JP2000071604A - インクジェット記録体用塗被組成物およびインクジェット記録体 - Google Patents

インクジェット記録体用塗被組成物およびインクジェット記録体

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JP2000071604A
JP2000071604A JP10242690A JP24269098A JP2000071604A JP 2000071604 A JP2000071604 A JP 2000071604A JP 10242690 A JP10242690 A JP 10242690A JP 24269098 A JP24269098 A JP 24269098A JP 2000071604 A JP2000071604 A JP 2000071604A
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polymer
quaternary ammonium
ink jet
jet recording
solvent
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English (en)
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Junji Shiiki
潤二 椎木
Jiro Tosa
治郎 土佐
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Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速印刷に対応でき、記録体のインク受容層
に高解像度で、耐水性に優れたインク画像を形成しうる
インクジェット記録体用塗被組成物、および当該インク
受容層に当該塗被組成物を含有するインクジェット記録
体を提供する。 【解決手段】 三級アミノ基を有するビニルモノマーを
含有してなるビニルモノマー成分を、ビニルモノマー成
分を溶解し、得られる四級アンモニウム塩基を有するポ
リマーを溶解させず、かつ重合不活性な溶媒の溶媒の存
在下に、四級化反応と共重合を同時に行うことにより得
られる四級アンモニウム塩基を有するポリマーを含有し
てなるインクジェット記録体用塗被組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四級アンモニウム
塩基を有するポリマーを含有してなるインクジェット記
録体用塗被組成物に関する。より詳しくは、高速での印
刷に適合し、記録体のインク受容層に耐水性に優れ高い
解像度のインク画像を形成しうるインクジェット記録体
塗被組成物、および当該インク受容層に当該塗被組成物
を含有してなるインクジェット記録体に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、低騒音、高
速記録性能などの優れた特性を有するため、情報機器を
はじめとする種々の分野で賞用されている。しかし、イ
ンクジェット記録方式では、水性インキが使用されるた
め、記録体上に形成された画像が水でにじんだり、容易
に流出してしまうなどの欠点があった。
【0003】このため、画像の耐水化方法が種々提案さ
れており、例えば、特開昭56−84992号公報には
カチオン性高分子電解質を支持体表面に含有するインク
ジェット記録シートが記載され、また、特開昭59-2
0696号公報には、支持体にジメチルジアリルアンモ
ニウムクロライド重合物を塗工または含浸してなるイン
クジェット記録体が記載されている。さらには、前記二
公報に記載した記録シートに比べて、耐水性を一層改良
した四級アンモニウム塩型高分子電解質を支持体表面に
含有するインクジェット記録シートが記載されている
(特開昭61−252189号公報)。さらには、三級
アミノ基または四級アンモニウム塩基を有するカチオン
性重合体の水性分散体を支持体表面に含有するインクジ
ェット記録シートが記載されている(特開昭62−22
1592号公報)。
【0004】しかしながら、前記公報に記載の高分子電
解質や重合物は、耐水性やインクジェットインク吸収特
性が不充分なので高速印刷においては不利であり、更な
る改善の余地がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、高速印刷に対応でき、記録体のインク受容
層に高解像度で、耐水性に優れたインク画像を形成しう
るインクジェット記録体用塗被組成物、および当該イン
ク受容層に当該塗被組成物を含有するインクジェット記
録体を提供することにある。
【0006】
【発明が解決しようとする手段】本発明者は、前記課題
を解決すべく、インク受容層を形成する塗被組成物に着
目して鋭意研究を重ねた結果、特定の溶媒の存在下に、
三級アミノ基を有するビニルモノマーを含有してなるビ
ニルモノマー成分の四級化反応と共重合を同時に行うこ
とにより得られる四級アンモニウム塩基を有するポリマ
ーを含有してなるインクジェット記録体用塗被組成物を
用いることにより、前記の各種性能を達成しうることを
見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、一般式(1):
【0008】
【化2】
【0009】(式中、Xは−(CH2 )n−(但し、n
は2〜4の整数を示す)を示し、R 1 とR2 はそれぞれ
独立して炭素数1〜9のアルキル基またはヒドロキシア
ルキル基を示す)で表される三級アミノ基を有するビニ
ルモノマーを含有してなるビニルモノマー成分(A)を
原料として四級アンモニウム塩基を有するポリマーを製
造する際に、溶媒として前記ビニルモノマー成分(A)
を溶解し、得られる四級アンモニウム塩基を有するポリ
マーを溶解させず、かつ重合不活性な溶媒(B)を使用
し、四級化剤(C)により前記三級アミノ基を四級化し
ながら、前記ビニルモノマー成分(A)を重合させるこ
とにより得られる四級アンモニウム塩基を有するポリマ
ーを含有してなるインクジェット記録体用塗被組成物に
関する。また、本発明は、支持体上に、上記のインクジ
ェット記録体用塗被組成物を含有してなるインク受容層
が設けられたインクジェット記録体に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録体用
塗被組成物中に含有させうる前記四級アンモニウム塩基
を有するポリマーの原料である、ビニルモノマー成分
(A)における三級アミノ基を有するビニルモノマー
は、前記一般式(1)で表される三級アミノ基を有する
ビニルモノマーであれば特に制限されない。
【0011】かかる三級アミノ基を有するビニルモノマ
ーの具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート{なお、(メタ)アクリとは、アクリまたは
メタクリを意味する。以下、同様の意味である。}、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリルアミド
