JPH11200520A - 漏水防止材及び漏水防止方法 - Google Patents

漏水防止材及び漏水防止方法

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JPH11200520A
JPH11200520A JP1475298A JP1475298A JPH11200520A JP H11200520 A JPH11200520 A JP H11200520A JP 1475298 A JP1475298 A JP 1475298A JP 1475298 A JP1475298 A JP 1475298A JP H11200520 A JPH11200520 A JP H11200520A
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JP
Japan
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water
water leakage
superabsorbent polymer
leakage prevention
prevention material
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JP1475298A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Maehara
喜好 前原
Yuji Ito
裕二 伊藤
Masanori Ogawa
正宣 小川
Tsutomu Iguchi
勉 井口
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で、施工の手間がかからず、建造物の接合
面やコンクリート打ち継ぎ部に対応できる漏水防止材の
開発。 【解決手段】(a)界面活性剤、(b)高吸水性ポリマ
ー、(c)高吸水性ポリマーのゲル化剤、及び(d)水
を含有する組成物を海綿状物に含浸したことを特徴とす
る漏水防止材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な止水性能を
有する漏水防止材及び漏水防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根、床または壁面からの漏水を止める
には、その原因となる穴又はひび割れもしくは間隙など
の漏水浸入個所にシーリング材を塗布、充填するか、あ
るいは漏水浸入個所不明の場合は、屋根の全面葺き替
え、防水シートの全面張り替え、壁面にあっては全面吹
き付け塗装、タイルの全面張り替え等をしなくてはなら
ない。多くの場合、漏水の浸入個所を特定することは甚
だ困難なため、シーリング材の塗布、充填だけの簡単な
補修では直らない事が多い。雨漏りに関しては、その補
償期間は5年〜10年と長期間にわたることが多く、補
償期間内にあっては建築業者が、又補償期限切れの建築
業者あるいは、ときには施主がそれぞれ多額の費用負担
を余儀なくされている。コンクリート建造物の場合、コ
ンクリート接合部はアスファルトや、ウレタンの防水目
地が使用されることが多い。しかし施工時に接合面が濡
れていたり、湿っていたりすると、アスファルトやウレ
タンのコンクリートへの密着性が無くなる為、防水目地
としての漏水阻止能力が失われることになる。その為、
これら防水目地の施工時は接合面を完全に乾燥させてか
ら、行わなければならなかった。また、接合面の乾燥が
一部不完全であるとそこが漏水の原因となっていた。こ
れに関し、特公平7−96672では散布用雨漏り防止
剤が開示されており、漏水が生じた箇所に該散布用雨漏
り防止剤を散布し、水不溶性粉状物で漏水の原因となる
ひび割れを閉塞させる方法が開示されている。しかし、
このように漏水が発見されてから補修する方法は、大雨
のときは漏水被害が大きいという難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に漏水被
害が甚大である建造物の打ち継ぎ部または接合部に対
し、安価で、施工の手間がかから無い漏水防止方法と漏
水防止材の開発を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記した様な
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に至っ
た。即ち本発明は(1)(a)界面活性剤、(b)高吸
水性ポリマー、(c)高吸水性ポリマーのゲル化剤、及
び(d)水を含有する組成物を海綿状物に含浸させたこ
とを特徴とする漏水防止材、(2)組成物が、(d)の
水100重量部に対して、(a)界面活性剤0.1〜3
0重量部、(b)高吸水性ポリマー0.1〜20重量
部、(c)高吸水性ポリマーのゲル化剤0.1〜30重
量部となる割合で各成分を含有する前項(1)に記載の
漏水防止材、(3)高吸水性ポリマーがポリ(メタ)ア
クリル酸誘導体、アルギン酸誘導体、デンプン誘導体及
びセルロース誘導体から選ばれた少なくとも1種である
前項(1)または(2)に記載の漏水防止材、(4)高
吸水性ポリマーが、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウ
