JP2002206085A - 漏水防止剤、それを用いた漏水防止材及び漏水防止方法 - Google Patents

漏水防止剤、それを用いた漏水防止材及び漏水防止方法

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JP2002206085A
JP2002206085A JP2001002484A JP2001002484A JP2002206085A JP 2002206085 A JP2002206085 A JP 2002206085A JP 2001002484 A JP2001002484 A JP 2001002484A JP 2001002484 A JP2001002484 A JP 2001002484A JP 2002206085 A JP2002206085 A JP 2002206085A
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Yuji Ito
裕二 伊藤
Takashi Seto
隆 勢藤
Shigeru Mogi
繁 茂木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡便で、施工の手間がかからず、建
造物の外観を損なうことなく、漏水個所の閉塞能力に優
れた漏水防止剤の開発を目的とする。 【解決手段】本発明の漏水防止剤は、(a)高吸水性ポ
リマーと吸水性天然高分子、(b)炭素数2以上の繰り
返し単位を有するアルキレングリコール誘導体を必須成
分とし、任意成分として(a)成分のゲル化剤及び/又
は保存安定剤を含有する。本発明の漏水防止剤は、これ
を海綿状物、紐、縄、フィルム、シート、布、不織布又
は紙等に塗布又は含浸させて使用することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な止水性能を
有する漏水防止剤及びその応用に関し、より詳しくは漏
水の原因となるひび割れ、又は穴に入り込み、その間隙
を埋めることにより漏水の浸入を阻止することが出来る
漏水防止剤、これを含有する漏水防止材及び、建造物の
屋根、床、あるいは壁面に該漏水防水剤を散布、又は注
入することによる漏水防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根、床又は壁面からの漏水を止めるに
は、その原因となる穴、又はひび割れもしくは間隙など
の漏水浸入箇所にシーリング剤を塗布、充填するか、あ
るいは漏水浸入個所不明の場合は、屋根の全面吹き替
え、防水シートの全面張り替え、壁面にあっては全面吹
き付け塗装、タイルの全面張り替え等をしなくてはなら
ない。多くの場合、漏水の浸入個所を特定することが甚
だ困難なため、シーリング材の塗布、充填だけの簡単な
補修では直らない事が多い。雨漏りに関しては、その補
償期間は5年〜10年と長期間にわたることが多く、補
償期間内にあっては建築業者が、又補償期限切れの建築
業者あるいは、ときには施主がそれぞれ多額の費用負担
を余儀なくされている。コンクリート建造物の場合、コ
ンクリート接合部はアスファルトや、ウレタンの防水目
地が使用されることが多い。しかし施工時に接合面が濡
れていたり、湿っていたりすると、アスファルトやウレ
タンのコンクリートへの密着性が無くなる為、防水目地
としての漏水阻止能力が失われることになる。その為、
これら防水目地の施工時は接合面を完全に乾燥させてか
ら、行わなければならなかった。また、接合面の乾燥が
一部不完全であるとそこが漏水の原因となっていた。こ
れに関し、特公平7−96672では高吸水性ポリマー
及び水不溶性粉状物等と水を混合した散布用雨漏り防止
剤が開示されており、漏水が生じた箇所に該散布用雨漏
り防止剤を散布し、水不溶性粉状物で漏水の原因となる
ひび割れを閉塞させる方法が開示されている。しかし、
このような漏水防止剤は漏水が海水である場合は、漏水
防止剤の粘度の調節が困難で不安定になることがあり、
ひび割れ等の漏水個所に充分浸入出来ないおそれがあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、施工の手間
がかからず、粘度の調節が容易で、経時安定性に優れた
漏水防止剤を開発することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記した様な
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に至っ
た。即ち本発明は、(1)(a)高吸水性ポリマーと吸
水性天然高分子が、(b)炭素数2以上の繰り返し単位
を有するアルキレングリコール誘導体を必須成分とする
分散媒中に、膨潤しない状態で分散していることを特徴
とする漏水防止剤、(2)(c)吸水性高分子のゲル化
剤を含有する上記(1)記載の漏水防止剤、(3)ゲル
化剤が水中で2価以上の金属陽イオンを生じる化合物ま
たは水中で陽イオン交換能を有する化合物である上記
