JP2000094761A - 記録装置及びバッファメモリの制御方法 - Google Patents

記録装置及びバッファメモリの制御方法

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JP2000094761A
JP2000094761A JP10268605A JP26860598A JP2000094761A JP 2000094761 A JP2000094761 A JP 2000094761A JP 10268605 A JP10268605 A JP 10268605A JP 26860598 A JP26860598 A JP 26860598A JP 2000094761 A JP2000094761 A JP 2000094761A
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Keiichi Iimoto
圭一 飯本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データを格納するバッファメモリを効率
的に利用することのできる記録装置及びバッファメモリ
の制御方法を提供することである。 【解決手段】 入力画像データに基づいて記録ヘッドを
用いて記録媒体に記録を行う場合に、その入力画像デー
タに基づいて形成される記録画像の幅(PW)を解析
し、その解析から得られた記録画像の幅に従って、記録
画像を形成するため記録ヘッドに出力するデータを格納
するバッファメモリのサイズを動的に変更し、さらに
は、そのバッファメモリに関して予め定められた最大サ
イズ(PMAX)と記録画像の幅とに基づいて、そのバ
ッファメモリの数を動的に増やすようにも制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及びバッフ
ァメモリの制御方法に関し、特に、例えば、インクジェ
ット方式に従う記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置
及びバッファメモリの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録装置では、記録ヘッドからイ
ンクを吐出して記録を行わせるための画像データを格納
するメモリ領域は、次のように定義していた。
【0003】即ち、例えば、記録媒体1頁分の記録に対
応した画像データを格納するメモリサイズは、二次元的
にその記録媒体の横方向と縦方向に沿って定められる。
しかしながら、その記録ヘッドが往復移動しながら記録
を行うシリアルタイプの記録装置であっても、或は、記
録幅の長いフルライン記録ヘッドを用いたフルラインタ
イプの記録装置であっても、そのメモリサイズの横方向
のサイズ(HL)は記録ヘッドの移動幅やフルライン記
録ヘッドの記録幅によって定められる最大記録幅の大き
さで固定的に定められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、メモリサイズの横方向のサイズが記録装置の最
大記録幅によって固定されていたため、画像データによ
って形成される記録画像のサイズがその最大記録幅に満
たない場合には、そのメモリの横方向に画像データの格
納に用いられない空きの領域が生じ、メモリの効率的な
使用という観点からは無駄な領域が生じるという問題が
あった。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、画像データを格納するバッファメモリを効率的に利
用することのできる記録装置及びバッファメモリの制御
方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
【0007】即ち、記録媒体に記録を行う記録ヘッド
と、画像データを入力する入力手段と、前記入力手段に
よって入力された画像データに基づいて形成される記録
画像の幅を解析する解析手段と、前記画像データに基づ
き前記記録画像を形成するために前記記録ヘッドに出力
するデータを格納するバッファメモリと、前記解析手段
によって解析された前記記録画像の幅に従って、前記バ
ッファメモリのサイズを動的に変更する変更手段とを特
徴とする記録装置を備える。
【0008】ここで、前記変更手段には、さらにそのバ
ッファメモリに関して予め定められた最大サイズと前記
記録画像の幅とに基づいて、そのバッファメモリの数を
動的に増やすように変更する構成を加えることが望まし
い。
【0009】なお、その記録ヘッドを往復移動させる走
査手段を有するようなシリアルタイプの記録装置では、
そのバッファメモリの最大サイズは、走査手段による記
録ヘッドの移動範囲に基づく最大記録幅に従って定めら
れることになる。従って、その記録画像の幅も、走査手
段による記録ヘッドの走査方向にそって定められること
になる。
【0010】また、前記入力手段が、その記録画像の幅
を規定するコマンドを入力する場合には、解析手段がそ
のコマンドに基づいて記録画像の幅を解析するようにし
ても良いし、そのようなコマンドを入力しない場合に
は、その解析手段が入力画像データに基づいて形成され
る記録画像の幅を算出するようにしても良い。
【0011】さらに、前記記録ヘッドはインクを吐出し
て記録を行うインクジェット記録ヘッドであっても良
く、その場合に、そのインクジェット記録ヘッドには、
熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、イン
クに与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体
を備えていることが好適である。
【0012】また他の発明によれば、入力画像データに
基づいて記録媒体に記録を行う記録ヘッドを用いた記録
装置に備えられたバッファメモリの制御方法であって、
前記入力画像データに基づいて形成される記録画像の幅
を解析する解析工程と、前記解析工程によって解析され
た前記記録画像の幅に従って、前記バッファメモリのサ
イズを動的に変更するよう制御する制御工程とを有する
ことを特徴とするバッファメモリの制御方法を備える。
【0013】ここで、その制御工程では、さらにバッフ
ァメモリに関して予め定められた最大サイズと記録画像
の幅とに基づいて、そのバッファメモリの数を動的に増
やすよう制御することが好適である。
【0014】以上の構成により本発明は、入力画像デー
