JP2000073453A - 車庫用建物ユニット - Google Patents

車庫用建物ユニット

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JP2000073453A
JP2000073453A JP10247126A JP24712698A JP2000073453A JP 2000073453 A JP2000073453 A JP 2000073453A JP 10247126 A JP10247126 A JP 10247126A JP 24712698 A JP24712698 A JP 24712698A JP 2000073453 A JP2000073453 A JP 2000073453A
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Japan
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wall
entrance
building unit
bearing
garage
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JP10247126A
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English (en)
Inventor
Shuji Yui
周二 由井
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床パネルの周囲に耐力壁である壁パネルを立
設させた建物ユニットであって、建物ユニットとしての
機械的強度を保ちながら自動車の出入口を設けて車庫用
にした車庫用建物ユニットを提供する。 【解決手段】 平面が矩形状の少なくとも隣合う2辺の
位置に壁3、4を立設させたものであり、一方の壁3に
は、自動車が出入できる大きさの出入口33と、この出
入口33の両側に幅900mm以上の耐力壁32を設
け、他方の壁4は耐力壁である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車庫用建物ユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物は、運搬可能な一定の大き
さの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニ
ットや屋根ユニット・屋根パネルを、予め、工場で製造
し、この建物ユニットや屋根ユニット・屋根パネルの複
数個を施工現場に運搬し、施工現場で組み立てて建物と
なすものであって、現場施工期間が短く、且つ、寸法精
度の良い標準化された建物となる特徴があることから、
近年、広く採用されている。尚、屋根パネルは工場で建
物ユニットに取り付けられて施工現場に運搬されること
もある。
【0003】このユニット建物に使用される建物ユニッ
トとしては種々な構造のものが知られている。例えば、
特公昭61−42061号公報(以後従来例1と称す
る)には、平面が矩形状の四隅に配置した4本の柱と、
この4本の柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結した天
井梁と、この4本の柱の下端部を矩形状の辺に沿って連
結した床梁とからなる建物ユニットの骨格が記載されて
いる。そして、この相対する天井梁に天井野縁を差し渡
し、この天井野縁の下面に天井材を取り付けて天井と
し、相対する床梁に床小梁を差し渡し、この上に床根太
を取り付け、この床根太の上に床材を取り付けて床と
し、天井梁と床梁との間に間柱を取り付け、この間柱に
壁パネルを取り付けて壁として建物ユニットとするので
ある。
【0004】又、特開平7−76879号公報(以後従
来例2と称する)には、床パネルの周囲に耐力壁である
壁パネルを立設させた建物ユニットが記載されている。
一方、最近の多くの住宅では、車庫を備えている。そし
て、この車庫は宅地内に独立して設けることもあるが、
宅地が狭かったり、道路と建物との間が狭かったりする
と、この建物の中に車庫を設けることが多い。
【0005】ユニット建物においても、例えば、特開平
9−67866号公報や特開平9−177176号公報
(以後従来例3と称する)に記載あるように、建物ユニ
ットを車庫にした車庫用建物ユニットを他の建物ユニッ