(1)または(2)記載の漏水防止剤、(4)(d)保
存安定剤を含有する上記(1)又は(2)記載の漏水防
止剤、(5)高吸水性ポリマーがポリ(メタ)アクリル
酸誘導体、アルギン酸誘導体、デンプン誘導体、ポリ−
N−ビニルアセトアミド誘導体、ポリビニルアルコール
誘導体及びセルロース誘導体からなる群から選ばれた少
なくとも1種である上記(1)又は(2)記載の漏水防
止剤、(6)吸水性天然高分子がアルギン酸、アルギン
酸ナトリウム及びグアーガムからなる群から選ばれる少
なくとも一種である上記(1)〜(3)のいずれか1項
に記載の漏水防止剤、(7)アルキレングリコール誘導
体が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール及びポリブチレングリコールからなる群から選ばれ
た少なくとも1種である上記(1)〜(6)のいずれか
1項に記載の漏水防止剤、(8)水を含有する上記
(1)〜(7)のいずれか1項に記載の漏水防止剤、
(9)(b)成分の水溶液に、(a)成分を加え、分散
させることを特徴とする、上記(8)記載の漏水防止剤
の製造方法、(10)コンクリート構造物の漏水浸入口
付近に漏水防止剤注入口を設けて、上記(1)〜(9)
のいずれか1項に記載の漏水防止剤を注入することを特
徴とする漏水防止方法、(11)漏水防止剤注入口をひ
び割れを挟んで千鳥状に設ける上記(10)記載の漏水
防止方法、(12)上記(1)〜(8)のいずれか1項
に記載の漏水防止剤を紐、縄、フィルム、シート、布、
不織布及び紙からなる群から選ばれた少なくとも1種に
塗布するかまたは含浸せしめた漏水防止材、(13)上
記(12)記載の漏水防止材を漏水浸入経路に設置する
ことを特徴とする漏水防止方法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
尚、以下の説明において特に断りのない限り「部」は
「重量部」を意味する。本発明において用いる(a)成
分は他の成分と共に、粒子状態で漏水浸入個所へ入り込
んだ後、吸水、膨潤し、穴、又はひび割れもしくは間隙
などの漏水浸入箇所を閉塞する働きがある。このうち高
吸水性ポリマーは、短時間で吸水、膨潤し、最大では自
己の重量の数百倍程度まで膨潤する物質であり、架橋型
であっても非架橋型であってもかまわない。又、架橋型
と非架橋型を混合して用いても良い。使用しうる高吸水
性ポリマーの具体例としてはポリアクリル酸アルカリ金
属塩、(メタ)アクリル酸ナトリウム−ビニルアルコー
ル共重合体((メタ)アクリル酸メチル−酢酸ビニル共
重合体ケン化物)、ポリ(メタ)アクリロニトリル系重
合体ケン化物、ヒドロキシエチルメタクリレートポリマ
ー又はポリ(メタ)アクリルアミド等のポリ(メタ)ア
クリル酸誘導体、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースアルカリ金属塩等のセルロース誘導
体、ポリアクリルアミド並びにアルギン酸プロピレング
リコールエステル等のアルギン酸誘導体、澱粉グリコー
ル酸ナトリウム塩、澱粉リン酸エステルナトリウム塩又
は澱粉−アクリル酸塩グラフト共重合体等のデンプン誘
導体、N−ビニルアセトアミド重合体等のポリ−N−ビ
ニルアセトアミド誘導体、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルアセタール等のポリビニ
ルアルコール誘導体等の(半)合成高分子が挙げられ
る。尚、ここで「(メタ)アクリル」とはメタクリル又
はアクリルを意味する。これら高吸水性ポリマーのうち
ポリ(メタ)アクリル酸誘導体が好ましく、ポリ(メ
タ)アクリル酸ナトリウム及びヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースが特に好ましい。使用しうる吸水性天然高
分子の具体例としては、グアーガム、アルギン酸、アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、こんにゃく、
寒天、ふのり、ゼラチン、膠等が挙げられ、アルギン酸
ナトリウムが好ましい。このうち高吸水性ポリマーとし
てポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸又はヒド
ロキシプロピルメチルセルロースと吸水性天然高分子と
してアルギン酸、アルギン酸ナトリウム又はグアーガム
の組み合わせが特に好ましい。(a)成分中の高吸水性
ポリマーと吸水性天然高分子の混合割合は、高吸水性ポ
リマー100部に対して吸水性天然高分子が通常10〜
500部、好ましくは30〜200部となる割合であ
る。。これら高吸水性ポリマーと吸水性天然高分子は通
常の方法で混合して使用する。本発明の漏水防止剤にお
いて(a)成分の配合量は分散媒((b)成分)100
部に対して通常0.1〜35部、好ましくは0.4〜1
0部である。
【0006】本発明の漏水防止剤が含有する分散媒
((b)成分)は炭素数2以上の繰り返し単位を有する
