JP2003231224A - 積層シート及びその製造方法 - Google Patents

積層シート及びその製造方法

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JP2003231224A
JP2003231224A JP2002028697A JP2002028697A JP2003231224A JP 2003231224 A JP2003231224 A JP 2003231224A JP 2002028697 A JP2002028697 A JP 2002028697A JP 2002028697 A JP2002028697 A JP 2002028697A JP 2003231224 A JP2003231224 A JP 2003231224A
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pet
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非晶性PETシートの特性を損なうことな
く、ヒートシール性、深絞り性、耐ブロッキング性、印
刷特性、低温衝撃強度、ガスバリア性などが改善され、
イージーピール性のある積層シートとその製造方法を提
供すること。 【解決手段】 高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
及び超低密度ポリエチレンからなる群より選ばれる少な
くとも一種のポリエチレンからなる単層シートまたは該
ポリエチレンからなる表面層を有する多層シートの該ポ
リエチレン層の表面に、非晶性ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)層が熱融着された積層構造を有する積層
シート。ぬれ指数が36dyn/cm以上になるように
表面処理したポリエチレン層の表面に、接着剤層を介す
ることなく、非晶性PET層を熱融着により形成する製
造方法。両層間の剥離強度は、100〜1000g/1
5mmの範囲である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレン層と
非晶性ポリエチレンテレフタレート層(以下、「A−P
ET層」と略記)とが、接着剤層を介することなく、直
接熱融着した積層構造を有する積層シートとその製造方
法に関する。
【0002】本発明の積層シートは、低温衝撃強度や保
香性に優れ、所望に応じてガスバリア性などの特性を付
与することができる。本発明の積層シートは、真空成形
などのシート成形により、トレイやカップなどの容器に
成形することが可能であり、その際の深絞り性も良好で
ある。その一方で、本発明の積層シートは、必要に応じ
てA−PET層をポリエチレン層から容易に剥離するこ
とができる。本発明の積層シートは、蓋材として使用す
ることもできる。
【0003】
【従来の技術】非晶性ポリエチレンテレフタレート(A
−PET)は、結晶化速度の遅いアモルファス成分を多
く含むポリエチレンテレフタレート(PET)である。
A−PETシートは、透明性、表面光沢性、保香性に優
れ、無毒性であり、真空成形、圧空成形、圧空真空成形
などのシート成形が可能であるため、塩化ビニルシート
に代わるシート成形用材料として検討が進められてい
る。
【0004】しかし、A−PETシートは、(1)ポリオ
レフィン系樹脂からなるヒートシール性樹脂層との間の
ヒートシール性に乏しい、(2)深絞り性が不充分であ
る、(3)ブロッキング性がある、(4)印刷特性が悪い、
(5)低温衝撃強度が低い、(6)ガスバリア性が不充分であ
る、などの欠点を有している。
【0005】より具体的に説明すると、A−PETシー
トは、ポリオレフィン系樹脂からなるヒートシール性樹
脂層との間のヒートシール性に乏しいため、A−PET
製容器を蓋材のヒートシール性樹脂層によりヒートシー
ルすることが困難である。A−PETシートは、深絞り
性が不充分であるため、シート成形によりカップなどの
深絞り容器に成形することが困難である。A−PETシ
ートは、ブロッキングしやすいため、取り扱いが困難で
ある。
【0006】さらに、A−PETは、ブロッキング性が
ありながら印刷特性が悪いため、印刷によりA−PET
製容器の表面に所望の文字や図形などを設けることがで
きない。A−PETシートは、低温衝撃強度が低いた
め、食品などの内容物を収容したA−PET製容器を低
温で輸送し、貯蔵することが困難である。
【0007】A−PETシートを他の樹脂層とラミネー
ト加工することにより、A−PETシート単層の有する
前記の如き欠点の幾つかを補う方法が考えられる。しか
し、如何なる樹脂層をラミネート加工すれば、前記欠点
の殆ど全てを改善できるのかを予測することは困難であ
る。さらに、ウエットラミネーション、ドライラミネー
ション、エクストルージョンラミネーション、ホットメ
ルトラミネーションなどの一般のラミネート加工では、
接着剤を使用するのが普通であるが、接着剤を使用して
他の樹脂層と積層しても、必ずしも深絞り性や低温衝撃
強度が改善された積層シートを得ることができない。し
かも、接着剤を使用すると、積層シートの製造時に発生
する耳部分や成形トリム部分からA−PET層を剥離し