タに基づいて記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う
場合に、その入力画像データに基づいて形成される記録
画像の幅を解析し、その解析から得られた記録画像の幅
に従って、記録画像を形成するため記録ヘッドに出力す
るデータを格納するバッファメモリのサイズを動的に変
更するよう制御する。さらには、そのバッファメモリに
関して予め定められた最大サイズと記録画像の幅とに基
づいて、そのバッファメモリの数を動的に増やすように
も制御する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】<装置本体の概略説明>図1は、本発明の
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタIJ
RAの構成の概要を示す外観斜視図である。図1におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア5009〜5011を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジHCはピン(不図示)を有し、ガイドレール50
03に支持されて矢印a,b方向を往復移動する。キャ
リッジHCには、記録ヘッドIJHとインクタンクIT
とを内蔵した一体型インクジェットカートリッジIJC
が搭載されている。5002は紙押え板であり、キャリ
ッジHCの移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン50
00に対して押圧する。5007,5008はフォトカ
プラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在
を確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行
うためのホームポジション検知器である。5016は記
録ヘッドIJHの前面をキャップするキャップ部材50
22を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸
引する吸引器で、キャップ内開口5023を介して記録
ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレ
ードで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能
にする部材であり、本体支持板5018にこれらが支持
されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリー
ニングブレードが本例に適用できることは言うまでもな
い。又、5021は、吸引回復の吸引を開始するための
レバーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に
伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り
換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0017】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0018】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0019】図2はインクジェットプリンタIJRAの
制御構成を示すブロック図である。図2において、CP
U101は、ROM102に内蔵された、例えば、後述
する図4のフローチャートに示される制御プログラムな
どに従って、記録装置全体の制御を行う。また、RAM
103はCPU101が制御プログラムを実行するとき
のワークエリア、ホストインタフェース(I/F)部1
10を介してホスト(不図示)から受信した画像データ
やコマンドを格納する画像メモリ領域、記録ヘッドIJ
Hに出力される記録データを格納するバッファメモリ領
域として使用される。
【0020】さらに、CR制御部104はキャッリジH
Cを往復移動させるキャリッジモータの駆動制御を行
い、LF制御部105は記録用紙Pのような記録媒体を
搬送するラインフィードモータの駆動制御を行う。
【0021】さらにまた、ヘッド制御部106は、記録
ヘッドIJHと電気的に接続されており、記録ヘッドI
JHの温度を温度センサ(不図示)で感知し、その温度
に基づいて、記録ヘッドIJHからインクを吐出するた
めに用いられるヒータ等の適切な温度制御を行うなどの
記録ヘッドの駆動制御を行う。
【0022】記録制御部107はCPU101の制御下
でRAM103のバッファメモリ領域に格納された記録
データに基づいて、CR制御部104、LF制御部10
5、ヘッド制御部106の各制御部に、記録動作に必要
な制御命令を発行する。同様に、データ解析部108
は、CPU101の制御下でホストI/F部110から
受信しRAM103の画像メモリ領域に格納された画像
データを解析して記録制御部107、バッファメモリ制
御部109、RAM103のバッファメモリ領域に転送
する。
【0023】一方、バッファメモリ制御部109は、デ
ータ解析部108において解析された画像データから、
RAM103に定義された記録データを格納するバッフ
ァメモリ領域の大きさとその数の制御を行う。ホストI
/F部110は、ホスト等から送られてきた画像データ
を受信する。
【0024】以上説明した各構成要素はシステムバス1
11によって互いに接続される。
【0025】なお、上述のように、インクタンクITと
記録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能なイ
ンクカートリッジIJCを構成しても良いが、これらイ
ンクタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構成
して、インクがなくなったときにインクタンクITだけ
を交換できるようにしても良い。
【0026】図3は、インクタンクとヘッドとが分離可
能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図
である。インクカートリッジIJCは、図3に示すよう
に、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッドI
JHとが分離可能である。インクカートリッジIJCに
