JP2016204931A - 背負式送風作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】背負式送風作業機において、電源として用いるバッテリパックを充電するときの作業性を向上させる。
【解決手段】背負式送風作業機は、作業者の背中に沿う背板部12を少なくとも有し、背板部12をショルダーストラップ13によって作業者の背中に背負うようにした背負フレームと、背板部12の後側にて背負フレームに搭載されたボリュートケース21と、ボリュートケース21内に回転可能に支持した遠心ファン22と、ボリュートケース21に組み付けられて遠心ファン22を回転させる電動モータ23と、背負フレームに設けた取付部16に着脱可能に取り付けられ、電動モータ23に給電するバッテリパック40を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、落葉等の清掃作業に用いる背負式送風作業機に関し、特に、作業者がボリュートケース、遠心ファン及び電動モータを搭載した背負フレームを背負って清掃作業をする背負式送風作業機に関する。
特許文献1には背負式送風作業機の一実施形態である背負式ブロワが開示されており、この背負式ブロワは作業者が背負うL字形をした背負フレームと、背負フレームに搭載したボリュートケースと、ボリュートケース内に回転可能に設けた遠心ファンと、ボリュートの後側に組み付けられて遠心ファンを回転させる電動モータと、背負フレームの下面に取り付けたバッテリとを備えている。この背負式ブロワにおいては、ボリュートケース内の遠心ファンはバッテリの給電によって駆動する電動モータにより回転し、遠心ファンの回転よってボリュートケースの噴出口から空気が噴出するようになっている。
米国特許第6006400号公報
特許文献1の背負式ブロワにおいては、電動モータに給電するバッテリは背負フレームの水平部の下面にブラケットによってねじで固定されており、バッテリを頻繁に取り外して充電することを想定したものでない。このため、バッテリを充電するには、背負式ブロワを電源の近くに運んで充電するか、充電するたびにブラケットを取り外さなければならなく、バッテリを充電することについて作業性が良くない問題があった。本発明は、背負式送風作業機において、電源として用いるバッテリパックを充電するときの作業性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、作業者の背中に沿う背板部を少なくとも有し、背板部をショルダーストラップによって作業者の背中に背負うようにした背負フレームと、背板部の後側にて背負フレームに搭載されたボリュートケースと、ボリュートケース内に回転可能に支持した遠心ファンと、ボリュートケースに組み付けられて遠心ファンを回転させる電動モータと、背負フレームに設けた取付部に着脱可能に取り付けられ、電動モータに給電するバッテリパックを備えた背負式送風作業機を提供するものである。
上記のように構成した背負式送風作業機は、電動モータに給電するバッテリパックを背負フレームに設けた取付部に着脱可能に取り付けるようにしたので、バッテリパックを容易に取り外すことができ、バッテリパックを充電するときの作業性を向上させることができた。
上記のように構成した背負式送風作業機は、背負フレームにはボリュートケースと遠心ファンと電動モータを覆うカバーを設け、取付部をカバーの外側に配設してバッテリパックをカバーの外側で着脱可能とするのが好ましい。このようにしたときには、カバーを取り外すことなくバッテリパックを着脱することができ、カバーを取り外す手間をかけることなくバッテリパックを着脱することができた。
上記のように構成した背負式送風作業機は、背負式送風作業機を背板部が起立した状態で水平な載置面に載置したときに、バッテリパックを取付部に取り付けた状態と取付部から取り外した状態の両方で、背負式送風作業機は背板部が起立した状態で自立するのが好ましい。このようにしたときには、バッテリパックを装着前と装着後の両方で、背負式送風作業機を手で支えて起立させる必要がなくなり、バッテリパックを充電するための着脱操作の操作性を良くすることができた。
上記のように構成した背負式送風作業機は、取付部を背負フレームの背板部に配設してもよい。また、同様に、背負フレームは背板部の下端部に後側に延出する台座部を備え、取付部を台座部に設けてもよい。
