JP2000071454A - 記録装置及び着脱可能な記録ヘッド、着脱可能な記録ヘッドの検知方法 - Google Patents

記録装置及び着脱可能な記録ヘッド、着脱可能な記録ヘッドの検知方法

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JP2000071454A
JP2000071454A JP24750598A JP24750598A JP2000071454A JP 2000071454 A JP2000071454 A JP 2000071454A JP 24750598 A JP24750598 A JP 24750598A JP 24750598 A JP24750598 A JP 24750598A JP 2000071454 A JP2000071454 A JP 2000071454A
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Takayuki Aizawa
隆之 相澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】専用の識別信号、インターフェース、コネクタ
及び制御コントローラの信号線を設けることなく記録ヘ
ッドの情報を検出する。 【解決手段】 記録モードであるかシリアルデータ受信
モードであるかを識別し、後者の場合、制御コントロー
ラ17は制御信号をLowにする。デコーダ10はこれ
を受けて検知信号11をLow、Divider12の
信号15をデアクティブ、信号16をアクティブとす
る。同期転送クロック5はデータ転送用のクロック信号
を出し、記録ヘッド2は、記録装置1からのクロックに
基づきシリアルデータバッファ14に格納されたシリア
ルデータをシリアルデータバッファ9に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置及び着脱
可能な記録ヘッド、その記録ヘッドの検知方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の小型プリンタの方式の主流は、ノ
ンインパクト方式のプリンタである。ノンインパクト方
式とは、インクをノズルから吐出して被記録媒体(主に
紙)に記録するものである。ノンインパクト方式におい
てもインクを吐出する方法にバブルジェット方式とピエ
ゾ方式とがある。本実施例ではバブルジェット方式の小
型プリンタを例に取り説明することにする(本発明がピ
エゾ方式など他のプリンタにも有効であることは当然で
ある)。
【0003】バブルジェット方式とは、ノズル内に配さ
れた電気抵抗などで構成された発熱素子に電流を流すこ
とで発熱させ、この熱によりインクを沸騰させるもの
で、そしてインクが沸騰する際に生成される気泡の膨張
によりインクをノズルから吐出させる方式である。
【0004】この原理から判るように、均一な記録を達
成するには、発熱素子が一定の量の発熱をなすようにし
なければならない。記録ヘッドが交換できない構成のプ
リンタであれば、発熱素子の抵抗値は変わらないが、記
録ヘッドが着脱可能であると、ヘッドが異なる毎に発熱
素子の抵抗値が変わってしまう。
【0005】従って、ヘッドが交換されることで発熱素
子の抵抗値が変わった場合であっても一定の発熱量を与
えるようにするためには、プリンタは装着されたヘッド
の発熱体の抵抗値を検知し、検知した抵抗値により発熱
体に与えるエネルギー量を変える必要があり、このこと
で、ヘッドが交換されても良質な記録を可能としてい
る。また、近年小型プリンタのカラー化が進んでいる。
記録ヘッドが交換可能なプリンタでは、モノクロ記録に
はモノクロ専用プリンタヘッド、カラー記録にはカラー
専用プリンタヘッドを用意することで、モノクロ&カラ
ー共に良質な記録を可能としている。ところがモノクロ
専用プリンタヘッドとカラー専用プリンタヘッドとでは
プリンタヘッド構成が異なっているため、モノクロ/カ
ラーとで記録方法が異なることになる。そのため、プリ
ンタは装着された記録ヘッドの種類を認識し、認識した
記録ヘッドに応じて記録方法を変えなければならない。
このように、着脱可能な記録ヘッドを持つプリンタが記
録ヘッドが交換されても良質な記録を可能とするには、 (1)プリンタは装着されたヘッドの発熱体の抵抗値を
検知する手段。
【0006】(2)装着された記録ヘッドの種類を検知
する手段。 が必要となる。
【0007】前記(1)、(2)を達成するために、従
来の記録ヘッド及び記録装置(プリンタ)は図7に示す
構成になっている。図7において、100は記録ヘッ
ド、101は記録装置、102は記録ヘッドに接続され
たインターフェースケーブル、103は記録ヘッド(1
00)とインターフェースケーブル(102)とを接続
するコネクタ、104a〜104nはインクを沸騰させ
るための発熱体で、抵抗で構成されている。105は発
熱体(104a〜n)と同じ抵抗値を持つ抵抗(以後ラ
ンク抵抗と称す)で、片端はグランドに、もう片端は信
号線106に接続されている。107は発熱体(104
a〜n)に電流を流すためのドライバ、108はドライ
バ107を制御するための制御信号を伝達する制御信号
線、109は記録ヘッド識別信号の第1の格納部(ID
_0)、110は記録ヘッド識別信号の第2の格納部
(ID_1)である。111は信号線106から出力さ
れる抵抗値を分圧し増幅するための増幅器、112は増
幅器(111)の出力をディジタル信号に変換するA/D
Converter、113はA/D Converterからの出力信号線、
信号線114はID_0(109)の信号を受け、信号
線115はID_1(110)の信号を受け、116は
制御信号線(108)と接続されている。117は制御
コントローラである。記録ヘッド(100)と記録装置
(101)は、コネクタ(103)を介して着脱可能と
なっている。図7を用いて記録装置(101)が、次の
2点を検知するプロセスについて説明する。
【0008】(1)記録装置は装着されたヘッドの発熱
体の抵抗値を検知する。
【0009】(2)装着された記録ヘッドの種類を検知
する。
