JP2000072839A - 一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物

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JP2000072839A
JP2000072839A JP11171372A JP17137299A JP2000072839A JP 2000072839 A JP2000072839 A JP 2000072839A JP 11171372 A JP11171372 A JP 11171372A JP 17137299 A JP17137299 A JP 17137299A JP 2000072839 A JP2000072839 A JP 2000072839A
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polyurethane resin
nco
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JP11171372A
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English (en)
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Masashi Kuroda
賢史 黒田
Masamitsu Miyagawa
正光 宮川
Shinko Miwa
眞弘 三輪
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貯蔵安定性及び硬化性に優れ、低モジュラスで
発泡性を抑制した、低モジュラス型シーリング材として
使用するのに好適な一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成
物を提供すること。 【解決手段】ポリイソシアネートと一分子中に2個以上
の活性水素を有する化合物、モノオールおよびN−ヒド
ロキシアルキル−オキサゾリジンとを反応させて得られ
る末端遊離イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー
と疎水性微粉末シリカを含有してなる一液型揺変性ポリ
ウレタン樹脂組成物が前記課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵安定性及び硬
化性に優れ、低モジュラスで発泡性が抑制された一液型
揺変性ポリウレタン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】末端遊離イソシアネート基含有ウレタン
プレポリマーは、常温で空気中や被着体の水分により硬
化可能であり、その優れた硬化物物性、接着性等の諸特
性によりシーリング材、防水材、床材、壁材、舗装材、
塗料、接着剤等に使用されている。しかしながら硬化に
伴う炭酸ガスの発生により発泡し、物性や外観を損なう
等の欠点が指摘されている。このウレタンプレポリマー
の硬化に伴う炭酸ガスの発生による発泡を防止するため
に、オキサゾリジン化合物を使用することが、特開平2
−55715号、特開平6−293821号、特開平7
−10949号、特開平9−3148号等により提案が
なされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的にウレタンプレ
ポリマーにオキサゾリジン化合物を使用する場合はオキ
サゾリジンが架橋剤として働くため硬化物の架橋密度が
高くなり、硬化物はモジュラスの高いものとなる。これ
までシーリング材に使用するウレタンプレポリマーにオ
キサゾリジン化合物を使用する場合、硬化物のモジュラ
スが高くなりすぎてシーリング材としての目地追従性能
が損なわれるという問題があった。また、シーリング材
には通常微粉末シリカや表面処理炭酸カルシウム等の揺
変性付与剤が配合されることが多いが、微粉末シリカの
中でも親水性のものでは付着している水分量が多く、貯
蔵中にシーリング材が増粘したり、表面処理炭酸カルシ
ウムにおいては貯蔵中に表面処理剤が溶出しその後凝集
析出してシーリング材の外観を損ねるといった問題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは鋭意
研究の結果ポリイソシアネートと、一分子中に2個以上
の活性水素を有する化合物、モノオールおよびN−ヒド
ロキシアルキル−オキサゾリジン化合物とを反応させて
得られる末端遊離イソシアネート基含有ウレタンプレポ
リマー、疎水性微粉末シリカおよびオキサゾリジン環の
開環促進剤のそれぞれ特定量を含有してなる一液型揺変
性ポリウレタン樹脂組成物が貯蔵安定性及び硬化性に優
れ、低モジュラスで発泡性を抑制した、低モジュラス型
シーリング材として極めて好適なものであることを知見
し、その知見に基づいて本発明を完成した。すなわち、
本発明は(1)ポリイソシアネート(a)と、一分子中
に2個以上の活性水素を有する化合物(b)、モノオー
ル(c)およびN−ヒドロキシアルキル−オキサゾリジ
ン化合物(d)とを反応させて得られる末端遊離イソシ
アネート基含有ウレタンプレポリマー(e)10〜90
重量%、疎水性微粉末シリカ(f)0.1〜20重量%
およびオキサゾリジン環開環促進剤(g)0.01〜
3.0重量%を含有してなる一液型揺変性ポリウレタン
樹脂組成物、(2)(f)が疎水化度30%以上のもの
である前記(1)記載の一液型揺変性ポリウレタン樹脂
組成物、(3)(c)が分子量100〜3,000のも
のである前記(1)記載の一液型揺変性ポリウレタン樹
脂組成物、(4)(e)がイソシアネート基含有率0.
