JP2000073047A - 漏水防止剤及び漏水防止方法 - Google Patents
漏水防止剤及び漏水防止方法Info
- Publication number
- JP2000073047A JP2000073047A JP24454398A JP24454398A JP2000073047A JP 2000073047 A JP2000073047 A JP 2000073047A JP 24454398 A JP24454398 A JP 24454398A JP 24454398 A JP24454398 A JP 24454398A JP 2000073047 A JP2000073047 A JP 2000073047A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- leak
- powder
- water leakage
- pref
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡便で、施工に手間がかからず、建築・土木建
造物の美観を損ねることもない、長期にわたって止水性
能を発揮する漏水防止剤の開発。 【解決手段】(a)高吸水ポリマー、(b)水不溶性粉
状物、及び(c)有機溶剤を含有する液状の漏水防止
剤。
造物の美観を損ねることもない、長期にわたって止水性
能を発揮する漏水防止剤の開発。 【解決手段】(a)高吸水ポリマー、(b)水不溶性粉
状物、及び(c)有機溶剤を含有する液状の漏水防止
剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な止水性能を
有する特に建築、土木分野の漏水防止剤及び漏水防止方
法に関し、より詳しくは漏水の原因となるひび割れ、ま
たは穴に入り込み、その隙間を埋めることにより漏水の
浸入を阻止することが出来る漏水防止剤及び屋根、床あ
るいは壁面に該漏水防止剤を散布することによる漏水防
止方法に関する。
有する特に建築、土木分野の漏水防止剤及び漏水防止方
法に関し、より詳しくは漏水の原因となるひび割れ、ま
たは穴に入り込み、その隙間を埋めることにより漏水の
浸入を阻止することが出来る漏水防止剤及び屋根、床あ
るいは壁面に該漏水防止剤を散布することによる漏水防
止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根、床または壁面からの漏水を止める
には、その原因となる穴またはひび割れもしくは間隙な
どの漏水浸入個所にシーリング剤を塗布、充填するか、
あるいは漏水浸入個所不明の場合は、屋根の全面葺き替
え、防水シートの全面張り替え、壁面にあっては全面吹
き付け塗装、タイルの全面張り替え等をしなくてはなら
ない。多くの場合、漏水の浸入個所を特定することは甚
だ困難なため、シーリング剤の塗布、充填だけの簡単な
補修では直らない事が多い。雨漏りに関しては、その補
償期間は5年〜10年と長期間にわたることが多く、補
償期間内にあっては建築業者が、また補償期限切れの建
築業者あるいは、ときには施主がそれぞれ多額の費用負
担を余儀なくされている。これに関し、特公平7−96
672では散布用雨漏り防止剤が開示されており、界面
活性剤、高吸水性ポリマー(ポリアクリル酸ソーダ)、
水不溶性粉状物、及び水で漏水の原因となるひび割れを
閉塞させる方法が開示されている。しかし、高吸水性ポ
リマーや水不溶性紛状物が多いほど止水性能は良くなる
が、この漏水防止剤は高吸水性ポリマーや水不溶性粉状
物の量が多すぎると剤の粘度が高くなるため、作業性が
悪く、かつ、ひび割れに剤が入り難くなるといった浸透
性が悪くなり、結果として止水性能を発揮できなくなる
恐れがあった。
には、その原因となる穴またはひび割れもしくは間隙な
どの漏水浸入個所にシーリング剤を塗布、充填するか、
あるいは漏水浸入個所不明の場合は、屋根の全面葺き替
え、防水シートの全面張り替え、壁面にあっては全面吹
き付け塗装、タイルの全面張り替え等をしなくてはなら
ない。多くの場合、漏水の浸入個所を特定することは甚
だ困難なため、シーリング剤の塗布、充填だけの簡単な
補修では直らない事が多い。雨漏りに関しては、その補
償期間は5年〜10年と長期間にわたることが多く、補
償期間内にあっては建築業者が、また補償期限切れの建
築業者あるいは、ときには施主がそれぞれ多額の費用負
担を余儀なくされている。これに関し、特公平7−96
672では散布用雨漏り防止剤が開示されており、界面