トと組み立てたものが知られている。この車庫用建物ユ
ニットは従来例1に属する建物ユニットの床梁の全部ま
たは一部を取り除き、この床梁の全部または一部を取り
除いた場所の上方の壁を切り欠いて、この部分を車両の
出入口として使用するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例1に属する建物
ユニットでは、荷重を柱や天井梁が支えているために、
従来例3に記載あるように、床梁の全部または一部を取
り除き、この上方の壁を切り欠いても建物ユニットの機
械的強度はそれ程低下せず、従って、この床梁の全部ま
たは一部を切り欠いた部分を車両の出入口としても建物
ユニットとして支障なく使用することができるが、従来
例2に属する建物ユニットでは、荷重を耐力壁が支えて
いるために、この耐力壁を適当に切り欠いて出入口とす
ることができず、従って、この従来例2に属する建物ユ
ニットを車庫用建物ユニットとすることが困難であると
いう問題がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、従来例2に属
する建物ユニットの機械的強度を保ちながら自動車の出
入口を設けて車庫用にした車庫用建物ユニットを提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、平面が矩形状の少なくとも隣合う2辺の位置に壁が
立設され、この2辺の位置に立設された壁のどちらか一
方には、自動車が出入できる大きさの出入口と、この出
入口の両側に幅900mm以上の耐力壁とが設けられ、
他方が耐力壁になされているものである。
【0009】請求項2記載の発明は、平面が矩形状の少
なくとも隣合う2辺の位置に壁が立設され、この2辺の
位置に立設された壁のどちらか一方には、自動車が出入
できる大きさの出入口と、この出入口の片側に幅900
mm以上の耐力壁とが設けられ、他方が耐力壁になされ
ているものである。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明に係り、前記出入口の上方にまぐさが
設けられ、このまぐさが一方の耐力壁から他方の壁に連
結されているものである。
【0011】本発明には壁が立設されているが、この壁
は、予め組み立た壁パネルを取り付けたものであっても
よいし、矩形状の少なくとも隣合う2辺の場所に直接壁
を組み立てたものでもよい。本発明における車庫用建物
ユニットでは、出入口から車両が出入するようになって
いるので、この出入口から室内方向の車両に出入する部
分には、床を設けることができないが、その他の部分は
特に限定がない。即ち、床を設けてもよいし、床を設け
なくてもよい。
【0012】又、本発明の車庫用建物ユニットは、平面
が矩形状の少なくとも隣合う2辺の位置に壁が立設され
ているが、この壁だけでは、運搬中の振動等に耐えない
ようであれば、平面が矩形状の仮床パネルを製造し、こ
の仮床パネルの少なくとも隣合う2辺に壁を設け、施工
現場で据え付けた後に、この仮床パネルを取り外すよう
にしてもよい。又、出入口の両側または一方の壁の下端
部が振動して壁が破損するようであれば、出入口の下端
に一方から他方に差し渡された仮材を設けていて、施工
現場で据え付けた後に、この仮材を切断するようにして
もよい。本発明における耐力壁とは、建物にかかる垂直
荷重、水平荷重を受ける壁であって、例えば、枠組壁公
報の建物であれば昭和57年建設省告示56号「枠組壁
工法を用いた建築物の構造方法に関する安全上必要な技
術的基準、第四耐力壁等」に規定する耐力壁またはこの
耐力壁と同等以上の耐力を有するものをいう。本発明に
おいては、この耐力壁として900mm以上であって、
十分上記条件を満足している。そして、建物ユニットの
最大幅は輸送の制限上5.6m程度であり、車庫の開口
幅は1.8m程度以上であるから、車庫用建物ユニット
の耐力壁の最大幅は3.6m程度となる。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明は、平面が矩形状の少なく
とも隣合う2辺の位置に壁が立設され、この2辺の位置
に立設された壁のどちらか一方には、自動車が出入でき
る大きさの出入口と、この出入口の両側に幅900mm
以上の耐力壁とが設けられているから、重力等の垂直な
力は出入口の両側の耐力壁と他方の耐力壁とで支える。
【0014】又、他方の壁に風が当たったりして他方の
