JP2001031948A - 漏水防止剤及び漏水防止方法 - Google Patents

漏水防止剤及び漏水防止方法

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JP2001031948A
JP2001031948A JP20855699A JP20855699A JP2001031948A JP 2001031948 A JP2001031948 A JP 2001031948A JP 20855699 A JP20855699 A JP 20855699A JP 20855699 A JP20855699 A JP 20855699A JP 2001031948 A JP2001031948 A JP 2001031948A
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water leakage
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Yuji Ito
裕二 伊藤
Tsutomu Iguchi
勉 井口
Yuji Yamauchi
勇次 山内
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便で、施工の手間がかからず、建造物の外観
を損なうことなく、漏水個所の閉塞能力に優れた漏水防
止剤の開発。 【解決手段】(a)高吸水性ポリマー、(b)炭素数2
以上の繰り返し単位を有するアルキレングリコール誘導
体、(c)高吸水性ポリマーのゲル化剤を含有すること
を特徴とする漏水防止剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な止水性能を
有する漏水防止剤及び漏水防止方法に関し、より詳しく
は漏水の原因となるひび割れ、又は穴に入り込み、その
間隙を埋めることにより漏水の浸入を阻止することが出
来る漏水防止剤及び、建造物の屋根、床、あるいは壁面
に該防水剤を散布、又は注入することによる漏水防止方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根、床又は壁面からの漏水を止めるに
は、その原因となる穴、又はひび割れもしくは間隙など
の漏水浸入箇所にシーリング剤を塗布、充填するか、あ
るいは漏水浸入個所不明の場合は、屋根の全面吹き替
え、防水シートの全面張り替え、壁面にあっては全面吹
き付け塗装、タイルの全面張り替え等をしなくてはなら
ない。多くの場合、漏水の浸入個所を特定することは甚
だ困難なため、シーリング材の塗布、充填だけの簡単な
補修では直らない事が多い。雨漏りに関しては、その補
償期間は5年〜10年と長期間にわたることが多く、補
償期間内にあっては建築業者が、又補償期限切れの建築
業者あるいは、ときには施主がそれぞれ多額の費用負担
を余儀なくされている。コンクリート建造物の場合、コ
ンクリート接合部はアスファルトや、ウレタンの防水目
地が使用されることが多い。しかし施工時に接合面が濡
れていたり、湿っていたりすると、アスファルトやウレ
タンのコンクリートへの密着性が無くなる為、防水目地
としての漏水阻止能力が失われることになる。その為、
これら防水目地の施工時は接合面を完全に乾燥させてか
ら、行わなければならなかった。また、接合面の乾燥が
一部不完全であるとそこが漏水の原因となっていた。こ
れに関し、特公平7−96672では高吸水性ポリマー
及び水不溶性粉状物等と水を混合した散布用雨漏り防止
剤が開示されており、漏水が生じた箇所に該散布用雨漏
り防止剤を散布し、水不溶性粉状物で漏水の原因となる
ひび割れを閉塞させる方法が開示されている。しかし、
このような漏水防止剤は水に直接高吸水性ポリマーを溶
解させるために、漏水防止剤の粘度の調節が困難で高粘
度になることがありひび割れ等の漏水個所に充分浸入出
来ないおそれがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、施工の手間
がかからず、粘度の調節が容易な漏水防止剤を開発する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記した様な
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に至っ
た。即ち本発明は、(1)(a)高吸水性ポリマーを