等を挙げることができる。
【0012】また、前記ビニルモノマー成分(A)に
は、前記三級アミノ基を有するビニルモノマーおよび/
またはその四級化物に共重合しうるこれ以外のビニルモ
ノマー(以下、共重合用ビニルモノマーという)を含有
させることができる。ここで、前記三級アミノ基を有す
るビニルモノマーの四級化物とは、三級アミノ基を有す
るビニルモノマーが四級化剤(C)により四級化されて
なる四級アンモニウム塩基を有するビニルモノマーをい
う。なお、三級アミノ基を有するビニルモノマーおよび
/またはその四級化物に共重合しうるとしたのは、本発
明においては四級化反応と重合反応が同一工程で進行す
るため、重合反応途中においては共重合用ビニルモノマ
ーが、三級アミノ基を有するビニルモノマーまたはその
四級化物のいずれの状態と共重合しているかを明確に区
別できないためである。当該共重合用ビニルモノマー
は、得られる四級アンモニウム塩基を有するポリマー
が、インクの吸収性に優れ、耐水性・耐久性の高いイン
クジェット記録体を形成しうるように、適宜選択して使
用でき、四級アンモニウム塩基を有するモノマーもしく
は対応するアミノ基を有するモノマーと共重合するもの
であれば制限を受けない。当該共重合用ビニルモノマー
としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、フ
ルオロスチレンなどの芳香族ビニル化合物;アクリロニ
トリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合
物;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、クロロエチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トなどの(メタ)アクリル酸エステルモノマー;(メ
タ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキ
シメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリル
アミドとそのN−アルキル誘導体;および酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸のビニルエステル
などを挙げることができる。これら共重合用ビニルモノ
マーは1種類を単独でまたは2種類以上を併用して使用
することができる。特に、スチレン、メチルスチレン、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、クロロエチル(メ
タ)アクリレートなどの疎水性ビニルモノマーを使用す
ることが望ましい。
【0013】また、本発明のインクジェット記録体用塗
被組成物の耐水性、耐久性向上等の表面皮膜の特性を考
慮して、共重合用ビニルモノマーとして多官能性ビニル
モノマーを使用することができる。当該多官能性ビニル
モノマーとしては、ジビニルベンゼン、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、メチレンビス(メタ)アクリル
アミド、(メタ)アリル(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート等があげら
れる。これらは1種を単独でまたは2種以上を併用して
使用できる。多官能性ビニルモノマーを併用した場合、
分散液の安定性を向上させる効果もある。また、前記多
官能性ビニルモノマーの使用量は、得られる四級アンモ
ニウム塩基を有するポリマーの共重合体組成中の0〜5
モル%となるようにするのが好ましい。5モル%を超え
ると、重合中に分散液が不安定になり、全体がゲル化し
てしまう場合がある。
【0014】本発明のインクジェット記録体用塗被組成
物に使用される前記四級アンモニウム塩基を有するポリ
マーは、溶媒として前記ビニルモノマー成分(A)を溶
解し、得られる四級アンモニウム塩基を有するポリマー
を溶解させず、かつ重合不活性な溶媒(B)を使用し、
四級化剤(C)により前記ビニルモノマー成分(A)中
の三級アミノ基を有するビニルモノマーにおける三級ア
ミノ基を四級化しながら、前記ビニルモノマー成分
(A)を重合させることにより得られる。
【0015】前記溶媒(B)としては、具体的には、脂
肪族炭化水素、脂環式炭化水素系の飽和炭化水素系溶
媒、芳香族炭化水素系溶剤、疎水性のケトン系溶媒、エ
ステル系溶媒、ニトリル系溶媒などが使用でき、例え
ば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−
ノナン、n−デカン、n−ドデカン、イソオクタン、
2,2,3−トリメチルペンタン、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の飽和炭
化水素系溶媒;エチルベンゼン、テトラリン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケト
ン、2−ヘキサノン、2−ペンタノン、シクロヘキサノ
ン、メチルシクロヘキサノン等の疎水性のケトン系溶
媒;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢
酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペ
ンチル、2−エチルブチルアセテート、酢酸シクロヘキ
シル、プロピオン酸ブチル、炭酸ジエチル、炭酸プロピ
レン等のエステル系溶媒;アセトニトリル、バレロニト
リル等のニトリル系溶媒が挙げられる。これらの溶媒
は、1種類を単独で使用することも、2種以上使用し
て、混合溶媒として使用する事もでき、これらの中でも
飽和炭化水素系溶媒や芳香族炭化水素系溶媒を含有して
なる溶媒が好ましい。
【0016】前記四級アンモニウム塩基を有するポリマ
ーの製造における四級化剤(C)としては各種公知の四
級化剤が使用できる。具体例としては、塩化水素、臭化
水素、ぎ酸、酢酸、プロピオン酸、アルキルスルホン酸
等のプロトン酸;ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、ジプロ
ピル硫酸等のアルキル硫酸;p−トルエンスルホン酸メ
チル、ベンゼンスルホン酸メチル等のスルホン酸エステ
ル;及びアルキルクロライド、アルキルブロマイド、ベ
ンジルクロライド等が挙げられる。これら四級化剤
(C)は一種または二種以上を使用することができる。
これらの四級化剤(C)の使用量は前記三級アミノ基を
有するモノマーに対して20モル%〜100モル%の範
囲である。また、これらの四級化剤(C)は、それら四
級化剤(C)が液状であれば直接添加して反応系を形成
させてもよく、あるいは四級化剤(C)を溶媒に溶解さ
せて添加して反応系を形成させてもよい。溶媒に溶解さ
せる場合に使用される溶媒は、不活性であり四級化剤を
溶解させるもの全てを使用することができるが、前記溶
