JPH11269453A - 漏水防止材及び漏水防止方法 - Google Patents

漏水防止材及び漏水防止方法

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JPH11269453A
JPH11269453A JP10090696A JP9069698A JPH11269453A JP H11269453 A JPH11269453 A JP H11269453A JP 10090696 A JP10090696 A JP 10090696A JP 9069698 A JP9069698 A JP 9069698A JP H11269453 A JPH11269453 A JP H11269453A
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JP
Japan
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water
water leakage
leakage prevention
superabsorbent polymer
soluble
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JP10090696A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Maehara
喜好 前原
Yuji Ito
裕二 伊藤
Masanori Ogawa
正宣 小川
Tsutomu Iguchi
勉 井口
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便で、施工の手間がかからず、建造物の接合
面やコンクリート打ち継ぎ部に対応できる漏水防止材の
開発。 【解決手段】(a)高吸水性ポリマー、(b)高吸水性
ポリマーのゲル化剤を含有する組成物を透水性材料で包
んだことを特徴とする漏水防止材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な止水性能を
有する漏水防止材及び漏水防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根、床または壁面からの漏水を止める
には、その原因となる穴又はひび割れもしくは間隙など
の漏水浸入個所にシーリング材を塗布、充填するか、あ
るいは漏水浸入個所不明の場合は、屋根の全面葺き替
え、防水シートの全面張り替え、壁面にあっては全面吹
き付け塗装、タイルの全面張り替え等をしなくてはなら
ない。多くの場合、漏水の浸入個所を特定することは甚
だ困難なため、シーリング材の塗布、充填だけの簡単な
補修では直らない事が多い。雨漏りに関しては、その補
償期間は5年〜10年と長期間にわたることが多く、補
償期間内にあっては建築業者が、又補償期限切れの建築
業者あるいは、ときには施主がそれぞれ多額の費用負担
を余儀なくされている。コンクリート建造物の場合、コ
ンクリート接合部はアスファルトや、ウレタンの防水目
地が使用されることが多い。しかし施工時に接合面が濡
れていたり、湿っていたりすると、アスファルトやウレ
タンのコンクリートへの密着性が無くなる為、防水目地
としての漏水阻止能力が失われることになる。その為、
これら防水目地の施工時は接合面を完全に乾燥させてか
ら、行わなければならなかった。また、接合面の乾燥が
一部不完全であるとそこが漏水の原因となっていた。こ
れに関し、特公平7−96672では散布用雨漏り防止
剤が開示されており、漏水が生じた箇所に該散布用雨漏
り防止剤を散布し、水不溶性粉状物で漏水の原因となる
ひび割れを閉塞させる方法が開示されている。しかし、
このように漏水が発見されてから補修する方法は、大雨
のときは漏水被害が大きいという難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に漏水被
害が甚大である建造物の打ち継ぎ部または接合部に対
し、安価で、施工の手間がかから無い漏水防止方法と漏
水防止材の開発を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記した様な
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に至っ
た。即ち本発明は(1)(a)高吸水性ポリマー及び
(b)高吸水性ポリマーのゲル化剤を含有する組成物を
透水性材料で包んだことを特徴とする漏水防止材、
(2)高吸水性ポリマーがポリ(メタ)アクリル酸誘導
体、アルギン酸誘導体、デンプン誘導体、セルロース誘
導体、ポリビニルアルコール誘導体及びポリN−ビニル
アセトアミド誘導体から選ばれた少なくとも1種である
前項(1)に記載の漏水防止材、(3)高吸水性ポリマ
ーが、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メ
タ)アクリル酸アミド、アルギン酸、アルギン酸ナトリ
ウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレングリ
コールエステル、デンプン、デンプングリコール酸ナト
リウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム、ポリビニルアルコール及
びポリN−ビニルアセトアミドから選ばれた少なくとも
1種である前項(2)に記載の漏水防止材、(4)高吸
水性ポリマーのゲル化剤が珪酸塩、水溶性アルカリ土類
金属塩、明礬、水溶性アルミニウム塩、水溶性鉄塩、水
溶性マンガン塩水溶性亜鉛塩及びアルカリ土類金属酸化
物から選ばれた少なくとも1種である前項(1)〜
(3)のいずれか1項に記載の漏水防止材、(5)透水
性材料が不織布、織布、編紐、ウレタン発泡体、シリコ
ン樹脂発泡体、合成ゴム発泡体、及びセルローススポン
ジのいずれか1種である前項(1)〜(4)のいずれか
1項に記載の漏水防止材、(6)前項(1)〜(5)の
いずれか1項に記載の漏水防止材を建造物の漏水浸入経
路に設置することを特徴とする漏水防止方法、(7)漏
水浸入経路がモルタル、コンクリートの打ち継ぎ部また
は接合面である前項(6)記載の漏水防止方法に関す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の漏水防止材は、(a)高吸水性ポリマー、
(b)高吸水性ポリマーのゲル化剤を含有する組成物
(以下、単に組成物という)を透水性材料で包むことに
より得ることができる。
【0006】本発明で用いる高吸水性ポリマー((a)
成分)は透水性材料で包まれた中にあって、透水性材料
を通して浸入してきた水によってその一部が高吸水性ポ
リマーのゲル化剤((b)成分)と反応して水不溶性の
ゲルとなり透水性材料に包まれた中で膨潤して漏水防止
材を不透水性にする。未反応の残りは膨潤して透水性材
料の外部に滲み出し、細部の漏水浸入経路を閉塞する働
きがある。本発明において用いる高吸水性ポリマーは、
短時間で吸水、膨潤し、最大では自己の重量の数十〜数
百倍程度まで膨潤するような物質が用いられ、非架橋型
のものが好ましいが架橋型と非架橋型を混合して用いて
も良い。使用しうる高吸水性ポリマーの具体例としては
ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、(メタ)アク
リル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体((メ
タ)アクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体ケン化
物)、ポリ(メタ)アクリロニトリル系重合体ケン化
物、ヒドロキシエチルメタクリレートポリマー、ポリ
(メタ)アクリルアミド等のポリ(メタ)アクリル酸誘
導体、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸
カリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等
のアルギン酸誘導体、デンプン、デンプングリコール酸
ナトリウム、デンプングリコール酸カリウム、デンプン
リン酸エステルナトリウム、デンプンリン酸エステルカ
リウム等のデンプン誘導体、メチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、カルボキシメチルセルロースカリウム等の
セルロース誘導体、ポリN−ビニルアセトアミド誘導体
が挙げられる。好ましいものとしてポリ(メタ)アクリ
ル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸アミド、アル
ギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、
アルギン酸プロピレングリコールエステル、デンプン、
デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エス
テルナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ポリビニルアルコールまたはポリN−ビニルアセト
アミドが挙げられる。これらの高吸水性ポリマーは単独
でまたは混合して用いて良い。高吸水性ポリマーの配合
量は高吸水性ポリマーのゲル化剤((b)成分)100
重量部に対して通常5〜1000重量部である。
【0007】また、この高吸水性ポリマーには他の親水
性糊剤を混合しても良い。親水性糊剤は、天然物系糊
剤、合成高分子系糊剤等いずれでも良いが、腐敗しにく
い合成高分子系糊剤が好ましい。具体的にはゼラチン、
膠等である。親水性糊剤を使用する場合の親水性糊剤の
配合量は、高吸水性ポリマー((a)成分)100重量
部に対して通常50〜500重量部である。親水性糊剤
はゲル化の進行が遅い場合、透水性材料から高吸水性ポ
リマーが流失するのを防ぐ働きがある。
【0008】本発明において用いる高吸水性ポリマーの
ゲル化剤((b)成分)は珪酸塩、水溶性アルカリ土類
金属塩、明礬、水溶性アルミニウム塩、水溶性鉄塩、水
溶性マンガン塩、水溶性亜鉛塩またはアルカリ土類金属
酸化物等が挙げられ、珪酸塩としてはベントナイト、モ
ンモリロナイト、スメクタイト、膨潤性雲母等の珪酸塩
鉱物であり、水溶性アルカリ土類金属塩としては酢酸カ
ルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸マグ
ネシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸
マグネシウム等であり、明礬としてはアルミニウムカリ
ウム明礬、鉄明礬等が挙げられ、水溶性アルミニウム塩
としては、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸
アルミニウム、硝酸アルミニウム等であり、水溶性鉄塩
としては酢酸鉄、塩化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄等であり、水
溶性マンガン塩としては酢酸マンガン、塩化マンガン、
硫酸マンガン等であり、水溶性亜鉛塩としては酢酸亜
鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛であり、アルカリ土
類金属酸化物としては酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム等である。好ましいものとしてはベントナイト、モン
モリロナイト、スメクタイト、酢酸マグネシウム、酢酸
カルシウム、酢酸アルミニウム、硫酸アルミニウムが挙
げられる。高吸水性ポリマーのゲル化剤の働きとは、高
吸水性ポリマーを水に不溶性のゲルにするが、生じたゲ
ルは流動性が悪い。その為透水性材料で包まれた中で膨
潤して漏水防止材を不透水性にする。また、ゲル化剤に
よる生じたゲルは水に不溶性となるため、漏水浸入個所
を閉塞した漏水防止材から再び水に溶解して流失するこ
とが無い。高吸水性ポリマーのゲル化剤の配合量は、高
吸水性ポリマーに対してそのゲル化能力は個々の物質に
より異なるが、珪酸塩鉱物以外は高吸水性ポリマーの配
合量以下であることが好ましい。
【0009】本発明における透水性材料とは繊維状また
は多孔質素材であり、それによって高吸水性ポリマーと
高吸水性ポリマーのゲル化剤が包めれば良い。漏水防止
材は必ずしも完全に封じる必要は無く、中に高吸水性ポ
リマーと高吸水性ポリマーのゲル化剤を入れてロール状
に巻いたり、袋状または紐状にしても良い。透水性材料
に使用する素材は特に限定されないが、強度の低いもの
は避けるべきである。具体的には綿布、合成繊維布、綿
編紐、合成繊維編紐、ウレタンスポンジ、合成ゴムスポ
ンジ、セルローススポンジ、不織布が挙げられ、ニット
の様な伸縮性のある布地が好ましい。また、素材の単位
時間当たりの透水量は特に限定されないが極端に透水性
の悪いものは避けるべきである。透水性材料の寸法は任
意であるが、コンクリートの接合面に使用する場合、長
さは接合面長さと同じにして、幅は接合面の幅以下であ
ることが好ましい。尚、透水性材料は粉体を包むため乾
燥状態で粉体が外に漏れないものを選択するのが好まし
い。
【0010】本発明において必要とあらば組成物に水不
溶性の粉状物、繊維状物または鱗片状物を混合せしめて
も良い。水不溶性の粉状物、繊維状物または鱗片状物と
は有機物粉体、無機物粉体、有機物繊維、無機物繊維何
れでも良く、粉状物の場合粒径0.1ミクロン〜1mm
に幅広くかつ均等に分布しているものが好ましい。ま
た、繊維状物の場合繊維長1ミクロン〜2mm程度であ
る。鱗片状物の場合直径0.5mm〜3mm程度が好ま
しい。具体例としては、ロジン粉末、樹脂粒子、粘土、
木粉、パルプ繊維、繊維状酸化亜鉛、バーミキュライ
ト、パーライト、雲母、シリカ粉、アルミナ粉、ゴム
粉、金属粉等が挙げられる。これらは単独若しくは2種
以上を混合して使用することができる。2種以上を混合
して使用する場合、粒度分布が広くなる組合せが好まし
い。本発明では高吸水性ポリマーのゲルを有するために
水不溶性粉状物、繊維状物または鱗片状物は沈降し難く
なっており、分散安定性が良い。水不溶性粉状物、繊維
状物または鱗片状物の配合量は、高吸水性ポリマー
((a)成分)と高吸水性ポリマーのゲル化((b)成
分)の合計100重量部に対して通常10〜1000重
量部である。
【0011】本発明における組成物には必要とあらば界
面活性剤を使用せしめても良い。界面活性剤は如何なる
種類のものであっても良く、アニオン系、カチオン系、
ノニオン系、両性系等であり、具体的には、脂肪酸塩、
燐酸エステル、ポリオキシエチレングリコール、テトラ
アルキルアンモニウム塩、アルキルエーテル硫酸エステ
ル塩、アルファオレフィンスルフォン酸塩、脂肪酸アル
カノールアミド等が挙げられ、これらは単独で又は2種
以上を混合して用いても良い。環境面からは生分解性の
良好なものを選択するのが好ましい。具体的には脂肪酸
ナトリウム、脂肪酸カリウム、脂肪酸亜鉛、脂肪酸カル
シウム、脂肪酸マグネシウム、アルキルエーテル硫酸エ
ステルナトリウム、アルファオレフィンスルフォン酸ナ
トリウム、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミン
オキシド等が挙げられる。界面活性剤の配合量は高吸水
性ポリマー((a)成分)と高吸水性ポリマーのゲル化
剤((b)成分)の合計100重量部に対して通常0.
