JP2016204929A - 背負式送風作業機 - Google Patents

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【課題】小型化と低騒音化の両立を図ることができる背負式送風作業機を提供する。【解決手段】背負式送風作業機は、作業者の背中に沿う背板部12を少なくとも有し、背板部12をショルダーストラップによって作業者の背中に背負うようにした背負フレームと、背負フレームに搭載した原動機21A,21Bと、原動機により回転する第1ファン22Aと、第1ファン22Aと別体の第2ファン22Bと、原動機21によって第1及び第2ファン22A,22Bを回転させたときに発生する各々の送風を導入部31aで合流させて送り出す送風管とを備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、落葉等の清掃作業に用いる背負式送風作業機に関し、特に、作業者が原動機等を搭載した背負フレームを背負って清掃作業をする背負式送風作業機に関する。
特許文献1には背負式送風作業機の一実施形態である背負式ブロワが開示されており、この背負式ブロワは作業者が背負う背負フレームと、背負フレームに搭載した前段送風機及び後段送風機と、前段及び後段送風機の両ファンを回転させる原動機とを備えている。この背負式ブロワは、原動機により回転する前段送風機のファンにより吸入口から吸い込んだ空気を後段送風機に送り出し、送り出された空気を後段送風機のファンによって加速及び加圧した状態で送風管に送り出すようにし、単段の送風機としたものよりも原動機によるファンの回転速度を低くして騒音の低減化を図ったものである。
特許第3910703号公報
特許文献1の背負式ブロワにおいては、単段の送風機を用いたものよりも原動機によるファンの回転速度を低くして騒音の低減化を図れるものの、原動機が前段及び後段の両ファンを回転させているため、原動機を大型としなければならなかった。さらに、前段送風機と後段送風機とを接続する連結送風通路を設けているために、背負式ブロワの全体が大型化する問題があった。本発明は、背負式送風作業機において、小型化と低騒音化の両立を図ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、作業者の背中に沿う背板部を少なくとも有し、背板部をショルダーストラップによって作業者の背中に背負うようにした背負フレームと、背負フレームに搭載した原動機と、原動機により回転する第1ファンと、該第1ファンと別体の第2ファンと、原動機によって第1及び第2ファンを回転させたときに発生する各々の送風を導入部で合流させて送り出す送風管とを備えた背負式送風作業機を提供するものである。
上記のように構成した背負式送風作業機は、第1ファンと、該第1ファンと別体の第2ファンとによって送風させるようにし、これら第1及び第2ファンによる各々の送風を送風管の導入部で合流させるようにしたので、ファンを小型化しても十分な風量を得られるようにすることができた。これにより、単独の大型のファンを用いたときと比して低騒音化を図ることができた。また、第1及び第2ファンの各々の送風を送風管の導入部で合流させるものであるので、構造を簡略なものとして大型となるのを防ぐことができた。
上記のように構成した背負式送風作業機においては、原動機は第1ファンを回転させる第1原動機と、第2ファンを回転させる第2原動機とを含むように構成するのが好ましく、単独の原動機を用いて第1及び第2ファンを回転させたときと比して、第1及び第2原動機の各々を小型化させることができ、各原動機から発生する駆動音を低く抑えることができた。
上記のように構成した背負式送風作業機においては、背負フレームには第1及び第2ファンの各々を回転可能に支持する第1及び第2ケースとを設け、第1及び第2ケースの各々の吸気口から導入されて、各々の送風口から送出される空気を送風管の導入部で合流させてから送り出すようにするのが好ましい。この場合において、第1ケースの送風口から送出される空気の進路方向と第2ケースの送風口から送出される空気の進路方向とにより形成される角度が5°〜45°の角度となるようにして、第1及び第2ケースから送出される空気を送風管の導入部に合流させたことが好ましく、このようにしたときには、第1及び第2ケースの各送風口から送出される空気が互いに衝突して送風量が低下するのを低減させることができた。
上記のように構成した背負式送風作業機においては、第1原動機と第1ファンと第1ケースとを一体的に組み付けた第1送風ユニットと、第2原動機と第2ファンと第2ケースとを一体的に組み付けた第2送風ユニットとを備え、背負フレームに第1及び第2送風ユニットをユニットの単位で組み付けるが好ましく、このようにしたときには、背負式送風作業機の組み付け作業が簡単になる。この場合において、第1及び第2原動機を互いに隣接する位置で各々の各回転軸が同軸的な位置にて外側に配置されるようにし、第1及び第2ファンには遠心ファンを採用して、第1及び第2ファンを第1及び第2原動機の各々の外側にて回転軸を中心とした渦巻き形としたボリュートケースよりなる第1及び第2ケース内に回転可能に支持するようにし、第1及び第2ケースを送風口に近づくにつれて軸線方向にて互いに近づくようにずらすようにしたときには、第1及び第2ケースが外側に膨れないようになって、各ユニットをコンパクトにすることができた。また、第1及び第2ケースの各送風口から送出される空気が互いに平行に近い状態で送風管の導入部に導入されるようになり、送風量が低下するのを低減させることができた。