媒(B)と均一に混合できるものが好ましい。なお、本
発明において、反応系とは、前記ビニルモノマー
(A)、前記溶媒(B)および四級化剤(C)を含有し
てなる系をいう。
【0017】前記四級化剤(C)により、前記三級アミ
ノ基は、一般式(2):
【0018】
【化3】
【0019】(式中、X、R1 、R2 は前記と同じ、R
3 は水素原子または炭素数1〜9のアルキル基もしくは
炭素数1〜9のアルキル基を有しても良いベンジル基を
示し、Yはハロゲン原子、R4 SO3 、R4 OSO
3 (但し、R4 は炭素数1〜20のアルキル基または炭
素数1〜20のアルキル基を有しても良いフェニル基を
示す)、R5 CO2 (但し、R5 は水素または炭素数1
〜6のアルキル基またはフェニル基を示す))で表され
る四級アンモニウム塩基に四級化される。なお、本発明
においては、R3 が水素原子である三級アンモニウム塩
基も、便宜上四級アンモニウム塩基に含める。
【0020】本発明においては、前記四級アンモニウム
塩基を有するモノマー単位が、前記四級アンモニウム塩
基を有するポリマーの共重合体組成中の5〜50モル%
となるようにするのが好ましい。当該四級アンモニウム
塩基を有するモノマー単位の割合が5モル%未満では、
インク受容層のインク吸収特性が悪くなり、また50モ
ル%を超える場合には、形成される表面皮膜の耐水性が
悪くなり、吸水しやすいため白化したり、粘着性が生じ
てしまう。なお、本発明のインクジェット記録体用塗被
組成物中に、前記多官能性ビニルモノマーを使用した場
合は、形成されるインク受容層の表面皮膜としての耐水
性を高くできるため、前記四級アンモニウム塩基を有す
るポリマーの共重合体組成中における前記四級アンモニ
ウム塩基を有するモノマー単位の割合を5〜80モル%
の範囲まで拡大することができる。
【0021】本発明のインクジェット記録体用塗被組成
物中に配合される前記四級アンモニウム塩基を有するポ
リマーは、前記三級アミノ基を前記四級化剤(C)によ
り四級化しながら前記ビニルモノマー成分(A)を重合
させることにより得られる。ここで、四級化しながら重
合させるとは、前記反応系において四級化反応および重
合反応を同一工程で進行させることをいい、通常、四級
化反応を行う時期において重合反応が未完了であればよ
い。このような四級化しながら重合させる方法として
は、(1)前記ビニルモノマー成分(A)および前記四
級化剤(C)を全量添加して形成した反応系において四
級化反応および重合反応を同一工程で進行させる方法、
(2)反応系を形成させる際において、前記ビニルモノ
マー成分(A)および/または前記四級化剤(C)を段
階的または連続的に添加することにより、前記反応系を
形成させながら四級化反応および重合反応を進行させる
方法等が挙げられる。これらの中では(2)の方法が、
得られる四級アンモニウム塩基を有するポリマー粒子間
での凝集が起こりにくく、重合中の分散性および粒子径
を制御しやすい点で好ましい。
【0022】前記(2)の方法を採用した場合、原則と
して、前記ビニルモノマー成分(A)における三級アミ
ノ基を有するビニルモノマーを予め添加した場合は、前
記四級化剤(C)は段階的または連続的に当該成分に添
加して反応系を形成させるのが好ましく、前記四級化剤
(C)を予め添加した場合は、前記ビニルモノマー成分
(A)における三級アミノ基を有するモノマーを段階的
または連続的に当該成分に添加して反応系を形成させる
のが好ましい。具体的には、前記ビニルモノマー成分
(A)および前記溶媒(B)を予め含有してなる反応系
に対し、前記四級化剤(C)を段階的または連続的に添
加することにより反応系を形成させる方法、前記溶媒
(B)および前記四級化剤(C)を予め含有してなる反
応系に対し、前記ビニルモノマー成分(A)を段階的ま
たは連続的に添加することにより反応系を形成させる方
法、前記溶媒(B)を予め含有してなる反応系に対
し、前記ビニルモノマー成分(A)と四級化剤(C)を
段階的または連続的に添加することにより反応系を形成
させる方法などが例示できる。なお、前記及びの場
合において反応系を形成させる際に、前記共重合用ビニ
ルモノマーの一部または全部を予め含有させてもよい。
また、前記ビニルモノマー成分(A)および/または前
記四級化剤(C)を段階的または連続的に添加する具体
的な手段としては、特に限定されないが、滴下等により
連続して添加する手段、段階に分けて分割して添加する
手段等が例示できる。
【0023】なお、前記(2)の方法において、前記ビ
ニルモノマー成分(A)および/または前記四級化剤
(C)を添加して反応系を形成させる時期としては、通
常、重合条件下、すなわち重合開始剤の存在下、後述す
る重合温度に達してから滴下するのが好ましい。当該重
合条件下に前記ビニルモノマー成分(A)および/また
は四級化剤(C)を添加することにより、添加とともに
前記四級化反応及び重合反応を同一工程で進行させるこ
とができる。なお、重合開始剤としては特に限定されず
各種公知のものを使用できる。また、前記重合開始剤
は、通常、予め添加されるが、前記四級化剤(C)や前
記ビニルモノマー成分(A)と混合して段階的または連
続的に添加することもできる。また、前記(1)の方法
においては、通常、反応系を形成した後これを重合条件
下で反応させることにより、前記四級化反応および重合
反応を同一工程で進行させることができる。当該(1)
の場合においても重合開始剤の添加時期は特に限定され
ず、予め添加しておいてもよく、反応系を形成した後に
添加してもよい。
【0024】前記各製造方法における重合温度は重合開
始剤の種類によって異なり、特に限定されるものではな
いが、通常は30〜150℃の範囲である。重合時間は
通常、3〜15時間程度である。重合の進行とともに生
成してくる四級アンモニウム塩基を有するポリマーが、
溶媒に不溶となって粒子状態で析出してくる。なお、重
合の際の前記ビニルモノマー成分(A)の濃度は、通
常、1〜70重量%程度、好ましくは20〜60重量%
程度である。重合濃度が70重量%を超えると、分散状
態が悪くなり析出したポリマーが過度に凝集する場合が
あり、1重量%未満では工業的製造において意味を成さ
ない。
【0025】また、前記製造方法においては、必要に応
じて分散安定剤(D)を使用することができる。分散安
定剤(D)は重合の進行に伴って不溶化してくる四級ア
ンモニウム塩基を有するポリマーの反応系中における分
散性を向上させるものである。分散安定剤(D)は、製
造時に使用する溶媒および前記四級アンモニウム塩基を
有するポリマーを含有するインクジェット記録体用塗被
組成物の物性、形成されるインク受容層の性質等を考慮
して適宜選択されるが、特に重合中に形成される前記四
級アンモニウム塩基を有するポリマー粒子同士の凝集が
起こりにくくする目的で、前記四級アンモニウム塩基を
有するポリマー粒子への親和性および吸着性が高く、使
用する溶媒への溶解性の高いものが好ましい。分散安定
剤(D)の添加時期としては特に限定されるものではな
