JP2015034422A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用ドアロック装置の防犯性を向上させるのに有効な技術を提供する。
【解決手段】 本発明に係る車両用ドアロック装置は、車両内側に配置される第1ケース111と車両外側に配置される第2ケース112とを備え少なくともラッチ機構及びロック機構を収容するハウジング110と、ハウジング110を保護するために第1ケース111及び第2ケース112のそれぞれのケース外面を被覆するカバー内面120cを有する保護カバー120と、第1ケース111及び第2ケース112を互いに連結する連結機構119と、保護カバー120に外部荷重が入力されたときに第1ケース111及び第2ケース112の少なくとも一方のケースのケース外面と保護カバー120のカバー内面との間に当接可能に介在してカバー内面120cが連結機構119に当接するのを規制する当接規制部としての複数のリブ116と、を含む。
【選択図】 図9

Description

本発明は、車両に設けられる車両用ドアロック装置に関する。
下記特許文献1には、この種の車両用ドアロック装置が開示されている。この車両用ドアロック装置では、その構成要素であるラッチ機構やロック機構等がハウジングに収容されている。また、この車両用ドアロック装置では、ハウジングを構成する第1ケースと第2ケースとの接合部を保護するための保護カバーがハウジングに取付けられている。この保護カバーによれば、第1ケースと第2ケースとの接合部に盗難用部材が直接的に作用するのを阻止することができる。
特開2006−233506号公報
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記の車両用ドアロック装置では、第1ケースに設けられた第1係合部と第1ケースに設けられた第2係合部とを互い係合させる連結機構によって、第1ケース及び第2ケースを一体状に連結することができる。この連結機構がハウジングと保護カバーとの間の領域に介在する場合、保護カバーが盗難用部材から外部荷重を受けると、この外部荷重が連結機構に作用して第1ケース及び第2ケースの連結を維持できなくなることが想定される。その結果、車両用ドアロック装置の防犯性が低下するという問題が生じる。
そこで本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、車両用ドアロック装置の防犯性を向上させるのに有効な技術を提供することである。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明に係る車両用ドアロック装置は、ラッチ機構、ロック機構、ハウジング、保護カバー、連結機構及び当接規制部を含む。ラッチ機構は、車体に取り付けられたストライカとの係合によって車両ドアを閉止状態に保持可能に構成される。ロック機構は、ラッチ機構をストライカとの係合が解除可能なアンロック状態、或いはストライカとの係合が解除不能なロック状態に設定する機能を果たす。ハウジングは、車両内側に配置される第1ケースと車両外側に配置される第2ケースとを備え少なくともラッチ機構及びロック機構を収容する収容体として構成される。保護カバーは、ハウジングを保護するために第1ケース及び第2ケースのそれぞれのケース外面を被覆するカバー内面を有する。連結機構は、第1ケースから当該第1ケースのケース外面とカバー内面とによって区画される区画領域に延出する第1係合部と第2ケースから区画領域に延出する第2係合部との係合によって、第1ケース及び第2ケースを互いに連結する。当接規制部は、保護カバーに外部荷重が入力されたときに、第1ケース及び第2ケースの少なくとも一方のケースのケース外面と保護カバーのカバー内面との間に当接可能に介在してカバー内面が連結機構に当接するのを規制する。これにより、保護カバーに外部荷重が作用しても、連結機構による第1ケース及び第2ケースの連結を維持することが可能になる。その結果、ハウジングが盗難用部材によって破損され難くなり防犯性が向上する。
上記の車両用ドアロック装置では、当接規制部は、第1ケース及び第2ケースの少なくとも一方のケースのケース外面から連結機構よりもカバー内面に近接した位置まで突出した複数のリブによって構成されるのが好ましい。この場合、複数のリブは、外部荷重を受けた保護カバーを支持することによってハウジングの剛性を高める第1の機能に加えて、連結機構を保護する第2の機能を達成する。従って、複数のリブを用いることによって当接規制部の構造を簡素化することができ、またこれら複数のリブが前述の第1の機能及び第2の機能の両立できるため合理的である。
