JP2000079663A - 易開封性積層フィルム、蓋材及び容器 - Google Patents
易開封性積層フィルム、蓋材及び容器Info
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Abstract
ミネートされた紙製容器に対して、易開封性を示し、か
つ剥離界面の美観に優れ、また透明性にも優れる積層フ
ィルム、該積層フィルムからなる、蓋材及び容器を提供
する。 【解決手段】 厚み1〜15μmのシーラント層
(A)、及び該シーラント層(A)に隣接する界面剥離
層(B)の少なくとも2層から構成される積層フィルム
であって、前記シーラント層(A)は引張破断強度が5
0〜200kg/cm2、引張破断伸びが30〜400
%のエチレン系樹脂またはエチレン系樹脂組成物からな
り、前記界面剥離層(B)は不飽和カルボン酸エステル
から誘導される繰り返し単位の含有量が10〜40重量
%のエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体から
なることを特徴とする易開封性積層フィルム、該積層フ
ィルムからなる、蓋材及び容器。
Description
の包装分野に用いる易開封性を付与した積層フィルム、
該積層フィルムからなる、蓋材及び容器に関する。
を形成させた積層フィルムを用いることは一般に行われ
ており、シーラント層には、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのオレフィン系樹脂が主に用いられている。こ
れらシーラント層が形成された積層フィルムは、袋状の
包装容器として使用されたり、または、プラスチック、
紙などからなるカップ状、箱状などの包装容器の蓋材と
して使用される。これらの包装には、内容物保護のため
シール強度が高く密封性に優れていることと同時に、内
容物を簡便に取り出すために易開封性(イージーピール
性とも称する)に優れるという、相反する性質を同時に
付与することが近年求められている。
法の一つとしては、シーラント層を異種樹脂をブレンド
した樹脂組成物とする方法があり、例えば特開平5−1
93075号公報などに開示されている。しかし、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体とポリブテン−1をブレンド
した樹脂組成物では、両者が均一に混ざらないため透明
性に劣るといった問題があった。カップなどの容器の蓋
材として積層フィルムを用いる際、容器の中身がクリア
に見えるようにする要望があるが、蓋材のシーラント層
の透明性の低さが障害となっていた。
とした積層フィルムを容器などの被着体にヒートシール
した場合、温度、圧力、時間などのヒートシール条件に
より剥離強度が大きく変化する場合が多く、安定した剥
離強度が得られないことがあった。また、剥離はシーラ
ント層と被着体の間で生じるが、高めの剥離強度の領域
では凝集破壊剥離となる場合が多く、剥離界面の美観は
よくないといった問題があった。
ラント層と剥離層を設けた積層フィルムとし、シーラン
ト層は被着体と完全融着させて、シーラント層と剥離層
の界面で層間剥離させる手法(層間剥離タイプ)が提案
されており、例えば特開平6−47878号公報には、
ポリエチレン及び/又はエチレン共重合体からなるヒー
トシール層、結晶性プロピレンランダム共重合体20〜
80%とエチレン系重合体及び/又はエチレン−α−オ
レフィン共重合体ゴム80〜20%の組成物からなる中
間層、ポリエチレン又はポリプロピレンからなる外層か
らなる多層フィルムが開示されている。しかし、この方
法は、結晶性プロピレンランダム共重合体とエチレン系
樹脂のブレンド物からなる層があり、透明性に劣るもの
であった。
レン系樹脂製容器、エチレン系樹脂がラミネートされた
紙製容器に対して、易開封性を示し、かつ剥離界面の美
観に優れ、また透明性にも優れる積層フィルム、該積層
フィルムからなる、蓋材及び容器を提供することにあ
る。
本発明者らは、上記課題について鋭意研究を重ねた結
果、所定の引張特性を満足するエチレン系樹脂またはエ
チレン系樹脂組成物からなるシーラント層(A)と、特
定のエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体から
なる界面剥離層(B)とから構成される多層フィルム
が、上記目的を達成することを見出し、本発明を完成し
た。
シーラント層(A)、及び該シーラント層(A)に隣接
する界面剥離層(B)の少なくとも2層から構成される
積層フィルムであって、前記シーラント層(A)は引張
破断強度が50〜200kg/cm2、引張破断伸びが