ム、ポリ(メタ)アクリル酸アミド、アルギン酸、アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プ
ロピレングリコールエステル、デンプン、デンプングリ
コール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウ
ム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
及びカルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれ
た少なくとも1種である前項(3)に記載の漏水防止
材、(6)高吸水性ポリマーのゲル化剤が水珪酸塩、水
溶性アルカリ土類金属塩、明礬、水溶性アルミニウム
塩、水溶性鉄塩、水溶性マンガン塩水溶性亜鉛塩及びア
ルカリ土類金属酸化物から選ばれた少なくとも1種であ
る前項(1)〜(4)のいずれか1項に記載の漏水防止
材、(6)海綿状物がウレタン発泡体、シリコン樹脂発
泡体、合成ゴム発泡体及びセルローススポンジのいずれ
か1種である前項(1)〜(5)のいずれか1項に記載
の漏水防止材、(7)前項(1)〜(6)のいずれか1
項に記載の漏水防止材を建造物の漏水浸入経路に設置す
ることを特徴とする漏水防止方法、(8)漏水浸入経路
がモルタル、コンクリートの打ち継ぎ部または接合部で
ある前項(7)記載の漏水防止方法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の漏水防止材は、(a)界面活性剤、(b)高吸
水性ポリマー、(c)高吸水性ポリマーのゲル化剤、及
び(d)水を含有する組成物(以下、単に組成物とい
う)を海綿状物に含浸させ得ることができる。本発明で
使用する界面活性剤((a)成分)は、組成物を海綿状
物に含浸したときに濡れやすくし、また、含浸し易くす
る働きがある。界面活性剤は如何なる種類のものであっ
ても良く、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、両性
系等であり、具体的には、脂肪酸塩、燐酸エステル、ポ
リオキシエチレングリコール、テトラアルキルアンモニ
ウム塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルファオ
レフィンスルフォン酸塩、脂肪酸アルカノールアミド等
が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用
いても良い。環境面からは生分解性の良好なものを選択
するのが好ましい。具体的には脂肪酸ナトリウム、脂肪
酸カリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウ
ム、アルファオレフィンスルフォン酸ナトリウム、脂肪
酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド等が挙
げられる。界面活性剤の配合量は水((d)成分)10
0重量部に対して通常0.1〜30重量部、好ましくは
0.3〜10重量部である。
【0006】本発明で用いる高吸水性ポリマー((b)
成分)はその1部が高吸水性ポリマーのゲル化剤
((c)成分)と反応して水不溶性のゲルとなり未反応
の残りは該ゲルのバインダーとなり、海綿状物に組成物
を含浸したときに、流失するのを防ぐ働きがある。本発
明において用いる高吸水性ポリマーは、短時間で吸水、
膨潤し、最大では自己の重量の数百倍程度まで膨潤する
ような物質が用いられ、非架橋型のものが好ましい。使
用しうる高吸水性ポリマーの具体例としてはポリ(メ
タ)アクリル酸アルカリ金属塩、(メタ)アクリル酸ナ
トリウム−ビニルアルコール共重合体((メタ)アクリ
ル酸メチル−酢酸ビニル共重合体ケン化物)、ポリ(メ
タ)アクリロニトリル系重合体ケン化物、ヒドロキシエ
チルメタクリレートポリマー、ポリ(メタ)アクリルア
ミド等のポリ(メタ)アクリル酸誘導体、アルギン酸、
アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン
酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸誘導
体、デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、デン
プングリコール酸カリウム、デンプンリン酸エステルナ
トリウム、デンプンリン酸エステルカリウム等のデンプ
ン誘導体、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カル
ボキシメチルセルロースカリウム等のセルロース誘導体
が挙げられる。好ましいものとしてポリ(メタ)アクリ
ル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸アミド、アル
ギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、
アルギン酸プロピレングリコールエステル、デンプン、
デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エス
テルナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースまたはカルボキシメチルセルロースナトリ
ウムが挙げられる。これらの高吸水性ポリマーは単独で
または混合して用いて良い。高吸水性ポリマーの配合量
は水((d)成分)100重量部に対して通常0.1〜
20重量部、好ましくは0.2〜10重量部である。
【0007】また、この高吸水性ポリマーには他の親水
性糊剤を混合しても良い。親水性糊剤は、天然物系糊
剤、合成高分子系糊剤等いずれでも良いが、腐敗しにく
い合成高分子系糊剤が好ましい。具体的にはポリビニル
アルコール、ポリ酢酸ビニル、ゼラチン、膠、アクリル
系エマルジョン等である。親水性糊剤を使用する場合の
親水性糊剤の配合量は、水((d)成分)100重量部
に対して通常1〜10重量部である。親水性糊剤は組成
物を海綿状物に含浸したときに、流失するのを防ぐ働き
がある。
【0008】本発明において用いる高吸水性ポリマーの
ゲル化剤((c)成分)は珪酸塩、水溶性アルカリ土類
金属塩、明礬、水溶性アルミニウム塩、水溶性鉄塩、水
溶性マンガン塩、水溶性亜鉛塩またはアルカリ土類金属
酸化物等が挙げられ、珪酸塩としてはベントナイト、モ
ンモリロナイト、スメクタイト等等の珪酸塩鉱物であ
り、水溶性アルカリ土類金属塩としては酢酸カルシウ
ム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネ
シウム等であり、明礬としてはアルミニウムカリウム明
礬、鉄明礬等が挙げられ、水溶性アルミニウム塩として
は、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、硝酸アルミニウム等であり、水溶性鉄塩として
は酢酸鉄、塩化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄等であり、水溶性マ
ンガン塩としては酢酸マンガン、塩化マンガン、硫酸マ
ンガン等であり、水溶性亜鉛塩としては酢酸亜鉛、塩化
亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛であり、アルカリ土類金属酸
化物としては酸化マグネシウム、酸化カルシウム等であ
る。好ましいものとしてはベントナイト、モンモリロナ
イト、スメクタイト、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウ
ム、酢酸アルミニウム、硫酸アルミニウムが挙げられ
る。高吸水性ポリマーのゲル化剤の働きとは、高吸水性
ポリマーを水に不溶性のゲルにするが、生じたゲルは流
動性が悪い。その為組成物を海綿状物に含浸したとき
に、流失するのを防ぐ働きがある。また、ゲル化剤によ
る生じたゲルは水に不溶性となるため、漏水浸入個所を
閉塞した海綿状物から再び水に溶解して流失することが
無い。高吸水性ポリマーのゲル化剤の配合量は、水
((d)成分)100重量部に対して通常0.1〜30
重量部であるが、そのゲル化能力は個々の物質により異
なるが、珪酸塩鉱物以外は高吸水性ポリマーの配合量以
下であることが好ましい。
【0009】本発明において必要とあらば水不溶性の粉
状物、繊維状物または鱗片状物を混合しても良い。水不
溶性の粉状物、繊維状物または鱗片状物とは有機物粉
体、無機物粉体、有機物繊維、無機物繊維何れでも良
く、粉状物の場合粒径0.1ミクロン〜1mmに幅広く
かつ均等に分布しているものが好ましい。また、繊維状
物の場合繊維長1ミクロン〜2mm程度である。鱗片状
物の場合直径0.5mm〜3mm程度が好ましい。具体
例としては、ロジン粉末、樹脂粒子、粘土、木粉、パル
プ繊維、繊維状酸化亜鉛、バーミキュライト、パーライ
ト、雲母等が挙げられる。これらは単独若しくは2種以
上を混合して使用することができる。2種以上を混合し
て使用する場合、粒度分布が広くなる組合せが好まし
い。本発明では高吸水性ポリマーのゲルを有するために
水不溶性粉状物、繊維状物または鱗片状物は沈降し難く
なっており、分散安定性が良い。水不溶性粉状物、繊維
状物または鱗片状物の配合量は、水((d)成分)10
0重量部に対して通常2〜10重量部である。
【0010】本発明において用いる組成物は上記各成分
を所定の割合で均一に混合することによって得られる。
この場合の各成分の混合順序は任意ではある。こうして
得られた組成物を海綿状物に含浸させ本発明の漏水防止
材を得ることができるが、組成物を予め海綿状物に含浸
させたものを乾燥させて使用しても良く、あるいは漏水
個所にに海綿状物を設置してから組成物を含浸させても
良い。本発明において用いる海綿状物の種類は如何なる
物であっても良いが、好ましいものはウレタンスポンジ
等のウレタン発泡体、シリコンスポンジ等のシリコン発
泡体、合成ゴムスポンジ等の合成ゴム発泡体、セルロー
ススポンジ等のセルローススポンジである。これら海綿
状物に組成物を含浸させるには通常、海綿状物を好まし
くは圧縮した状態で組成物中に浸漬し、そのまま圧縮を
解放すると速やかに海綿状物に組成物が入込む。また、
塗布機、刷毛等で組成物を海綿状物に塗布して含浸させ
ることもできる。
【0011】以下、本発明の漏水防止方法につき説明す
る。本発明の漏水防止方法においては例えば建造物部材
接合面に本発明の漏水防止材を含浸させた海綿状物を設
置し、部材どうしを接合すればよい。この場合、接合面
が濡れていたり、湿っていても一向に差し支え無い。接
合面の部材どうしを漏水防止材の厚みよりも短い距離ま
