JP2004091728A - アスファルト系防水用組成物及びアスファルト防水工法 - Google Patents

アスファルト系防水用組成物及びアスファルト防水工法 Download PDF

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Yoshinori Matsuda
松田 芳範
Toru Hasegawa
長谷川 徹
Fumio Nakayama
中山 文雄
Fumio Horiuchi
堀内 文男
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East Japan Railway Co
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Abstract

【課題】伸び性や強度に優れ、基材との接着性や耐久性が高く、外観において優れた防水塗膜を形成することができ、作業性に優れたアスファルト系防水用組成物及びアスファルト防水工法を提供すること。
【解決手段】イオン変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と、上記イオン変性ポリマーと逆イオンの水系ポリマーから成る硬化剤と、から構成されるアスファルト系防水用組成物を製造した。このアスファルト乳剤100重量部に、硬化剤6重量部を加えて混合し、建築物の床上に2Kg/mの割合で塗布し、防水塗膜を形成した。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、鉄道の床版や土木建築に用いられるアスファルト系防水用組成物及びアスファルト防水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鉄道の床版や土木建築に用いる防水工法として、アスファルト系防水用組成物を用いたアスファルト防水工法が用いられている。
このアスファルト系防水用組成物としては、加熱溶融して用いるアスファルト系によるものや、常温で用いるゴムアスファルト系乳剤によるもの等がある。
【0003】
アスファルト防水工法では、これらのアスファルト系防水用組成物のアスファルト乃至はゴムアスファルト乳剤を基体上に塗布し、防水塗膜を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、アスファルトを加熱溶融して用いるアスファルト防水工法では、施工時アスファルトの温度低下によって、下地への接着が不充分となったり、アスファルトのはけによる均しが不可能となったり、アスファルトが過熱により物性が低下したり、アスファルトを溶融させるために施工現場で火を使うことによりアスファルト溶融釜に火が入って火傷したり、火災の危険が常につきまとうといった問題があった。
【0005】
また、常温で用いるゴムアスファルト系乳剤によるアスファルト防水工法では、水分の蒸発による自然乾燥を待たないと硬化しないといったことや、その乾燥が外気温や湿度による影響を強く受けることから現場工程管理が非常に難しいといったことがあった。
【0006】
これらのことからゴムアスファルト系乳剤の濃度を超高濃度(全固形分80%以上)なものにして、その解決を図ろうとしたものがあるが、しかし、これといえども塗膜表面に一旦膜張りが起きると、塗膜内部の水分の蒸発が思ったように進まないといった問題があった。
【0007】
それで、更にこのようなことを解決するためにポリウレタン系の硬化促進剤を用いたものも検討されているが、硬化までの時間が短過ぎて作業性が悪いといったことや、防水塗膜が発泡してしまうことにより基材との接触面積が減少し、密着力が低下してしまうという問題があった。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、硬化性や伸び性や強度に優れ、基材との接着性や耐久性が高く、外観において優れた防水塗膜を形成することができ、作業性に優れたアスファルト系防水用組成物及びアスファルト防水工法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1の発明は、
カチオン系の浸透用、セメント混合用又は土壌混合用アスファルト乳剤と、硬化剤と、から成るアスファルト系防水用組成物であって、前記アスファルト乳剤は、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有し、前記硬化剤は、アニオン性又は両性水系ポリマーから成ることを特徴とするアスファルト系防水用組成物を要旨とする。
【0010】
本発明のアスファルト系防水用組成物は、使用時に、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合し、基体(例えば、鉄道の床版、建築物の床、外壁、屋上等)上に塗布する2剤式の防水用組成物であり、以下の▲1▼〜▲6▼の効果を有する。
【0011】
▲1▼本発明のアスファルト系防水用組成物を用いて基体上に形成した防水塗膜は、水系ポリマーから成る硬化剤を用いることにより、伸び性や強度が高いので、例えば、基材が伸縮したり、基材に割れ目が生じた場合でも、防水塗膜が破断することがなく、防水性が低下しない。