5〜5.0重量%のものである前記(1)記載の一液型
揺変性ポリウレタン樹脂組成物、(5)(a)中のイソ
シアネート基(NCO)対(b)中の活性水素(H)の
当量比(NCO/H)が1.3〜5.0、(a)中のイ
ソシアネート基(NCO)対(c)中の水酸基(OH)
の当量比(NCO/OH)が2〜50、且つ(b)およ
び(c)と反応する分を除いた残りの(a)中のイソシ
アネート基(NCO)対(d)中の水酸基(OH)の当
量比(NCO/OH)が2〜10である前記(1)記載
の一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物、(6)(d)
が一般式
【化2】 (式中Rは炭素数2−5のアルキレン基、Rは水素
原子または炭素数1−3のアルキル基、RおよびR
は同一または異なって、水素原子または炭素数1−20
の炭化水素基である。)で示される化合物である前記
(1)記載の一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物、お
よび(7)シーリング材である前記(1)〜(6)のい
ずれか1項に記載の一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成
物、である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるポリイソシア
ネート(a)は特に限定されるものではなく分子中に2
個以上の遊離イソシアネート基を有する化合物であれば
どのようなものでもよいが、具体的には、m−フェニレ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルジイソシアネート、1,5−
ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレン
ジイソシアネート、4,4′−トルイジンジイソシアネ
ート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート
等などの芳香族ジイソシアネート、1,3−又は1,4
−キシリレンジイソシアネート、もしくはその混合物な
どの芳香脂肪族ジイソシアネート、トリメチレンジイソ
シアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシア
ネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2
−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソ
シアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,
4,4−又は、2,2,4−トリメチルヘキサメチレン
ジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカ
プロエート等の脂肪族ジイソシアネート、1,3−シク
ロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサン
ジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシア
ネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリ
メチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4′−メチ
レンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−
2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−
2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−ビ
ス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等の脂環族
ジイソシアネート、及びこれらジイソシアネートのカル
ボジイミド変性体、ビウレット変性体、アロファネート
変性体、二量体、三量体など、通常のポリウレタン樹脂
の製造に使用されるポリイソシアネートを挙げることが
でき、これらは単独または二種以上の混合物として用い
られる。
【0006】本発明に使用される一分子中に2個以上の
活性水素を有する化合物(b)としては、例えばエチレ
ングリコール、プロパンジオール、1,4−ブチレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチ
レングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコールなどのアルカン(炭素数2−22)ジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコールなどのポリアルキレン(炭
素数2−15)グリコール、その他シクロヘキサンジメ
タノール、水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロ
キシ−2−ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−