上記のように構成した背負式送風作業機においては、第1及び第2ファンに遠心ファン、軸流ファンまたは斜流ファンを採用することが可能である。
上記のように構成した背負式送風作業機においては、原動機に電動モータを採用するのが好ましく、このようにしたときには原動機の駆動時に低騒音とするが可能となった。この場合において、背負フレームには電動モータに給電するバッテリパックを着脱可能に設けるのが好ましい。
本発明の第1実施形態の背負式ブロワの側面図である。 図1のカバーを取り外した状態の背面図である。 図1の左右方向の中心部(原動機の回転軸の位置)の縦方向断面図である。 図1の上下方向の中心部(原動機の回転軸の位置)の横方向断面図である。 図2のA−A断面図である。 第2実施形態の図3に相当する縦方向断面図である。 第3実施形態の左側面図(a)であり、背面図(b)である。 図7の原動機の回転軸の位置における縦方向断面図である。 第3実施形態において、各送風ユニットの前後を逆としたときの図7に相当する縦方向断面図である。 第4実施形態の左側面図(a)であり、背面図(b)である。 図10の原動機の回転軸の位置における縦方向断面図である。 第4実施形態において、各送風ユニットの前後を逆としたときの図11に相当する縦方向断面図であり、上側の第1送風ユニットが下側の第2送風ユニットより前側に配置されたとき(a)と、上側の第1送風ユニットが下側の第2送風ユニットより後側に配置されたとき(b)との各縦方向断面図である。 第5実施形態の原動機の回転軸の位置における縦方向断面図であり、上下の第1及び第2送風ユニットの送風口が斜め下側を向いているとき(a)と、上側の第1送風ユニットの送風口が斜め下側を向き、下側の第2送風ユニットの送風口が斜め上側を向いているとき(b)の各縦方向断面図である。 第6実施形態の原動機の回転軸の位置における縦方向断面図である。 第6実施形態の原動機の回転軸の位置における縦方向断面図であり、第1及び第2ケースの各吸気口が前方にて斜め下側を向くように第1及び第2送風ユニットを配置したとき(a)と、第1及び第2ケースの各吸気口が前方にて斜め家側を向くように第1及び第2送風ユニットを配置したとき(a)の各縦方向断面図である。 第1及び第2ファンに軸流または斜流ファンを用いたときの平面概略図であある。
以下、本発明の背負式送風作業機の一実施形態である背負式ブロワを添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3に示したように、第1実施形態の背負式ブロワ10は、作業者が背負う背負フレーム11と、背負フレーム11に搭載した原動機21(21A,21B)と、原動機21(21A,21B)により回転する第1ファン22Aと、第1ファン22Aと別体の第2ファン22Bと、原動機21によって第1及び第2ファン22A,22Bを回転させたときに発生する各々の送風を導入部31aで合流させて送り出す送風管30とを備えている。なお、第1及び第2ファン22A,22Bが別体であるとは互いに分離されていて、一体的に設けたものでないものを意味している。
図1〜図3に示したように、背負フレーム11は原動機21(21A,21B)と第1及び第2ファン22A,22Bを含む送風ユニット20を背負って運ぶためのものであり、併せて、送風ユニット20の原動機21に給電するバッテリパック40と、原動機21の駆動及びバッテリパック40からの給電を制御する制御装置41とを搭載するものある。背負フレーム11は、作業者の背中に沿う背板部12を有し、背板部12を左右一対のショルダーストラップ13によって作業者の背中に背負うようにしたものである。背負フレーム11は作業者の背中に沿って略鉛直方向に起立する背板部12の下端部から後方に延出する台座部14をさらに備えている。背負フレーム11の背板部12には送風ユニット20に空気を取り込むための多数の空気取込口12aが形成されており、台座部14の前部にも送風ユニット20に空気を取り込むための空気取込口14aが形成されている。
図1〜図4に示したように、送風ユニット20は、原動機21(21A,21B)によって第1及び第2ファン22A,22Bを回転させることで送風するものである。原動機21は第1及び第2ファン22A,22Bの各々を回転させる第1及び第2原動機21A,21Bを備え、原動機21A,21Bはこの実施形態ではアウターロータ型の電動モータを採用している。第1及び第2ファン22A,22Bはこの実施形態では遠心ファンを用いたものであり、第1及び第2ファン22A,22Bは渦巻き形をしたボリュートケースである第1及び第2ケース23A,23Bに回転可能に支持されている。
図1、図3及び図4に示したように、送風ユニット20は第1原動機21Aと第1ファン22Aと第1ケース23Aとを含む第1送風ユニット20Aと、第2原動機21Bと第2ファン22Bと第2ケース23Bとを含む第2送風ユニット20Bとにより構成されている。第1送風ユニット20Aは背負フレーム11の前部に配置され、第2送風ユニット20Bは第1送風ユニット20Aの後側にて背負フレーム11の後部に配置され、第1及び第2送風ユニット20A,20Bは前後に並べて配置されている。