活性剤、高吸水性ポリマー(ポリアクリル酸ソーダ)、
水不溶性粉状物、及び水で漏水の原因となるひび割れを
閉塞させる方法が開示されている。しかし、高吸水性ポ
リマーや水不溶性紛状物が多いほど止水性能は良くなる
が、この漏水防止剤は高吸水性ポリマーや水不溶性粉状
物の量が多すぎると剤の粘度が高くなるため、作業性が
悪く、かつ、ひび割れに剤が入り難くなるといった浸透
性が悪くなり、結果として止水性能を発揮できなくなる
恐れがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】安価で、施工の手間が
かからず、建築・土木建造物の施工跡を生じることもな
い、長期にわたって漏水を防止する高性能な漏水防止剤
の開発が望まれている。具体的には、作業性が良く、浸
透性も良い低濃度で止水性の優れた漏水防止剤及び簡易
な漏水防止方法が望まれている。
かからず、建築・土木建造物の施工跡を生じることもな
い、長期にわたって漏水を防止する高性能な漏水防止剤
の開発が望まれている。具体的には、作業性が良く、浸
透性も良い低濃度で止水性の優れた漏水防止剤及び簡易
な漏水防止方法が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記した様な
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に至っ
た。即ち本発明は(1)(a)高吸水性ポリマー、
(b)水不溶性粉状物、及び(c)有機溶剤を含有する
液状の漏水防止剤、(2)(a)高吸水性ポリマー0.
1〜30重量部、(b)水不溶性粉状物2〜50重量
部、(c)有機溶剤30〜95重量部である請求項1に
記載の液状の漏水防止剤、(3)前項(1)または
(2)に記載の漏水防止剤を散布後さらに水で漏水浸入
口に注入することを特徴とする漏水防止方法に関する。
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に至っ
た。即ち本発明は(1)(a)高吸水性ポリマー、
(b)水不溶性粉状物、及び(c)有機溶剤を含有する
液状の漏水防止剤、(2)(a)高吸水性ポリマー0.
1〜30重量部、(b)水不溶性粉状物2〜50重量
部、(c)有機溶剤30〜95重量部である請求項1に
記載の液状の漏水防止剤、(3)前項(1)または
(2)に記載の漏水防止剤を散布後さらに水で漏水浸入
口に注入することを特徴とする漏水防止方法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる高吸水性ポリマー((a)成分)は、短
時間で吸水、膨潤し、最大では自己の重量の数百倍程度
まで膨潤するようなポリマー物質を指す。使用しうる高
吸水性ポリマーの具体例としてはポリアクリル酸アルカ
リ金属塩、(メタ)アクリル酸ナトリウム−ビニルアル
コール共重合体((メタ)アクリル酸メチル−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物)、ポリ(メタ)アクリロニトリル
系重合体ケン化物、ヒドロキシエチルメタクリレートポ
リマー、ポリ(メタ)アクリルアミド等のポリ(メタ)
アクリル酸誘導体、カルボキシメチルセルロースアルカ
リ金属塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ナトリウム
塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル、澱粉グ
リコール酸ナトリウム塩、澱粉リン酸エステルナトリウ
ム塩、澱粉−アクリル酸塩グラフト共重合体、等が挙げ
られ、一部架橋していても良い。高吸水性ポリマーのう
ちポリ(メタ)アクリル酸誘導体が好ましく、ポリ(メ
タ)アクリル酸ナトリウム又は(ポリ)メタアクリル酸
アミドが特に好ましい。高吸水性ポリマーは、漏水防止
剤中で通常0.1〜30重量%を占める割合で配合す
る。尚、例えば特公平7−96672等に記載された水
を含有する漏水防止剤においては、高吸水性ポリマーの
配合量が増加するにつれて高粘度になるため、製造不可
能になったり、作業性が極端に悪くなったりするため配
合量に制限があった。しかし、本発明の漏水防止剤で
は、高吸水性ポリマーを多量に配合してもそれが粘度に
影響することは少ない。
本発明で用いる高吸水性ポリマー((a)成分)は、短
時間で吸水、膨潤し、最大では自己の重量の数百倍程度
まで膨潤するようなポリマー物質を指す。使用しうる高
