JP5516371B2 - 車両の後部構造 - Google Patents
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Description
このように、補助ストップランプとエアスポイラとを一体化すると見栄えの向上を図ることができる。
このように、補助ストップランプとエアスポイラとを一体化して車両後部の車体部材に配置する構造では、ハーネスグロメットや該グロメットを嵌合するための加工孔等が必要となるので、必ずしも低コスト化を図ることができない問題点があった。
要するに、低コスト化を図る目的で、補助ストップランプとエアスポイラとを車体部材に別々に取付ける場合には、これら両者の疑似的な一体感確保と、補助ストップランプの取外し防止性能の確保との両立を図ることが要請される。
また、特許文献2には、ルーフスポイラとハイマウントストップランプとを別体と成して、これら両者をルーフパネルの後部に配置した構造(ランプ別体型の構成)が開示されているが、該特許文献2にはハイマウントストップランプの取外し防止に関する技術思想については全く開示されておらず、その示唆もない。
上述の車両の後部の車体部材は、ルーフパネルまたはリフトゲートとすることができる。また、上述のシール部材としては、Oリングなどのシール部材や充填シール剤などを選定して用いることができる。
因に、補助ストップランプの鍔部のうち少なくとも3辺で重なるガード部を有することが好ましい。
すなわち、リフトゲートはラッチとストライカとから成るロック機構により車体に係合されており、仮に上記補助ストップランプが不正に取外されると、リフトゲート内部のハーネスカプラを介して、ゲートロックやドアロックの解除操作の可能性につながりかねないが、エアスポイラの上記凹状壁面部で構成されるガード部が補助ストップランプの鍔部に対して車両後方側から重なっているので、該補助ストップランプの不正取外しが確実に防止されて、上述の如き危険性を回避することができる。
上記構成によれば、リフトゲートのアウタパネルにおけるウインド開口の上側に、上述の第1の面と、第2の面とを形成したので、リフトゲートのデザイン自由度と、補助ストップランプのランプ設定角度とを満足させることができる。
ここで、上述の隙間は、補助ストップランプが不正に取外されない程度の微少隙間が好ましい。
図面は車両の後部構造を示し、図1はその外観斜視図、図2はエアスポイラおよび補助ストップランプを取外した状態の車体部材の斜視図、図3は図1のA−A線矢視断面図、図4は図3のB−B線矢視断面図、図5は補助ストップランプの背面図である。なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このリフトゲート10は、車両後部の荷室開口を開閉するもので、該リフトゲート10はラッチおよびストライカから成るロック機構(図示せず)により後部車体に対してアンロック可能にロックされるようになっている。
このエアスポイラ19は、図1、図3に示すように、上面部19aと、後面部19bと、取付け面部19cとを有して、車幅方向の全幅にわたって延びると共に、内部中空に形成されており、エアスポイラ19の上面部19aは、リフトゲート10の閉時に、ルーフパネル(図示せず)と、リフトゲート10を形成するリフトゲートアウタパネル13のトップデッキ面13aとに対して車両前後方向に連続するように形成されている。
つまり、エアスポイラ19は取付け部材22によって、リフトゲート10の室内側から取付けられ、室外側から取外し不能となっている。
なお、リフトゲートアウタパネル13の第1の面13bと、エアスポイラ19の取付け面部19cとの間には、必要に応じて接着剤23が介設される。
一方、上述のエアスポイラ19と近接して配置される補助ストップランプ30(いわゆる、ハイマウントストップランプ)は、制動時(ブレーキング時)に点灯するランプであって、この補助ストップランプ30は、図3、図4、図5に示すように、後方発光面としてのレンズ面31(図5において点線で囲まれた部分参照)の上下左右の各外側にフランジ32,33,34,35(図5において点線よりも外側の部分参照)を一体に延ばしたものとしている。
さらに、上述のレンズ面31と各フランジ32,33,34,35との境界部には、車両の前方に延びる環状の枠部37が一体形成されており、これら各要素31〜37から成るレンズと、ランプハウジング38との両者で、上述の補助ストップランプ30が構成されている。この実施例では、該補助ストップランプ30は、車幅方向に長い横長形状に形成されている。
