JPH09240025A - 記録装置及びその方法 - Google Patents

記録装置及びその方法

Info

Publication number
JPH09240025A
JPH09240025A JP5462896A JP5462896A JPH09240025A JP H09240025 A JPH09240025 A JP H09240025A JP 5462896 A JP5462896 A JP 5462896A JP 5462896 A JP5462896 A JP 5462896A JP H09240025 A JPH09240025 A JP H09240025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
scanning
duty
recording head
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5462896A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kasahara
隆史 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5462896A priority Critical patent/JPH09240025A/ja
Publication of JPH09240025A publication Critical patent/JPH09240025A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源容量が小さい電源を用いても、トータル
スループットを低下しない記録装置及びその方法を提供
する。 【解決手段】 記録ヘッドIJHを走査することで記録
を行う所定の記録領域を複数のブロックに分割する。そ
して、分割された各ブロックの記録データの記録デュー
ティを記録デューティ検出部112で獲得する。獲得結
果に基づいて、記録ヘッドIJHによる記録を1回の走
査で完了するか、あるいは複数回の走査で完了するかを
各ブロック毎に判定する。判定結果によって、複数回の
走査で記録が完了すると判定されたブロックの位置に基
づいて、2回目以降の記録ヘッドの走査を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドによっ
て、所定の記録領域を1回あるいは複数回走査して記録
媒体に記録を行う記録装置及びその方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット方式をによる記録
を行う記録記録装置において、その記録に用いる記録ヘ
ッドを駆動するための電源ユニットとしてドロッパ方式
のような安価な方式を採用したものがあった。特に、電
源ユニットの電源容量が比較的小さい場合に、本方式は
安価にできるため、記録装置のコストを下げるためんい
採用することが多かった。しかし、電源容量が小さいた
め、大きな電力を必要とする記録ヘッドの駆動時や記録
デューティの高い記録データを記録すると、電源ユニッ
トの出力電圧が低下し、記録動作に誤動作が生じること
があった。
【0003】そのため、電源ユニットの出力電圧の低下
を防止するために、記録ヘッドの1走査で記録される領
域(以下、この領域を1ラインと呼ぶ)中に、記録デュ
ーティの高い記録データが含まれる部分がある場合は、
記録ヘッドを複数回走査してその1ライン分の記録を完
了するマルチパス記録に切り替えて記録を行うことによ
り、その部分の時間当りの消費電力を押さえていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の記録装置では、1ライン分の記録データ中に記録デ
ューティの高い記録データが含まれる毎に、マルチパス
記録による記録をおこなっていたので、トータルスルー
プットが低下するという問題点があった。本発明は上記
の問題点に鑑みてなされたものであり、電源容量が小さ
い電源を用いても、トータルスループットを低下しない
記録装置及びその方法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による記録装置は以下の構成を備える。即
ち、記録ヘッドによって、所定の記録領域を1回あるい
は複数回走査して記録媒体に記録を行う記録装置であっ
て、前記記録ヘッドを走査する走査手段と、前記所定の
記録領域を複数のブロックに分割する分割手段と、前記
分割手段によって分割された各ブロックの記録データの
記録デューティを獲得する獲得手段と、前記獲得手段の
獲得結果に基づいて、前記記録ヘッドによる記録を1回
の走査で完了するか、あるいは複数回の走査で完了する
かを前記各ブロック毎に判定する判定手段と、前記判定
手段によって、前記複数回の走査で記録が完了すると判
定されたブロックの位置に基づいて、2回目以降の前記
記録ヘッドの走査を制御する制御手段とを備えるこ。
【0006】また、好ましくは、前記獲得手段は、前記