吸水性ポリマーの具体例としてはポリアクリル酸アルカ
リ金属塩、(メタ)アクリル酸ナトリウム−ビニルアル
コール共重合体((メタ)アクリル酸メチル−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物)、ポリ(メタ)アクリロニトリル
系重合体ケン化物、ヒドロキシエチルメタクリレートポ
リマー、ポリ(メタ)アクリルアミド等のポリ(メタ)
アクリル酸誘導体、カルボキシメチルセルロースアルカ
リ金属塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ナトリウム
塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル、澱粉グ
リコール酸ナトリウム塩、澱粉リン酸エステルナトリウ
ム塩、澱粉−アクリル酸塩グラフト共重合体、等が挙げ
られ、一部架橋していても良い。高吸水性ポリマーのう
ちポリ(メタ)アクリル酸誘導体が好ましく、ポリ(メ
タ)アクリル酸ナトリウム又は(ポリ)メタアクリル酸
アミドが特に好ましい。高吸水性ポリマーは、漏水防止
剤中で通常0.1〜30重量%を占める割合で配合す
る。尚、例えば特公平7−96672等に記載された水
を含有する漏水防止剤においては、高吸水性ポリマーの
配合量が増加するにつれて高粘度になるため、製造不可
能になったり、作業性が極端に悪くなったりするため配
合量に制限があった。しかし、本発明の漏水防止剤で
は、高吸水性ポリマーを多量に配合してもそれが粘度に
影響することは少ない。
【0006】また、この高吸水性ポリマーには他の親水
性糊剤を混合しても良い。親水性糊剤は、天然物系糊
剤、合成高分子系糊剤等を用いることができ、具体的に
はポリビニルアルコール、澱粉糊、ゼラチン、膠、ヒド
ロキシプロピルセルロース等を挙げる事ができる。その
中でも特に腐敗しにくい合成高分子系糊剤が好ましい。
親水性糊剤を使用する場合の親水性糊剤の配合量は、高
吸水性ポリマー100重量部に対して通常10〜50重
量部である。
性糊剤を混合しても良い。親水性糊剤は、天然物系糊
剤、合成高分子系糊剤等を用いることができ、具体的に
はポリビニルアルコール、澱粉糊、ゼラチン、膠、ヒド
ロキシプロピルセルロース等を挙げる事ができる。その
中でも特に腐敗しにくい合成高分子系糊剤が好ましい。
親水性糊剤を使用する場合の親水性糊剤の配合量は、高
吸水性ポリマー100重量部に対して通常10〜50重
量部である。
【0007】本発明において用いる水不溶性粉状物
((b)成分)とは有機物粉体、無機物粉体何れでも良
く、粒径1ミクロン〜1mmに幅広くかつ均等に分布し
ているものが好ましい。具体例としては、ロジン粉末、
樹脂粒子、木粉、パルプ粉末等の有機物粉体、ベントナ
イトやカオリン等の粘土、シリカ粒子、バーミキュライ
ト、パーライト、雲母粉等の無機物粉体が挙げることが
でき、吸水して膨潤する性質のものが好ましいが、有機
溶剤中で不安定であったり、膨潤時に構造破壊をするも
のは好ましくない。この中でも特に好ましいのはベント
ナイト、カオリン、シリカ粒子である。また、水不溶性
粉状物は単独若しくは2種以上を混合して使用すること
ができる。2種以上を混合して使用する場合、粒度分布
が広くなる組合せや電荷的にバランスの良い配合比にす
ることが粘性や分散性の点で好ましい。水不溶性粉状物
の色は、散布したときに、建築・土木建造物の外観に影
響するため、屋根または壁面の場合はその色と同色のも
のを選定するか、無色のものを使用する方が好ましい。
本発明の漏水防止剤中で水不溶性粉状物は通常2〜35
重量%、好ましくは10〜30重量%である。
((b)成分)とは有機物粉体、無機物粉体何れでも良
く、粒径1ミクロン〜1mmに幅広くかつ均等に分布し
ているものが好ましい。具体例としては、ロジン粉末、
樹脂粒子、木粉、パルプ粉末等の有機物粉体、ベントナ
イトやカオリン等の粘土、シリカ粒子、バーミキュライ
ト、パーライト、雲母粉等の無機物粉体が挙げることが
でき、吸水して膨潤する性質のものが好ましいが、有機
溶剤中で不安定であったり、膨潤時に構造破壊をするも
のは好ましくない。この中でも特に好ましいのはベント
ナイト、カオリン、シリカ粒子である。また、水不溶性
粉状物は単独若しくは2種以上を混合して使用すること
ができる。2種以上を混合して使用する場合、粒度分布
が広くなる組合せや電荷的にバランスの良い配合比にす
ることが粘性や分散性の点で好ましい。水不溶性粉状物
