測距動作を停止するように
しても良いし、図4のフローチャートと同様に固定焦点
に設定して撮影動作を行うようにしても良い。
【0058】また、上記ステップS37でAF光の遮り
がないものと判定された場合は、周知の測距、撮影の動
作が行われるようになっている。このように、第3の実
施の形態によれば、複数設けられたIREDの各々を発
光させたときのパルス光量の違いによって、指かかりを
判定することが可能となる。
【0059】また、この第3の実施の形態では、マルチ
AFの投光方向を考慮したので、カメラのホールディン
グ位置まで考慮している。これにより、正確な指かかり
検知が可能となる。
【0060】ところで、以上述べた第1乃至第3の実施
の形態では、主に光投射型(アクティブタイプ)のAF
について説明したが、この発明の考え方を応用すれば、
2つの受光レンズの視差に従って像の相対ずれ量を検出
して測距を行う、いわゆるパッシブタイプのAFの指か
かり問題を対策することも可能である。
【0061】図10は、この発明の第4の実施の形態
で、パッシブタイプのAFが適用されたカメラの構成を
示したもので、同図(a)はこの第4の実施の形態によ
るカメラの外観図、同図(b)はパッシブ型のAFの三
角測距の原理を説明する図である。また、図11は、第
4の実施の形態によるカメラの測距系の構成を示すブロ
ック図である。
【0062】カメラボディ10aの前面部には、撮影レ
ンズ11、パッシブタイプのAFの受光レンズ43a、
43b、ファインダ対物窓14、ストロボ16、補助光
部44等が配置されている。また、カメラボディ10の
上面部には、レリーズ釦17が設けられている。
【0063】これらのパッシブタイプのAFの受光レン
ズ43a、43bの後方には、図10(b)及び図11
に示されるように、2つのセンサアレイ23R、23L
が配置されている。そして、入射される被写体の像(光
の濃淡分布)に基いて、アレイを構成する各センサ出力
が変化し、これを基に被写体距離Lが求められる。
【0064】上記補助光部44は、ドライバ45を介し
てCPU20により駆動制御される。また、センサアレ
イ23L、23Rの出力は、相関演算部46を介してC
PU20に供給される。
【0065】センサアレイ23L、23R上の像は、三
角測距の原理に従って、近距離の被写体の場合、相対的
に離れた位置に結像し、遠距離の被写体の場合、相対的
に2つの像の結像位置は近付く。これらの像のずれ量を
検出するのが、上記相関演算部46である。
【0066】このような構成のカメラでは、上記AFの
受光レンズ43a、43bの近傍に、セルフタイマ用の
表示LED、または補助光部44が配置される。この補
助後部44付近に指がかかると、図11に示されるよう
に、その光が反射して、AF用のセンサアレイに強い光
が入射されることを用いて警告が行われる。
【0067】したがって、測距に先立ってこれを発光さ
せ、図12に示されるようなフローチャートに従ってセ
ンサアレイ出力を判定すれば、指かかりの判定及び警告
が可能となる。
【0068】図12(a)は、投光時に右と左のセンサ
アレイ出力がアンバランスになることを利用した測距動
作を説明するフローチャートの例であり、図12(b)
は投光時と非投光時の右センサアレイの出力が大きく変
化するか否かで判定を行っている測距動作を説明するフ
ローチャートの例である。
【0069】図12(a)を参照すると、ステップS4
1で投光時の右のセンサアレイ23Rの出力PR が得ら
れ、続いてステップS42で投光時の左のセンサアレイ
23Lの出力PL が得られる。
【0070】そして、ステップS43に於いて、両セン
サアレイ23R、23Lのバランスが判定される。ここ
で、上述したように、両センサアレイ23R、23Lの
出力がアンバランスであれば、ステップS44に移行し
て警告部28により警告がなされた後、通常の測距、撮
影動作が行われる。一方、上記ステップS43でセンサ
アレイ23R、23Lの出力がアンバランスではないと
判定された場合には、警告せずに通常の測距、撮影動作
が行われる。
【0071】また、図12(b)を参照すると、ステッ
プS46で非投光時の右のセンサアレイ23Rの出力P
R1が得られ、続くステップS47で投光時の右のセンサ
アレイ23Rの出力PR2が得られる。
【0072】次いで、ステップS48にて、上述した投
光時と非投光時のセンサアレイ23Rの出力PR1とPR2
が比較される。ここで、上述したように、投光時と非投
