JP2003292942A - コンクリート用補修剤、それを用いた補修材及び補修方法 - Google Patents

コンクリート用補修剤、それを用いた補修材及び補修方法

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JP2003292942A
JP2003292942A JP2002098437A JP2002098437A JP2003292942A JP 2003292942 A JP2003292942 A JP 2003292942A JP 2002098437 A JP2002098437 A JP 2002098437A JP 2002098437 A JP2002098437 A JP 2002098437A JP 2003292942 A JP2003292942 A JP 2003292942A
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repairing
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Susumu Matsumoto
進 松本
Yuji Ito
裕二 伊藤
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、1液で可使時間の制限が無く取り扱
いが容易であり、施工箇所の湿潤の有無に関係なく漏水
個所の閉塞能力に優れ、接着強度も確保出来、経時安定
性に優れたコンクリート用補修剤を開発することを目的
とする。 【解決手段】本発明の補修剤は、(a)高分子多価アル
コール誘導体と、(b)ホウ酸を必須成分とし、任意成
分として(c)二価以上の多価アルコール、(d)糖
類、及び(e)ノニオン及び/またはカチオン系である
有機高分子エマルジョンを含有する。本発明の補修剤
は、塗布、注入の他、海綿状物、紐、縄、フィルム、シ
ート、布、不織布又は紙等に塗布又は含浸させて使用す
ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な補修性能を
有する補修剤及びその応用に関し、より詳しくはコンク
リート構造物類の漏水や劣化の原因となるひび割れ、又
は穴に入り込み、その間隙を埋めることにより漏水の浸
入を阻止したり、劣化を防ぐことが出来たりする補修
剤、これを含有する漏水防止材及び、コンクリート構造
物の屋根、床、あるいは壁面に補修剤及び該補修材を塗
布、含浸、注入又設置することによる補修方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物類の補修方法として
は特開昭63−315583号、特開平3−17734
5、特開平7−331083、特開平9−302053
号等に記載されているようにエポキシ樹脂、アスファル
ト、セメントモルタル、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等
が挙げられる。コンクリート構造物類の補修の目的は、
大きく二つに分けられ、一つは構造体の補強(劣化防
止)を目的とするものであり、二つ目は漏水の防止であ
る。補強を目的とする場合は構造体表面に塗料、アルカ
リ付与剤またはセメントモルタルを塗布したり、構造体
内部の亀裂に、樹脂類や硬化性無機材料を注入したりす
るか、あるいは電気化学的にイオンを移動させ、コンク
リートのアルカリ性を回復させる方法等が採られてい
る。塗料の場合は、表面への付着性を確保するためには
有機溶剤系塗料を使用しなければならない。アルカリ付
与剤の場合は効果の発現に時間を要し、即効性では無
い。セメントモルタルは補強用の金網を必要とし、簡便
では無い。亀裂内部への樹脂類の注入は可使時間(ポッ
トライフ)の制限があったり、臭気による使い難さがあ
ったりする。硬化性無機材料の注入は強アルカリで取り
扱いが不便であったり、無機粉体の粒径でひび割れに入
り込むのが制限されたりする。イオンを移動させる方法
では、コンクリート構造物が複雑な形状をしている場合
は施工に手間がかかる。漏水防止を目的とする場合は、
屋根の吹き替え、防水シートの張り替え、壁面にあって
は吹き付け塗装、タイルの張り替え、樹脂注入等をしな
くてはならないが、コンクリート建造物の場合、コンク
リート接合部はアスファルトや、ウレタンの防水目地が
使用されることが多い。しかし施工時に接合面が濡れて
いたり、湿っていたりすると、アスファルトやウレタン
のコンクリートへの密着性が無くなる為、防水目地とし
ての漏水阻止能力が失われることになる。その為、これ
ら防水目地の施工時は接合面を完全に乾燥させてから、
行わなければならなかった。また、接合面の乾燥が一部
不完全であるとそこが漏水の原因となっていた。ひび割
れから漏水している場合は、通常樹脂類や硬化性無機材
料を注入するのが一般的であるが、樹脂類は湿潤面で硬
化や接着性が阻害されたり、無機材料では強アルカリで
取り扱いが不便であったり、無機粉体粒径が細かいひび
割れへの注入制限となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1液で可使
時間の制限が無く取り扱いが容易であり、施工箇所の湿
潤の有無に関係なく漏水個所の閉塞能力に優れ、接着強
度も確保出来、経時安定性に優れたコンクリート用補修
剤を開発することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記した様な
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に至っ
た。即ち本発明は、(1)(a)高分子多価アルコール
誘導体と、(b)ホウ酸を含有する液状コンクリート用
補修剤、(2)(c)(a)成分以外の二価以上の多価
アルコール及び/または、(d)糖類を含有する上記
(1記載の補修剤、(3)(e)有機高分子エマルジョ
ンを含有する上記(1)又は(2)記載の補修剤、
(4)(a)成分がポリビニルアルコール誘導体または
ポリビニルアセタール誘導体からなる群から選ばれた少
なくとも1種である上記(1)〜(3)のいずれか1項
に記載の補修剤、(5)(c)成分がグリセリンまたは
ペンタエリスリトールである上記(2)〜(4)のいず
れか1項に記載の補修剤、(6)pHが7以下である上
記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の補修剤、
(7)高分子多価アルコール誘導体水溶液にホウ酸を含
