JP2003246031A - 易開封性積層フィルム - Google Patents

易開封性積層フィルム

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JP2003246031A JP2002051271A JP2002051271A JP2003246031A JP 2003246031 A JP2003246031 A JP 2003246031A JP 2002051271 A JP2002051271 A JP 2002051271A JP 2002051271 A JP2002051271 A JP 2002051271A JP 2003246031 A JP2003246031 A JP 2003246031A
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Takashi Moriya
貴史 森谷
Hiroaki Matsubara
弘明 松原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール層としてチーグラー触媒を用いて
製造された直鎖状低密度ポリエチレンを用いた場合に比
べて、ポリプロピレン系樹脂からなる隣接層との層間接
着強度が大きく、適度な易開封性を実現することがで
き、易開封性の程度の調整も容易で、低温シール性にも
優れる易開封性積層フィルムを提供すること。 【解決手段】 シール層(A)と、その隣接層(B)と
を有する共押出積層フィルムであって、該シール層
(A)がメタロセン系触媒を用いて得られた直鎖状低密
度ポリエチレン(a)を含有してなる樹脂層で、かつ、
該隣接層(B)がプロピレン系樹脂を含有してなる樹脂
層である易開封性積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品包装分野の主
にポリエチレン系樹脂からなるシール層を有する包装容
器用蓋材等に好適に使用できる易開封性積層フィルムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に冷蔵食品の包装容器として、蓋が
容易に開封できる易開封性包装容器が広く使用されてい
る。これらの包装容器は、流通や保管時に内容物を保護
するための密封性が要求されるが、一方、内容物を取り
出す際には、容易に開封できる易開封性を満足するもの
が要求されている。これら易開封性を発現させるための
一般的な方法として、蓋材シール層樹脂の組成を変える
ことによって、容器との熱封着強度を適度に制御して、
容器表面と蓋材の界面で剥離する界面剥離方式や、蓋材
のシール層が凝集破壊する凝集破壊方式等が用いられて
いる。
【0003】しかしながら、これら方式の易開封方式
は、熱封着温度、熱封着圧力、熱封着時間などの影響を
受け、熱封着強度のバラツキが生じやすく、また、シー
ル部分への内容物などの付着でシールが阻害され、部分
的に大きくシール強度が低下し、破袋事故を起こす危険
性がある。
【0004】これらの欠点を解決するため、特開平10
−166521号公報には、直鎖状低密度ポリエチレン
からなるシール層と、ポリプロピレン系樹脂からなる隣
接層とを配した易開封性フィルムが開示されており、こ
れらの層間が剥離し易いことを利用して比較的安定した
易開封性を発現させている。しかしながら、前記特開平
10−166521号公報においてシール層に使用して
いる直鎖状低密度ポリエチレン〔三井石油化学(株)製ウ
ルトゼックス2022L、チーグラー触媒を用いて製造
された直鎖状低密度ポリエチレン〕は、ポリプロピレン
系樹脂からなる隣接層との層間接着強度が5〜7N/1
5mm程度と小さく、極めて容易に開封してしまうとい
う欠点があり、適度な易開封性を実現できないし、易開
封性の程度の調整も困難であるという課題があった。な
お、前記特開平10−166521号公報では、シール
層として直鎖状低密度ポリエチレン以外に高密度ポリエ
チレンが使用できるとの記載があるが、融点が高く、低
温シール性に劣る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、シー
ル層としてチーグラー触媒を用いて製造された直鎖状低
密度ポリエチレンを用いた場合に比べて、ポリプロピレ
ン系樹脂からなる隣接層との層間接着強度が大きく、適
度な易開封性を実現することができ、易開封性の程度の
調整も容易で、低温シール性にも優れる易開封性積層フ
ィルムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意検討した結果、シール層(A)に含
有させるポリエチレン系樹脂としてメタロセン系触媒を
用いて得られた直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を用いる
と、ポリプロピレン系樹脂を含有してなる隣接層(B)
との間の層間接着強度が適度に向上するため、適度な易
開封性を付与でき、易開封性の程度の調整も容易である
こと、しかも、低温シール性も向上すること等を見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、シール層(A)と、
その隣接層(B)とを有する共押出積層フィルムであっ
て、該シール層(A)がメタロセン系触媒を用いて得ら
れた直鎖状低密度ポリエチレン(a)を含有してなる樹
脂層で、かつ、該隣接層(B)がプロピレン系樹脂を含
有してなる樹脂層であることを特徴とする、易開封性積
層フィルムを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
シール層(A)として使用するメタロセン系触媒を用い
て製造された直鎖状低密度ポリエチレン(a)は、特に
限定されないが、共重合成分であるα−オレフィン由来
成分の含有率は5〜20重量%のものが好ましい。α−
オレフィン由来成分の含有率が、5重量%以上であると
隣接層(B)のポリプロピレン系樹脂層との層間接着強
度が適当な強度になり、熱封着強度と開封性のバランス
が良好となることから好ましく、20重量%未満であれ
ば、熱間シール性(ホットタック性)が著しく向上する
ため、包装工程で、包装機械の異常によるな熱封着直後
のストレスなどでシール部が剥離してしまうことが減少
することから、好ましい。さらに、α−オレフィン由来
成分の含有率が前記範囲であると、包装体の開封時にシ
ール層が破断され易く、膜残りが減少し、開封後の包装
体の外観が向上する。
【0009】シール層(A)に含有されるメタロセン系
触媒を用いて製造された直鎖状低密度ポリエチレン
(a)は、隣接層(B)のポリプロピレン系樹脂との接
着強度が低密度ポリエチレンやチーグラー触媒を用いて
製造された直鎖状低密度ポリエチレンと比べて強く、そ
の含有率によって熱封着強度を任意に調整できる。シー
ル層(A)中における直鎖状低密度ポリエチレン(a)
の含有率は、通常40〜100重量%の範囲である。熱
封着強度を調整する際に直鎖状低密度ポリエチレン
(a)と併用する樹脂としては、例えば、低密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、チ
ーグラー触媒を用いて製造された直鎖状低密度ポリエチ
レン、エチレン−ブテン−1共重合体等のエチレン系樹
脂が挙げられる。
【0010】この直鎖状低密度ポリエチレン(a)は、
主として、中、低圧法により製造されるが、エチレンと
共重合するα−オレフィンとしては、炭素数4〜12の
α−オレフィン、例えばブテン−1、ペンテン−1、ヘ
キセン−1、オクテン−1、4−メチルペンテン−1、
デセン−1、ドデセン−1等があり、なかでもヘキセン
−1、オクテン−1、4−メチルペンテン−1が好まし
い。
【0011】隣接層(B)は、プロピレン系樹脂を含有
してなる樹脂層であればよいが、なかでも、プロピレン
単独重合体(b1)単独、あるいは、プロピレン単独重
合体(b1)とプロピレン−エチレンランダム共重合体
(b2)の混合物からなる樹脂層であることが好まし
い。プロピレン単独重合体(b1)とプロピレン−エチ
レンランダム共重合体(b2)の混合物からなる樹脂層
である場合は、これらの重量比(b1)/(b2)が1
5/85〜95/5であることが好ましい。該重量比
(b1)/(b2)を15/85以上とすることで、熱
封着温度が160℃を越える高温である場合でも、隣接
層(B)が熱封着の熱と圧力によって大きく変形し包装
体の開封強度が極端に強くなることを防止できるため、
易開封性の発現する熱封着温度範囲を広い範囲で維持で
き、包装体の開封強度の安定性が向上する。ここで用い
るプロピレン単独重合体(b1)は融点が150〜17
0℃であることが耐熱性に優れることから好ましい。さ
らに、プロピレン−エチレンランダム共重合体(b2)
は、特に限定されないが、エチレン由来成分の含有率