3,8−ジオール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、
キシレングリコール、ビスヒドロキシエチレンテレフタ
レート等の分子量350以下の低分子ジオール、グリセ
リン、2−メチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プ
ロパンジオール、2,4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキ
シメチルペンタン、1,2,6−ヘキサントリオール、
1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン、
2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−3−ブタノール、
及びその他の脂肪族トリオール(炭素数8−20)など
の分子量350以下の低分子トリオール、例えばエチレ
ンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ヒドラジン、1,2−ジアミノエタン、1,2−
ジアミノプロパン、1,3−ジアミノペンタン、1,6
−ジアミノヘキサンジアミノトルエン、ビスー(4−ア
ミノフェニル)メタン、ビスー(4−アミノー3−クロ
ロフェニル)メタン等の分子量350以下の低分子ジア
ミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサ
ミン、2,2′−ジアミノジエチルアミン等の3官能以
上の分子量350以下の低分子ポリアミン、前記の低分
子ジオール、トリオール、ジアミン、3官能以上のポリ
アミンとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドな
どのアルキレンオキサイドとの付加反応によって得られ
るポリオキシアルキレンポリオール、テトラヒドロフラ
ンの開環重合によって得られるポリテトラメチレングリ
コール、前記低分子ジオール、低分子トリオールの1種
または2種以上と、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク
酸、メチルコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、1,
1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパン、3−メ
チル−3−エチルグルタール酸、アゼライン酸、セバチ
ン酸、その他の脂肪族ジカルボン酸(炭素数11−1
3)、ヘット酸などのカルボン酸及びこれらのカルボン
酸の酸無水物、例えば無水シュウ酸、無水コハク酸、無
水2−アルキル(炭素数12−18)コハク酸、さらに
はこれらのカルボン酸の酸ハライド、例えばシュウ酸ジ
クロリド、アジピン酸クロライド、セバチン酸クロライ
ド等との反応によって得られるポリエステルポリオー
ル、前記低分子ジオール、低分子トリオールを開始剤と
してε−カプロラクトン、γ−バレロラクトン等のラク
トンを開環重合して得られるポリエステルポリオール、
前記低分子ジオール、低分子トリオールを開始剤として
エチレンカーボネートを開環重合して得られるポリカー
ボネートポリオール、ひまし油などの天然油脂ポリオー
ル、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオ
ール等のポリオレフィンポリオール及びこれらの水素添
加物等を挙げることができ、これらは単独または2種以
上の混合物として用いられる。
【0007】また、これらの活性水素化合物(b)の使
用量は、(a)中のイソシアネート基(NCO)対
(b)中の活性水素(H)の当量比(NCO/H)が
1.3〜5.0となる量であることが好ましい。NCO/
Hの当量比が1.3より低いとプレポリマーの粘度が高
くなり好ましくない。また、NCO/Hの当量比が5.
0より大きいと好適な硬化物物性が得られないので好ま
しくない。プレポリマー粘度と硬化物物性の面から、活
性水素化合物(b)の使用量はNCO/Hの当量比で
1.5〜4.5であることがさらに好ましい。本発明で使
用されるモノオール(c)としては、例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノ
ール、ヘキサノール、オクタノール、シクロペンタノー
ル、ジメチルシクロヘキサノール等の脂肪族モノアルコ
ール類、また、例えばベンジルアルコール、フェノー
ル、クレゾール等の芳香族及びフェノール性モノアルコ
ール類、また、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロシシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、テト
ラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ポリア
ルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の多価
アルコール類と(メタ)アクリル酸がエステル化反応で
結合した(メタ)アクリル酸エステル系モノアルコール
類、あるいはこれらのモノアルコールを開始剤としてエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキ
レンオキサイドとの付加反応によって得られるポリオキ
シアルキレンモノオール、あるいは前記モノアルコール
を開始剤としてε−カプロラクトン、γ−バレロラクト
ン等のラクトンを開環重合して得られるポリエステルモ
ノオール、あるいは前記モノアルコールを開始剤として
エチレンカーボネートを開環重合して得られるポリカー
ボネートモノオール等を挙げることができ、これらは単
独または2種以上の混合物として用いられる。
【0008】これらの中でも、分子量あるいは平均分子
量が100〜3,000のモノオール(c)は、プレポ
リマーに好適な粘度及び好適な硬化物物性を与えるとい
う点で特に好ましい。モノオール(c)の使用量は、
(a)中のイソシアネート基(NCO)対(c)中の水
酸基(OH)の当量比(NCO/OH)が2〜50とな
る量であることが好ましい。NCO/OHの当量比が2
より低い、もしくは50より大きいと好適な硬化物物性
が得られないので好ましくない。硬化物の物性面からモ
ノオール(c)のより好ましい使用量はNCO/OHの
当量比で3〜40である。
【0009】本発明で使用されるN−ヒドロキシアルキ
ル−オキサゾリジン化合物(d)は、ジ(ヒドロキシア
ルキル)アミンとケトンまたはアルデヒドとの脱水縮合
反応により得られるものであり、オキサゾリジン環の窒
素原子上に置換されたアルキル基の末端に水酸基を有す
るものであればどのようなものでも良い。本発明におい
て好適に使用されるN−ヒドロキシアルキル−オキサゾ
リジン化合物(d)は下記一般式(I)で表されるもの
である。
【化3】 (式中Rは炭素数2−5のアルキレン基、Rは水素
原子または炭素数1−3のアルキル基、RおよびR
は同一または異なって、水素原子または炭素数1−20
の炭化水素基である。) 一般式(I)において、R1で示される炭素数2−5の
アルキレン基としては、例えばエチレン基またはイソプ
ロピレン基などが、R2で示される炭素数1−3のアル
キル基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル基が挙げられる。R3及びR4示される炭素数1−20
の炭化水素基としては飽和または不飽和脂肪族、芳香族
炭化水素のいずれでも良い。
【0010】好ましいR1としてはエチレン及びイソプ
ロピレン基が挙げられる。好ましいR2としては水素及
びメチル基が挙げられる。好ましいR3及びR4としては
炭素数1−7の脂肪族炭化水素基例えばメチル、エチ
ル、イソプロピル、イソペンチル基などの炭素数1−7
のアルキル基、炭素数6−10の芳香族炭化水素基、例
えばフェニル、トルイル、ベンジル基などが挙げられ、
中でもR3およびR4のうちの一方が水素原子であるもの
がオキサゾリジン化合物の貯蔵安定性の点で好ましい。
N−ヒドロキシアルキル−オキサゾリジン化合物(d)
の好ましい具体例としては、2−イソプロピル−3−
(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン、2−(1−
メチルブチル)−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサ
ゾリジン、2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチ
ル)オキサゾリジン、2−イソプロピル−3−(2−ヒ
ドロキシプロピル)−5−メチルオキサゾリジン等が挙
げられる。
【0011】このオキサゾリジン化合物(d)は水分に
より加水分解されて開環し、イミノ基と水酸基を生成
し、それらがプレポリマーのイソシアネート基と反応し
て尿素結合及びウレタン結合を形成して架橋を進行させ
る。オキサゾリジン化合物(d)の使用量は、活性水素
化合物及びモノオールとの反応分を除いた残りの(a)
中のイソシアネート基(NCO)対オキサゾリジン化合
物(d)中の水酸基(OH)の当量比(NCO/OH)
で2〜10になるような量であることが好ましい。上記
NCO/OHの当量比が2より低いと好適な硬化物物
性が得られないので好ましくなく、また、NCO/OH
の当量比が10より大きいと硬化時に発泡を生じやすい
ので好ましくない。好適な硬化物物性と発泡抑制の面か
らさらに好ましいオキサゾリジン化合物の使用量はNC
O/OHの当量比が3〜6の範囲である。加水分解によ
るオキサゾリジン環の開環を促進する物質としては、た
とえば塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、珪酸などの無機酸、
あるいはプロピオン酸、オクタン酸、アジピン酸、コハ
ク酸、マレイン酸、フタル酸、安息香酸などのカルボン
酸、p−トルエンスルホン酸(アミド)、o−トルエン
スルホン酸(アミド)などのスルホン酸(アミド)な
ど、もしくはそれらの無水物、たとえばp−トルエンス
ルホニルイソシアネートなどのイソシアン酸エステルを
含むエステル化物やハロゲン化物などの水分により加水
分解して酸性物質を生ずる化合物が一般的に用いられ
る。オキサゾリジン環の開環を促進する物質の配合量は
通常0.01〜3.0重量%であるが発泡抑制と貯蔵安
定性の面から好ましくは0.05〜1.0重量%であ
る。
【0012】本発明のウレタンプレポリマー(e)は通
常のウレタンプレポリマーの製造条件に従って製造すれ