上記のように構成した背負式送風作業機は、ボリュートケースは左右方向の一側に空気を送り出す送風筒部を備え、送風筒部に送風管を連通接続させ、背負フレームの左右方向の他側に取付部を配設するのが好ましく、このようにしたときには、左右方向の一側で送風管が配置され、他側でバッテリパックが配置されるので、背負式送風作業機を使用するときの左右の重量バランスを良好することができた。
上記のように構成した背負式送風作業機は、背負フレームの左右方向の中心線から左右方向の各々の10%の領域に背負式送風作業機の重心が配置されるのが好ましく、このようにしたときには、背負フレームを背負う作業者の左右一方の肩に負担が大きくなるのを防ぐことができる。
上記のように構成した背負式送風作業機は、取付部及びバッテリパックの各々が複数よりなり、複数の取付部及び複数のバッテリを背負フレームの左右方向の中心から左右方向の両側に分けて配置するのが好ましく、背負式送風作業機の左右方向の重量バランスを良好とすることができた。
本発明の背負式送風作業機の第1実施形態の背負式ブロワの側面図である。 図1の左右方向の中心位置(原動機の回転軸の位置)の縦方向断面図である。 図1のカバーを取り外した状態の背面図である。 第2実施形態の背負式ブロワの側面図である。 図4の左右方向の中心位置(原動機の回転軸の位置)の縦方向断面図である。 図4のカバーを取り外した状態の背面図である。 第3実施形態の左側面図(a)であり、背面図(b)である。 図7の原動機の回転軸の位置における縦方向断面図である。 第4実施形態の左側面図(a)であり、背面図(b)である。 図9の原動機の回転軸の位置における縦方向断面図である。 第5実施形態の原動機の回転軸の位置における縦方向断面図である。
以下、本発明の背負式送風作業機の一実施形態である背負式ブロワを添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3に示したように、第1実施形態の背負式ブロワ10は、作業者の背中に沿う背板部12を少なくとも有して、作業者の背中に背負う背負フレーム11と、背板部12の後側にて背負フレーム11に搭載されたボリュートケース21と、ボリュートケース21内に回転可能に支持した遠心ファン22と、ボリュートケース21に組み付けられて遠心ファンを回転させる電動モータ23と、背負フレーム11に設けた取付部16に着脱可能に取り付けられて電動モータ23に給電するバッテリパック40とを備えている。以下に、この背負式ブロワ10について詳述する。
図1〜図3に示したように、背負フレーム11はボリュートケース21と遠心ファン22と電動モータ23とを備えた送風ユニット20を背負って運ぶためのものであり、併せて、送風ユニット20の電動モータ23に給電するバッテリパック40と、電動モータ23の駆動及びバッテリパック40からの給電を制御する制御装置41とを搭載するものある。背負フレーム11は、作業者の背中に沿う背板部12を有し、背板部12を左右一対のショルダーストラップ13によって作業者の背中に背負うようにしたものである。背負フレーム11は作業者の背中に沿って略鉛直方向に起立する背板部12の下端部から後側に延出する台座部14をさらに備えている。背負フレーム11の背板部12には送風ユニット20に空気を取り込むための多数の空気取込口12aが形成されており、台座部14の前部にも送風ユニット20に空気を取り込むための空気取込口14aが形成されている。
図1〜図3に示したように、送風ユニット20は、電動モータ23によってボリュートケース21内の遠心ファン22を回転させることで送風筒部21bの先端の送風口21cから送風するものである。ボリュートケース21は背板部12の平面方向と直交する方向を中心とした渦巻き形をしており、背板部12に沿って略鉛直方向に起立して配置されている。ボリュートケース21は後側に吸気口21aが形成されており、右側部に渦巻き形の外側先端部となる筒形をした送風筒部21bが外側に延出して形成されており、送風筒部21bの先端に送風口21cが形成されている。ボリュートケース21の送風筒部21bの送風口21cには送風管30が連通接続されている。