が、0.2〜20重量%であることが好ましく、エチレ
ン由来成分の含有率が大きくなれば、隣接層(B)との
層間接着強度が強くなるため、エチレン由来成分の含有
率を調整することで、層間接着強度を任意の強度に設定
することができる。また、該プロピレン−エチレンラン
ダム共重合体(b2)の代わりに、ブロック共重合体を
用いても良く、さらに、ブテン−1等のα−オレフィン
を第三の共重合成分を共重合したプロピレン系樹脂であ
っても良い。
【0012】本発明の易開封性積層フィルムにおいて、
シール層(A)と隣接層(B)との層間接着強度は、こ
の積層フィルムを用いた蓋材フィルムを、ポリエチレン
系樹脂からなるシール層を有する合成樹脂製容器の開口
部に熱封着した場合、熱封着部の剥離強度が、引張速度
300mm/min、剥離角度180度の測定条件で、
8〜40N/15mmであることが好ましく、さらに好
ましくは10〜20N/15mmである。
【0013】シール層(A)の厚さは、1〜8μmであ
ることが好ましく、1μm以上であると、目的のシール
強度が得られ、8μmを未満であると、開封時にシール
層が容易に破断でき、膜残りや糸引きが発生せず、開封
後の外観が良好となる。
【0014】本発明の易開封性積層フィルムは、前記シ
ール層(A)とその隣接層(B)の2層を有する共押出
積層フィルムであればよいが、更に、隣接層(B)上に
表面層(C)が積層されていても良い。該表面層(C)
の組成や積層方法に限定はないが、共押出法により容易
に積層でき、隣接層(B)と容易に接着することから、
プロピレン系重合体樹脂を含有してなる樹脂層であるこ
とが好ましく、隣接層(B)と同一組成であってもよ
い。このような表面層(C)のなかでは、プロピレン単
独重合体(c1)単独からなる樹脂層であることが特に
好ましいが、熱封着時の熱と圧力による変形の影響と、
包装体の冷蔵・輸送条件に応じて、比較的耐寒性のある
プロピレン−エチレンランダム共重合体を混合し、耐熱
性と耐寒性のバランスを調整することができることか
ら、プロピレン単独重合体(c1)とプロピレン−エチ
レンランダム共重合体(c2)の混合物からなる樹脂層
であることも好ましい。表面層(C)の厚さは、製膜性
と耐熱性を考慮すると5μm以上あれば良く、なかでも
5〜30μmが好ましい。
【0015】なお、前記表面層(C)で用いるプロピレ
ン単独重合体(c1)やプロピレン−エチレンランダム
共重合体(c2)としては、隣接層(B)で用いるプロ
ピレン単独重合体(b1)やプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体(b2)がいずれも使用できる。
【0016】本発明の易開封性積層フィルムの全厚は、
層構成や用途によって異なり、特に限定されるものでは
ないが、例えば、包装容器の蓋材フィルムとして使用す
るシール層(A)と隣接層(B)の2層構成の共押出積
層フィルムや、シール層(A)と隣接層(B)と表面層
(C)の3層構成の共押出積層フィルムであって、包装
容器の蓋材フィルムとして使用する場合には、10〜1
50μmであることが好ましく、製膜性を考慮すると2
0〜80μmが特に好適である。
【0017】本発明の易開封性積層フィルムには、シー
ル層(A)、隣接層(B)および表面層(C)のいずれ
か1つ以上の層に、他の熱可塑性樹脂、熱安定剤、帯電
防止剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、防曇剤等
を、本発明の目的を損なわない範囲で添加しても良い。
【0018】また、本発明の易開封性積層フィルムは、
シール層(A)と隣接層(B)の2層構成の場合では隣
接層(B)に、シール層(A)と隣接層(B)と表面層
(C)の3層構成の場合では表面層(C)に、印刷の接
着性や接着剤との接着性を向上させるために、表面処理
を施すことが望ましい。
【0019】この表面処理の方法は、積層フィルムの表
面を連続的に処理でき、かつ、製膜時に巻き取る前に容
易に実施でき、処理の度合いも任意に調整できるコロナ
放電処理が望ましい。なお、表面処理に関しては加熱下
または不活性ガスの雰囲気下でコロナ放電もしくはプラ
ズマ放電等の効果促進手法を用いても良い。
【0020】本発明の易開封性積層フィルムを蓋材フィ
ルムとして使用する際には、シール層(A)と隣接層
(B)の2層構成の場合では隣接層(B)上に、シール
層(A)と隣接層(B)と表面層(C)の3層構成の場
