JP2003328444A - 建 物 - Google Patents

建 物

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JP2003328444A
JP2003328444A JP2002140160A JP2002140160A JP2003328444A JP 2003328444 A JP2003328444 A JP 2003328444A JP 2002140160 A JP2002140160 A JP 2002140160A JP 2002140160 A JP2002140160 A JP 2002140160A JP 2003328444 A JP2003328444 A JP 2003328444A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物のオーバーハング部の突出長さを従来に
比して長く構成すること。 【解決手段】 上階部の床となる第1建築用パネル4
と、この第1建築用パネル4から上方に配置された第2
建築用パネル5と、これら第1および第2建築用パネル
4、5のそれぞれの縁部を連結して壁となる第3建築用
パネル6とを備えたボックス体3を、オーバーハング部
1aを形成するように一階部2に設置するとともに、オ
ーバーハング部1aより内側の部分を一階部2の躯体で
ある外壁7、マグサ41、第1壁柱12a、第2壁柱1
2b、玄関用外壁7a等に固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上階部が下階部よ
り外部側へ突出したオーバーハング部を有してなる建物
に関する。
【0002】
【背景の技術】近年、建物の構築においては、その工業
化が進み、例えば、壁や床、屋根といった構成要素を予
め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネ
ルを組み立てることにより、建物を構築するといったパ
ネル工法が知られている。このパネル工法において、現
場で組み立てることで建物の壁や床等を構築するパネル
は、例えば、縦横の框材を矩形枠状に組み付けた枠体
と、この枠体の内側に縦横に組み付けた桟材と、枠体の
少なくとも一方の面に取付けた面材とで構成される。
【0003】そして、このようなパネル工法により構築
された建物には、上階部が下階部より外部側に突出した
オーバーハング部を有してなるものがあり、例えば、特
開2001―32543号公報に記載されている建物が
知られている。この建物は、玄関を形成する1階部分の
外壁を内方に凹ませて、その上方の2階部分の外壁を1
階部分の外壁よりも外部側に突出させ、玄関土間の上方
の2階部分をいわゆるオーバーハング部としたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報記載の建物では、オーバーハング部の荷重が、こ
のオーバーハング部の下部を構成する床パネルに集中し
やすい。したがって、オーバーハング部の突出長さを長
くすると、床パネルの基端部にオーバーハング部の荷重
が集中し、この集中荷重によって床パネルの基端部にお
いて許容せん断応力や許容曲げモーメントを超えてしま
う場合がある。したがって、この床パネルの基端部にお
ける集中荷重を避けるためにオーバーハング部の突出長
さには厳しい限界があった。
【0005】上記事情に鑑み、本発明の課題は、建物の
オーバーハング部の突出長さを従来に比して長く構成す
ることを可能とする建物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜図8に示す
ように、上階部(二階部1)が下階部(一階部2)より
外部側に突出したオーバーハング部1aを有してなる建
物100であって、上階部(二階部1)の床となる第1
建築用パネル4と、この第1建築用パネル4から上方に
離間して配置された第2建築用パネル5と、これら第1
建築用パネル4の縁部と第2建築用パネル5の縁部とを
連結して壁となる第3建築用パネル6とを備えたボック
ス体3が、前記オーバーハング部1aを形成するように
下階部(一階部2)の躯体(外壁7、玄関用外壁7a、
マグサ41、壁柱12)に固定されて設置されているこ
とを特徴とする建物。
【0007】請求項1記載の発明によれば、前記ボック
ス体3は、第1建築用パネル4と第2建築用パネル5と
第3建築用パネル6とによってボックス状に形成されて
いるため、全体としての剛性が確保される。このボック