光時のセンサアレイ23Rの出力が大きく変化する場合
は、ステップS49に移行して警告部28により警告が
なされた後、通常の測距、撮影動作が行われる。一方、
上記ステップS48で投光時と非投光時のセンサアレイ
23Rの出力の変化が小さいと判定された場合には、警
告せずに通常の測距、撮影動作が行われる。
【0073】尚、ここでは図12(a)、(b)のフロ
ーチャートを別々に動作させるとして説明したが、これ
に限られるものではなく、両方を組合わせて採用しても
効果的である。
【0074】以上説明したように、この第4の実施の形
態によれば、パッシブタイプのAFでも指かかりの問題
を対策し、失敗のない写真撮影が可能となる。また、セ
ルフタイマ表示用のLEDを利用する応用についても上
述した通りである。
【0075】次に、この発明の第5の実施の形態を説明
する。この第5の実施の形態は、この発明をAFによる
測距ではなく、ストロボ等の指かかりに応用した例であ
る。
【0076】図13は、この発明の第5の実施の形態を
示すもので、(a)は撮影者がカメラを構えてストロボ
の前面を指で遮っている状態を示した図、(b)は同図
(a)のカメラのストロボ及びその周辺部の構成を示す
ブロック図である。
【0077】このカメラは、カメラボディ10bの前面
部に配置されたストロボ16の近傍に測光センサ26′
が設けられている。そして、この測光センサ26′の出
力は、スイッチ回路38から、光量検出回路25または
測光回路47を介してCPU20に供給される。また、
ストロボ16は、発光時間の長さが異なる発光制御回路
48、49を介してCPU20により発光制御される。
【0078】ストロボ内蔵型のカメラでは、図13
(a)及び(b)に示されるように、ストロボ16のレ
イアウトによっては、撮影者1の指3がストロボ16の
光を遮ってしまい、撮影された写真の露出が不足してし
まうことがある。
【0079】そこで、上述したように、ストロボ16の
近傍に測光センサ26′が設けられ、ストロボ16から
の光が指3に反射している状態が検出できるようにし、
この検出結果に従って、警告が発せられるようにしてい
る。但し、撮影後になって失敗がわかってもフィルムが
無駄になるので、撮影前にストロボ16がプリ発光し
て、警告できるように、レリーズ釦17の軽い押込み状
態をCPU20が検知してプリ発光を行うようにする。
【0080】また、このプリ発光で大きなエネルギーが
消費されると、実際の露出時にエネルギーが不足する
上、被写体がまぶしさを感じる。そのため、発光の長さ
が決定される発光制御回路48、49が2種類用意さ
れ、プリ発光と本発光では発光の長さを変え、プリ発光
の発光光量を小さく抑えるようにしている。
【0081】次に、図14のフローチャートを参照し
て、第5の実施の形態によるカメラの撮影動作を説明す
る。撮影動作に入ると、先ずステップS51にて、発光
制御回路48により短かい時間でのプリ発光が行われ
る。そして、ステップS52にて、露出制御用の測光セ
ンサ26′が利用されて、その時入射されるパルス光量
1 が得られる。
【0082】次いで、ステップS53に於いて、このパ
ルス光量P1 が判定される。すなわち、パルス光量P1
が所定値P0 より大きい場合は、ステップS54に移行
して、警告部28により警告が行われる。一方、パルス
光量P1 より所定値P0 が大きい場合には、ステップS
55に移行して、発光制御回路48よりも長い時間発光
させる発光制御回路49によってストロボ16の本発光
が行われて、撮影が行われる。
【0083】尚、この第5の実施の形態では、センサ2
6′として測光センサを利用することを前提としたが、
これは上述した実施の形態で利用したリモコンセンサで
代用しても良い。
【0084】このように、第5の実施の形態によれば、
ストロボの発光を撮影者が指で遮ってしまうことによっ
て生じる露出を失敗した写真を防止することができる。
次に、この発明の第6の実施の形態を説明する。
【0085】この第6の実施の形態では、リモコンセン
サを2つ並べて配設し、図15(a)に示されるよう
に、撮影者の中指がストロボ等にかかってストロボ光を
遮ってしまう状態を検出しようとするものである。
【0086】つまり、図15(b)に示されるように、
中指3がカメラボディ10cの縦方向に配設されたリモ
コンセンサ26a、26bの何れも遮っている状態で
は、撮影者の指が正しい位置にあるものと判断する。こ
れに対し、図15(a)に示されるように、正しい位置