各ブロックの記録デューティと所定の記録デューティを
比較する比較手段を備え、前記判定手段は、前記比較手
段の比較の結果、前記記録デューティが所定の記録デュ
ーティに満たないブロックは、前記記録ヘッドの1回の
走査で記録が完了すると判定し、前記記録デューティが
所定の記録デューティより高いブロックは、前記記録ヘ
ッドの複数回の走査で記録が完了すると判定する。
【0007】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
記録デューティが所定の記録デューティよりも高いブロ
ックを前記記録ヘッドによる記録を行いながら該記録ヘ
ッドを所定速度で走査し、前記記録ヘッドによる記録を
行わないブロックを該所定速度よりも高速で前記記録ヘ
ッドを走査する。このような制御を行うことで、記録装
置のトータルスループットを向上することができるから
である。
【0008】また、好ましくは、記録媒体を前記走査手
段の走査方向とは異なる方向へ搬送する搬送手段と、前
記記録デューティが所定の記録デューティより高いブロ
ックの記録が完了した記録位置から、前記記録ヘッドが
走査終了位置まで走査する走査時間を予測する予測手段
と、前記予測手段の予測結果に基づいて、前記搬送手段
の搬送を制御する搬送制御手段とを更に備える。
【0009】また、好ましくは、前記検知手段は、前記
走査時間と所定の時間を比較する時間比較手段を備え、
前記搬送制御手段は、前記時間比較手段の比較結果に基
づいて、前記走査時間における前記記録ヘッドの走査と
前記搬送手段による搬送を同時に行う。また、好ましく
は、前記時間比較手段による比較の結果、前記走査時間
が所定の時間よりも大きい場合、前記搬送手段による搬
送が、該走査時間における前記記録ヘッドの走査とが同
時もしくはそれ以前に完了するような該記録ヘッドの走
査速度と該搬送手段の搬送速度を算出する算出手段を更
に備え、前記搬送制御手段は、前記走査速度と前記搬送
速度を用いて、前記走査時間における前記記録ヘッドの
走査と前記搬送手段による搬送を同時に制御する。記録
ヘッドの走査と搬送手段による搬送を同時に制御するこ
とで、記録装置のトータルスループットを向上すること
ができるからである。
【0010】また、好ましくは、前記算出手段は、前記
記録ヘッドを駆動するための電源ユニットの電源容量に
基づいて、前記走査速度と前記搬送速度を算出する。電
源容量に基づいて、走査速度と搬送速度を算出すること
でで、電源容量を効率的に使用できるからである。ま
た、好ましくは、前記電源ユニットは、ドロッパ方式に
よって電力を供給する電源ユニットである。
【0011】また、好ましくは、前記記録ヘッドは、イ
ンクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドで
ある。また、好ましくは、前記記録ヘッドは、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー変換体を備えている。
【0012】上記の目的を達成するための本発明による
記録方法は以下の構成を備える。即ち、記録ヘッドによ
って、所定の記録領域を1回あるいは複数回走査して記
録媒体に記録を行う記録方法であって、前記記録ヘッド
を走査する走査工程と、前記所定の記録領域を複数のブ
ロックに分割する分割工程と、前記分割工程によって分
割された各ブロックの記録データの記録デューティを獲
得する獲得工程と、前記獲得工程の獲得結果に基づい
て、前記記録ヘッドによる記録を1回の走査で完了する
か、あるいは複数回の走査で完了するかを前記各ブロッ
ク毎に判定する判定工程と、前記判定工程によって、前
記複数回の走査で記録が完了すると判定されたブロック
の位置に基づいて、2回目以降の前記記録ヘッドの走査
を制御する制御工程とを備える。
【0013】また、好ましくは、前記獲得工程は、前記
各ブロックの記録デューティと所定の記録デューティを
比較する比較工程を備え、前記判定工程は、前記比較工
程の比較の結果、前記記録デューティが所定の記録デュ
ーティに満たないブロックは、前記記録ヘッドの1回の
走査で記録が完了すると判定し、前記記録デューティが
所定の記録デューティより高いブロックは、前記記録ヘ
ッドの複数回の走査で記録が完了すると判定する。
【0014】また、好ましくは、前記制御工程は、前記
記録デューティが所定の記録デューティよりも高いブロ
ックを前記記録ヘッドによる記録を行いながら該記録ヘ
ッドを所定速度で走査し、前記記録ヘッドによる記録を
行わないブロックを該所定速度よりも高速で前記記録ヘ
ッドを走査する。また、好ましくは、記録媒体を前記走
査工程の走査方向とは異なる方向へ搬送する搬送工程
と、前記記録デューティが所定の記録デューティより高
いブロックの記録が完了した記録位置から、前記記録ヘ
ッドが走査終了位置まで走査する走査時間を予測する予
測工程と、前記予測工程の予測結果に基づいて、前記搬
送手段の搬送を制御する搬送制御工程とを更に備える。
【0015】また、好ましくは、前記検知工程は、前記