ス体3が、オーバーハング部1aを形成するように下階
部(一階部2)の躯体(外壁7、玄関用外壁7a、マグ
サ41、壁柱12)に固定されている。これにより、ボ
ックス体3は、全体がボックス状の片持梁のようにして
躯体7に支持された状態となる。これにより、オーバー
ハング部1aにおいては、第2建築用パネル5によって
第3建築用パネル6および第1建築用パネル4が吊り下
げられた構造形態となる。すなわち、ボックス体3の一
部であるオーバーハング部1aの荷重は、構成部材であ
る第1建築用パネル4、第2建築用パネル5、第3建築
用パネル6に分散して負担され、従来のように、第1建
築用パネル4に集中して負担されることがない。したが
って、オーバーハング部1aの突出長さを従来に比して
長く構成することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、例えば、図1〜図
8に示すように、請求項1記載の建物100において、
前記第1および第2建築用パネル4、5は、それぞれ前
記オーバーハング部1aの突出方向に長尺な補強梁9
と、この補強梁9の側面に固定された構造用パネル10
とを備えていることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明によれば、前記第1お
よび第2建築用パネル4、5は、オーバーハング部1a
の突出方向に長尺な補強梁9を備えているので、この前
記第1および第2建築用パネル4、5の、オーバーハン
グ部1a鉛直剛性が増大する。これにより、前記第1お
よび第2建築用パネル4、5の、オーバーハング部1a
の鉛直撓みが小さくなり、したがって、オーバーハング
部1aの突出長さを従来に比して確実に長く構成するこ
とができる。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば、図1〜図
3に示すように、請求項2記載の建物100において、
前記構造用パネル10は、矩形枠状の枠体10aと、こ
の枠体10a内に取付けられた補強桟材10cと、前記
枠体10aの上面に取付けられた面材10bとから構成
され、前記構造用パネル10は、前記枠体10aと前記
補強梁9とを連結ボルト11で緊結することによって前
記補強梁9の側面に固定されていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項3記載の発明によれば、前記構造用
パネル10は、前記枠体10aと前記補強梁9とを連結
ボルト11aで緊結することによって前記補強梁9の側
面に固定されている。すなわち、構造用パネル10、1
0を補強材9の両側面に現場で容易に取付けることがで
きるため、第1建築用パネル4および第2建築用パネル
5を、現場で容易に組み立てることができる。
【0012】請求項4記載の発明は、例えば、図2、図
4および図8に示すように、請求項1〜3のいずれかに
記載の建物100において、前記ボックス体3は、オー
バーハング部1aの基端部より外側の位置で支持柱(壁
柱12)によって下方から支持されていることを特徴と
する。
【0013】請求項4記載の発明によれば、前記ボック
ス体3は、オーバーハング部1aの基端部より外側の位
置で支持柱(壁柱12)によって下方から支持されてい
る。これにより、全体が躯体7によって支持されたボッ
クス状3の片持梁のように作用するボックス体3が支持
柱(壁柱12)によって途中で支持された構造となる。
したがって、オーバーハング部1aの先端部側の鉛直撓
みが低減され、これにより、オーバーハング部1aを、
居住性良く安定的に構成することができる。
【0014】請求項5記載の発明は、例えば、図1〜図
8に示すように、請求項1〜4のいずれかに記載の建物
100において、前記オーバーハング部1aの下方に
は、玄関土間13が設けられていることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明によれば、オーバーハ
ング部1aの下方には、玄関土間13が設けられている
ので、オーバーハング部1aが玄関土間13の庇の役割
を果たすことができる。よって、このオープンハング部
3の下方で傘の出し入れができるので、雨等の日に建物
内に出入りする際に、雨等で濡れることがない。
【0016】請求項6記載の発明は、例えば、図1〜図
8に示すように、請求項5記載の建物100において前
記オーバーハング部1aの下方には、前記玄関土間13
に隣接してカーポート14が設けられていることを特徴
とする。
【0017】請求項6記載の発明によれば、玄関土間1