アルキレングリコール誘導体であり、(a)成分の膨潤
を防ぎ、漏水防止剤の粘度を低くする役割と漏水防止剤
が漏水経路を移動する際の摩擦抵抗を減少させる働きが
ある。即ち、未膨潤の状態で(a)成分を漏水経路に充
填させる役割を持つ。この結果、降水等により漏水個所
に浸入した水分により(a)成分が膨潤し、漏水個所を
閉塞させて充分な漏水効果を発揮する。
【0007】炭素数2以上の繰り返し単位を有するアル
キレングリコール誘導体の分子量は特に限定されない
が、分子量1000以上の界面活性効果がないものが好
ましい。用いうるアルキレングリコール誘導体の具体例
としてはポリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、高級アルコールエチレンオキサイド付加
物、アルファフェノールエチレンオキサイド付加物、脂
肪酸エチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸
エステルエチレンオキサイド付加物、高級アルコールア
ミンエチレンオキサイド付加物、油脂のエチレンオキサ
イド付加物又はポリプロピレングリコールエチレンオキ
サイド付加物などのエチレングリコール誘導体並びにポ
リプロピレングリコール又はポリプロピレングリコール
ポリエチレングリコールブロック重合物などのプロピレ
ングリコール誘導体、並びにポリブチレングリコール等
のブチレングリコール誘導体等が挙げられ、中でもポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポ
リブチレングリコールが好ましい。尚、これらは単独
で、又は2種以上を混合して用いることができる。
【0008】本発明の漏水防止剤は炭素数2以上の繰り
返し単位を有するアルキレングリコール誘導体を分散媒
として、(a)成分を攪拌しながら加え、(a)成分を
アルキレングリコール誘導体中に分散させて得られる。
尚、アルキレングリコール誘導体が、粘調な液体、又は
ワックス状等の固体である場合は、水を加えて粘度を調
整する。この場合、各成分の混合は、水を攪拌しなが
ら、これにアルキレングリコール誘導体を加え、アルキ
レングリコール誘導体を溶解させたあと、(a)成分を
攪拌しながら加えて行う。このときの水の配合割合は得
られる漏水防止剤の粘度が3000cP以下になるよう
にするのが好ましい。上記以外の順序で製造した場合
は、(a)成分の膨潤や溶解が起こり、極めて粘調な液
体となる場合があり好ましくない。
【0009】次に(a)成分のゲル化剤((c)成分)
及び/又は保存安定剤((d)成分)を含有する本発明
の漏水防止剤につき説明する。(a)成分のゲル化剤
((c)成分)は、水中で(a)成分と化学的もしくは
物理的に結合して、該(a)成分をゲル化するものであ
れば特に制限はないが、通常水中で2価以上の金属陽イ
オンを生じる化合物または水中で陽イオン交換能を有す
る化合物が好ましい。該ゲル化剤となりうるか否かは、
(a)成分を水に溶解させ、その化合物を加え、溶液の
粘度が上昇するかどうかで容易に判別することができ
る。ゲル化剤の具体例としては、ゲル化能を有する程度
に金属イオンを水中で生じる珪酸多価金属塩、水溶性ア
ルカリ土類金属塩、明礬、水溶性アルミニウム塩、水溶
性鉄塩、水溶性マンガン塩、水溶性亜鉛塩またはアルカ
リ土類金属酸化物等が挙げられる。該珪酸多価金属塩と
しては珪酸のアルミニウム塩、珪酸のカルシウム塩等で
あり、ベントナイト、モンモリロナイトまたはスメクタ
イト等の珪酸塩のCa型のもの(珪酸塩鉱物)が挙げら
れる。尚、本発明においてベントナイト、モンモリロナ
イトまたはスメクタイト等のCa型とはカルシウム含有
量の比較的多いものを意味し、これらの珪酸塩中のカル
シウム含量をCaOに換算した場合、ベントナイト、モ
ンモリロナイトまたはスメクタイト等の総重量に対する
重量割合で、1〜2%程度もしくはそれ以上のものが好
ましい。水溶性アルカリ土類金属塩としては、炭素数1
〜3の有機酸のアルカリ土類金属塩または無機酸のアル
カリ土類金属塩等が挙げられ、具体的には、酢酸カルシ
ウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸マグネシ
ウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグ
ネシウム等であり、明礬としてはアルミニウムカリウム
明礬、鉄明礬等が挙げられ、水溶性アルミニウム塩とし
ては、乳酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化アル
ミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム等であ
り、水溶性鉄塩としては酢酸鉄、塩化鉄、硫酸鉄、硝酸
鉄等であり、水溶性マンガン塩としては酢酸マンガン、
塩化マンガン、硫酸マンガン等であり、水溶性亜鉛塩と
