JP2000073762A - 携帯型送風作業機 - Google Patents

携帯型送風作業機

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JP2000073762A
JP2000073762A JP10247479A JP24747998A JP2000073762A JP 2000073762 A JP2000073762 A JP 2000073762A JP 10247479 A JP10247479 A JP 10247479A JP 24747998 A JP24747998 A JP 24747998A JP 2000073762 A JP2000073762 A JP 2000073762A
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internal combustion
combustion engine
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真義 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風機により加圧・加速される空気を利用し
てマフラーの表面温度等を可及的に低下させることがで
きるようにされた携帯型送風作業機を提供する。 【解決手段】 遠心式の送風機(30)と、該送風機
(30)を回転駆動するための内燃エンジン(20)
と、該内燃エンジン(20)から排出される排ガスが導
入されるマフラー(40)と、を備えた携帯型送風作業
機(10)において、前記送風機(30)のボリュート
ケース(33)における反ファン側に位置する裏面壁
(33a)近傍に前記マフラー(40)が配設されると
ともに、前記裏面壁(33a)における前記マフラー
(40)近傍に所定個数の冷却空気吹出孔(61〜6
7)が形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マフラーが付設さ
れた空冷2サイクルガソリンエンジン等の内燃エンジン
により遠心式の送風機を回転駆動して、例えば、前記送
風機から噴出せしめられる空気(送風)によって、落ち
葉やごみ等を寄せ集めて清掃する送風掃除機や薬剤等の
散布作業を行う、動力散布機等の携帯型送風作業機に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の携帯型送風作業機の一つである
携帯型送風掃除機の一例を図5に示す。図示例の携帯型
送風掃除機100は、背負式のもの(実用新案登録第2
501215号公報に所載)で、落ち葉やゴミ等を寄せ
集める作業を、ほうき等に代えて、加速・加圧空気の噴
出によって吹き寄せることにより行うようになってお
り、背負いバンド14、14が掛けられた平面視でコ字
状の背負架台12に、送風部として遠心式の送風機80
が、図示していない防振部材を介して連結されるととも
に、その後側に、前記送風機80を回転駆動するための
内燃エンジンとしての空冷2サイクルガソリンエンジン
20が、直結搭載保持されている。
【0003】前記遠心式の送風機80は、外部の空気を
吸入してそれに速度と圧力を与えて、その一側部に斜め
下に向けて突設されている空気噴出口85から外部へ噴
出するようにされている。前記空気噴出口85には、曲
り管91、蛇腹状のフレキシブル管92、噴管95等が
順次連結されている。該噴管95の上部には、前記エン
ジン20の気化器スロットル弁等を操作するためのレバ
ー、スイッチ類97が設けられた操作ハンドル96が取
り付けられている。
【0004】ところで、最近、環境問題に対する関心の
高まりから、前記携帯型送風掃除機等の携帯型作業機に
使用される小型空冷2サイクルガソリンエンジン等の内
燃エンジンにおいても、それから排出される排ガス中の
HC、CO、NOx等を低減浄化することが強く要望さ
れて来ており、例えば、アメリカ合衆国のカリフォルニ
ア州における排ガス規制法案、所謂カーブ(CARB)
TIER2等のように、排ガス規制は、将来、ますます
厳しくなることが予想される。
【0005】このような排ガス規制に対処するため、本
発明の出願人は、内燃エンジンの、特にマフラーに排ガ
ス浄化機能を持たせるべく、精力的に研究開発を行って
おり、先に、次のような構成のマフラーを提案した(特