合では表面層(C)上に、任意の樹脂層を積層したもの
が、熱封着性、開封性、強度等の性能に優れる点から好
ましい。この積層される樹脂としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリアミド、塩化ビニ
リデン樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体等があ
り、なかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、ポリアミド等が好ましい。また、これらの積層
する樹脂は、単層に限らず、多層に積層したもの等任意
に選択できる。この積層する樹脂層は、二軸延伸加工さ
れたフィルムをラミネート加工等で積層することが望ま
しく、ラミネート加工としては、ドライラミネート、サ
ーマルラミネート、押出ラミネート等任意の方法を用い
ることができる。また、接着性樹脂を介して、共押出ラ
ミネートで積層しても良い。この樹脂層の厚さは特に限
定されないが、特に限定されるものではないが、熱封着
性と開封性のバランスを考慮すると、5〜300μmが
好ましく、なかでも10〜50μmが特に好適である。
【0021】
【実施例】以下に実施例と比較例を挙げて、本発明を具
体的に説明する。
【0022】実施例1 シール層(A)用樹脂としてヘキセン−1由来成分の含
有率が14重量%のメタロセン触媒を用いて製造された
直鎖状低密度ポリエチレンを、隣接層(B)用樹脂およ
び表面層(C)用樹脂として、融点160℃のプロピレ
ン単独重合体を、シール層(A)用押出機(口径40m
m)と、隣接層(B)用押出機(口径50mm)と、表
面層(C)用押出機(口径40mm)のそれぞれに供給
し、共押出法により押出温度250℃でTダイから
(A)/(B)/(C)各層の厚さが5μm/15μm
/15μmになるように押出し、40℃の水冷金属冷却
ロールで冷却し、表面層(C)の濡れ張力が40mN/
mとなるようにコロナ放電処理を施した後、ロールに巻
き取り、熟成室(35℃)で48時間熟成させて、全厚
が35μmの本発明の易開封性共押出積層フィルムを得
た。
【0023】易開封性共押出積層フィルムの表面層
(C)側に、ウレタン系接着剤を使用して膜厚12μm
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムをラミ
ネートして、易開封性ラミネートフィルムを得た。
【0024】次いで、易開封性ラミネートフィルムを蓋
材として、そのシール層(A)と、250μmの非晶性
ポリエステルシートに50μmの直鎖状低密度ポリエチ
レンフィルムをドライラミネートした複合シートを、直
鎖状低密度ポリエチレン層を内側として真空・圧空成型
して得られた、幅7mmのフランジを有する長方形の角
型容器のフランジ部の直鎖状低密度ポリエチレン層と
を、温度130℃、時間1.5秒の条件で熱封着して、
熱封着した容器を得た。
【0025】得られた容器から幅15mmの剥離試験サ
ンプルを切り出し、引張試験機を用いて、23℃、引張
速度300mm/min、剥離角度180度の条件で剥
離させた時の最大強度(熱封着強度)を測定したとこ
ろ、輸送に十分耐え得る強度を示し、該包装体を手で開
封したところ、容易に開封できた。結果を第1表に示
す。
【0026】実施例2 隣接層(B)用樹脂として、融点160℃のプロピレン
単独重合体の代わりに、融点160℃のプロピレン単独
重合体(b1)とエチレン由来成分の含有率が4重量%
のプロピレン−エチレンランダム共重合体(b2)と
を、その重量比(b1)/(b2)が50/50の混合
樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして全厚が35
μmの本発明の易開封性共押出積層フィルムを得、次い
で実施例1と同様にして易開封性ラミネートフィルムを
得た後、更に、実施例1と同様にして熱封着強度を測定
したところ、輸送に十分耐え得る強度を示し、該包装体
を手で開封したところ、容易に開封できた。結果を第1
表に示す。
【0027】比較例1 シール層(A)用樹脂として、ヘキセン−1由来成分の
含有率が14重量%のメタロセン触媒を用いて製造され
た直鎖状低密度ポリエチレンの代わりに、低圧法で製造
された低密度ポリエチレンであること以外は実施例2と
同様の方法で得た積層フィルムを用いた以外は、実施例
1と同様にして全厚が35μmの比較用の共押出積層フ
