JP2000080830A - 自動車用ドアクロージャ装置のドアロックユニット - Google Patents

自動車用ドアクロージャ装置のドアロックユニット

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JP2000080830A
JP2000080830A JP24989998A JP24989998A JP2000080830A JP 2000080830 A JP2000080830 A JP 2000080830A JP 24989998 A JP24989998 A JP 24989998A JP 24989998 A JP24989998 A JP 24989998A JP 2000080830 A JP2000080830 A JP 2000080830A
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wire
lock unit
door lock
closure device
latch plate
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JP24989998A
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Fumio Kobayashi
二三雄 小林
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OI SEISAKUSHO CO Ltd
Mitsui Kinzoku ACT Corp
Original Assignee
OI SEISAKUSHO CO Ltd
Ohi Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の低減を図ることができる自動車用
ドアクロージャ装置のドアロックユニットを提供する 【解決手段】 ベース13の一方及び他方の上辺44、
48に、アウタチューブ14にて被覆されたワイヤ5を
上下方向で挟持する上下一対の折曲片45、46、4
9、50を、それぞれ内向きに一体形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用ドアク
ロージャ装置のドアロックユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の側部のスライドドアや、後部の
バックドアには、ドアクロージャ装置が設けられている
ものがある。すなわち、ドアを半分だけ閉めた状態にす
ると、内蔵したモーターの駆動力でドアを完全に閉めた
状態にする装置である〔類似技術として、日産自動車株
式会社が平成5年5月に発行した新型車解説書(W30
−1)のD−31〜35頁参照〕。
【0003】この種のドアクロージャ装置は、ドアの内
部に設けられた駆動ユニットとドアロックユニットとか
ら構成されている。駆動ユニットとドアロックユニット
とはワイヤにて連結されており、駆動ユニットに設けら
れたモータの駆動力をワイヤを介してドアロックユニッ
トに伝達するようになっている。ワイヤは、保護のため
にアウタチューブにて被覆されている。
【0004】駆動ユニットとドアロックユニットとは、
ドアの長手方向に沿って配置されているため、ワイヤ
は、基本的にドアの長手方向に沿って配策されることな
る。しかし、ドアロックユニット側の端部では、ドアが
閉まる直前で長手方向に直交する方向へ移動するため、
該ワイヤの端部も長手方向からその直交方向へ曲げられ
る。ワイヤは、アウタチューブにて被覆されており、曲
げるとそれを復元させる方向に弾性反力が生じるため、
従来はワイヤの曲がった状態を維持するために、曲がっ
た部分を複数のクリップを用いてベースに固定してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ワイヤの曲がった状態を維
持するために、複数のクリップでワイヤを取付ける構造
にしているため、部品点数の増加を招くと共に、取付作
業が面倒になる。
【0006】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、部品点数の低減を図ることが
できる自動車用ドアクロージャ装置のドアロックユニッ
トを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
軸を中心にリリース位置からハーフラッチ位置を経てフ
ルラッチ位置まで往復回動自在で且つフルラッチ位置で