いが、通常は、前記溶媒(B)とともに予め添加する。
【0026】前記分散安定剤(D)としては、特に限定
されるものではなく、上記条件に適合するものであれば
問題なく使用できる。具体例としては、スチレン、α−
メチルスチレン、フルオロスチレン等の芳香族ビニル化
合物、(メタ)アクリロニトリル等のシアン化ビニル化
合物、ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エス
テル、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート等の(メタ)アクリル酸アミノアクリルエステル、
(メタ)アクリルアミド,N−メチル(メタ)アクリル
アミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒド
ロキシメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アク
リルアミド類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビ
ニルエステル類などの各種ビニルモノマーの1種単独か
らなる重合体または2種以上からなる共重合体;四級ア
ンモニウム塩基等のカチオン性を有するモノマーの単独
重合体または他のモノマーとの共重合体;ヒドロキシメ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセ
ルロース類;上記各種重合体または共重合体の末端に重
合性基を有するマクロモノマー類等が挙げられる。尚、
上記各種共重合体の組成としては、ランダム共重合体、
ブロック共重合体、グラフト共重合体いずれも適用でき
る。これらの分散安定剤(D)の中でも、ポリスチレン
系ポリマー(スチレンの単独重合体またはスチレンと前
記各種モノマーとの共重合体、スチレン系マクロモノマ
ー)等が好ましい。特に、スチレン系のマクロモノマー
を使用すると分散安定性が向上する点で好ましい。な
お、スチレン系マクロモノマーとは、スチレンの単独重
合体またはスチレンと前記各種ビニルモノマーとの共重
合体の重合末端に重合性基を有するものをいい、具体的
には、スチレンの単独重合体の末端に重合性基を有する
もの(市販品としては、東亜合成(株)製の商品名AS−
6が例示できる)や、スチレンおよびアクリロニトリル
の共重合体の末端に重合性基を有するもの(市販品とし
ては、東亜合成(株)製の商品名AN−6が例示できる)
等が挙げられる。また、これら分散安定剤(D)は1種
類を単独で使用しても、2種類以上を併用してもよい。
また、これら分散安定剤(D)の使用量としては、前記
ビニルモノマー成分(A)に対して15重量%以下とする
のが望ましく、好ましくは10重量%以下である。
【0027】通常、前記製造方法により得られる四級ア
ンモニウム塩基を有するポリマーの重量平均分子量は、
通常、下限が10000、上限が5000000であ
る。なお、通常の分析条件ではカラム充填剤への吸着が
起きてしまうため、前記四級アンモニウム塩基を有する
ポリマーの分子量をGPC測定することはできない。し
かし、例えば酢酸緩衝液/アセトニトリル混合液を溶離
液として使用することにより吸着を抑えることで、平均
分子量を測定することが可能となる。
【0028】本発明のインクジェット記録体用塗被組成
物に配合される前記四級アンモニウム塩基を有するポリ
マーは、単独もしくは粒子同士がある程度二次的に凝集
した粒子の状態で得られる。この四級アンモニウム塩基
を有するポリマー粒子は、分散液として得ることもで
き、必要に応じて分散液から溶媒(B)を分離し、さら
に乾燥を行うことにより粉体として得ることができる。
尚、この四級アンモニウム塩基を有するポリマー粒子を
溶媒(B)から分離する方法としては、遠心沈降させて
上澄み液を取り除く方法や、濾別法等の各種公知の方法
を使用することができる。溶媒から分離した前記四級ア
ンモニウム塩基を有するポリマー粒子は、前記溶媒
(B)等によって洗浄した後、粒子の融着が誘発され
ず、変色、変質しない温度で乾燥させることができる。
【0029】なお、本発明のインクジェット記録体用塗
被組成物に配合される前記四級アンモニウム塩基を有す
るポリマーの製造方法によると、四級化反応と重合反応
を同一工程で進行させることにより、次の(ア)〜
(オ)に述べるように多くの課題を解決することができ
る。
【0030】(ア)親水性または疎水性にかかわらず各
種ビニルモノマーを高い導入率で共重合組成に導入して
なる四級アンモニウム塩基を有する高分子量のポリマー
を高収率で得ることが可能になった。これに対して、例
えば、いわゆる逆相懸濁重合法により製造される四級ア
ンモニウム塩基を有するポリマーの場合、親水性モノマ
ーの水溶液を疎水性溶媒に懸濁・分散させて重合する方
法をとるため、親水性モノマーである四級アンモニウム
塩基を有するモノマーと、疎水性モノマーとを共重合し
た共重合体を得ることができない。このため、逆相懸濁
重合法により得られた四級アンモニウム塩基を有するポ
リマーを用いた場合、得られるインクジェット記録体用
塗被組成物の耐水性が不十分となる。
【0031】(イ)一方、例えばカチオン性乳化剤を使
用して乳化系にて重合させる方法、すなわち乳化重合法
により製造される四級アンモニウム塩基を有するポリマ
ーの場合、製造時にエマルジョン内部に四級アンモニウ
ム塩基を有するモノマーが進入しにくく、本発明の四級
アンモニウム塩基を有するポリマーと比較して四級アン
モニウム塩基の導入率を高くできないため、形成される
インク受容層のインクの吸収性が不十分で、高速での印
刷には適さないが、本発明の四級アンモニウム塩基を有
するポリマーはこれらの不利が改善されている。
【0032】(ウ)また、例えばアルコール系溶媒など
の四級アンモニウム塩基を有するポリマーを溶解する溶
媒を用いて均一系で重合させる方法、すなわち溶液重合
法により製造される四級アンモニウム塩基を有するポリ
マーの場合、四級アンモニウム塩基の導入量を調整して
形成されるインク受容層のインクの吸収性を向上させ、
高速印刷への適性を向上させることが可能であるが、親
水性自体が高くなり過ぎるとともに分子量が低いことも
あり、耐水性が不十分となる。これに対して、本発明の
四級アンモニウム塩基を有するポリマーは、製造時にお
いて不均一系での重合が進行して、明確な機構は解明さ
れていないものの、ポリマー中に高度な分岐、または四
級アンモニウム塩基を有するポリマー鎖と各種ポリマー
鎖とのグラフト構造が形成されているものと考えられ
る。この構造に由来して、上記溶液重合法で得られる従
来の四級アンモニウム塩基を有するポリマーと比較し
て、共重合体組成中の疎水性モノマーの割合が高い場合
においてもインキの吸収性が良好であり、これにより耐
水性が高く、高速での印刷にも対応できるインク受容層
を形成させることが可能となる。
【0033】(エ)さらに、当該ポリマーの析出粒子を
粉体として取り出す場合においても、従来の溶液重合法