て再使用することができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、A−
PETシートの優れた特性を損なうことなく、その欠点
を克服して、ヒートシール性樹脂層との間のヒートシー
ル性、深絞り性、耐ブロッキング性、印刷特性、低温衝
撃強度(耐寒性)、ガスバリア性などが改善された積層
シートとその製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、A−PET層を有す
る積層シートであって、シート成形性に優れることに加
えて、イージーピール性があり、必要に応じてA−PE
T層を剥離し回収して、再利用することができる積層シ
ートとその製造方法を提供することにある。
【0010】本発明者らは、前記課題を達成するために
鋭意研究した結果、高密度ポリエチレン(HDPE)、
中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン
(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、及び超低密度ポリエチレン(VLDPE)からな
る群より選ばれる少なくとも一種のポリエチレンからな
る単層シートまたは該ポリエチレンからなる表面層を有
する多層シートの該ポリエチレン層の表面を、ぬれ指数
が36dyn/cm以上、好ましくは38dyn/cm
以上となるように表面処理した後、該ポリエチレン層の
表面に、接着剤層を介することなく、溶融状態のポリエ
チレンテレフタレートをシート状に押し出して貼り合わ
せる方法に想到した。
【0011】この方法(熱融着ラミネーション法)によ
れば、該ポリエチレン層の表面に、基材となるA−PE
T層が直接熱融着された積層構造を有する積層シートを
得ることができる。本発明の積層シートは、A−PET
シートに比べて、低温衝撃強度及びシート成形性が改善
されており、積層する多層シートの層構成を選択するこ
とにより、ガスバリア性などの諸特性を付与することも
可能である。本発明の積層シートは、ポリエチレン層が
存在することにより、ヒートシール性、耐ブロッキング
性、印刷特性などが付与されている。
【0012】本発明の積層シートは、深絞り成形が可能
であることに加えて、ポリエチレン層とA−PET層と
の間の剥離強度が適度の範囲にあるため、両層間で容易
に剥離することが可能である。本発明は、これらの知見
に基づいて完成するに至ったものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高密度
ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MD
PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密
度ポリエチレン(LLDPE)、及び超低密度ポリエチ
レン(VLDPE)からなる群より選ばれる少なくとも
一種のポリエチレンからなる単層シートまたは該ポリエ
チレンからなる表面層を有する多層シートの該ポリエチ
レン層の表面に、非晶性ポリエチレンテレフタレート層
が直接熱融着された積層構造を有し、かつ、両層間の剥
離強度が100〜1000g/15mmの範囲内にある
積層シートが提供される。
【0014】また、本発明によれば、(1)高密度ポリ
エチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDP
E)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度
ポリエチレン(LLDPE)、及び超低密度ポリエチレ
ン(VLDPE)からなる群より選ばれる少なくとも一
種のポリエチレンからなる単層シートまたは該ポリエチ
レンからなる表面層を有する多層シートの該ポリエチレ
ン層の表面を、ぬれ指数が36dyn/cm以上となる
ように表面処理した後、(2)該ポリエチレン層の表面
に、接着剤層を介することなく、溶融状態のポリエチレ
ンテレフタレートをシート状に押し出して貼り合わせる
工程を含む、(3)該ポリエチレン層の表面に非晶性ポ
リエチレンテレフタレート層が直接熱融着された積層構
造を有し、かつ、両層間の剥離強度が100〜1000
g/15mmの範囲内にある積層シートの製造方法が提
供される。
【0015】
【発明の実施の形態】1.ポリエチレンテレフタレート 本発明において、A−PET層を形成するのに使用する
ポリエチレンテレフタレートとしては、(i)シート状に
溶融押出する際に急冷することにより、アモルファス成
分の多い未結晶状態のシートを形成することができるホ
モPET及び共重合PET(コポリエステル)、及び(i
i)結晶化度が実質的にゼロで、常に非晶性である共重合
PETが挙げられる。
【0016】従来、いわゆる「A−PETシート」とし
ては、結晶化速度を抑制したホモPETまたは共重合P
ETを用いて、シート溶融押出時にアモルファス成分の
多い未結晶状態のシートとしたものが汎用されている。
本発明において、「A−PET」及び「A−PET層」
という用語は、このような結晶化速度を抑制したホモP
ETまたは共重合PETとそれらから形成された非晶性
PET層のみならず、常に非晶性の共重合PETとそれ