30〜400%のエチレン系樹脂またはエチレン系樹脂
組成物からなり、前記界面剥離層(B)は不飽和カルボ
ン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量が1
0〜40重量%のエチレン−不飽和カルボン酸エステル
共重合体からなる易開封性積層フィルムに係るものであ
る。また、本発明は、前記積層フィルムからなる蓋材に
係るものである。また、本発明は、前記積層フィルムか
らなる容器に係るものである。以下、本発明を詳細に説
明する。
エチレン系樹脂またはエチレン系樹脂組成物は、引張破
断強度が50〜200kg/cm2、好ましくは75〜
150kg/cm2、より好ましくは90〜140kg
/cm2、引張破断伸びが30〜400%、好ましくは
50〜300%、より好ましくは70〜200%を満足
する樹脂である。引張破断強度が50kg/cm2未満
では剥離強度が小さくなりすぎて内容物の密封性に問題
があり、一方200kg/cm2を超えると剥離強度が
大きくなり易開封性が損なわれる。引張破断伸びが30
%未満では包装体運搬中などの変形における密封性に問
題があり、一方400%を超えると剥離面に伸びたフィ
ルムが残り、剥離外観が汚くなる。
導される繰り返し単位(以下、「エチレン単位」と称す
る)の含有量が、通常50重量%を超えるものをいい、
エチレン単独重合体、エチレンと、プロピレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−
ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテンなどの炭素数3
〜8のα−オレフィンの少なくとも1種との共重合体、
エチレンと、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビ
ニルエステル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどの不飽和
カルボン酸エステルなどの少なくとも1種との共重合
体、エチレンと、2−ノルボルネン、5−メチル−2−
ノルボルネンなどの環状オレフィンの少なくとも1種と
の共重合体が挙げられる。またエチレン系樹脂組成物と
は、これらのエチレン系樹脂2種又は3種以上の組成物
である。これらの中でも、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレンが好ま
しく、更には、高密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度
ポリエチレン20〜80重量%、及び高圧法低密度ポリ
エチレン80〜20重量%を含有するエチレン系樹脂組
成物がより好ましい。
定されるものではなく、公知のオレフィン重合用触媒を
用いた公知の重合方法、例えばチーグラー・ナッタ触
媒、メタロセン触媒を用いた、スラリー重合法、溶液重
合法、塊状重合法、気相重合法等、また、ラジカル開始
剤、イオン重合触媒を用いた塊状重合法、溶液重合法等
が挙げられる。
m、好ましくは3〜10μmである。1μm未満では剥
離強度が小さくなりすぎて内容物の密封性に問題があ
り、15μmを超えると剥離強度が大きくなり易開封性
が損なわれる。
ステルから誘導される繰り返し単位(以下、「不飽和カ
ルボン酸エステル単位」と称する)の含有量が10〜4
0重量%、好ましくは15〜35重量%、より好ましく
は20〜30重量%のエチレン−不飽和カルボン酸エス
テル共重合体からなる。不飽和カルボン酸エステル単位
の含有量は、10重量%未満ではシーラント層(A)と
界面剥離層(B)の層間剥離強度が大きくなり易開封性
が損なわれ、40重量%を超えると層間剥離強度が小さ
くなり、シール部剥離後もシーラント層(A)と界面剥
離層(B)での剥離が起こり開封出来なくなる。不飽和
カルボン酸エステルとしては、例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチルなどが挙げられ、これらの中ではメタクリル
酸メチルが好ましい。
10〜40重量%のエチレン−不飽和カルボン酸エステ
ル共重合体の調整は、例えば下記に示す方法で所定の不
飽和カルボン酸エステル単位の含有量を有する共重合体
を製造する方法、または不飽和カルボン酸エステル単位
の含有量の異なるエチレン−不飽和カルボン酸エステル
共重合体を2種以上混合して、所定の不飽和カルボン酸
エステル単位の含有量とした共重合体組成物を製造する
方法が挙げられる。
共重合体の製造方法は、特に限定されるものではなく、
公知のオレフィン重合用触媒を用いた公知の重合方法、
例えばメタロセン触媒を用いた、スラリー重合法、溶液