3に隣接してカーポート14が設けられているので、オ
ーバーハング部1aがカーポート14の屋根の役割を果
たすことができ、雨等の日であっても、濡れることなく
建物100内とカーポート14とを行き来することがで
きる。また、カーポート14が建物100に一体的に設
けられているので、建物100全体の外観を向上させる
ことできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建物100の
実施の形態例を図1〜図8に基いて説明する。なお、本
実施の形態における建物100は、壁パネルにより壁が
構築され、床パネルにより床が構築され、屋根パネルに
より屋根が構築された、つまり、パネル工法で構築され
た建物となっている。
【0019】建物100は、上下二つの階層を有し、上
の階層となる二階部1が下の階層となる一階部2より外
部側に突出したオーバーハング部1aを有してなるもの
である。ここで、建物100の一階部2および二階部1
の各基本区画は、それぞれ基準寸法M(モジュール)に
基づいて設定されている。この基本寸法(モジュール)
Mとは、建物のあらゆる部分を一定の大きさの倍数関係
に整えようとするときの基準となる寸法をいい、この実
施の形態では、1M(モジュール)910mmで設定さ
れている。なお、ここでは基準寸法M(モジュール)の
値を910mmとしたが、これに限らずどのような値と
してもよく、例えば、910mm以外に800mm、9
00mm、1000mm等といった値が挙げられる。ま
た、図面中ではM(モジュール)は、Mに下線を引いた
状態で示されている。よって、建物100の大きさは、
図4(b)に示すように、幅が8.5M、奥行きが1
1.5Mで構築されている。
【0020】オーバーハング部1aは、第1建築用パネ
ル4と第2建築用パネル5と第3建築用パネル6とによ
ってボックス状に形成されたボックス体3が、後述する
ように一階部2(下階部)に設置されて形成されてい
る。
【0021】第1および第2建築用パネル4、5は、図
3に示すように、それぞれ補強梁9と、この補強梁9の
両側面にそれぞれ固定された一対の構造用パネル10、
10とによって平面視矩形状に構成されている。補強梁
9は、オーバーハング部1aの突出方向に長尺な木製部
材である。
【0022】構造用パネル10は、縦横の框材が枠状に
形成された枠体10aと、この枠体10aの内側に縦横
に組み付けられた補強桟材10cと、この枠体10aの
上面に取付けられた面材10bとにより形成されてい
る。
【0023】そして、構造用パネル10の枠体10aの
側面には、一対の構造用パネル10、10の枠体10
a、10aの側面で挟まれるようにして補強梁9が配置
されている。この補強梁9の側面と枠体10aの側面と
には、オーバーハング部1aの突出方向に沿って、それ
ぞれに連通する複数の貫通孔(図示しない)が設けられ
ている。そして、これら貫通孔に、連結ボルト11を挿
入して、枠体10a、10aどうしをこの連結ボルト1
1で緊結することによって、一対の構造用パネル10、
10は、補強梁9の両側面にそれぞれ固定されている。
【0024】第3建築用パネル6は、第1建築用パネル
4の縁部と第2建築用パネル5の縁部とを連結する壁を
形成している。第3建築用パネル6には、図4に示すよ
うに、適宜、窓42やドア43が設けられている。
【0025】建物100には、ボックス体3がオーバー
ハング部1aを形成するように以下のようにして設けら
れている。すなわち、ボックス体3を構成する第1建築
用パネル4が、一階部2の上部の所定位置に設けられた
マグサ41、一階部2の所定位置に建て込まれた外壁7
および玄関用外壁7a、外部に立設された壁柱12に固
定されて設けられている。
【0026】先ず、第1建築用パネル4のオーバーハン
グ部1aの基端部となる部分4bは、図1に示すよう
に、外壁7の上端部に固定されている。詳細には、第3
建築用パネル6の下端部には、第1建築用パネル4のオ
ーバーハング部1aの基端部となる部分4bに連通する
複数の貫通孔(図示しない)が設けられている。そして
これら貫通孔に、連結ボルト11を挿入して緊結するこ
とによって、第1建築用パネル4のオーバーハング部1
aの基端部となる部分4bと、二階部1の内壁7bとな
る第3建築用パネル6の下端部と、外壁7の上端部とが
連結されている。加えて、外壁7および第3建築用パネ
ル6の両面からは、第1建築用パネル4のオーバーハン
グ部1aの基端部となる部分4bに向けて、スクリュー
釘(図示しない)が交差するようにして打ち込まれてい