【0010】記録ヘッド(100)がコネクタ(10
3)に装着されると、いままでオープン状態であった信
号(116)がプルダウンされ、所定の値が信号線11
3に出力される。制御コントローラ(117)は信号線
(113)に所定の値が出力されると、記録ヘッド(1
00)が装着されたと認識する。制御コントローラ(1
17)は信号線(113)の値より記録ヘッドの抵抗
(105)の値を認識する。記録ヘッドの発熱体(10
4a〜n)、抵抗(105)はモノシリックIC上に構
成されており、同じ構造及びプロセスで構成されている
のであれば、抵抗(105)の抵抗値は発熱体(104
a〜n)の抵抗値と同じになるはずである。従って、制
御コントローラ(117)は読み取った抵抗(105)
の抵抗値を発熱体(104a〜n)の抵抗値と認識す
る。次に制御コントローラはヘッド識別信号114,1
15の論理値(High,Low)を読み取ることで、
装着された記録ヘッドの種類を認識する。ID_0(1
09)を“High”、ID_1(110)を“Lo
w”とすると識別信号は2本あるので、High,Lo
wそれぞれの組合わせにより4種類の記録ヘッドを識別
することが可能である。
【0011】以上説明したように、従来例では、ランク
抵抗(105)の抵抗値と記録ヘッドから出力されてい
る識別信号から、記録ヘッドの発熱体の抵抗値と記録ヘ
ッドの種類を認識している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来は識別信号(10
9,110)が専用に必要であった。このため、インタ
ーフェース(102)、コネクタ(103)及び制御コ
ントローラ(117)に専用の信号線を割り振り、コス
トアップの要因となっていた。また、記録ヘッドの種類
を増やすと新たに識別信号を設ける必要が生じ、記録ヘ
ッドの種類を自由に増やせない欠点があった。最近で
は、新規記録ヘッドやスキャナなどを装着する様にな
り、装着できるものの種類が増大しており、このような
傾向では、従来のようなID専用線を設けると装着する
ヘッドが増大する毎に識別信号を新たに設ける必要があ
った。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明にかかる記録装置及び着脱可能な記録ヘッド、及
びその検知方法は以下の主たる構成よりなる。
【0014】すなわち、記録装置は、着脱可能な記録ヘ
ッドと、前記記録ヘッドの種類を識別するためのデータ
を前記記録ヘッド内に格納する識別データ格納手段と、
前記記録ヘッドに記録データを送るデータ線と、前記記
録データに同期したデータ転送用の同期クロックを送る
同期クロック線と、前記記録ヘッドを制御する第一の制
御線と、前記記録ヘッドを制御する第二の制御線とを有
し、記録する際は、前記第一及び第二の制御線の出力信
号を第一の状態とし、前記同期クロック線の出力クロッ
クに同期した記録データを前記データ線から前記記録ヘ
ッドに転送し、前記記録ヘッドの種類を識別する際は、
前記第一及び第二の制御線の出力信号を第二の状態に
し、前記同期クロック線の出力クロックに同期した識別
データを前記識別データ格納手段から前記データ線を介
して読取る手段を有する。
【0015】また、着脱可能な記録ヘッドは、記録ヘッ
ドの種類を識別するためのデータを格納する識別データ
格納手段と、記録装置からの制御信号を受信して、前記
制御信号に基づき記録モードと、ヘッドの種類の識別モ
ードとを判定する手段と、前記識別モードの場合は、記
録装置からのクロック信号に同期して前記識別データ格
納手段に格納された識別データを記録装置に転送する手
段とを有する。
【0016】また、着脱可能な記録ヘッドの検知方法
は、記録装置から出力される制御信号に基づいて、記録
モードであるか、シリアルデータ受信モードであるかを
判定する工程と、前記シリアルデータ受信モードである
場合、デコーダの出力信号をLowとする工程と、前記
デコーダの出力信号に基づきDividerを切替える
工程と、記録装置からのクロック信号に基づき、前記D
ividerにより切替えられたシリアルデータバッフ
ァから識別信号を出力する工程とを有する。
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0017】<装置本体の概略説明>図1は、本発明の
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタIJ
RAの構成の概要を示す外観斜視図である。図1におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア5009〜5011を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジHCはピン(不図示)を有し、ガイドレール50
03に支持されて矢印a,b方向を往復移動する。キャ
リッジHCには、記録ヘッドIJHとインクタンクIT
とを内蔵した一体型インクジェットカートリッジIJC
が搭載されている。5002は紙押え板であり、キャリ
ッジHCの移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン50
00に対して押圧する。5007,5008はフォトカ
プラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在
を確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行
うためのホームポジション検知器である。5016は記
録ヘッドIJHの前面をキャップするキャップ部材50
22を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸
引する吸引器で、キャップ内開口5023を介して記録
ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレ
ードで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能
にする部材であり、本体支持板5018にこれらが支持
されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリー
ニングブレードが本例に適用できることは言うまでもな
い。又、5021は、吸引回復の吸引を開始するための
レバーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に
伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り
換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0018】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0019】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0020】図2はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示
す同図において、1700は記録信号を入力するインタ
フェース、1701はMPU、1702はMPU170
1が実行する制御プログラムを格納するROM、170
3は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記
録データ等)を保存しておくDRAMである。1704
は記録ヘッド1708に対する記録データの供給制御を
行うゲートアレイ(G.A.)であり、インタフェース
1700、MPU1701、RAM1703間のデータ
転送制御も行う。1710は記録ヘッド1708を搬送
するためのキャリアモータ、1709は記録紙搬送のた
めの搬送モータである。1705は記録ヘッドを駆動す
るヘッドドライバ、1706,1707はそれぞれ搬送
モータ1709、キャリアモータ1710を駆動するた
めのモータドライバである。
【0021】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動
され、記録が行われる。
【0022】なお、上述のように、インクタンクITと
記録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能なイ
ンクカートリッジIJCを構成しても良いが、これらイ
ンクタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構成
して、インクがなくなったときにインクタンクITだけ
を交換できるようにしても良い。
【0023】以下、上記構成のインクジェットプリンタ
IJRAに塔載する記録ヘッドの検知に関する実施形態
について説明する。
【0024】<記録ヘッド情報の検出>図3はカートリ
ッジの検知を行なうための論理回路の構成を示す。図3
において、1は記録装置本体、2は記録ヘッド、3は制
御信号1、4は制御信号2、5はデータ転送同期クロッ
ク、6はデータ出力バッファ、7はデータ受信バッフ
ァ、8はプリントデータを格納するプリントバッファ、
9はカートリッジ2からのシリアルデータを格納するシ
リアルデータバッファ、17は制御コントローラであ
る。
【0025】記録ヘッド2において、10は制御信号
1,2の状態をデコードするデコーダ、11はデコーダ
10でデコードした結果、シリアルデータ受信モードで
あるかどうかを示す信号、12はデータ同期クロックを
分岐させるDividerである。13はプリントする
データを格納するシリアルラッチ、14は記録ヘッド2
の識別データなどのシリアルデータを格納するシリアル
データバッファ(不揮発性メモリ)、115はデータ受
信バッファ、116はデータ出力バッファである。また
18は記録装置本体1と記録ヘッド2を接続するインタ
ーフェースである。
【0026】図3に示すように、本実施形態の記録ヘッ
ド2は、記録装置本体1からの制御信号に基づき、検知
信号のHighあるいはLowをDivider12に
入力する。検知信号がHighである場合はシリアルラ
ッチ13が選択され、Lowの場合はシリアルデータバ
ッファ14が選択される。図4に示すタイミングチャー
トと図5のインクジェットプリンタIJRAの制御回路
の動作を示すフローチャートとを参照して、図3に示し
たカートリッジの検知について説明する。図4(a)は
記録処理を行なう場合のタイミングチャートであり、図
4(b)は識別データの受信を行なう場合を示してい
る。
【0027】まず、ステップS501ではホストコンピ
ュータ(不図示、以下ホストという)から記録データを
受信してこれをプリントバッファ8に格納する。次にス
テップS502では、不図示の制御信号出力クロック
(CLK)を記録ヘッドのインタフェース18に供給し
(図4の401、406)、制御信号1、2を出力する
(S503、図4の402及び403あるいは407、
407)。記録処理を行なう場合は制御信号1、2をH
igh(第一の状態)とし、記録ヘッドの識別信号を受
信するときはLow(第二の状態)とする。
【0028】記録装置1が記録動作する場合、記録装置
本体1の制御コントローラ17は、制御信号1(3),
制御信号2(4)を記録モードとして出力する。制御信
号はHighである。制御信号1、2はインタフェース
18を介して記録ヘッド2に送られる。
【0029】記録装置本体1から出された制御信号1,
2が記録モード(High)の場合(S504−Ye
s)、記録ヘッド2のデコーダ10は検知信号11をH
ighとしてDivider12に送信する(S50
5)。デコーダの検知信号は制御信号1、2に基づくも
のである。
【0030】Divider12はデコーダ10の出力
である検知信号11がHighである場合は、ステップ
S506で信号15をアクティブとし、信号16をデア
クティブにする。すなわちシリアルラッチがアクティ
ブ、シリアルデータバッファがデアクティブの状態とな
る。この状態で出力バッファ116はHigh Impeadance
状態となる。
【0031】プリントバッファ8に格納された記録デー
タ(S501、図4の405)は、同期転送クロック5
(図4の404)に同期して、記録装置本体1の出力バ