上記の車両用ドアロック装置では、複数のリブは、いずれも第2ケースのケース外面に設けられており、また第2係合部と一体化されたリブを含むのが好ましい。これにより、連結機構に近接して配置されたリブによって連結機構をより確実に保護することができる。
上記の車両用ドアロック装置では、保護カバーは、取付けボルトによって第1ケース及び第2ケースのうちの少なくとも一方に締結固定される固定部を備えるのが好ましい。この場合、保護カバーに外部荷重が作用しても当接規制部が当該外部荷重に対抗するため、取付けボルト及び固定部が過大な荷重を受け難くなる。
以上のように、本発明によれば、車両用ドアロック装置の防犯性を向上させることが可能になった。
車両ドア101に設けられた車両用ドアロック装置100を車内前方側から視た図である。 図1中の車両用ドアロック装置100を車両前方から視た図である。 図1中の車両用ドアロック装置100を車両上方から視た図である。 図1中の保護カバー120を車内前方側から視た図である。 図1中の車両用ドアロック装置100のA−A線に関する断面構造を示す図である。 ハウジング110から保護カバー120が取り外された状態の車両用ドアロック装置100を車内前方から視た図である。 ハウジング110から保護カバー120が取り外された状態の車両用ドアロック装置100を車内後方から視た図である。 図7中のB領域の拡大図である。 図8中のC−C線に関する断面構造を示す図である。 保護カバー120の断面構造を示す図である。 図10の変更例に係る保護カバー120の断面構造を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、当該図面では、車両前方及び車両後方をそれぞれ矢印X1及び矢印X2で示し、車両外方(車両右方)及び車両内方(車両左方)をそれぞれ矢印Y1及び矢印Y2で示し、また車両上方及び車両下方をそれぞれ矢印Z1及び矢印Z2で示している。車両ドアに組付けられる前の状態の車両用ドアロック装置に対して、また車両ドアに組付けられた後の状態の車両用ドアロック装置に対して、これらの方向を適用することができる。
図1〜図3が参照されるように、本実施の形態の車両用ドアロック装置100は、車両ドア101を構成する車両外側のドアアウタパネルと車両内側のドアインナパネルとによって区画される領域に配置されている。この車両ドア101の典型例として、後席右側の車両ドアを記載している。この車両用ドアロック装置100は、ハウジング110及び保護カバー120を備えている。
図1に示すように、ハウジング110は、ラッチ機構130及びロック機構131を含む複数の構成要素を収容するための収容空間を有する。即ち、このハウジング110は、少なくともラッチ機構130及びロック機構131を収容する収容体として構成される。典型的には、ラッチ機構130のための収容空間は車体102に固定されたストライカ103に対向するように車両後方側に設けられ、その収容空間よりも車両前方側にロック機構131のための収容空間が設けられる。このハウジング110は、いずれも樹脂材料からなる第1ケース111及び第2ケース112によって構成されており、第1ケース111が車両内側に配置され、第2ケース112が車両外側に配置される。第1ケース111のうち車内に向かう端面と第2ケース111のうち車外に向かう端面とが後述の連結機構によって互いに連結されることによってハウジング110が形成されている。この場合、車両外側に配置される第2ケース112を車両内側に配置される第1ケース111よりも衝撃強度の高い樹脂材料(典型的には、衝撃破壊に関し靱性或いは脆性が高い樹脂材料)によって構成されるのが好ましい。車両外側に配置されるため盗難用部材からの衝撃を受け易い第2ケース112の衝撃強度を相対的に高めることによって、ハウジング110が盗難用部材によって損傷を受け難くなる。このハウジング110が本発明の「ハウジング」に相当する。また、ハウジング110を構成する第1ケース111及び第2ケース112がそれぞれ、本発明の「第1ケース」及び「第2ケース」に相当する。
ラッチ機構130は、車体102に取り付けられたストライカ103との係合によって車両ドア101を閉止状態に保持可能である。ロック機構131は、ラッチ機構130をストライカ103との係合が解除可能なアンロック状態、或いはストライカ103との係合が解除不能なロック状態に設定する。ラッチ機構130及びロック機構131がそれぞれ、本発明の「ラッチ機構」及び「ロック機構」に相当する。これらラッチ機構130及びロック機構131の更なる具体的な構造については、特開2011−220094号公報及び国際公開第2011/102057号のそれぞれに開示の車両用ドアロック装置が参照される。