ばよく、前記の活性水素化合物(b)、モノオール
(c)およびN−ヒドロキシアルキル−オキサゾリジン
化合物(d)と過剰量の前記のポリイソシアネート
(a)を反応させることによって製造される。例えば、
窒素気流下において前記各原料を反応温度50〜80℃
で1〜数時間程度反応させることで末端にイソシアネー
ト基を有するプレポリマー(e)が得られる。ウレタン
プレポリマー(e)の末端イソシアネート基含有率とし
ては0.5〜5.0重量%であることがプレポリマーの好
適な粘度及び好適な硬化物物性の面から好ましいが、さ
らに好ましくは1.0〜4.0重量%である。本発明の組
成物中のウレタンプレポリマー(e)の配合量は硬化物
の物性面から10〜90重量%であることが好ましい
が、さらに好ましくは20〜70重量%である。
【0013】本発明で使用される疎水性の微粉末シリカ
は揺変付与剤として用いられるものであり、例えば湿式
法、火炎加水分解法、アーク法、プラズマ法等の公知の
方法によって製造される一次粒子平均径が50μm以下
の微粉末シリカを疎水化度が通常30%以上、好ましく
は40%以上、さらに好ましくは50%以上となるよう
疎水性に表面処理を施されたものである。ここで言う疎
水化度とは以下に述べる方法により測定された数値であ
る。すなわち試料0.2gを100mlビーカーに秤取
し純水50mlを加え、電磁撹拌しながら、液面下へメ
タノールを加えていき液面上に試料が認められなくなっ
た点を終点とし、消費したメタノール量A(ml)から
式:〔A/(50+A)〕×100により算出される数
値が疎水化度である。使用される疎水性の微粉末シリカ
の具体例としては例えばアエロジルR972(疎水化度
約50%)、アエロジルR972V(疎水化度約50
%)、アエロジルR972CF(疎水化度約50%)、
アエロジルR974(疎水化度約45%)、アエロジル
R805(疎水化度約50%)、アエロジルR812
(疎水化度約60%)、アエロジルR812S(疎水化
度約70%)、アエロジルRX200(疎水化度約70
%)、アエロジルR202(疎水化度約70%)、アエ
ロジルRY200(疎水化度約70%)、アエロジルR
Y200S(疎水化度約70%)〔いずれも日本アエロ
ジル株式会社品〕等のようなハロゲン化シラン類、アル
コキシシラン類、シラザン類、シロキサン類(ジメチル
シリコーンオイル)等の表面処理剤により表面処理を施
された疎水性微粉末シリカが挙げられる。これらの中で
もシロキサン類(ジメチルシリコーンオイル)によって
表面処理を施された疎水性微粉末シリカが揺変性付与効
果の面から好ましい。本発明の組成物中の疎水性微粉末
シリカの配合量は組成物の粘度の観点から、0.1〜2
0重量%であるのが好ましいが、さらに好ましくは0.
5〜10重量%、特に好ましくは1.0〜7重量%であ
る。
【0014】本発明の組成物には以上の化合物の他に、
必要に応じて本発明の目的を損なわない範囲でたとえば
キシレン、トルエン、ミネラルスピリット等の有機溶剤
を通常0〜30重量%、好ましくは0〜20重量%、よ
り好ましくは0〜15重量%程度、たとえば炭酸カルシ
ウム、酸化ケイ素、酸化チタン、クレー、タルク、カー
ボンブラック等の無機充填剤を20〜60重量%、好ま
しくは25〜50重量%程度、たとえばフタル酸ジブチ
ル、フタル酸ジオクチル、アジピン酸ジオクチル等の可
塑剤を0〜30重量%程度添加することができる。ま
た、硬化触媒や種々の添加剤、例えばカップリング剤、
消泡剤、レベリング剤、艶消し剤、難燃剤、分散剤、粘
着付与剤、帯電防止剤、反応遅延剤、脱水剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤、染料、無機顔料、
有機顔料、体質顔料等を適宜用いることができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例および比較例あげて本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。 実施例1 1)ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオール5
52重量部、平均分子量3000のポリオキシプロピレ
ントリオール184重量部、平均分子量1000のポリ
オキシプロピレンモノオール83重量部(いずれも水分
0.03%以下のものを使用)と4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート155重量部をコルベン中窒素
雰囲気下、80℃で2時間撹拌反応させる。つづいて、
ジブチル錫ジラウレート0.01重量部、2−イソプロ
ピル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン2
6重量部を添加してさらに50℃で3時間反応させて末
端NCO基含有率1.74重量%のウレタンプレポリマ
ーを得た。 2)一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物の調製 このプレポリマー400重量部と、乾燥した炭酸カルシ
ウム300重量部、乾燥した酸化チタン50重量部、ジ
オクチルフタレート100重量部、キシレン100重量
部、疎水性微粉末シリカ45重量部(日本アエロジル社
製:アエロジルR202、疎水化度約70%)、p−ト