(b)炭素数2以上の繰り返し単位を有するアルキレン
グリコール誘導体を必須成分とする分散媒に分散させた
分散体及び(c)高吸水性ポリマーのゲル化剤を含有す
る漏水防止剤、(2)(b)成分100重量部に対し
て、(a)が0.1〜35重量部及び(c)が0.1〜
30重量部となる割合で各成分を混合した前項(1)に
記載の漏水防止剤、(3)粘度が3000cP以下であ
る前項(1)又は(2)に記載の漏水防止剤、(4)高
吸水性ポリマーがポリ(メタ)アクリル酸誘導体、アル
ギン酸誘導体、デンプン誘導体、ポリ−N−ビニルアセ
トアミド誘導体、ポリビニルアルコール誘導体及びセル
ロース誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1種で
ある前項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の漏水防
止剤。(5)アルキレングリコール誘導体がエチレング
リコール誘導体、プロピレングリコール誘導体及びブチ
レンングリコール誘導体からなる群から選ばれた少なく
とも1種である、前項(1)〜(4)のいずれか1項に
記載の漏水防止剤、(6)アルキレングリコール誘導体
が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル及びポリブチレングリコールからなる群から選ばれた
少なくとも1種である前項(1)〜(5)のいずれか1
項に記載の漏水防止剤、(7)高吸水性ポリマーのゲル
化剤が水中で2価以上の金属陽イオンを生じる化合物、
又は陽イオン交換機能を有する化合物である前項(1)
〜(6)のいずれか1項に記載の漏水防止剤、(8)水
を含有する前項(1)〜(7)のいずれか1項に記載の
漏水防止剤、(9)水に(b)成分を加え、(b)成分
を水に溶解させた後、(a)成分と(c)成分を加える
ことを特徴とする前項(8)記載の漏水防止剤の製造方
法、(10)コンクリート構造物に漏水防止剤注入口を
設けて前項(1)〜(8)のいずれか1項に記載の漏水
防止剤を注入することを特徴とする漏水防止方法に関す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の漏水防止剤が含有する高吸水性ポリマー
((a)成分)は他の成分と共に、粒子状態で漏水浸入
個所へ入り込んだ後、吸水、膨潤し、穴、又はひび割れ
もしくは間隙などの漏水浸入箇所を閉塞する働きがあ
る。本発明において用いる高吸水性ポリマーは、短時間
で吸水、膨潤し、最大では自己の重量の数百倍程度まで
膨潤するような物質が用いられ、架橋型であっても非架
橋型であってもかまわない。又、架橋型と非架橋型を混
合して用いても良い。使用しうる高吸水性ポリマーの具
体例としてはポリアクリル酸アルカリ金属塩、(メタ)
アクリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体
((メタ)アクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体ケン
化物)、ポリ(メタ)アクリロニトリル系重合体ケン化
物、ヒドロキシエチルメタクリレートポリマー又はポリ
(メタ)アクリルアミド等のポリ(メタ)アクリル酸誘
導体、カルボキシメチルセルロースアルカリ金属塩等の
セルロース誘導体、ポリアクリルアミド並びにアルギン
酸ナトリウム塩又はアルギン酸プロピレングリコールエ
ステルのアルギン酸誘導体、澱粉グリコール酸ナトリウ
ム塩、澱粉リン酸エステルナトリウム塩又は澱粉−アク
リル酸塩グラフト共重合体等のデンプン誘導体、N−ビ
ニルアセトアミド重合体等のポリ−N−ビニルアセトア
ミド誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマ
ール、ポリビニルアセタール等のポリビニルアルコール
誘導体等があげられる。これら高吸水性ポリマーのうち
ポリ(メタ)アクリル酸誘導体又はセルロース誘導体が
好ましく、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム又はカル
ボキシメチルセルロース(アルカリ金属塩)が特に好ま
しい。高吸水性ポリマーの配合量は分散媒((b)成
分)100重量部に対して通常0.1〜35重量部、好
ましくは0.4〜10重量部である。
【0006】本発明の漏水防止剤が含有する分散媒
((b)成分)は炭素数2以上の繰り返し単位を有する