開平9−273419号公報)。このマフラーは、エン
ジンの排気口から噴出した排ガスが導入される膨張室を
備え、該膨張室が仕切り部材により第1の膨張室と第2
の膨張室とに左右に分割されるとともに、前記仕切り部
材に通気性を有する金属発泡体からなる酸化触媒等の排
ガス浄化部材が配置され、排ガスが前記第1の膨張室か
ら前記排ガス浄化部材内を通って、前記第2の膨張室に
導かれるようにされてなる。
【0006】さらに、前記特開平9−273419号公
報においては、前記構成に加えて、前記膨張室の外周部
を、相互間に間隙空間が形成されるように適宜に離隔せ
しめられた、内壁パネルと外壁パネルとからなる二重壁
部により形成することも開示されている。また、さら
に、本出願人による特願平10−14246号において
は、前記膨張室が仕切り部材により第1の膨張室と第2
の膨張室とに、内燃エンジンのシリンダ軸線に沿って上
下に分割されるとともに、前記仕切り部材に酸化触媒等
の排ガス浄化部材が配置され、エンジンの排気口からの
排ガスが、前記第1の膨張室から前記排ガス浄化部材内
を通って前記第2の膨張室に導かれるようにされてなる
マフラーを提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記提案のマフラー
は、排ガス中のHC、CO、NOx等を低減浄化すると
いう排ガス浄化機能については有効性が立証されている
ものの、特に、排ガス浄化部材として内蔵されている触
媒の発熱に起因して、その表面温度等が高くなる嫌いが
あり、そのため、次のような課題が残っていた。
【0008】すなわち、前記した携帯型作業機等に用い
られる内燃エンジンのマフラーにおいては、安全性や操
作性等の観点から、表面温度やその排出口(最終排出
口)から排出される排ガスの温度等をできるだけ低くす
ることが望まれ、それらに関する各種の規格が定められ
ており、例えば、米国の、いわゆるSAM(スパークア
レスターマフラー)規格では、前記表面温度、排ガス温
度を、所定値以下にすることが要求されている。本発明
は、このような実情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、送風機により加圧・加速される空気を
利用して、マフラーの表面温度等を可及的に低下させる
ことができるようにされた、携帯型送風作業機を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る携帯型送風作業機は、基本的には、遠
心式の送風機と、該送風機を回転駆動するための内燃エ
ンジンと、該内燃エンジンから排出される排ガスが導入
されるマフラーと、を備える。そして、前記送風機のボ
リュートケースにおける反ファン側に位置する裏面壁近
傍に前記マフラーが配設されるとともに、前記裏面壁に
おける前記マフラー近傍に所定個数の冷却空気吹出孔が
形成されていることを特徴としている。
【0010】本発明の好ましい態様では、前記マフラー
は、排ガス浄化部材としての触媒を内蔵している。他の
好ましい態様では、前記内燃エンジンは、前記送風機の
裏面壁側にその排気口を側方に向けた姿勢で縦置き配置
されるとともに、該内燃エンジンのクランク軸と前記送
風機のファンとが共通の回転軸線上に位置せしめられて
おり、かつ、前記内燃エンジンの前記排気口側に前記マ
フラーが横並びに配置される。また、別の好ましい態様
では、前記送風機の空気噴出口は、前記内燃エンジン側
から見て前記マフラー側に配置される。
【0011】さらに、具体的な好ましい態様では、前記
内燃エンジンからの排ガスは、前記マフラーの上半部に
導入され下半部から排出されるようになっており、前記
冷却空気吹出口は、少なくとも、前記内燃エンジンと前
記マフラーとの間の部分、前記マフラーの上面近傍部
分、及び、前記マフラーにおける排ガス案内部材近傍部
分の三箇所に形成される。
【0012】このような構成とされた本発明に係る携帯
型送風作業機においては、前記送風機のファンにより、
外部から吸入されて加圧・加速された空気は、そのボリ
ュートケースを通って、例えば、その一側部に斜め下に
向けて突設されている空気噴出口から、曲り管、蛇腹状
のフレキシブル管、噴管等を通じて外部に噴出せしめら
れるが、前記ボリュートケースを流れる加圧・加速され
た空気の一部は、該ボリュートケースにおける反ファン