からなる非晶性PET層をも意味するものとする。
【0017】PETとしては、ホモPET及び共重合P
ET(コポリエステル)が用いられる。ホモPETは、
一般に、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコールと
をコバルトまたはアンチモン触媒などを用いて重縮合さ
せる方法により製造されている。共重合PETとして
は、テレフタル酸ジメチルの一部をイソフタル酸ジメチ
ルやナフタレン酸ジメチルなどで置き換えたコポリエス
テル、エチレングリコールの一部(通常、1〜34モル
%)を1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHD
M)で置き換えたコポリエステルなどが挙げられる。
【0018】一般に、A−PETシートの形成に用いる
PETは、結晶化速度を抑制したコポリエステルが多い
が、それでも結晶化速度はかなり早い。そこで、シート
製造時に急冷して、結晶化度をゼロ近くに抑制すること
により、未結晶状態のA−PETシートを作成すること
ができる。
【0019】これに対して、常に非晶性の共重合PET
としては、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CH
DM)を共重合成分とする結晶化度ゼロのPETGを挙
げることができる。エチレングリコール(EG)の一部
をCHDMに置換して共重合させる際に、CHDMの置
換比率を1モル%から上げていくと、ある範囲で結晶化
度ゼロのコポリエステル(PETG)が得られる。この
非晶性のPETGにおいて、グリコール成分中のCHD
Mの割合は、EGの割合よりも少なく、28〜34モル
%程度である。PETGとして、イーストマンケミカル
社からEASTAR PETG 6763(CHDM=
31±3モル%;IV値=0.75)の商品名で市販さ
れているものがある。
【0020】また、共重合PETとしては、三井化学社
製のコポリエステル(グレードSE030;IV値=
0.82)なども好適に使用することができる。本発明
で使用するPETは、その分子量の目安となる固有粘度
(IV;Intrinsic Viscosity)が
通常0.65〜1.00であり、耐衝撃性の観点から、
好ましくは0.70〜0.85の範囲のものである。P
ETは、必要に応じて、安定剤、着色剤、滑剤、帯電制
御剤、紫外線吸収剤などの添加剤を含有してもよい。
【0021】本発明の積層シートにおけるA-PET層
の厚みは、通常150〜1,500μm、好ましくは2
00〜1,000μm、より好ましくは250〜800
μmである。A−PET層の厚みが薄すぎると、基材樹
脂層としての特性を充分に発揮することが困難になる。
A−PET層の厚みが厚すぎると、シート成形性が低下
する。
【0022】2.ポリエチレン 本発明では、ポリエチレンとして、高密度ポリエチレン
(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密
度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE)、及び超低密度ポリエチレン(VLD
PE)からなる群より選ばれる少なくとも一種のポリエ
チレンを使用する。これらのポリエチレンは、この技術
分野で周知の樹脂材料である。
【0023】これらのポリエチレンの密度は、測定法に
よって多少の違いがあるものの、ASTM D−124
8に従って測定したとき、高密度ポリエチレン(HDP
E)は、0.941g/cm3以上、多くの場合0.9
52〜0.965g/cm3の範囲の密度を有してい
る。中密度ポリエチレン(MDPE)は、通常0.91
8〜0.940g/cm3の範囲の密度を有している。
低密度ポリエチレン(LDPE)は、LLDPEやVL
DPEなどの他の低密度ポリエチレンと区別するため
に、その製造法により高圧法低密度ポリエチレン(HP
LD)と呼ばれることがある。LDPE(HPLD)
は、通常0.917〜0.932g/cm3の範囲の密
度を有している。
【0024】本発明で使用する直鎖状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE)は、エチレンとα−オレフィンとの共
重合体であり、通常0.915〜0.940g/cm3
の範囲の密度を有している。α−オレフィンとしては、
例えば、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブ
テン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−
オクテン、デセンなどが挙げられるが、これらの中で
も、ブテン、ヘキセン、オクテンなどの長鎖α−オレフ
ィンが好ましい。LLDPEとしては、チーグラー・ナ
ッタ触媒を用いて合成されたものの他に、メタロセン触
媒を用いて合成されたLLDPEを使用することもでき
る。メタロセン触媒を用いて合成したLLDPEは、低
温ヒートシール性、耐ブロッキング性、衝撃強度、透明
性などに優れている。
【0025】超低密度ポリエチレン(VLDPE)は、
LLDPEと同様、エチレンとα−オレフィンとの共重
合体であるが、LLDPEよりも密度が低く、通常0.