ッファ6、記録ヘッド2の受信バッファ15を経由して
プリントバッファ13に転送される(第三の状態)。
【0032】逆に、記録装置本体1がシリアルデータ受
信モードの場合(第二の状態)、制御コントローラ17
は、制御信号1,2をシリアルデータ受信モードとして
制御信号をLowにする。制御信号1(3),制御信号
2(4)がシリアルデータ受信モード(Low)なので
デコーダ10は、検知信号11をLowにする(S50
5−No、S508)。デコーダ10の検知信号11が
Lowなので、Divider12は信号15をデアク
ティブ、信号16をアクティブとする。このとき、出力
バッファ116は出力状態となる。
【0033】ステップS510で、同期転送クロックが
供給され、ステップS511でシリアルデータバッファ
14に格納されたシリアルデータ(410)は、同期転
送クロック5(409)に同期して出力バッファ11
6、受信バッファ7を経由してシリアルデータバッファ
9に転送される(第四の状態)。
【0034】ここで、記録ヘッドを制御するデータ転送
用の同期クロック線と記録データあるいは識別データを
送受するデータ線は第三あるいは第四の制御線を構成す
る。
【0035】以上プリント記録用制御信号とデータ転送
用信号を用いて、記録ヘッド2の識別データをシリアル
信号として記録装置本体1に転送する手順について説明
した。
【0036】シリアルデータ数を8Bitとすると25
6種類の記録ヘッドの識別が論理上可能となる。これは
従来のヘッドID信号8本分に相当する。
【0037】記録用制御信号とデータ転送用信号とを用
いて、記録ヘッドの識別データをシリアル信号として記
録装置本体に転送することができる。シリアルデータの
検知は、記録に使用する信号線を用いているので、専用
のヘッドID信号を必要とせず、記録ヘッドの増加毎に
ヘッドID信号を新規に設ける必要もなく、ID専用の
信号線が必要なくなるので記録ヘッドの種類の増加が容
易である。
【0038】図6は、インクタンクとヘッドとが分離可
能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図
である。インクカートリッジIJCは、図6に示すよう
に、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッドI
JHとが分離可能である。インクカートリッジIJCに
はこれがキャリッジHCに搭載されたときには、キャリ
ッジHC側から供給される電気信号を受け取るための電
極(不図示)が設けられており、この電気信号によっ
て、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインク
が吐出される。
【0039】なお、図6において、500はインク吐出
口列である。また、インクタンクITにはインクを保持
するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が
設けられており、そのインク吸収体によってインクが保
持される。
【0040】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0041】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0043】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0044】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0045】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0046】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0047】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0048】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0049】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0050】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。本発
明においては、上述した各インクに対して最も有効なも
のは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0051】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録用制御信号とデータ転送用信号とを用いて、記録ヘッ
ドの識別データをシリアル信号として記録装置本体に転
送することができる。シリアルデータの検知は、記録に
使用する信号線を用いているので、専用のヘッドID信
号を必要とせず、記録ヘッドの増加毎にヘッドID信号
を新規に設ける必要もなく、ID専用の信号線が必要な
くなるので記録ヘッドの種類の増加が容易である。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
トプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図であ
る。
【図2】インクジェットプリンタIJRAの制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかる記録ヘッドの情報を検知するた
めの論理回路である。
【図4】論理回路の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図5】論理回路の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図6】インクタンクとヘッドとが分離可能なインクカ
ートリッジIJCの構成を示す外観斜視図である。
【図7】従来における記録ヘッドを検知するための構成
図である。
【符号の説明】