車体側に設けられたストライカと係合するラッチプレー
トと、該ラッチプレートの縁部に形成した係合部に対し
上昇時に上端を係合させてラッチプレートをフルラッチ
位置へ回動させる上下方向に沿って設けられたクローズ
レバーと、L形に曲折したベースの一方の上辺沿ってド
アの長手方向に導かれ且つ他方の上辺に沿って長手方向
に直交する方向に曲げられると共に側辺に沿って下側に
曲げられてクローズレバーの下端に連結されるワイヤと
を備え、該ワイヤがアウタチューブにて被覆されている
ものであって、前記ベースの一方及び他方の上辺に、ア
ウタチューブにて被覆されたワイヤを上下方向で挟持す
る上下一対の折曲片を、それぞれ内向きに一体形成し
た。
【0008】請求項1記載の発明によれば、ベースの上
辺に一体形成した上下一対の折曲片により、アウタチュ
ーブで被覆されたワイヤを曲げた状態で取付けるため、
従来のように複数のクリップを使用する場合に比べて、
部品点数を低減することができると共に、取付作業が容
易になる。
【0009】請求項2記載の発明は、上下一対の折曲片
のいずれか一方の先端に他方側へ向けたフックを形成し
た。
【0010】請求項2記載の発明によれば、折曲片の先
端にフックを形成したため、アウタチューブにて被覆さ
れたワイヤの内側への離脱を防止することができる。
【0011】請求項3記載の発明は、上下の折曲片の形
成位置をワイヤの経路に沿って互いにずらした。
【0012】請求項3記載の発明によれば、上下の折曲
片の形成位置がワイヤの経路に沿ってずれているため、
上下の折曲片の間にワイヤを挟む作業が容易である。
【0013】請求項4記載の発明は、ベースにおけるア
ウタチューブの端部に対応する部位に切起部を形成する
と共に該切起部の先端に溝部を切欠き形成し、該溝部内
にアウタチューブの端部を圧入固定した。
【0014】請求項4記載の発明によれば、アウタチュ
ーブの端部を切起部の溝部内に圧入固定したため、アウ
タチューブの端部の固定が確実になる。
【0015】請求項5記載の発明は、クローズレバー及
びワイヤをラッチプレートの外側周辺部の略同一面上に
配置すると共に、ワイヤをラッチプレートの上側を通し
てから下側に曲げてクローズレバーの下端に連結した。
【0016】請求項5記載の発明によれば、クローズレ
バー及びワイヤをラッチプレートの外側周辺部の略同一
面上に配置したため、ドアロックユニットの厚さを減少
させることができる。従って、ドアロックユニットが昇
降ガラスのスペースを圧迫せず、ドア内部における昇降
ガラスのレイアウトが容易になる。また、クローズレバ
ーを上下方向に沿って設け且つワイヤをラッチプレート
の上側を通してから下向きに曲げているため、クローズ
レバー及びワイヤの対応部がそれぞれ縦方向になり、ド
アロックユニットの幅サイズ(厚さと直交するサイズ)
を減少させることもできる。従って、ドア自体の厚さを
減少させることができ、車室内スペースの拡大及び見映
えの向上を図ることができる。更に、ワイヤをクローズ
レバーの下端に連結したため、ワイヤの駆動力がクロー
ズレバーを介していったんUターンしてからラッチプレ
ートに伝達されるため、ドアロックユニットの上下サイ
ズを減少させることができる。従って、ドアロックユニ
ットの上下空間への他部品のレイアウトが容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な一実施形
態を図面に基づいて説明する。この実施形態は、ワゴン
車におけるスライドドアを例にして説明する。
【0018】図1に、スライドドア1の外観図を示す。
このスライドドア1は、前後方向に沿って開閉すると共
に、閉まる直前で車内側へ向けて移動し、車体に設けら
れたストライカ2と係合するようになっている。
【0019】スライドドア1の内部には、図2に示すよ
うに、駆動ユニット3とドアロックユニット4とをワイ
ヤ5で連結した構造のドアクロージャ装置6が設置され
ている。駆動ユニット3は、モータ7にて回転するピニ
オンギア8を、ラックギア9に係合させて、該ラックギ
ア9を減速させた状態で回転させている。このラックギ
ア9には、所定間隔で離間したブラケット10が固定さ
れており、該ブラケット10とラックギア9のそれぞれ
対応する位置に形成した切欠部11内に、ワイヤ5のT
形ヘッドピン12が係合されている。駆動ユニット3か
らドアロックユニット4に至るワイヤ5は、一端が駆動
ユニット3のベース3aに固定されたアウタチューブ1
4にて被覆されている。
【0020】次に、ドアロックユニット4の構造を説明