880g/cm3以上、0.915g/cm3未満の範囲
の密度を有している。VLDPEとしては、チーグラー
・ナッタ触媒を用いて合成されたものの他に、メタロセ
ン触媒を用いて合成されたものを使用することができ
る。
【0026】これらのポリエチレンの中でも、熱融着ラ
ミネーション法による層間接着性や深絞り性や耐寒性
(低温衝撃強度)などの観点からは、低密度ポリエチレ
ン(LDPEまたはHPLD)、直鎖状低密度ポリエチ
レン(LLDPE)、及び超低密度ポリエチレン(VL
DPE)が好ましく、LDPE及びLLDPEがより好
ましい。
【0027】これらのポリエチレンは、それぞれ単独で
使用することができるが、2種以上を任意の割合でブレ
ンドした混合物であってもよい。ブレンドは、密度や組
成が異なる同種のポリエチレン同士の間で行うことがで
きる。例えば、密度や組成が異なるLLDPE同士やV
LDPE同士をブレンドした混合物を用いることができ
る。ブレンドにより、物性やコストなどを調整すること
ができる。
【0028】ポリエチレンが高密度ポリエチレン(HD
PE)や中密度ポリエチレン(MDPE)の場合には、
LDPE、LLDPE、VLDPE、またはこれらの混
合物とブレンドして使用することが好ましい。熱融着ラ
ミネーション法により、接着剤層を介することなく、A
−PET層との間で良好な層間接着性を得るには、例え
ば、LLDPEとHDPEとを重量比(LLDPE:H
DPE)で通常30:70〜99:1、好ましくは4
0:60〜95:5、より好ましくは45:55〜9
0:10の割合でブレンドすることが望ましい。LLD
PEに代えて、LDPEやVLDPEなどを用いる場合
も、HPDEと同様のブレンド比で用いることが好まし
い。
【0029】ポリエチレンは、必要に応じて、安定剤、
着色剤、滑剤、帯電制御剤、紫外線吸収剤などの添加剤
を含有してもよい。また、ポリエチレンには、所望によ
り、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アイノマー樹脂などの他のポリオレフィン樹脂やその他
の熱可塑性樹脂を少量成分(通常30重量%以下、好ま
しくは10重量%以下)として含有させることができ
る。
【0030】ポリエチレン層の厚みは、単層シートの場
合には、通常10〜200μm、好ましくは20〜10
0μmである。単層シートの厚みが薄い場合には、フィ
ルムと呼ばれるが、本発明では、シートの用語をフィル
ムも含む意味で使用することがある。本発明で使用する
ポリエチレン層は、シート成形性の観点から、一般に未
延伸シートであることが望ましい。
【0031】3.多層シート ポリエチレンからなる表面層を有する多層シートとして
は、ガスバリア層を組み込んだものが好ましい。具体例
としては、LLDPE/ガスバリア性樹脂層/LLDP
E、VLDPE/ガスバリア性樹脂層/VLDPE、L
DPE/ガスバリア性樹脂層/LDPEの層構成を有す
る多層シートが例示される。ポリエチレン層は、2種以
上のポリエチレンの混合物層であってもよい。本発明で
使用する多層シートは、共押出法またはドライラミネー
ション法等の公知の方法により作製することができる。
【0032】ガスバリア性樹脂としては、特に限定され
ないが、塩素原子を含有しないエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体(EVOH)、即ち、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体のケン化物が好ましい。多層シートの各層間
には、必要に応じて接着剤層を配置することができる。
【0033】多層シートの好ましい具体例としては、L
LDPE/接着剤/EVOH/接着剤/LLDPE、V
LDPE/接着剤/EVOH/接着剤/VLDPE、L
DPE/接着剤/EVOH/接着剤/LDPEなどを挙
げることができる。
【0034】多層シートの全層厚みは、通常30〜20
0μm、好ましくは40〜100μmである。EVOH
層の厚みは、必要とする酸素ガスバリア性により適宜定
めることができるが、一般に10〜30μm程度であ
る。接着剤としては、共押出用やドライラミネーション
用などの公知のものを用いることができる。接着剤層の
厚みは、通常1〜20μm、好ましくは2〜10μmで
ある。
【0035】4.積層シートの製造方法 本発明の積層シートの製造方法では、最初の工程とし
て、ポリエチレンからなる単層シートまたは該ポリエチ
レンからなる表面層を有する多層シートの該ポリエチレ
ン層の表面を、ぬれ指数が36dyn/cm以上となる
ように表面処理を行う。ぬれ指数は、JIS K−67
68に規定されている「ポリエチレン及びポリプロピレ
ンのぬれ試験方法」に従って測定した値である。
【0036】表面処理の具体的な方法としては、コロナ
放電処理法、火炎処理法、常温大気圧プラズマ処理法な