図3、図4に示したように、第1送風ユニット20Aは、第1ケース23Aの後側に第1原動機21Aを一体的に組み付けるようにし、第1ケース23A内にて原動機21Aの回転軸21Aaに第1ファン22Aを回転可能に取り付けるようにして1つのユニットとなっている。第1原動機21Aの回転軸(出力軸)21Aa及び第1ケース23Aの中心軸は前後方向を軸線方向として配置されている。
第2送風ユニット20Bは、第2ケース23Bの前側に原動機21Bを一体的に組み付けるようにし、第2ケース23B内にて第2原動機21Bの回転軸21Baに第2ファン22Bを回転可能に取り付けるようにして1つのユニットとなっている。第2原動機21Bの回転軸(出力軸)21Ba及び第1ケース23Bの中心軸は前後方向を軸線方向として配置されている。
図2及び図3に示したように、第1送風ユニット20Aは第1ケース23Aの上部と背板部12の上部との間に配設した左右一対のコイルスプリング15と、第1ケース23Aの下部と背板部12の下部との間に配設した左右一対のコイルスプリング15とによって背負フレーム11に弾性的に支持されている。また、第2送風ユニット20Bの第2原動機21Bは第1送風ユニット20の第1原動機21Aの直ぐ後ろにて両回転軸21Aa,21Baが同軸的な位置に配置されており、第2原動機21Bを第1原動機21Aに一体的に固定することによって、第2送風ユニット20Bは第1送風ユニット20Aを介して背負フレーム11に弾性的に支持されている。第1及び第2送風ユニット20A,20Bは台座部14の上面にバッテリパック40及び制御装置41を搭載するために、台座部14の上面にこれらの搭載空間を設けた状態で背負フレーム11に支持されている。
図3及び図4に示したように、第1ケース23Aの吸気口23Aaは前側を向いており、前後方向を中心軸とした渦巻き形となっている。第1ケース23Aの右側部には渦巻き形の外側先端部となる筒形をした送風筒部23Abが外側に延出して形成されており、送風筒部23Abの先端に送風口23Acが形成されている。第1ケース23Aは送風口23Acに近づくにつれて渦巻き形をした空気の通路が広くなるように形成されており、送風口23Acに近づくにつれて第1ケース23Aの中心軸の軸線方向にて後側にずれるように拡がって形成されている。
図3及び図4に示したように、第2ケース23Bの吸気口23Baは後側を向いており、前後方向を中心軸とした渦巻き形となっている。第2ケース23Bの右側部には渦巻き形の外側先端部となる筒形をした送風筒部23Bbが外側に延出して形成されており、送風筒部23Bbの先端に送風口23Bcが形成されている。第2ケース23Bは送風口23Bcに近づくにつれて渦巻き形をした空気の通路が広くなるように形成されており、送風口23Bcに近づくにつれて第2ケース23Bの中心軸の軸線方向にて前側にずれるように拡がって形成されている。
上述したように、第1ケース23Aは送風口23Acに近づくにつれて第1ケース23Aの中心軸の軸線方向にて後側にずらすように拡がって形成され、第2ケース23Bは送風口23Bcに近づくにつれて第2ケース23Bの中心軸の軸線方向にて前側にずらすように拡がって形成されている。第1及び第2ケース23A,23Bは各々の送風口23Ac,23Bcに近づくにつれて軸線方向にて互いに近づくようにずらされていて、第1及び第2ケース23A,23Bの送風筒部23Ab,23Bbの両先端部が送風管30の導入部31aに連通接続されている。図5に示したように、第1ケース23Aの上部から送風筒部23Abを通って先端の送風口23Acから送出される空気の進路方向と、第2ケース23Bの上部から送風筒部23Bbを通って先端の送風口23Bcから送出される空気の進路方向とにより形成される角度θを5°の角度で送風管30の導入部31aに導入するようにしており、第1及び第2ケース23A,23Bから送出される空気は互いに衝突することなく送風管30の導入部31aに合流している。
図1に示したように、送風管30は、エルボ管31と、エルボ管31の先端部に接続された蛇腹状のフレキシブル管32と、フレキシブル管32の先端部に接続された真直管33とを備えている。第1及び第2ケース23A,23Bの送風筒部23Ab,23Bbはエルボ管31の基端部となる導入部31aに回転可能に接続されている。真直管33には作業者が把持するグリップ34が設けられており、作業者はグリップ34を把持して送風管30の先端開口を所望の方向に向くように操作することができる。
図2に示したように、背負フレーム11の台座部14の後部上面にはバッテリパック40を取り付ける4つの取付部16が左右方向に並んで配設されており、これら取付部16には第1及び第2原動機21A,21Bに給電するバッテリパック40が前後方向にスライド移動可能に着脱可能に取り付けられている。バッテリパック40は取り外した状態で図示しない充電器により充電可能なものであり、他の電動式園芸作業機や電動工具の電源にも用いることが可能なものを用いている。
図3に示したように、背負フレーム11の台座部14の前部上面には制御装置41が配設されており、制御装置41は第1原動機21A,21Bの駆動を制御するとともに、バッテリパック40から第1原動機21A,21Bの給電を制御している。制御装置41は上述した台座部14に形成された空気取込口14aの上側に配置されており、空気取込口14aを通って送風ユニット20に導かれる空気の経路に配置されている。なお、制御装置41は台座部14の前部上面に設置したものに限られるものでなく、制御装置41を背負フレーム11と後述するカバー42とにより仕切られた空間内にて送風ユニット20に導かれる空気の経路に配置して放熱させるのが好ましい。