しては酢酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛であ
り、アルカリ土類金属酸化物としては酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム等である。好ましいものとしてはベ
ントナイト、モンモリロナイト、スメクタイト、酢酸マ
グネシウム、酢酸カルシウム、乳酸アルミニウム、酢酸
アルミニウム、硫酸アルミニウムが挙げられる。
【0010】これらゲル化剤により生じたゲルは水に不
溶性のため、穴、又はひび割れもしくは間隙などの漏水
浸入箇所を閉塞したものは再び水に溶解して流失するこ
とが無くなり好ましい。
【0011】また、本発明の漏水防止剤において保存安
定剤((d)成分)を使用すると漏水防止剤の粘度変化
が抑制され、その保存安定性が高まるので好ましい。本
発明の漏水防止剤が保存中に粘度変化する原因として
は、紫外線の吸収、酸化又は菌やカビにより漏水防止剤
中の有機物が分解することが考えられる。本発明に使用
する保存安定剤としては、その防止効果のあるもの等が
挙げられるが、これら以外にも本発明の漏水防止剤を通
常の状態で保存しておいた場合に生じうる有機物の分解
を防止する機能のある物質であれば特に制限はない。例
えば、紫外線吸収剤としてはサリチル酸系化合物、ベン
ゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、シ
アノアクリレート系化合部等の紫外線吸収剤が挙げられ
る。酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエ
ン、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、クエ
ン酸イソプロピル、α−トコフェロール、ノルジヒドロ
グアヤレチック酸、ブチルヒドロキシアニソール没食子
酸プロピル等が挙げられる。抗菌及び抗カビ剤としては
ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウ
ム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオ
ン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウム、p−オキシ
安息香酸イソブチル、p−オキシ安息香酸イソプロピ
ル、p−オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸ブ
チル、p−オキシ安息香酸プロピル、o−フェニルフェ
ノール、チアベンダゾール等が挙げられる。これらは単
独若しくは2種以上を混合して使用することができる
が、漏水防止剤の粘度や性能に影響を及ぼさないものが
好ましい。保存安定剤の配合量は(b)成分100部に
対して通常0.01〜5部、好ましくは0.1〜2部で
ある。
【0012】これら(c)成分や(d)成分を使用する
本発明の漏水防止剤の製造法は、これらを使用しない場
合に準じて(a)成分をアルキレングリコール誘導体中
に分散した分散体に(c)成分及び/又は(d)成分を
添加して行えばよい。この場合も必要により漏水防止剤
の粘度が3000cP以下になるように水を加えること
ができる。
【0013】本発明の漏水防止剤において必要であれば
水不溶性粉状物、繊維状物または鱗片状物を混合しても
良い。水不溶性粉状物、繊維状物または鱗片状物は有機
物粉体、無機物粉体、有機物繊維、無機物繊維等何れで
も良く、粉状物の場合粒径0.001μm〜1mmに幅
広くかつ均等に分布しているものが好ましい。また、繊
維状物の場合繊維長1μm〜2mm程度のものが好まし
い。鱗片状物の場合直径0.5〜3mm程度が好まし
い。具体例としては、シリカゾル、シリカ粉末、ロジン
粉末、樹脂粒子、粘土、木粉、パルプ繊維、繊維状酸化
亜鉛、バーミキュライト、パーライト、雲母等が挙げら
れる。これらは単独若しくは2種以上を混合して使用す
ることができる。2種以上を混合して使用する場合、粒
度分布が広くなる組合せが好ましい。水不溶性粉状物、
繊維状物または鱗片状物の配合量は、(b)成分100
部に対して通常1〜20部である。尚、これら水不溶性
粉状物、繊維状物または鱗片状物を使用する場合、
(a)〜(d)成分の混合が終了してからこれらの成分
を添加するのが好ましい。
【0014】こうして得られた本発明の漏水防止剤の使
用方法としては漏水浸入口に見当がつくところではその
浸入口付近に散布、又は注入口を設けて注入すればよ
い。漏水浸入個所が不明な場合は漏水のする屋根、床ま
たは壁に全面に均一に散布、又は注入口を設けて注入す
ればよい。その際、屋根、床または壁を全面的に塗る必
要は全くない。
【0015】注入口の役割は建造物躯体表面に直接漏水
防止剤が到達する様に、建造物表面から躯体に通じる、
漏水防止剤が通過できる経路となることである。漏水防
止剤が漏水個所に到達できれば、注入口、注入経路の形
状、大きさは如何なるものであっても良いが、注入口は