する。図3〜図10は、ドアロックユニット4の外観形
状を示す図であり、図11〜図14は、ドアロックユニ
ット4の内部構造を示す図であり、図15〜図19は、
ドアロックユニット4の作用を示す図である。
【0021】ドアロックユニット4は、基本的に、金属
パネルを加工して形成したL形ベース13に、樹脂製の
ボデー15(図12)を固定し、このボデー15に各種
の部品を組み付けた後に、カバー16にて覆った全体構
造をしている。アウタチューブ14にて被覆されたワイ
ヤ5は、ドアロックユニット4の上部にスライドドア1
の長手方向(前後方向)に沿って導かれた後、車外側に
折れ曲がってから、ドアロックユニット4の下部へ向け
て折れ曲がっている。
【0022】次に、アウタチューブ14にて被覆された
ワイヤ5のベース13に対する取付け方を、図10に基
づいて説明する。ベース13の前後方向に沿った上辺4
4には、上辺44の位置で内側に向けて形成された折曲
片45と、該折曲片45とは上辺44に沿った位置が異
なり且つ上辺44よりも持ち上がった状態で形成された
折曲片46とが一体的に設けられている。また、上側に
持ち上がった折曲片46の先端には下向きのフック47
も形成されている。
【0023】また、車外側に向かう上辺48にも同様
に、上辺48の位置で内側に向けて形成された折曲片4
9と、該折曲片49とは上辺48に沿った位置が異なり
且つ上辺48よりも持ち上がった状態で形成された折曲
片50とが一体的に設けられている。また、下側の折曲
片49の先端には上向きのフック51が形成されてい
る。更に、ベース13の車外側の側辺52の下方には切
起部30が一体形成されている。この切起部30の先端
には溝部30aが切欠き形成されている。
【0024】アウタチューブ14にて被覆されたワイヤ
5は、前後方向に沿って上下一対の折曲片45、46間
に挟持された後、車外側へ湾曲して他方の折曲片49、
50間で挟持される。各折曲片45、46、49、50
において、上側と下側との形成位置がアウタチューブ1
4経路に沿ってずれているため、上下の折曲片45、4
6、49、50の間にアウタチューブ14を挟む作業が
容易である。そして、各折曲片45、46、49、50
にアウタチューブ14を挟持した後、アウタチューブ1
4は下側に曲がって、その端部14aが切起部30の溝
部30a内に圧入固定される。アウタチューブ14の端
部14aからはワイヤ5が突出しており、該ワイヤ5の
先端にはボール31が設けられている。このボール31
は後述するクレビス29に係合される。
【0025】このように2組の折曲片45、46、4
9、50で保持されたアウタチューブ14は、自身の弾
性復元力により安定した状態になり、また各フック4
7、51にり内側への離脱が防止されている。また、こ
のワイヤ5のうち、ボデー15に沿って車外側に折れ曲
がっている部分、下側へ折れ曲がって部分は、後述する
ラッチプレート19の上方で且つ該ラッチプレート19
の略同一面上に位置している。カバー16及びボデー1
5には、車体側のストライカ2を受け入れるための導入
部17、18が形成されている(図3、図12参照)。
【0026】次に、ドアロックユニット4の内部構造
を、主に、図11と図15に基づいて説明する。図11
は、カバー16と、カバー16に取付けられる部品を外
した状態を示す図で、図15はカバー16に取付けられ
る部品も含めた状態で内部構造を簡略的に示した図であ
る。
【0027】このドアロックユニット4のボデー15に
おける導入部18を上方には、軸19aを中心に回動自
在なラッチプレート19が設けられている。このラッチ
プレート19には、下側にストライカ2を受け入れる係
合溝20が形成されていると共に、上側に係合部21が
形成されている。ラッチプレート19における係合溝2
0の両側には、それぞれハーフラッチ係合点22aと、
フルラッチ係合点22bとを有している。このラッチプ
レート19は、軸19aを中心に、リリース位置(図1
5の状態)からハーフラッチ位置(図16の状態)を経
てフルラッチ位置(図17の状態)まで往復回動できる
ようになっている。
【0028】ラッチプレート19の下側には、軸23a
を中心に回動自在なポウル23が取付けられている。こ
のポウル23は、ラッチプレート19の戻りを阻止する
もので、その一端がラッチプレート19のハーフラッチ
係合点22a及びフルラッチ係合点22bに係合するよ
うになっている。ポウル23の裏側には、ポウル23の
ハーフラッチ状態を検出するハーフラッチスイッチS1