の色は、散布したときに、建築・土木建造物の外観に影
響するため、屋根または壁面の場合はその色と同色のも
のを選定するか、無色のものを使用する方が好ましい。
本発明の漏水防止剤中で水不溶性粉状物は通常2〜35
重量%、好ましくは10〜30重量%である。
【0008】本発明において用いる有機溶剤((c)成
分)は高吸水性ポリマーと水不溶性粉状物の媒体であ
り、これらの成分と反応せず、また、漏水防止剤を適用
する場所の材質(コンクリート、タイル等)に悪影響を
及ぼさないものが良く、特に限定されないが、環境及び
人体に対してできるだけ安全なものが好ましい。具体例
としては、エチレングリコール、グリセリン、トリエチ
レングリコール等のグリコール類、エタノール、メタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類等が挙
げられるが、安全性の点から、プロピレングリコール、
グリセリン等が好ましい。本発明の漏水防止剤中で有機
溶剤は30〜95重量%、好ましくは50〜95重量%
を占める割合で配合する。
分)は高吸水性ポリマーと水不溶性粉状物の媒体であ
り、これらの成分と反応せず、また、漏水防止剤を適用
する場所の材質(コンクリート、タイル等)に悪影響を
及ぼさないものが良く、特に限定されないが、環境及び
人体に対してできるだけ安全なものが好ましい。具体例
としては、エチレングリコール、グリセリン、トリエチ
レングリコール等のグリコール類、エタノール、メタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類等が挙
げられるが、安全性の点から、プロピレングリコール、
グリセリン等が好ましい。本発明の漏水防止剤中で有機
溶剤は30〜95重量%、好ましくは50〜95重量%
を占める割合で配合する。
【0009】本発明の漏水防止剤は保存安定性や施工性
を向上させる目的で粘度調整、または、チキソトロピー
性付与のために必要に応じて水を混合しても良い。水を
混合することによって、水不溶性粉状物が沈殿する場
合、水を混合して粘度を上げることで沈殿せず均一な溶
液を維持することができる。また、チキソトロピー性を
付与したものは施工時には低粘度で使用し易く、ひび割
れに入った後、高粘度になり流れ出るのを防ぐことがで
きる。本発明の漏水防止剤中の水は0〜50重量%を占
める割合で配合するが、好ましくは漏水防止剤を適用す
る場所に適合した粘度、例えば、0.1mm程度の微細
なクラックには低粘度、0.5mm以上の比較的大きな
クラックには中粘度になるように配合するが、必ずしも
配合する必要はない。
を向上させる目的で粘度調整、または、チキソトロピー
性付与のために必要に応じて水を混合しても良い。水を
混合することによって、水不溶性粉状物が沈殿する場
合、水を混合して粘度を上げることで沈殿せず均一な溶
液を維持することができる。また、チキソトロピー性を
付与したものは施工時には低粘度で使用し易く、ひび割
れに入った後、高粘度になり流れ出るのを防ぐことがで
きる。本発明の漏水防止剤中の水は0〜50重量%を占
める割合で配合するが、好ましくは漏水防止剤を適用す
る場所に適合した粘度、例えば、0.1mm程度の微細
なクラックには低粘度、0.5mm以上の比較的大きな
クラックには中粘度になるように配合するが、必ずしも
配合する必要はない。
【0010】本発明の漏水防止剤は上記各成分を所定の
割合で均一に混合することによって得られる。各成分の
混合順序は任意ではある。本発明の漏水防止剤の使用方
法としては建築・土木建造物の雨水や地下水等の漏水浸
入口に見当がつくところではその浸入口付近に散布すれ
ばよい。漏水浸入個所が不明な場合は漏水のする建築・
土木現場、例えば屋根や壁に全面に均一に散布すればよ
い。
割合で均一に混合することによって得られる。各成分の
混合順序は任意ではある。本発明の漏水防止剤の使用方
法としては建築・土木建造物の雨水や地下水等の漏水浸
入口に見当がつくところではその浸入口付近に散布すれ
ばよい。漏水浸入個所が不明な場合は漏水のする建築・
土木現場、例えば屋根や壁に全面に均一に散布すればよ
い。
【0011】本発明の漏水防止剤を適用するのに好まし
い建築・土木建造物は鉄筋コンクリート造建造物、鉄筋
鉄骨コンクリート造建造物、モルタル、タイル、窯業系
サイディング、ALC等で構成される建造物及び二次製
品等の窯業系材料からなるものである。また、施工にあ
たっては、塗料、シート、異物等をとり除いた方が好ま