アルキレングリコール誘導体であり、高吸水性ポリマー
の膨潤を防ぎ、漏水防止剤の粘度を低くする役割と漏水
防止剤が漏水経路を移動する際の摩擦抵抗を減少させる
働きがある。即ち、未膨潤の状態で高吸水性ポリマーを
漏水経路に充填させる役割を持つ。この結果、降水等に
より漏水個所に浸入した水分により高吸水性ポリマーが
膨潤し、漏水個所を閉塞せしめて充分な漏水効果を発揮
する。
【0007】炭素数2以上の繰り返し単位を有するアル
キレングリコール誘導体の分子量は特に限定されない
が、分子量1000以上の界面活性効果がないものが好
ましい。用いうるアルキレングリコール誘導体の具体例
としてはポリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、高級アルコールエチレンオキサイド付加
物、アルファフェノールエチレンオキサイド付加物、脂
肪酸エチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸
エステルエチレンオキサイド付加物、高級アルコールア
ミンエチレンオキサイド付加物、油脂のエチレンオキサ
イド付加物又はポリプロピレングリコールエチレンオキ
サイド付加物などのエチレングリコール誘導体並びにポ
リプロピレングリコール又はポリプロピレングリコール
ポリエチレングリコールブロック重合物などのプロピレ
ングリコール誘導体、並びにポリブチレングリコール等
のブチレングリコール誘導体等があげられ、中でもポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポ
リブチレングリコールが好ましい。尚、これらは単独
で、又は2種以上を混合して用いても良い。
【0008】高級水性ポリマーのゲル化剤((c)成
分)は、水中で高級水性ポリマーと化学的もしくは物理
的に結合して、該高級水性ポリマーをゲル化するもので
あれば特に制限はないが、通常水中で2価以上の金属陽
イオンを生じる化合物が好ましい。該ゲル化剤となりう
るか否かは、高級水性ポリマーを水に溶解させ、その化
合物を加え、溶液の粘度が上昇するかどうかで容易に判
別することができる。具体例としては、ゲル化能を有す
る程度に金属イオンを水中で生じる珪酸多価金属塩、水
溶性アルカリ土類金属塩、明礬、水溶性アルミニウム
塩、水溶性鉄塩、水溶性マンガン塩、水溶性亜鉛塩また
はアルカリ土類金属酸化物等があげられる。該珪酸多価
金属塩としては珪酸のアルミニウム塩、珪酸のカルシウ
ム塩等であり、ベントナイト、モンモリロナイトまたは
スメクタイト等の珪酸塩のCa型のもの(珪酸塩鉱物)
が挙げられる。尚、本発明においてベントナイト、モン
モリロナイトまたはスメクタイト等のCa型とはカルシ
ウム含有量の比較的多いものを意味し、これらの珪酸塩
中のカルシウム含量をCaOに換算した場合、ベントナ
イト、モンモリロナイトまたはスメクタイト等の総重量
に対する重量割合で、1〜2%程度もしくはそれ以上の
ものが好ましい。水溶性アルカリ土類金属塩としては、
炭素数1〜3の有機酸のアルカリ土類金属塩または無機
酸のアルカリ土類金属塩等が挙げられ、具体的には、酢
酸カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸
マグネシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、
硫酸マグネシウム等であり、明礬としてはアルミニウム
カリウム明礬、鉄明礬等があげられ、水溶性アルミニウ
ム塩としては、乳酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、
塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウ
ム等であり、水溶性鉄塩としては酢酸鉄、塩化鉄、硫酸
鉄、硝酸鉄等であり、水溶性マンガン塩としては酢酸マ
ンガン、塩化マンガン、硫酸マンガン等であり、水溶性
亜鉛塩としては酢酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜
鉛であり、アルカリ土類金属酸化物としては酸化マグネ
シウム、酸化カルシウム等である。好ましいものとして
はベントナイト、モンモリロナイト、スメクタイト、酢
酸マグネシウム、酢酸カルシウム、乳酸アルミニウム、
酢酸アルミニウム、硫酸アルミニウムがあげられる。