が設けられている。このハーフラッチスイッチS1は、
ベース13に取付けられたブラケット24に支持されて
いる。ラッチプレート19の上側には、ラッチプレート
19のフルラッチ位置を検出するフルラッチスイッチS
2が設けられている。
【0029】ラッチプレート19の下側隣接位置におけ
る前記ラッチプレート19と略同一面上には、クローズ
レバー25が設けられている。このクローズレバー25
の下端26には、ピン27が設けられている。該ピン2
7は、カバー16の段形成された下端部16に設けた上
下方向での長孔28を貫通してから断面U形のクレビス
29に結合されている。このクレビス29に、アウタチ
ューブ14の端部14aから突出したワイヤ5の先端に
設けられているボール31が係合している。従って、ワ
イヤ5の端末のボール31が、ワイヤ5の経路として遠
い方の端部であるクローズレバー25に下端26に対し
て、クレビス29を介して連結された状態となる。ま
た、クローズレバー25の下端26は、ベース13に設
けられたバネ32により下側へ付勢されている。
【0030】クローズレバー25の上端33には、突起
34が形成されている。この突起34は、前記ラッチプ
レート19の係合部21と係合するように、ラッチプレ
ート19側を向いている。また、このクローズレバー2
5の上端33には、クローズレバー25の裏側へ向けて
面直方向に突出するピン35が設けられている。このピ
ン35は、ボデー15に形成されたガイド孔36を貫通
して裏側のプルレバー37の長孔38内に係合されてい
る。
【0031】ボデー15に形成されたガイド孔36は、
図12に示す如く、ピン35が水平に移動できるような
幅Wを有しており、ラッチプレート19側の縁部の下側
には、傾斜縁36aが形成されている。この傾斜縁36
aは、ワイヤ5でクローズレバー25を引っ張る方向
(上下方向)とは、所定の角度θだけラッチプレート1
9側に傾斜した状態で形成されている。
【0032】プルレバー37の長孔38は、ラッチプレ
ート19の軸19aを中心にした円弧形状をしている。
プルレバー37の上端39は、ラッチプレート19側へ
向けて曲折していると共に、該上端39の付け根部分が
軸37aにて回動自在に取付けられている。プルレバー
37の上端39付近には、バネ40が設けられており、
プルレバー37の下端をラッチプレート19側へ振るよ
うに付勢している。このバネ40とプルレバー37と
で、この実施形態の「付勢手段」が形成されている。
【0033】クローズレバー25の側方には、アウトサ
イドレバー41が軸41aを中心に回動自在に取付けら
れており、アウトサイドレバー41のクローズレバー2
5側の端部と、前記プルレバー37の上端39とが、プ
ルリンク42にて連結されている。また、アウトサイド
レバー41の反対側の端部と、ポウル23の反係合側の
端部とが連動リンク43にて連結されている。連動リン
ク43とアウトサイドレバー41とは、長孔43aによ
り遊びをもった状態で連結されている。
【0034】この実施形態によれば、ベース13の上辺
44、48に一体形成した上下一対の折曲片45、4
6、49、50により、アウタチューブ14で被覆され
たワイヤ5を曲げた状態で取付けるため、従来のように
複数のクリップを使用する場合に比べて、部品点数を低
減することができると共に、取付作業が容易になる。
【0035】また、クローズレバー25及びワイヤ5を
ラッチプレート19の外側周辺部の略同一面上に配置し
たため、ドアロックユニット4の厚さXを減少させるこ
とができる。すなわち、図5に示すように、スライドド
ア1の内部に設けられたドアロックユニット4は、前後
方向に厚みXが小さくなる。従って、スライドドア1内
部の昇降ガラスGやそれを保持するためのサッシュHの
スペースを圧迫せず、それらのレイアウトが容易にな
る。また、このようにドアロックユニット4の厚さXを
減少させても、カバー16の下端部16aを段形成する
ことにより剛性を高め、該下端部16aにクローズレバ
ー25の下端26を結合しているため、クローズレバー
25の取付剛性が低下することはなく、ワイヤ5からの
駆動力を確実に受け止めることができる。
【0036】更に、クローズレバー25を上下方向に沿
って設け且つワイヤ5をラッチプレート19の上側を通
してから下向きに曲げているため、クローズレバー25
及びワイヤ5の対応部がそれぞれ縦方向になり、ドアロ
ックユニット4の幅サイズY(厚さXと直交するサイ
ズ)を減少させることもできる。従って、スライドドア
1自体の厚さを減少させることができ、車室内スペース