重合法、塊状重合法、気相重合法等、また、ラジカル開
始剤、イオン重合触媒を用いた塊状重合法、溶液重合法
等が挙げられる。
ト層(A)、該シーラント層(A)に隣接する界面剥離
層(B)、及び該界面剥離層(B)に隣接する支持層
(C)の順番に積層された少なくとも3層から構成され
る積層フィルムであって、前記支持層(C)はメルトテ
ンションが1〜10g、好ましくは2〜7gのエチレン
系樹脂からなる易開封性積層フィルムである。上記エチ
レン系樹脂のメルトテンションが1g未満ではインフレ
ーション法によるフィルム加工時にバブルが不安定にな
る場合があり、10gを超えるとドローダウン性が不良
になる場合がある。
とは、エチレン単位の含有量が、通常50重量%を超え
るものをいい、エチレン単独重合体、エチレンと、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン
などの炭素数3〜8のα−オレフィンの少なくとも1種
との共重合体、エチレンと、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニルなどのビニルエステル;アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ルなどの不飽和カルボン酸エステル;アクリル酸、メタ
クリル酸などの不飽和カルボン酸の少なくとも1種との
共重合体、あるいはそれらの組成物などが挙げられる。
これらの中でも、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレン、高圧法低密
度ポリエチレン、エチレン−不飽和カルボン酸エステル
共重合体、エチレン−ビニルエステル共重合体、または
その樹脂組成物が好ましく、さらにはエチレン−不飽和
カルボン酸エステル共重合体、またはエチレン−ビニル
エステル共重合体がより好ましい。エチレン−不飽和カ
ルボン酸エステル共重合体の中では、エチレン−メタク
リル酸メチル共重合体が好ましい。エチレン−ビニルエ
ステル共重合体の中では、エチレン−酢酸ビニル共重合
体が好ましい。
単位またはビニルエステル単位の含有量(Y)(重量
%)は、コスト面からは界面剥離層(B)の不飽和カル
ボン酸エステル単位の含有量(X)(重量%)以下であ
ることが好ましい。また、界面剥離層(B)と支持層
(C)の層間剥離強度は、界面剥離層(B)とシーラン
ト層(A)の層間剥離強度と同等またはそれ以上である
のが好ましく、その際、(X)及び(Y)の関係が、好
ましくは式、より好ましくは式を満足するものであ
る。 X−30≦Y≦X 式 X−25≦Y≦X−10 式 (式中、Xは界面剥離層(B)の不飽和カルボン酸エス
テル単位の含有量(重量%)、Yは支持層(C)の不飽
和カルボン酸エステル単位またはビニルエステル単位の
含有量(重量%)を表す。) 上記式中、左辺の値が負の値になった場合、Yは0重量
%とみなし、Yの範囲は0〜X重量%とする。すなわ
ち、例えばXが20重量%である場合、式の左辺は−
10重量%以上、右辺は20重量%以下となり、したが
ってYは0〜20重量%の範囲を取り得ることになる。
定されるものではなく、公知のオレフィン重合用触媒を
用いた公知の重合方法、例えばチーグラー・ナッタ触
媒、メタロセン触媒を用いた、スラリー重合法、溶液重
合法、塊状重合法、気相重合法等、また、ラジカル開始
剤、イオン重合触媒を用いた塊状重合法、溶液重合法等
が挙げられる。
の10〜90%であることが好ましい。
(B)及び支持層(C)に用いる各樹脂の調製方法は、
特に制限されるものでなく、公知の方法、例えばニーダ
ー、バンバリーミキサー、ロール等の混練機、一軸又は
二軸押出機等を用いて加熱溶融混練する方法が挙げられ
る。また、各種樹脂ペレットをドライブレンドする方法
も挙げられる。
剥離層(B)及び支持層(C)に用いる各樹脂には、必
要に応じて各種添加剤、充填剤、例えば酸化防止剤、滑
剤、ブロッキング防止剤、防曇剤、帯電防止剤、核剤、
紫外線吸収剤、抗菌剤などを含ませることができる。
(B)または支持層(C)側にリサイクル樹脂層を積層
してもよく、他の熱可塑性樹脂層、例えばガスバリヤー
を付与するためポリアミド樹脂、エチレン・ビニルアル
コール共重合体、ポリエステル樹脂等を積層してもよ
く、アルミ箔、紙を積層してもよい。更には、これらの
層間の接着強度を上げるため、接着剤や接着性樹脂層を
積層挿入してもよい。
れるものでなく、任意に選択することができ、通常20
〜100μmの範囲である。
されるものでなく、公知の方法、例えばインフレーショ
ン法やキャスト法による共押出積層法、押出しラミネー
ション法、サンドラミネーション法、ドライラミネーシ