ルエンスルホニルイソシアネート3重量部をプラネタリ
ーミキサーに仕込み、真空下で混練し一液型揺変性ポリ
ウレタン樹脂組成物を得た。
【0016】実施例2 1)ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量5000のポリオキシプロピレントリオール
559重量部、平均分子量1000のポリオキシプロピ
レンモノオール262重量部(いずれも水分0.03%
以下のものを使用)とトリレンジイソシアネート(2、
4体と2、6体の比=8/2)124重量部をコルベン
中窒素雰囲気下、80℃で3時間撹拌反応させる。つづ
いて、ジブチル錫ジラウレート0.05重量部、2−フ
ェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン
55重量部を添加してさらに50℃で3時間反応させて
末端NCO基含有率2.15%のウレタンプレポリマー
を得た。 2)一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物の調製 実施例1のウレタンプレポリマーを実施例2のウレタン
プレポリマーに置き換えたことと実施例1の疎水性微粉
末シリカ(日本アエロジル社製:アエロジルR202)
を疎水性微粉末シリカ(日本アエロジル社製:アエロジ
ルRY200、疎水化度約70%)に置き換えた以外は
実施例1と同様の配合量及び方法により一液型揺変性ポ
リウレタン樹脂組成物を得た。
【0017】実施例3 1)ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオール8
43重量部、平均分子量1000のポリオキシプロピレ
ンモノオール28重量部(いずれも水分0.03%以下
のものを使用)とキシリレンジイソシアネート104重
量部をコルベン中窒素雰囲気下、80℃で3時間撹拌反
応させる。つづいて、ジブチル錫ジラウレート0.03
重量部、2−イソプロピル−3−(2−ヒドロキシエチ
ル)オキサゾリジン25重量部を添加してさらに50℃
で3時間反応させて末端NCO基含有率1.35%のウ
レタンプレポリマーを得た。 2)一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物の調製 このプレポリマー500重量部と、乾燥した炭酸カルシ
ウム350重量部、乾燥した酸化チタン50重量部、キ
シレン50重量部、疎水性微粉末シリカ50重量部(日
本アエロジル社製:アエロジルRY200S、疎水化度
約70%)、p−トルエンスルホニルイソシアネート1
重量部をプラネタリーミキサーに仕込み、真空下で混練
し一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物を得た。
【0018】実施例4 1)ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオール6
40重量部、平均分子量5000のポリオキシプロピレ
ントリオール141重量部、平均分子量1000のポリ
オキシプロピレンモノオール86重量部(いずれも水分
0.03%以下のものを使用)とキシリレンジイソシア
ネート106重量部をコルベン中窒素雰囲気下、80℃
で3時間撹拌反応させる。つづいて、ジブチル錫ジラウ
レート0.03重量部、2−イソプロピル−3−(2−
ヒドロキシエチル)オキサゾリジン27重量部を添加し
てさらに50℃で3時間反応させて末端NCO基含有率
1.40%のウレタンプレポリマーを得た。 2)一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物の調製 実施例3のウレタンプレポリマーを実施例4のウレタン
プレポリマーに置き換えた以外は実施例3と同様の配合
量及び方法により一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物
を得た。
【0019】実施例5 1)ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量5000のポリオキシプロピレントリオール
677重量部、平均分子量1000のポリオキシプロピ
レンモノオール136重量部(いずれも水分0.03%
以下のものを使用)、2−エチルヘキサノール11重量
部とキシリレンジイソシアネート125重量部をコルベ
ン中窒素雰囲気下、80℃で3時間撹拌反応させる。つ
づいて、ジブチル錫ジラウレート0.03重量部、ペン
タエリスリトールトリアクリレート19重量部、2−イ
ソプロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリ
ジン32重量部を添加してさらに50℃で3時間反応さ
せて末端NCO基含有率1.64%のウレタンプレポリ
マーを得た。 2)一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物の調製 実施例3のウレタンプレポリマーを実施例5のウレタン
プレポリマーに置き換えた以外は実施例3と同様の配合
量及び方法により一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物
を得た。
【0020】比較例1 1)ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオール6