ひび割れを挟んで千鳥状に設けることが好ましい。注入
口を設ける際は穿孔ピッチや穿孔角度を考慮し、できる
だけ躯体のひび割れの深部で穿孔穴がひび割れを交互に
貫通できるようにする。その結果、躯体内に充分に漏水
防止剤を注入でき、確実に漏水個所を閉塞することがで
きる。穿孔ピッチはコンクリート等の駆体の厚みによっ
て決められ、躯体の厚みが120〜40cmの場合、2
5〜40cmのピッチで千鳥状に穿孔するのが好まし
い。また、駆体の厚みが40cm以下の場合は直接ひび
割れの真上から穿孔するのが良い。ひび割れの幅が広い
場合は、注入の際漏水防止剤がこぼれ出る量が多いの
で、穿孔ピッチを10〜20cm程度に短くして、急結
セメントでひび割れの目止めをするか、若しくはエポキ
シ樹脂でひび割れを封じてから漏水防止剤を注入しても
良い。
【0016】建造物外壁の場合、コンクリート躯体の壁
体に通常はアスファルト防水目地がなされ、その上に化
粧板やタイルを張り付けている。この場合も防水目地に
直接漏水防止剤が到達出来る様に穿孔し注入口を設ける
ことが好ましい。注入口は化粧板やタイルの目地部分を
切り欠いても構わない。この場合、防水目地とコンクリ
ートの隙間に生じたひび割れに漏水防止剤が浸入し、漏
水が防止できる。また、建造物が地下埋設物の場合、漏
水は通常地下水に起因するので、地下埋設物の外側接合
部分の目地に漏水防止剤が到達出来る様に穿孔し注入口
を設けるのが好ましい。
【0017】本発明の漏水防止剤を適用するのに好まし
い屋根は鉄筋コンクリート造陸屋根であり、これは通常
コンクリート目地防水と、アスファルト防水、シート防
水、塗膜防水等のメンブレン防水を組み合わせてある
が、防水層の上から散布すれば良い。
【0018】本発明の漏水防止剤を適用するのに好まし
い床はコンクリート打ち放し素地であるが、その上にモ
ルタル、塗料、シート等があっても構わず、その上から
散布すれば良い。
【0019】本発明の漏水防止剤を適用するのに好まし
い壁はセメントモルタル、アクリルリシン吹き付け、タ
イル貼り、煉瓦、コンクリート素地等である。
【0020】また、本発明の漏水防止剤は紐、縄、フィ
ルム、シート、布、不織布及び紙等に塗布または含浸し
て漏水防止材としても使用できる。この場合は漏水防止
剤の粘度や流動性を考慮する必要は少ないので、上記各
成分を所定の割合で均一に混合することによって得られ
た漏水防止剤を使用することができる。従って、各成分
の混合順序は任意である。漏水防止剤を紐、縄、フィル
ム、シート、布、不織布及び紙に塗布または含浸させる
方法は如何なる方法であっても良く、予め塗布機を使っ
て塗布してから乾燥させても良く、あるいはコンクリー
トに紐、縄、フィルム、シート、布、不織布及び紙を設
置してから漏水防止剤を塗布または含浸させても良い。
漏水防止剤を塗布または含浸させる紐、縄、フィルム、
シート、布、不織布及び紙の種類は如何なる物であって
も良く、漏水防止剤を保持または含浸できるものであれ
ば特に制限はないが、漏水防止剤により速やかに濡れる
ものが好ましい。また、フィルムや、シート自体の材質
は耐水性のあるものが好ましい。使用しうる物の具体例
としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、塩化ビニル、ポリウレタン、ゴムシート等が挙げら
れる。紐、縄、布及び不織布の場合も同じく浸透性防水
剤が濡れやすいものが含浸が容易で好ましい。使用しう
る物の具体例としては、麻縄、綿縄、ポリエステルロー
プ、綿布、ポリエステル不織布、レーヨン不織布等が挙
げられる。紙は濡れても形状を保持できる丈夫なものが
好ましい。
【0021】こうして得られた漏水防止材の使用方法と
しては漏水浸入口の見当がつくところではその浸入口付
近に漏水防止材を設置すればよい。漏水浸入箇所が不明
な場合は漏水のする屋根、床または壁等に漏水防止材を
広範囲に設置すればよい。その際、屋根、床または壁等
に全面的に設置させる必要は全くない。また、本発明の
漏水防止剤を海綿状物に含浸させ本発明の漏水防止材を
得ることもできる。
【0022】本発明の漏水防止剤は、アルキレングリコ
ール誘導体により、水溶性高分子の膨潤とゲル化反応
(ゲル化剤が含有される場合)が抑制されている。とこ
ろが、雨水等の漏水により(a)成分の膨潤が進み、ま
たゲル化剤がある場合それとの反応によりゲルが形成さ
れる。即ち、漏水し易い打ち継ぎ部または接合部に充分
な量の水溶性高分子を含浸させた海綿状物を設置するこ
とで、水溶性高分子の膨潤(とゲル化)により漏水個所
を閉塞することが可能になる。本発明の漏水防止剤を海
綿状物に含浸させ漏水防止材を得ることができるが、漏
水防止剤を予め海綿状物に含浸させたものを乾燥させて
使用しても良く、あるいは漏水個所に海綿状物をあらか
じめ設置してから漏水防止剤を含浸させても良い。用い
る海綿状物の種類は如何なる物であっても良いが、好ま
しいものはウレタンスポンジ等のウレタン発泡体、シリ