で近づけて、漏水防止材を圧縮するのが好ましい。本発
明の漏水防止材は圧縮されることにより、接合面の凹凸
に適合して隙間のない防水目地を形成することが出来
る。この場合本発明の漏水防止材の厚さに特に制限はな
いが、1〜3cmが実用的である。また、このような場
合本発明の予め調製した本発明の漏水防止材の代わりに
海綿状物を用いて目地を形成したのち、組成物を含浸さ
せてもよい。本発明の漏水防止材を適用するのに好まし
い屋根は鉄筋コンクリート造陸屋根であり、これは通常
コンクリート防水目地と、アスファルト防水、シート防
水、塗膜防水等のメンブレン防水を組み合わせてある
が、防水目地に本発明の漏水防止材を適用出来る。屋上
の場合、歩行用磨耗防止と、光表面劣化防止のためにア
スファルト、モルタルまたは弾性シーリング材で目地表
面を覆っても良い。本発明の漏水防止材を適用するのに
好ましい床はコンクリート打ち放し素地であり、コンク
リートの接合部に本発明の漏水防止材を防水目地とする
ことが出来るが、防水目地をモルタルで覆うのは外観上
好ましい。本発明の漏水防止材を適用するのに好ましい
壁体はコンクリート素地であり、コンクリートどうしの
接合部に設置するのが良い。この場合も接合目地表面を
アスファルト、モルタルまたは弾性シーリング材で覆っ
て差し支え無い。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例によって更に詳細に説明
する。
【0013】実施例1 (1)界面活性剤:ステアリン酸ナトリウム 10g
(試薬、和光純薬工業株式会社製) (2)高吸水性ポリマー:ポリアクリル酸ナトリウム
7g(商品名:パナカヤクF、日本化薬株式会社製) (3)高吸水性ポリマーのゲル化剤:モンモリロナイト
30g(商品名:クニピア−F、クニミネ工業株式会
社製) (4)水 1000g これらを充分に混合して粘稠な液体を得た。
【0014】別に市販の砂配合済みセメント(商品名:
麻生カテイセメント、麻生セメント株式会社製)3.0
Kgを用意し、これに水800gを加えてよく混練した
後、型枠に入れて図1の形状物として固化させた。この
コンクリート容器を二つに割り、割れ目の底部を更に切
り欠いた後(図2)合わせて針金で補強し、図3の状態
にしたところ合わせ目底部の隙間間隔は1.5〜0.7
cmであった。再び容器を割れた状態にしてから、合わ
せ目側部の内側は油性コーキング材(商品名:ポリコー
ク、セメダイン株式会社製)で封じた。この容器の底部
合わせ目に、ウレタンスポンジ(断面2.5×2.5c
m、密度0.22g/cm3 )を挟み、合わせて針金で
補強し、図3の状態に戻してから水を注いだところ、容
器の合わせ目から水が直ちに流れ出た。容器から水を出
し、上記の粘稠な液体を50g入れてウレタンスポンジ
に含浸させた。1時間後に水を容器に満杯になるまで注
いだが、漏水はしなかった。そのまま放置して15時間
後に容器底部を観察したが、漏水の形跡は無かった。容
器から水をあけ、容器を60℃で3日間乾燥させた。容
器を室温まで冷却した後、再び水を満杯になるまで注い
だが合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。また、
これに水を張った状態で3日間放置したが、合わせ目か
ら水が漏れ出ることはなかった。
【0015】実施例2 (1)界面活性剤:ステアリン酸ナトリウム 5g(試
薬、和光純薬工業株式会社製):ラウリル硫酸ナトリウ
ム 5g(商品名:エマール10パウダー、花王株式会
社製) (2)高吸水性ポリマー:アルギン酸ナトリウム 20
g(試薬、和光純薬工業株式会社製) (3)高吸水性ポリマーのゲル化剤:スメクタイト 5
0g(商品名:スメクトン、クニミネ工業株式会社製) (4)水 1000g これらを充分に混合して粘稠な液体を得た。
【0016】別に市販の砂配合済みセメント(商品名:
麻生カテイセメント、麻生セメント株式会社製)3.0
Kgを用意し、これに水800gを加えてよく混練した
後、型枠に入れて図1の形状物として固化させた。この
コンクリート容器を二つに割り、割れ目の底部を更に切
り欠いた後(図2)合わせて針金で補強し、図3の状態
にしたところ合わせ目底部の隙間間隔は1.6〜0.8
cmであった。別にウレタンスポンジ(断面2.5×
2.5cm×長さ12cm、密度0.22g/cm3
を用意しこれに上記の粘稠な液体を11g含浸させた
後、50℃で24時間乾燥し本発明の漏水防止材を得
た。再び容器を割れた状態にしてから、この容器の底部
合わせ目に上記漏水防止材を設置し、合わせ目側部の内
側は油性コーキング材(商品名:ポリコーク、セメダイ
ン株式会社製)を塗布してから容器を合わせて針金で補
強し、図3の状態に戻してから水を注いだところ、漏水
はしなかった。そのまま放置して15時間後に容器底部
を観察したが、漏水の形跡は無かった。
【0017】実施例3 (1)界面活性剤:ラウリル硫酸ナトリウム 20g
(商品名:エマール10パウダー、花王株式会社製) (2)高吸水性ポリマー:カルボキシメチルセルロース
ナトリウム 10g(試薬、和光純薬工業株式会社製) (3)高吸水性ポリマーのゲル化剤:酢酸カルシウム
2g(試薬、和光純薬工業株式会社製) (4)水 1000g これらを充分に混合して粘稠な液体を得た。
【0018】別に市販の砂配合済みセメント(商品名:
麻生カテイセメント、麻生セメント株式会社製)3.0