ボリュートケース21内には遠心ファン22が回転可能に設けられており、ボリュートケース21の前面には電動モータ23が取り付けられている。遠心ファン22はボリュートケース21内にて電動モータ23の回転軸(出力軸)23aに固定されている。電動モータ23はこの実施形態ではアウターロータ型の電動モータを採用している。送風ユニット20は、ボリュートケース21の前面に電動モータ23を一体的に組み付けるようにし、ボリュートケース21内にて電動モータ23の回転軸23aに遠心ファン22を回転可能に取り付けるようにして1つのユニットとなっている。送風ユニット20は1つのユニットとなった状態で台座部14の上面に後述するバッテリパック40及び制御装置41を搭載する搭載空間を設けた状態で背板部12にコイルスプリング15によって弾性的に支持されている。
図1に示したように、ボリュートケース21の送風口21cに接続した送風管30は、エルボ管31と、エルボ管31の先端部に接続された蛇腹状のフレキシブル管32と、フレキシブル管32の先端部に接続された真直管33とを備えている。真直管33には作業者が把持するグリップ34が設けられており、作業者はグリップ34を把持して送風管30の先端開口を所望の方向に向くように操作することができる。
図3に示したように、背負フレーム11の台座部14の後部上面にはバッテリパック40を取り付ける4つの取付部16が左右方向に並んで配設されており、これら取付部16には電動モータ23に給電するバッテリパック40が前後方向にスライド移動可能に着脱可能に取り付けられている。バッテリパック40は取り外した状態で図示しない充電器により充電可能なものであり、他の電動式園芸作業機や電動工具の電源にも用いることが可能なものを用いている。
図2に示したように、背負フレーム11の台座部14の前部上面には制御装置41が取り付けられており、制御装置41は電動モータ23の駆動を制御するとともに、バッテリパック40から電動モータ23の給電を制御している。図1及び図2に示したように、背負フレーム11には送風ユニット20と制御装置41を覆うカバー42が設けられている。この実施形態では、カバー42は台座部14の取付部16及びこれに取付けたバッテリパック40が外側となるように送風ユニット20と制御装置41を覆っている。カバー42は送風ユニット20と制御装置41とをメンテナンスできるように背負フレーム11に着脱可能となっている。
上記のように構成した背負式ブロワ10の作動について説明する。作業者はショルダーストラップ13を肩に掛けるようにして背負フレーム11を背負って、電動モータ23をバッテリパック40からの給電によって駆動させると、遠心ファン22がボリュートケース21内で回転する。遠心ファン22の回転によって、吸気口21aからボリュートケース21内に吸い込まれた空気は送風口21cから送風管30送り出され、送風管30に送出された空気は先端開口から地面に噴き出される。作業者が送風管30のグリップ34を把持して真直管33の先端開口を作業者の前側で左右方向に回動させることで、作業者の前側の地面に広範囲に散る落葉等を吹き集めることができる。
上記のように構成した背負式ブロワ10は、電動モータ23に給電するバッテリパック40を背負フレーム11に設けた取付部16に着脱可能に取り付けるようにしたので、バッテリパック40を容易に取り外すことができ、バッテリパック40を充電するときの作業性を向上させることができた。
また、背負フレーム11にはボリュートケース21と遠心ファン22と電動モータ23を覆うカバー42を設け、取付部16を背負フレーム11のカバー42の外側に配設してバッテリパック40をカバー42の外側で着脱可能とした。これにより、カバー42を背負フレーム11から取り外すことなくバッテリパック40を取付部16から着脱することができ、カバー42を取り外す手間をかけることなくバッテリパック40を着脱することができた。
また、背負フレーム11は背板部12の下端部に後側に延出する台座部14を備えたため、台座部14によって水平な載置面に背負式ブロワ10を安定して載置しやすくなった。この実施形態では、台座部14にバッテリパック40の取付部16を設けるようにしたため、バッテリパック40によって重心位置を低くでき、背負式ブロワ10を背板部12が鉛直方向に起立した状態で水平な載置面に載置したときに、背負式ブロワ10は背板部12が起立した状態で自立できる。また、送風ユニット20が背負フレーム11の前後方向にて前側または後側に偏って配置されているわけでないので、背負式ブロワ10を背板部12が起立した状態で水平な載置面に載置したときに、取付部16からバッテリパック40を取り外しても、背負式ブロワ10は背板部12が起立した状態で自立できる。このように、この実施形態では、バッテリパック40を取付部16に取り付けた状態と取付部16から取り外した状態の両方で、背負式ブロワ10は背板部12が起立した状態で自立するようにした。これにより、バッテリパック40を装着前と装着後の両方で、背負式ブロワ10を手で支えて起立させる必要がなくなり、バッテリパック40を充電するための着脱操作の操作性を良くすることができた。