はこれがキャリッジHCに搭載されたときには、キャリ
ッジHC側から供給される電気信号を受け取るための電
極(不図示)が設けられており、この電気信号によっ
て、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインク
が吐出される。
【0027】なお、図3において、500はインク吐出
口列である。また、インクタンクITにはインクを保持
するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が
設けられており、そのインク吸収体によってインクが保
持される。
【0028】次に、以上説明した構成のインクジェット
プリンタIJRAにおけるバッファメモリ領域の動的な
割り当て処理について、図4に示すフローチャートと図
5に示すバッファメモリ領域の構成を示す図とを参照し
て説明する。なお、この処理は、CPU101がROM
102に格納された制御プログラムを実行することで実
現される。
【0029】この実施形態では、受信した画像データに
よって記録用紙上に形成される画像の横方向(キャリッ
ジHC走査方向)のサイズに従って、バッファメモリ領
域の大きさとそのバッファメモリの数を動的に決定して
いる。
【0030】まず、ステップS201ではホストからホ
ストI/F部110を介して画像データ或はコマンドを
受信すると、RAM103に定義された画像メモリ領域
に、そのデータ或はコマンドを格納する。
【0031】次に、ステップS202では、データ解析
部108は、その格納された受信画像データ或はコマン
ドを順次解析し、その解析された受信情報が記録領域指
定コマンドであるかどうかを調べる。ここで、その受信
情報が記録領域指定コマンドでないと判断された場合に
は、ステップS202の処理を繰り返し、次の受信情報
を解析する。これに対して、その受信情報が記録領域指
定コマンドであると判断された場合には、処理はステッ
プS203に進む。
【0032】ステップS203では、データ解析部10
8は記録領域指定コマンドを記録バッファ制御部109
に転送して、その記録領域指定コマンドに定義された横
方向(キャリッジHC走査方向)の記録幅(PW)が最
大値(記録ヘッドIJHを搭載したキャリッジHCの最
大移動幅に基づいて定義される最大記録幅:PMAX)
より小さい値か否かを調べる。ここで、PW≧PMAX
であれば処理を終了するが、PW<PMAXであれば処
理はステップS204に進む。
【0033】言うまでもないが、このプリンタはRAM
103に最大記録幅PMAXを横方向の最大値としたバ
ッファメモリ領域を少なくとも1つ定義できる。また、
ここでは、記録媒体の搬送方向に関するサイズについて
は特に述べていないが、その搬送方向に関しては少なく
とも記録ヘッドIJHの1走査の記録に必要な記録デー
タを格納できるサイズを有しているとする。
【0034】ステップS204では、図5(a)に示す
ように、記録バッファ制御部109はRAM103に定
義されるバッファメモリ領域1つの横方向に関するサイ
ズを必要最小限の大きさである“PW”とする。続い
て、ステップS205では、ステップS204の処理に
おいて必要最小限の大きさにしたバッファメモリ領域の
数量を増やすことが可能か否かを調べる。
【0035】ここで、図5(a)に示すように、バッフ
ァメモリ領域の横方向に関する(PMAX−PW)の値
がPW未満((PMAX−PW)<PW)であれば、バ
ッファメモリ領域の数を増やすことができないと判断し
て処理を終了する。これによって生じた空領域は、CP
U101が別の処理に使用できるようにその使用権がC
PU101に渡される。これに対して、例えば、図5
(b)に示すように(PMAX−PW)≧PWであれ
ば、バッファメモリ領域の数を増やすことができると判
断して処理はステップS206に進む。
【0036】ステップS206では、例えば、図5
(b)に示すように、バッファメモリ領域の数を“1”
から“2”へと増やし、RAM103に2つのバッファ
メモリ領域を定義する。もちろん、PMAXとPWの値
の関係からバッファメモリ領域の数を“3”以上にでき
る場合があることは言うまでもない。
【0037】従って以上説明した実施形態に従えば、記
録領域指定コマンドによって定義されるバッファメモリ
領域の横方向の大きさに応じて動的に、RAMに定義さ
れるバッファメモリ領域の横方向のサイズや、そのバッ
ファメモリ領域の数を定義し、残った領域は解放してC
PUにその使用権を渡すようにするので、RAMに使用
されない空領域がなくなりメモリをより効率的に用いる
ことができる。さらに、複数のバッファメモリ領域を定
義できる場合にはダブルバッファ制御などによって記録
速度を増すことができ、記録性能の向上にも貢献する。
【0038】なお、以上説明した実施形態ではホストか
ら受信した記録領域指定コマンドに従ってバッファメモ
リ領域の横方向のサイズを得たが本発明はこれによって
限定されるものではない。例えば、受信画像データを解
析することにより、形成される記録画像の大きさを求
め、その記録画像の大きさから記録データを格納するバ
ッファメモリ領域の大きさを算出するようにしても良
い。
【0039】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0040】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0041】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0042】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0043】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0044】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0045】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0046】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0047】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0048】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