図1、図3及び図4に示したように、背負フレーム11には第1及び第2送風ユニット20A,20B及び制御装置41を覆うカバー42が設けられている。カバー42は背負フレーム11とともに第1及び第2送風ユニット20A,20Bと制御装置41とを覆っている。カバー42と背負フレーム11とにより仕切られた空間には背板部12及び台座部14の各空気取込口12a,14aから空気が取り込まれ、取り込まれた空気は各吸気口23Aa,23Baから第1及び第2ケース23A,23B内に吸い込まれ、吸い込まれた空気は送風口23c,23Bcから送風管30に送り出される。
上記のように構成した背負式ブロワ10の作動について説明する。第1及び第2原動機21A,21Bをバッテリパック40からの給電によって駆動させると、第1及び第2ファン22A,22Bが第1及び第2ケース23A,23B内で回転する。第1及び第2ファン22A,22Bの回転によって、各吸気口23Aa,23Baから第1及び第2ケース23A,23B内に吸い込まれた空気は各送風口23Ac,23Bcから送風管30の導入部31aで合流して送出され、送風管30に送出された空気は先端開口から地面に噴き出される。作業者が送風管30のグリップ34を把持して真直管33の先端開口を作業者の前側で左右方向に回動させることで、作業者の前側の地面に広範囲に散る落葉等を吹き集めることができる。
上記のように構成した背負式ブロワ10は、第1ファン22Aと、第1ファン22Aと別体の第2ファン22Bとによって送風させるようにし、これら第1及び第2ファン22A,22Bによる各々の送風を送風管30の導入部31aで合流させるようにした。具体的には、背負フレーム11に第1及び第2ファン22A,22Bの各々を回転可能に支持する第1及び第2ケース23A,23Bを設け、第1及び第2ケース23A,23Bの各々の吸気口23Aa,23Baから導入されて、各々の送風口23Ac,23Bcから送出される空気を送風管30の導入部31aで合流させてから送り出すようにした。これにより、ファンを小型化しても十分な風量を得られるようにすることができるとともに、単独の大型のファンを用いたときと比して低騒音化を実現することができた。また、第1及び第2ファン22A,22Bの各々の送風を送風管30の導入部31aで合流させるものであるので、構造を簡略なものとして大型となるのを防ぐことができた。
背負式ブロワ10においては、原動機21は第1ファン22Aを回転させる第1原動機21Aと、第2ファン22Bを回転させる第2原動機21Bとから構成されている。これにより、単独の原動機を用いて第1及び第2ファン22A,22Bを回転させたときと比して、第1及び第2原動機21A,21Bの各々を小型化させることができ、各原動機21A,21Bから発生する駆動音を低く抑えることができた。また、第1及び第2原動機21A,21Bには電動モータを採用したため、内燃機関よりなるエンジンを採用したときと比べて駆動音を低くすることができた。さらに、背負フレーム11に第1及び第2原動機21A,21Bに給電するバッテリパック40を着脱可能に取り付けたため、背負式ブロワ10の可搬性を高くすることができた。
背負式ブロワ10は、第1ケース23Aの送風口23Acから送出される空気の進路方向と第2ケース23Bの送風口23Bcから送出される空気の進路方向とにより形成される角度θを5°の角度となるようにして、第1及び第2ケース23A,23Bから送出される空気を送風管30の導入部31aに合流させている。このようにしたことで、第1及び第2ケース23A,23Bの各送風口23Ac,23Bcから送出される空気が互いに衝突して送風量が低下するのを低減させることができた。なお、第1ケース23Aの送風口23Acから送出される空気の進路方向と第2ケース23Bの送風口23Bcから送出される空気の進路方向とにより形成される角度θを5°の角度としたものに限られず、該角度を5°〜45°の範囲としたときにも各送風口23Ac,23Bcから送出される空気を互いに衝突しにくくすることができ、特に該角度が低いときほどこの効果を高くすることができる。
背負式ブロワ10は、第1原動機21Aと第1ファン22Aと第1ケース23Aとを一体的に組み付けた第1送風ユニット20Aと、第2原動機21Bと第2ファン22Bと第2ケース23Bとを一体的に組み付けた第2送風ユニット20Bとを備え、背負フレーム11に第1及び第2送風ユニット20A,20Bをユニットの単位で組み付けて搭載した。このようにしたことで、背負式ブロワ10における部品の組み付け作業が簡単になった。