この実施形態では、背負フレーム11の左右方向の中心線Cから左右方向の各々の10%の領域Cw(中心線Cから左右の両側の各々に背負フレーム11の左右方向の長さの10%の領域)に背負式ブロワ10の重心Gが配置されている。これにより、背負フレーム11を背負う作業者の左右一方の肩に負担が大きくなるのを防ぐことができる。また、4つ(複数)の取付部16及び4つ(複数)のバッテリパック40を背負フレーム11の左右方向の中心から左右方向の両側に分けて配置したので、背負式ブロワ10の左右方向の重量バランスを良好とすることができた。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の背負式ブロワ10を図4〜図6を用いて説明する。第2実施形態の背負式ブロワ10は、送風ユニット20を第1及び第2送風ユニット20A,20Bの2つの送風ユニットによって構成するようにしたものである。第1送風ユニット20Aは背負フレーム11の背板部12の後側に配置され、第2送風ユニット20Bは第1送風ユニット20Aの後側に配置されている。
図4〜図6に示したように、第1送風ユニット20Aは第1ボリュートケース21Aの後面に第1電動モータ23Aを一体的に組み付けるようにし、第1ボリュートケース21A内にて第1電動モータ23Aの回転軸(出力軸)23Aaに第1遠心ファン22Aの中心部を回転可能に取り付けるようにして1つのユニットとしたものである。第1ボリュートケース21Aは背板部12の平面方向と直交(交差)する方向を中心とした渦巻き形をして、背板部12の後側に鉛直方向に起立して配置されている。第1ボリュートケース21Aは前側に吸気口21Aaが形成されており、右側部に渦巻き形の外側先端部となる筒形をした送風筒部21Abが外側に延出して形成されており、送風筒部21Abの先端に送風口21Acが形成されている。
第2送風ユニット20Bは第2ボリュートケース21Bの後面に第2電動モータ23Bを一体的に組み付けるようにし、第2ボリュートケース21B内にて第2電動モータ23Bの回転軸(出力軸)23Baに第2遠心ファン22Bの中心部を回転可能に取り付けるようにして1つのユニットとしたものである。第2ボリュートケース21Bは背板部12の平面方向と直交(交差)する方向を中心とした渦巻き形をして、第1ボリュートケース21Aの後側に鉛直方向に起立して配置されている。第2ボリュートケース21Bは後側に吸気口21Baが形成されており、右側部に渦巻き形の外側先端部となる筒形をした送風筒部21Bbが外側に延出して形成されており、送風筒部21Bbの先端に送風口21Bcが形成されている。第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの両送風口21Ac,21Bcにはこれらから送り出される空気が合流するように第1実施形態と同様の送風管30が連通接続されている。
図4に示したように、第1送風ユニット20Aはボリュートケース21Aをコイルスプリング15を介して背板部12に固定することで背負フレーム11に弾性的に支持されている。また、第2送風ユニット20Bは第2電動モータ23Bを第1電動モータ23Aに固定することで第1送風ユニット20Aを介して背負フレーム11に弾性的に支持されている。この実施形態では第1及び第2電動モータ23A,23Bの回転軸23Aa,23Baは同軸的に配置されている。
図5及び図6に示したように、背負フレーム11の台座部14の後部上面にはバッテリパック40を取り付ける4つの取付部16が左右方向に並んで配設されており、これら取付部16には電動モータ23に給電するバッテリパック40が前後方向にスライド移動可能に着脱可能に取り付けられている。バッテリパック40は取り外した状態で図示しない充電器により充電可能なものであり、他の電動式園芸作業機や電動工具の電源にも用いることが可能なものを用いている。