どがある。表面処理は、オフライン処理の他、インライ
ンでも行うことができる。
【0037】表面処理は、ポリエチレン層表面のぬれ指
数が36dyn/cm以上、好ましくは38dyn/c
m以上、より好ましくは40dyn/cm以上、特に好
ましくは41dyn/cm以上である。ぬれ指数の上限
は、56dyn/cmであるが、好ましくは50dyn
/cm、より好ましくは48dyn/cmである。ポリ
エチレン層表面のぬれ指数が低すぎると、接着剤層を介
することなく、A−PET層と直接熱融着させると、充
分な剥離強度を得ることができず、簡単に層間剥離した
り、シート成形時に層間剥離する。ポリエチレン層表面
のぬれ指数が高すぎると、当該表面に荒れが生じたり、
ポリエチレン層が薄膜の場合、ピンホールを生じるおそ
れがある。
【0038】本発明の積層シートの製造方法では、次の
工程として、表面処理を行ってぬれ指数を向上させたポ
リエチレン層の該表面に、接着剤層を介することなく、
溶融状態のPETをシート状に押し出して貼り合わせ
る。
【0039】一般に、ラミネート加工では、液状接着
剤、ホットメルト接着剤、無溶剤型接着剤などが用いら
れている。例えば、ウエットラミネーションやドライラ
ミネーションでは、液状接着剤を用いてフィルム同士を
貼り合わせている。A−PETシートとキャストポリプ
ロピレンフィルム(CPP)などの他のフィルムとの貼
り合わせでは、もっぱら別工程(オフライン)でのドラ
イラミネーション方式が採用されてきた。
【0040】また、エクストルージョンラミネーション
では、押出機とTダイを用いて各樹脂をシート状または
フィルム状に押し出し、溶融状態の各樹脂を液状接着剤
を用いて貼り合わせている。エクストルージョンラミネ
ーションの他の方法では、基材フィルム表面に溶融状態
の樹脂を溶融押出して接着する方法が採用されている
が、基材フィルムと溶融樹脂との接着力を高めるため
に、前もって基材フィルム表面にポリエチレンイミンや
ポリウレタン等のプライマー塗布を行なうのが通例であ
る。
【0041】これに対して、本発明では、A−PET基
材シートの押出成形工程で、貼り合わせる相手側の単層
または多層シートの表面に、一般にラミネート加工で行
なわれるような接着剤を塗布することなく、溶融状態の
PETを熱融着により貼り合わせている。このように、
本発明の製造方法は、PETを溶融押出してA−PET
基材シートを成形する際に、表面処理したポリエチレン
層の表面にインラインで熱融着させており、サーマルラ
ミネーションというべき方式(即ち、熱融着ラミネーシ
ョン法)である。
【0042】本発明の好ましい製造方法では、ポリエチ
レン層を有する単層または多層シートを送り出す工程に
おいて、インラインでポリエチレン層の表面処理を行
い、次いで、該ポリエチレン層の表面上に溶融状態のP
ETをTダイから溶融押出し、Tダイ直下で、PETが
熱い内に65℃以下、好ましくは40〜60℃に冷却し
た冷却ロールとニップロールの間で圧着して貼り合わせ
る。PETの押出は、通常、Tダイ式ベント付き2軸押
出機を用いて行う。
【0043】5.積層シート 本発明の積層シートは、表面処理してぬれ指数を高めた
ポリエチレン層を含む単層または多層シートを、溶融押
出機のTダイ直下で溶融状態のPETとインラインで貼
り合わせたものである。この熱融着ラミネーション方式
によれば、接着剤を用いていないにもかかわらず、ポリ
エチレン層とA−PET層との間に適度の剥離強度(接
着強度)が生じる。
【0044】本発明の積層シートにおけるポリエチレン
層とA−PET層との間の剥離強度は、幅15mmの試
料についてテンシロンを用いて常温(25℃)で測定し
たとき、100〜1000g/15mm、好ましくは1
50〜800g/15mm、より好ましくは180〜6
00g/15mmである。ポリエチレン層とA−PET
層との間の剥離強度が低すぎると、接着力が不充分であ
り、積層シートの取り扱い時に両層間で簡単に剥離する
か、シート成形時に層間剥離する。この剥離強度が高す
ぎると、A−PET層を剥離して再使用することが困難
になる。
【0045】以上のように、ポリエチレン層を含む単層
または多層フィルムに、接着剤層を介することなく、A
−PET層を熱融着させることにより、イージーピール
(易開封性)レベルの剥離強度を付与することができ
る。
【0046】したがって、本発明の積層シートは、その
製造時において発生する耳部分や成形トリム部分をA−
PET/ポリエチレンの層間で容易に剥がすことができ
るので、PETシート部分と他の樹脂層部分を容易に分
別することができる。その結果、高価なPETを回収し
て再使用することができる。また、イージーピール性を
利用して、イージーピール性を備えた容器または蓋材と
することもできる。
【0047】ポリエチレン層とA−PET層とを接着剤
層を介して積層すると、得られた積層シートは、A−P
ETシートを剥離して再使用することができないだけで