【0009】これらゲル化剤により生じたゲルは水に不
溶性のため、穴、又はひび割れもしくは間隙などの漏水
浸入箇所を閉塞したものは再び水に溶解して流失するこ
とが無くなる。本発明の漏水防止剤では、アルキレング
リコール誘導体により、高吸水性ポリマーの膨潤とゲル
化反応が抑制されている。ところが漏水個所に到達後、
雨水等の漏水により高吸水性ポリマーの膨潤が始まると
ゲル化剤との反応により水に不溶性のゲルが形成され
る。即ち、漏水個所に充分な量の高吸水性ポリマーを充
填した後、高吸水性ポリマーの膨潤とゲル化により漏水
個所を閉塞することが可能になる。
【0010】高吸水性ポリマーのゲル化剤の配合量は、
アルキレングリコール誘導体((b)成分)100重量
部に対して通常0.1〜30重量部であるが、そのゲル
化能力は個々の物質により異なるが、珪酸塩鉱物以外は
高吸水性ポリマーの重量以下であることが好ましい。
【0011】本発明の漏水防止剤は炭素数2以上の繰り
返し単位を有するアルキレングリコール誘導体を分散媒
として、高吸水性ポリマーを攪拌しながら加え、高吸水
性ポリマーを分散させ、さらに高吸水性ポリマーゲル化
剤を攪拌しながら加え、高吸水性ポリマーゲル化剤を分
散させて得られる。尚、アルキレングリコール誘導体
が、粘調な液体、又はワックス状等の固体である場合
は、水を加えて粘度を調整することが出来る。この場
合、各成分の混合順序は水を攪拌しながら、これにアル
キレングリコール誘導体を加え、アルキレングリコール
誘導体を溶解させたあと、高吸水性ポリマーと高吸水性
ポリマーゲル化剤を攪拌しながら加えて行う。このと
き、水の配合割合は得られる漏水防止剤の粘度が300
0cP以下になるようにするのが好ましい。上記以外の
順序で製造した場合は、高吸水性ポリマーの膨潤や溶解
が起こり、極めて粘調な液体となる場合があり好ましく
ない。
【0012】本発明の漏水防止剤の使用方法としては漏
水浸入口に見当がつくところではその浸入口付近に散
布、又は注入口を設けて注入すればよい。漏水浸入個所
が不明な場合は漏水のする屋根、床または壁に全面に均
一に散布、又は注入口を設けて注入すればよい。その
際、屋根、床または壁を全面的に塗る必要は全くない。
【0013】本発明の漏水防止剤において必要とあらば
水不溶性の粉状物、繊維状物または鱗片状物を混合して
も良い。水不溶性の粉状物、繊維状物または鱗片状物は
有機物粉体、無機物粉体、有機物繊維、無機物繊維何れ
でも良く、粉状物の場合粒径0.1ミクロン〜1mmに
幅広くかつ均等に分布しているものが好ましい。また、
繊維状物の場合繊維長1ミクロン〜2mm程度である。
鱗片状物の場合直径0.5mm〜3mm程度が好まし
い。具体例としては、ロジン粉末、樹脂粒子、粘土、木
粉、パルプ繊維、繊維状酸化亜鉛、バーミキュライト、
パーライト、雲母等があげられる。これらは単独若しく
は2種以上を混合して使用することができる。2種以上
を混合して使用する場合、粒度分布が広くなる組合せが
好ましい。水不溶性粉状物、繊維状物または鱗片状物の
配合量は、アルキレングリコール誘導体100重量部に
対して通常1〜20重量部である。
【0014】本発明の漏水防止剤を適用するのに好まし
い屋根は鉄筋コンクリート造陸屋根であり、これは通常
コンクリート目地防水と、アスファルト防水、シート防
水、塗膜防水等のメンブレン防水を組み合わせてある
が、防水層の上から散布すれば良い。本発明の漏水防止
剤を適用するのに好ましい床はコンクリート打ち放し素
地であるが、その上にモルタル、塗料、シート等があっ
ても構わず、その上から散布すれば良い。本発明の漏水
防止剤を適用するのに好ましい壁はセメントモルタル、
アクリルリシン吹き付け、タイル貼り、煉瓦、コンクリ
ート素地等である。
【0015】
【実施例】次に本発明を実施例によって更に詳細に説明
する。
【0016】 実施例1 (1)ポリエチレングリコール 100g (試薬 関東化学株式会社製 分子量7400〜9000) (2)水 100g (3)ベントナイト 25g (商品名ベンクレイ 水澤化学工業(株)製) (4)ポリアクリル酸ナトリウム 2.5g (商品名パナカヤク−CP 日本化薬株式会社製) (2)の水に(1)のポリエチレングリコールを少量ず
つ撹拌しながら加え、溶解させた。この溶液を更に撹拌
しながら(4)の高吸水性ポリマーを少量ずつ撹拌しな
がら加え、分散させ、さらに、(3)の高吸水性ポリマ