【0012】
▲2▼本発明のアスファルト系防水用組成物を用いて形成した防水塗膜は、基材との接着性が高いので、基材から剥がれてしまうことがないとともに、防水塗膜自体の耐久性が高いので、防水塗膜が劣化しにくい。そのため、このアスファルト系防水用組成物を用いて形成した防水塗膜は優れた防水性を長く維持することができる。
【0013】
▲3▼本発明のアスファルト系防水用組成物では、アスファルト乳剤に対し、混合する硬化剤の量が少なくてもよいので、経済性に優れている。
▲4▼本発明のアスファルト系防水用組成物では、使用時に、アスファルト乳剤と硬化剤とを混合してから硬化するまでの時間が適度な長さ(例えば、2〜5時間)であるので、充分な作業時間を確保することができるとともに、あまりに養生時間が長くなることがなく、作業性に優れている。
【0014】
また、混合から硬化に至るまでの間における組成物の粘度が、適度な範囲(例えば、0.5〜30Pa・s)であるので、作業性に優れている。
▲5▼本発明のアスファルト系防水用組成物では、硬化剤の主成分が有機高分子材料(水系ポリマー)であるので、同じく有機系材料から成る、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤との混合性が良い。また、硬化剤の剤型が液状であるので、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤との混合性が一層良い。そのため、使用時において、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを容易に混合することができ、作業性に優れている。
【0015】
▲6▼本発明のアスファルト系防水用組成物は、アスファルト乳剤の電荷と対極の電荷をもつ硬化剤との電荷の引き合いによる硬化促進機構に基づくものであるから、単にアスファルト乳剤が物理的水分の蒸発を待って硬化するのとは異なり、防水塗膜表面と内部間での硬化時間に大きな差がなく、しかも硬化に際し、外気温や温度の影響を殆ど受けることがないので、現場工程管理に優れている。
【0016】
尚、本発明のアスファルト系防水用組成物において、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合した際に、硬化が起こるのは、次の作用によるものと考えられる。
つまり、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤において、アスファルト粒子は、カチオン性界面活性剤又は両性界面活性剤と結合し、正の電荷を有することで分散しており、一方、硬化剤においては水系ポリマー粒子は、アニオン性界面活性剤又は両性界面活性剤と結合し、負の電荷を有することで分散している。アスファルト乳剤と硬化剤とを混合すると、アスファルト粒子の正電荷と水系ポリマー粒子の負電荷とが打ち消し合い、アスファルト粒子及び水系ポリマー粒子が会合することにより、硬化が生じると考えられる。
【0017】
また、本発明のアスファルト系防水用組成物を用いて形成された防水塗膜と基体との密着性が高い理由としては、以下が考えられる。
つまり、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合した際に、水系ポリマーは、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と網目状に会合を起こすため、硬化に伴い排出される水は、一旦この網目に取り込まれてから、徐々に外部に排出される。このため、硬化剤として、低分子有機酸や無機塩を用いた場合のように、硬化時に一気に水が排出され、その水が防水塗膜と基体との間に入り、防水塗膜と基体との接着性を低下させてしまうようなことがない。
【0018】
・前記水系ポリマーとしては、例えば、平均粒子径0.2〜1μmの範囲にあるものが、硬化会合機能が発揮され易い点で好ましい。
・前記カチオン性又は両性変性ポリマー用のカチオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪族アミン、芳香族アミン、複素環アミン、及びそれらの第4級アンモニウム塩の中から選択される1種以上が挙げられる。
【0019】
これらのカチオン性界面活性剤を用いることにより、アスファルト乳剤におけるアスファルト粒子の良好な分散性と、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合した際の適度な硬化速度とを得ることができる。
【0020】
・前記カチオン性又は両性変性ポリマー用の両性界面活性剤としては、例えば、ベタイン型両性界面活性剤及びアミノ有機酸塩型両性界面活性剤の中から選ばれる1種以上が挙げられる。
これらの両性界面活性剤を用いることにより、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤におけるアスファルト粒子の良好な分散性、又は硬化剤における水系ポリマー粒子の良好な分散性と、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合した場合の適度な硬化速度とを得ることができる。