側に位置する裏面壁に形成された所定個数の冷却空気吹
出孔から、マフラーの外表面の近傍、好ましくは、前記
内燃エンジンと前記マフラーとの間の部分、前記マフラ
ーの上面近傍部分、及び、前記マフラーにおける排ガス
排出口近傍部分等に向けて吹き出され、この吹き出され
た空気により、前記マフラーの特に高温になりやすい部
位が冷却される。
【0013】このため、仮に、前記マフラーに排ガス浄
化部材として酸化触媒等が内蔵され、その発熱によって
表面温度が高くなる傾向があったとしても、前記冷却空
気吹出孔から吹き出される空気により、前記マフラーの
外表面が効果的に冷却されるので、前記したマフラーの
表面温度や排ガス温度等に対する規制に対処でき、安全
性、操作性が向上する。また、マフラーの表面温度や排
ガス温度等が低く抑えられることから、当該マフラーを
構成する外壁パネル等に、高温マフラー用ステンレス鋼
材等の、高価で加工の難しい耐熱特殊材料を使用しなく
て済むため、コスト及び製造上の観点からも有利とな
る。
【0014】さらに、前記冷却空気吹出孔から吹き出さ
れる空気によって、前記マフラーやマフラーカバー等に
塵埃や枯れ草等が付きにくくなるとともに、付着したり
引っ掛かったりしている塵埃や枯れ草等(これらはマフ
ラー外表面が高温であると、焼き付く、燃える等の危険
性がある)を吹き飛ばして取り除くことができるといっ
た、副次的効果も得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明
に係る携帯型送風作業機の一つである携帯型送風掃除機
の一実施形態を示している。図示実施形態の携帯型送風
掃除機10は、基本構成は、前述した図5に示される従
来の携帯型送風掃除機100と略同じであり、落ち葉や
ゴミ等を寄せ集める作業をほうき等に代えて行うように
なっている。
【0016】この携帯型送風掃除機10は、背負いバン
ド(図示省略)が掛けられる側面視L字上の背負架台1
2に、遠心式の送風機30が所要個数の防振部材17、
17、…を介して連結されている。前記遠心式の送風機
30は、図3を参照すればよくわかるように、渦巻状の
ボリュートケース33と、所定数のファンブレード31
aが同一円周上に並設されたファン31と、を有し、該
ファン31により外部の空気を吸気口34から吸入し
て、それを加圧・加速し、前記ボリュートケース33を
介して、その一側部に斜め下に向けて突設されている空
気噴出口35から、曲り管36、蛇腹状のフレキシブル
管及び噴管等(図示省略)を介して、外部へ噴出するよ
うにされている。
【0017】前記送風機30における前記ボリュートケ
ース33の裏面壁33a側(図1の左側)には、前記送
風機30の前記ファン31を回転駆動するための、内燃
エンジンとしての空冷2サイクルガソリンエンジン20
が、直結搭載保持されている。該エンジン20は、図2
及び図4を参照すればよくわかるように、前記送風機3
0の前記裏面壁33a側において、その排気口22を側
方に向けた姿勢で縦置き配置されるとともに、前記エン
ジン20のクランク軸26と前記送風機30のファン3
1とが、共通の回転軸線O上に位置せしめられており、
かつ、前記エンジン20の前記排気口22側に、そこか
ら噴出せしめられる排ガスが導入されるマフラー40
が、横並びに配置されている。ここでは、前記送風機3
0の前記空気噴出口35は、前記エンジン20側から見
て(図2参照)前記マフラー40側に位置せしめられて
いる。
【0018】前記送風機30の上方には、エアークリー
ナ28が配設され、前記エンジン20の下方には、燃料
タンク19が配設されている。前記エンジン20は、図
4に示す如く、ピストン25が嵌挿された燃焼作動室2
1と、クランク室23と、を有し、前記エアークリーナ
28からの清浄化された空気を、吸入ダクト29、気化
器24を介して吸気口27から吸入し、前記燃焼作動室
21で爆発燃焼せしめられた燃焼ガス(排ガス)を、前
記吸気口27の反対側に設けられた前記排気口22か
ら、前記マフラー40に導入するようになっている。
【0019】前記マフラー40は、横方向(前記内燃エ
ンジン1の幅方向)に略水平に配置された仕切り部材4
3により、上下に仕切られた第1の膨張室41と、第2
の膨張室42と、を有している。前記仕切り部材43に
は、それを上下方向に貫通するメタル担体からなる角柱
状の酸化触媒50が、排ガス浄化部材として配置されて