のような加熱、溶媒除去工程が不要となり、特に、プロ
トン酸を用いて四級化された耐熱性が低い四級アンモニ
ウム塩基を有するポリマーの場合でも、これを粉体とし
て取り出すことが可能となった。すなわち、四級アンモ
ニウム塩基を有するポリマーは、ポリマー側鎖の四級ア
ンモニウム塩基同士の会合がポリマー分子間で生じるた
め、アミノ基が四級化されていない同組成のポリマーに
比較して溶融時の粘度が著しく高くなり、ポリマー組成
によっては、重合溶媒の除去および反応容器からのポリ
マーの取り出しを高温で長時間行う必要が生じる。しか
も四級アンモニウム塩基は熱安定性に乏しいため、高温
下での操作により、四級アンモニウム塩基を有するポリ
マーの分解、変質が起こりやすいが、本発明の四級アン
モニウム塩基を有するポリマーの製造方法の場合、その
ような高温下での操作を必要としない。
【0034】(オ)また、本発明では四級化反応と重合
反応を同一工程で進行させるため、従来の製造方法では
別々に行っていた四級化工程と重合工程という製造工程
の簡略化が実現できる。例えば、逆相懸濁重合法では、
通常、水系溶媒中で四級化反応を行うことが困難で、四
級化反応を特定の溶媒中で行った後、重合前にあらため
てモノマー水溶液の調製が必要となるが、本発明の四級
アンモニウム塩基を有するポリマーの製造方法では四級
化反応と重合反応において溶媒を変更する必要もなくな
り、製造時間の大幅な短縮を可能にした。
【0035】本発明のインクジェット記録体用塗被組成
物は、前記のような製造方法により得られる四級アンモ
ニウム塩基を有するポリマーを含有してなるものであ
る。当該インクジェット記録体用塗被組成物は、当該組
成物を支持体に塗布もしくは含浸、または支持体を当該
組成物に浸漬しやすいように粘度を調節するため、前記
溶媒(B)中に分散、または四級アンモニウム塩基を有
するポリマーを溶解または乳化させることができる溶媒
(E)中に溶解もしくは乳化させることができる。当該
溶媒(B)または(E)の配合量は、他の物性を損なわ
ないように、できる限り少なくすることが好ましい。ま
た、配合される溶媒としては、常温もしくは加熱して乾
燥させることのできる溶媒が使用される。
【0036】前記四級アンモニウム塩基を有するポリマ
ーが溶媒(B)中に分散されてなるインクジェット記録
体用塗被組成物としては、具体的には、前記の製造方法
により得られる四級アンモニウム塩基を有するポリマー
が溶媒(B)に微粒子状態で分散した分散液を使用する
態様{以下、(態様1)という}、重合時の溶媒(B)
から分離し、乾燥させた前記四級アンモニウム塩基を有
するポリマー粒子からなる粉体を新たに溶媒(B)中に
再分散させる態様{以下、(態様2)という}が例示で
きる。なお、上記(態様1)において、前記四級アンモ
ニウム塩基を有するポリマーの製造方法により得られた
分散液にさらに溶媒(B)を追加してもよい。また、前
記四級アンモニウム塩基を有するポリマーが溶媒(E)
中に溶解または乳化されてなるインクジェット記録体用
塗被組成物としては、具体的には、重合時の溶媒(B)
から分離し、乾燥させた前記四級アンモニウム塩基を有
するポリマー粒子からなる粉体を溶媒(E)中に溶解ま
たは乳化させる態様{以下、(態様3)という}が例示
できる。
【0037】なお、前記(態様1)または(態様2)に
おける溶媒(B)としては、前記溶媒(B)において例
示したものが使用でき、それらを1種類単独で使用する
ことも、2種類以上使用して、混合溶媒として使用する
こともできる。また、溶媒(B)としては、本発明のイ
ンクジェット記録体用塗被組成物を支持体に塗布等した
後、常温で、または加熱して乾燥する際において乾燥さ
せやすい溶媒を用いることが好ましく、具体的には、エ
チルベンゼン、テトラリン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素系溶媒を含有してなる溶媒が挙げられる。
【0038】前記(態様3)においては、重合時の溶媒
(B)から分離し、乾燥させた前記四級アンモニウム塩
基を有するポリマー粒子からなる粉体を新たに前記四級
アンモニウム塩基を有するポリマーを溶解または乳化さ
せることができる溶媒(E)中に溶解または乳化させ
る。当該溶媒(E)としては、本発明のインクジェット
記録体用塗被組成物を支持体に塗布等した後、常温で、
または加熱して乾燥する際において乾燥させやすい溶媒
を使用するのが好ましく、具体的には、水、または、ア
ルコール系溶媒、グリコールエーテル系溶媒、グリコー
ルエステル系溶媒からなる群から選ばれる少なくとも1
種類の有機溶剤が使用できる。上記有機溶剤としては例
えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール系溶媒、モ
ノエチレングリコールメチルエーテル、モノエチレング
リコールエチルエーテル、モノエチレングリコールブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテルメチルセロソルブ等の
グリコールエーテル系溶媒、モノエチレングリコール酢
酸エステル、ジエチレングリコール酢酸エステル等のグ
リコールエステル系溶媒が挙げられる。これら水または
有機溶剤から選ばれる溶媒は、1種類を単独で使用する
ことも、2種以上使用して、混合溶媒として使用するこ
ともできる。
【0039】なお、溶媒(E)中に溶解または乳化させ
て使用する場合は、四級アンモニウム塩基を有するポリ
マーの重量平均分子量の下限は10000、好ましくは
50000、上限が2000000、好ましくは100
0000となる。10000より小さい場合には、造膜
性および形成されたインク受容層の耐久性が十分ではな
く、2000000を超えると溶媒(E)への溶解に時
間がかかり、粘度も高くなり過ぎるため、作業性および
取り扱い性に問題が生じる。
【0040】なお、前記(態様2)、(態様3)におい
て、前記四級アンモニウム塩基を有するポリマーを溶
解、分散または乳化させる方法については、特に限定さ
れない。例えば、前記溶媒(B)に前記四級アンモニウ
ム塩基を有するポリマーの粉体を添加し、攪拌して分
散、または溶媒(E)に前記四級アンモニウム塩基を有
するポリマーの粉体を添加し、攪拌して溶解または乳化
させる方法が挙げられる。また、溶媒(B)に分散させ
る際には、得られる分散液の貯蔵安定性を向上させるた
め、必要に応じて前記分散安定剤(D)をさらに添加し
て加熱、攪拌、分散させることができる。
【0041】また、前記(態様1)および(態様2)の
分散液の態様において、形成されるインクジェット記録
体の高速での印刷適合性、解像度を高める場合には、前
記四級アンモニウム塩基を有するポリマー粒子の平均粒
子径が100μm以下であることが望ましく、特に20
μm以下であることが好ましい。
【0042】なお、本発明のインクジェット記録体用塗
被組成物には前記四級アンモニウム塩基を有するポリマ
ーに加えてさらに(F)造膜性ポリマー成分を併用する
ことができる。前記(態様1)、(態様2)では、前記
