JP2019081588A - 電子レンジ用シーラントフィルム及び積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
また、上記ポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンから選ばれる1種又は2種以上のポリエチレンであることが好ましく、なかでも低密度ポリエチレンであることが、より好ましい。
本発明の電子レンジ用シーラントフィルムは、ヒートシール性を有するポリオレフィン樹脂からなるフィルムであって、当該フィルムの流れ方向(MD方向)の破断点伸度が、電子レンジの加熱温度において低い。
本発明の積層体は、上述した本発明のシーラントフィルムを、シーラント層として備えるものである。
積層体1の基材層2には、一軸、二軸延伸プラスチックフィルムが用いられる。一軸、二軸延伸プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートなどの一軸又は二軸延伸ポリエステルフィルム、ナイロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)などのポリアミドの一軸又は二軸延伸ポリアミドフィルム、そして、二軸延伸ポリプロピレンフィルムOPPなどを使用することができる。また、バリア層として例えば無機酸化物の蒸着膜を形成してなるシリカ蒸着PET、アルミナ蒸着PETなどの透明蒸着PETが挙げられる。基材層のプラスチックフィルムは、融点が通常150℃以上であり、厚さは通常10〜50μm程度である。
接着剤としては、例えば二液硬化型ポリウレタン樹脂が使用される。ポリウレタン樹脂としては、主鎖中にウレタン結合を含有する高分子樹脂を使用することができ、例えば、ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物との反応で得られる高分子樹脂を使用することができる。
シーラント層4は、上述した本発明のシーラントフィルムが用いられる。シーラント層4の厚さは、特に限定はないが10〜200μm程度とすることが好ましい。好ましくは10〜150μm、より好ましくは10〜100μmである。
高密度ポリエチレン(密度0.950g/cm3、MFR1.1g/10min)のペレットを押し出し機に投入し、温度190℃でインフレーション成形を行い、厚さ40μmのフィルムを得た。
低密度ポリエチレン(密度0.924g/cm3、MFR2.2g/10min)のペレットを押し出し機に投入し、温度150℃でインフレーション成形を行い、厚さ40μmのフィルムを得た。
低密度ポリエチレン(密度0.925g/cm3、MFR2.8g/10min)のペレットを押し出し機に投入し、温度150℃でインフレーション成形を行い、厚さ40μmのフィルムを得た。
低密度ポリエチレン(密度0.924g/cm3、MFR2.0g/10min)のペレットを押し出し機に投入し、温度150℃でインフレーション成形を行い、厚さ40μmのフィルムを得た。
低密度ポリエチレン(密度0.924g/cm3、MFR4.0g/10min)のペレットを押し出し機に投入し、温度150℃でインフレーション成形を行い、厚さ40μmのフィルムを得た。
低密度ポリエチレン(密度0.923g/cm3、MFR2.2g/10min)のペレットを押し出し機に投入し、温度150℃でインフレーション成形を行い、厚さ40μmのフィルムを得た。
耐熱性基材層として片面コロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(東洋紡(株)、E−5100)を用い、その上にシーラント層として、比較例1の厚さ40μmの高密度ポリエチレンフィルム(密度0.950g/cm3、MFR1.1g/10min)を用い、二液硬化型ポリウレタン接着剤を接着層として用いて貼り合わせてドライラミネートし、シール温度150℃で電子レンジ対応包装材料を作製しようとしたが、シール強度が弱く、パウチを作製できなかった。
耐熱性基材層として片面コロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(東洋紡(株)、E−5100)を用い、その上にシーラント層として、比較例2の厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルム(密度0.924g/cm3、MFR2.2g/10min)を用い、二液硬化型ポリウレタン接着剤を接着層として用いて貼り合わせてドライラミネートし、シール温度150℃で評価用試料2の電子レンジ対応包装材料を作製した。
耐熱性基材層として片面コロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(東洋紡(株)、E−5100)を用い、その上にシーラント層として、比較例3の厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルム(密度0.925g/cm3、MFR2.8g/10min)を用い、二液硬化型ポリウレタン接着剤を接着層として用いて貼り合わせてドライラミネートし、シール温度150℃で評価用試料3の電子レンジ対応包装材料を作製した。
耐熱性基材層として片面コロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(東洋紡(株)、E−5100)を用い、その上にシーラント層として、比較例4の厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルム(密度0.924g/cm3、MFR2.0g/10min)を用い、二液硬化型ポリウレタン接着剤を接着層として用いて貼り合わせてドライラミネートし、シール温度150℃で評価用試料4の電子レンジ対応包装材料を作製した。
耐熱性基材層として片面コロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(東洋紡(株)、E−5100)を用い、その上にシーラント層として、実施例1の厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルム(密度0.924g/cm3、MFR4.0g/10min)を用い、二液硬化型ポリウレタン接着剤を接着層として用いて貼り合わせてドライラミネートし、シール温度150℃で評価用試料5の電子レンジ対応包装材料を作製した。
耐熱性基材層として片面コロナ処理された厚さ12μmのPETフィルム(東洋紡(株)、E−5100)を用い、その上にシーラント層として、実施例2の厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルム(密度0.923g/cm3、MFR2.2g/10min)を用い、二液硬化型ポリウレタン接着剤を接着層として用いて貼り合わせてドライラミネートし、シール温度150℃で評価用試料6の電子レンジ対応包装材料を作製した。
比較例1〜4、実施例1、2の各シーラントフィルム単体の流れ方向の破断点伸度を、熱間(80℃、90℃)の各温度で、JIS Z1702に準拠して引っ張り速度500mm/minで測定した。その結果を表1に示す。
評価用試料1〜6を用いて電子レンジ用パウチを作製した。なお、電子レンジ用パウチは、ヒートシールされた領域に、蒸通孔を形成するための領域が部分的に形成されたものである。この蒸通孔を形成するための領域においては、積層体は、基材層と接着剤層との間に剥離ニス層を備える積層構造を備えていた。
2 基材層
3 接着剤層
4 シーラント層
Claims (6)
- ヒートシール性を有するポリオレフィン樹脂からなるフィルムであって、当該フィルムの流れ方向の破断点伸度が、電子レンジの加熱温度において低いことを特徴とする電子レンジ用シーラントフィルム。
- 前記フィルムの流れ方向の破断点伸度が、80℃で60〜100%である請求項1記載の電子レンジ用シーラントフィルム。
- 前記フィルムの流れ方向の破断点伸度が、90℃で40〜70%である請求項1又は2記載の電子レンジ用シーラントフィルム。
- 前記ポリオレフィン樹脂が、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンから選ばれる1種又は2種以上のポリエチレンである請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子レンジ用シーラントフィルム。
- 前記ポリエチレンが、低密度ポリエチレンである請求項4記載の電子レンジ用シーラントフィルム。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子レンジ用シーラントフィルムからなるシーラント層を備えることを特徴とする積層体。
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---|---|---|---|---|
JP2000079663A (ja) * | 1998-07-07 | 2000-03-21 | Sumitomo Chem Co Ltd | 易開封性積層フィルム、蓋材及び容器 |
JP2000190912A (ja) * | 1998-12-25 | 2000-07-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 電子レンジ対応包装材料、それを用いた包装袋及び容器 |
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JP2004162049A (ja) * | 2002-10-22 | 2004-06-10 | Kuraray Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂組成物およびその用途 |
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