保護カバー120は、ハウジング110を保護するためにハウジング上面及びハウジング前面を被覆する樹脂製のプロテクタとして構成される。この保護カバー120が本発明の「保護カバー」に相当する。この保護カバー120によれば、盗難用部材(図示省略)が例えば図1中の矢印D1方向や矢印D2方向(斜め方向)から車両ドア101内に侵入した場合、当該盗難用部材がハウジング110に作用するのを阻止し、或いはハウジング110に作用するまでの時間を延ばすことによって、ハウジング110自体やハウジング110に収容されている複数の構成要素を保護することができる。
この目的のため、保護カバー120は、図1及び図4に示すように、第1端部121と第2端部122との間に略L字状に延在しており、上面カバー部120a及び前面カバー部120bを備える。上面カバー部120aは、車両前後方向X1,X2に沿って長尺状に延在しハウジング110のハウジング上面を被覆する部位である。前面カバー部120bは、上面カバー部120aから車両下方に向けて延出し車両上下方向Z1,Z2に沿って長尺状に延在しハウジング110のハウジング前面を被覆する部位である。この保護カバー120は、その第2端部122が移動規制機構140を介してハウジング110(具体的には、ハウジング110の第1ケース111)に回転可能に連結され、且つ上面カバー部120aが複数の取付けボルト141によってハウジング110の上部に締結固定されている。
ここで、図1に示すハウジング110は、後席の車両ドア101におけるラッチ機構130の配置の関係上、ハウジング上面が車両前方から車両後方に向かうにつれて下がるように傾斜配置されており、このような場合にはハウジング110のハウジング前面は車両後方側に傾斜するため当該ハウジング前面が盗難用部材によって直にアタックされ易い。そこで、保護カバー120に上面カバー部120aから車両下方に向けて延出する前面カバー部120bを設けることによって、この前面カバー部120bがハウジング110のハウジング前面を被覆して保護することができる。一方で、例えば前席の車両ドアの場合のように、ハウジング110が略水平配置されるときには、保護カバー120のうち前面カバー部120bの延出長さを図1に示す場合よりも短縮化したり、前面カバー部120b自体を省略したりすることもできる。
上記の移動規制機構140は、ハウジング110に対して保護カバー120を保持することによって当該保護カバー120が車両上下方向Z1,Z2に沿って移動するのを規制する機能(「保持機能」ともいう)を果たす。この移動規制機構140は、図5に示すように、保護カバー120の第2端部122(上面カバー部120aから延出した前面カバー部120bの「延出先端部122」ともいう)に車両左右方向に延在するように設けられた円柱状の係合軸123と、ハウジング110の第1ケース111に設けられた略C字状断面を有する係合アーム115と、によって構成されている。
係合アーム115は、ハウジング110のうち車両上下方向Z1,Z2に関し保護カバー120の第2端部122に対向する対向部113から前面カバー部120bに沿って(前面カバー部120bの延在方向に沿って)車両上方に延出しており、被覆部115a及び係合凹部115bを備えている。被覆部115aは、保護カバー120の第2端部122とハウジング110の対向部113との境界領域(隙間)114を車両前方側から被覆する機能を果たす。係合凹部115bは、被覆部115aのうちハウジング110のハウジング前面に対向する内面に設けられ、保護カバー120の係合軸123を嵌め込み可能に構成されている。
保護カバー120の係合軸123が係合アーム115の係合凹部115bに嵌め込まれた係合状態では、保護カバー120がハウジング上面110a及びハウジング前面110bの双方を被覆する前の組付け準備位置から保護カバー120がハウジング上面110a及びハウジング前面110bの双方を被覆する組付け位置まで、当該保護カバー120を係合軸123を中心にして容易に回転させることができる。その結果、保護カバー120の組み付け性を向上させることができる。また、この係合状態では、保護カバー120は、係合軸123に係合する係合アーム115によって車両後方に付勢され、且つハウジング110の第1ケース111のケース前面111bに設けられた補強用の複数のリブ116によって車両前方に付勢される。即ち、保護カバー120の前面カバー部120bは、車両前後方向X1,X2に関しハウジング110によって両側から挟持されている。また、係合軸123及び係合凹部115bの係合部分は、その係合部分が外部に露出しないように係合アーム115の被覆部115aによって車両前方側から被覆される。