四級アンモニウム塩基を有するポリマーは溶媒(B)中
に微粒子として分散しているため、通常、造膜性に乏し
く、耐久性の高いインクジェット記録体表面保護層を形
成させにくい。そのため、造膜性を有し、基材プラスチ
ックとの密着性が良好で、耐久性の高い表面皮膜を形成
することができる特徴を有する(F)造膜性ポリマー成
分を併用することが望ましい。また、(態様3)におい
ても造膜性、支持体への密着性、耐久性等を向上させる
ために、前記(F)造膜性ポリマー成分を併用すること
ができる。
【0043】当該(F)造膜性ポリマー成分としては、
前記特性を満たすものであれば特に制限を受けず、例え
ば、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル共重合体、
ポリビニルアルコール、ポリアルキレングリコール、ポ
リビニルピロリドン、メチルセルロース、ポリ塩化ビニ
ル、ポリカーボナート、ポリアミドなどの熱可塑性ポリ
マーを挙げることができる。これらのポリマーは、ラン
ダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体の
いずれでもよく、異種ポリマーの結合体でもよい。ま
た、これらのポリマーは溶媒(B)もしくは溶媒(E)
に溶解、分散または乳化していてもよいが、これらと
(F)造膜性ポリマーとの混合液は均一である必要はな
く、最終的に良好な均質な皮膜を形成できればよい。ま
た、これらのポリマーは、2種以上組み合わせて用いる
ことができる。また、(F)造膜性ポリマー成分は、前
記ビニルモノマー成分(A)の重合を阻害しないもので
あれば、前記四級アンモニウム塩基を有するポリマーの
製造時に反応系に添加することもできる。あるいは、当
該(F)造膜性のポリマーの製造の際に、前記四級アン
モニウム塩基を有するポリマーを反応系中に添加してお
くこともできる。
【0044】前記(F)造膜性ポリマー成分を使用する
場合、本発明のインクジェット記録体用塗被組成物中に
含まれる固体成分中の前記四級アンモニウム塩基を有す
るポリマーと(F)造膜性ポリマー成分との割合は重量
比で3/97〜70/30であり、好ましくは5/95
〜50/50である。四級アンモニウム塩基を有するポ
リマーが3重量%より少なくなるとインク受容層として
のインキ吸収特性が悪くなり、70重量%を超えるとイ
ンク受容層の耐久性が低下する傾向がある。また、
(F)造膜性ポリマー成分を併用した場合、前記多官能
性のビニルモノマーを使用した場合と同様、形成される
インク受容層の表面皮膜としての耐水性を高くできるた
め、前記四級アンモニウム塩基を有するポリマーの共重
合体組成中における前記四級アンモニウム塩基を有する
モノマー単位の割合を5〜80モル%の範囲まで拡大す
ることができる。
【0045】また、本発明のインクジェット記録体用塗
被組成物には、本発明の目的を損なわない範囲におい
て、例えば界面活性剤、顔料、塗工性改質剤、有機フィ
ラー、無機フィラー、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを
配合することができる。前記界面活性剤としては、非イ
オン性界面活性剤および/もしくはカチオン性界面活性
剤を使用することができる。アニオン性界面活性剤はカ
チオン性である四級アンモニウム塩基を有するポリマー
と不溶性の錯体を形成してしまう場合があるため好まし
くない。なお、前記界面活性剤を添加する場合、その使
用量が多くなり過ぎると、表面皮膜の物性が低下してし
まう。そのため、前記界面活性剤の使用量は、前記四級
アンモニウム塩基を有するポリマーに対して20重量%
以下とすることが望ましい。
【0046】さらに本発明のインクジェット記録体用塗
被組成物により支持体上に形成されるインク受容層の耐
水性や耐久性を高めるため、本発明のインクジェット記
録体用塗被組成物に、各種公知の架橋剤や、光硬化性の
ラジカル重合性モノマーおよびラジカル重合性オリゴマ
ーを併用することができる。ラジカル重合性モノマーお
よびラジカル重合性オリゴマーとしては、単官能または
多官能のアクリル酸エステル系モノマーやオリゴマー等
の光硬化性化合物が例示できる。
【0047】なお、本発明のインクジェット記録体用塗
被組成物の固形物濃度は、好ましくは1〜70重量%程
度であり、特に好ましくは下限が5重量%、上限が60
重量%である。
【0048】当該四級アンモニウム塩基を有するポリマ
ーは、インク吸収性、耐水性および、支持体との密着性
に優れるため、これを単独使用した場合であっても塗被
組成物となすことができ、その結果、効率的にインクジ
ェット記録体を製造しうる。またインク受容層のインク
の吸水性を高めるため、シリカ、クレー、タルク、ケイ
ソウ土、炭酸カルシウム、アルミナなどの各種公知の充
填剤を配合してもよい。
【0049】前記のようにして得られる本発明の塗被組
成物を各種公知の支持体上に塗工することにより、本発
明の目的とするインクジェット記録体を収得できる。な
お、支持体としては、紙や合成紙に限定されず、例えば
オーバーヘッドプロジェクターに使用されるポリエチレ
ンテレフタレートのような各種合成樹脂フィルムも適用
可能である。また、塗被組成物の塗工方法も格別な限定
はなく、サイズプレス、ロールコーター、その他の形式
のコーターを使用して支持体に塗工することができ、塗
被組成物の塗工量(固形分換算)は通常0.1〜20g
/m2 程度、好ましくは0.2〜5g/m2 ある。
【0050】本発明のインクジェット記録体に対して
は、従来公知の各種水性インクが問題なく使用できる。
当該水性インクには、水溶性酸性染料および水溶性直接
染料のうち少なくとも1種類が含有され、必要に応じて
湿潤剤、染料溶解剤、防腐剤、防黴剤等も添加される。
なお、当該水溶性酸性染料としては、C.I.アシッド
ブラック、C.I.アシッドブルー、C.I.アシッド
レッド、C.I.アシッドイエロー等が挙げられ、水溶
性直接染料としては、C.I.アシッドダイレクトブラ
ック、C.I.アシッドダイレクトブルー、C.I.ア
シッドダイレクトレッド、C.I.アシッドダイレクト
イエロー等が挙げられる。
【0051】
【発明の効果】本発明の塗被組成物を用いてなるインク
ジェット記録体は、インク吸収性が良好なので高速での
印刷が可能であり、耐水性が良好で、画像の解像度が高
く、耐光性などにも優れる。本発明のインクジェット記
録体が、かかる特性を発揮する理由は定かではないが、
本発明の塗被組成物に含有される四級アンモニウム塩基
を有するポリマーが、四級アンモニウム塩基を有し、か
つ、疎水性モノマーの導入率が高く、さらには高度なグ
ラフト、分岐構造を持つ高分子量ポリマーであると考え
られるため、適度な疎水性・耐水性を示しながらも、水
性であるインクジェットインクに対する吸収性に優れる
とともに、前記水性インク中の染料との結合が起こりや
すくなり、染料の溶出が防止されるためと思料される。
【0052】