コンスポンジ等のシリコン発泡体、合成ゴムスポンジ等
の合成ゴム発泡体、セルローススポンジ等のセルロース
スポンジである。これら海綿状物に漏水防止剤を含浸さ
せるには通常、海綿状物を好ましくは圧縮した状態で漏
水防止剤中に浸漬し、そのまま圧縮を解放すると速やか
に海綿状物に漏水防止剤が入り込む。また、塗布機、刷
毛等で漏水防止剤を海綿状物に塗布して含浸させること
もできる。
【0023】建造物部材接合面に本発明の漏水防止剤を
含浸させた海綿状物を設置し、部材同士を通常の手段で
接合すればよい。この場合、接合面が濡れていたり、湿
っていても一向に差し支えない。接合面の部材同士を漏
水防止材の厚みよりも短い距離まで近づけて、漏水防止
材を圧縮するのが好ましい。本発明の漏水防止材は圧縮
されることにより、接合面の凹凸に適合して隙間のない
防水目地を形成することが出来る。この場合本発明の漏
水防止材の厚さに特に制限はないが、1〜3cmが実用
的である。また、このような場合予め調製した本発明の
漏水防止材の代わりに海綿状物を用いて目地を形成した
のち、漏水防止剤を含浸させてもよい。本発明の漏水防
止材を適用するのに好ましい屋根は鉄筋コンクリート造
陸屋根であり、これは通常コンクリート防水目地と、ア
スファルト防水、シート防水、塗膜防水等のメンブレン
防水を組み合わせてあるが、防水目地に本発明の漏水防
止材を適用出来る。屋上の場合、歩行による磨耗防止
と、光による表面劣化防止のためにアスファルト、モル
タルまたは弾性シーリング材で目地表面を覆っても良
い。本発明の漏水防止材を適用するのに好ましい床はコ
ンクリート打ち放し素地であり、コンクリートの接合部
に本発明の漏水防止材を防水目地とすることが出来る
が、防水目地をモルタルで覆う方が外観上好ましい。本
発明の漏水防止材を適用するのに好ましい壁体はコンク
リート素地であり、コンクリート同士の接合部に設置す
るのが良い。この場合も接合目地表面をアスファルト、
モルタルまたは弾性シーリング材で覆って差し支えな
い。
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例によって更に詳細に説明
する。
【0025】 実施例1 (1)ポリエチレングリコール 100g (試薬 関東化学株式会社製 分子量7400〜9000) (2)水 100g (3)ベントナイト 25g (商品名ベンクレイ 水澤化学工業(株)製) (4)ポリアクリル酸ナトリウム 2.5g (商品名パナカヤク−CP 日本化薬株式会社製) (5)アルギン酸ナトリウム 2.5g (商品名キミツアルギン 君津化学工業株式会社製) (6)ソルビン酸(抗カビ剤) 0.5g (試薬 和光純薬工業株式会社製) を用意する。(2)の水に(1)のポリエチレングリコ
ールを少量ずつ撹拌しながら加え、溶解させた。この溶
液を更に撹拌しながら(3)のゲル化剤、(4)の合成
高分子、(5)の天然高分子と(6)の抗カビ剤を混合
した後少量ずつ撹拌しながら加え、分散させ、本発明の
漏水防止剤A液を得た。別に市販の砂配合済みセメント
(商品名:家庭セメント、東京サンホーム株式会社製)
1.0Kgを用意し、これに水200gを加えてよく混
練した後、型枠に入れて図1の形状物として固化させ
た。このコンクリート容器を二つに割った後(図2)再
び合わせて針金で補強し、図3の状態にして容器に水を
注いだが、水は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器
に本発明の漏水防止剤A液を満杯になるまで注ぎ、30
分間放置した後、容器から本発明の漏水防止剤A液を取
り出してから水を満杯になるまで注いだが合わせ目から
水が漏れ出ることはなかった。水を張った状態で3日間
放置したが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかっ
た。また、本発明の漏水防止剤A液で処理した容器から
水を空け、60℃で3日間乾燥した。再び容器に満杯に
なるまで水を張ったが、水が合わせ目から漏れ出ること
はなかった。別に実施例1と同じ容器に本発明の漏水防
止剤A液を満杯になるまで注ぎ、30分間放置した後、
容器から本発明の漏水防止剤A液を取り出してから3%
食塩水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ
出ることはなかった。水を張った状態で3日間放置した
が、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。別に市
販の砂配合済みセメント(商品名:家庭セメント、東京
サンホーム株式会社製)1.0Kgを用意し、これに水
200gを加えてよく混練した後、型枠に入れて図1の
形状物として固化させた。このコンクリート容器を二つ
に割り、割れ目の底部を更に切り欠いた後(図2、切り
欠きは図示しない。)合わせて針金で補強し、図3の状
態にしたところ合わせ目底部の隙間間隔は0.4〜2m
mであった。再び容器を割れた状態にしてからこの容器