壁にほぼ直角方向からの水平な力がかかると、他方の壁
にほぼ直角な位置に立設されている一方の出入口の両側
に設けられている耐力壁がこの力を支える。しかも、こ
の耐力壁は幅900mm以上であるので充分風等の力を
支えることができる。
【0015】又、他方が耐力壁になされているから、一
方の壁に風が当たったりして一方の壁にほぼ直角方向か
らの水平な力がかかると、一方の壁にほぼ直角な位置に
立設されている他方の耐力壁がこの力を支える。このよ
うに、垂直な力に対しても水平な力に対しても十分耐え
ることができる。
【0016】そして、一方の壁には自動車が出入できる
大きさの出入口が設けられているので、請求項1記載の
車庫用建物ユニットは車庫に使用できる。
【0017】請求項2記載の発明は、平面が矩形状の少
なくとも隣合う2辺の位置に壁が立設され、この2辺の
位置に立設された壁のどちらか一方には、自動車が出入
できる大きさの出入口と、この出入口の片側に幅900
mm以上の耐力壁とが設けられているから、重力等の垂
直な力は出入口の片側に設けられた耐力壁と他方の耐力
壁とで支える。
【0018】又、他方の壁に風が当たったりして他方の
壁にほぼ直角方向からの水平な力がかかると、他方の壁
にほぼ直角な位置に立設されている一方の壁の出入口の
片側に設けられている耐力壁がこの力を支える。しか
も、この耐力壁は幅900mm以上であるので充分風等
の力を支えることができる。
【0019】又、他方が耐力壁になされているから、一
方の壁に風が当たったりして一方の壁にほぼ直角方向か
らの水平な力がかかると、一方の壁にほぼ直角な位置に
立設されている他方の耐力壁がこの力を支える。このよ
うに、垂直な力に対しても水平な力に対しても十分耐え
ることができる。
【0020】そして、一方の壁には自動車が出入できる
大きさの出入口が設けられているので、請求項2記載の
車庫用建物ユニットは車庫に使用できる。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明に係り、前記出入口の上方にまぐさが
設けられ、このまぐさが一方の耐力壁から他方の壁に連
結されているから、請求項1または請求項2記載の作用
に併せて、他方の壁にかかった力がまぐさを通して他方
の壁に伝えられ、この両方の壁で支えることができ、こ
の車庫用建物ユニットの機械的強度が更に大きくなる
し、この出入口の上方がまぐさで塞がれて美麗になる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を示
す。 (実施例1)図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は車庫用建物ユニットを示す説明図、図2はユ
ニット建物の説明図、図3は矩形の長辺の位置に立設さ
れた壁パネルを示す一部切欠説明図、図4は矩形の短辺
の位置に立設された耐力壁パネルを示す一部切欠説明図
である。
【0023】図1〜図4において、Uはユニット建物で
あり、このユニット建物Uは、図2に示すように、基礎
9の上に1階建物ユニットU1が8個と車庫用建物ユニ
ット1とが据え付けられ、この8個の1階建物ユニット
U1と車庫用建物ユニット1の上に据え付けられた9個
の2階建物ユニットU2と、この9個の2階建物ユニッ
トU2の上に据え付けられた屋根ユニットU3とからな
る。尚、車庫用建物ユニット1の出入口2の下側に相当
する位置には基礎9が設けられてない。
【0024】1階建物ユニットU1、2階建物ユニット
U2及び屋根ユニットU3は従来の建物ユニットや屋根
ユニットと同じであるので説明を省略する。車庫用建物
ユニット1は、図1に示すように、平面が矩形状の長辺
の位置に立設された壁パネル3と、この長辺の位置を挟
む2個の短辺の位置に立設された壁パネル4とからな
る。
【0025】壁パネル3は、図3に示すように、幅略4
550mm、高さ略2400mmであって、幅略253
7mmの出入口33と、この出入口33の上方に設けら
れたまぐさ31と、この出入口33とまぐさ31の両側
に取り付けられた略幅910mmの耐力壁32とからな
る。
【0026】この壁パネル3の構造は下側と上側に設け
られた略38mm×略89mm、長さ略4550mmの
上枠351、下枠352と、両側に略38mm×略89
mm、長さ略2400mmの縦枠353とが矩形状に枠
組された枠35の中に出入口33、まぐさ31および両