0049】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0050】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0051】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0052】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0053】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0054】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0055】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0056】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力画像データに基づいて記録ヘッドを用いて記録媒体に
記録を行う場合に、その入力画像データに基づいて形成
される記録画像の幅を解析し、その解析から得られた記
録画像の幅に従って、記録画像を形成するため記録ヘッ
ドに出力するデータを格納するバッファメモリのサイズ
を動的に変更するよう制御したり、さらには、そのバッ
ファメモリに関して予め定められた最大サイズと記録画
像の幅とに基づいて、そのバッファメモリの数を動的に
増やすようにも制御するので、バッファメモリを効率的
に用いることができるという効果がある。
【0058】これによって、バッファメモリに使用され
ない空領域が生じるという無駄がなくなる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態であるインクジェ
ットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図で
ある。
【図2】インクジェットプリンタIJRAの制御構成を
示すブロック図である。
【図3】インクタンクと記録ヘッドとが分離可能なイン
クカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図である。
【図4】バッファメモリ領域の動的な割り当て処理を示
すフローチャートである。
【図5】バッファメモリ領域の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 CR制御部 105 LF制御部 106 ヘッド制御部 107 記録制御部 108 データ解析部 109 バッファメモリ制御部 110 ホストI/F部 111 システムバス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、 画像データを入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された画像データに基づいて
    形成される記録画像の幅を解析する解析手段と、 前記画像データに基づき前記記録画像を形成するために
    前記記録ヘッドに出力するデータを格納するバッファメ
    モリと、 前記解析手段によって解析された前記記録画像の幅に従
    って、前記バッファメモリのサイズを動的に変更する変
    更手段とを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、さらに前記バッファメ
    モリに関して予め定められた最大サイズと前記記録画像
    の幅とに基づいて、前記バッファメモリの数を動的に増
    やすように変更することを特徴とする請求項1に記載の
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドを往復移動させる走査手
    段をさらに有し、 前記バッファメモリの最大サイズは、前記走査手段によ
    る前記記録ヘッドの移動範囲に基づく最大記録幅に従っ
    て定められることを特徴とする請求項2に記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記記録画像の幅は、前記走査手段によ
    る前記記録ヘッドの走査方向にそって定められることを
    特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段は、前記記録画像の幅を規
    定するコマンドを入力し、 前記解析手段は前記コマンドに基づいて前記記録画像の
    幅を解析することを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記解析手段は前記入力手段によって入
    力された画像データに基づいて形成される記録画像の幅
    を算出することを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
    えていることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 入力画像データに基づいて記録媒体に記
    録を行う記録ヘッドを用いた記録装置に備えられたバッ
    ファメモリの制御方法であって、 前記入力画像データに基づいて形成される記録画像の幅
    を解析する解析工程と、 前記解析工程によって解析された前記記録画像の幅に従
    って、前記バッファメモリのサイズを動的に変更するよ
    う制御する制御工程とを有することを特徴とするバッフ
    ァメモリの制御方法。
  10. 【請求項10】 前記制御工程は、さらに前記バッファ
    メモリに関して予め定められた最大サイズと前記記録画
    像の幅とに基づいて、前記バッファメモリの数を動的に
    増やすよう制御することを特徴とする請求項9に記載の
    バッファメモリの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013035214A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Seiko Epson Corp 記録装置、制御装置、記録装置の制御方法、及び、プログラム

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