背負式ブロワ10においては、第1及び第2原動機21A,21Bを互いに隣接する位置で、第1及び第2原動機21A,21Bの駆動によって回転する各回転軸21Aa,21Baが同軸的な位置にて外側に配置されるようにした。また、第1及び第2ケース23A,23Bは第1及び第2原動機21A,21Bの各々の外側にて回転軸21Aa,21Baを中心とした渦巻き形としたボリュートケースである。第1及び第2ケース23A,23Bを送風口23Ac,23Bcに近づくにつれて軸線方向にて互いに近づくように軸線方向にずらすようにした。これにより、第1及び第2ケース23A,23Bが軸線方向にて外側に膨れないようにすることができ、各ユニット20A,20Bをコンパクトにすることができた。また、第1及び第2ケース23A,23Bの各送風口23Ac,23Bcから送出される空気が互いに平行に近い状態(各送風口23Ac,23Bcから送出される空気の両進路方向により形成される角度が5°である)で送風管30の導入部31aに導入されるようになり、2つの送風口23Ac,23Bcから送出される空気が互いに干渉しにくくなって送風量が低下するのを低減させることができた。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の背負式ブロワ10を図6を用いて説明する。第2実施形態の背負式ブロワ10は、第1及び第2送風ユニット20A,20Bを上下に並べて配置したものである。第1送風ユニット20Aにおいては、第1ケース23Aの上側に吸気口23Aaを配置するようにして、第1ケース23Aの下面に第1原動機21Aを一体的に固定している。また、第2送風ユニット20Bにおいては、第2ケース23Bの下側に吸気口23Baが配置されるようにして、第2ケース23Bの上面に第1原動機21Bを一体的に固定している。第1及び第2送風ユニット20A,20Bの第1及び第2原動機21A,21Bの回転軸21Aa,21Baと、第1及び第2ケース23A,23Bの渦巻き形の中心軸とを上下方向を軸線方向として同軸的に配置している。第1及び第2ケース23A,23Bの右側部には第1実施形態と同様に、渦巻き形の外側先端部となる筒形をした送風筒部23Ab,23Bbが外側に延出して形成されており、送風筒部23Ab,23Bbの先端に送風口23Ac,23Bc(第1及び第2送風ユニット20A,20Bの基本的な構造は上述した第1実施形態と同様であるため、送風筒部23Ab,23Bb及び送風口23Ac,23Bcは図6では図示していない)が形成されている。この実施形態でも、第1及び第2ケース23A,23Bは各々の送風口23Ac,23Bcに近づくにつれて軸線方向にて互いに近づくようにずらし、第1及び第2ケース23A,23Bの送風筒部23Ab,23Bbの両先端部が送風管30の導入部31aに連通接続されている。これ以外については、上述した第1実施形態の背負式ブロワ10と同様の構造であり、作用効果についても上述した第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の背負式ブロワ10を図7及び図8を用いて説明する。図7及び図8では、主として送風ユニット20A,20Bの配置の説明をするために、左右一対のショルダーストラップ13、制御装置41及びカバー42の記載を省略している。第3実施形態の背負式ブロワ10は、第1及び第2原動機21A,21Bの回転軸21Aa,21Ba及び第1及び第2ケース23A,23Bの中心軸の各軸線方向を前後方向となるように配置した状態で、第1及び第2ケース23A,23Bを上下に並べて配置したものである。第1及び第2送風ユニット20A,20Bにおいては、第1及び第2ケース23A,23Bの後側に各吸気口23Aa,23Baを配置するようにして、第1及び第2ケース23A,23Bの前面に第1及び第2原動機21A,21Bを一体的に固定している。また、第1及び第2原動機21A,21Bの回転軸21Aa,21Ba及び第1及び第2ケース23A,23Bの中心軸は背負フレーム11の背板部12の左右方向の中心から右側にずらした位置に配置されている。なお、第1及び第2送風ユニット20A,20Bは、第1原動機21A,21Bまたは第1ケース23A,23Bが背負フレーム11の背板部12に支持されており、この場合において、第1及び第2実施形態と同様にコイルスプリング等を用いて弾性的に支持させてもよい。
上側に配置された第1ケース23Aの送風筒部23Abと送風管30の導入部31aとの間には第1接続管24Aが連通接続され、下側に配置された第2ケース23Bの送風筒部23Bbと送風管30の導入部31aとの間には第2接続管24Bが連通接続されている。第1接続管24Aは第1ケース23Aの送風口23Acから送出される空気の速度の低下をできるだけ抑制するためになだらかなカーブを描くようになっている。第1ケース23Aの送風口23Acから送出される空気の進路方向と、第2ケース23Bの送風口23Bcから送出される空気の進路方向とにより形成される角度θを45°の角度で送風管30の導入部31aに導入するようにしており、第1及び第2ケース23A,23Bから送出される空気は互いにできるだけ衝突することなく送風管30の導入部31aに合流している。
この実施形態の背負フレーム11は第1及び第2実施形態の台座部14を備えてなく、背板部12の左側部にはバッテリパック40の4つの取付部16を上下に並んで配設している。各取付部16にはバッテリパック40が前後方向にスライド移動可能に着脱可能に取り付けられている。これら以外の構造については上述した第1及び第2実施形態と同様である。
この実施形態の背負式ブロワ10においては、第1ケース23Aの送風口23Acから送出される空気の進路方向と第2ケース23Bの送風口23Bcから送出される空気の進路方向とにより形成される角度θを45°の角度とした。この場合でも、上述した第1及び第2実施形態の背負式ブロワ10のように、第1ケース23Aの送風口23Acから送出される空気の進路方向と第2ケース23Bの送風口23Bcから送出される空気の進路方向とにより形成される角度θを5°の角度としたよりも、各送風口23Ac,23Bcから送出される空気が互いにある程度衝突することになるが、角度θを45°以下にしたために、各送風口23Ac,23Bcから送出される空気を互いにできるだけ衝突しにくくすることができた。他の作用効果については、上述した第1及び第2実施形態と同様である。