る。
【0027】また、第1建築用パネル4の内側端部4a
が、図1に示すように、マグサ41に固定されている。
詳細には、第1建築用パネル4がマグサ41の右側半分
に載置され、マグサ41の左側半分には、二階部1の床
パネル40の端部40aが載置されている。そして、こ
れら第1建築用パネル4の内側端部4a、および二階部
1の床パネル40の端部40aの上面には、第3建築用
パネル6が載置されている。また、第3建築用パネル6
の下端部には、第1建築用パネル4の内側端部4a、お
よび、二階部1の床パネル40の端部40aとに連通す
る複数の貫通孔(図示しない)が設けられている。そし
て、これら貫通孔に、連結ボルト11を挿入して緊結す
ることによって、第1建築用パネル4の内側端部4a
と、二階部1の床パネル40の端部40aと、第3建築
用パネル6の下端部と、マグサ41とが連結されてい
る。また、マグサ41および第3建築用パネル6の両面
から第1建築用パネル4の基端部4a、および、二階部
1の床パネル40の端部40aに向けて、スクリュー釘
(図示しない)が交差するようにして打ち込まれてい
る。
【0028】さらに、第1建築用パネル4の外側端部4
cは、壁柱12の上端部に固定されている。この壁柱1
2は、ボックス体3の突出方向に沿って基礎地盤上に設
置された第1壁柱12a(図4(b)中の中央部下側参
照)と、このボックス体3の外側端部に基礎地盤上に設
置された断面視L字状の第2壁柱12b(図4(b)中
の右下側参照)とを備えている。この第2壁柱12b
は、一方の柱部がボックス体3の突出方向に沿って、か
つ、第1壁柱12aと同一平面上になるようにして第3
建築用パネル6の下方に設置され、他方の柱部がボック
ス体3の突出方向の直交方向に沿って、かつ、外壁7c
と同一平面上となるように設置されている。第1壁柱1
2a、第2壁柱12bの双方からは、第1建築用パネル
4に向けて、スクリュー釘(図示しない)が交差するよ
うにして打ち込まれている。
【0029】さらに、第1建築用パネル4の側端部4d
は、下方に位置する玄関用外壁7aの上端部に固定され
ている。その固定方法は、前記した第1建築用パネル4
と外壁7との固定方法と同様である。
【0030】屋根パネル8は、二階部1の上部に設けら
れた寄棟屋根を形成しており、第2建築用パネル5に図
示しない釘等によって固定されている。
【0031】以上のように形成されたオーバーハング部
1aの下方には、玄関土間13が設けられ、この玄関土
間13に隣接してカーポート14が設けられている。こ
のカーポート14は、第1壁柱12a、第2壁柱12b
に挟まれるように基礎地盤上に設けられており、これら
第1壁柱12a、第2壁柱12bがカーポート14のゲ
ートになっている。
【0032】次に、本実施の形態に係る建物100のオ
ーバーハング部1aの形成方法について説明する。先
ず、一階部2の外壁7、玄関用外壁7a等を所定の位置
に建て込むとともに、ボックス体3を構成する第1建築
用パネル4の内側端部4aの下方となる位置にマグサ4
1を設ける。
【0033】次に、オーバーハング部1aの突出方向に
沿って外壁7から3.2M離れた位置の基礎地盤上に、
カーポート14を挟むようにして第1壁柱12a、第2
壁柱12bを設置する。そして、外壁7、玄関用外壁7
a、マグサ41、第1壁柱、第2壁柱12b等の上端部
に接着剤を塗布し、これらの接着剤が塗布された上端部
に第1建築用パネル4を載置する。これによって、第1
建築用パネル4は、外側端部4cが第2壁柱12bに、
オーバーハング部1aの基端部となる部分4bが外壁7
と第1壁柱12aとに、内側端部4aがマグサ41に支
持された状態となる。次に、第1建築用パネル4を第1
壁柱12a、第2壁柱12bの上端部に図示しないスク
リュー釘で固定するとともに、第1建築用パネル4上の
所定位置に第3建築用パネル6を立設し、この第3建築
用パネル6および第1建築用パネル4を、連結ボルト1
1、スクリュー釘50等によって外壁7、玄関用外壁
7、マグサ41等に緊結、固定する。
【0034】次に、第3建築用パネル6の上端部に接着
剤を塗布し、この接着剤が塗布された第3建築用パネル
6の上端部に、第2建築用パネル5を載置し、上述と同
様にして、接着剤、連結ボルトおよびスクリュー釘等で
固定する。さらに、第2建築用パネル5に、二階の天井
パネル、屋根パネル8を、上述と同様にして接着剤、連
結ボルトおよびスクリュー釘等で固定する。
【0035】以上本実施の形態によれば、次のような効