図5に示したように、背負フレーム11の台座部14の前部上面には制御装置41が取り付けられており、制御装置41は電動モータ23の駆動を制御するとともに、バッテリパック40から電動モータ23の給電を制御している。図4及び図5に示したように、背負フレーム11には第1及び第2送風ユニット20A,20Bと制御装置41を覆うカバー42が設けられている。この実施形態では、カバー42は台座部14の取付部16及びこれに取付けたバッテリパック40が外側となるように第1及び第2送風ユニット20A,20Bと制御装置41を覆っている。カバー42は第1及び第2送風ユニット20A,20Bと制御装置41とをメンテナンスできるように背負フレーム11に着脱可能となっている。これら以外については上述した第1実施形態の構成と同様である。
上記のように構成した背負式ブロワ10においても、電動モータ23に給電するバッテリパック40を背負フレーム11に設けた取付部16に着脱可能に取り付けるようにしたので、バッテリパック40を容易に取り外すことができ、バッテリパック40を充電するときの作業性を向上させることができた。この実施形態でも、取付部16を背負フレーム11のカバー42の外側に配置したので、カバー42を取り外す手間をかけることなくバッテリパック40を着脱することができた。これ以外についても、上述した第1実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の背負式ブロワ10を図7及び図8を用いて説明する。図7及び図8では、主として送風ユニット20A,20Bとバッテリパック40の配置の説明をするために、左右一対のショルダーストラップ13,制御装置41の記載を省略している。第3実施形態の背負式ブロワ10は、第2実施形態の背負式ブロワ10と同様に、送風ユニット20を第1及び第2送風ユニット20A,20Bの2つの送風ユニットによって構成するようにしたものである。この第3実施形態では、第1及び第2送風ユニット20A,20Bは背板部12の後側にて上下に並べて配置されている。また、背負フレーム11の背板部12の左側部に後述する4つのバッテリパック40を上下に並べて配置したことで、背負式ブロワ10の左右方向の重量バランスがアンバランスとなるのを防ぐために、第1及び第2送風ユニット20A,20Bを背板部12の左右方向の中心から右側にずらした位置で上下に並べて配置している。
第1及び第2送風ユニット20A,20Bは第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの前面に第1及び第2電動モータ23A,23Bを一体的に組み付けるようにし、第1及び第2ボリュートケース21A,21B内にて第1及び第2電動モータ23A,23Bの各回転軸23Aa,23Baに第1及び第2遠心ファン22A,22Bを回転可能に取り付けるようにして1つのユニットとしたものである。第1及び第2ボリュートケース21A,21Bは背板部12の平面方向と直交(交差)する方向を中心とした渦巻き形をして、背板部12に沿って鉛直方向に起立して配置されている。第1及び第2ボリュートケース21A,21Bは後側に吸気口21Aa,21Baが形成されており、右側部に渦巻き形の外側先端部となる筒形をした送風筒部21Ab,21Bbが外側に延出して形成されており、各送風筒部21Ab,21Bbの先端に送風口21Ac,21Bcが形成されている。この第3実施形態では、上側に配置された第1ボリュートケース21Aの送風筒部21Abと送風管30との間には第1接続管24Aが連通接続され、下側に配置された第2ボリュートケース21Bの送風筒部21Bbと送風管30との間には第2接続管24Bが連通接続されている。
この実施形態の背負フレーム11は第1及び第2実施形態の台座部14を備えてなく、背板部12の左側部にはバッテリパック40の4つの取付部16を上下に並んで配設している。各取付部16にはバッテリパック40が前後方向にスライド移動可能に着脱可能に取り付けられている。背板部12の左側部に取り付けた4つのバッテリパック40は背負フレーム11の右側部にて第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの各送風口21Ac,21Bcに連通接続した送風管30との左右方向における重心位置をできるだけ中央部に近づける目的も有している。なお、この実施形態では、バッテリパック40を背板部12の左側部に上下に並べて配置したが、本発明はこれに限られるものでなく、背負式ブロワ10の重心位置を下げるために、バッテリパック40を背板部12の下部(背板部12の下端部から下方に延出させた台座部14の上面でもよい)に左右に並べて配置してもよい。これ以外の構造については上述した第1または第2実施形態と同様である。