ョン法等が挙げられる。
るものである。本発明の蓋材を得る方法としては、例え
ばポリアミド樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合
体、ポリエステル樹脂等のプラスチック、アルミ箔、紙
などから構成される基材と本発明の積層フィルムとの積
層体とし、該積層体を所定の形状に加工する方法等が挙
げられる。
るものである。本発明の容器を得る方法としては、例え
ば本発明の積層フィルムのシーラント層同士をヒートシ
ールして袋とする方法、本発明の積層フィルムをプラス
チック、アルミ箔、紙などと積層し、容器状に成型ない
し組み立てる方法、あるいは容器状となったものの内面
の少なくとも一部に本発明の積層フィルムを積層する方
法等が挙げられる。
易開封性を有し、かつ剥離界面の美観に優れ、また透明
性にも優れる積層フィルムが提供できる。また、本発明
は、上記の優れた物性を有する積層フィルムからなる蓋
材が提供できる。また、本発明は、上記の優れた物性を
有する積層フィルムからなる容器が提供できる。
本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
ける物性値の測定方法を説明する。 (1)メルトフローレート(MFR) JIS K7210に従い、表1の条件4により測定を
行った。 (2)密度 JIS K6760に従い測定を行った。 (3)メタクリル酸メチル単位の含有量 装置として日本分光(株)製FT/IR−7300を用
い、厚み0.3mmのシートの赤外線吸収スペクトル分
析法に基づき下記式より求めた。 MMA=4.1×log(I0/I)/t−5.3 式 (式中、MMAはメタクリル酸メチル単位の含有量(重
量%)、Iは周波数3448cm-1での透過光強度、I
0は周波数3448cm-1での入射光強度、tは測定試
料シート厚み(cm)を示す。I0を求める時のベース
ラインは3510〜3310cm-1とした。) (4)引張破断強度、引張破断伸び JIS K6760に従い、試験速度200m/分で測
定を行った。 (5)メルトテンション 装置として東洋精機製作所製メルトテンションテスター
を用い、温度190℃にてノズル径2.1mm、ノズル
長さ8mmのオリフィスからせん断速度7.4sec-1
で押出した樹脂を、10m/分にて巻き取る時の張力を
測定した。
た。 (7)剥離強度 積層フィルムのシーラント層側と被着体とを密着させ、
シール圧力3kg/cm2、シール時間1秒、シールバ
ー巾10mm、及び表1に示した温度の条件にてヒート
シールした。被着体としては、高圧法低密度ポリエチレ
ン(MFR=2g/10分、密度=0.924g/cm
3)を、プレス成型機により厚さ0.7mmのシートに
成型されたものを用いた。ヒートシールされたサンプル
を15mm巾に切り出し、東洋精機(株)製オートスト
レイン型引張試験機を使用して、300mm/分の引張
り速度で180度剥離させたときの剥離強度を測定し
た。 (8)剥離後の外観 上記評価において剥離させた際に、積層フィルム、被着
体のヒートシールエッジでのフィルムの切断状態を以下
のように目視判定した。 ○:フィルム残り、フィルム伸び、フィルムの途中破断
が無く、剥離外観がきれいである。 ×:フィルム残り、フィルム伸び、フィルムの途中破断
が認められ、剥離外観が汚い。
は、高圧法低密度ポリエチレン(MFR=3.7g/1
0分、密度=0.924g/cm3)50重量%及び高
密度ポリエチレン(MFR=15g/10分、密度=
0.957g/cm 3)50重量%を、単軸押出機によ
り溶融混練して調製したエチレン系樹脂組成物(引張破
断強度120kg/cm2、引張破断伸び150%)を
用いた。界面剥離層(B)を構成するエチレン−不飽和
カルボン酸エステル共重合体としては、エチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体(住友化学工業(株)製アクリ
フトWK307、MFR=7g/10分、メタクリル酸
メチル単位の含有量=25重量%)100重量%を用い
た。支持層(C)を構成するエチレン系樹脂としては、
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学工業
(株)製アクリフトWD201、MFR=2g/10
分、メタクリル酸メチル単位の含有量=10重量%、メ
ルトテンション=5.0g)100重量%を用いた。シ
ーラント層/界面剥離層/支持層の厚みが5μm/15
μm/20μmである厚み40μmの3種3層積層フィ
ルムを、プラコー社製3層インフレーションフィルム加
工機を用い、加工温度180℃、ブローアップ比3.