の拡大及び見映えの向上を図ることができる。
【0037】加えて、ワイヤ5をクローズレバー25の
下端26に連結したため、ワイヤ5の駆動力がクローズ
レバー25を介していったんUターンしてからラッチプ
レート19に伝達されるため、ドアロックユニット4の
上下サイズZ(図3参照)を減少させることができる。
従って、ドアロックユニット4の上下空間への他部品の
レイアウトが容易になる。
【0038】次に、このドアロックユニット4の作用
を、図15〜図19に基づいて説明する。図15は、ス
ライドドア1が開いた開扉状態を示す図で、ラッチプレ
ート19はリリース位置にある。クローズレバー25も
バネ32の付勢力により下側に位置している。
【0039】次に、スライドドア1を閉めていって、ス
トライカ2がラッチプレート19の係合溝20内に侵入
すると、ラッチプレート19がリリース位置からハーフ
ラッチ位置まで回動して、ポウル23の一端がラッチプ
レート19のハーフラッチ係合点22aに係合する(図
16参照)。ポウル23がハーフラッチ係合点22aに
係合すると、その状態をハーフラッチスイッチS1が検
出して、駆動ユニット3側に信号を送り、モータ7を駆
動させる。
【0040】モータ7が駆動すると、ワイヤ5が引っ張
られるため、そのワイヤ5により、クローズレバー25
が上側へ引っ張られる。ワイヤ5の引っ張り方向は上向
きだが、ワイヤ5の連結点がクローズレバー25の下端
26であること(上端33が水平方向移動可能であ
る)、バネ40及びプルレバー37の長孔38によりピ
ン35が傾斜縁36a側へ付勢されることにより、ピン
35は傾斜縁36aに沿った所定の角度θでラッチプレ
ート19側へ移動するため、クローズレバー25の突起
34は、ラッチプレート19の係合部21に対して斜め
の「近道」を通って係合する。
【0041】クローズレバー25の突起34は、ピン3
5が傾斜縁36aの上端に達した点で、係合部21に係
合し、係合部21に係合した後は、円弧状の長孔38に
沿ってラッチプレート19を押す。クローズレバー25
の突起34の軌跡が、プルレバー37の長孔38に沿っ
た円弧状になるため、係合部21に係合した後におい
て、ラッチプレート19を確実にフルラッチ位置へ回動
させることができる(図17参照)。ラッチプレート1
9がフルラッチ位置になると、ポウル23の一端がラッ
チプレート19のフルラッチ係合点22bに係合して戻
りを防止する。
【0042】ラッチプレート19がフルラッチ位置まで
移動すると、その状態をフルラッチスイッチS2が検出
して、駆動ユニット3のモータ7を逆回転させ、ワイヤ
5でクローズレバー25を押すことにより、クローズレ
バー25を降下させる(図18参照)。クローズレバー
25の降下は、ラッチプレート19がハーフラッチ位置
まで戻っても、その係合部21がクローズレバー25の
突起34に係合しない位置、即ち、フルラッチ位置に至
るまでの係合部21の軌跡外の位置まで行う。このよう
にすることにより、何らかの作用によりラッチプレート
19がハーフラッチ位置側へ回動しても、その係合部2
1が途中位置でクローズレバー25の突起34と係合す
ることがなく、ハーフラッチ位置に達することができ
る。そうすれば、ハーフラッチスイッチS1の検出によ
り、ラッチプレート19を再度フルラッチ位置へ回動さ
せることができる。上記の動作により、ラッチプレート
19は車体側のストライカ2を確実に係合した閉扉状態
となる。
【0043】閉扉状態のスライドドア1を開くには、図
示せぬアウトサイドハンドル等のを操作することによ
り、アウトサイドレバー41を反時計方向に回動させ
る。すると、プルリンク42にて引かれて、プルレバー
37の上端39が下がるため、プルレバー37の下端が
クローズレバー25のピン35ごとラッチプレート19
から離反する方向へ振れる。従って、クローズレバー2
5の突起34がラッチプレート19から大きく離れる
(図19参照)。
【0044】また、それと同時に、連動リンク43の作
用により、ポウル23の一端がラッチプレート19のフ
ルラッチ係合点22bからずれる。従って、ラッチプレ
ート19がハーフラッチ位置を経てリリース位置まで回
動し、スライドドア1は開扉状態となる。ラッチプレー
ト19をこのようにハーフラッチ位置を越えてリリース
位置まで回動させても、クローズレバー25の突起34
が前述のように大きくラッチプレート19から離れるた
め、クローズレバー25の突起34とラッチプレート1
9とが干渉することはない。
【0045】以上説明したように、この実施形態の付随