上記構成の係合アーム115によれば、盗難用部材が車両上方から境界領域114や係合軸123及び係合凹部115bの係合部分に侵入したり、保護カバー120の第2端部122(前面カバー部120bの延出先端部122)に引っ掛けられたりするのを被覆部115aによって阻止することができる。また、保護カバー120の係合軸123が係合アーム115の係合凹部115bに嵌め込まれた係合状態では、保護カバー120の第2端部122に盗難用部材が引っ掛けられた場合でも、ハウジング110に対して保護カバー120を保持することで、この盗難用部材によって保護カバー120の第2端部122が車両上方へ引き上げられるのを阻止することができる。また、係合アーム115が前面カバー部120bに沿って車両上方に延出しているため、盗難用部材が係合アーム115の延出先端部に引っ掛けられるのを防止することができる。その結果、保護カバー120を樹脂化して軽量化を図るとともに防犯性を向上させることができる。更に、保護カバー120の係合軸123が係合アーム115の係合凹部115bに嵌め込まれた係合状態では、保護カバー120の第2端部122が係止されるため、前面カバー部120bをボルト等によってハウジング110に固定する構造を省略することができ、これによりコスト低減を図ることができる。
上述のように、ハウジング110に設けた係合アーム115が、被覆部115aによる境界領域114の被覆機能と、係合凹部115bによる保護カバー120の係合軸123との係合機構の2つの機能を兼ね備えている。一方で、これら2つの機能をハウジング110及び保護カバー120に分担させる構造を採用することもできる。例えば、ハウジング110側に被覆部115aを設ける形態に代えて、当該被覆部115aに相当する部位を保護カバー120側に設け、この部位によって境界領域114が車両前方側から被覆されるようにしてもよい。この場合、被覆部115aに相当する部位は、保護カバー120から係合アーム115のように車両上方に延出するように構成されてもよいし、或いは保護カバー120から車両下方に延出するように構成されてもよい。
図6及び図7には、ハウジング110から保護カバー120が取り外された状態が示されている。このハウジング110では、ハウジング上面110a(第1ケース111のうちケース外面であるケース上面111a及びケース前面111b、第2ケース112のうちケース外面であるケース上面112a及びケース前面112b)が保護カバー120のカバー内面によって被覆される。また、第1ケース111のケース上面111a及びケース前面111bにはそれぞれ複数のリブ116が互いに離間しつつ設けられている。これら複数のリブ116は、外部荷重を受けた保護カバー120を受ける機能を果たす。これにより、ハウジング110の剛性が高まる。その結果、保護カバー120の肉厚を抑えることができ、車両用ドアロック装置100の更なる軽量化及び低コスト化を実現することができる。
この場合、保護カバー120の組付け状態では、保護カバー120の下面と各リブ116の上面との間に隙間が形成されていてもよいし、或いは保護カバー120の下面と各リブ116の上面とが互いに予め当接していてもよい。また、これら複数のリブ116を第1ケース111のケース上面111a及びケース前面111bに設ける形態に代えて或いは加えて、保護カバー120の内面や第2ケース112のケース上面112a及びケース前面112bに、当該リブに相当する部位を設けることもできる。
また、第1ケース111及び第2ケース112は、ハウジング110のハウジング上面110a及びハウジング前面110bにそれぞれ設けられた複数の連結機構119によって互いに連結されている。この連結機構119が本発明の「連結機構」に相当する。各連結機構119の典型例については図8及び図9が参照される。これら図8及び図9には、ハウジング110のハウジング上面110aに設けられた連結機構119が示されており、この連結機構119は、互いに係合可能な係合爪117(第1係合部)及び係合アーム118(第2係合部)によって構成されている。