【0021】
・前記水系ポリマー用のアニオン性界面活性剤としては、例えば、カルボン酸、スルホン酸、硫酸エステル、及びそれらの塩の中から選ばれる1種以上が挙げられる。
これらのアニオン性界面活性剤を用いることにより、硬化剤における水系ポリマー粒子の良好な分散性と、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合した場合の適度な硬化速度とを得ることができる。
【0022】
・前記アスファルト乳剤において、カチオン性又は両性変性ポリマーに用いる界面活性剤の含有量は、0.2〜0.5重量%が好ましい。0.2重量%以下では、イオン電荷が弱いという問題がある。また、0.5重量%以上では、界面活性剤の使用量が多くて不経済であるといった問題がある。
【0023】
・前記カチオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤の粘度は、0.5〜30Pa・sが好ましい。0.5Pa・s以下では、必要な硬化剤の量が多くなり、経済的でない。また、30Pa・s以上では、硬化剤との混合や、基体上への塗布において、作業性が低下してしまう。
【0024】
このアスファルト乳剤は、例えば、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール等の増粘剤を添加して、粘度を調整することができる。
・前記アスファルト乳剤に用いるアスファルトとしては、例えば、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、セミブローンアスファルト、プロパン脱瀝アスファルト、天然ゴムアスファルト(例えば、レーキアスファルト)等が挙げられる。
【0025】
・前記カチオン性又は両性変性ポリマーは、例えば、アニオン性又はノニオン性ポリマーに対し、アルキルアミンにポリオキシエチレンを結合させた陽イオン界面活性剤、ベタイン型又はイミダゾリン型界面活性剤、及びリグニン誘導体の水溶性塩の中のいずれかを添加した後、塩酸等の酸を加えて変性させることにより製造することができる。
【0026】
・前記アスファルト乳剤への、前記カチオン性又は両性変性ポリマーの添加量は、10〜20重量%が好ましい。
(2)請求項2の発明は、
アニオン系の浸透用、セメント混合用又は土壌混合用アスファルト乳剤と、硬化剤と、から成るアスファルト系防水用組成物であって、前記アスファルト乳剤は、アニオン性又は両性変性ポリマーを含有し、前記硬化剤は、カチオン性又は両性水系ポリマーから成ることを特徴とするアスファルト系防水用組成物を要旨とする。
【0027】
本発明のアスファルト系防水用組成物は、使用時に、アニオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合し、基体(例えば、鉄道の床版、建築物の床、外壁、屋上等)上に塗布する2剤式の防水用組成物であり、前記請求項1のアスファルト系防水用組成物と同様に、以下の効果を奏する。
【0028】
▲1▼本発明のアスファルト系防水用組成物を用いて形成される防水塗膜は、水系ポリマーから成る硬化剤を用いているので、高い伸び率と引張り強度とを有する。そのため、防水塗膜の防水性が高い。また、防水塗膜と基材との接着性が高く、防水塗膜の耐久性が高いので、防水性を長期間維持することができる。
【0029】
▲2▼本発明のアスファルト系防水用組成物では、アニオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤に対し、混合する硬化剤の量が少なくてもよいので、経済性に優れている。
▲3▼本発明のアスファルト系防水用組成物では、アニオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合してから硬化するまでの時間が適度であるので、充分な作業時間を確保することができるとともに、あまりに養生時間が長くなることがなく、作業性に優れている。
【0030】
▲4▼本発明のアスファルト系防水用組成物では、アニオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤との混合性が良く、また、施工時において、アスファルト系防水用組成物を攪拌する必要が無いため、作業性に優れている。
【0031】
▲5▼本発明のアスファルト系防水用組成物は、アスファルト乳剤の電荷と対極の電荷をもつ硬化剤との電荷の引き合いによる硬化促進機構に基づくものであるから、単にアスファルト乳剤が物理的水分の蒸発を待って硬化するのとは異なり、防水塗膜表面と内部間での硬化時間に大きな差がなく、しかも硬化に際し、外気温や湿度の影響を殆ど受けることがないので、現場工程管理に優れている。
【0032】
尚、本発明のアスファルト系防水用組成物において、アスファルト乳剤と硬化剤とを混合した際に、硬化が起こるのは、次の作用によるものと考えられる。