1〜10重量部、好ましくは0.3〜5重量部である。
【0012】本発明において用いる組成物は上記成分を
混合することによって得られる。こうして得られた組成
物を透水性材料で包み本発明の漏水防止材を得ることが
できるが、組成物を予め少量の水で練り、棒状またはペ
レット状にしてから透水性材料で包んでも良い。
【0013】以下、本発明の漏水防止方法につき説明す
る。本発明の漏水防止方法においては例えば建造物部材
接合面に本発明の漏水防止材を設置し、部材どうしを接
合すればよい。この場合、接合面が濡れていたり、湿っ
ていても一向に差し支え無い。接合面の部材どうしを漏
水防止材の厚みよりも短い距離まで近づけて、漏水防止
材を圧縮するのが好ましい。本発明の漏水防止材は圧縮
されることにより、接合面の凹凸に適合して隙間のない
防水目地を形成することが出来る。この場合本発明の漏
水防止材の厚さに特に制限はないが、1〜3cmが実用
的である。本発明の漏水防止材を適用するのに好ましい
屋根は鉄筋コンクリート造陸屋根であり、これは通常コ
ンクリート防水目地と、アスファルト防水、シート防
水、塗膜防水等のメンブレン防水を組み合わせてある
が、防水目地に本発明の漏水防止材を適用出来る。また
屋上の場合、歩行用磨耗防止と、光表面劣化防止のため
にアスファルト、モルタルまたは弾性シーリング材で目
地表面を覆っても良い。本発明の漏水防止材を適用する
のに好ましい床はコンクリート打ち放し素地であり、コ
ンクリートの接合部に本発明の漏水防止材を防水目地と
することが出来るが、防水目地をモルタルで覆うのは外
観上好ましい。本発明の漏水防止材を適用するのに好ま
しい壁体はコンクリート素地であり、コンクリートどう
しの接合部に設置するのが良い。この場合も接合目地表
面をアスファルト、モルタルまたは弾性シーリング材で
覆って差し支え無い。
【0014】
【実施例】次に本発明を実施例によって更に詳細に説明
する。
【0015】実施例1 (1)高吸水性ポリマー:ポリアクリル酸ナトリウム
5g(商品名:パナカヤF、日本化薬株式会社製) (3)高吸水性ポリマーのゲル化剤:ベントナイト 5
0g(商品名:スーパーベン、クニミネ工業株式会社
製) これらを充分に混合し、次いで寸法15cm×10cm
の綿ニット布地で上記組成物5gを海苔巻き状にして、
縦15cm×外径1.5cmのロール状物とし、両端を
糸で封じ本発明の漏水防止材を得た。
【0016】別に市販の砂配合済みセメント(商品名:
麻生カテイセメント、麻生セメント株式会社製)3.0
Kgを用意し、これに水800gを加えてよく混練した
後、型枠に入れて図1の形状物として固化させた。この
コンクリート容器を二つに割り、割れ目の底部を更に切
り欠いた後(図2)合わせて針金で補強し、図3の状態
にしたところ合わせ目底部の隙間間隔は1.5〜0.7
cmであった。再び容器を割れた状態にしてから、この
容器の底部合わせ目に、上記本発明の漏水防止材(外径
1.5cm、密度0.22g/cm3 )を挟み、合わせ
目側部の内側は油性コーキング材(商品名:ポリコー
ク、セメダイン株式会社製)で封じた。容器を合わせて
から針金で補強し、図3の状態に戻してから水を容器に
満杯になるまで注いだところ、容器の合わせ目から水が
数ml流れ出たが、1時間後に漏水はしていなかった。
そのまま放置して15時間後に容器底部を観察したが、
漏水の形跡は無かった。容器から水をあけ、容器を60
℃で3日間乾燥させた。容器を室温まで冷却した後、再
び水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出
ることはなかった。また、これに水を張った状態で3日
間放置したが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかっ
た。
【0017】実施例2 (1)界面活性剤:ステアリン酸ナトリウム 2g(試
薬、和光純薬工業株式会社製) :ラウリル硫酸ナトリウム 2g(商品名:エマール1
0パウダー、花王株式会社製) (2)高吸水性ポリマー:アルギン酸ナトリウム 10
g(試薬、和光純薬工業株式会社製) (3)高吸水性ポリマーのゲル化剤:スメクタイト 3
0g(商品名:スメクトン、クニミネ工業株式会社製) (4)水不溶性粉状物:セピオライト 20g(商品
名:エードプラスSP、水澤工業株式会社製) これらを充分に混合した。寸法15cm×7cmの綿ニ
ット布地を二重にして、縦15cm×内径1cmの袋と
した。この中に上記組成物5gを入れ両端を糸で封じ、
本発明の漏水防止材を得た。
【0018】別に市販の砂配合済みセメント(商品名:
麻生カテイセメント、麻生セメント株式会社製)3.0
Kgを用意し、これに水800gを加えてよく混練した
後、型枠に入れて図1の形状物として固化させた。この
コンクリート容器を二つに割り、割れ目の底部を更に切
り欠いた後(図2)合わせて針金で補強し、図3の状態
にしたところ合わせ目底部の隙間間隔は1.6〜0.8
cmであった。再び容器を割れた状態にしてから、この