側の耐力壁32、32が設けられている。尚、出入口3
3の下方に位置する下枠352は車庫用建物ユニット1
が据え付けられた後に切断されるので、この部分は仮材
である。
【0027】耐力壁32は、枠35の両側からそれぞれ
略455mm内側に立設された桟材321(略38mm
×略89mm)と、更に略455mm内側に立設けされ
たツナギ材36(略38mm×略89mm)と、この縦
材353、桟材321、ツナギ材36の間に差し渡され
た受け桟325と、この桟材321と受け桟325の屋
外側に取り付けられた厚み略12mmの硬質木片セメン
ト板322と、桟材321と受け桟325の屋内側に取
り付けられた厚み略12mmの大建工業株式会社製火山
性ガラス質複層板、商品名「ダイライト」323とから
なる。
【0028】出入口33は、この耐力壁32の境界部分
に立設けられたツナギ材36に沿って立設された略38
mm×略89mm、長さ略2400mmの2本の縦材3
31とこの桟材331の上に架け渡された略89mm×
190mm、長さ2730mmの梁材332とで形成さ
れた開口部である。尚、耐力壁の硬質木片セメント板3
22と火山性ガラス質複層板323とはツナギ材36や
縦材331の上を覆っている。
【0029】まぐさ31は、この梁材332と上枠35
1とに差し渡された略38mm×89mm、長さ350
mmの桟材313と、桟材313の屋外側に取り付けら
れた厚み略12mmの硬質木片セメント板314と屋内
側に取り付けられた厚み略12mmの大建工業株式会社
製火山性ガラス質複層板、商品名「ダイライト」315
とからなる。
【0030】壁パネル4は、図4に示すように、幅18
20mm、高さ2460mmの大きさであり、上下に設
けられた略38mm×略89mmの2本の上枠41と下
枠42と、この両側に設けられた略38mm×略89m
mの縦枠43、43と、この中に設けられた3本の桟材
44と、この縦枠43や桟材44の間に差し渡された受
け桟45と、この屋外側に取り付けられた厚み略12m
mの硬質木片セメント板46と、桟材44と受け桟45
の屋内側に取り付けられた厚み略12mmの大建工業株
式会社製火山性ガラス質複層板、商品名「ダイライト」
47とからなる耐力壁である。尚、この耐力壁32、4
は建設省富住指令発第6号によって耐力壁として認定さ
れたものである。
【0031】次に、このユニット建物の施工方法を説明
する。工場で、1階建物ユニットU1、2階建物ユニッ
トU2、屋根ユニットU3、車庫用建物ユニット1を製
造する。この際の車庫用建物ユニット1の製造方法につ
いて説明し、その他の1階建物ユニットU1、2階建物
ユニットU2、屋根ユニットU3の製造方法については
従来とほぼ同じ方法であるので説明を省略する。
【0032】上枠351、下枠352、縦枠353を矩
形状に枠組して枠35を製造し、この枠35の両側から
略455mm内側に桟材321を取り付け、更にその略
455mm内側にツナギ材36を取り付け、この縦枠3
53、桟材321、ツナギ材36の間に受け桟325を
差し渡し、ツナギ材36に沿って縦材331を2本設
け、この縦材331の上に梁材332を架け渡し、この
梁材332と上枠351とに桟材313を差し渡し、こ
の枠35の中の梁材332と下枠252と桟材331と
が囲まれた出入口33を除いた部分全体の屋外側に硬質
木片セメント板314、322を取り付け、屋内側に火
山性ガラス質複層板315、323を取り付けて、図3
に示す壁パネル3を製造する。
【0033】又、上枠41、下枠42、縦枠43、43
を矩形状に枠組し、この中に3本の桟材44を設け、こ
の縦桟43や桟材44の間に受け桟45を差し渡し、こ
の屋外側に硬質木片セメント板46を取り付け、屋内側
に火山性ガラス質複層板47を取り付けて、図4に示す
壁パネル4を製造する。この壁パネル3と壁パネル4
を、図1に示すように、組み立てて車庫用建物ユニット
1を製造する。このようにして製造された車庫用建物ユ
ニット1、1階建物ユニットU1、2階建物ユニットU
2、屋根ユニットU3等を施工現場に運搬する。
【0034】施工現場では、予め設けられている基礎9
の上に1階建物ユニットU1を8個と車庫用建物ユニッ
ト1を1個据え付け、下枠352の出入口33の下方部
分を切断し、この1階建物ユニットU1と車庫用建物ユ
ニット1の上に2階建物ユニットU2を9個据え付け、
この上に屋根ユニットU3を据え付け、仕上げを行うと