の合わせ目に不織布(商品名:ベンコット、旭化成株式
会社製)0.85gを挟み、合わせて針金で補強し、図
3の状態に戻してから水を注いだところ、容器の合わせ
目から水が直ちに流れ出た。再び容器を割れた状態にし
てから、この容器の合わせ目の内側に、不織布(商品
名:ベンコット、旭化成株式会社製)2gに上記のA液
5gを含浸したものを張り付け、図3の状態に戻した。
1時間後に水を満杯になるまで注いだが漏水しなかっ
た。30分間放置した後、容器から水をあけ、容器を6
0℃で5日間乾燥させた。容器を室温まで冷却した後、
再び水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ
ることはなかった。また、これに水を張った状態で5日
間放置したが、合わせ目から水が漏れることはなかっ
た。
【0026】 実施例2 (1)ポリエチレングリコール 100g (試薬 関東化学株式会社製 分子量7400〜9000) (2)水 100g (3)ベントナイト 25g (商品名ベンクレイ 水澤化学工業(株)製) (4)ポリアクリル酸ナトリウム 2.5g (商品名パナカヤク−CP 日本化薬株式会社製) (5)グアーガム 2.5g (商品名グアーガム オルガノ株式会社製) (6)o−フェニルフェノール(抗カビ剤) 0.5g (試薬 関東化学株式会社製) を用意する。(2)の水に(1)のポリエチレングリコ
ールを少量ずつ撹拌しながら加え、溶解させた。この溶
液を更に撹拌しながら(3)のゲル化剤、(4)の合成
高分子、(5)の天然高分子と(6)の抗カビ剤を混合
した後少量ずつ撹拌しながら加え、分散させ、本発明の
漏水防止剤B液を得た。別に市販の砂配合済みセメント
(商品名:家庭セメント、東京サンホーム株式会社製)
1.0Kgを用意し、これに水200gを加えてよく混
練した後、型枠に入れて図1の形状物として固化させ
た。このコンクリート容器を二つに割った後(図2)再
び合わせて針金で補強し、図3の状態にして容器に水を
注いだが、水は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器
に本発明の漏水防止剤B液を満杯になるまで注ぎ、30
分間放置した後、容器から本発明の漏水防止剤B液を取
り出してから水を満杯になるまで注いだが合わせ目から
水が漏れ出ることはなかった。水を張った状態で3日間
放置したが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかっ
た。また、本発明の漏水防止剤B液で処理した容器から
水を空け、60℃で3日間乾燥した。再び容器に満杯に
なるまで水を張ったが、水が合わせ目から漏れ出ること
はなかった。別に実施例1と同じ容器に本発明の漏水防
止剤B液を満杯になるまで注ぎ、30分間放置した後、
容器から本発明の漏水防止剤B液を取り出してから3%
食塩水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ
出ることはなかった。水を張った状態で3日間放置した
が、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。
【0027】 実施例3 (1)ポリエチレングリコール 100g (試薬 関東化学株式会社製 分子量7400〜9000) (2)水 100g (3)ベントナイト 25g (商品名ベンクレイ 水澤化学工業(株)製) (4)ポリアクリル酸ナトリウム 2.5g (商品名パナカヤク−CP 日本化薬株式会社製) (5)寒天 2.5g (商品名伊那寒天 伊那食品工業株式会社製) (6)チアベンダゾール(抗カビ剤) 0.5g (試薬 東京化成工業株式会社製) を用意する。(2)の水に(1)のポリエチレングリコ
ールを少量ずつ撹拌しながら加え、溶解させた。この溶
液を更に撹拌しながら(3)のゲル化剤、(4)の合成
高分子、(5)の天然高分子と(6)の抗カビ剤を混合
した後少量ずつ撹拌しながら加え、分散させ、本発明の
漏水防止剤C液を得た。別に市販の砂配合済みセメント
(商品名:家庭セメント、東京サンホーム株式会社製)
1.0Kgを用意し、これに水200gを加えてよく混
練した後、型枠に入れて図1の形状物として固化させ
た。このコンクリート容器を二つに割った後(図2)再
び合わせて針金で補強し、図3の状態にして容器に水を
注いだが、水は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器
に本発明の漏水防止剤C液を満杯になるまで注ぎ、30
分間放置した後、容器から本発明の漏水防止剤C液を取
り出してから水を満杯になるまで注いだが合わせ目から
水が漏れ出ることはなかった。水を張った状態で3日間
放置したが、合わせ目から水が漏れ出ることはなかっ
た。また、本発明の漏水防止剤C液で処理した容器から
水を空け、60℃で3日間乾燥した。再び容器に満杯に
なるまで水を張ったが、水が合わせ目から漏れ出ること