つまり、アニオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤において、アスファルト粒子は、アニオン性界面活性剤又は両性界面活性剤と結合し、負の電荷を有することで分散しており、一方、硬化剤においては、水系ポリマー粒子は、カチオン性界面活性剤又は両性界面活性剤と結合し、正の電荷を有することで分散している。アスファルト乳剤と硬化剤とを混合すると、アスファルト粒子の負電荷と水系ポリマー粒子の正電荷とが打ち消し合い、アスファルト粒子及び水系ポリマー粒子が会合することにより、硬化が生じると考えられる。
【0033】
・前記水系ポリマーとしては、平均粒径が0.2〜1μmの範囲にあるものが、硬化会合機能が発揮され易い点で好ましい。
・前記アニオン性界面活性剤としては、例えば、カルボン酸、スルホン酸、硫酸エステル、及びそれらの塩の中から選ばれる1種以上が挙げられる。
【0034】
これらのアニオン性界面活性剤を用いることにより、アスファルト乳剤におけるアスファルト粒子の良好な分散性と、アニオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合した場合の適度な硬化速度とを得ることができる。
【0035】
・前記両性界面活性剤としては、例えば、ベタイン型両性界面活性剤及びアミノ有機酸塩型両性界面活性剤の中から選ばれる1種以上が挙げられる。
これらの両性界面活性剤を用いることにより、アスファルト乳剤におけるアスファルト粒子の良好な分散性、又は硬化剤における水系ポリマー粒子の良好な分散性と、アニオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合した場合の適度な硬化速度とを得ることができる。
【0036】
・前記水系ポリマー用のカチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミンエチレンオキシド、脂肪族アミン、芳香族アミン、複素環アミン、及びそれらの第4級アンモニウム塩の中から選択される1種以上が挙げられる。
これらのカチオン性界面活性剤を用いることにより、硬化剤におけるアスファルト粒子の良好な分散性と、アニオン性又は両性変性ポリマーを含有するアスファルト乳剤と硬化剤とを混合した場合の適度な硬化速度とを得ることができる。
【0037】
・前記アスファルト乳剤において、アニオン性又は両性変性ポリマーに用いる界面活性剤の含有量は、0.2〜0.5重量%が好ましい。0.2重量%以下では、イオン電荷が弱いといった問題がある。また、0.5重量%以上では、界面活性剤の使用量が多く、不経済であるという問題がある。
【0038】
・前記硬化剤における界面活性剤(カチオン性界面活性剤又は両性界面活性剤)の含有量は、0.2〜0.5重量%が好ましい。0.2重量%以下では、イオンの電荷が弱いといった問題がある。また、0.5重量%以上では、界面活性剤の使用量が多く、不経済であるといった問題がある。
(3)請求項3の発明は、
前記カチオン性又は両性変性ポリマーは、酢酸ビニル、アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル、酢酸ビニル−アクリル酸エチル、酢酸ビニル−エチレンコーポリマー、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリレート、ブチルゴム、ポリエチレンの中から選択される1種以上を含むことを特徴とする前記請求項1に記載のアスファルト系防水用組成物を要旨とする。
【0039】
本発明は、カチオン性又は両性変性ポリマーを例示している。本発明のアスファルト系防水用組成物は、これらのカチオン性又は両性変性ポリマーを用いることにより、伸び性や強度において優れ、基体との密着性が高い防水塗膜を形成することができる。
【0040】
また、本発明のアスファルト系防水用組成物は、適度な硬化時間を有することと、分離沈降し易い成分を含まないことにより、作業性に優れている。
(4)請求項4の発明は、
前記アニオン性又は両性変性ポリマーは、酢酸ビニル、アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル、酢酸ビニル−アクリル酸エチル、酢酸ビニル−エチレンコーポリマー、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリレート、ブチルゴム、ポリエチレンの中から選択される1種以上を含むことを特徴とする前記請求項1に記載のアスファルト系防水用組成物を要旨とする。
【0041】
本発明は、アニオン性又は両性変性ポリマーを例示している。本発明のアスファルト系防水用組成物は、これらのアニオン性又は両性変性ポリマーを用いることにより、伸び性や強度において優れ、基体との密着性が高い防水塗膜を形成することができる。
【0042】
また、本発明のアスファルト系防水用組成物は、適度な硬化時間を有することと、分離沈降し易い成分を含まないことにより、作業性に優れている。
(5)請求項5の発明は、