有する水溶液を添加して得られる上記(1)〜(6)の
いずれか1項に記載の補修剤、(8)(a)高分子多価
アルコール誘導体と、(b)ホウ酸及び(c)(a)成
分以外の二価以上の多価アルコール及び/または、
(d)糖類を含有する液状組成物、(9)(e)有機高
分子エマルジョンを含有する上記(8)記載の液状組成
物、(10)高分子多価アルコール誘導体がポリビニル
アルコール誘導体またはポリビニルアセタール誘導体か
らなる群から選ばれた少なくとも1種である上記(8)
〜(9)のいずれか1項に記載の液状組成物、(11)
(c)成分がグリセリンまたはペンタエリスリトールで
ある上記(8)〜(10)のいずれか1項に記載の液状
組成物、(12)pHが7以下である上記(8)〜(1
1)のいずれか1項に記載の液状組成物、(13)高分
子多価アルコール誘導体水溶液にホウ酸を含有する水溶
液を添加して得られる上記(8)〜(12)のいずれか
1項に記載の液状組成物、(14)コンクリート構造物
に補修剤注入口を設けて、上記(1)〜(7)のいずれ
か1項に記載の補修剤または上記(8)〜(13)のい
ずれか1項に記載の液状組成物を注入することを特徴と
するコンクリート構造物の補修方法、(15)補修剤注
入口をひび割れを挟んで千鳥状に設ける上記(14)記
載の補修方法、(16)補修剤注入口をひび割れ先端に
設ける上記(14)または(15)記載の補修方法、
(17)補修剤注入口にあらかじめ水またはpH8以上
のアルカリ水を注入する上記(14)〜(17)のいず
れか1項に記載の補修方法、(18)コンクリート構造
物表面に上記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の補
修剤または上記(8)〜(13)のいずれか1項に記載
の液状組成物を加圧または塗布により含浸させることを
特徴とするコンクリート構造物の補修方法、(19)上
記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の補修剤または
上記(8)〜(13)のいずれか1項に記載の液状組成
物を海綿状物、紐、縄、フィルム、シート、布、不織布
及び紙からなる群から選ばれた少なくとも1種に塗布す
るかまたは含浸せしめた補修材、(20)上記(19)
に記載の補修材を漏水浸入経路に設置することを特徴と
する補修方法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
尚、以下の説明において特に断りのない限り「部」は
「重量部」を意味する。以下、本発明の補修剤につき説
明するが、本発明の液状組成物は本発明の補修剤におい
て、(c)成分を必須成分とするものでありコンクリー
トの補修剤として好ましく使用できるが、この用途以外
に建造物の保護膜用組成物、紡糸用組成物、製膜用組成
物等にも使用可能である。以下、本発明の補修剤といっ
た場合に本発明の液状組成物を含む場合がある。本発明
において用いる高分子多価アルコール誘導体((a)成
分)はホウ酸と共に架橋せずに溶液状態でコンクリート
構造物の劣化(中性化)部位、欠陥(ジャンカ、コール
ドジョイント)箇所、やひび割れに入り込んだ後、コン
クリート中のアルカリ成分により架橋してゲル化して水
不溶性となり、穴、又はひび割れもしくは間隙などを閉
塞し、漏水を阻止すると共に乾燥すれば接着する働きが
ある。本発明において用いる高分子多価アルコール誘導
体は未架橋の水溶性高分子が用いられる。使用しうる高
分子多価アルコール誘導体の具体例としてはポリビニル
アルコール、ポリビニルホルマール及びポリビニルアセ
タール等が挙げられる。ポリビニルアルコールの場合、
ケン化度は高くても低くても構わない。ケン化度の高い
場合は、乾燥後の水溶解性が少ない為に、湿潤、乾燥が
繰り返される箇所での使用に好ましい。また、変性して
あっても、水溶性であれば構わない。高分子多価アルコ
ール誘導体の配合量はホウ酸((b)成分)1部に対し
て通常5〜100部、好ましくは10〜50部である。
これら高分子多価アルコール誘導体は単独で、又は2種
以上を混合して用いることができる。
【0006】本発明の補修剤が含有するホウ酸((b)
成分)は通常オルトホウ酸と呼ばれているものであり、
分子式HBOで表される。オルトホウ酸のアルカリ
金属塩は高分子多価アルコール誘導体のゲル化剤として
知られているが、本発明者らの検討によれば、高分子多
価アルコール誘導体水溶液にホウ酸水溶液を添加すれ
ば、ホウ酸エステルの架橋を生じることなく、溶液状態
で共存させることが出来る。この溶液はアルカリに触れ
るとゲル化し水不溶性となる性質を有している。生じた
ゲルは、ポリビニルアルコールのケン化度が高い場合
は、アルカリでエステル解離して再溶解することが無
い。こうして得られた本発明の補修剤は、このままでも
コンクリートの補修用として使用することができるが下
記(c)〜(e)成分を含有させると補修剤としての機
能が向上する場合があり好ましい。
【0007】本発明において、好ましく用いる二価以上
の多価アルコール((c)成分;(a)成分のような高
分子物質は除く)または、糖類((d)成分)はホウ酸
とエステルを生じるが、ゲル化して水不溶性となること
は無い。エステル化しても水溶性である。そのため、エ
ステル化は高分子多価アルコール誘導体と競合するが、
高分子多価アルコール誘導体のホウ酸エステル化を妨げ
るものではない。二価以上の多価アルコール及び/また
は、糖類を加えることにより、ゲル強度が増すことが判
明した。そのため、本発明の補修剤(又は液状組成物)
の止水性能として耐圧性を高めることが出来る。二価以
上の多価アルコールの具体例としてはグリセリン、ペン
タエリスリトール、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、グリコール酸等が
挙げられ、グリセリンとペンタエリスリトールが特に好
ましい。糖類の具体例としては、スクロース、キシロー
ス、ブドウ糖、果糖等が挙げられ、キシロースが特に好
ましい。尚、これらは単独で、又は2種以上を混合して
用いることができる。
【0008】本発明において好ましく用いる有機高分子
エマルジョンは高分子多価アルコール誘導体水溶液にホ
ウ酸水溶液を添加した溶液に添加しても溶液のゲル化を
生じることが無い。このため、任意の割合で添加するこ
とができるが、高分子多価アルコール誘導体固形分重量
1に対して、0.5〜10の割合となるように添加する
ことが好ましい。有機高分子エマルジョンの具体例とし