しいが、それらの上から直接散布してもかまわない。さ
らに、より完全に止水するために本発明の漏水防止剤を
散布した後、水で侵入口に注入する方が好ましい。この
際、散布後すぐ水で注入しても良いが30分程度養生し
た後水で注入した方が好ましい。
い建築・土木建造物は鉄筋コンクリート造建造物、鉄筋
鉄骨コンクリート造建造物、モルタル、タイル、窯業系
サイディング、ALC等で構成される建造物及び二次製
品等の窯業系材料からなるものである。また、施工にあ
たっては、塗料、シート、異物等をとり除いた方が好ま
しいが、それらの上から直接散布してもかまわない。さ
らに、より完全に止水するために本発明の漏水防止剤を
散布した後、水で侵入口に注入する方が好ましい。この
際、散布後すぐ水で注入しても良いが30分程度養生し
た後水で注入した方が好ましい。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例によって更に詳細に説明
する。 実施例1 (1)高吸水性ポリマー:ポリアクリル酸ナトリウム
50g(商品名:パナカヤク、日本化薬株式会社製) (2)水不溶性粉状物 :ホワイトカーボン 150g
(商品名:ニップシールLP、日本シリカ工業株式会
社) (3)有機溶剤 :プロピレングリコール 70
0g(試薬、和光純薬工業株式会社製) (4)水 100g これらを充分に撹拌混合して粘稠な液体を得た。漏水の
ある鉄筋コンクリート4階建て建物の屋上部分(広さ約
22m2)に水を流して汚れや付着物を除去した後、こ
の液体1000gを均一にばらまき、デッキブラシでよ
く刷り込んだ。2日後に降雨があったが漏水は完全に止
まっていた。
する。 実施例1 (1)高吸水性ポリマー:ポリアクリル酸ナトリウム
50g(商品名:パナカヤク、日本化薬株式会社製) (2)水不溶性粉状物 :ホワイトカーボン 150g
(商品名:ニップシールLP、日本シリカ工業株式会
社) (3)有機溶剤 :プロピレングリコール 70
0g(試薬、和光純薬工業株式会社製) (4)水 100g これらを充分に撹拌混合して粘稠な液体を得た。漏水の
ある鉄筋コンクリート4階建て建物の屋上部分(広さ約
22m2)に水を流して汚れや付着物を除去した後、こ
の液体1000gを均一にばらまき、デッキブラシでよ
く刷り込んだ。2日後に降雨があったが漏水は完全に止
まっていた。
【0013】市販のコンクリートブロックを一定のサイ
ズ(12.5長さ×6.25幅×5cm厚)に切断し、
このブロックの切断面どうしの間に0.3mmのスペー
サーをはさみ、両端の辺を接着剤で固定した。その後、
コンクリート上に水をためられるようにコンクリート表
面より数cm高く周りをガムテープで覆い、コンクリー
ト表面とガムテープの間をシールし、隙間0.3mmの
クラックを想定した止水性評価の試験体(12.5長さ
×12.5幅+0.03隙間×5cm厚)を作成した。
このコンクリート試験体に水を注いだが、水は合わせ目
から直ぐに漏れ出た。この試験体に前記の粘稠な液体を
6g散布し、隙間に剤が入るようによく刷り込んだ。一
晩養生させてから、もう一度前記の液体を6g散布しさ
らに一晩養生した。翌日水を満杯になるまで注いだが、
水は合わせ目から漏れなかった。5時間放置した後、試
験体から水をあけ、一晩室温で乾燥させた。再び水を満
杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出ることは
なかった。このような乾湿の繰り返しを50サイクル行
ったが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。
ズ(12.5長さ×6.25幅×5cm厚)に切断し、
このブロックの切断面どうしの間に0.3mmのスペー
サーをはさみ、両端の辺を接着剤で固定した。その後、
コンクリート上に水をためられるようにコンクリート表
面より数cm高く周りをガムテープで覆い、コンクリー
ト表面とガムテープの間をシールし、隙間0.3mmの
クラックを想定した止水性評価の試験体(12.5長さ
×12.5幅+0.03隙間×5cm厚)を作成した。
このコンクリート試験体に水を注いだが、水は合わせ目
から直ぐに漏れ出た。この試験体に前記の粘稠な液体を
6g散布し、隙間に剤が入るようによく刷り込んだ。一
晩養生させてから、もう一度前記の液体を6g散布しさ
らに一晩養生した。翌日水を満杯になるまで注いだが、
水は合わせ目から漏れなかった。5時間放置した後、試