に撮影者の指3が置かれていない状態では、リモコンセ
ンサ26aのみが遮られてしまうものと想定している。
【0087】上記リモコンセンサ26a、26bは、図
15(c)に示されるように、カメラ内部の回路に接続
されている。すなわち、リモコンセンサ26a、26b
は、CPU20により切換制御されるスイッチ回路38
a、38bを介して、リモコン回路39及びコンパレー
タ50に接続されている。そして、上記リモコン回路3
9及びコンパレータ50の出力は、CPU20に供給さ
れる。
【0088】したがって、リモコンセンサ26a、26
bの出力は、CPU20が切換えるスイッチ回路38
a、38bの作用によって、リモコン回路39またはコ
ンパレータ50のいずれかに供給される。
【0089】リモコンセンサ26a、26bがリモコン
回路39に接続される場合、該センサが2つ並列で受信
されるため、リモコン受信範囲が広くなったり、到達距
離が遠くなるような副次効果がある。また、リモコンセ
ンサ26a、26bがコンパレータ50に接続された場
合、2つのリモコンセンサ26a、26bの受光量の差
がCPU20に入力される。
【0090】したがって、CPU20は、この受光量の
差に基いて、図16に示されるようなフローチャートの
動作を実行する。すなわち、ステップS61にて、リモ
コンセンサ26aの光量Pa が得られ、続いてステップ
S62にてリモコンセンサ26bの光量Pb が得られ
る。そして、ステップS63に於いて、2つのリモコン
センサ26a、26bの光量Pa 、Pb が判定される。
【0091】ここで、リモコンセンサ26aに入射され
る光の量(Pa )がリモコンセンサ26bの光量(P
b )よりも小さい場合のみ、指かかりとして検知され
る。この場合は、ステップS64に移行して警告部28
による警告がなされる。
【0092】この第6の実施の形態でも、暗いシーンで
は判定が困難になるが、上述した第5の実施の形態のよ
うに、プリ発光等を組合わせれば対応可能となる。以上
説明したように、第6の実施の形態によれば、撮影者の
指が正しい位置にあるか否かを判定して、指かかりを防
止することができる。
【0093】また、上述した第6の実施の形態ではリモ
コンセンサを用いた例を説明したが、これに限られず
に、例えばAFセンサ、測光センサ等を利用しても良
く、発光手段としてAFIRED、セルフLED等を応
用して利用することも可能である。
【0094】更に、警告部28による警告方法として
は、ファインダ内LEDの点滅や、ファインダ内測距枠
の点滅、ブザーの発音等、種々の公知技術を利用すれば
良い。また、上述した第1の実施の形態に於いて、光量
比PA /PR <rの判定(図4の4のフローチャートの
ステップS3)、第3の実施の形態に於いて光量比Pc
/Pa <rの判定(図9のフローチャートのステップS
37)、第4の実施の形態に於いて光量PR >>PL の判
定(図12(a)のフローチャートのステップS4
3)、PR2>>PR1の判定(図12(b)のフローチャー
トのステップS48)、第5の実施の形態に於いてP1
>P0 の判定を行っているが、第2の実施の形態のr0
<PA /PR <r1 (図7のフローチャートのステップ
S24)のように、比が所定範囲内となるような判定を
行っても良く、これらの比較演算は設計に応じて適宜選
択すれば良い。
【0095】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成を得ることができる。 (1) 被写体から入射する光信号を判定する光判定手
段と、上記光判定手段の判定結果に基いてカメラの制御
を決定する制御手段と、から成るカメラに於いて、上記
光判定手段とは異なる位置に設けられたリモコン受光手
段とを具備し、上記制御手段は、上記リモコン受光手段
と上記光判定手段の出力結果に従って撮影者が上記光判
定手段を指で隠しているか否かを判定することを特徴と
するカメラ。
【0096】(2) 被写体方向に光を投射する光投射
手段と、上記光投射手段に近接した位置に配置した上記
被写体から入射する光信号を判定する光判定手段と、上
記光投射手段の非投射状態に於いて、上記光判定手段の
出力に従って、カメラの制御を決定する制御手段と、か
ら成るカメラに於いて、上記制御手段が、上記光投射手
段を投射制御した状態に於いて、上記光判定手段の出力
を判定し、撮影者が上記光投射手段を指で隠しているか
否かを判定することを特徴とするカメラ。