果が得られる。 ボックス体3は、第1建築用パネル4と第2建築用パ
ネル5と第3建築用パネル6とによってボックス状に形
成されているため、全体としての剛性が確保される。こ
のボックス体3が、オーバーハング部1aを形成するよ
うに一階部2にの躯体である、外壁7、玄関用外壁7
a、マグサ41、第1壁柱12a、第2壁柱12bに固
定されて設置されている。これにより、ボックス体3
は、全体がボックス状の片持梁のようにして躯体7に支
持された状態となる。これにより、オーバーハング部1
aにおいては、第2建築用パネル5によって第3建築用
パネル6および第1建築用パネル4が吊り下げられた構
造形態となる。すなわち、ボックス体3の一部であるオ
ーバーハング部1aの荷重は、構成部材である第1建築
用パネル4、第2建築用パネル5、第3建築用パネル6
に分散して負担され、従来のように、第1建築用パネル
4に集中して負担されることがない。したがって、オー
バーハング部1aの突出長さを従来に比して長く構成す
ることができる。
【0036】前記第1および第2建築用パネル4、5
は、オーバーハング部1aの突出方向に長尺な補強梁9
を備えているので、この第1および第2建築用パネル
4、5の、オーバーハング部1aの鉛直剛性が増大す
る。これにより、前記第1および第2建築用パネル4、
5の、オーバーハング部1aの鉛直撓みが小さくなり、
したがって、オーバーハング部1aの突出長さを従来に
比して確実に長く構成することができる。
【0037】構造用パネル10は、枠体10aと補強
梁9とを連結ボルト11aで緊結することによって補強
梁9の側面に固定されている。すなわち、構造用パネル
10、10を補強材9の両側面に現場で容易に取付ける
ことができるため、第1建築用パネル4および第2建築
用パネル5を、現場で容易に組み立てることができる。
【0038】ボックス体3は、先端部が第2壁柱12
bによって下方から支持されている。これにより、全体
が躯体7によって支持されたボックス状の片持梁のよう
に作用するボックス体3が第2壁柱12bによって支持
された構造となる。したがって、オーバーハング部1a
の先端部側の鉛直撓みが低減され、これにより、オーバ
ーハング部1aを、居住性良く安定的に構成することが
できる。
【0039】オーバーハング部1aの下方には、玄関
に隣接して玄関土間13が設けられ、この玄関土間13
に隣接してカーポート14が設けられている。したがっ
て、オーバーハング部1aが玄関土間13の庇およびカ
ーポートの屋根の役割を果たすことができる。よって、
雨等の日であっても、濡れることなく建物100内とカ
ーポート14とを行き来することができる。また、この
オープンハング部3の下方で傘の出し入れができるの
で、雨等の日に建物内に出入りする際に、雨等で濡れる
ことがない。さらに、カーポート14が建物100に一
体的に設けられているので、建物100全体の外観を向
上させることできる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、前記ボックス体は、全体がボックス状の片持梁の
ようにして躯体に支持された状態となる。これにより、
オーバーハング部においては、第2建築用パネルによっ
て第3建築用パネルおよび第1建築用パネルが吊り下げ
られた構造形態となる。すなわち、ボックス体の一部で
あるオーバーハング部の荷重は、構成部材である第1建
築用パネル、第2建築用パネル、第3建築用パネルに分
散して負担され、従来のように、第1建築用パネルに集
中して負担されることがない。したがって、オーバーハ
ング部の突出長さを従来に比して長く構成することがで
きる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、前
記第1および第2建築用パネルの、オーバーハング部鉛
直剛性が増大する。これにより、前記第1および第2建
築用パネルの鉛直撓みが小さくなり、したがって、オー
バーハング部の突出長さを従来に比して確実に長く構成
することができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、補
強材の両側面に構造用パネルを現場で容易に取付けるこ
とができるので、第1および第2建築用パネルを、現場
で容易に組み立てることができる。
【0043】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られること
は勿論のこと、全体が躯体によって支持されたボックス
状の片持梁のように作用するボックス体が支持柱によっ