ユニット建物Uが完成する。
【0035】このようにして完成したユニット建物Uで
は、車庫用建物ユニット1が組み込まれている。そし
て、この車庫用建物ユニット1は、平面が矩形状の長辺
の位置に立設された壁パネル3と、この長辺の位置を挟
む2個の短辺の位置に立設された壁パネル4とからな
り、壁パネル3には、自動車が出入できる大きさの出入
口33と、この出入口33の両側に幅910mmの耐力
壁32、32とが設けられている。従って、重力等の垂
直な力は出入口33の両側に設けられている耐力壁3
2、32と壁パネル(耐力壁)4とで支える。
【0036】又、壁パネル4に風が当たったりして、こ
の壁パネル4にほぼ直角方向からの水平な力がかかる
と、壁パネル4にほぼ直角な位置に立設されている壁パ
ネル3の出入口33の両側に設けられている耐力壁3
2、32がこの力を支える。しかも、この耐力壁32、
32は幅910mmであるので充分風等の力を支えるこ
とができる。
【0037】又、壁パネル3に風が当たったりして壁パ
ネル3にほぼ直角方向からの水平な力がかかると、壁パ
ネル3にほぼ直角な位置に立設されている壁パネル(耐
力壁)4がこの力を支える。更に、出入口33の上方に
はまぐさ31が一方の耐力壁32から他方の耐力壁32
に連結されているから、耐力壁32にかかった力がまぐ
さ31を通して他方の耐力壁32に伝えられ、両方の耐
力壁32、32で支えることができる。このように、垂
直な力に対しても水平な力に対しても十分耐えることが
できる。
【0038】そして、壁パネル3には自動車が出入でき
る大きさの出入口33が設けられているので、車庫用建
物ユニットは車庫に使用できる。又、この出入口33の
上方がまぐさ31で塞がれて美麗である。
【0039】(実施例2)図5および図6は本発明の他
の実施例を示すもので、図5は車庫用建物ユニットを示
す説明図、図6は矩形の長辺の位置に立設された壁パネ
ルを示す一部切欠説明図である。
【0040】図5および図6に示す実施例2を図1〜図
4に示す実施例1と比較すると、実施例2では、車庫用
建物ユニット1aの構造が異なる。即ち、車庫用建物ユ
ニット1aは、図5に示すように、平面が矩形状の長辺
の位置に立設された壁パネル3aと、この長辺の位置を
挟む2個の短辺の位置に立設された壁パネル4aとから
なる。そして、この長辺の位置に立設された壁パネル3
aの構造が異なる。
【0041】即ち、壁パネル3aは、図6に示すよう
に、幅略3640mm、高さ略2400mmであって、
幅略2537mmの出入口33aと、この出入口33a
の上方に設けられたまぐさ31aと、この出入口33a
とまぐさ31aの片側に取り付けられた略幅910mm
の耐力壁32aとからなる。
【0042】この壁パネル3aの構造は下側と上側に設
けられた略38mm×略89mm、長さ略3640mm
の上枠351a、下枠352aと、両側に略38mm×
略89mm、長さ略2640mmの縦枠353aとが矩
形状に枠組された枠35aの中に出入口33a、まぐさ
31a、片側の耐力壁32aが設けられている。尚、出
入口33aの下方に位置する下枠352aは車庫用建物
ユニット1が据え付けられた後に切断されるので、この
部分は仮材である。
【0043】耐力壁32aは、枠35aの型側から略4
55mm内側に立設された桟材321a(略38mm×
略89mm)と、更に略455mm内側に立設されたツ
ナギ材(略38mm×略89mm)36aと、この縦材
353a、桟材321a、ツナギ材36aの間に差し渡
された受け桟325aと、この桟材321aと受け桟3
25aの屋外側に取り付けられた厚み略12mmの硬質
木片セメント板322aと、桟材321aと受け桟32
5aの屋内側に取り付けられた厚み略12mmの大建工
業株式会社製火山性ガラス質複層板、商品名「ダイライ
ト」323aとからなる。
【0044】出入口33aは、この耐力壁32aの境界
部分に立設けられた略38mm×略89mm、長さ23
62mmのツナギ材36aと、このツナギ材36aに沿
って立設された略38mm×略89mm、長さ略240
0mmの2本の桟材331aと、耐力壁32aが取り付
けられてない側の縦材353aとに沿って立設された略
38mm×略89mm、長さ略2400mmの1本の縦
材333aとこの桟材331a、333aの上に架け渡
された略89mm×140mm、長さ2730mmの梁
材332aとで形成された開口部である。
【0045】まぐさ31aは、この梁材332aと上枠