いる。なお、酸化触媒としては、前記角柱状のシェルを
もつメタル担体からなるもの以外のものを使用しても、
何ら差し支えない。一方、前記第1の膨張室41内にお
ける前記排気口22及び前記マフラー40の排気導入口
46と略同じ高さ位置には、前記マフラー20を前記エ
ンジン20の外側部に取り付けるべくボルトを挿入する
ための、一対のボルト挿入用締結スリーブ49,49が
橋設されている。
【0020】また、前記第2の膨張室42には、そこに
導入された排ガスを外部に排出するための、概略矩形の
排出開口56が形成されるとともに、この排出開口56
を内側から覆うように、ステンレス鋼網よりなるスパー
クアレスタースクリーン55が配設され、さらに、前記
第2の膨張室42に導入された排ガスが直線的に外部へ
直接排出されないようにすべく、前記排出開口56及び
前記スパークアレスタースクリーン55を内側から覆う
ように、箱状の内空間形成部材52が配設され、前記第
2の膨張室42に導入された排ガスが、前記内空間形成
部材52の側面に形成された導出開口53、53、…か
ら、その内部空間に導入された後、前記スパークアレス
タースクリーン55及び前記排出開口56から、底面及
び一側面が開口した凸形状の排ガス案内部材57及び排
ガス最終排出口とされるベンチュリ管59を介して外部
に排出されるようになっている(図4に加えて図1を参
照)。なお、前記ベンチュリ管59は、前記排ガス案内
部材57から噴出される排ガス中に該排ガスの噴流を利
用して外気を混入して、該排ガスを冷却するために設け
られている(詳しくは、本発明の出願人による特願平1
0−99721号参照)。
【0021】また、前記マフラー40の外周側にはマフ
ラーカバー70が配設され、排ガス最終排出口とされる
前記ベンチュリ管59にもカバー72が被せられてお
り、それらのカバー70、72には、多数の長穴71,
73が縦方向に所定の配列形態をもって形成されてい
る。そして、本実施形態においては、前記送風機30の
前記ボリュートケース33における反ファン側に位置す
る、前記裏面壁33aの前記マフラー20近傍に、所定
個数(ここでは七個)の冷却空気吹出孔61〜67が形
成されている。具体的には、前記エンジン20の前記ク
ランク室23と、前記マフラー40の前記第2の膨張室
42の下部と、の間の部分に、細長いレーストラック形
の比較的大きな冷却空気吹出孔61が形成され、前記マ
フラー40の上面近傍部分に斜めに、レーストラック形
の中型の冷却空気吹出孔62が冷却風を取り出し易くせ
しめるために前記ボリュートケース33内の気流方向に
沿って形成され、前記マフラー40における反エンジン
側の上部に、円形の冷却空気吹出孔63が形成され、前
記マフラー40における反エンジン側の下部の排ガス排
出口近傍部分(前記排ガス案内部材57近傍部分)に、
三個の小判形の比較的小さな冷却空気吹出孔64、6
5、66が縦並びに斜めに形成され、前記マフラー40
における前記裏面壁33aに対向する面における前記酸
化触媒50に対応する部分に、円形の冷却空気吹出孔6
7が形成されている。
【0022】このような構成とされた本実施形態の携帯
型送風掃除機10において、作業時には、前記エンジン
20が作動せしめられて前記送風機30が回転駆動さ
れ、該送風機30の前記ファン31により、外部から吸
入されて加圧・加速された空気は、そのボリュートケー
ス33を通って、その一側部に斜め下に向けて突設され
ている前記空気噴出口35から、曲り管、蛇腹状のフレ
キシブル管、噴管等を通じて外部に噴出せしめられる
が、この噴出せしめられる空気により、落ち葉やごみ等
を寄せ集める作業を行うようにされるが、この際、前記
エンジン20の前記排気口22からの排ガスは、前記マ
フラー30の前記第1の膨張室41に音速に近い速度で
放射状に導入されてそこで膨張拡散せしめられ、それに
よって排気音が減衰せしめられる。この場合、前記第1
の膨張室41に噴出せしめられた排ガスは、前記第1の
膨張室41の、前記排気導入口46の上方を除く三方を
囲むように配設された、上面及び一側面が開口した概略
概略断面が「し」ないし「L」字状の案内板45に衝接
案内されて、前記マフラー40の外表面を形成する外側
方パネル部分には直接当たることなく拡散せしめられた
後、前記第2の膨張室42との圧力差により、排ガスが
排ガス浄化部材としての前記酸化触媒50内を通じて前