【実施例】以下に、実施例によって本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0053】合成例1 攪拌装置、温度計、還流冷却管、窒素導入管、滴下ライ
ンを備えた反応容器に、スチレン120g、N,N−ジ
メチルアミノエチルメタクリレート77.6g、トルエ
ン410.6g、アゾビスイソブチロニトリル1.35
gを仕込み、窒素雰囲気下で30分以上攪拌、溶解させ
た。攪拌しながら30分かけて80℃まで加温、この温
度を保ちながらジエチル硫酸76.1gを90分かけて
滴下し、滴下終了後、その温度を保ちながら引き続き2
時間重合を行い、分散液を得た。得られた分散液を遠心
分離処理、洗浄、減圧乾燥することにより、スチレン/
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートジエチル
硫酸四級化物=68.6/31.4(モル比)の共重合
比である共重合体の粉体を得た。
【0054】合成例2 攪拌装置、温度計、還流冷却管、窒素導入管、滴下ライ
ンを備えた反応容器に、スチレン35.0g、メチルメ
タクリレート84.0g、ジエチル硫酸38.9g、臭
化ブチル34.5g、トルエン305.6g、スチレン
系マクロモノマー(東亜合成製 商品名AS−6)9.
9g、アゾビスイソブチロニトリル1.38gを仕込
み、窒素雰囲気下で30分以上攪拌、溶解させた。攪拌
しながら40分かけて80℃まで加温、この温度を保ち
ながらN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート7
9.3gとトルエン101.9gとの混合液を4時間か
けて滴下し、滴下終了後、その温度を保ちながら引き続
き3時間重合を行い、分散液を得た。得られた分散液を
遠心分離処理、洗浄、減圧乾燥することによりスチレン
/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート四級化
物/メチルメタクリレート=21.1/30.6/4
8.3(モル比)の共重合比からなる共重合体を粉体と
して得た。
【0055】合成例3 攪拌装置、温度計、還流冷却管、窒素導入管、滴下ライ
ンを備えた反応容器に、スチレン35.0g、メチルメ
タクリレート84.0g、ジエチル硫酸58.3g、ト
ルエン288.6g、アゾビスイソブチロニトリル1.
38gを仕込み、窒素雰囲気下で30分以上攪拌、溶解
させた。攪拌しながら40分かけて80℃まで加温、こ
の温度を保ちながらN,N−ジメチルアミノエチルメタ
クリレート79.3gとトルエン96.2gとの混合液
を4時間かけて滴下し、滴下終了後、その温度を保ちな
がら引き続き3時間重合を行い、分散液を得た。得られ
た分散液を遠心分離処理、洗浄、減圧乾燥することによ
り、スチレン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
レート/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
ジエチル硫酸四級化物/メチルメタクリレート=24.
1/7.4/21.7/46.8(モル比)の共重合比
からなる共重合体を粉体として得た。
【0056】合成例4 攪拌装置、温度計、還流冷却管、窒素導入管、滴下ライ
ンを備えた反応容器に、スチレン60.0g、ブチルア
クリレート36.9g、ジエチル硫酸44.4g、塩化
ベンジル36.4g、トルエン301.9g、アゾビス
イソブチロニトリル1.18gを仕込み、窒素雰囲気下
で30分以上攪拌、溶解させた。攪拌しながら40分か
けて80℃まで加温、この温度を保ちながらN,N−ジ
メチルアミノエチルメタクリレート90.6gとトルエ
ン100.6gとの混合液を4時間かけて滴下し、滴下
終了後、その温度を保ちながら引き続き3時間重合を行
い、分散液を得た。得られた分散液を遠心分離処理、洗
浄、減圧乾燥することにより、スチレン/N,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリレート四級化物/ブチルアク
リレート=40.1/40.6/19.3(モル比)の
共重合比からなる共重合体を粉体として得た。
【0057】合成例5 攪拌装置、温度計、還流冷却管、窒素導入管、滴下ライ
ンを備えた反応容器に、スチレン65.0g、ジエチル
硫酸73.6g、臭化ブチル21.8g、55%ジビニ
ルベンゼン3.0g、トルエン292.9g、アゾビス
イソブチロニトリル1.04gを仕込み、窒素雰囲気下
で30分以上攪拌、溶解させた。攪拌しながら40分か
けて80℃まで加温、この温度を保ちながらN,N−ジ
メチルアミノエチルメタクリレート98.1gとトルエ
ン97.6gとの混合液を4時間かけて滴下し、滴下終
了後、その温度を保ちながら引き続き3時間重合を行
い、分散液を得た。得られた分散液を遠心分離処理、洗
浄、減圧乾燥することにより、スチレン/N,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリレート四級化物=49.1/
50.9(モル比)の共重合比からなる共重合体を粉体
として得た。
【0058】合成例6 攪拌装置、温度計、還流冷却管、窒素導入管、滴下ライ
ンを備えた反応容器に、メチルメタクリレート50.0
g、ジエチル硫酸21.1g、酢酸12.3g、トルエ
ン167.5g、アゾビスイソブチロニトリル0.30
gを仕込み、窒素雰囲気下で30分以上攪拌、溶解させ
た。攪拌しながら40分かけて80℃まで加温、この温
度を保ちながらN,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
レート52.4gとトルエン55.8gとの混合液を4
時間かけて滴下し、滴下終了後、その温度を保ちながら
引き続き3時間重合を行い、分散液を得た。得られた分
散液を遠心分離処理、洗浄、減圧乾燥することにより、
メチルメタクリレート/N,N−ジメチルアミノエチル
メタクリレート四級化物=41.9/58.1(モル
比)の共重合比からなる共重合体を粉体として得た。
【0059】比較合成例1 攪拌装置、温度計、還流冷却器、窒素導入管、滴下ライ
ンを備えた反応容器に、スチレン55g、N,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリレート35.6g、イソプロ
ピルアルコール100g、アゾビスイソブチロニトリル
2gを入れ、攪拌、溶解させた後、窒素ガスを通じなが
ら1時間かけて80℃まで加温し、この温度を保ちなが
ら6時間重合を行い、3級アミノ基を有するポリマーを
合成した。次いで、N,N−ジメチルアセトアミド88
gを加えて希釈し、ジエチル硫酸34.9gを1時間か
けて滴下し、四級化を行った。引き続き、THFを用い
て再沈精製を行い、乾燥させることで四級アンモニウム
塩基を有するポリマーを得た。得られた共重合体の共重
合体組成はスチレン/N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレートジエチル硫酸四級化物=68.8/31.