02重量部、平均分子量3000のポリオキシプロピレ
ントリオール201重量部、平均分子量1000のポリ
オキシプロピレンモノオール72重量部(いずれも水分
0.03%以下のものを使用)と4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート125重量部をコルベン中窒素
雰囲気下、80℃で2時間撹拌反応させる。つづいて、
ジブチル錫ジラウレート0.01重量部を添加してさら
に1時間反応させて末端NCO基含有率1.26%のウ
レタンプレポリマーを得た。 2)一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物の調製 実施例1のウレタンプレポリマーを比較例1のウレタン
プレポリマーに置き換えた以外は実施例1と同様の配合
量及び方法により一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物
を得た。
【0021】比較例2 1)ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオール8
41重量部(水分0.03%以下のものを使用)とトリ
レンジイソシアネート(2、4体と2、6体の比=8/
2)113重量部をコルベン中窒素雰囲気下、80℃で
3時間撹拌反応させる。つづいて、ジブチル錫ジラウレ
ート0.05重量部、2−フェニル−3−(2−ヒドロ
キシエチル)オキサゾリジン46重量部を添加してさら
に50℃で3時間反応させて末端NCO基含有率2.0
0%のウレタンプレポリマーを得た。 2)一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物の調製 実施例1のウレタンプレポリマーを比較例2のウレタン
プレポリマーに置き換えた以外は実施例1と同様の配合
量及び方法により一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物
を得た。
【0022】比較例3 1)ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオール4
59重量部、平均分子量3000のポリオキシプロピレ
ントリオール306重量部、平均分子量1000のポリ
オキシプロピレンモノオール138重量部(いずれも水
分0.03%以下のものを使用)とキシリレンジイソシ
アネート97重量部をコルベン中窒素雰囲気下、80℃
で3時間撹拌反応させる。つづいて、ジブチル錫ジラウ
レート0.03重量部を添加してさらに2時間反応させ
て末端NCO基含有率1.05%のウレタンプレポリマ
ーを得た。 2)一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物の調製 実施例3のウレタンプレポリマーを比較例3のウレタン
プレポリマーに置き換えた以外は実施例3と同様の配合
量及び方法により一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物
を得た。
【0023】比較例4 1)ウレタンプレポリマーの合成 平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオール8
73重量部(水分0.03%以下のものを使用)とキシ
リレンジイソシアネート102重量部をコルベン中窒素
雰囲気下、80℃で3時間撹拌反応させる。つづいて、
ジブチル錫ジラウレート0.03重量部、2−イソプロ
ピル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン2
5重量部を添加してさらに50℃で3時間反応させて末
端NCO基含有率1.33%のウレタンプレポリマーを
得た。 2)一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物の調製 実施例3のウレタンプレポリマーを比較例4のウレタン
プレポリマーに置き換えた以外は実施例3と同様の配合
量及び方法により一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物
を得た。
【0024】比較例5 実施例1の疎水性微粉末シリカ(日本アエロジル社製:
アエロジルR202)を親水性微粉末シリカ(日本アエ
ロジル社製:アエロジル200,疎水化度30%未満)
に置き換えた以外は実施例1と同様の配合量及び方法に
より一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物を得た。
【0025】 比較例6 実施例3のプレポリマー500重量部と、表面処理炭酸
カルシウム400重量部(丸尾カルシウム株式会社製:
シーレッツ200)、乾燥した酸化チタン50重量部、
キシレン50重量部、p−トルエンスルホニルイソシア
ネート1重量部をプラネタリーミキサーに仕込み、真空
下で混練し一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物を得
た。
【0026】組成物の性状評価方法 以上得られた実施例1〜5及び比較例1〜6の一液型揺
変性ポリウレタン樹脂組成物について以下の方法により
性状を評価した。 1)硬化性評価 ポリウレタン樹脂組成物をアルミ板上に打設して厚み約