この実施形態の背負式ブロワ10においても、電動モータ23に給電するバッテリパック40を背負フレーム11の背板部12の左側部に設けた取付部16に着脱可能に取り付けるようにしたので、バッテリパック40を容易に取り外すことができ、バッテリパック40を充電するときの作業性を向上させることができた。この実施形態でも、取付部16を背負フレーム11のカバー42の外側に配置したので、カバー42を取り外す手間をかけることなくバッテリパック40を着脱することができた。特に、この実施形態では、背板部12の左側部に設けた取付部16にバッテリパック40を着脱可能に取り付けるようにしたので、作業者が背負フレーム11を地面等の載置面に下ろすことなく、バッテリパック40を取付部16に着脱することができるようになり、バッテリパック40の着脱操作の操作性をさらに高くすることができた。
また、この実施形態の背負式ブロワ10においては、背負フレーム11に搭載した第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの右側部(左右方向の一側)に形成した送風筒部21Ab,21Bbに送風管30を連通接続しており、第1及び第2ボリュートケース21A,21Bは右側に重心が配置されている。背負フレーム11の左側部(左右方向の他側)には上下に並ぶ4つの取付部16を備え、これら取付部16に4つのバッテリパック40を着脱可能に取り付けている。このように、背負式ブロワ10では、右側部に第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの送風筒部21Ab,21Bbと送風管30とを配置し、左側部に4つのバッテリパック40を配置したので、背負式ブロワ10を背負って使用するときの左右の重量バランスを良好することができた。これ以外についても、上述した第1または第2実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
(第4実施形態)
次に、第3実施形態の背負式ブロワ10を図9及び図10を用いて説明する。図9及び図10では、主として送風ユニット20A,20Bとバッテリパック40の配置の説明をするために、左右一対のショルダーストラップ13,制御装置41の記載を省略している。第4実施形態の背負式ブロワ10は、第3実施形態の背負式ブロワ10と同様に、送風ユニット20を第1及び第2送風ユニット20A,20Bの2つの送風ユニットによって構成するようにし、第1及び第2送風ユニット20A,20Bを背板部12の後側にて上下に並べて配置している。第4実施形態の背負式ブロワ10では、下側の第2送風ユニット20Bを第1送風ユニット20Aよりも後側にずらすことで、上側の第1ボリュートケース21Aの下部と下側の第2ボリュートケース21Bの上部との接触による干渉を防ぎ、上側の第1送風ユニット20Aを第3実施形態の背負式ブロワ10よりも下側位置に配置している。第4実施形態では、第1及び第2ボリュートケース21A,21Bが第3実施形態よりも後側に配置されているので、背板部12の左側部に配置したバッテリパック40を中央部よりに近づけて配置できるようになっている。なお、第4実施形態のバッテリパック40は左右方向にスライド移動可能に着脱可能に取り付けられている。なお、この実施形態では、バッテリパック40を背板部12の左側部に上下に並べて配置したが、本発明はこれに限られるものでなく、背負式ブロワ10の重心位置を下げるために、バッテリパック40を背板部12の下部(背板部12の下端部から下方に延出させた台座部14の上面でもよい)に左右に並べて配置してもよい。これ以外の構造については上述した第3実施形態と同様である。
この実施形態の背負式ブロワ10においても、電動モータ23に給電するバッテリパック40を背負フレーム11に設けた取付部16に着脱可能に取り付けるようにしたので、バッテリパック40を容易に取り外すことができ、バッテリパック40を充電するときの作業性を向上させることができた。この実施形態でも、取付部16を背負フレーム11のカバー42の外側に配置したので、カバー42を取り外す手間をかけることなくバッテリパック40を着脱することができた。特に、この実施形態でも、背板部12の左側部に設けた取付部16にバッテリパック40を着脱可能に取り付けるようにしたので、作業者が背負フレーム11を地面等の載置面に下ろすことなく、バッテリパック40を取付部16に着脱することができるようになり、バッテリパック40の着脱操作の操作性をさらに高くすることができた。