係合爪117は、第1ケース111のケース上面111aからケース上面111aとカバー内面(図9中のカバー内面120c)とによって区画される区画領域(図9中の区画領域120d)に延出する。係合アーム118は、第2ケース112のケース上面112aに設けられた一対のリブ116,116から前記の区画領域120dに延出する。これら係合爪117及び係合アーム118が係合することによって第1ケース111及び第2ケース112が互いに連結される。具体的には、係合アーム118の開口凹部に凸状の係合爪117が嵌まり込むことによって、車両左右方向に関し係合爪117が係合アーム118の対向面118aと第1ケース111の対向面111cとの間に保持される。この連結機構119によれば、第1ケース111及び第2ケース112が確実に連結され、第1ケース111及び第2ケース112の車両左右方向の相対移動が規制される。
図9が参照されるように、各連結機構119では、係合アーム118の上面が高低差Δhを隔てて各リブ116の上面よりも低所に配置されように構成されている。この場合、複数のリブ116は、第2ケース112のケース上面112aから各連結機構119よりもカバー内面120cに近接した位置まで突出している。従って、複数のリブ116は、保護カバー120に外部荷重Fが入力されて保護カバー120が車両下方Z2に変形したときに、第2ケース112のケース上面112aと保護カバー120のカバー内面120cとの間に当接可能に介在してカバー内面120cが連結機構119に当接するのを規制する当接規制部を構成している。即ち、複数のリブ116は、外部荷重Fを受けた保護カバー120を支持することによってハウジング110の剛性を高める第1の機能に加えて、各連結機構119を保護する第2の機能を達成する。これら複数のリブ116が本発明の「当接規制部」及び「複数のリブ」に相当する。その結果、保護カバー120に外部荷重が作用しても、連結機構119による第1ケース111及び第2ケース112の連結を維持することが可能になり、ハウジング110が盗難用部材150によって破損され難くなるため防犯性が向上する。特に、複数のリブ116を用いることによって当接規制部の構造を簡素化することができ、またこれら複数のリブ116が前述の第1の機能及び第2の機能の両立できるため合理的である。この場合、複数のリブ116は、係合アーム118と一体化されたリブを含むのが好ましい。これにより、連結機構119に近接して配置されたリブ116によって当該連結機構119をより確実に保護することができる。
上記の保護カバー120の上面カバー部120a及び前面カバー部120bはいずれも同様の断面形状を有する。ここでは、図10を参照しつつ、特に保護カバー120の上面カバー部120aの断面形状について説明する。保護カバー120の上面カバー部120aは、被覆部124及び延出部125,125を備えている。被覆部124は、ハウジング110のハウジング上面110a(図7中の第1ケース111のケース上面111a及び第2ケース112のケース上面112a)を被覆する。各延出部125は、被覆部124の車両左右方向の両側からそれぞれ車両下方に延出し、一方の延出部125が取付けボルト141によってハウジング110の第1ケース111に締結固定される。この一方の延出部125が本発明の「固定部」に相当する。この場合、保護カバー120に外部荷重が作用しても前述のように複数のリブ116が当該外部荷重に対抗するため、取付けボルト141及び一方の延出部125が過大な荷重を受け難い。
被覆部124は、車両上下方向Z1,Z2及び車両左右方向によって規定される第1断面についてハウジング上面110a側から車両上方に突出する1つの凸形状(略三角形の形状)のみを有する。この被覆部124の凸形状は、頂部(最上部)124aと、頂部124aから車両内方Y2に傾斜状に延出する第1傾斜面124bと、頂部124aから車両外方Y1に傾斜状に延出する第2傾斜面124cとからなる。
この被覆部124では、頂部124aは前記の第1断面の形状が上向きに凸の曲線状であるのが好ましい。典型的には、所定の曲率半径での曲面加工(R付け)によってこの頂部124aが形成される。また、第1傾斜面124b及び第2傾斜面124cはいずれも、前記の第1断面の形状が直線状或いは上向きに凸の曲線状であるのが好ましい。これにより、保護カバー120の上面カバー部120aでは外表面に凹み部分が形成されない。従って、盗難用部材150が車外側から保護カバー120の上面カバー部120aに作用した場合、この盗難用部材150は、被覆部124の外表面の特定位置に留まることなく被覆部124の第1傾斜面124b又は第2傾斜面124cに沿って滑動し易い。或いは、被覆部124は、第1傾斜面124b又は第2傾斜面124cが盗難用部材150から受ける荷重によって当該盗難用部材150に対して車両外方Y1又は車両内方Y2に相対的に移動する。その結果、保護カバー120の上面カバー部120aが盗難用部材150から受ける荷重を抑えることで防犯性を向上させることが可能になる。