【0097】(3) 被写体からの光を受光し、第1光
電変換信号を出力する第1光電変換素子を含む第1の受
光手段と、この第1の受光手段とは異なる位置に配置さ
れ、第2光電変換信号を出力する光電変換素子を含む第
2光電変換素子を含む第2の受光手段と、上記第1及び
第2光電変換信号を受け、これらの信号に基いてカメラ
の制御を行う制御手段と、上記第1及び第2光電変換信
号に基いて、上記第1の受光手段若しくは上記第2の受
光手段の何れかを撮影者が覆っているかを判定する判定
手段と、を具備したことを特徴とするカメラ。
【0098】上記(3)に記載のカメラによれば、新た
に検出素子を設けることなく、カメラ制御のために設け
られている第1及び第2光電変換素子の出力を用いて、
指かかり等の撮影者によって受光手段を覆っているかを
判定することができる。
【0099】(4) 上記第1光電変換素子若しくは上
記第2光電変換素子は、被写体距離を検出するためのア
クティブ測距用受光素子、パッシブ用測距用受光素子、
リモコン信号受信用受光素子、若しくは被写体輝度を測
定するための測光用受光素子の何れかであることを特徴
とする上記(3)に記載のカメラ。
【0100】上記(4)に記載のカメラによれば、上記
各受光素子はカメラ制御のためにしばしば備えられてい
る受光素子であり、新たに検出素子を設けることがなく
指かかり等を検出することができる。
【0101】(5) 上記第1の受光手段及び上記第2
野受光手段は、互いに隣接する位置に設けられているこ
とを特徴とする上記(3)に記載のカメラ。上記(5)
に記載のカメラによれば、指かかりした場合に、検出す
ることが容易となる。
【0102】(6) 上記第1受光素子及び上記第2受
光素子の少なくとも1つはカメラ制御用の光電変換信号
を出力する素子部と上記覆い検出用の光電変換信号を出
力する素子部とがそれぞれ独立して一体に構成されてい
ることを特徴とする上記(3)に記載のカメラ。
【0103】上記(6)に記載のカメラによれぱ、上記
覆い検出用に最適の設計をすることが可能となり、ま
た、覆い検出用の素子を近距離測距用や多点AF検出用
等の他の用途に使用することが可能となる。
【0104】(7) 上記第1受光素子及び上記第2受
光素子の少なくとも1つは、2個所に分けて配置されて
いることを特徴とする上記(3)に記載のカメラ。上記
(7)に記載のカメラによれば、受光範囲が広くなり、
また信号出力を多くすることができる。
【0105】(8) 上記判定手段は、上記光電変換信
号の定常光成分に基いて上記判定を行うことを特徴とす
る上記(3)に記載のカメラ。上記(8)に記載のカメ
ラによれば、特別にパルス光成分を検出するための回路
を設ける必要がなく構成が簡単となる。
【0106】(9)上記判定手段の結果、上記覆いを検
出した場合には、警告表示を行う表示手段を有すること
を特徴とする上記(3)に記載のカメラ。上記(9)に
記載のカメラによれば、指かかり等の覆いがなされた場
合には、警告表示がなされるので、撮影者は誤測距等を
することがない。
【0107】(10) 上記カメラは、更に、被写体に
向けて光を投射する投射手段を有し、上記判定手段は、
上記投射時に於ける上記第1及び第2光電変換信号に基
いて上記判定を行うことを特徴とする上記(3)に記載
のカメラ。
【0108】上記(10)に記載のカメラによれば、周
囲光が暗い場合でも、投射時に於ける第1及び第2光電
変換信号に基いて、指かかり等、撮影者による受光手段
の覆いを検出することができる。
【0109】(11) 上記投射手段の投光素子は、ア
クティブAF測距用の発光素子、周囲が暗い場合のAF
補助光用の発光素子、ストロボ発光管、セルフタイマ表
示素子の何れかであることを特徴とする上記(10)に
記載のカメラ。
【0110】上記(11)に記載のカメラによれば、指
かかり等の覆いを特別に素子を設けることがなく検出す
ることができる。 (12) 上記第1及び第2の受光手段の少なくとも何
れか1つは、上記カメラに内蔵されたストロボ装置の近
傍に配置されたことを特徴とする上記(3)に記載のカ
メラ。
【0111】上記(12)に記載のカメラによれば、ス
トロボ装置に指かかり等が発生した場合でもこのことを
検知することができ、照明不足とならないようにするこ
とができる。
【0112】(13) 上記判定手段は、上記第1及び
第2受光変換出力に基いて定常光成分若しくは信号光成
分の比に基いて、上記判定を行うことを特徴とする上記