前記水系ポリマーは、酢酸ビニル、アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル、酢酸ビニル−アクリル酸エチル、酢酸ビニル−エチレンコーポリマー、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリレート、ブチルゴム、ポリエチレンの中から選択される1種以上であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物を要旨とする。
【0043】
本発明は、水系ポリマーを例示している。本発明のアスファルト系防水用組成物は、これらの水系ポリマーを用いることにより、伸び性や強度において優れ、基体との密着性が高い防水塗膜を形成することができる。
また、本発明のアスファルト系防水用組成物は、適度な硬化時間を有することと、分離沈降し易い成分を含まないことにより、作業性に優れている。
(6)請求項6の発明は、
使用時において、前記アスファルト乳剤100重量部に対し、前記硬化剤を0.5〜12重量部加えることを特徴とする前記請求項1〜5のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物を要旨とする。
【0044】
本発明のアスファルト系防水用組成物では、アスファルト乳剤100重量部に対し混合する硬化剤が0.5重量部以上(更に好ましくは1重量部以上)であることにより、アスファルト乳剤と硬化剤との混合から硬化までに要する時間(例えば、造膜時間、指触硬化時間、全硬化時間)が長くなり過ぎることがないため、長時間の養生が必要なく、作業性に優れている。
【0045】
また、本発明のアスファルト系防水用組成物では、アスファルト乳剤100重量部に対し混合する硬化剤が12重量部以下(更に好ましくは10重量部以下)であることにより、アスファルト乳剤と硬化剤とを混合してから硬化するまでに、適度な時間があるので、充分な作業時間をとることができ、作業性に優れている。
(7)請求項7の発明は、
前記アスファルト乳剤における固型分の含有量が、50〜80重量%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物を要旨とする。
【0046】
本発明では、アスファルト乳剤におけるアスファルトの重量比が、50重量%以上であることにより、硬化剤の添加量が多くなり過ぎることがない。
また、本発明では、アスファルト乳剤におけるアスファルトの重量比が、80重量%以下であることにより、硬化剤の添加量が少なくて済む。
【0047】
・前記固型分としては、例えば、アスファルト、ゴム等が挙げられる。
(8)請求項8の発明は、
前記硬化剤における前記水系ポリマーの含有量が40〜70重量%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1〜7のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物を要旨とする。
【0048】
本発明では、硬化剤における水系ポリマーの含有量が40重量部以上であることにより、アスファルト乳剤と硬化剤とを混合してから硬化するまでの時間が長くなり過ぎることがない。
また、硬化剤における水系ポリマーの含有量が70重量部以下であることにより、アスファルト乳剤と硬化剤とを混合してから硬化するまでに、充分な作業時間を確保することができる。
(9)請求項9の発明は、
前記請求項1〜8のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物を用いたアスファルト防水工法であって、前記アスファルト乳剤と前記硬化剤とを混合して塗布組成物を生成する塗布組成物生成工程と、前記塗布組成物を塗布する塗布工程と、を有することを特徴とするアスファルト防水工法を要旨とする。
【0049】
本発明のアスファルト防水工法によれば、伸び性や強度が高く、防水性に優れた防水塗膜を形成することができる。
また、このアスファルト防水工法で形成される防水塗膜は、基材との接着性が高く、耐久性に優れているので、優れた防水性を長く維持することができる。
【0050】
また、このアスファルト防水工法では、塗布組成物生成工程においてアスファルト乳剤と硬化剤とを混合してから硬化するまでの時間が適度な長さであるため、塗布工程を実施するために充分な時間を確保できるとともに、養生時間が長くなり過ぎることがなく、作業性に優れている。
【0051】
その上、塗布組成物生成工程や塗布工程において、塗布組成物中の一部の成分が分離沈降してしまうことがないため、それらの工程において、塗布組成物を常時攪拌する不要がなく、作業性に優れている。
(10)請求項10の発明は、
前記塗布組成物生成工程において、前記アスファルト乳剤に対し、前記硬化剤を加えることを特徴とする前記請求項9に記載のアスファルト防水工法を要旨とする。
【0052】
本発明のアスファルト防水工法では、アスファルト乳剤に対し、硬化剤を加える方法で塗布組成物を調整するので、塗布組成物中における硬化剤の割合が必要以上に高くなることがない。そのため、混合直後に塗布組成物が硬化してしまうようなことがなく、作業性に優れている。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下に本発明のアスファルト系防水用組成物及びアスファルト防水工法の実施の形態の例(実施例)を説明する。