また、車両ドア101内に侵入した雨水等の侵入水は、被覆部124の頂部124aを境界として車両内方Y2及び車両外方Y1に分水される。この場合、頂部124aの車両左右方向の位置を変更することによって、侵入水の分水比率を調節することが可能になる。例えば、頂部124aが車両左右方向の概ね中央を通る中央線L上に設けられている場合、車両ドア101内に侵入した侵入水を車両内方Y2及び車両外方Y1に概ね均等に分水することができる。
上記の被覆部124では、当該被覆部124が中実構造であり、また頂部124aにおける車両上下方向Z1,Z2の肉厚が第1傾斜面124b及び第2傾斜面124cのそれぞれにおける車両上下方向Z1,Z2の肉厚を上回るのが好ましい。これにより、被覆部124のうち盗難用部材150が最初に作用する可能性が高い頂部124aの剛性を高めることができる。この場合、被覆部124は特に、車両左右方向に関してハウジング上面110aにおける第1ケース111と第2ケース112との接合部Dよりも車両外方に頂部124aを備えるのが好ましい。これにより、盗難用部材150によって保護カバー120が破損した場合でも盗難用部材150が第1ケース111と第2ケース112との接合部Dに作用し難くなり防犯性が向上する。
また、特に図示しないものの、上記の保護カバー120の前面カバー部120bにも上面カバー部120aの被覆部124と同様の断面形状の被覆部が設けられている。この前面カバー部120bの被覆部は、図4等が参照されるように、車両前後方向X1,X2及び車両左右方向によって規定される第2断面についてハウジング前面(図6中のハウジング前面110b)側から車両前方に向けて凸形状(略三角形の形状)を有する。即ち、保護カバー120では、凸形状を有する被覆部124が上面カバー部120aから前面カバー部120bにわたって連続的に形成されている。その結果、この保護カバー120では前面カバー部120bも上面カバー部120aと同様の作用効果を奏する。例えば、盗難用部材150が車外側から保護カバー120の前面カバー部120bに作用した場合、被覆部の凸形状によって前面カバー部120bが盗難用部材150から受ける荷重を抑えることが可能になる。これにより、上面カバー部120aから前面カバー部120bにわたる保護カバー120全体でハウジング110を確実に保護することができ防犯性が向上する。
保護カバー120の上面カバー部120a及び前面カバー部120bの断面形状については、図10に示す断面形状に代えて図11に示す断面形状を採用することもできる。図11に示す保護カバー120は、図10中の第2傾斜面124cに相当する部位を備えていない点において、図10に示す保護カバー120と相違している。この場合、被覆部124の頂部124aは、車両左右方向の概ね中央を通る中央線Lよりも車両外方にずれた位置に配置されている。本構成によれば、盗難用部材150が車外側から保護カバー120の上面カバー部120aに作用した場合、この盗難用部材150は、被覆部124の特定位置に留まることなく被覆部124の第1傾斜面124bに沿って滑動し易い。或いは、被覆部124は、第1傾斜面124bが盗難用部材150から受ける荷重によって当該盗難用部材150に対して車両外方Y1へ相対的に移動する。その結果、保護カバー120の上面カバー部120aが盗難用部材150から受ける荷重を抑えることが可能になる。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記の実施形態では、第1ケース111のケース上面111a及びケース前面111bのそれぞれに複数のリブ116を設ける場合について記載したが、本発明では、本構成に代えて或いは加えて、第2ケース112のケース上面112a及びケース前面112bのそれぞれに複数のリブ116を設けることができる。また、複数のリブ116は、連結機構119の係合爪117や係合アーム118と一体化されたリブを含む構成であってもよいし、或いは全てのリブが連結機構119の係合爪117や係合アーム118とは別体であってもよい。また、複数のリブ116を一体化させた1つの部位によって当接規制部を構成してもよい。一方で、上記のようにハウジング110に複数のリブ116を設ける構成に代えて或いは加えて、保護カバー120のカバー内面120cに当該リブに相当する部位を設けることができる。