なお、この第3実施形態では、図9に示したように、第1及び第2送風ユニット20A,20Bの両方を前後を逆向きにした変形例であってもよい。すなわち、第1及び第2ケース23A,23Bの前側に各吸気口23Aa,23Baを配置するようにして、第1及び第2ケース23A,23Bの後面に第1及び第2原動機21A,21Bを一体的に固定してもよい。このようにしたときにも、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態の背負式ブロワ10を図10及び図11を用いて説明する。図10及び図11でも、主として送風ユニット20A,20Bの配置の説明をするために、左右一対のショルダーストラップ13、制御装置41及びカバー42の記載を省略している。第4実施形態の背負式ブロワ10は、第3実施形態の背負式ブロワ10と同様に、第1及び第2原動機21A,21Bの回転軸21Aa,21Ba及び第1及び第2ケース23A,23Bの中心軸の各軸線方向を前後方向となるように配置した状態で、第1及び第2ケース23A,23Bを上下に並べて配置したものである。この第4実施形態では、さらに、下側の第2送風ユニット20Bを第1送風ユニット20Aよりも後側にずらすことで、上側の第1ケース23Aの下部と下側の第2ケース23Bの上部との接触による干渉を防ぎ、上側の第1送風ユニット20Aを第3実施形態の背負式ブロワ10よりも下側位置に配置している。このように、第1送風ユニット20Aを第3実施形態の背負式ブロワ10よりも下側位置に配置したことで、背負式ブロワ10の高さを第3実施形態よりも低くすることができた。
この第4実施形態でも、上側に配置された第1ケース23Aの送風筒部23Abと送風管30の導入部31aとの間には第1接続管24Aが連通接続され、下側に配置された第2ケース23Bの送風筒部23Bbと送風管30の導入部31aとの間には第2接続管24Bが連通接続されている。また、背負フレーム11は、第3実施形態と同様に台座部14を備えてなく、背板部12の左側部にはバッテリパック40の4つの取付部16を上下に並んで配設している。各取付部16にはバッテリパック40が左右方向にスライド移動可能に着脱可能に取り付けられている。これ以外の構造については上述した第3実施形態と同様である。
この実施形態の背負式ブロワ10においては、第1及び第2送風ユニット20A,20Bを第3実施形態と同様に上下に配置したが、第2送風ユニット20Bを第1送風ユニット20Aの前後位置よりも後側にずらして配置したので、第3実施形態よりも第1及び第2送風ユニット20A,20Bを上下方向に近づけることができた。これにより、第1及び第2ケース23A,23Bの各々の送風筒部23Ab,23Bbの上下方向の位置を近づけることができ、第1ケース23Aの送風口23Acから送出される空気の進路方向と第2ケース23Bの送風口23Bcから送出される空気の進路方向とにより形成される角度θを8.5°の角度とすることできた。これにより、各送風口23Ac,23Bcから送出される空気を第3実施形態のときよりも互いに衝突しにくくすることができた。他の作用効果については、上述した第3実施形態と同様である。
なお、この第4実施形態では、図には示してないが、第1及び第2送風ユニット20A,20Bの前後位置を上下で逆とした変形例であってもよい。また、図12(a)に示した変形例のように、第1及び第2送風ユニット20A,20Bの両方を前後を逆向きにして上側の第1送風ユニット20Aを前側に配置し、下側の第2送風ユニット20Bを後側に配置したものであってもよいし、図12(b)に示した変形例のように、上側の第1送風ユニット20Aを後側に配置し、下側の第2送風ユニット20Bを前側に配置したものであってもよい。このようにしたときにも、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態の背負式ブロワ10を図13を用いて説明する。図13でも、主として送風ユニット20A,20Bの配置の説明をするために、左右一対のショルダーストラップ13、制御装置41及びカバー42の記載を省略している。第5実施形態の背負式ブロワ10は、第3及び第4実施形態の背負式ブロワ10と同様に、第1及び第2原動機21A,21Bの回転軸21Aa,21Ba及び第1及び第2ケース23A,23Bの中心軸の各軸線方向を前後方向となるように配置した状態で、第1及び第2ケース23A,23Bを上下に並べて配置したものである。この第5実施形態では、図13(a)に示したように、上側の第1送風ユニット20Aの吸気口23Aaを後側に配置し、下側の第2送風ユニット20Bの吸気口23Baを前側に配置している。第1及び第2送風ユニット20A,20Bの各送風筒部23Ab,23Bbは下向きに延出しており、各送風口23Ac,23Bcは斜め下側を向いている。
この第5実施形態の背負式ブロワ10でも、上側に配置された第1ケース23Aの送風筒部23Abと送風管30の導入部31aとの間には第1接続管(図示省略)が連通接続され、下側に配置された第2ケース23Bの送風筒部23Bbと送風管30の導入部31aとの間には第2接続管(図示省略)が連通接続されている。これ以外の構造については上述した第3または第4実施形態と同様である。