ーゲル化剤を加え、本発明の漏水防止剤を得た。この漏
水防止剤をB型粘度計(東京計器(株)製)を用いて2
5℃で測定したところ、粘度は1540cPであった。
【0017】一方(2)の水に(4)の高吸水性ポリマ
ーを加え、(1)のポリエチレングリコールを加え、さ
らに(3)の高吸水性ポリマーゲル化剤を加えた場合
は、粘度が著しく高く、B型粘度計(東京計器(株)
製)での粘度の測定は出来なかった。
【0018】又、(2)の水に(3)の高吸水性ポリマ
ーゲル化剤を加え、(4)の高吸水性ポリマーを加え、
さらに(1)のポリエチレングリコールを加えた場合も
粘度が著しく高く、B型粘度計(東京計器(株)製)で
の粘度の測定は出来なかった。
【0019】別に市販の砂配合済みセメント(商品名:
家庭セメント、東京サンホーム株式会社製)1.0Kg
を用意し、これに水200gを加えてよく混練した後、
型枠に入れて図1の形状物として固化させた。このコン
クリート容器を二つに割った後(図2)再び合わせて針
金で補強し、図3の状態にして容器に水を注いだが、水
は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器に本発明の漏
水防止剤を満杯になるまで注ぎ、30分間放置した後、
容器から本発明の漏水防止剤を取り出してから水を満杯
になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出ることはな
かった。水を張った状態で3日間放置したが、合わせ目
から水が漏れ出ることはなかった。また、本発明の漏水
防止剤で処理した容器から水を空け、60℃で3日間乾
燥した。再び容器に満杯になるまで水を張ったが、水が
合わせ目から漏れ出ることはなかった。
【0020】 実施例2 (1)ポリエチレングリコール 100g (試薬 関東化学株式会社製 分子量7400〜9000) (2)水 100g (3)乳酸アルミニウム 8g (試薬 関東化学株式会社製) (4)ポリアクリル酸ナトリウム 2.5g (商品名パナカヤク−CP 日本化薬株式会社製) (2)の水に(1)のポリエチレングリコールを少量ず
つ撹拌しながら加え、溶解させた。この溶液を更に撹拌
しながら(4)の高吸水性ポリマーを少量ずつ撹拌しな
がら加え、分散させ、さらに(3)の高吸水性ポリマー
ゲル化剤を加え溶解させて本発明の漏水防止剤を得た。
この漏水防止剤をB型粘度計(東京計器(株)製)を用
いて25℃で測定したところ、粘度は1350cPであ
った。
【0021】一方(2)の水に(4)の高吸水性ポリマ
ーを加え、(1)のポリエチレングリコールを加え、さ
らに(3)の高吸水性ポリマーゲル化剤を加えた場合
は、粘度が著しく高く、B型粘度計(東京計器(株)
製)での粘度の測定は出来なかった。
【0022】又、(2)の水に(3)の高吸水性ポリマ
ーゲル化剤を加え、(4)の高吸水性ポリマーを加え、
さらに(1)のポリエチレングリコールを加えた場合も
粘度が著しく高く、B型粘度計(東京計器(株)製)で
の粘度の測定は出来なかった。
【0023】別に市販の砂配合済みセメント(商品名:
家庭セメント、東京サンホーム株式会社製)1.0Kg
を用意し、これに水200gを加えてよく混練した後、
型枠に入れて図1の形状物として固化させた。このコン
クリート容器を二つに割った後(図2)再び合わせて針
金で補強し、図3の状態にして容器に水を注いだが、水
は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器に本発明の漏
水防止剤を満杯になるまで注ぎ、30分間放置した後、
容器から本発明の漏水防止剤を取り出してから水を満杯
になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ出ることはな
かった。水を張った状態で3日間放置したが、合わせ目
から水が漏れ出ることはなかった。また、本発明の漏水
防止剤で処理した容器から水を空け、60℃で3日間乾
燥した。再び容器に満杯になるまで水を張ったが、水が
合わせ目から漏れ出ることはなかった。
【0024】
【発明の効果】本発明の漏水防止剤はモルタル又はコン
クリート製品中に適用することにより、それらに生じた
ひび割れを通して浸入してくる水を利用して、ひび割れ
部が速やかに漏水防止剤により充填されるため、浸入水
の内部への浸入を防ぐ事が出来、また寒冷地においても