また、この実施形態の背負式ブロワ10においても、第3実施形態と同様に、背負フレーム11に搭載した第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの右側部(左右方向の一側)に形成した送風筒部21Ab,21Bbに送風管30を連通接続しており、第1及び第2ボリュートケース21A,21Bは右側に重心が配置されている。背負フレーム11の左側部(左右方向の他側)には上下に並ぶ4つの取付部16を備え、これら取付部16に4つのバッテリパック40を着脱可能に取り付けている。このように、背負式ブロワ10では、右側部に第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの送風筒部21Ab,21Bbと送風管30とを配置し、左側部に4つのバッテリパック40を配置したので、背負式ブロワ10を背負って使用するときの左右の重量バランスを良好することができた。これ以外についても、上述した第1〜第3実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態の背負式ブロワ10を図11を用いて説明する。図11では、主として送風ユニット20A,20Bの配置の説明をするために、左右一対のショルダーストラップ13、制御装置41及びカバー42の記載を省略している。第5実施形態の背負式ブロワ10は、第3実施形態の背負式ブロワ10と同様に、第1及び第2送風ユニット20A,20Bを背板部12の後側にて上下に並べて配置している。また、第5実施形態の背負式ブロワ10では、第1及び第2電動モータ23A,23Bの回転軸23Aa,23Ba及び第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの中心軸の各軸線方向を斜め後方にて45°に傾斜して配置している。第1及び第2ボリュートケース21A,21Bは背板部12の平面方向と45°にて交差する方向を中心とした渦巻き形をしている。これ以外については、上述した第3及び第4実施形態と同様である。
この実施形態の背負式ブロワ10においても、電動モータ23に給電するバッテリパック40を背負フレーム11に設けた取付部16に着脱可能に取り付けるようにしたので、バッテリパック40を容易に取り外すことができ、バッテリパック40を充電するときの作業性を向上させることができた。この実施形態でも、取付部16を背負フレーム11のカバー42の外側に配置したので、カバー42を取り外す手間をかけることなくバッテリパック40を着脱することができた。特に、この実施形態でも、背板部12の左側部に設けた取付部16にバッテリパック40を着脱可能に取り付けるようにしたので、作業者が背負フレーム11を地面等の載置面に下ろすことなく、バッテリパック40を取付部16に着脱することができるようになり、バッテリパック40の着脱操作の操作性をさらに高くすることができた。
また、この実施形態の背負式ブロワ10においても、第3実施形態と同様に、背負フレーム11に搭載した第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの右側部(左右方向の一側)に形成した送風筒部21Ab,21Bbに送風管30を連通接続しており、第1及び第2ボリュートケース21A,21Bは右側に重心が配置されている。背負フレーム11の左側部(左右方向の他側)には上下に並ぶ4つの取付部16を備え、これら取付部16に4つのバッテリパック40を着脱可能に取り付けている。このように、背負式ブロワ10では、右側部に第1及び第2ボリュートケース21A,21Bの送風筒部21Ab,21Bbと送風管30とを配置し、左側部に4つのバッテリパック40を配置したので、背負式ブロワ10を背負って使用するときの左右の重量バランスを良好することができた。これ以外についても、上述した第1〜第4実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
上記の各実施形態においては、電動モータ23(23A,23B)の各出力軸(回転軸)に第1及び第2遠心ファン22A,22Bを取り付けたが、本発明はこれに限られるものでなく、電動モータ23の各出力軸の回転を例えば歯車対やベルトとプーリを用いた動力伝達機構によって回転する回転軸に第1及び第2遠心ファン22A,22Bを取り付け、電動モータ23の駆動を歯車伝達機構によって回転軸を回転させ、回転軸の回転によって第1及び第2遠心ファン22A,22Bを回転させたものであってもよい。