ては酢酸ビニルエマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共
重合エマルジョン、アクリルエマルジョン、アクリルス
チレン共重合エマルジョン、ラテックスエマルジョン、
アスファルト乳剤等が挙げられpH7以下のものであ
る。pH8以上のものではアルカリ成分によりゲル化す
る恐れがある。エチレン−酢酸ビニル共重合エマルジョ
ンとアクリルエマルジョンが好ましい。有機高分子エマ
ルジョンは乾燥すると水不溶性となり、強い接着力を生
じる。そのため、コンクリート中にアルカリ成分が無く
ても、乾燥すれば止水効果と接着力を生じることが出来
る。
【0009】本発明の補修剤(又は液状組成物)はコン
クリート中のアルカリ成分と反応してゲル化する性質を
持つ。そのため、補修剤(又は液状組成物)のpHが7
以下としたほうが保存安定性が向上し好ましい。pHが
7以下では長期間安定で溶液として存在し、ゲル化する
恐れは無い。そのため、塩ではない酸性物質は添加して
も良い。具体的には、リン酸、ホスホン酸の様な防錆
剤、ソルビン酸のような防腐剤が挙げられる。本発明の
補修剤(又は液状組成物)は高分子多価アルコール誘導
体水溶液を撹拌しながらホウ酸溶液を添加して得られ
る。このものに必要により二価以上の多価アルコール、
糖類、有機高分子エマルジョンを撹拌しながら加えれば
よい。二価以上の多価アルコールと糖類は水溶液で加え
ることが好ましい。このときの水の配合割合は得られる
補修剤(又は液状組成物)の粘度が3000cP以下に
なるようにするのが好ましい。上記以外の順序で製造し
た場合は、ゲル化や分離が起こり易く好ましくない。
【0010】本発明の補修剤(又は液状組成物)は水溶
液状態でコンクリート構造物の劣化(中性化)部位、欠
陥(ジャンカ、コールドジョイント)箇所、やひび割れ
に入り込んだ後、コンクリート中のアルカリ成分により
架橋してゲル化して水不溶性となり、穴、又はひび割れ
もしくは間隙などを閉塞し、再び水に溶解して流失する
ことが無く漏水を防止し、また乾燥すれば接着する働き
がある。その際に有機高分子エマルジョンは共にゲル化
して接着強度を増し、また、乾燥湿潤の繰り返し耐久性
を付与する働きがある。
【0011】また、本発明の補修剤(又は液状組成物)
において保存安定剤を使用すると補修剤(又は液状組成
物)の粘度変化が抑制され、その保存安定性が高まるの
で好ましい。本発明の補修剤(又は液状組成物)が保存
中に粘度変化する原因としては、紫外線の吸収、酸化又
は菌やカビにより補修剤(又は液状組成物)中の有機物
が分解することが考えられる。本発明に使用する保存安
定剤としては、塩では無い防止効果のあるもの等が挙げ
られるが、これら以外にも本発明の補修剤を通常の状態
で保存しておいた場合に生じうる有機物の分解を防止す
る機能のある物質であれば良い。例えば、紫外線吸収剤
としてはサリチル酸系化合物、ベンゾフェノン系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート
系化合部等の紫外線吸収剤が挙げられる。酸化防止剤と
しては、ジブチルヒドロキシトルエン、エリソルビン
酸、クエン酸イソプロピル、α−トコフェロール、ノル
ジヒドログアヤレチック酸、ブチルヒドロキシアニソー
ル没食子酸プロピル等が挙げられる。抗菌及び抗カビ剤
としてはソルビン酸、デヒドロ酢酸、p−オキシ安息香
酸イソブチル、p−オキシ安息香酸イソプロピル、p−
オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸ブチル、p
−オキシ安息香酸プロピル、o−フェニルフェノール、
チアベンダゾール等が挙げられる。これらは単独若しく
は2種以上を混合して使用することができるが、補修剤
(又は液状組成物)の粘度や性能に影響を及ぼさないも
のが好ましい。保存安定剤の配合量は補修剤(又は液状
組成物)100部に対して通常0.01〜5部、好まし
くは0.1〜1部である。
【0012】これら保存安定剤を使用する本発明の補修
剤(又は液状組成物)の製造法は、これらを使用しない
場合に準じて高分子多価アルコール誘導体水溶液にホウ
酸溶液を加えた溶液に保存安定剤を添加して行えばよ
い。この場合も必要により補修剤(又は液状組成物)の
粘度が3000cP以下になるように水を加えることが
できる。
【0013】本発明の補修剤(又は液状組成物)におい
て必要であればイオン性でない水不溶性粉状物、繊維状
物または鱗片状物を混合しても良い。水不溶性粉状物、
繊維状物または鱗片状物は有機物粉体、無機物粉体、有
機物繊維、無機物繊維等何れでも良く、粉状物の場合粒
径0.001μm〜1mmに幅広くかつ均等に分布して
いるものが好ましい。また、繊維状物の場合繊維長1μ
m〜2mm程度のものが好ましい。鱗片状物の場合直径
0.5〜3mm程度が好ましい。具体例としては、シリ
カゾル、シリカ粉末、ロジン粉末、樹脂粒子、粘土、木
粉、パルプ繊維、繊維状酸化亜鉛、バーミキュライト、
パーライト、雲母等が挙げられる。これらは単独若しく
は2種以上を混合して使用することができる。2種以上
を混合して使用する場合、粒度分布が広くなる組合せが
好ましい。水不溶性粉状物、繊維状物または鱗片状物の
配合量は、補修剤(又は液状組成物)100部に対して
通常1〜20部である。尚、これら水不溶性粉状物、繊
維状物または鱗片状物を使用する場合、他成分の混合が
終了してからこれらの成分を添加するのが好ましい。
【0014】こうして得られた本発明の補修剤の使用方
法(又は液状組成物の好ましい使用方法)としては塗布
の場合は通常刷毛塗りまたはローラーで行えば良い。表
面からの浸透を充分に行いたい場合は、加圧をして表面
から浸透させてもよい。本発明の補修剤(又は液状組成
物)の好ましい用途は漏水防止剤であり、この他にもコ
ンクリートの接着強度が非常に高い性質を利用してコン
クリートのひび割れ補修剤や落下防止用補修剤としても
使用できる。以下、漏水防止剤としての用途につき詳細
に説明する。漏水浸入口に見当がつくところではその浸
入口付近に散布するか、又は穿孔して注入口を設け、耐
圧注入プラグ等を用いて注入すればよい。また、注入方
法に特に制限は無く、例えば特開平5−156820、
特公平7−91906、特開平8−86096、特開平
9−53327、特開2000−170390、特開2
000−336942等に記載されている補修方法や注
入器具が使用出来る。漏水浸入個所が不明な場合は漏水
のする屋根、床または壁に全面に均一に塗布、散布、又
は注入口を設けて注入すればよい。その際、屋根、床ま