験体から水をあけ、一晩室温で乾燥させた。再び水を満
杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出ることは
なかった。このような乾湿の繰り返しを50サイクル行
ったが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。
【0014】実施例2 (1)高吸水性ポリマー:デンプン・アクリル酸グラフ
ト重合体 60g(商品名:サンウェット、三洋化成株
式会社製) (2)水不溶性粉状物 :カオリン 120g(商品
名:ASP−200、ENGELHARD社製) (3)有機溶剤 :グリセリン 820g(試
薬、純正化学株式会社製) これらを充分に撹拌混合し粘稠な液体を得た。漏水のあ
る鉄筋コンクリート2階建て建物の外壁部分(広さ約1
3m2)に水をかけて汚れや付着物を除去した後、この
液体500gをスプレーで均一に散布した。5日後に降
雨があったが漏水は完全に止まっていた。
ト重合体 60g(商品名:サンウェット、三洋化成株
式会社製) (2)水不溶性粉状物 :カオリン 120g(商品
名:ASP−200、ENGELHARD社製) (3)有機溶剤 :グリセリン 820g(試
薬、純正化学株式会社製) これらを充分に撹拌混合し粘稠な液体を得た。漏水のあ
る鉄筋コンクリート2階建て建物の外壁部分(広さ約1
3m2)に水をかけて汚れや付着物を除去した後、この
液体500gをスプレーで均一に散布した。5日後に降
雨があったが漏水は完全に止まっていた。
【0015】市販のコンクリートブロックを一定のサイ
ズ(12.5長さ×6.25幅×5cm厚)に切断し、
このブロックの切断面どうしの間に0.2mmのスペー
サーをはさみ、両端の辺を接着剤で固定した。その後、
コンクリート上に水をためられるようにコンクリート表
面より数cm高く周りをガムテープで覆い、コンクリー
ト表面とガムテープの間をシールし、隙間0.2mmの
クラックを想定した止水性評価の試験体(12.5長さ
×12.5幅+0.02隙間×5cm厚)を作成した。
このコンクリート試験体に水を注いだが、水は合わせ目
から直ぐに漏れ出た。この試験体に前記の粘稠な液体を
6g散布し、隙間に剤が入るようによく刷り込んだ。一
晩養生させてから、もう一度前記の液体を6g散布しさ
らに一晩養生した。翌日水を満杯になるまで注いだが、
水は合わせ目から漏れなかった。5時間放置した後、試
験体から水をあけ、一晩室温で乾燥させた。再び水を満
杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出ることは
なかった。このような乾湿の繰り返しを35サイクル行
ったが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。
ズ(12.5長さ×6.25幅×5cm厚)に切断し、
このブロックの切断面どうしの間に0.2mmのスペー
サーをはさみ、両端の辺を接着剤で固定した。その後、
コンクリート上に水をためられるようにコンクリート表
面より数cm高く周りをガムテープで覆い、コンクリー
ト表面とガムテープの間をシールし、隙間0.2mmの
クラックを想定した止水性評価の試験体(12.5長さ
×12.5幅+0.02隙間×5cm厚)を作成した。
このコンクリート試験体に水を注いだが、水は合わせ目
から直ぐに漏れ出た。この試験体に前記の粘稠な液体を
6g散布し、隙間に剤が入るようによく刷り込んだ。一
晩養生させてから、もう一度前記の液体を6g散布しさ
らに一晩養生した。翌日水を満杯になるまで注いだが、
水は合わせ目から漏れなかった。5時間放置した後、試
験体から水をあけ、一晩室温で乾燥させた。再び水を満
杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出ることは
なかった。このような乾湿の繰り返しを35サイクル行
ったが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。
【0016】実施例3 (1)高吸水性ポリマー:アクリル酸・ビニルアルコー
ル共重合体 50g(商品名:スミカゲルS、住友化学
株式会社) (2)水不溶性粉状物 :セピオライト 150g(商
品名、セラボラST−4000、ユニオン化成株式会社
製) (3)有機溶剤 :エチレングリコール 700
g(商品名、大伸化学株式会社製) (4)水 100g これらを充分に撹拌混合し粘稠な液体を得た。この液体