走査時間と所定の時間を比較する時間比較工程を備え、
前記搬送制御工程は、前記時間比較工程の比較結果に基
づいて、前記走査時間における前記記録ヘッドの走査と
前記搬送手段による搬送を同時に行う。また、好ましく
は、前記時間比較工程による比較の結果、前記走査時間
が所定の時間よりも大きい場合、前記搬送工程による搬
送が、該走査時間における前記記録ヘッドの走査とが同
時もしくはそれ以前に完了するような該記録ヘッドの走
査速度と該搬送工程の搬送速度を算出する算出工程を更
に備え、前記搬送制御工程は、前記走査速度と前記搬送
速度を用いて、前記走査時間における前記記録ヘッドの
走査と前記搬送工程による搬送を同時に制御する。
【0016】また、好ましくは、前記算出工程は、前記
記録ヘッドを駆動するための電源ユニットの電源容量に
基づいて、前記走査速度と前記搬送速度を算出する。ま
た、好ましくは、前記電源ユニットは、ドロッパ方式に
よって電力を供給する電源ユニットである。また、好ま
しくは、前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行
うインクジェット記録ヘッドである。
【0017】また、好ましくは、前記記録ヘッドは、熱
エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであ
って、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱
エネルギー変換体を備えている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について詳細に説明する。図1は本実施
の形態の記録装置の構成を示す外観斜視図である。図1
において、205は記録ヘッドカートリッジであり、記
録ヘッドIJHとインク供給源たるインクタンクとを一
体としたものである。この記録ヘッドカートリッジ20
5は、押さえ部材202によりキャリッジ206の上に
固定されており、これらはシャフト211にそって長手
方向に往復運動可能となっている。
【0019】記録ヘッドIJHより吐出されたインク
は、記録ヘッドIJHと微小間隔をおいて、プラテン2
10に記録面を規制された記録用紙209に到達し、画
像を形成する。記録ヘッドIJHにはケーブル207及
びこれに結合する端子を介して適宜のデータ供給源より
画像データに応じた記録タイミングパルスが供給され
る。記録ヘッドカートリッジ205は、用いるインク色
等に応じて、1ないし複数個(図示例では2個)を設け
ることができる。208はキャリッジ206をシャフト
211に沿って走査させるためのキャリッジモータ、2
03はモータ208の駆動力をキャリッジ206に伝達
するためのワイヤである。また、201はプラテンロー
ラ210に結合して記録用紙209を搬送させるための
ラインフィードモータ、204はキャリッジ206の位
置を検出するHP(ポジション)センサである。
【0020】次に、本実施の形態の記録装置の記録制御
を実行するための制御回路について、図2を用いて説明
する。図2は本実施の形態の記録装置の制御回路の構成
を示すブロック図である。図2において、100は記録
装置の記録動作を行うのに必要な電力を供給する電源ユ
ニット、101はこの記録装置の動作制御及びデータ処
理を実行するためのCPU、102はCPU101の制
御プログラムやフォント処理のための各種データを格納
するROM、103は受信した画像データを含め各種デ
ータを一時格納するROM、104はホストコンピュー
タ等の外部機器から送られてくる画像データを取り込む
ためのデータ受信部である。
【0021】105はデータ受信部104で受信した画
像データをRAM103へDMA転送したり、CPU1
01からRAM103へのアクセスを制御するDMA/
RAMコントローラである。またM106はプリンタ固
有のパラメータを格納するEEPROM等からなる不揮
発正メモリ、107は記録ヘッドIJHを駆動するヘッ
ドドライバ、108はCPU101からの制御によりヘ
ッドドライバ107への画像データの転送とヒートパル
ス信号を発生するヘッドコントローラである。
【0022】キャリッジモータドライバ110とキャリ
ッジモータ208及び記録デューティ検出部112は、
CPU101から供給される制御信号とエンコーダ等に
よる記録タイミングパルスによって記録ヘッドIJHの
移動(その方向を主走査方向と呼ぶ)を行う制御系であ
り、同様に、ラインフィードモータドライバ113とラ
インフィードモータ201は、CPU101から供給さ
れる制御信号によって記録用紙209等の記録媒体の搬
送(その方向を副走査方向と呼ぶ)を行う制御系であ
る。
【0023】次に、記録装置が実行する基本的な記録制
御について、図2を用いて説明する。まず、データ受信
部104によってホストコンピュータより入力された画
像データは、DMA/RAMコントローラ105を介し
てRAM103に一時格納され、ROM102に格納さ
れた制御プログラムを実行してCPU101は受信コマ
ンド、画像データ、文字コードの解析を行う。その後、