はなく、深絞り性が充分に改善されず、低温衝撃強度に
ついても、改善の程度が小さくなることが判明した。
【0048】これに対して、ポリエチレン層とA−PE
T層とを、接着剤層を介することなく、直接熱融着ラミ
ネーションすることにより、深絞り性に優れ、かつ、低
温衝撃強度が著しく改善された積層シートを得ることが
できる。
【0049】本発明の積層シートは、A−PET/ポリ
エチレンの層間で剥離(デラミネーション)した後、ポ
リエチレン層表面のぬれ指数が好ましくは35dyn/
cm以上、より好ましくは36dyn/cm以上である
ことが、適度の層間接着性を維持する上で好ましい。熱
融着ラミネーション時には、ポリエチレン層表面のぬれ
指数を36dyn/cm以上、好ましくは38dyn/
cm以上になるように表面処理することが重要である。
ところが、積層シートのA−PET/ポリエチレンの層
間で剥離して、ポリエチレン層表面のぬれ指数を測定す
ると、原因は定かではないが、ぬれ指数が低下する場合
のあることが判明した。
【0050】層間剥離(デラミネーション)後のポリエ
チレン層表面のぬれ指数が低下する場合であっても、該
ぬれ指数が35dyn/cm以上、より好ましくは36
dyn/cm以上であることにより、適度の層間接着性
が保持され、シート成形が可能であることが分かった。
【0051】本発明の積層シートは、ポリエチレン層の
表面に印刷を施すことにより、表面印刷や内部(サンド
イッチ)印刷を容易に行うことができる。本発明の積層
シートを用いてシート成形により容器を成形し、蓋材の
ヒートシール性樹脂層とポリエチレン樹脂層とをヒート
シールすることができる。本発明の積層シートは、A−
PET層の透明性、光沢、保香性などが保持されてい
る。ポリエチレン層を表面層とする多層シートとして、
ガスバリア性樹脂層を有する多層シートを用いると、ガ
スバリア性に優れた積層シートを得ることができる。
【0052】本発明の積層シートの代表的な層構成を図
1及び図2に示す。図1は、A−PET基材シート層1
とポリエチレン層2とからなる2層構成の積層シートの
断面図である。図2は、A−PET基材シート層1と、
ガスバリア性樹脂(例えば、EVOH層)3の両面に接
着剤層4,4を介してポリエチレン層(例えば、LLD
PE層)2,2がラミネートされた多層シートのポリエ
チレン層2とが積層された層構成を有する積層シートの
断面図である。
【0053】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明する。各種物性及び特性の測定
方法は、次の通りである。
【0054】(1)ぬれ指数 JIS K−6768に従って、表面張力が順を追って
異なるように調整した一連の混合液(ホルムアミド/エ
チレングリコールモノエチルエーテル混合液)からなる
標準液をポリエチレンフィルムの表面に塗布し、丁度フ
ィルムをぬらすと判定された標準液の表面張力を測定し
た。単位は、dyn/cmで表した。
【0055】ポリエチレン層表面のぬれ指数は、表面処
理後、直ちに測定した。また、積層シートを製造してか
ら14日間経過後に、A−PET層とポリエチレン層と
を層間剥離(デラミネーション)して、ポリエチレン層
表面のぬれ指数を測定した。
【0056】(2)剥離強度(接着強度) 積層シートを幅15mmに裁断して試験片10枚を作成
し、これらの試験片のポリエチレン層とA−PET層と
の間の剥離強度を引張試験機(テンシロン)を使用し
て、引張速度300mm/minの条件で測定し、平均
値を求めた。単位は、g/15mmで表した。
【0057】(3)深絞り性 得られた積層シートまたは単層シートを真空・圧空熱成
形機にかけ、熱成形して、開口部の直径70mm、底部
の直径62mm、深さ55mmのカップを成形した。こ
のカップを目視で観察して、深絞り加工性を以下の基準
で評価した。 ◎:肉厚が極めて均一で優れている、 ○:肉厚が均一である、 △:肉厚に若干のばらつきがある、 ×:層間剥離して絞り加工が不可能である。
【0058】(4)ガスバリア性 JIS K−7126に準拠して酸素ガス透過性(温度
23℃、相対湿度65%で測定。単位=cc/m2・2
4hr・atm)を測定し、以下の基準で評価した。 ◎:10以下 △:100〜130 (5)低温衝撃強度(耐寒性) JIS K−7105に準拠して、0℃で破壊エネルギ
ー(J)を測定した。
【0059】(6)トリム再利用性 積層シートの耳部のトリムを回収して、ポリエチレン層
とA−PET層との間を手で剥離し、A−PET層が層
間剥離して再利用可能であるか否かを調べた。○:手に
より層間剥離してA−PET層の再利用が可能である、
×:手により層間剥離せず、無理に剥がしたところ、糸
引きが起こり、A−PET層の表面にアンカー剤を含む
ポリエチレンが残り、トリムの再利用は不可能である。
【0060】[実施例1]LLDPEフィルム(東セロ
製、TUX−MCS、厚み30μm)の片面をコロナ放