的効果として、クローズレバー25の突起34が、ワイ
ヤ5の引っ張り方向とは異なる角度θの短い距離で、ラ
ッチプレート19の係合部21と係合するため、ワイヤ
5のストローク量を短縮化することができる。従って、
駆動ユニット3のモータ7が回り出してから実際にラッ
チプレート19が回動するまでの空動量が減少し、ハー
フラッチ位置からフルラッチ位置に至るまでの時間が短
くなる。また、ワイヤ5を駆動するための駆動ユニット
3を小型化することができ、車体重量の軽減化を図るこ
とができると共に、スライドドア1の内部のスペース利
用性を向上させることができる。
【0046】尚、以上の説明では、ドアクロージャ装置
を搭載するドアとして、スライドドア1を例にしたが、
これに限定されず、自動車の後部に設けられた上開き方
式のバックドア等に搭載することもできる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ベースの
上辺に一体形成した上下一対の折曲片により、アウタチ
ューブで被覆されたワイヤを曲げた状態で取付けるた
め、従来のように複数のクリップを使用する場合に比べ
て、部品点数を低減することができると共に、取付作業
が容易になる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、折曲片の先
端にフックを形成したため、アウタチューブにて被覆さ
れたワイヤの内側への離脱を防止することができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、上下の折曲
片の形成位置がワイヤの経路に沿ってずれているため、
上下の折曲片の間にワイヤを挟む作業が容易である。
【0050】請求項4記載の発明によれば、アウタチュ
ーブの端部を切起部の溝部内に圧入固定したため、アウ
タチューブの端部の固定が確実になる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、クローズレ
バー及びワイヤをラッチプレートの外側周辺部の略同一
面上に配置したため、ドアロックユニットの厚さを減少
させることができる。従って、ドアロックユニットが昇
降ガラスのスペースを圧迫せず、ドア内部における昇降
ガラスのレイアウトが容易になる。また、クローズレバ
ーを上下方向に沿って設け且つワイヤをラッチプレート
の上側を通してから下向きに曲げているため、クローズ
レバー及びワイヤの対応部がそれぞれ縦方向になり、ド
アロックユニットの幅サイズ(厚さと直交するサイズ)
を減少させることもできる。従って、ドア自体の厚さを
減少させることができ、車室内スペースの拡大及び見映
えの向上を図ることができる。更に、ワイヤをクローズ
レバーの下端に連結したため、ワイヤの駆動力がクロー
ズレバーを介していったんUターンしてからラッチプレ
ートに伝達されるため、ドアロックユニットの上下サイ
ズを減少させることができる。従って、ドアロックユニ
ットの上下空間への他部品のレイアウトが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るドアクロージャ装
置をドアに搭載した自動車を示す斜視図。
【図2】ドアクロージャ装置の駆動ユニットとドアロッ
クユニットを示す側面図。
【図3】図2中矢示DA方向から見た側面図。
【図4】図5中矢示DB方向から見た側面図。
【図5】図3中矢示DC方向から見た平面図。
【図6】図3中矢示DD方向から見た底面図。
【図7】図2中矢示DE方向から見た側面図。
【図8】図5中矢示DF方向から見た側面図。
【図9】図7中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図10】ベースを示す斜視図。
【図11】図3からカバーを取り外した状態を示す側面
図。
【図12】ボデーを示す側面図。
【図13】カバーを取付けた状態における図11中矢示
SB−SB線に沿う断面図。
【図14】カバーを取付けた状態における図11中矢示
SC−SC線に沿う断面図。
【図15】ラッチプレートがリリース位置にあるドアロ
ックユニットを示す概略側面図。
【図16】ラッチプレートがハーフラッチ位置にあるド
アロックユニットを示す概略側面図。
【図17】ラッチプレートがフルラッチ位置にあるドア
ロックユニットを示す概略側面図。
【図18】ラッチプレートがフルラッチ位置にあり、ク
ローズレバーが降下した状態を示すドアロックユニット
の概略側面図。
【図19】ラッチプレートをリリース位置に戻す過程の