入力された画像データは、CPU101により記録デー
タに変換され、順次、RAM103に格納される。
【0024】1ライン分の記録データの展開が終了する
か、もしくはホストコンピュータから記録命令(受信コ
マンドの1つ)が入力された時点で、キャリッジモータ
ドライバ110によりキャリッジモータ208が駆動さ
れる。そして、記録デューティ検出部112から出力さ
れる記録タイミングパルスに同期してRAM103に格
納されている記録データが、DMA/RAMコントロー
ラ105及びヘッドコントローラ108を介してヘッド
ドライバ107に転送される。そして、ヘッドコントロ
ーラ108からヒートパルス信号がヘッドドライバ10
7に送られて記録ヘッドIJHからインクを吐出する。
【0025】1ライン分の記録が終了するとラインフィ
ードモータ201が駆動されて改行が行われ、1連の手
順が終了する。このような手順を記録用紙209の1ペ
ージに渡って繰り返して行うことにより、1ページ分の
記録動作が完了する。次に、本実施の形態の記録デュー
ティ検出部112の詳細な構成について、図3を用いて
説明する。
【0026】図3は本実施の形態の記録デューティ検出
部112の詳細な構成を示すブロック図である。尚、本
実施の形態の記録デューティ検出部112は、キャリッ
ジ206が1走査で記録する1ライン分の記録データを
複数ブロックに分割し、そのブロックそれぞれにおいて
記録デューティを検出する。例えば、各ブロック内を記
録するドット数をカウントし、これがブロック内を全て
記録するときのドット数と同じならば100%記録デュ
ーティ、半分ならば50%記録デューティ、0ならば0
%記録デューティとなる。
【0027】また、本実施の形態では、D%記録デュー
ティのドット数を予めROM102に格納しておき、ブ
ロック内のドットがROM102に格納されているドッ
ト数より多ければ、そのブロックをD%記録デューティ
より高いと判定し、以下であるならD%記録デューティ
以下と判定する。図3において、301はブロック内の
記録すべきドット数をカウントするドットカウンタ、3
02はD%記録デューティであるドット数を格納するレ
ジスタ、303はドットカウンタ301でカウントされ
たドット数とレジスタ302に格納されているドット数
とを比較するコンパレータである。304はコンパレー
タ303での比較結果を格納するシフトレジスタ、30
5は記録動作のタイミングを与えるカウンタ、306は
シフトレジスタ305をシフトさせるタイミングとドッ
トカウンタ301をクリアするタイミングをずらすイン
バータである。
【0028】次に、記録デューティ検出部112で実行
される処理について、図3を用いて説明する。その概要
としては、まず、1ライン分の記録データ中に電源ユニ
ット100の供給能力を超えるような高い記録デューテ
ィ、即ち、D%記録デューティの箇所を探す必要があ
る。また、記録デューティを検出するにあたり、その検
出する範囲(以下ブロックと表記する)を決める必要が
ある。
【0029】そのD%を越える記録デューティのブロッ
クを検出するのは、あるブロックの記録すべきドット数
をカウントし、これが所定ドット数より大きければ記録
デューティが高いと判断し、所定ドット数より小さけれ
ば記録デューティーが低いと判断すればよい。比較のた
めの所定ドット数は、電源ユニット100の供給能力に
応じたものであれば良い。
【0030】また、上述のブロックの決定は、例えば、
記録デューティ100%の状態で記録を行った場合に、
電源ユニット100が連続で供給できる最小時間と、そ
の最小時間の経過後に記録を止め再び電源ユニット10
0の電圧が復帰するまでの時間の和とすれば良い。ある
いは、記録デューティ100%ではない記録デューティ
で、同様に条件を求めても良いし、電源ユニット100
の特性から算出しても良い。
【0031】以下、その詳細について説明する。上述の
ようなブロックの決定方法によって、複数のブロックに
分割された各ブロックの記録デューティの判定は、記録
ヘッドIJHが1ライン分の記録を行う毎に行う。ま
ず、CPU101は、ドットカウンタ301の内容を0
にリセットする。そして、そのブロック内の記録すべき
ドットを順次ドットカウンタ301に入力し、入力され
るドット数をカウントする。カウントが終了すると、カ
ウントされたドット数をコンパレータ303に出力す
る。それと同時に、そのブロックの記録デューティの判
断を行うために、レジスタ302に格納されているD%
記録デューティに相当するドット数をコンパレータ30
3に出力する。
【0032】そして、コンパレータ303は、入力され
たドット数と、D%記録デューティに相当するドット数
とを比較し、その比較結果をシフトレジスタ304に出
力する。以上の動作を、各ブロックに対して行うことで
シフトレジスタ304に、各ブロックのコンパレータ3
03での比較結果が格納される。
【0033】次に、本実施の形態の記録デューティ検出
部112で実行される処理について、図4のフローチャ