(3)に記載のカメラ。
【0113】上記(13)に記載のカメラによれぱ、簡
単な演算で判定を行うことができる。 (14) カメラ制御用の第1及び第2センサの出力に
基いて、上記第1及び第2センサの何れか一方が覆われ
ているか否かを判定することを特徴とするカメラ。
【0114】上記(14)に記載のカメラによれぱ、新
たにセンサを設けることなく、指かかり等の撮影者によ
るセンサ覆いを検出することができる。 (15) 被写体に向けて光を投光する投光手段と、こ
の投光手段の近傍に配置され、光電変換信号を出力する
光電変換素子を含む受光手段と、上記光電変換信号を受
け、これらの信号に基いてカメラの制御を行う制御手段
と、上記投光手段の投光時に於ける上記光電変換信号に
基いて、上記投光手段を撮影者が覆っているかを判定す
る判定手段と、を具備したことを特徴とするカメラ。
【0115】上記(15)に記載のカメラによれば、投
光手段を手等で覆っていることを判定することができ
る。 (16) 上記投光手段は、被写体にストロボ光を投光
するストロボ装置であることを特徴とする上記(15)
に記載のカメラ。
【0116】上記(16)に記載のカメラによれば、ス
トロボ装置を手等で覆い、露光不足となることを防止す
ることができる。尚、投光手段は、ストロボ装置に限ら
ず、測距用の投光手段であっても、本発明を適用できる
ことは勿論である。
【0117】(17) 上記光電変換素子は、測光用の
光電変換素子であることを特徴とする上記(15)に記
載のカメラ。上記(17)に記載のカメラによれば、新
たに専用の光電変換素子を設けることなく、投光手段を
覆っていることの判定を行うことができる。尚、この光
電変換素子は、測光用の光電変換素子に限らず、被写体
距離を検出するためのアクティブ測距用受光素子、パッ
シブ測距用受光素子、またはリモコン信号受信用受光素
子と兼用しても良いことは勿論である。
【0118】(18) 上記判定手段は、上記投光手段
の本投光に先立って、予備的に投光を行い、この予備投
光時に上記判定を行うことを特徴とする上記(15)に
記載のカメラ。上記(18)に記載のカメラによれば、
本投光に先立って、撮影者に投光手段が覆われているか
を判定できるので、撮影失敗を防止することができる。
【0119】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、カメ
ラの前面側に配置されたAF光学系やストロボ等を撮影
者が撮影時に指等で遮ることによって生じる撮影の失敗
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るカメラの測
距系の構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は撮影者がカメラを構えた状態を示した
図、(b)は撮影者が構えたカメラにストラップがかか
っている状態を示した図である。
【図3】(a)は測距手段として測距用光を投射するい
わゆるアクティブタイプのAFを用いたカメラの概略的
なブロック図、(b)はパルス信号光と定常光を説明す
るタイミングチャートである。
【図4】第1の実施の形態に於けるカメラの測距動作を
説明するフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態の変形例で、カメラの測距系
の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態を示すもので、リ
モコンセンサの受光光量検出回路として、パルス的な光
量を検出できるカメラの測距系の構成を示したブロック
図である。
【図7】第2の実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図8】この発明の第3の実施の形態を示すもので、
(a)はカメラの測距系の構成を概略的に示すブロック
図、(b)はこの第3の実施の形態による撮影シーンの
例を示した図である。
【図9】第3の実施の形態による、各IREDの投光方
向の違いを考慮して測距行う場合の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図10】この発明の第4の実施の形態で、パッシブタ
イプのAFが適用されたカメラの構成を示したもので、
(a)はこの第4の実施の形態によるカメラの外観図、
(b)はパッシブ型のAFの三角測距の原理を説明する
図である。
【図11】第4の実施の形態によるカメラの測距系の構