500gを鉄筋コンクリート4階建て建物の漏水のある
4階ベランダ部分(広さ約10m2)に均一に散布した
後、水20リットルを更に散布した。翌日に降雨があっ
たが漏水は完全に止まっていた。
ル共重合体 50g(商品名:スミカゲルS、住友化学
株式会社) (2)水不溶性粉状物 :セピオライト 150g(商
品名、セラボラST−4000、ユニオン化成株式会社
製) (3)有機溶剤 :エチレングリコール 700
g(商品名、大伸化学株式会社製) (4)水 100g これらを充分に撹拌混合し粘稠な液体を得た。この液体
500gを鉄筋コンクリート4階建て建物の漏水のある
4階ベランダ部分(広さ約10m2)に均一に散布した
後、水20リットルを更に散布した。翌日に降雨があっ
たが漏水は完全に止まっていた。
【0017】市販のコンクリートブロックを一定のサイ
ズ(12.5長さ×6.25幅×5cm厚)に切断し、
このブロックの切断面どうしの間に0.5mmのスペー
サーをはさみ、両端の辺を接着剤で固定した。その後、
コンクリート上に水をためられるようにコンクリート表
面より数cm高く周りをガムテープで覆い、コンクリー
ト表面とガムテープの間をシールし、隙間0.5mmの
クラックを想定した止水性評価の試験体(12.5長さ
×12.5幅+0.05隙間×5cm厚)を作成した。
このコンクリート試験体に水を注いだが、水は合わせ目
から直ぐに漏れ出た。この試験体に前記の粘稠な液体を
6g散布し、隙間に剤が入るようによく刷り込んだ。一
晩養生させてから、もう一度前記の液体を6g散布しさ
らに一晩養生した。翌日水を満杯になるまで注いだとこ
ろ、5分ほど滴った後、漏水は完全に止まった。5時間
放置した後、試験体から水をあけ、一晩室温で乾燥させ
た。再び水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が
漏れ出ることはなかった。このような乾湿の繰り返しを
25サイクル行ったが、合わせ目から水が漏れ出ること
はなかった。
ズ(12.5長さ×6.25幅×5cm厚)に切断し、
このブロックの切断面どうしの間に0.5mmのスペー
サーをはさみ、両端の辺を接着剤で固定した。その後、
コンクリート上に水をためられるようにコンクリート表
面より数cm高く周りをガムテープで覆い、コンクリー
ト表面とガムテープの間をシールし、隙間0.5mmの
クラックを想定した止水性評価の試験体(12.5長さ
×12.5幅+0.05隙間×5cm厚)を作成した。
このコンクリート試験体に水を注いだが、水は合わせ目
から直ぐに漏れ出た。この試験体に前記の粘稠な液体を
6g散布し、隙間に剤が入るようによく刷り込んだ。一
晩養生させてから、もう一度前記の液体を6g散布しさ
らに一晩養生した。翌日水を満杯になるまで注いだとこ
ろ、5分ほど滴った後、漏水は完全に止まった。5時間
放置した後、試験体から水をあけ、一晩室温で乾燥させ
た。再び水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が
漏れ出ることはなかった。このような乾湿の繰り返しを
25サイクル行ったが、合わせ目から水が漏れ出ること
はなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明の漏水防止剤はモルタル又はコン
クリート製品中に適用することにより、それらに生じた
ひび割れを通して浸入する水を利用して、ひび割れ部を
速やかに漏水防止剤で充填するため、浸入水の内部への
浸入を防ぐ事が出来る。従ってモルタル及びコンクリー
ト製品の劣化を防ぐために極めて有用である。
クリート製品中に適用することにより、それらに生じた
ひび割れを通して浸入する水を利用して、ひび割れ部を
速やかに漏水防止剤で充填するため、浸入水の内部への
浸入を防ぐ事が出来る。従ってモルタル及びコンクリー
ト製品の劣化を防ぐために極めて有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】(a)高吸水性ポリマー、(b)水不溶性
粉状物、及び(c)有機溶剤を含有する液状の漏水防止
剤。 - 【請求項2】(a)高吸水性ポリマー0.1〜30重量
%、(b)水不溶性粉状物2〜50重量%、(c)有機
溶剤30〜95重量%である請求項1に記載の液状の漏
水防止剤。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の漏水防止剤を散