351aとに差し渡された略38mm×89mm、長さ
350mmの5本の桟材313aと、桟材313aの屋
外側に取り付けられた厚み略12mmの硬質木片セメン
ト板314aと屋内側に取り付けられた厚み略12mm
の大建工業株式会社製火山性ガラス質複層板、商品名
「ダイトライト」315aとからなる。尚、この耐力壁
32a、4aは、実施例1と同様に、建設省富住指令発
第6号によって耐力壁として認定されたものである。
【0046】次に、このユニット建物の施工方法を説明
する。工場で、1階建物ユニット、2階建物ユニット、
屋根ユニット、車庫用建物ユニット1aを製造する。こ
の際の車庫用建物ユニット1aの製造方法について説明
し、その他の1階建物ユニット、2階建物ユニット、屋
根ユニットの製造方法については従来方法とほぼ同じで
あるので説明を省略する。
【0047】上枠351a、下枠352a、縦枠353
aを矩形状に枠組して枠35aを製造し、この枠35a
の片側から略455mm内側に桟材321aを取り付
け、更に略455mm内側にツナギ材36aを取り付
け、この縦枠353a、桟材321a、ツナギ材36a
の間に受け桟325aを差し渡し、このツナギ材36a
に沿って桟材331aを2本設け、耐力壁32aが取り
付けられてない側の縦材353aに沿って1本の桟材3
33aを設け、この桟材331aと333aの上に梁材
332aを架け渡し、この梁材332aと上枠351a
とに桟材313aを差し渡し、この枠35aの中の梁材
332aと下枠352aと桟材331aとが囲まれた出
入口33aを除いた部分全体の屋外側に硬質木片セメン
ト板314a、322aを取り付け、屋内側に火山性ガ
ラス質複層板315a、323aを取り付けて、図6に
示す壁パネル3aを製造する。又、別に壁パネル4を製
造する。
【0048】この壁パネル3aと壁パネル4aを、図1
に示すように、組み立てて車庫用建物ユニット1aを製
造する。このようにして製造された車庫用建物ユニット
1a、1階建物ユニット、2階建物ユニット、屋根ユニ
ット等を施工現場に運搬する。
【0049】施工現場では、予め設けられている基礎の
上に1階建物ユニットを8個と車庫用建物ユニット1a
を1個据え付け、下枠352aの出入口33aの下方部
分を切断し、この1階建物ユニットと車庫用建物ユニッ
ト1aの上に2階建物ユニットを9個据え付け、この上
に屋根ユニットを据え付け、仕上げを行うとユニット建
物が完成する。
【0050】このようにして完成したユニット建物で
は、車庫用建物ユニット1aが組み込まれている。そし
て、この車庫用建物ユニット1aは、平面が矩形状の長
辺の位置に立設された壁パネル3aと、この長辺の位置
を挟む2個の短辺の位置に立設された壁パネル4aとか
らなり、壁パネル3aには、自動車が出入できる大きさ
の出入口33aと、この出入口33aの片側に幅910
mmの耐力壁32aが設けられている。
【0051】従って、重力等の垂直な力は出入口33a
の両側の耐力壁32aと壁パネル(耐力壁)4aとで支
える。又、壁パネル4aに風が当たったりして、この壁
パネル4aにほぼ直角方向からの水平な力がかかると、
壁パネル4aにほぼ直角な位置に立設されている壁パネ
ル3aの出入口33aの片側に設けられている耐力壁3
2aがこの力を支える。しかも、この耐力壁32aは幅
910mmであるので充分風等の力を支えることができ
る。
【0052】又、壁パネル3aに風が当たったりして壁
パネル3aにほぼ直角方向からの水平な力がかかると、
壁パネル3aにほぼ直角な位置に立設されている壁パネ
ル(耐力壁)4aがこの力を支える。更に、出入口33
aの上方にはまぐさ31aが一方の耐力壁32aから他
方の耐力壁4aに連結されているから、耐力壁32aに
かかった力がまぐさ31aを通して耐力壁4aに伝えら
れ、両方の耐力壁32a、4aで支えることができる。
【0053】このように、垂直な力に対しても水平な力
に対しても十分耐えることができる。そして、壁パネル
3aには自動車が出入できる大きさの出入口33aが設
けられているので、車庫用建物ユニットは車庫に使用で
きる。又、この出入口33aの上方がまぐさ31aで塞
がれて美麗である。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、平面形状が矩形
状の少なくとも隣合う2辺の位置に壁が立設され、この
2辺の位置に立設された壁のどちらか一方には、自動車