しかも、図1に示すように、エアスポイラ19には、補助ストップランプ30の車両後方側にて4辺の各フランジ32,33,34,35のうち3辺のフランジ32,34,35に重なるガード部19Gが一体形成されている。
この凹状壁面部は上述の第2の面13cまで延びており、補助ストップランプ30の3辺のフランジ32,34,35とガード部19Gとの間には隙間g1,g2,g3(図3、図4参照)が形成されている。
この補助ストップランプ30の固定後に、エアスポイラ19がリフトゲートアウタパネル13に組付けられるものであり、図5に示すように、補助ストップランプ30およびエアスポイラ19が取付け完了すると、エアスポイラ19のガード部19Gにより、補助ストップランプ30の4辺のフランジ32,33,34,35のうち3辺の各フランジ32,34,35がガード部19Gで車外側から覆われ、特に、ランプ取付け用の複数の取付け部材41,42,43のうち、上側の取付け部材41がガード部19Gで車外側から完全に覆われた構造となる。
ガード部19Gを構成する凹状壁面部の上片19xは、図3に示すように、フランジ32の位置まで延出しており、補助ストップランプ30のレンズ面31を塞ぐものではない。
このため、図3に側面図で示す上下方向の発光エリアαと、図4に平面図で示す車幅方向の発光エリアβと、を充分に確保することができて、補助ストップランプ30の後方配光性を何等犠牲にするものではない。
なお、補助ストップランプ30の鍔部(フランジ32,33,34,35参照)のうち少なくとも3辺(この実施例では、3辺の各フランジ32,34,35)で重なるガード部19Gを有することが好ましい。
すなわち、リフトゲート10はラッチとストライカとから成るロック機構により車体に係合されており、仮に上記補助ストップランプ30が不正に取外されると、リフトゲート10内部のハーネスカプラを介して、ゲートロックやドアロックの解除操作の可能性につながりかねないが、エアスポイラ19の上記凹状壁面部で構成されるガード部19Gが補助ストップランプ30の鍔部(この実施例では各フランジ32,34,35)に対して車両後方側から重なっているので、該補助ストップランプ30の不正取外しが確実に防止されて、上述の如き危険性を回避することができる。
加えて、上記実施例で開示したように、補助ストップランプ30のフランジ32をリフトゲート10に取付ける取付け部材41が、上述のガード部19G(その上片19x参照)で車両後方側から覆われるように構成したので、補助ストップランプ30の不正取外しをより一層確実に防止することができる。
この発明の車体部材は、実施例のリフトゲート10に対応し、
以下同様に、
補助ストップランプの後方発光面は、レンズ面31に対応し、
補助ストップランプの鍔部は、フランジ32,33,34,35に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、補助ストップランプの4辺の鍔部に対し、エアスポイラのガード部が、左右の2辺に重なるようにしてもよく、また、車両後部の車体部材をルーフパネルに設定して、本発明を適用してもよいことは勿論である。
13…アウタパネル
13b…第1の面
13c…第2の面
18…ウインド開口
19…エアスポイラ
19G…ガード部
20…収納孔
30…補助ストップランプ
31…レンズ面(後方発光面)
32,33,34,35…フランジ(鍔部)
39…シール部材
g1,g2,g3…隙間
Claims (3)
- 車両の後部の車体部材に補助ストップランプとエアスポイラとを近接して配置した
車両の後部構造であって、
上記補助ストップランプを、後方発光面の外側に鍔部を延ばしたものとし、
該補助ストップランプの上記鍔部より前方側を車体部材の収納孔に収納すると共に、
該鍔部の裏面側にシール部材を配して、該鍔部を車体部材に取付け、
上記エアスポイラが、上記補助ストップランプの車両後方側にて上記鍔部に重なるガード部を有して、車体部材に取付けられた
車両の後部構造。 - 上記車体部材がリフトゲートであり、
上記エアスポイラが該リフトゲートのウインド開口の上側に配置され、
該エアスポイラの車幅方向の中央部位の下側を上方に凹状に窪ませた凹状壁面部を有し、
上記ガード部が該凹状壁面部で構成された
請求項1記載の車両の後部構造。 - 上記リフトゲートのアウタパネルのウインド開口の上側が、上記エアスポイラを取付ける第1の面と、
該第1の面に対して角度をもって連続して上記収納孔を形成する第2の面とを有し、
上記凹状壁面部が該第2の面まで延びて補助ストップランプの鍔部との間に隙間を形成した
請求項2記載の車両の後部構造。
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