10mm、幅約20mm、長さ約40mmになるように
金へらで均してから、25℃、50%RH条件下に放置
して24時間後の試料の上面から内部への硬化厚みを測
定した。 2)貯蔵安定性評価 JIS A 1439:1997に記載の試験用カート
リッジによる押し出し試験法に準じて初期と50℃二週
間保存後の押し出し秒数を測定した。また同時に一液型
揺変性ポリウレタン樹脂組成物の外観状態を確認した。 3)発泡性評価 ポリウレタン樹脂組成物をベニア板上に打設して厚み約
10mm、幅約20mm、長さ約40mmになるように
金へらで調整してから、40℃、80%RH条件下に放
置して24時間後の試料内部の状態(発泡の有無)を確
認した。 4)硬化物物性評価 JIS A 1439:1997に記載の引張特性試験
法に準じて100%モジュラスを測定した。ただし、被
着体にはアルミ板、プライマーとしてタケネートM−4
02を使用した。
【0027】評価結果を下記〔表1〕に示す。
【表1】
【0028】実施例1〜5の組成物は発泡を生じず硬化
性も良好であり100%モジュラスが0.40N/mm2
以下であるというJIS A 5758:1997に記
載の低モジュラス型シーリング材の性能を示し、低モジ
ュラスタイプのシーリング材として使用するのに好適な
性状結果が得られた。また、貯蔵安定性も良好であっ
た。比較例1及び比較例3の組成物においてはオキサゾ
リジン化合物を含有していないため、発泡を生じ硬化性
についてもオキサゾリジン化合物を含む実施例と比較し
て劣る結果が出た。比較例2及び比較例4の組成物はモ
ノオールを含有していないため、オキサゾリジン化合物
による硬化性促進と発泡抑制の効果は示されても100
%モジュラスが高くなり、低モジュラスタイプのシーリ
ング材として使用するのに好適な物性は示されなかっ
た。比較例5及び比較例6の組成物は揺変性付与剤に疎
水性微粉末シリカを使用せず親水性微粉末シリカまたは
表面処理炭酸カルシウムを用いているため貯蔵安定性が
悪く増粘による押し出し秒数の増加や凝集析出物により
外観が不良であった。
【0029】
【発明の効果】以上のごとく、本発明のポリウレタン樹
脂組成物は貯蔵安定性及び硬化性と発泡抑制性及び低モ
ジュラス物性に優れており、低モジュラスタイプのシー
リング材として使用するのに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/10 C09K 3/10 D // C07D 263/04 C07D 263/04 (72)発明者 三輪 眞弘 大阪府大阪市淀川区十三本町二丁目17番85 号 武田薬品工業株式会社化学品カンパニ ー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイソシアネート(a)と、一分子中に
    2個以上の活性水素を有する化合物(b)、モノオール
    (c)およびN−ヒドロキシアルキル−オキサゾリジン
    化合物(d)とを反応させて得られる末端遊離イソシア
    ネート基含有ウレタンプレポリマー(e)10〜90重
    量%、疎水性微粉末シリカ(f)0.1〜20重量%お
    よびオキサゾリジン環開環促進剤(g)0.01〜3.
    0重量%を含有してなる一液型揺変性ポリウレタン樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】(f)が疎水化度30%以上のものである
    請求項1記載の一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】(c)が分子量100〜3,000のもの
    である請求項1記載の一液型揺変性ポリウレタン樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】(e)がイソシアネート基含有率0.5〜
    5.0重量%のものである請求項1記載の一液型揺変性
    ポリウレタン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】(a)中のイソシアネート基(NCO)対
    (b)中の活性水素(H)の当量比(NCO/H)が
    1.3〜5.0、(a)中のイソシアネート基(NC
    O)対(c)中の水酸基(OH)の当量比(NCO/O
    H)が2〜50、且つ(b)および(c)と反応する分
    を除いた残りの(a)中のイソシアネート基(NCO)
    対(d)中の水酸基(OH)の当量比(NCO/OH)
    が2〜10である請求項1記載の一液型揺変性ポリウレ
    タン樹脂組成物。
  6. 【請求項6】(d)が一般式 【化1】 (式中Rは炭素数2−5のアルキレン基、Rは水素
    原子または炭素数1−3のアルキル基、RおよびR
    は同一または異なって、水素原子または炭素数1−20
    の炭化水素基である。)で示される化合物である請求項
    1記載の一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物。
  7. 【請求項7】シーリング材である請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物。
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