ートを用いて説明する。図4は本実施の形態の記録デュ
ーティ検出部112で実行される処理の処理フローを示
すフローチャートである。まず、ステップS401で、
1ライン分の記録データを、複数のブロックに分割する
ブロック分けを行う。ステップS402で、分割された
ブロックの記録データをRAM103の所定の領域に読
み込む。ステップS403で、所定の領域に読み込まれ
た記録データに対応するブロック内の記録すべきドット
数をドットカウンタ301でカウントする。
【0034】ステップS404で、ドットカウンタ30
1でカウントされたドット数が、シフトレジスタ302
に格納されている所定ドット数DCF以上か否かをコン
パレータ303で判定する。カウントされたドット数が
所定ドット数DCF以上の場合(ステップS404でY
ES)、ステップS406に進み、シフトレジスタ30
4へ「1」を書き込む。一方、カウントされたドット数
が所定ドット数DCF未満の場合(ステップS404で
NO)、ステップS405に進み、シフトレジスタ30
4へ「0」を書き込む。
【0035】ステップS407で、ブロック内の記録す
べきドット数をカウントしたブロックが、1ラインの最
終ブロックであるか否かを判定する。最終ブロックでな
い場合(ステップS407でNO)、ステップS408
に進み、次のブロックに対応する記録データをRAM1
03の所定の領域に読み込む。そして、ステップS40
3へ戻る。一方、最終ブロックである場合(ステップS
407でYES)、処理を終了する。
【0036】次に、本実施の形態で実行される記録動作
について、図5、図6のフローチャートを用いて説明す
る。その概要としては、シフトレジスタ304に書き込
まれた1ライン分の記録データの各ブロックの記録デュ
ーティの状態に基づいて、その1ライン分の記録データ
を記録ヘッドIJHの1回の走査で記録(いわゆる1パ
ス記録)を完了するか、あるいは記録ヘッドIJHの2
回の走査で記録(以下、2パス記録と呼ぶ)を完了する
ように記録ヘッドIJHの記録動作を制御する。
【0037】以下、その詳細について説明する。図5の
(a)は、記録デューティ検出部112のシフトレジス
タ304に書き込まれたデータの一例を示している。こ
の場合、記録デューティの高いブロック(図中「1」の
表記のあるブロック)があるため、1パス記録では記録
できない。そのため、記録デューティの高いブロック
は、2パス記録で記録を行う。本実施の形態では、例え
ば、記録ヘッドの副走査方向の記録幅を上下に2つの等
しい記録幅に分割し、1パス目の走査において、分割さ
れた記録幅の一方の記録幅に対応する記録デューティの
高いブロックの記録データをマスクする。この状態で記
録ヘッドを1パス目の走査を行うと、マスクされた記録
デューティの高いブロックの記録データ以外の記録デー
タと1パス記録に用いる記録データの記録が完了する。
この時のキャリッジ206の走査の速度の変化の様子を
模式的に表わしたものが、図5の(b)である。
【0038】次に、1パス目の走査でマスクされた記録
デューティの高いブロックの記録データを、2パス目の
走査で記録する。この際、記録すべきブロックの記録位
置までは、記録を行う通常の所定速度Nよりも高速な速
度Hでキャリッジ206を走査し、記録すべきブロック
の記録位置より通常の所定速度Nでそのブロックが記録
されるように、キャリッジ206の走査を制御する。こ
の時のキャリッジ206の走査の速度の変化の様子を模
式的に表わしたものが、図5の(c)である。このよう
に、記録デューティの高いブロックをマスクすること
で、1走査内のそのブロックの記録デューティを低くし
て記録することができる。
【0039】次に本実施の形態の特徴的な記録動作であ
る2パス記録の2パス目の記録動作について、図6のフ
ローチャートを用いて説明する。図6は本実施の形態の
2パス記録の2パス目の記録動作の処理フローを示すフ
ローチャートである。ステップS601で、記録デュー
ティ検出部112のシフトレジスタ304の内容を解析
する。ステップS601で、最初のブロックに対応する
シフトレジスタ304に格納されている値が「1」であ
るか否かを判定する。「1」である場合(ステップS6
02でYES)、ステップS604に進む。一方、
「1」でない場合(ステップS602でNO)、ステッ
プS603に進む。
【0040】ステップS603で、キャリッジ206を
の速度をHまでランプアップし、キャリッジ206を走
査する。そして、シフトレジスタ304に格納されてい
る値が「1」となるブロックの手前のブロックまで、キ
ャリッジ206を速度Hで走査する。尚、この時のキャ
リッジ206を走査する速度Hは、電源ユニット100
やメカ等の条件が許される範囲の限界の速度であり、こ
れにより、トータルスループットの低下を最小限に抑え
られる。
【0041】ステップS604で、シフトレジスタ30
4に格納されている値が「1」となるブロックが連続し
ているか否かを判定する。連続している場合(ステップ
S604でYES)、ステップS605に進み、「1」