1 記録装置本体 2 記録ヘッド 8 プリントバッファ 9 シリアルデータバッファ 10 デコーダ 13 シリアルラッチ 14 シリアルデータバッファ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱可能な記録ヘッドと、 前記記録ヘッドの種類を識別するためのデータを前記記
    録ヘッド内に格納する識別データ格納手段と、 前記記録ヘッドに記録データを送るデータ線と、 前記記録データに同期したデータ転送用の同期クロック
    を送る同期クロック線と、 前記記録ヘッドを制御する第一の制御線と、 前記記録ヘッドを制御する第二の制御線とを有し、 記録する際は、前記第一及び第二の制御線の出力信号を
    第一の状態とし、前記同期クロック線の出力クロックに
    同期した記録データを前記データ線から前記記録ヘッド
    に転送し、 前記記録ヘッドの種類を識別する際は、前記第一及び第
    二の制御線の出力信号を第二の状態にし、前記同期クロ
    ック線の出力クロックに同期した識別データを前記識別
    データ格納手段から前記データ線を介して読取る手段を
    有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 記録中には前記第一及び第二の制御線の
    出力信号は前記第二の状態にはならないことを特徴とす
    る請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記データ線は双方向のデータ転送が可
    能であることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 着脱可能な記録ヘッドであって、 記録ヘッドの種類を識別するためのデータを格納する識
    別データ格納手段と、 記録装置からの制御信号を受信して、前記制御信号に基
    づき記録モードと、ヘッドの種類の識別モードとを判定
    する手段と、 前記識別モードの場合は、記録装置からのクロック信号
    に同期して前記識別データ格納手段に格納された識別デ
    ータを記録装置に転送する手段と、 を有することを特徴とする着脱可能な記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 着脱可能な記録ヘッドと、 前記記録ヘッドの種類を識別するためのデータを前記記
    録ヘッド内に格納する識別データ格納手段と、 前記記録ヘッドを制御する第一及び第二の制御線と、 前記記録ヘッドを制御する第三及び第四の制御線とを有
    し、 記録する際は、前記第一及び第二の制御線の制御信号を
    第一の状態にし、前記第三及び第四の制御線の制御信号
    を第三の状態にし、 前記記録ヘッドの種類を識別する際は、前記第一及び第
    二の制御線の制御信号を第二の状態にし、前記第三及び
    第四の制御線の制御信号を第四の状態にして、前記第三
    及び第四の制御線を介して前記識別データ格納手段から
    識別データを読取る手段を有することを特徴とする記録
    装置。
  6. 【請求項6】 記録中において前記第一及び第二の制御
    線の制御信号は前記第二の状態にならないことを特徴と
    する請求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 記録中において前記第三及び第四の制御
    線の制御信号は前記第四の状態にならないことを特徴と
    する請求項5記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記第三及び第四の制御線のうち少なく
    とも1つの制御線は双方向のデータ転送が可能であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 着脱可能な記録ヘッドであって、 記録ヘッドの種類を識別するためのデータを格納する識
    別データ格納手段と、 記録装置からの第一及び第二の制御信号を受信して、前
    記制御信号に基づき第一の状態と第二の状態とを判定す
    る手段と、 前記第二の状態である場合は、記録装置からの第三ある
    いは第四の制御信号に基づき、前記識別データ格納手段
    に格納された識別データを記録装置に転送する手段と、 を有することを特徴とする着脱可能な記録ヘッド。
  10. 【請求項10】前記第一の状態は記録状態であり、前記
    第二の状態はシリアルデータ受信状態であることを特徴
    とする請求項5記載の記録装置。
  11. 【請求項11】前記第三の状態は記録データの転送状態
    であり、前記第四の状態は識別データの受信状態である
    ことを特徴とする請求項5記載の記録装置。
  12. 【請求項12】着脱可能な記録ヘッドの検知方法であっ
    て、 記録装置から出力される制御信号に基づいて、記録モー
    ドであるか、シリアルデータ受信モードであるかを判定
    する工程と、 前記シリアルデータ受信モードである場合、デコーダの
    出力信号をLowとする工程と、 前記デコーダの出力信号に基づきDividerを切替
    える工程と、 記録装置からのクロック信号に基づき、前記Divid
    erにより切替えられたシリアルデータバッファから識
    別信号を出力する工程と、 を有することを特徴とする着脱可能な記録ヘッドの検知
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014213510A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 キヤノン株式会社 記録ヘッド及び記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014213510A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 キヤノン株式会社 記録ヘッド及び記録装置

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