て途中で支持された構造となる。したがって、オーバー
ハング部の先端部側の鉛直撓みが低減され、これによ
り、オーバーハング部を、居住性良く安定的に構成する
ことができる。
【0044】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られること
は勿論のこと、オーバーハング部の下方には、玄関土間
が設けられているので、このオープンハング部の下方で
傘の出し入れができる。よって、雨等の日に建物内に出
入りする際に、雨等で濡れることがない。
【0045】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、玄
関土間に隣接してカーポートが設けられているので、雨
等の日であっても、濡れることなく建物内とカーポート
とを行き来することができる。また、カーポートが建物
に一体的に設けられているので、建物全体の外観を向上
させることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーバーハング部を示す断面図で
あり、図4におけるA−A断面図である。
【図2】本発明に係るオーバーハング部を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明に係る第1建築用パネルを示す断面図で
あり、図2におけるB−B断面図である。
【図4】本発明に係る建物の、(a)は二階部の平断面
図(間取り図)であり、(b)は一階部の平断面図(間
取り図)である。
【図5】同、立面図である。
【図6】同、立面図である。
【図7】同、立面図である。
【図8】同、立面図である。
【符号の説明】
1 二階部(上階部) 1a オーバーハング部 2 一階部(下階部) 3 ボックス体 4 第1建築用パネル 5 第2建築用パネル 6 第3建築用パネル 7 外壁(躯体) 7a 玄関用外壁(躯体) 9 補強梁 10 構造用パネル 10a 枠体 11 連結ボルト 12 壁柱(支持柱) 12a 第1壁柱(支持柱) 12b 第2壁柱(支持柱) 13 玄関土間 14 カーポート 100 建物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上階部が下階部より外部側に突出したオ
    ーバーハング部を有してなる建物であって、 上階部の床となる第1建築用パネルと、この第1建築用
    パネルから上方に離間して配置された第2建築用パネル
    と、これら第1建築用パネルの縁部と第2建築用パネル
    の縁部とを連結して壁となる第3建築用パネルとを備え
    たボックス体が、前記オーバーハング部を形成するよう
    に下階部の躯体に固定されて設置されていることを特徴
    とする建物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物において、 前記第1および第2建築用パネルは、それぞれ前記オー
    バーハング部の突出方向に長尺な補強梁と、この補強梁
    の側面に固定された構造用パネルとを備えていることを
    特徴とする建物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の建物において、 前記構造用パネルは、矩形枠状の枠体と、この枠体内に
    取付けられた補強桟材と、前記枠体の上面に取付けられ
    た面材とから構成され、 前記構造用パネルは、前記枠体と前記補強梁とを連結ボ
    ルトで緊結することによって前記補強梁の側面に固定さ
    れていることを特徴とする建物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の建物に
    おいて、 前記ボックス体は、オーバーハング部の基端部となる部
    分より外側の位置で支持柱によって下方から支持されて
    いることを特徴とする建物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の建物に
    おいて、 前記オーバーハング部の下方には、玄関土間が設けられ
    ていることを特徴とする建物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の建物において 前記オーバーハング部の下方には、前記玄関土間に隣接
    してカーポートが設けられていることを特徴とする建
    物。
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