成を示すブロック図である。
【図12】第4の実施の形態の動作を説明するもので、
(a)は投光時に右と左のセンサアレイ出力がアンバラ
ンスになることを利用した測距動作を説明するフローチ
ャートの例であり、(b)は投光時と非投光時の右セン
サアレイの出力が大きく変化するか否かで判定を行って
いる測距動作を説明するフローチャートの例である。
【図13】この発明の第5の実施の形態を示すもので、
(a)は撮影者がカメラを構えてストロボの前面を指で
遮っている状態を示した図、(b)は同図(a)のカメ
ラのストロボ及びその周辺部の構成を示すブロック図で
ある。
【図14】第5の実施の形態によるカメラの撮影動作を
説明するフローチャートである。
【図15】この発明の第6の実施の形態を示すもので、
(a)は撮影者の中指がストロボ等にかかってストロボ
光を遮ってしまう状態を示した図、(b)は撮影者の指
が正しい位置にあるものと判断された状態を示した図、
(c)は第6の実施の形態のカメラのリモコンセンサ及
びその周辺部の構成を示すブロック図である。
【図16】第6の実施の形態によるカメラの指かかり検
出の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮影者、 2 手、 3 指、 5 被写体、 10、10a、10b、10c カメラボディ10、 11 撮影レンズ11、 12、13 AF用窓、 14 ファインダ対物窓、 15 受光センサ、 16 ストロボ、 17 レリーズ釦、 18 ストラップ、 20 CPU、 21 AF回路、 22、22a、22b、22c 赤外発光ダイオード
(IRED)、 23 AF用の受光センサ(光位置検出素子(PS
D)) 24、25 光量検出回路、 25a パルス光量検出回路、 26、26a、26b 受光センサ(リモコンセン
サ)、 27レンズドライバ(LD)、 28 警告部、 29 接眼レンズ、 31 ドライバ、 32 投光レンズ、 33 受光レンズ、 34a、34b プリアンプ、 35 パルス光量回路、 36 比演算回路、 37a、37b 定常光検出回路、 38 スイッチ(SW)回路、 39 リモコン回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの光を受光し、第1光電変換
    信号を出力する第1光電変換素子を含む第1の受光手段
    と、 この第1の受光手段とは異なる位置に配置され、第2光
    電変換信号を出力する光電変換素子を含む第2光電変換
    素子を含む第2の受光手段と、 上記第1及び第2光電変換信号を受け、これらの信号に
    基いてカメラの制御を行う制御手段と、 上記第1及び第2光電変換信号に基いて、上記第1の受
    光手段若しくは上記第2の受光手段を撮影者が覆ってい
    るかを判定する判定手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記カメラは、更に、光を投射する投射
    手段を有し、上記判定手段は、上記投射時に於ける上記
    第1及び第2光電変換信号に基いて上記判定若しくは上
    記投射手段を撮影者が覆っているかの判定を行うことを
    特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 被写体に向けて光を投光する投光手段
    と、 この投光手段の近傍に配置され、光電変換信号を出力す
    る光電変換素子を含む受光手段と、 上記光電変換信号を受け、これらの信号に基いてカメラ
    の制御を行う制御手段と、 上記投光手段の投光時に於ける上記光電変換信号に基い
    て、上記投光手段を撮影者が覆っているかを判定する判
    定手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005351711A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Topcon Corp 測量機
US7499097B2 (en) 2004-02-25 2009-03-03 Casio Computer Co., Ltd. Electronic camera equipped with an automatic focusing function

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