記第2の膨張室32に導かれる。
【0023】この際、排ガスは、前記酸化触媒50の作
用により、前記膨張室41、42内の酸素と効率良く反
応(酸化燃焼)するので、排ガス中に含まれるCO及び
HC成分が大幅に低減される。前記第2の膨張室42に
導入された排ガスは、ここでも膨張拡散せしめられてそ
の排気音がさらに減衰せしめられた後、前記内空間形成
部材52に形成された前記導出開口53及び前記スパー
クアレスタースクリーン55で覆われた前記排出開口5
6、を介して前記排ガス案内部材57に導出される。こ
の場合、前記内空間形成部材52及び前記スパークアレ
スタースクリーン55の存在により、前記第2の膨張室
42で消火しきれなかった火の粉が残っていても、それ
が直接外部に放出されることを確実に防止できる。そし
て、前記排ガス案内部材57に導出された排ガスは、該
排ガス案内部材57により後方に誘導されながら、前記
ベンチュリ管59内に噴出せしめられる。
【0024】ここで、前記ベンチュリ管59は、前記排
ガス案内部材57との間に外気導入用間隙が形成される
ように取り付けられていることから、該ベンチュリ管5
9内に噴出せしめられた排ガスの噴流によって、冷たい
外気が前記外気導入用間隙を通じて前記ベンチュリ管5
9に導入されて排ガス中に混入せしめられ、これによっ
て、前記ベンチュリ管59内を流れる排ガスは希釈冷却
されて外部に拡散放出される。
【0025】一方、前記作業時において、前記送風機3
0の前記ボリュートケース33内を流れる加圧・加速さ
れた空気の一部は、前記ボリュートケース33における
反ファン側に位置する前記裏面壁33aに形成された前
記冷却空気吹出孔61〜67から、前記マフラー40の
外表面の近傍、詳しくは、前記エンジン20と前記マフ
ラー40との間の部分、前記マフラー40の上面近傍部
分、前記マフラー40における排ガス排出口近傍部分等
に向けて吹き出され、この吹き出された空気により、前
記マフラー40の、特に高温になりやすい部位が効果的
に冷却される。
【0026】このため、前記マフラー40に排ガス浄化
部材として酸化触媒50が内蔵され、その発熱によって
表面温度が高くなる傾向があったとしても、ほぼ前記マ
フラーの外周囲に沿って配設された前記冷却空気吹出孔
61〜67から吹き出される空気により、前記マフラー
40の外表面が効果的に冷却されるので、前記したマフ
ラー40の表面温度や排ガス温度等に対する規制に対処
でき、安全性、操作性が向上する。また、前記マフラー
40の表面温度や排ガス温度等が低く抑えられることか
ら、当該マフラー40を構成する外壁パネル等に、高温
マフラー用ステンレス鋼材等の高価で加工の難しい耐熱
特殊材料を使用しなくて済むため、コスト及び製造上の
観点からも有利となる。
【0027】さらに、前記冷却空気吹出孔61〜67か
ら吹き出される空気によって、前記マフラー40や前記
マフラーカバー70、72等に、塵埃や枯れ草等が付き
にくくなるとともに、付着したり引っ掛かったりしてい
る塵埃や枯れ草等(これらはマフラー外表面が高温であ
ると、焼き付く、燃える等の危険性がある)を吹き飛ば
して取り除くことができるといった副次的効果も得られ
る。以上、本発明の一実施形態について説明したが、本
発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲
で、設計において適宜変更できるものである。例えば、
冷却空気吹出孔の形成位置、形状、個数等は、マフラー
の特性、形状等に応じて適宜変更できる。また、本発明
は、酸化触媒等の排ガス浄化部材を内蔵していない普通
のマフラーを備えている場合でも同様に適用できる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る携帯型送風作業機は、送風機のボリュートケー
スを流れる加圧・加速された空気の一部が、該ボリュー
トケースにおける反ファン側に位置する裏面壁に形成さ
れた所定個数の冷却空気吹出孔から、マフラーの外表面
の近傍に向けて吹き出され、この吹き出された空気によ
り、前記マフラーの特に高温になりやすい部位が効果的
に、直接冷却されるので、仮に、前記マフラーに排ガス
浄化部材として酸化触媒等が内蔵され、その発熱によっ
て表面温度が高くなる傾向があったとしても、前記冷却
空気吹出孔から吹き出される空気により、前記マフラー