Kgを用意し、これに水800gを加えてよく混練した
後、型枠に入れて図1の形状物として固化させた。この
コンクリート容器を二つに割り、割れ目の底部を更に切
り欠いた後(図2)合わせて針金で補強し、図3の状態
にしたところ合わせ目底部の隙間間隔は1.3〜0.5
cmであった。別にウレタンスポンジ(断面2.5×
2.5cm×長さ12cm、密度0.22g/cm3
を用意しこれに上記の粘稠な液体を11g含浸させた
後、50℃で24時間乾燥し本発明の漏水防止材を得
た。再び容器を割れた状態にしてから、この容器の底部
合わせ目に上記漏水防止材を設置し、合わせ目側部の内
側は油性コーキング材(商品名:ポリコーク、セメダイ
ン株式会社製)を塗布してから容器を合わせて針金で補
強し、図3の状態に戻してから水を注いだところ、漏水
はしなかった。そのまま放置して15時間後に容器底部
を観察したが、漏水の形跡は無かった。容器から水をあ
け、容器を60℃で3日間乾燥させた。容器を室温まで
冷却した後、再び水を満杯になるまで注いだが合わせ目
から水が漏れ出ることはなかった。また、これに水を張
った状態で3日間放置したが、合わせ目から水が漏れ出
ることはなかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の漏水防止材は建造物に適用する
ことにより、それらの接合部や打ち継ぎ部で生じた隙間
を漏水防止材が速やかに閉塞するため、浸入水の内部へ
の浸入を防ぐ事が出来る。従って建造物の劣化を防ぐた
めに極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート製容器
【図2】図1のコンクリート製容器の2分割したもの
【図3】図2で得られた2分割された容器を復元したも
【符号の説明】
1;コンクリート製容器 2;合わせ目 3;針金

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)界面活性剤、(b)高吸水性ポリマ
    ー、(c)高吸水性ポリマーのゲル化剤、及び(d)水
    を含有する組成物を海綿状物に含浸させたことを特徴と
    する漏水防止材。
  2. 【請求項2】組成物が、(d)の水100重量部に対し
    て、(a)界面活性剤0.1〜30重量部、(b)高吸
    水性ポリマー0.1〜20重量部、(c)高吸水性ポリ
    マーのゲル化剤0.1〜30重量部となる割合で各成分
    を含有する請求項1に記載の漏水防止材。
  3. 【請求項3】高吸水性ポリマーがポリ(メタ)アクリル
    酸誘導体、アルギン酸誘導体、デンプン誘導体及びセル
    ロース誘導体から選ばれた少なくとも1種である請求項
    1または2に記載の漏水防止材。
  4. 【請求項4】高吸水性ポリマーが、ポリ(メタ)アクリ
    ル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸アミド、アル
    ギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、
    アルギン酸プロピレングリコールエステル、デンプン、
    デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エス
    テルナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピ
    ルセルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウ
    ムから選ばれた少なくとも1種である請求項3に記載の
    漏水防止材。
  5. 【請求項5】高吸水性ポリマーのゲル化剤が珪酸塩、水
    溶性アルカリ土類金属塩、明礬、水溶性アルミニウム
    塩、水溶性鉄塩、水溶性マンガン塩水溶性亜鉛塩及びア
    ルカリ土類金属酸化物から選ばれた少なくとも1種であ
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の漏水防止材。
  6. 【請求項6】海綿状物がウレタン発泡体、シリコン樹脂
    発泡体、合成ゴム発泡体及びセルローススポンジのいず
    れか1種である請求項1〜5のいずれか1項に記載の漏
    水防止材。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項に記載の漏水
    防止材を建造物の漏水浸入経路に設置することを特徴と
    する漏水防止方法。
  8. 【請求項8】漏水浸入経路がモルタル、コンクリートの
    打ち継ぎ部または接合面である請求項7記載の漏水防止
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001010973A1 (fr) * 1999-08-03 2001-02-15 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Agent de prevention contre les fuites d'eau et procede correspondant

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