たは壁を全面的に塗る必要は全くない。
【0015】注入口の役割は建造物躯体表面に直接補修
剤(又は液状組成物)が到達する様に、建造物表面から
躯体に通じる、補修剤(又は液状組成物)が通過できる
経路となることである。補修剤(又は液状組成物)が漏
水個所に到達できれば、注入口、注入経路の形状、大き
さは如何なるものであっても良いが、注入口はひび割れ
を挟んで千鳥状に設けることが好ましい。注入口を設け
る際は穿孔ピッチや穿孔角度を考慮し、できるだけ躯体
のひび割れの深部で穿孔穴がひび割れを交互に貫通でき
るようにする。その結果、躯体内に充分に補修剤(又は
液状組成物)を注入でき、確実に漏水個所を閉塞するこ
とができる。また、ひび割れ先端に注入口を設けると注
入口は本発明の補修剤(又は液状組成物)で満たされる
ことになるため、コンクリート構造物の硬化や乾燥によ
るひび割れの伸長により、新たな漏水経路が出来るのを
防ぐことが出来る。尚、コンクリートが中性化している
場合は、本発明の補修剤(または液状組成物)のゲル化
に必要なアルカリ成分が少なく、止水がうまく行われな
い場合がある。この様な場合はあらかじめ濃度0.5%
以上かつpH8以上のアンモニアまたはアンモニウム以
外のアルカリ水溶液またはアルカリ塩水溶液を本発明の
補修剤(または液状組成物)の注入量以上に注入してか
ら、本発明の補修剤(または液状組成物)を注入すれば
良い。穿孔ピッチはコンクリート等の駆体の厚みによっ
て決められ、躯体の厚みが120〜40cmの場合、2
5〜40cmのピッチで千鳥状に穿孔するのが好まし
い。また、駆体の厚みが40cm以下の場合は直接ひび
割れの真上から穿孔するのが良い。ひび割れの幅が広い
場合は、注入の際補修剤(又は液状組成物)がこぼれ出
る量が多いので、穿孔ピッチを10〜20cm程度に短
くして、急結セメントでひび割れの目止めをするか、若
しくはエポキシ樹脂でひび割れを封じてから補修剤(又
は液状組成物)を注入しても良い。
【0016】建造物外壁の場合、コンクリート躯体の壁
体に通常はアスファルト防水目地がなされ、その上に化
粧板やタイルを張り付けている。この場合も防水目地に
直接補修剤(又は液状組成物)が到達出来る様に穿孔し
注入口を設けることが好ましい。注入口は化粧板やタイ
ルの目地部分を切り欠いても構わない。この場合、防水
目地とコンクリートの隙間に生じたひび割れに補修剤
(又は液状組成物)が浸入し、漏水が防止できる。ま
た、建造物が地下埋設物の場合、漏水は通常地下水に起
因するので、地下埋設物の外側接合部分の目地に補修剤
(又は液状組成物)が到達出来る様に穿孔し注入口を設
けるのが好ましい。
【0017】本発明の補修剤(又は液状組成物)を適用
するのに好ましい屋根は鉄筋コンクリート造陸屋根であ
り、これは通常コンクリート目地防水と、アスファルト
防水、シート防水、塗膜防水等のメンブレン防水を組み
合わせてあるが、防水層の上から散布しても良い。
【0018】本発明の補修剤(又は液状組成物)を適用
するのに好ましい床はコンクリート打ち放し素地である
が、その上にモルタル、塗料、シート等があっても構わ
ず、その上から散布しても良い。
【0019】本発明の補修剤(又は液状組成物)を適用
するのに好ましい壁はセメントモルタル、アクリルリシ
ン吹き付け、タイル貼り、コンクリート素地等である。
【0020】また、本発明の補修剤(又は液状組成物)
は紐、縄、フィルム、シート、布、不織布及び紙等に塗
布または含浸して補修材としても使用できる。補修剤
(又は液状組成物)を紐、縄、フィルム、シート、布、
不織布及び紙に塗布または含浸させる方法は如何なる方
法であっても良く、予め塗布機を使って塗布してから乾
燥させても良く、あるいはコンクリートに紐、縄、フィ
ルム、シート、布、不織布及び紙を設置してから補修剤
(又は液状組成物)を塗布または含浸させても良い。補
修剤(又は液状組成物)を塗布または含浸させる紐、
縄、フィルム、シート、布、不織布及び紙の種類は如何
なる物であっても良く、補修剤(又は液状組成物)を保
持または含浸できるものであれば特に制限はないが、補
修剤(又は液状組成物)により速やかに濡れるものが好
ましい。また、フィルムや、シート自体の材質は耐水性
のあるものが好ましい。使用しうる物の具体例として
は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩
化ビニル、ポリウレタン、ゴムシート等が挙げられる。
紐、縄、布及び不織布の場合も同じく浸透性防水剤が濡
れやすいものが含浸が容易で好ましい。使用しうる物の
具体例としては、麻縄、綿縄、ポリエステルロープ、綿
布、ポリエステル不織布、レーヨン不織布等が挙げられ
る。紙は濡れても形状を保持できる丈夫なものが好まし
い。
【0021】こうして得られた補修材の使用方法として
は漏水浸入口の見当がつくところではその浸入口付近に
補修材を設置すればよい。漏水浸入箇所が不明な場合は
漏水のする屋根、床または壁等に補修材を広範囲に設置
すればよい。その際、屋根、床または壁等に全面的に設
置させる必要は全くない。また、本発明の補修剤(又は
液状組成物)を海綿状物に含浸させ本発明の補修材を得
ることもできる。
【0022】本発明の補修剤(又は液状組成物)は、高
分子多価アルコール誘導体とホウ酸のゲル化反応が抑制
されている。ところが、コンクリートからの漏水により
高分子多価アルコール誘導体の膨潤が進み、またホウ酸
がある場合それとの反応によりゲルが形成される。即
ち、漏水し易いコンクリート打ち継ぎ部または接合部に
充分な量の本発明の補修剤(又は液状組成物)を含浸さ
せた海綿状物を設置することで、高分子多価アルコール
誘導体の膨潤(とゲル化)により漏水個所を閉塞するこ
とが可能になる。本発明の補修剤(又は液状組成物)を
海綿状物に含浸させ補修材を得ることができるが、補修
剤(又は液状組成物)を予め海綿状物に含浸させたもの
を乾燥させて使用しても良く、あるいは漏水個所に海綿
状物をあらかじめ設置してから補修剤(又は液状組成
物)を含浸させても良い。用いる海綿状物の種類は如何
なる物であっても良いが、好ましいものはウレタンスポ
ンジ等のウレタン発泡体、シリコンスポンジ等のシリコ
ン発泡体、合成ゴムスポンジ等の合成ゴム発泡体、セル
ローススポンジ等のセルローススポンジである。これら
海綿状物に補修剤(又は液状組成物)を含浸させるには
通常、海綿状物を好ましくは圧縮した状態で補修剤(又
は液状組成物)中に浸漬し、そのまま圧縮を解放すると
速やかに海綿状物に補修剤(又は液状組成物)が入り込