の外表面が効果的に冷却されるので、前記したマフラー
の表面温度や排ガス温度等に対する規制に対処でき、安
全性、操作性が向上する。
【0029】また、マフラーの表面温度や排ガス温度等
が低く抑えられることから、当該マフラーを構成する外
壁パネル等に、高温マフラー用ステンレス鋼材等の、高
価で加工の難しい耐熱特殊材料を使用しなくて済むた
め、コスト及び製造上の観点からも有利となる。さら
に、前記冷却空気吹出孔から吹き出される空気によっ
て、前記マフラーやマフラーカバー等に塵埃や枯れ草等
が付きにくくなるとともに、付着したり引っ掛かったり
している塵埃や枯れ草等(これらはマフラー外表面が高
温であると、焼き付く、燃える等の危険性がある)を吹
き飛ばして取り除くことができるといった、副次的効果
も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型送風作業機の一つである携
帯型送風掃除機の一実施形態を示す部分切欠右側面図。
【図2】図1のII矢視線に従う背面図。
【図3】図1のIII矢視線に従う部分切欠正面図。
【図4】図2のマフラー周辺部を拡大して示す断面図。
【図5】従来の携帯型送風掃除機の使用状態を示す図。
【符号の説明】
10 携帯型送風掃除機(携帯型送風作業機) 20 空冷2サイクルガソリンエンジン(内燃エンジ
ン) 22 排気口 26 クランク軸 30 送風機 31 ファン 33 ボリュートケース 33a 裏面壁 35 空気噴出口 40 マフラー 50 酸化触媒 57 排ガス案内部材 61、62、63、64、65、66、67 冷却空気
吹出孔 0 回転軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心式の送風機(30)と、該送風機
    (30)を回転駆動するための内燃エンジン(20)
    と、該内燃エンジン(20)から排出される排ガスが導
    入されるマフラー(40)と、を備えた携帯型送風作業
    機(10)において、 前記送風機(30)のボリュートケース(33)におけ
    る反ファン側に位置する裏面壁(33a)近傍に前記マ
    フラー(40)が配設されるとともに、前記裏面壁(3
    3a)における前記マフラー(40)近傍に所定個数の
    冷却空気吹出孔(61〜67)が形成されていることを
    特徴とする携帯型送風作業機。
  2. 【請求項2】 前記マフラー(40)は、排ガス浄化部
    材としての触媒(50)を内蔵していることを特徴とす
    る請求項1に記載の携帯型送風作業機。
  3. 【請求項3】 前記内燃エンジン(20)は、前記送風
    機(40)の前記裏面壁(33a)側にその排気口(2
    2)を側方に向けた姿勢で縦置き配置されるとともに、
    該内燃エンジン(20)のクランク軸(26)と前記送
    風機(30)のファン(31)とが共通の回転軸線
    (O)上に位置せしめられており、かつ、前記内燃エン
    ジン(20)の前記排気口(22)側に前記マフラー
    (40)が横並びに配置されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の携帯型送風作業機。
  4. 【請求項4】 前記送風機(30)の空気噴出口(3
    5)は、前記内燃エンジン(20)側から見て前記マフ
    ラー(40)側に配置されていることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに一項に記載の携帯型送風作業
    機。
  5. 【請求項5】 前記内燃エンジン(20)の前記排気口
    (22)からの排ガスは、前記マフラー(40)の上半
    部に導入され下半部から排出されるようになっており、
    前記冷却空気吹出口(61〜67)は、少なくとも、前
    記内燃エンジン(20)と前記マフラー(40)との間
    の部分、前記マフラー(40)の上面近傍部分、及び、
    前記マフラー(40)における排ガス案内部材(57)
    近傍部分の三箇所に形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか一項に記載の携帯型送風作業
    機。
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