(実施例1)
a)次のようにして、アスファルト乳剤と硬化剤とから構成されるアスファルト系防水用組成物を製造した。
【0054】
i)アスファルト乳剤としては、サンデックスS−500J(商品名:尾花屋産業製)を用いた。このサンデックスS−500Jは、アニオン性スチレンブタジエンラバーラテックスを、アルキルアミンエチレンオキシド活性剤によりカチオン化したラバーラテックス(カチオン性変性ポリマー)と、土壌混合用カチオン性アスファルトエマルジョン(土壌混合用)とを混合した、ラテックス量10%のゴムアスファルト乳剤であり、20°Cにおける粘度が5.6Pa・sであり、PHが5.6であり、濃度が57.5重量%である。また、このサンデックスS−500Jは、アルキルアミンエチレンオキシドを0.2重量%含有している。
【0055】
ii)硬化剤は、アニオン性水系ポリマーであるスチレンブタジエンゴムラテックス(商品名:ローデックス、固型分:50重量%、pH10.5、BF粘度125mPa・s、比重0.98、製造元:日本合成ゴム)を用いた。
b)次に、上記a)で製造したアスファルト系防水用組成物を用い、以下の手順でアスファルト防水工法を実施した。
【0056】
▲1▼アスファルト乳剤100重量部に、硬化剤6重量部を加え、ハンドミキサを用いて混合し、塗布組成物を製造した(塗布組成物生成工程)。
▲2▼塗布組成物を、建築物の床上に2Kg/mの割合で塗布し、防水塗膜を形成した(塗布工程)。
【0057】
c)次に本実施例1のアスファルト系防水用組成物及びアスファルト防水工法の奏する効果を説明する。
▲1▼本実施例1のアスファルト防水工法により形成した防水塗膜は、伸び率が高く、また、引張り強度が高いので、基材である床版に伸縮やひび割れが生じても、防水塗膜もそれに応じて伸縮するので、防水塗膜が破断してしまうようなことがない。そのことにより、この防水塗膜は、高い防水性を有する。
【0058】
▲2▼本実施例1のアスファルト防水工法では、床版と防水塗膜との間の接着性が高いので、防水塗膜が剥がれてしまうようなことがない。また、防水塗膜自体の耐久性も高い。
そのことにより、本実施例1のアスファルト防水工法により形成した防水塗膜は、防水性を長期間維持することができる。
【0059】
▲3▼本実施例1のアスファルト防水工法では、アスファルト乳剤100重量部に対して、硬化剤の量は6重量部のみでよいので、経済性において優れている。
▲4▼本実施例1のアスファルト防水工法では、アスファルト乳剤と硬化剤とを混合してから硬化するまでに、充分な作業時間を確保することができるとともに、あまりに養生時間が長くなることがなく、作業性に優れている。
【0060】
また、混合から硬化に至るまでの間における組成物の粘度が、適度な範囲であるので、作業性に優れている。
▲5▼本実施例1のアスファルト防水工法では、硬化剤の主成分である水系ポリマーが、アスファルトと同じく有機系材料であり、また、硬化剤が液状であるので、アスァルト乳剤と硬化剤との混合性が良い。
【0061】
そのため、使用時に、アスファルト乳剤と硬化剤とを混合することが容易であり、作業性に優れている。
d)次に、本実施例1のアスファルト系防水用組成物の効果を確かめるために実施した試験について説明する。
【0062】
i)可使時間及び造膜時間の評価
前記b)▲1▼と同様に、アスファルト乳剤と硬化剤とを混合し、塗布組成物を調製した。この塗布組成物を、混合直後にスレート板上に塗布し、可使時間及び造膜時間を評価した。
【0063】
また、比較例として、アスファルト乳剤単独で塗布する(硬化剤を用いない)アスファルト系防水用組成物(比較例1)についても、同様に可使時間及び造膜時間を評価した。尚、比較例1におけるアスファルト乳剤は、本実施例1のアスファルト乳剤と同一である。可使時間及び造膜時間の測定結果を表1に示す。
【0064】
尚、表1における可使時間とは、アスファルト系防水用組成物が施工可能な流動性を有する粘度である時間を意味し、造膜時間とは、塗材を指先で触れても塗材が指先に付いてこなくなるまでの時間を意味する。また、試験は、室温(15°C)、湿度50%の下で実施した。
【0065】
【表1】
Figure 2004091728
【0066】
表1に示すように、本実施例1のアスファルト系防水用組成物は、可使時間4時間以下であり、造膜時間は4時間であった。
それに対し、比較例1のアスファルト系防水用組成物では、可使時間は、測定限度以上(∞)であり、造膜時間は8時間であった。
【0067】
この結果から、本実施例1で用いるアスファルト系防水用組成物は、塗布組成物の調製後、充分な作業時間(4時間程度)を確保できるとともに、養生時間が長く成りすぎることがなく、好適であることが分かった。
ii)塗布組成物の粘度の評価
実施例1のアスファルト系防水用組成物について、アスファルト乳剤と硬化剤とを前記b)▲1▼と同様に混合して塗布組成物を調製した。その塗布組成物の粘度を、混合直後、混合後30分後、1時間後、1.5時間後、4時間後に、それぞれ、BM型粘度型を用い、10°Cの下で測定した。また、比較例1のアスファルト系防水用組成物(つまりアスファルト乳剤単独)についても、上記と同様に粘度を測定した。結果を上記表1に示す。