む。また、塗布機、刷毛等で補修剤(又は液状組成物)
を海綿状物に塗布して含浸させることもできる。
【0023】建造物部材接合面に本発明の補修剤(又は
液状組成物)を含浸させた海綿状物を設置し、部材同士
を通常の手段で接合すればよい。この場合、接合面が濡
れていたり、湿っていたりしても一向に差し支えない。
接合面の部材同士を補修材の厚みよりも短い距離まで近
づけて、補修材を圧縮するのが好ましい。本発明の補修
材は圧縮されることにより、接合面の凹凸に適合して隙
間のない防水目地を形成することが出来る。この場合本
発明の補修材の厚さに特に制限はないが、1〜3cmが
実用的である。また、このような場合予め調製した本発
明の補修材の代わりに海綿状物を用いて目地を形成した
のち、補修剤(又は液状組成物)を含浸させてもよい。
本発明の補修材を適用するのに好ましい屋根は鉄筋コン
クリート造陸屋根であり、これは通常コンクリート防水
目地と、アスファルト防水、シート防水、塗膜防水等の
メンブレン防水を組み合わせてあるが、防水目地に本発
明の補修材を適用出来る。屋上の場合、歩行による磨耗
防止と、光による表面劣化防止のためにアスファルト、
モルタルまたは弾性シーリング材で目地表面を覆っても
良い。本発明の補修材を適用するのに好ましい床はコン
クリート打ち放し素地であり、コンクリートの接合部に
本発明の補修材を防水目地とすることが出来るが、防水
目地をモルタルで覆う方が外観上好ましい。本発明の補
修材を適用するのに好ましい壁体はコンクリート素地で
あり、コンクリート同士の接合部に設置するのが良い。
この場合も接合目地表面をアスファルト、モルタルまた
は弾性シーリング材で覆って差し支えない。
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例によって更に詳細に説明
する。
【0025】 実施例A1 (1)ポリビニルアルコール 11g (商品名クラレポバール PVA−220 クラレ株式会社製) (2)水 89g (3)ホウ酸 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (4)水 10g を用意した。(2)の水に(1)のポリビニルアルコー
ルを少量ずつ撹拌しながら加え、60℃まで加温し溶解
させた。別に(3)のホウ酸を(4)の水に溶解させた
溶液を(1)の溶液に撹拌しながら加え、本発明のコン
クリート用補修剤を得た。この補修剤の粘度につきB型
粘度計(東京計器(株)製)を用いて25℃で測定した
ところ、2100cPであった。別に普通ポルトランド
セメント(太平洋セメント株式会社製)210gと秩父
珪砂4号840gを用意し、これに水150gを加えて
よく混練した後、型枠に入れて図1の形状物として固化
させた。このコンクリート容器を二つに割った後(図
2)再び合わせて針金で補強し、図3の状態にして容器
に水を注いだが、水は合わせ目から直ぐに漏れ出た。こ
の容器を分けて破断面の両面に本発明の補修剤を片面5
gづつ塗布してから直ぐに合わせ針金で補強し、図3の
状態にもどしてから直ぐに水を満杯になるまで注いだが
合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。水を張った
状態で3日間放置したが、合わせ目から水が漏れ出るこ
とはなかった。また、本発明の補修剤で処理した容器か
ら水を空け、60℃で3日間乾燥した。再び容器に満杯
になるまで水を張ったが、水が合わせ目から漏れ出るこ
とはなかった。
【0026】 実施例A2 (1)普通ポルトランドセメント 55g (太平洋セメント株式会社製) (2)秩父珪砂4号 210g (3)水 40g を混練し、型枠に入れて硬化させ、長さ12cm、巾
2.7cm、高さ4cmのモルタル片を得た。このもの
を2個用意した。モルタル片2個を隙間0.2mmを空
けて合わせて、長さ12cm、巾5.4cm、高さ4c
mの中央ストレート貫通隙間入り試験体とし、12cm
×5.4cm面のクラックは表面をエポキシ樹脂で覆っ
た。5.4cm×4cm面の隙間の片側から実施例A1
で得た補修剤を反対側の隙間から漏れ出るまで圧入し
た。圧入30分後に隙間の片側から水圧をかけ、反対側
から漏れ出てくるまでの圧力を測定したところ、0.1
MPaであり、耐圧力が認められた。比較のためA1に
おいてポリビニルアルコールのみの溶液を用いて同様な
試験を行ったところ耐漏水圧力は0MPaであった。
【0027】 実施例B1 (1)ポリビニルアルコール 11g (商品名クラレポバール PVA−220 クラレ株式会社製) (2)水 89g (3)ホウ酸 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (4)ペンタエリスリトール 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (5)水 10g を用意した。(2)の水に(1)のポリビニルアルコー
ルを少量ずつ撹拌しながら加え、60℃まで加温し溶解
させた。別に(3)のホウ酸と(4)のペンタエリスリ
トールを(5)の水に溶解させた溶液を(1)の溶液に
撹拌しながら加え、本発明のコンクリート用補修剤を得
た。この補修剤の粘度につきB型粘度計(東京計器
(株)製)を用いて25℃で測定したところ、1900
cPであった。別に普通ポルトランドセメント(太平洋
セメント株式会社製)210gと秩父珪砂4号840g
を用意し、これに水150gを加えてよく混練した後、
型枠に入れて図1の形状物として固化させた。このコン
クリート容器を二つに割った後(図2)再び合わせて針
金で補強し、図3の状態にして容器に水を注いだが、水
は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器を分けて破断
面の両面に本発明の補修剤を片面5gづつ塗布してから
直ぐに合わせ針金で補強し、図3の状態にもどしてから
直ぐに水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏
れ出ることはなかった。水を張った状態で3日間放置し
たが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。ま
た、本発明の補修剤で処理した容器から水を空け、60
℃で3日間乾燥した。再び容器に満杯になるまで水を張
ったが、水が合わせ目から漏れ出ることはなかった。
【0028】実施例B2 実施例B1で得られた本発明の補修剤を用いて、実施例
A2と同様な耐圧力試験を行ったところ、耐圧力は0.