が連続するブロック間を、通常の所定速度Nでキャリッ
ジ206を走査し、記録ヘッドによって2パス目の記録
に必要な記録データを用いて記録を行う。一方、「1」
が連続しない場合(ステップS604でNO)、ステッ
プS606に進み、「1」であるブロックを、通常の所
定速度Nでキャリッジ206を走査し、記録ヘッドIJ
Hによって2パス目の記録に必要な記録データを用いて
記録を行う。
【0042】ステップS607で、シフトレジスタ30
4に格納されている値が「1」となるブロックがあるか
否かを判定する。「1」となるブロックがある場合(ス
テップS607でYES)、ステップS603に戻る。
一方、「1」となるブロックがない場合(ステップS6
07でNO)、ステップS608に進み、記録すべきブ
ロックが最後となるブロックから、1ライン分の記録デ
ータ中の最後のブロックまで、キャリッジ206の速度
をHまでランプアップし、キャリッジ206を走査す
る。ステップS609で、キャリッジ206の走査を停
止する。
【0043】以上の記録動作によって、1ライン分の記
録データの記録が完了する。以上説明したように、本実
施の形態によれば、2パス記録を行う際に、2パス目の
記録において、既に、1パス記録で記録が完了している
ブロック間は、電源ユニット100やメカ等の条件が許
される範囲で、限界の速度Hでキャリッジ206を走査
し、2パス目の記録を行うブロックは、通常の所定速度
Nでキャリッジ206を走査することにより、2パス記
録にて記録を行う際の2パス目の記録にかかる時間的ロ
スを抑えることができ、トータルスループットの低下を
抑えることができる。また、上述の記録動作を、電源ユ
ニット100の電源容量が小さい安価な電源で実現でき
るので、よりコンパクトでかつ安価な記録装置を提供す
ることができる。
【0044】<他の実施の形態>本実施の形態では、1
ライン分の記録データ中に記録デューティの高いブロッ
クが存在する場合、そのブロックを2パス記録で記録を
行う。そして、その際、その1ライン分の記録データ中
の記録デューティの高いブロックの分布に応じて、2パ
ス目の記録におけるキャリッジ206の走査を制御する
ことで、電源ユニット100の電源容量を大きくするこ
となく記録装置のトータルスループットの低下を抑えて
いた。他の実施の形態では、更に、記録装置のトータル
スループットを向上させるために、1ライン分の記録デ
ータ中の記録デューティの高いブロックの分布に応じ
て、キャリッジ206の走査と、記録用紙209を搬送
するラインフィードモータ201の駆動を制御する。
【0045】以下、他の実施の形態で実行される記録動
作について、図7、図8のフローチャートを用いて説明
する。尚、他の実施の形態の記録装置の構成は、本実施
の形態の図1の構成と同様であり、その説明は省略す
る。その概要としては、シフトレジスタ304に書き込
まれた1ライン分の記録データの各ブロックの記録デュ
ーティの状態に基づいて、その1ライン分の記録データ
を記録ヘッドIJHの1回の走査で記録(いわゆる1パ
ス記録)を完了するか、あるいは記録ヘッドIJHの2
回の走査で記録(以下、2パス記録と呼ぶ)を完了する
ように記録ヘッドIJHの記録動作を制御する。この
時、記録デューティの検出は、本実施の形態で説明され
た同様の手順で検出され、1パス記録の記録動作も同様
であるので、ここでは、その説明を省略する。
【0046】以下、その詳細について説明する。図7の
(a)は、記録デューティ検出部112のシフトレジス
タ304に書き込まれたデータの一例を示している。こ
の場合、記録デューティの高いブロック(図中「1」の
表記のあるブロック)があるため、1パス記録では記録
できない。そのため、記録デューティの高いブロック
は、2パス記録で記録を行う。他の実施の形態では、例
えば、記録ヘッドの副走査方向の記録幅を上下に2つの
等しい記録幅に分割し、1パス目の走査において、分割
された記録幅の一方の記録幅に対応する記録デューティ
の高いブロックの記録データをマスクする。この状態で
記録ヘッドを1パス目の走査を行うと、マスクされた記
録デューティの高いブロックの記録データ以外の記録デ
ータと1パス記録に用いる記録データの記録が完了す
る。この時のキャリッジ206の走査の速度の変化の様
子を模式的に表わしたものが、図7の(b)である。
【0047】次に、1パス目の走査でマスクされた記録
デューティの高いブロックの記録データを、2パス目の
走査で記録する。この際、記録すべきブロックの記録位
置までは、記録を行う通常の所定速度Nよりも高速な速
度Hでキャリッジ206を走査し、記録すべきブロック
の記録位置より通常の所定速度Nでそのブロックが記録
されるように、キャリッジ206の走査を制御する。更
に、記録すべきブロックの記録が最後となるブロックか
ら、1ライン分の記録データの最後のブロックの終端ま
での距離をキャリッジ206で走査する時間が、ライン
フィードモータ201を駆動して記録用紙209の搬送
を完了するのに必要な時間以上である場合は、キャリッ
ジ206を走査中に記録用紙209の搬送も同時に行