この第5実施形態の背負式ブロワ10でも、第1ケース23Aの送風口23Acから送出される空気の進路方向と第2ケース23Bの送風口23Bcから送出される空気の進路方向とにより形成される角度θを5°〜45°の角度の範囲として、第1及び第2ケース23A,23Bから送出される空気を送風管30の導入部に合流させることで、各送風口23Ac,23Bcから送出される空気を互いに衝突しにくくすることができた。
この実施形態では、上下の送風ユニット20A,20Bを互いに前後を逆向きに配置したため、第1ケース23Aの下部と第2ケース23Bの上部との接触による干渉を防ぎ、上側の第1送風ユニット20Aを第3実施形態の背負式ブロワ10よりも下側位置に配置することができた。このように、第1送風ユニット20Aを第3実施形態の背負式ブロワ10よりも下側位置に配置したことで、背負式ブロワ10の高さを第3実施形態よりも低くすることができた。これ以外については、上述した第3または第4実施形態の作用効果と同様である。
なお、図13(b)に示した変形例のように、下側の第2送風ユニット20Bの第2ケースの渦巻きの巻方向を逆向きとすることで、第2ケース23Bの送風口23Bcを斜め上側を向くようにしてもよく、このようにしたときにも上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態の背負式ブロワ10を図14を用いて説明する。図14では、主として送風ユニット20A,20Bの配置の説明を詳述するために、左右一対のショルダーストラップ13、制御装置41及びカバー42の記載を省略している。第6実施形態の背負式ブロワ10は、第1及び第2原動機21A,21Bの回転軸21Aa,21Ba及び第1及び第2ケース23A,23Bの中心軸の各軸線方向を斜め後方にて45°に傾斜して配置した状態で、第1及び第2ケース23A,23Bを上下に並べて配置したものである。
この第6実施形態の背負式ブロワ10でも、上側に配置された第1ケース23Aの送風筒部23Abと送風管30の導入部31aとの間には第1接続管(図示省略)が連通接続され、下側に配置された第2ケース23Bの送風筒部23Bbと送風管30の導入部31aとの間には第2接続管(図示省略)が連通接続されている。これ以外の構造については上述した第3〜第5実施形態と同様である。
この第6実施形態の背負式ブロワ10でも、第1ケース23Aの送風口23Acから送出される空気の進路方向と第2ケース23Bの送風口23Bcから送出される空気の進路方向とにより形成される角度θを5°〜45°の角度の範囲として、第1及び第2ケース23A,23Bから送出される空気を送風管30の導入部に合流させることで、各送風口23Ac,23Bcから送出される空気を互いに衝突しにくくすることができた。他の作用効果については、上述した第3〜第5実施形態と同様である。
なお、この第6実施形態では、図14に示したように、第1及び第2送風ユニット20A,20Bの各吸気口23Aa,23Baが後方にて斜め上側を向くように配置したが、図15(a)の変形例に示したように、第1及び第2送風ユニット20A,20Bの各吸気口23Aa,23Baが前方にて斜め下側を向くように配置してもよいし、図15(b)の変形例に示したように、第1及び第2送風ユニット20A,20Bの各吸気口23Aa,23Baが前方にて斜め上側を向くように配置してもよい。このようにしたときにも、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。なお、第6実施形態においては、第1及び第2ケース23A,23Bを45°傾斜させているが、傾斜角度は45°に限られない。また、第1ケース23Aの傾斜角度と、第2ケース23Bの傾斜角度とを互いに異なる角度で傾斜させたものであってもよい。
上記の各実施形態においては、原動機として電動モータを採用したが、低騒音性の効果を得られにくくなるが、内燃機関よりなる1つまたは2つのエンジンを用いて第1及び第2ファン22A,22Bを回転させたものであってもよい。
上記の各実施形態においては、第1及び第2ファン22A,23Aに遠心ファンを採用したが、本発明はこれに限られるものでなく、図16に示したように、前後に平行に並べて配置した筒形の第1及び第2ケース23A,23Bに支持した第1及び第2原動機21A,21Bの各回転軸21Aa,21Baに軸流ファンまたは斜流ファンよりなる第1及び第2ファン22A,22Bを取り付けるようにしてもよい。この場合において、第1及び第2ケース23A,23Bを同軸的に配置して嵩張るように配置するより、第1及び第2ケース23A,23Bを前後、上下または左右に平行に並べて配置して、第1及び第2ケース23A,23Bの各送風口23Ac,23Bcから送出される空気を送風管30の導入部31aに合流させるのが好ましい。
上記の各実施形態においては、原動機21(21A,21B)の各出力軸(回転軸)に第1及び第2ファン22A,22Bを取り付けたが、本発明はこれに限られるものでなく、原動機21の各出力軸の回転を例えば歯車対やベルトとプーリを用いた動力伝達機構によって回転する回転軸に第1及び第2ファン22A,22Bを取り付け、原動機21の駆動を歯車伝達機構によって回転軸を回転させ、回転軸の回転によって第1及び第2ファン22A,22Bを回転させたものであってもよい。