電処理して、表面のぬれ指数を42dyn/cmに調整
した。このLLDPEフィルムをフィルム送り出し装置
を用いて繰り出し、そのコロナ放電処理した表面上に、
接着剤層を介さずに直接、Tダイ式ベント付き2軸押出
機を用いてPET(三井化学製コポリエステル、グレー
ドSE030、IV値=0.82)をTダイから溶融押
出し、直ちにTダイ直下の60℃に冷却した冷却ロール
とニップロールの間で圧着して貼り合わせ、得られた積
層シートをロールに巻き取った。このようにして、全層
厚みが530μmのA−PET/LLDPEからなる2
層シートを作成した。A−PET層の厚みは、500μ
mであった。物性及び特性の測定結果を表1に示す。
【0061】[実施例2]LLDPE/接着剤/EVO
H/接着剤/LLDPEの層構成を有する多層シート
(厚み=30/2/20/2/30μm)の一方のLL
DPE層の表面をコロナ放電処理して、ぬれ指数を42
dyn/cmに調整した。LLDPEとしては、三井化
学製(エボリュー:銘柄;SP2020、密度0.91
5g/cm3)を使用し、接着剤としては、三井化学製
アドマー樹脂を使用した。EVOHとしては、エチレン
含有量44モル%で、メルトフローレート(MFR)が
5.5/10分(190℃、2160g荷重)のものを
用いた。
【0062】実施例1において、LLDPEの単層フィ
ルムに代えて、上記多層シートを用いたこと以外は、実
施例1と同様にインラインでの熱融着ラミネーション方
式により、LLDPE層のコロナ放電処理面にPET樹
脂を熱融着させてA−PET層を形成した。得られた積
層シートの全層厚みは、584μmであった。A−PE
T層の厚みは、500μmであった。測定結果を表1に
示す。
【0063】[比較例1]実施例1において、コロナ放
電処理によりぬれ指数35dyn/cmに表面処理した
厚み30μmのLLDPEフィルムを使用した以外は、
実施例1と同じ方法でA−PET/LLDPEからなる
2層構成の積層シートを作成した。結果を表1に示す。
【0064】[比較例2]予めエステル型ポリウレタン
系アンカー剤を1μmの厚みに塗布・乾燥したLLDP
Eフィルムを使用した以外は、実施例1と同じ方法でA
−PET/LLDPEからなる2層構成の積層シートを
作成した。結果を表1に示す。
【0065】[比較例3]実施例1で使用したのと同じ
PETを用いて、厚み530μmのA−PET単層シー
トを押出成形した。結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】[実施例3]LDPEフィルム(タマポリ
マー製、厚み40μm)の片面をコロナ放電処理して、
表面のぬれ指数を46dyn/cmに調整した。このL
DPEフィルムをフィルム送り出し装置を用いて繰り出
し、そのコロナ放電処理した表面上に、接着剤層を介さ
ずに直接、Tダイ式ベント付き2軸押出機を用いてPE
T(三井化学製コポリエステル、グレードSE030、
IV値=0.82)をTダイから溶融押出し、直ちにT
ダイ直下の65℃以下に冷却した冷却ロールとニップロ
ールの間で圧着して貼り合わせ、得られた積層シートを
ロールに巻き取った。このようにして、全層厚みが54
0μmのA−PET/LDPEからなる2層シートを作
成した。A−PET層の厚みは、500μmであった。
【0068】このようにして得られた積層シートは、層
間剥離強度が282g/15mmであり、深絞り性に優
れ、低温衝撃強度が2.5Jで、トリム再利用が可能で
あった。層間剥離後のLDPE層表面のぬれ指数は、3
6dyn/cmであった。
【0069】[実施例4]LLDPE(三井化学製、エ
ボリュー:銘柄;SP2020)とHDPE(日本ポリ
オレフィン製、ジェイレックスHD:銘柄;KF26
5、密度0.952g/cm3)とを50:50の重量
比でブレンドした混合物を用いて厚み40μmのフィル
ムを作成した。このフィルムの片面をコロナ放電処理し
て、表面のぬれ指数を46dyn/cmに調整した。こ
のフィルムをフィルム送り出し装置を用いて繰り出し、
そのコロナ放電処理した表面上に、接着剤層を介さずに
直接、Tダイ式ベント付き2軸押出機を用いてPET
(三井化学製コポリエステル、グレードSE030、I
V値=0.82)をTダイから溶融押出し、直ちにTダ
イ直下の65℃以下に冷却した冷却ロールとニップロー
ルの間で圧着して貼り合わせ、得られた積層シートをロ
ールに巻き取った。このようにして、全層厚みが540
μmのA−PET/(LLDPE+HDPE、50/5
0重量比ブレンド物)からなる2層シートを作成した。
A‐PET層の厚みは、500μmであった。
【0070】このようにして得られた積層シートは、層
間剥離強度が212g/15mmであり、深絞り性に優
れ、低温衝撃強度が2.2Jで、トリム再利用が可能で
あった。層間剥離後のLDPE層表面のぬれ指数は、3