3MPaであり、耐圧力の向上が認められた。
【0029】 実施例C1 (1)ポリビニルアルコール 11g (商品名クラレポバール PVA−220 クラレ株式会社製) (2)水 89g (3)ホウ酸 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (4)キシロース 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (5)水 10g を用意した。(2)の水に(1)のポリビニルアルコー
ルを少量ずつ撹拌しながら加え、60℃まで加温し溶解
させた。別に(3)のホウ酸と(4)のキシロースを
(5)の水に溶解させた溶液を(1)の溶液に撹拌しな
がら加え、本発明のコンクリート用補修剤を得た。この
補修剤の粘度につきB型粘度計(東京計器(株)製)を
用いて25℃で測定したところ、2050cPであっ
た。別に普通ポルトランドセメント(太平洋セメント株
式会社製)210gと秩父珪砂4号840gを用意し、
これに水150gを加えてよく混練した後、型枠に入れ
て図1の形状物として固化させた。このコンクリート容
器を二つに割った後(図2)再び合わせて針金で補強
し、図3の状態にして容器に水を注いだが、水は合わせ
目から直ぐに漏れ出た。この容器を分けて破断面の両面
に本発明の補修剤を片面5gづつ塗布してから直ぐに合
わせ針金で補強し、図3の状態にもどしてから直ぐに水
を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出るこ
とはなかった。水を張った状態で3日間放置したが、合
わせ目から水が漏れ出ることはなかった。また、本発明
の補修剤で処理した容器から水を空け、60℃で3日間
乾燥した。再び容器に満杯になるまで水を張ったが、水
が合わせ目から漏れ出ることはなかった。
【0030】実施例C2 実施例C1で得られた本発明の補修剤を用いて、実施例
A2と同様な耐圧力試験を行ったところ、耐圧力は0.
25MPaであり、耐圧力の向上が認められた。
【0031】 実施例D1 (1)ポリビニルアルコール 11g (商品名クラレポバール PVA−220 クラレ株式会社製) (2)水 89g (3)ホウ酸 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (4)ペンタエリスリトール 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (5)水 10g (6)ノニオン系アクリルエマルジョン 20g (商品名サイビノール、CA−1108 サイデン化学株式会社製) を用意した。(2)の水に(1)のポリビニルアルコー
ルを少量ずつ撹拌しながら加え、60℃まで加温し溶解
させた。別に(3)のホウ酸と(4)のペンタエリスリ
トールを(5)の水に溶解させた溶液を(1)の溶液に
撹拌しながら加えた後、(6)のアクリルエマルジョン
を加え、本発明のコンクリート用補修剤を得た。この補
修剤の粘度につきB型粘度計(東京計器(株)製)を用
いて25℃で測定したところ、950cPであった。別
に普通ポルトランドセメント(太平洋セメント株式会社
製)210gと秩父珪砂4号840gを用意し、これに
水150gを加えてよく混練した後、型枠に入れて図1
の形状物として固化させた。このコンクリート容器を二
つに割った後(図2)再び合わせて針金で補強し、図3
の状態にして容器に水を注いだが、水は合わせ目から直
ぐに漏れ出た。この容器を分けて破断面の両面に本発明
の補修剤を片面5gづつ塗布してから直ぐに合わせ針金
で補強し、図3の状態にもどしてから直ぐに水を満杯に
なるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出ることはなか
った。水を張った状態で3日間放置したが、合わせ目か
ら水が漏れ出ることはなかった。また、本発明の補修剤
で処理した容器から水を空け、60℃で3日間乾燥し
た。再び容器に満杯になるまで水を張ったが、水が合わ
せ目から漏れ出ることはなかった。
【0032】実施例D2 実施例D1で得られた本発明の補修剤を用いて、実施例
A2と同様な耐圧力試験を行ったところ、耐圧力は0.
25MPaであり、耐圧力の向上が認められた。
【0033】 実施例E1 (1)ポリビニルアルコール 11g (商品名クラレポバール PVA−220 クラレ株式会社製) (2)水 89g (3)ホウ酸 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (4)ペンタエリスリトール 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (5)水 10g (6)ノニオン系エチレン・酢酸ビニルエマルジョン 20g (商品名ポリゾール、M−100 昭和高分子株式会社製) を用意した。(2)の水に(1)のポリビニルアルコー
ルを少量ずつ撹拌しながら加え、60℃まで加温し溶解
させた。別に(3)のホウ酸と(4)のペンタエリスリ
トールを(5)の水に溶解させた溶液を(1)の溶液に
撹拌しながら加えた後、(6)のエチレン・酢酸ビニル
エマルジョンを加え、本発明のコンクリート用補修剤を
得た。この補修剤の粘度につきB型粘度計(東京計器
(株)製)を用いて25℃で測定したところ、1200
cPであった。別に普通ポルトランドセメント(太平洋
セメント株式会社製)210gと秩父珪砂4号840g
を用意し、これに水150gを加えてよく混練した後、
型枠に入れて図1の形状物として固化させた。このコン
クリート容器を二つに割った後(図2)再び合わせて針
金で補強し、図3の状態にして容器に水を注いだが、水
は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器を分けて破断
面の両面に本発明の補修剤を片面5gづつ塗布してから
直ぐに合わせ針金で補強し、図3の状態にもどしてから
直ぐに水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏
れ出ることはなかった。水を張った状態で3日間放置し
たが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。ま
た、本発明の補修剤で処理した容器から水を空け、60
℃で3日間乾燥した。再び容器に満杯になるまで水を張
ったが、水が合わせ目から漏れ出ることはなかった。
【0034】実施例E2 実施例E1で得られた本発明の補修剤を用いて、実施例
A2と同様な耐圧力試験を行ったところ、耐圧力は0.