【0068】
表1に示す様に、実施例1のアスファルト系防水用組成物では、混合直後の粘度は12.8Pa・sであり、その後徐々に上昇し、4時間後には、26Pa・sに達した。
比較例1のアスファルト系防水用組成物では、粘度は5.6Pa・sで一定であった。
【0069】
この結果から、実施例1のアスファルト防水工法では、混合から4時間後においても、塗布組成物の粘度は、塗布作業を行うことができる粘度であることが分かった。
iii)防水塗膜の防水性の評価
実施例1のアスファルト系防水用組成物について、アスファルト乳剤と硬化剤とを前記b)▲1▼と同様に混合してから、厚さ約2mm(ウエット)でシート状に塗布し、乾燥させることにより、防水塗膜を形成した。その防水塗膜上に水を張り、1時間経過後に水漏れの状態を見たが、水漏れは全くなかった。
【0070】
この結果から、本実施例1で用いるアスファルト系防水用組成物は、高い防止性を備えた防水塗膜を形成することが分かった。
iv)防水塗膜の伸び性及び引張り強度の評価。
▲1▼実施例1のアスファルト系防水用組成物を用い、前記iii)と同様にして、シート(防水塗膜)を作成した。
【0071】
また、比較例1のアスファルト系防水用組成物についても、同様にシートを作成した。
▲2▼前記▲1▼で作成したシートを用いて、引張強さ、破断時の伸び率、加熱処理後の引張り強さ比、及びアルカリ処理後における破断時の伸び率を測定した。
【0072】
尚、引張強さ、破断時の伸び率の測定条件は、それぞれ、JISA6021の方法に依った。
また、加熱処理後の引張り強さ比とは、70±2°Cで168時間加熱処理を施したシートの引張り強さを、未処理のシートの引張り強さに対する比として表した数値をいう。
【0073】
また、アルカリ処理後における破断時の伸び率とは、NaOHの0.1%水溶液中にCa(OH)を飽和させた溶液に、168時間浸積したシートについての、破断時における伸び率をいう。
測定結果を表2に示す。尚、表2には、各項目における建築用塗膜防水材基準値(JISA6021法)も併せて示した。
【0074】
【表2】
Figure 2004091728
【0075】
この表2に示す様に、実施例1のアスファルト系防水用組成物から作成したシートは、いずれの項目においても、建築用塗膜防水材基準値を上回る測定値を示した。
特に引張り伸び率と、アルカリ処理後における破断時の伸び率については、比較例1のシートと同等以上の特性を示した。
(実施例2〜7)
a)次の様にして、実施例2〜7のアスファルト系防水用組成物を製造した。
【0076】
▲1▼実施例2のアスファルト系防水用組成物は、前記実施例1のアスファルト系防水用組成物と同一のアスファルト乳剤及び硬化剤から構成される。ただし、使用時には、アスファルト乳剤100重量部に硬化剤を3重量部加えて用いるものである。
【0077】
▲2▼実施例3のアスファルト系防水用組成物は、前記実施例1のアスファルト系防水用組成物と同一のアスファルト乳剤及び硬化剤から構成される。ただし、使用時には、アスファルト乳剤100重量部に硬化剤を4重量部加えて用いるものである。
【0078】
▲3▼実施例4のアスファルト系防水用組成物は、前記実施例1のアスファルト系防水用組成物と同一のアスファルト乳剤及び硬化剤から構成される。ただし、使用時には、アスファルト乳剤100重量部に硬化剤を5重量部加えて用いるものである。
【0079】
▲4▼実施例5のアスファルト系防水用組成物は、前記実施例1のアスファルト系防水用組成物と同一のアスファルト乳剤及び硬化剤から構成される。ただし、使用時には、アスファルト乳剤100重量部に硬化剤を7重量部加えて用いるものである。
【0080】
▲5▼実施例6のアスファルト系防水用組成物は、前記実施例1のアスファルト系防水用組成物と同一のアスファルト乳剤(但し、粘度は0.52Pa・s、濃度は56%)及び硬化剤から構成される。ただし、使用時には、アスファルト乳剤100重量部に硬化剤を12重量部加えて用いるものである。
【0081】
▲6▼実施例7のアスファルト系防水用組成物は、前記実施例1のアスファルト系防水用組成物と同一のアスファルト乳剤及び硬化剤から構成される。ただし、使用時には、アスファルト乳剤100重量部に硬化剤を0.5重量部加えて用いるものである。
【0082】
b)次に、本実施例2〜7の奏する効果を説明する。
▲1▼本実施例2〜7のアスファルト系防水用組成物は、前記実施例1のアスファルト系防水用組成物と同様の効果を奏する。
▲2▼特に、実施例2〜5のアスファルト系防水用組成物は、アスファルト乳剤100重量部に加える硬化剤の量が1〜10重量%の範囲にあることにより、硬化時間の長さが適度な範囲にあり、作業性に優れている。
【0083】
▲3▼実施例2、実施例3、実施例4、及び実施例7のアスファルト系防水用組成物は、前記実施例1のアスファルト系防水用組成物に比べて、可使時間が一層長いので、作業性を一層長くとることができるという特徴を有する。