2、支持層の濡れ張力が45dyne/cm2となるよ
うにコロナ放電処理を行い成形した。得られた3種3層
積層フィルムの支持層にポリエチレンテレフタレート樹
脂単層フィルム(厚さ12μm)をドライラミネート
し、評価用積層フィルムを得た。得られた積層フィルム
の評価結果を表1に示す。
酸エステル共重合体として、エチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体(住友化学工業(株)製アクリフトWH2
02、MFR=3g/10分、メタクリル酸メチル単位
の含有量=20重量%)100重量%を用いる以外は、
実施例1と同様に積層フィルムを成形した。得られた積
層フィルムの評価結果を表1に示す。
酸エステル共重合体としてエチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体(住友化学工業(株)製アクリフトWD20
3−1、MFR=2g/10分、メタクリル酸メチル単
位の含有量=5重量%)100重量%、支持層(C)を
構成するエチレン系重合体として高圧法低密度ポリエチ
レン(MFR=2g/10分、密度=0.924g/c
m3、メルトテンション=3.0g)100重量%を用
いる以外は、実施例1と同様に積層フィルムを成形し
た。得られた積層フィルムの評価結果を表1に示す。
高圧法低密度ポリエチレン(MFR=3.7g/10
分、密度=0.924g/cm3、引張破断強度150
kg/cm2、引張破断伸び550%)100重量%を
用いる以外は、実施例1と同様に積層フィルムを成形し
た。得られた積層フィルムの評価結果を表1に示す。
Claims (9)
- 【請求項1】厚み1〜15μmのシーラント層(A)、
及び該シーラント層(A)に隣接する界面剥離層(B)
の少なくとも2層から構成される積層フィルムであっ
て、前記シーラント層(A)は引張破断強度が50〜2
00kg/cm2、引張破断伸びが30〜400%のエ
チレン系樹脂またはエチレン系樹脂組成物からなり、前
記界面剥離層(B)は不飽和カルボン酸エステルから誘
導される繰り返し単位の含有量が10〜40重量%のエ
チレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体からなるこ
とを特徴とする易開封性積層フィルム。 - 【請求項2】シーラント層(A)が、高密度ポリエチレ
ンまたは直鎖状低密度ポリエチレン20〜80重量%、
及び高圧法低密度ポリエチレン80〜20重量%を含有
するエチレン系樹脂組成物からなる請求項1記載の易開
封性積層フィルム。 - 【請求項3】界面剥離層(B)の不飽和カルボン酸エス
テルがメタクリル酸メチルである請求項1記載の易開封
性積層フィルム。 - 【請求項4】シーラント層(A)、該シーラント層
(A)に隣接する界面剥離層(B)、及び該界面剥離層
(B)に隣接する支持層(C)の順番に積層された少な
くとも3層から構成される積層フィルムであって、前記
支持層(C)はメルトテンションが1〜10gのエチレ
ン系樹脂からなる請求項1記載の易開封性積層フィル
ム。 - 【請求項5】支持層(C)が、高密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレ
ン、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン−不飽和カル
ボン酸エステル共重合体、エチレン−ビニルエステル共
重合体、またはその樹脂組成物からなる請求項4記載の
易開封性積層フィルム。 - 【請求項6】支持層(C)のエチレン−不飽和カルボン
酸エステル共重合体が、エチレン−メタクリル酸メチル
共重合体である請求項5記載の易開封性積層フィルム。 - 【請求項7】支持層(C)のエチレン−ビニルエステル
共重合体が、エチレン−酢酸ビニル共重合体である請求
項5記載の易開封性積層フィルム。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の積層フィ
ルムからなることを特徴とする蓋材。 - 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載の積層フィ
ルムからなることを特徴とする容器。
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---|---|---|---|
JP11190309A JP2000079663A (ja) | 1998-07-07 | 1999-07-05 | 易開封性積層フィルム、蓋材及び容器 |
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