状態を示すドアロックユニットの概略側面図。
【符号の説明】
2 ストライカ 5 ワイヤ 13 ベース 14 アウタチューブ 14a 端部 15 ボデー 16 カバー 16a 下端部 19 ラッチプレート 20 係合溝 21 係合部 23 ポウル 25 クローズレバー 26 下端 30 切起部 33 上端 34 突起 35 ピン 36 ガイド孔 36a 傾斜縁 37 プルレバー(付勢手段) 40 バネ(付勢手段) 41 アウトサイドレバー 42 プルリンク 43 連動リンク 44、48 上辺 45、46、49、50 折曲片 47、51 フック 52 側辺 S1 ハーフラッチスイッチ S2 フルラッチスイッチ θ 所定の角度 G 昇降ガラス H サッシュ X ドアロックユニットの厚さサイズ Y ドアロックユニットの幅サイズ Z ドアロックユニットの上下サイズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸を中心にリリース位置からハーフラッ
    チ位置を経てフルラッチ位置まで往復回動自在で且つフ
    ルラッチ位置で車体側に設けられたストライカと係合す
    るラッチプレートと、該ラッチプレートの縁部に形成し
    た係合部に対し上昇時に上端を係合させてラッチプレー
    トをフルラッチ位置へ回動させる上下方向に沿って設け
    られたクローズレバーと、L形に曲折したベースの一方
    の上辺沿ってドアの長手方向に導かれ且つ他方の上辺に
    沿って長手方向に直交する方向に曲げられると共に側辺
    に沿って下側に曲げられてクローズレバーの下端に連結
    されるワイヤとを備え、該ワイヤがアウタチューブにて
    被覆されているものであって、 前記ベースの一方及び他方の上辺に、アウタチューブに
    て被覆されたワイヤを上下方向で挟持する上下一対の折
    曲片を、それぞれ内向きに一体形成したことを特徴とす
    る自動車用ドアクロージャ装置のドアロックユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用ドアクロージャ
    装置のドアロックユニットであって、 上下一対の折曲片のいずれか一方の先端に他方側へ向け
    たフックを形成したことを特徴とする自動車用ドアクロ
    ージャ装置のドアロックユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動車用ド
    アクロージャ装置のドアロックユニットであって、 上下の折曲片の形成位置をワイヤの経路に沿って互いに
    ずらしたことを特徴とする自動車用ドアクロージャ装置
    のドアロックユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自
    動車用ドアクロージャ装置のドアロックユニットであっ
    て、 ベースにおけるアウタチューブの端部に対応する部位に
    切起部を形成すると共に該切起部の先端に溝部を切欠き
    形成し、該溝部内にアウタチューブの端部を圧入固定し
    たことを特徴とする自動車用ドアクロージャ装置のドア
    ロックユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の自
    動車用ドアクロージャ装置のドアロックユニットであっ
    て、 クローズレバー及びワイヤをラッチプレートの外側周辺
    部の略同一面上に配置すると共に、ワイヤをラッチプレ
    ートの上側を通してから下側に曲げてクローズレバーの
    下端に連結したことを特徴とする自動車用ドアクロージ
    ャ装置のドアロックユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014194878A3 (de) * 2013-06-05 2015-01-22 Kiekert Aktiengesellschaft Betätigungselement für kraftfahrzeugtechnische anwendungen
JP2015034422A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置
WO2019042138A1 (zh) * 2017-08-28 2019-03-07 上海蔚来汽车有限公司 车门锁及包括该车门锁的车门

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