▲3▼実施例5や実施例6のアスファルト系防水用組成物は、前記実施例1のアスファルト系防水用組成物に比べて、造膜時間が一層短いので、塗布後の養生時間が一層短くて済むという特長を有する。
【0084】
c)次に、実施例2〜7のそれぞれのアスファルト系防水用組成物について、前記実施例1のc)と同様に、可使時間、造膜時間、及び粘度を測定した。結果を上記表1に示す。
この表1に示す様に、実施例2〜7のアスファルト系防水用組成物は、30分程度〜4時間の可使時間と、2時間半〜5時間の造膜時間を有する。従って、実施例2〜7のアスファルト系防水用組成物は、充分な作業時間を確保することができるとともに、あまりに養生時間が長くなることがなく、作業性に優れている。
【0085】
また、硬化剤の添加量が多くなるほど、塗布組成物の粘度が高くなり、可使時間や造膜時間が短くなる。従って、硬化剤の添加量を多くするほど、養生時間を短縮することができ、逆に、硬化剤の添加量を少なくするほど、硬化を遅らせ、長い作業時間を確保することができる。
【0086】
尚、本発明は上記の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
・例えば、アスファルト乳剤がアニオン性変性ポリマーを含有し、硬化剤がカチオン性水系ポリマーである場合でも、前記実施例1〜7と同様の効果を奏する。

Claims (10)

  1. カチオン系の浸透用、セメント混合用又は土壌混合用アスファルト乳剤と、
    硬化剤と、から成るアスファルト系防水用組成物であって、
    前記アスファルト乳剤は、カチオン性又は両性変性ポリマーを含有し、
    前記硬化剤は、アニオン性又は両性の水系ポリマーから成ることを特徴とするアスファルト系防水用組成物。
  2. アニオン系の浸透用、セメント混合用又は土壌混合用アスファルト乳剤と、
    硬化剤と、から成るアスファルト系防水用組成物であって、
    前記アスファルト乳剤は、アニオン又は両性変性ポリマーを含有し、
    前記硬化剤は、カチオン性又は両性の水系ポリマーから成ることを特徴とするアスファルト系防水用組成物。
  3. 前記カチオン性又は両性変性ポリマーは、酢酸ビニル、アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル、酢酸ビニル−アクリル酸エチル、酢酸ビニル−エチレンコーポリマー、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリレート、ブチルゴム、ポリエチレンの中から選択される1種以上を含むことを特徴とする前記請求項1に記載のアスファルト系防水用組成物。
  4. 前記アニオン性又は両性変性ポリマーは、酢酸ビニル、アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル、酢酸ビニル−アクリル酸エチル、酢酸ビニル−エチレンコーポリマー、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリレート、ブチルゴム、ポリエチレンの中から選択される1種以上を含むことを特徴とする前記請求項2に記載のアスファルト系防水用組成物。
  5. 前記水系ポリマーは、酢酸ビニル、アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル、酢酸ビニル−アクリル酸エチル、酢酸ビニル−エチレンコーポリマー、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリレート、ブチルゴム、ポリエチレンの中から選択される1種以上であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物。
  6. 使用時において、前記アスファルト乳剤100重量部に対し、前記硬化剤を0.5〜12重量部加えることを特徴とする前記請求項1〜5のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物。
  7. 前記アスファルト乳剤における固型分の含有量が、50〜80重量%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物。
  8. 前記硬化剤における前記水系ポリマーの含有量が40〜70重量%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1〜7のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物。
  9. 前記請求項1〜8のいずれかに記載のアスファルト系防水用組成物を用いたアスファルト防水工法であって、
    前記アスファルト乳剤と前記硬化剤とを混合して塗布組成物を生成する塗布組成物生成工程と、
    前記塗布組成物を塗布する塗布工程と、
    を有することを特徴とするアスファルト防水工法。
  10. 前記塗布組成物生成工程において、前記アスファルト乳剤に対し、前記硬化剤を加えることを特徴とする前記請求項9に記載のアスファルト防水工法。
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