また上記の実施形態では、ハウジング110を構成する第1ケース111及び第2ケース112をいずれも樹脂材料によって構成する場合について記載したが、本発明では、これら第1ケース111及び第2ケース112を金属材料によって構成することもできる。本発明では、保護カバー120についても同様に、この保護カバー120を樹脂材料に代えて金属材料によって構成することもできる。
本発明では、上記の車両用ドアロック装置100の本質的な構造を車両の各車両ドアに適用することができる。例えば、車両前席用の左右のドアや、車両後席用の左右のドア、更には車両後部のドア(バックドア)等に、車両用ドアロック装置100の本質的な構造を適用することができる。
100…車両用ドアロック装置、101…車両ドア、102…車体、103…ストライカ、110…ハウジング、110a…ハウジング上面、110b…ハウジング前面、111…第1ケース、111a…ケース上面、111b…ケース前面、111c…対向面、112…第2ケース、112a…ケース上面、112b…ケース前面、113…対向部、114…境界領域、115…係合アーム、115a…被覆部、115b…係合凹部、116…リブ、117…係合爪、118…係合アーム、118a…対向面、119…連結機構、120…保護カバー、120a…上面カバー部、120b…前面カバー部、120c…カバー内面、120d…区画領域、121…第1端部、122…第2端部、123…係合軸、124…被覆部、124a…頂部、124b…第1傾斜面、124c…第2傾斜面、125…延出部、130…ラッチ機構、131…ロック機構、140…移動規制機構、141…取付けボルト、150…盗難用部材

Claims (4)

  1. 車体に取り付けられたストライカとの係合によって車両ドアを閉止状態に保持可能なラッチ機構と、
    前記ラッチ機構を前記ストライカとの係合が解除可能なアンロック状態、或いは前記ストライカとの係合が解除不能なロック状態に設定するロック機構と、
    車両内側に配置される第1ケースと車両外側に配置される第2ケースとを備え少なくとも前記ラッチ機構及び前記ロック機構を収容するハウジングと、
    前記ハウジングを保護するために、前記第1ケース及び前記第2ケースのそれぞれのケース外面を被覆するカバー内面を有する保護カバーと、
    前記第1ケースから当該第1ケースの前記ケース外面と前記カバー内面とによって区画される区画領域に延出する第1係合部と前記第2ケースから前記区画領域に延出する第2係合部との係合によって、前記第1ケース及び前記第2ケースを互いに連結する連結機構と、
    前記保護カバーに外部荷重が入力されたときに、前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくとも一方のケースの前記ケース外面と前記保護カバーの前記カバー内面との間に当接可能に介在して前記カバー内面が前記連結機構に当接するのを規制する当接規制部と、
    を含む、車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置であって、
    前記当接規制部は、前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくとも一方のケースの前記ケース外面から前記連結機構よりも前記カバー内面に近接した位置まで突出した複数のリブによって構成される、車両用ドアロック装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアロック装置であって、
    前記複数のリブは、いずれも前記第2ケースの前記ケース外面に設けられており、また前記第2係合部と一体化されたリブを含む、車両用ドアロック装置。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の車両用ドアロック装置であって、
    前記保護カバーは、取付けボルトによって前記第1ケース及び前記第2ケースのうちの少なくとも一方に締結固定される固定部を備える、車両用ドアロック装置。
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