凍結することない。従ってモルタル及びコンクリート製
品の劣化を防ぐために極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート製容器
【図2】図1のコンクリート製容器を2分割したもの
【図3】図2の容器を合わせて復元したもの
【符号の説明】
1;コンクリート製容器 2;合わせ目 3;針金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02D 31/02 E02D 31/02 E04B 1/682 E04B 1/68 L Fターム(参考) 2E001 DA01 EA01 FA03 FA11 FA16 GA07 GA10 HD11 HF02 JC03 JD11 4G065 AA01 AB05X AB05Y AB35X AB38X BA15 BB06 CA02 DA03 EA01 EA04 FA03 4H017 AA04 AA31 AB01 AC06 AC19 AD06 AE03 4J002 AB032 AB042 AB052 BE022 BE062 BG012 BG102 BG132 BN012 CH021 CM012 DD066 DE086 DE106 DF036 DG046 DJ006 DJ036 EG036 EG046 FD206 GL00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)高吸水性ポリマーを(b)炭素数2
    以上の繰り返し単位を有するアルキレングリコール誘導
    体を必須成分とする分散媒に分散させた分散体及び
    (c)高吸水性ポリマーのゲル化剤を含有する漏水防止
    剤。
  2. 【請求項2】(b)成分100重量部に対して、(a)
    が0.1〜35重量部及び(c)が0.1〜30重量部
    となる割合で各成分を混合した請求項1に記載の漏水防
    止剤。
  3. 【請求項3】粘度が3000cP以下である請求項1又
    は2に記載の漏水防止剤。
  4. 【請求項4】高吸水性ポリマーがポリ(メタ)アクリル
    酸誘導体、アルギン酸誘導体、デンプン誘導体、ポリ−
    N−ビニルアセトアミド誘導体、ポリビニルアルコール
    誘導体及びセルロース誘導体からなる群から選ばれた少
    なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の漏水防止剤。
  5. 【請求項5】アルキレングリコール誘導体がエチレング
    リコール誘導体、プロピレングリコール誘導体及びブチ
    レンングリコール誘導体からなる群から選ばれた少なく
    とも1種である請求項1〜4のいずれか1項に記載の漏
    水防止剤。
  6. 【請求項6】アルキレングリコール誘導体が、ポリエチ
    レングリコール、ポリプロピレングリコール及びポリブ
    チレングリコールからなる群から選ばれた少なくとも1
    種である請求項1〜5のいずれか1項に記載の漏水防止
    剤。
  7. 【請求項7】高吸水性ポリマーのゲル化剤が水中で2価
    以上の金属陽イオンを生じる化合物、又は陽イオン交換
    機能を有する化合物である請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の漏水防止剤。
  8. 【請求項8】水を含有する請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の漏水防止剤。
  9. 【請求項9】水に(b)成分を加え、(b)成分を水に
    溶解させた後、(a)成分と(c)成分を加えることを
    特徴とする請求項8記載の漏水防止剤の製造方法。
  10. 【請求項10】コンクリート構造物に漏水防止剤注入口
    を設けて請求項1〜8のいずれか1項に記載の漏水防止
    剤を注入することを特徴とする漏水防止方法。
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JP2010090689A (ja) * 2009-07-10 2010-04-22 Hokuriku Regional Agricultural Administration Office Maff 水路の漏水測定方法

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