上記の各実施形態においては、電動モータ23(23A,23B)に給電するバッテリパック40を背負フレーム11に4つ搭載するようにしたが、本発明はこれに限られるものでなく、1つまたは2つ以上(複数)のバッテリパックを用いたものであってもよく、このようにしたときも上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
なお、上述した各実施形態においては、背負フレーム11またはグリップ34等にバッテリパック40のエネルギー残量を表示する表示ランプ、表示ディスプレイ等の表示部を設けるのが好ましい。
10…背負式送風作業機(背負式ブロワ)、11…背負フレーム、12…背板部、13…ショルダーストラップ、14…台座部、16…取付部、21…ボリュートケース、21A…ボリュートケース(第1ボリュートケース)、21B…ボリュートケース(第2ボリュートケース)、21,21Ab,21Bb…送風筒部、22…遠心ファン、22A…遠心ファン(第1遠心ファン)、22B…遠心ファン(第2遠心ファン)、23…電動モータ、23A…電動モータ(第1電動モータ)、23B…電動モータ(第2電動モータ)、40…バッテリパック、42…カバー。

Claims (8)

  1. 作業者の背中に沿う背板部を少なくとも有し、該背板部をショルダーストラップによって作業者の背中に背負うようにした背負フレームと、
    前記背板部の後側にて前記背負フレームに搭載されたボリュートケースと、
    前記ボリュートケース内に回転可能に支持した遠心ファンと、
    前記ボリュートケースに組み付けられて前記遠心ファンを回転させる電動モータと、
    前記背負フレームに設けた取付部に着脱可能に取り付けられ、前記電動モータに給電するバッテリパックを備えた背負式送風作業機。
  2. 請求項1に記載の背負式送風作業機において、
    前記背負フレームには前記ボリュートケースと前記遠心ファンと前記電動モータを覆うカバーを設け、前記取付部を前記カバーの外側に配設して前記バッテリパックを前記カバーの外側で着脱可能としたことを特徴とする背負式送風作業機。
  3. 請求項1または2に記載の背負式送風作業機において、
    前記背負式送風作業機を前記背板部が起立した状態で水平な載置面に載置したときに、前記バッテリパックを前記取付部に取り付けた状態と前記取付部から取り外した状態の両方で、前記背負式送風作業機は前記背板部が起立した状態で自立するようにしたことを特徴とする背負式送風作業機。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の背負式送風作業機において、
    前記取付部を前記背負フレームの背板部に配設したことを特徴とする背負式送風作業機。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の背負式送風作業機において、
    前記背負フレームは前記背板部の下端部に後側に延出する台座部を備え、
    前記取付部を前記台座部に設けたことを特徴とする背負式送風作業機。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の背負式送風作業機において、
    前記ボリュートケースは左右方向の一側に空気を送り出す送風筒部を備え、該送風筒部に送風管を連通接続させ、
    前記背負フレームの左右方向の他側に前記取付部を配設したことを特徴とする背負式送風作業機。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の背負式送風作業機において、
    前記背負フレームの左右方向の中心線から左右方向の各々の10%の領域に前記背負式送風作業機の重心が配置されたことを特徴とする背負式送風作業機。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の背負式送風作業機において、
    前記取付部及び前記バッテリパックの各々が複数よりなり、
    前記複数の取付部及び前記複数のバッテリを前記背負フレームの左右方向の中心から左右方向の両側に分けて配置したことを特徴とする背負式送風作業機。
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