容器の底部合わせ目に、上記本発明のの漏水防止材(外
径1.5cm、密度0.22g/cm3 )を挟み、合わ
せ目側部の内側は油性コーキング材(商品名:ポリコー
ク、セメダイン株式会社製)で封じた。容器を合わせて
から針金で補強し、図3の状態に戻してから水を容器に
満杯になるまで注いだところ、容器の合わせ目から水が
数ml流れ出たが、1時間後に漏水はしていなかった。
そのまま放置して15時間後に容器底部を観察したが、
漏水の形跡は無かった。容器から水をあけ、容器を60
℃で3日間乾燥させた。容器を室温まで冷却した後、再
び水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出
ることはなかった。また、これに水を張った状態で3日
間放置したが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかっ
た。
【0019】
【発明の効果】本発明の漏水防止材は建造物に適用する
ことにより、それらの接合部や打ち継ぎ部で生じた隙間
を漏水防止材が速やかに閉塞するため、浸入水の内部へ
の浸入を防ぐ事が出来る。従って建造物の劣化を防ぐた
めに極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート製容器
【図2】図1のコンクリート製容器の2分割したもの
【図3】図2で得られた2分割された容器を復元したも
【符号の説明】
1;コンクリート製容器 2;合わせ目 3;針金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 17/42 C09K 17/42 P 17/46 17/46 P // C09K 107:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)高吸水性ポリマー及び(b)高吸水
    性ポリマーのゲル化剤を含有する組成物を透水性材料で
    包んだことを特徴とする漏水防止材。
  2. 【請求項2】高吸水性ポリマーがポリ(メタ)アクリル
    酸誘導体、アルギン酸誘導体、デンプン誘導体、セルロ
    ース誘導体、ポリビニルアルコール誘導体及びポリN−
    ビニルアセトアミド誘導体から選ばれた少なくとも1種
    である請求項1に記載の漏水防止材。
  3. 【請求項3】高吸水性ポリマーが、ポリ(メタ)アクリ
    ル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸アミド、アル
    ギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、
    アルギン酸プロピレングリコールエステル、デンプン、
    デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エス
    テルナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピ
    ルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウ
    ム、ポリビニルアルコール及びポリN−ビニルアセトア
    ミドから選ばれた少なくとも1種である請求項2に記載
    の漏水防止材。
  4. 【請求項4】高吸水性ポリマーのゲル化剤が珪酸塩、水
    溶性アルカリ土類金属塩、明礬、水溶性アルミニウム
    塩、水溶性鉄塩、水溶性マンガン塩、水溶性亜鉛塩及び
    アルカリ土類金属酸化物から選ばれた少なくとも1種で
    ある請求項1〜3のいずれか1項に記載の漏水防止材。
  5. 【請求項5】透水性材料が不織布、織布、編紐、ウレタ
    ン発泡体、シリコン樹脂発泡体、合成ゴム発泡体、及び
    セルローススポンジのいずれか1種である請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の漏水防止材。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の漏水
    防止材を建造物の漏水浸入経路に設置することを特徴と
    する漏水防止方法。
  7. 【請求項7】漏水浸入経路がモルタル、コンクリートの
    打ち継ぎ部または接合面である請求項6記載の漏水防止
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063450A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Denki Kagaku Kogyo Kk 水膨張性発泡シール材
JP2021025316A (ja) * 2019-08-06 2021-02-22 ベストプロダクツ株式会社 浸水防止シート材

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