上記の各実施形態においては、カバー42にはできるだけ開口部を形成しないことが望ましい。また、背板部12に空気取込口12aを形成し、台座部14に空気取込口14aを形成しているが、台座部14にのみ空気取込口14aを形成したものであってもよい。台座部14にのみ空気取込口14aを形成したときには、背負フレーム11とカバー42とにより仕切られた空間が台座部14の空気取込口14aのみで開口することとなり、作業者が感じる騒音を低減させることができる。さらに、上記の各実施形態においては、カバー42の内周面に吸音材を設けたり、第1及び第2ケース20A,20B、送風管30等の送風経路にスポンジ、消音器などの吸音構造を設けるようにすれば、作業者が感じる騒音をさらに低減することができる。
上記の各実施形態では、送風ユニット20A,20Bを背負フレーム11に弾性的に支持させたが、さらに、カバー42を背負フレーム11に弾性的に支持させてもよいし、カバー42と第1及び第2ケース20A,20Bとの接触する部分とを弾性部材を介して接触させてもよい。
上記の各実施形態においては、発熱体である原動機20A,20B、制御装置41等を、空気吸込口12a,14aから第1及び第2ケース23A,23Bの吸気口23Aa,23Baを経て、送風管30へ至る空気の流路中に配置することが冷却の観点から望ましい。この場合に、原動機20A,20B、制御装置41等の発熱体の全体が流れる空気のに接する場所に配置しりのが好ましいが、これらの一部のみが接するときでも冷却の効果を発揮させることができる。原動機20A,20B、制御装置41等のハウジングは、アルミなどの熱伝導性が高い材料であることが望ましく、流れる空気に多く接するように空気の流れる方向とハウジングの長手方向とが一致または平行となるように配置することが好ましい。また、該ハウジングの一部で第1及び第2ケース23A,23Bの内壁の一部や、空気の流路を仕切る壁の一部を形成してもよい。
10…背負式送風作業機(背負式ブロワ)、11…背負フレーム、12…背板部、13…ショルダーストラップ、20A,20B…第1、第2送風ユニット、21(21A,21B)…原動機(第1、第2原動機)、22A…第1ファン、22B…第2ファン、23A…第1ケース、23B…第2ケース、30…送風管、31a…導入部。

Claims (9)

  1. 作業者の背中に沿う背板部を少なくとも有し、該背板部をショルダーストラップによって作業者の背中に背負うようにした背負フレームと、
    前記背負フレームに搭載した原動機と、
    前記原動機により回転する第1ファンと、該第1ファンと別体の第2ファンと、
    前記原動機によって前記第1及び第2ファンを回転させたときに発生する各々の送風を導入部で合流させて送り出す送風管とを備えた背負式送風作業機。
  2. 請求項1に記載の背負式送風作業機において、
    前記原動機は前記第1ファンを回転させる第1原動機と、前記第2ファンを回転させる第2原動機とを含むように構成したことを特徴する背負式送風作業機。
  3. 請求項1または2に記載の送風作業機において、
    前記背負フレームには前記第1及び第2ファンの各々を回転可能に支持する第1及び第2ケースとを設け、
    前記第1及び第2ケースの各々の吸気口から導入されて、各々の送風口から送出される空気を前記送風管の導入部で合流させてから前記送風管から送り出すようにしたことを特徴とする背負式送風作業機。
  4. 請求項3に記載の背負式送風作業機において、
    前記第1ケースの送風口から送出される空気の進路方向と前記第2ケースの送風口から送出される空気の進路方向とにより形成される角度が5°〜45°の角度となるようにして、前記第1及び第2ケースから送出される空気を前記送風管の導入部に合流させたことを特徴とする背負式送風作業機。
  5. 請求項3または4に記載の背負式送風作業機において、
    前記第1原動機と前記第1ファンと前記第1ケースとを一体的に組み付けた第1送風ユニットと、前記第2原動機と前記第2ファンと前記第2ケースとを一体的に組み付けた第2送風ユニットとを備え、
    前記背負フレームに前記第1及び第2送風ユニットをユニットの単位で組み付けたことを特徴とする背負式送風作業機。
  6. 請求項1〜5に記載の背負式送風作業機において
    前記第1及び第2原動機を互いに隣接する位置で各々の回転軸が同軸的な位置にて外側に配置されるようにし、
    第1及び第2ファンには遠心ファンを採用して、前記第1及び第2ファンを前記第1及び第2原動機の各々の外側にて前記回転軸を中心とした渦巻き形としたボリュートケースよりなる前記第1及び第2ケース内に回転可能に支持するようにし、前記第1及び第2ケースを前記送風口に近づくにつれて軸線方向にて互いに近づくようにずらすようにしたことを特徴とする背負式送風作業機。
  7. 請求項1〜5の何れか1項に記載の背負式送風作業機において、
    前記第1及び第2ファンに遠心ファン、軸流ファンまたは斜流ファンを採用したことを特徴とする背負式送風作業機。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の背負式送風作業機において、
    前記原動機に電動モータを採用したことを特徴とする背負式送風作業機。
  9. 請求項8に記載の背負式送風作業機において、
    前記背負フレームには前記電動モータに給電するバッテリパックを着脱可能に設けたことを特徴とする背負式送風作業機。
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