4MPaであり、耐圧力の向上が認められた。
【0035】 実施例F1 (1)ポリビニルアセタール 50g (商品名エスレックKW−3 積水化学工業株式会社製) (2)水 50g (3)ホウ酸 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (4)ペンタエリスリトール 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (5)水 10g (6)カチオン系アクリル樹脂エマルジョン 20g (商品名ダイドール9801 大同化成工業株式会社製) を用意した。(2)の水に(1)のポリビニルアセター
ルを少量ずつ撹拌しながら加え、溶解させた。別に
(3)のホウ酸と(4)のペンタエリスリトールを
(5)の水に溶解させた溶液を(1)の溶液に撹拌しな
がら加えた後、(6)のアクリル樹脂エマルジョンを加
え、本発明のコンクリート用補修剤を得た。この補修剤
の粘度につきB型粘度計(東京計器(株)製)を用いて
25℃で測定したところ、800cPであった。別に普
通ポルトランドセメント(太平洋セメント株式会社製)
210gと秩父珪砂4号840gを用意し、これに水1
50gを加えてよく混練した後、型枠に入れて図1の形
状物として固化させた。このコンクリート容器を二つに
割った後(図2)再び合わせて針金で補強し、図3の状
態にして容器に水を注いだが、水は合わせ目から直ぐに
漏れ出た。この容器を分けて破断面の両面に本発明の補
修剤を片面5gづつ塗布してから直ぐに合わせ針金で補
強し、図3の状態にもどしてから直ぐに水を満杯になる
まで注いだが合わせ目から水が漏れ出ることはなかっ
た。水を張った状態で3日間放置したが、合わせ目から
水が漏れ出ることはなかった。また、本発明の補修剤で
処理した容器から水を空け、60℃で3日間乾燥した。
再び容器に満杯になるまで水を張ったが、水が合わせ目
から漏れ出ることはなかった。
【0036】実施例F2 実施例F1で得られた本発明の補修剤を用いて、実施例
A2と同様な耐圧力試験を行ったところ、耐圧力は0.
35MPaであり、耐圧力の向上が認められた。
【0037】 実施例G1 (1)ポリビニルアルコール 11g (商品名クラレポバール PVA−205 クラレ株式会社製) (2)水 89g (3)ホウ酸 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (4)ペンタエリスリトール 0.5g (試薬、関東化学株式会社製) (5)水 10g (6)アニオン系エチレン・酢酸ビニルエマルジョン 30g (商品名サイビノール、FB−408 サイデン化学株式会社製) を用意した。(2)の水に(1)のポリビニルアルコー
ルを少量ずつ撹拌しながら加え、60℃まで加温し溶解
させた。別に(3)のホウ酸と(4)のペンタエリスリ
トールを(5)の水に溶解させた溶液を(1)の溶液に
撹拌しながら加えた後、(6)のエチレン・酢酸ビニル
エマルジョンを加え、本発明のコンクリート用補修剤を
得た。 この補修剤の粘度につきB型粘度計(東京計器
(株)製)を用いて25℃で測定したところ、200c
Pであった。別に普通ポルトランドセメント(太平洋セ
メント株式会社製)210gと秩父珪砂4号840gを
用意し、これに水150gを加えてよく混練した後、型
枠に入れて図1の形状物として固化させた。このコンク
リート容器を二つに割った後(図2)再び合わせて針金
で補強し、図3の状態にして容器に水を注いだが、水は
合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器を分けて破断面
の両面に本発明の補修剤を片面5gづつ塗布してから直
ぐに合わせ針金で補強し、図3の状態にもどしてから直
ぐに水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ
出ることはなかった。水を張った状態で3日間放置した
が、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。また、
本発明の補修剤で処理した容器から水を空け、60℃で
3日間乾燥した。再び容器に満杯になるまで水を張った
が、水が合わせ目から漏れ出ることはなかった。
【0038】実施例G2 実施例F1で得られた本発明の補修剤を用いて、実施例
A2と同様な耐圧力試験を行ったところ、耐圧力は0.
3MPaであり、耐圧力の向上が認められた。
【0039】 実施例H (1)普通ポルトランドセメント 105g (太平洋セメント株式会社製) (2)秩父珪砂4号 420g (3)水 74g を混練し、型枠に入れて硬化させ、長さ12cm、巾
5.5cm、高さ4cmのモルタル試験体を得た。この
ものを30体用意した。このうち10体を10cmの間
隔を設けて両端で支持し、中央に加重をかけて破壊試験
(UCT-1W、オリエンテックコーポレーション製万
能試験機)を行ったところ、破壊加重の平均は288k
gであった。別に20体を1%塩酸に3週間浸漬して劣
化させた後、乾燥し、劣化試験体を得た。このうち10
体は同様な破壊試験を行い、破壊加重の平均は220k
gであった。残りの劣化試験体10体は実施例F1で使
用した本発明の補修剤を0.1MPaの圧力で表面に圧
入し、乾燥させてから同様な破壊試験を行った。破壊加
重の平均は268kgであり、補強効果が認められた。
詳細な測定結果を下表に示す。
【0040】 実施例I (1)普通ポルトランドセメント 55g (太平洋セメント株式会社製) (2)秩父珪砂4号 210g (3)水 40g を混練し、型枠に入れて硬化させ、長さ12cm、巾
2.7cm、高さ4cmのモルタル片を得た。このもの
を2個1組として10組用意した。12cm×4cmの
片面に実施例F1で使用した本発明の補修剤を各1.2
gずつ均一に塗布した後、直ぐに張り合わせた(接着
体)。50℃で20時間乾燥後、12cm×4cmの面
で10cmの間隔で両端を支持し、中央に加重を掛けて
破壊試験を行った。このもの5組の平均破壊加重は48
6kgであった。比較のため、残り5組を補修剤を塗ら
ずにモルタル片2個を合わせたのみ(二本合体)で同様
な破壊試験を行ったところ、5組の平均破壊加重は37
2kgであった。更に比較のため以下のモルタル片を用
意した。 (1)普通ポルトランドセメント 110g (太平洋セメント株式会社製) (2)秩父珪砂4号 420g (3)水 80g を混練し、型枠に入れて硬化させ、長さ12cm、巾
5.4cm、高さ4cmのモルタル片(二倍体)を得
た。このものを5個用意した。モルタル片の各々は12
cm×4cmの面で10cmの間隔で両端を支持し、中
央に加重を掛けて破壊試験を行った。このもの5個の平
均破壊加重は492kgであった。以上より補修剤の接
着効果が確認された。詳細な測定結果を下表に示す。
【0041】実施例J 普通ポルトランドセメント(太平洋セメント株式会社
製)210gと秩父珪砂4号840gを用意し、これに
水150gを加えてよく混練した後、型枠に入れて図1
の形状物として固化させた。このコンクリート容器を二
つに割り、割れ目の底部を更に切り欠いた後(図2)合
わせて針金で補強し、図3の状態にしたところ、合わせ
目底部の隙間間隔は1〜2mmであった。再び容器を割
れた状態にしてから、合わせ目側部の内側は油性コーキ
ング材(商品名:ポリコーク、セメダイン株式会社製)
で封じた。この容器の底部合わせ目に、不織布(商品名
ボランス4211N、東洋紡績株式会社製、断面1.5