はなかった。別に実施例1と同じ容器に本発明の漏水防
止剤C液を満杯になるまで注ぎ、30分間放置した後、
容器から本発明の漏水防止剤C液を取り出してから3%
食塩水を満杯になるまで注いだが合わせ目から水が漏れ
出ることはなかった。水を張った状態で3日間放置した
が、合わせ目から水が漏れ出ることはなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明の漏水防止剤又は漏水防止材はモ
ルタル又はコンクリート製品に適用することにより、そ
れらに生じたひび割れを通して浸入してくる水を利用し
て、ひび割れ部が速やかに漏水防止剤により充填される
ため、浸入水の内部への浸入を防ぐ事が出来、また寒冷
地においても凍結することない。 また、本発明の漏水
防止方法によれば漏水防止剤を建造物に設けた注入口よ
り注入することにより、漏水個所に漏水防止剤を確実に
到達させることが出来るため、浸入水の内部への浸入を
防ぐ事が出来る。従って本発明はモルタル及びコンクリ
ート製品の劣化を防ぐために極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート製容器
【図2】図1のコンクリート製容器を2分割したもの
【図3】図2の容器を合わせて復元したもの
【符号の説明】
1;コンクリート製容器 2;合わせ目 3;針金

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)高吸水性ポリマーと吸水性天然高分
    子が、(b)炭素数2以上の繰り返し単位を有するアル
    キレングリコール誘導体を必須成分とする分散媒中に、
    膨潤しない状態で分散していることを特徴とする漏水防
    止剤。
  2. 【請求項2】(c)吸水性高分子のゲル化剤を含有する
    請求項1記載の漏水防止剤。
  3. 【請求項3】ゲル化剤が水中で2価以上の金属陽イオン
    を生じる化合物または水中で陽イオン交換能を有する化
    合物である請求項1または2記載の漏水防止剤。
  4. 【請求項4】(d)保存安定剤を含有する請求項1又は
    2記載の漏水防止剤。
  5. 【請求項5】高吸水性ポリマーがポリ(メタ)アクリル
    酸誘導体、アルギン酸誘導体、デンプン誘導体、ポリ−
    N−ビニルアセトアミド誘導体、ポリビニルアルコール
    誘導体及びセルロース誘導体からなる群から選ばれた少
    なくとも1種である請求項1又は2記載の漏水防止剤。
  6. 【請求項6】吸水性天然高分子がアルギン酸、アルギン
    酸ナトリウム及びグアーガムからなる群から選ばれる少
    なくとも一種である請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の漏水防止剤。
  7. 【請求項7】アルキレングリコール誘導体が、ポリエチ
    レングリコール、ポリプロピレングリコール及びポリブ
    チレングリコールからなる群から選ばれた少なくとも1
    種である請求項1〜6のいずれか1項に記載の漏水防止
    剤。
  8. 【請求項8】水を含有する請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の漏水防止剤。
  9. 【請求項9】(b)成分の水溶液に、(a)成分を加
    え、分散させることを特徴とする、請求項8記載の漏水
    防止剤の製造方法。
  10. 【請求項10】コンクリート構造物の漏水浸入口付近に
    漏水防止剤注入口を設けて、請求項1〜9のいずれか1
    項に記載の漏水防止剤を注入することを特徴とする漏水
    防止方法。
  11. 【請求項11】漏水防止剤注入口をひび割れを挟んで千
    鳥状に設ける請求項10記載の漏水防止方法。
  12. 【請求項12】請求項1〜8のいずれか1項に記載の漏
    水防止剤を紐、縄、フィルム、シート、布、不織布及び
    紙からなる群から選ばれた少なくとも1種に塗布するか
    または含浸せしめた漏水防止材。
  13. 【請求項13】請求項12記載の漏水防止材を漏水浸入
    経路に設置することを特徴とする漏水防止方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009286661A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Shigeaki Rokugo セメント系構造物におけるひび割れの補修方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009286661A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Shigeaki Rokugo セメント系構造物におけるひび割れの補修方法

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