6dyn/cmであった。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、透明性、表面光沢性、
保香性などのA−PETシートの優れた特性を損なうこ
となく、ヒートシール性樹脂層との間のヒートシール
性、深絞り性、耐ブロッキング性、印刷特性、低温衝撃
強度、ガスバリア性などが改善された積層シートが提供
される。また、本発明によれば、A−PET層を有する
積層シートであって、シート成形性に優れることに加え
て、イージーピール性があり、必要に応じてA−PET
層を剥離し回収して、再利用することができる積層シー
トが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の積層シートの一具体例の断面
図である。
【図2】図2は、本発明の積層シートの他の具体例の断
面図である。
【符号の説明】
1:A−PET層 2:ポリエチレン層 3:ガスバリア性樹脂層 4:接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK05A AK06A AK42B AK62A AK63A AR00C BA02 BA03 BA10B BA10C BA11 EC032 EH172 EJ64A GB16 HB00C JA09A JA12B JB05A JD02 JK06 JK10 JL01 JN01 JN21 YY00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高密度ポリエチレン(HDPE)、中密
    度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(L
    DPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、
    及び超低密度ポリエチレン(VLDPE)からなる群よ
    り選ばれる少なくとも一種のポリエチレンからなる単層
    シートまたは該ポリエチレンからなる表面層を有する多
    層シートの該ポリエチレン層の表面に、非晶性ポリエチ
    レンテレフタレート層が直接熱融着された積層構造を有
    し、かつ、両層間の剥離強度が100〜1000g/1
    5mmの範囲内にある積層シート。
  2. 【請求項2】 ポリエチレン層と非晶性ポリエチレンテ
    レフタレート層とを剥離した後の該ポリエチレン層表面
    のぬれ指数が35dyn/cm以上である請求項1記載
    の積層シート。
  3. 【請求項3】 (1)高密度ポリエチレン(HDP
    E)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエ
    チレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LL
    DPE)、及び超低密度ポリエチレン(VLDPE)か
    らなる群より選ばれる少なくとも一種のポリエチレンか
    らなる単層シートまたは該ポリエチレンからなる表面層
    を有する多層シートの該ポリエチレン層の表面を、ぬれ
    指数が36dyn/cm以上となるように表面処理した
    後、(2)該ポリエチレン層の表面に、接着剤層を介す
    ることなく、溶融状態のポリエチレンテレフタレートを
    シート状に押し出して貼り合わせる工程を含む、(3)
    該ポリエチレン層の表面に非晶性ポリエチレンテレフタ
    レート層が直接熱融着された積層構造を有し、かつ、両
    層間の剥離強度が100〜1000g/15mmの範囲
    内にある積層シートの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008183830A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Toppan Cosmo Inc 化粧材
JP2010539889A (ja) * 2007-10-23 2010-12-24 ヨンチョン−グン きゅうり、カボチャ栽培用封筒及びその製造方法
CN104309246A (zh) * 2014-10-21 2015-01-28 金宝丽科技(苏州)有限公司 一种抗紫外线apet复合胶片
JP2016222284A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 住友ベークライト株式会社 貼付剤包装用シート及び貼付剤包装体
US9670383B2 (en) 2011-02-11 2017-06-06 Nissin Foods Holdings Co., Ltd. Heat sealable laminate and method for producing same

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