が出入できる大きさの出入口と、この出入口の両側に幅
900mm以上の耐力壁とが設けられているから、垂直
な力に対しても、又、水平な力に対しても十分耐えるこ
とができる。
【0055】そして、一方の壁には自動車が出入できる
大きさの出入口が設けられているので、請求項1記載の
車庫用建物ユニットは車庫に使用できる。
【0056】請求項2記載の発明は、平面形状が矩形状
の少なくとも隣合う2辺の位置に壁が立設され、この2
辺の位置に立設された壁のどちらか一方には、自動車が
出入できる大きさの出入口と、この出入口の一方の側に
幅900mm以上の耐力壁とが設けられているから、垂
直な力に対しても、又、水平な力に対しても十分耐える
ことができる。
【0057】そして、一方の壁には自動車が出入できる
大きさの出入口が設けられているので、請求項2記載の
車庫用建物ユニットは車庫に使用できる。
【0058】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明に係り、前記出入口の上方にまぐさが
設けられ、このまぐさが一方の耐力壁から他方の壁に連
結されているから、請求項1または請求項2記載の作用
に併せて、一方の壁にかかった壁等の力がまぐさを通し
て他方の壁に伝えられ両方の壁で支えることができ、こ
の車庫用建物ユニットの機械的強度が更に大きくなる
し、この出入口の上方がまぐさで塞がれて美麗になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、車庫用建物ユ
ニットを示す説明図である。
【図2】ユニット建物の説明図である。
【図3】矩形の長辺の位置に立設された壁パネルを示す
一部切欠説明図である。
【図4】矩形の短辺に立設された耐力壁パネルを示す一
部切欠説明図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すもので、車庫用建物
ユニットを示す説明図である。
【図6】矩形の長辺の位置に立設された壁パネルを示す
一部切欠説明図である。屋根ユニットを示す一部切欠説
明図である。
【符号の説明】
U ユニット建物 U1 1階建物ユニット U2 2階建物ユニット U3 屋根ユニット 1、1a 車庫用建物ユニット 3、3a 一方の壁(壁パネル) 31、31a まぐさ 32、32a 耐力壁 33、33a 出入口 4、4a 他方の壁(耐力壁)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面が矩形状の少なくとも隣合う2辺の
    位置に壁が立設され、この2辺の位置に立設された壁の
    どちらか一方には、自動車が出入できる大きさの出入口
    と、この出入口の両側に幅900mm以上の耐力壁とが
    設けられ、他方が耐力壁になされていることを特徴とす
    る車庫用建物ユニット。
  2. 【請求項2】 平面が矩形状の少なくとも隣合う2辺の
    位置に壁が立設され、この2辺の位置に立設された壁の
    どちらか一方には、自動車が出入できる大きさの出入口
    と、この出入口の片側に幅900mm以上の耐力壁とが
    設けられ、他方が耐力壁になされていることを特徴とす
    る車庫用建物ユニット。
  3. 【請求項3】 前記出入口の上方にまぐさが設けられ、
    このまぐさが一方の耐力壁から他方の壁に連結されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車庫
    用建物ユニット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020117891A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 積水化学工業株式会社 建物ユニット
JP2021031930A (ja) * 2019-08-22 2021-03-01 フクビ化学工業株式会社 戸建建築物の基礎構造の設計方法

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JP2021031930A (ja) * 2019-08-22 2021-03-01 フクビ化学工業株式会社 戸建建築物の基礎構造の設計方法

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