×3cm、密度161g/m)を挟み、合わせて針金
で補強し、図3の状態に戻してから水を注いだところ、
容器の合わせ目から水が直ちに流れ出た。容器から水を
出し、上記補修剤20gを入れて不織布に含浸させた。
1時間後に水を容器に満杯になるまで注いだが、漏水は
しなかった。そのまま放置して24時間後に容器底部を
観察したが、漏水の形跡はなかった。容器から水をあ
け、容器を60℃で3日間乾燥させた。容器を室温まで
冷却した後、再び水を満杯になるまで注いだが合わせ目
から水が漏れ出ることはなかった。また、これに水を張
った状態で3日間放置したが、合わせ目から水が漏れ出
ることはなかった。
【0042】実施例K 高さ2mの鉄筋コンクリート製の水槽の壁に縦の亀裂が
最上部から最下部まで生じており常時漏水があった。
(壁厚21cm)この壁面に漏水防止剤注入口として1
3mmの穴をひび割れを挟んで距離5〜10cmひび割
れから離し、間隔20cm、深さ15cmで千鳥状に設
けた。この穴に耐圧注入プラグ(商品名土木建設用パッ
カー、WEBAC社製)を取り付け、高圧ポンプ(商品
名SP−60L、精和産業株式会社製)で、実施例E1
で得られたのと同じ組成の補修剤600gを圧力10〜
100kgで高圧注入したところ直ぐに漏水が止まり、
施工後1ヶ月後も再漏水はなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明の補修剤(又は液状組成物)又は
補修材はモルタル又はコンクリート製品に適用すること
により、それらに生じたひび割れを通して浸入してくる
水を利用して、ひび割れ部が速やかに補修剤(又は液状
組成物)により充填されるため、浸入水の内部への浸入
を防ぐ事が出来、また寒冷地においても凍結することな
い。また、本発明の補修方法によれば補修剤(又は液状
組成物)を建造物に設けた注入口より注入することによ
り、漏水個所に補修剤(又は液状組成物)を確実に到達
させることが出来るため、浸入水の内部への浸入を防ぐ
事が出来る。また、本発明の補修剤(又は液状組成物)
はコンクリートの接着強度に優れ、劣化したコンクリー
トの補強剤や接着剤として使用することができる。従っ
て本発明はモルタル及びコンクリート製品の劣化を防い
だり、補強したりするために極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート製容器
【図2】図1のコンクリート製容器を2分割したもの
【図3】図2の容器を合わせて復元したもの
【符号の説明】
1;コンクリート製容器 2;合わせ目 3;針金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/053 C08K 5/053 C08L 3/00 C08L 3/00 101/00 101/00 Fターム(参考) 4D075 CA12 CA13 CA38 DA06 DA27 DB12 DC02 DC05 EA06 EA07 EA13 EA49 EB09 EB13 EB14 EB19 EB22 EC01 EC08 4H017 AA04 AA12 AA13 AA31 AB17 AC04 AD05 AD06 AE03 4J002 AB00X BC07W BF02W BF03W BG00W DK006 EC047 EC057 FD207 FD336 GJ00 GL00 HA07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)高分子多価アルコール誘導体と、
    (b)ホウ酸を含有する液状コンクリート用補修剤。
  2. 【請求項2】(c)(a)成分以外の二価以上の多価ア
    ルコール及び/または、(d)糖類を含有する請求項1
    記載の補修剤。
  3. 【請求項3】(e)有機高分子エマルジョンを含有する
    請求項1又は2記載の補修剤。
  4. 【請求項4】(a)成分がポリビニルアルコール誘導体
    またはポリビニルアセタール誘導体からなる群から選ば
    れた少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の補修剤。
  5. 【請求項5】(c)成分がグリセリンまたはペンタエリ
    スリトールである請求項2〜4のいずれか1項に記載の
    補修剤。
  6. 【請求項6】pHが7以下である請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の補修剤。
  7. 【請求項7】高分子多価アルコール誘導体水溶液にホウ
    酸を含有する水溶液を添加して得られる請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の補修剤。
  8. 【請求項8】(a)高分子多価アルコール誘導体と、
    (b)ホウ酸及び(c)(a)成分以外の二価以上の多
    価アルコール及び/または、(d)糖類を含有する液状
    組成物。
  9. 【請求項9】(e)有機高分子エマルジョンを含有する
    請求項8記載の液状組成物。
  10. 【請求項10】高分子多価アルコール誘導体がポリビニ
    ルアルコール誘導体またはポリビニルアセタール誘導体
    からなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項8
    〜9のいずれか1項に記載の液状組成物。
  11. 【請求項11】(c)成分がグリセリンまたはペンタエ
    リスリトールである請求項8〜10のいずれか1項に記
    載の液状組成物。
  12. 【請求項12】pHが7以下である請求項8〜11のい
    ずれか1項に記載の液状組成物。
  13. 【請求項13】高分子多価アルコール誘導体水溶液にホ
    ウ酸を含有する水溶液を添加して得られる請求項8〜1
    2のいずれか1項に記載の液状組成物。
  14. 【請求項14】コンクリート構造物に補修剤注入口を設
    けて、請求項1〜7のいずれか1項に記載の補修剤また
    は請求項8〜13のいずれか1項に記載の液状組成物を
    注入することを特徴とするコンクリート構造物の補修方
    法。
  15. 【請求項15】補修剤注入口をひび割れを挟んで千鳥状
    に設ける請求項14記載の補修方法。
  16. 【請求項16】補修剤注入口をひび割れ先端に設ける請
    求項14または15記載の補修方法。
  17. 【請求項17】補修剤注入口にあらかじめ水またはpH
    8以上のアルカリ水を注入する請求項14〜17のいず
    れか1項に記載の補修方法。
  18. 【請求項18】コンクリート構造物表面に請求項1〜7
    のいずれか1項に記載の補修剤または請求項8〜13の
    いずれか1項に記載の液状組成物を加圧または塗布によ
    り含浸させることを特徴とするコンクリート構造物の補
    修方法。
  19. 【請求項19】請求項1〜7のいずれか1項に記載の補
    修剤または請求項8〜13のいずれか1項に記載の液状
    組成物を海綿状物、紐、縄、フィルム、シート、布、不
    織布及び紙からなる群から選ばれた少なくとも1種に塗
    布するかまたは含浸せしめた補修材。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の補修材を漏水浸入経
    路に設置することを特徴とする補修方法。
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