ィルムを得、次いで実施例1と同様にしてラミネートフ
ィルムを得た後、更に、実施例1と同様にして熱封着強
度の測定と、手による開封を行ったところ、手による開
封は容易であったが、熱封着強度が弱く、輸送に十分耐
え難いものであった。結果を第1表に示す。
【0028】比較例2 シール層(A)用樹脂として、ヘキセン−1由来成分の
含有率が14重量%のメタロセン触媒を用いて製造され
た直鎖状低密度ポリエチレンの代わりに、ヘキセン−1
を14重量%含有してなるチーグラー触媒を用いて製造
された直鎖状低密度ポリエチレンを用いた以外は、実施
例1と同様にして全厚が35μmの比較用の共押出積層
フィルムを得、次いで実施例1と同様にしてラミネート
フィルムを得た後、更に、実施例1と同様にして熱封着
強度の測定と、手による開封を行ったところ、手による
開封は容易であったが、熱封着強度が弱く、輸送に十分
耐え難いものであった。結果を第1表に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の易開封性積層フィルムは、食品
包装分野の主にポリエチレン系樹脂からなるシール層を
有する包装容器用蓋材等に好適に使用でき、適度な易開
封性を実現することができ、しかも、易開封性の程度の
調整も容易で、低温シール性にも優れるため、冷蔵食品
等の包装容器用蓋材として、利用価値の高いものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 BA09 CC08 FD13 GB08 GB12 HA01 HB01 HC08 HD01 LA01 4F100 AK01C AK07B AK07C AK63A AK64B AK64C AL05B AL05C BA02 BA03 BA10A BA10C BA25A EH232 GB18 JK06 JL12A JL14 YY00 YY00A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール層(A)と、その隣接層(B)と
    を有する共押出積層フィルムであって、該シール層
    (A)がメタロセン系触媒を用いて得られた直鎖状低密
    度ポリエチレン(a)を含有してなる樹脂層で、かつ、
    該隣接層(B)がプロピレン系樹脂を含有してなる樹脂
    層であることを特徴とする、易開封性積層フィルム。
  2. 【請求項2】 隣接層(B)中のプロピレン系樹脂が、
    プロピレン単独重合体(b1)の単独、もしくは、プロ
    ピレン単独重合体(b1)とプロピレン−エチレン系ラ
    ンダム共重合体(b2)の混合物である、請求項1記載
    の易開封性積層フィルム。
  3. 【請求項3】 プロピレン単独重合体(b1)とプロピ
    レン−エチレン系ランダム共重合体(b2)の混合物の
    重量比(b1)/(b2)が、15/85〜95/5で
    ある、請求項2記載の易開封性積層フィルム。
  4. 【請求項4】 シール層(A)が、メタロセン系触媒を
    用いて得られた直鎖状低密度ポリエチレン(a)からな
    る樹脂層である、請求項1、2または3記載の易開封性
    積層フィルム。
  5. 【請求項5】 シール層(A)と隣接層(B)との層間
    接着強度が10〜20N/15mmで、シール層(A)
    の厚さが1〜8μmである、請求項4記載の易開封性積
    層フィルム。
  6. 【請求項6】 隣接層(B)上に、プロピレン系樹脂を
    含有してなる表面層(C)が積層されたフィルムであ
    る、請求項5記載の易開封性積層フィルム。
  7. 【請求項7】 表面層(C)中のプロピレン系樹脂が、
    プロピレン単独重合体(c1)の単独、もしくは、プロ
    ピレン単独重合体(c1)とプロピレン−エチレン系ラ
    ンダム共重合体(c2)の混合物である、請求項6記載
    の易開封性積層フィルム。
  8. 【請求項8】 表面層(C)中のプロピレン系樹脂が、
    プロピレン単独重合体(c1)の単独である、請求項6
    記載の易開封性積層フィルム。
  9. 【請求項9】 フィルムの全厚が20〜80μmで、シ
    ール層(A)の厚さが1〜8μm、表面層(C)の厚さ
    が5μm以上である、請求項6記載の易開封性積層フィ
    ルム。
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