布後さらに水で漏水浸入口に注入することを特徴とする
漏水防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24454398A JP2000073047A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 漏水防止剤及び漏水防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24454398A JP2000073047A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 漏水防止剤及び漏水防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000073047A true JP2000073047A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17120272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24454398A Pending JP2000073047A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 漏水防止剤及び漏水防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000073047A (ja) |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP24454398A patent/JP2000073047A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20020055558A1 (en) | Permeable waterproofing agent, waterproofing material, concrete or mortar composition, and method for preventing water leaks | |
CN104829207B (zh) | 聚合物水泥防水涂料 | |
CN103881623A (zh) | 一种丙烯酸水性填缝剂及其制备方法 | |
KR102241950B1 (ko) | 방수·방식용 조성물 및 이를 이용한 방수·방식 시공 방법 | |
KR20020026945A (ko) | 누수 방지제, 이를 이용한 누수 방지재 및 누수 방지 방법 | |
JP2000073047A (ja) | 漏水防止剤及び漏水防止方法 | |
JP2002201057A (ja) | 断熱性モルタル | |
KR20030019287A (ko) | 재분산성 폴리머를 이용한 콘크리트 구조물의 표면 보호용도장재 조성물 | |
JP2000192022A (ja) | 浸透性防水剤及び漏水防止方法 | |
JP2001115139A (ja) | 漏水防止剤及び漏水防止方法 | |
JP2003292942A (ja) | コンクリート用補修剤、それを用いた補修材及び補修方法 | |
JPH10265256A (ja) | 漏水阻止組成物及び建造物のひび割れ補修方法 | |
JPS6121989A (ja) | 二剤型コンクリ−ト防水組成物 | |
JPH0796672B2 (ja) | 雨漏り防止方法及び雨漏り防止剤 | |
JP2004182869A (ja) | 漏水防止剤 | |
JPH11256138A (ja) | 漏水防止剤及び漏水防止方法 | |
JPH11228864A (ja) | 塗料用下塗り剤 | |
KR101559373B1 (ko) | 라텍스를 이용한 건축물 외장 마감용 수성 도료 조성물 및 이를 이용한 시공방법 | |
JPH11190133A (ja) | 漏水防止方法及び建造物 | |
JPH11256137A (ja) | 漏水防止剤及び漏水防止方法 | |
JP2001152131A (ja) | 漏水防止方法 | |
JP2000038565A (ja) | 漏水防止剤の製造方法及び漏水防止方法 | |
JP2001139932A (ja) | 漏水防止材及び漏水防止方法 | |
JP2002206085A (ja) | 漏水防止剤、それを用いた漏水防止材及び漏水防止方法 | |
JPH11269453A (ja) | 漏水防止材及び漏水防止方法 |