2(モル比)であった。
【0060】比較合成例2 攪拌装置、温度計、還流冷却器、窒素導入管、滴下ライ
ンを備えた反応容器に、メチルメタクリレート40.0
g、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートベン
ジルクロライド四級化物49.5g、N,N−ジメチル
アミノエチルメタクリレートジエチル硫酸四級化物5
4.3g、カチオン性界面活性剤カチオンBB(日本油
脂製)7.5g、イオン交換水560gを仕込み、窒素
ガスを通じながら攪拌し、60℃まで加温した後、2,
2−アゾビス(2−アミジノプロパン)ヒドロクロライ
ド0.1gを加え、85℃まで昇温し、この温度を保ち
ながら3時間重合を行なう。ここにメチルメタクリレー
ト18.2g、スチレン24.3g、2,2−アゾビス
(2−アミジノプロパン)ヒドロクロライド0.1gを
加え、85℃まで昇温し、この温度で3時間重合するこ
とにより、平均粒子径が980nmの重合体分散液を得
た。
【0061】前記各合成例および各比較合成例における
合成条件と重合結果を表1および表2にまとめた。
【0062】実施例1〜8、比較例1、2 前記各合成例および各比較合成例で得られたポリマーの
粉体に対して、表3に記載の組成で溶媒(B)または溶
媒(E)および必要により(F)造膜性ポリマーを配合
することにより、各々固形分が25重量%の塗被組成物
を調製した。
【0063】上記により得られたそれぞれの塗被組成物
を、ポリエステルフィルム(コクヨ(株)製OHPフィ
ルム)の片側に固形物換算で5g/m2 となるようにバ
ーコーターを用いて塗布し、105℃で1分間乾燥し、
インクジェット記録体を得た。このインクジェット記録
体について、インクの吸収性(速乾性)と耐水性につい
て下記の方法でテストを行なった。結果を表3に示す。
【0064】(速乾性)速乾性は、上記の記録体にBJ
C−600J(キャノン製)にてベタ印写した直後に、
ろ紙を圧着し、画像の転移の有無を測定した。
【0065】(耐水性)耐水性は、上記の記録体にBJ
C−600J(キャノン製)にてベタ印写し、30℃の
水に5分間浸漬し、浸漬後の各色の画像濃度をマクベス
濃度計RD514を用いて測定し、下記の式で求めた数
値を耐水性の目安とした。数値が高いほど、耐水性は良
好である。 式:耐水性(%)=浸漬後の濃度/浸漬前の濃度×10
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】比較例1は、溶液重合法により得られた比
較合成例1のポリマーを使用しており、親水性モノマー
の割合を高くできるのでインキの吸収性(速乾性)は問
題ないが、分子量が低く、また、本発明の四級アンモニ
ウム塩基を有するポリマーが有すると考えられるような
高度なグラフトや分岐構造を持たないため、耐水性が不
足している。また、比較例2は、乳化重合法により得ら
れた比較合成例2のポリマーを使用しており、分子量は
高くなっているが、親水性モノマー(四級アンモニウム
塩基を有するモノマー)の導入率が低いため、速乾性に
劣り、耐水性も高くない。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、Xは−(CH2 )n−(但し、nは2〜4の整
    数を示す)を示し、R 1 とR2 はそれぞれ独立して炭素
    数1〜9のアルキル基またはヒドロキシアルキル基を示
    す)で表される三級アミノ基を有するビニルモノマーを
    含有してなるビニルモノマー成分(A)を原料として四
    級アンモニウム塩基を有するポリマーを製造する際に、
    溶媒として前記ビニルモノマー成分(A)を溶解し、得
    られる四級アンモニウム塩基を有するポリマーを溶解さ
    せず、かつ重合不活性な溶媒(B)を使用し、四級化剤
    (C)により前記三級アミノ基を四級化しながら、前記
    ビニルモノマー成分(A)を重合させることにより得ら
    れる四級アンモニウム塩基を有するポリマーを含有して
    なるインクジェット記録体用塗被組成物。
  2. 【請求項2】 前記四級アンモニウム塩基を有するポリ
    マーを製造する際に、さらに分散安定剤(D)を使用す
    ることにより得られる四級アンモニウム塩基を有するポ
    リマーを含有してなる請求項1記載のインクジェット記
    録体用塗被組成物。
  3. 【請求項3】 前記四級アンモニウム塩基を有するポリ
    マーが溶媒(B)中に分散されてなる請求項1または2
    記載のインクジェット記録体用塗被組成物。
  4. 【請求項4】 前記四級アンモニウム塩基を有するポリ
    マーが前記四級アンモニウム塩基を有するポリマーを溶
    解または乳化させることができる溶媒(E)中に溶解ま
    たは乳化されてなる請求項1または2記載のインクジェ
    ット記録体用塗被組成物。
  5. 【請求項5】 前記溶媒(E)として水を使用してなる
    請求項4記載のインクジェット記録体用塗被組成物。
  6. 【請求項6】 前記四級アンモニウム塩基を有するポリ
    マーに加えてさらに(F)造膜性ポリマー成分を併用し
    てなる請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット
    記録体用塗被組成物。
  7. 【請求項7】 支持体上に、請求項1〜6のいずれかに
    記載のインクジェット記録体用塗被組成物を含有してな
    るインク受容層が設けられたインクジェット記録体。
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