う。この時のキャリッジ206の走査の速度の変化と、
記録用紙209を搬送する速度の様子を模式的に表わし
たものが、図5の(c)、(d)である。このように、
記録デューティの高いブロックをマスクすることで、1
走査内のそのブロックの記録デューティを低くして記録
することができる。また、キャリッジ206の走査が完
了したときには、記録用紙209の搬送も完了してお
り、直ちに次の記録動作を開始できる。この際、キャリ
ッジ206を走査するキャリッジモータ208と、記録
用紙209を搬送するラインフィードモータ201を同
時に駆動するため、電源ユニット100の電源容量に応
じた走査速度と搬送速度を設定する必要がある。
【0048】次に本実施の形態の特徴的な記録動作であ
る2パス記録の2パス目の記録動作について、図8のフ
ローチャートを用いて説明する。図8は他の実施の形態
の2パス記録の2パス目の記録動作の処理フローを示す
フローチャートである。尚、他の実施の形態の2パス記
録において、記録すべきブロックの記録動作について
は、本実施の形態の図6のフローチャートのステップS
601〜ステップS607で説明される処理と同様であ
るので、その説明を省略し、ここでは、記録すべきブロ
ックの記録が最後となるブロックの記録が完了後に実行
される記録動作について説明する。
【0049】ステップS804で、記録すべきブロック
の記録が最後となるブロックの端から1ライン分の記録
データの最後のブロックの終端をキャリッジ206で走
査する時間に対応する距離が、記録用紙209を搬送す
るのに必要な時間に対応する距離DF以上か否かを判定
する。DF以上である場合(ステップS804でYE
S)、ステップS809に進む。ステップS809で、
キャリッジ206の走査と、記録用紙209の搬送を同
時に可能な速度Lに設定する。ステップS810で、キ
ャリッジ206の走査と、記録用紙209の搬送を同時
に行う。ステップS811で、キャリッジ206の走査
と記録用紙209の搬送を停止する。
【0050】一方、ステップS804で、DF未満であ
る場合(ステップS804でNO)、ステップS805
に進む。ステップS805で、記録すべきブロックが最
後となるブロックから、1ライン分の記録データ中の最
後のブロックまで、キャリッジ206の速度をHまでラ
ンプアップし、キャリッジ206を走査する。ステップ
S806で、キャリッジ206の走査を停止する。ステ
ップS807で、記録用紙209の搬送を行う。ステッ
プS808で、記録用紙209の搬送を停止する。
【0051】以上説明したように、他の実施形態によれ
ば、2パス記録の2パス目の記録において、記録すべき
ブロックの記録が最後となるブロックから、1ライン分
の記録データの最後のブロックの終端までの距離をキャ
リッジ206で走査する時間が、ラインフィードモータ
201を駆動して記録用紙209の搬送を完了するのに
必要な時間以上である場合は、キャリッジ206を走査
中に記録用紙209の搬送も同時に行うことで、本実施
の形態に比べて、更にトータルスループットの低下をト
ータルスループットの低下を抑えることができる。。
【0052】尚、本実施の形態は、特にインクジェット
記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用さ
れるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例
えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネル
ギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いれ
ば、記録の高密度化、高精細化が達成できる。その代表
的な構成や原理については、例えば、米国特許第472
3129号明細書、同第4740796号明細書に開示
されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。
この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス
型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド
型の場合には、液体(インク)が保持されているシート
や液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録
情報に対応していて膜沸騰を越える急速な温度上昇を与
える少なくとも1つの駆動信号を印加することによっ
て、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆
動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形
成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により
吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少な
くとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
をすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。
【0053】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0054】更に、記録装置が記録できる最大記録媒体
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、装置本体に装着される
ことで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのイ
ンクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録
ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタン
クが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用い
てもよい。
【0055】また、本実施の形態の記録装置の構成とし
て設けられる、記録ヘッドの記録動作を一層安定させる
ために、予備的な補助手段等を付加することは好まし
い。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対する加
圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別
の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱
手段等がある。更に、記録とは別の吐出を行う予備吐出
モードを備えることも安定した記録を行うために有効で
ある。
【0056】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもでき
る。以上説明したように、本実施の形態においては、イ
ンクが液体であることを前提として説明しているが、室
温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化
もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインク
ジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以
下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出
範囲にあるように温度制御するものが一般的であるか
ら、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであ
ればよい。
【0057】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0058】更に加えて、本発明に係る記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、更には送受信機能を有する
ファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
尚、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュー
タ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構
成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装
置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用して
もよい。
【0059】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0060】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。プログラムコードを供
給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディ
スク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモ
リカード、ROMなどを用いることができる。
【0061】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能
が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0062】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、電源容量が小さい電源を用いても、トータ
ルスループットを低下しない記録装置及びその方法を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の記録装置の構成を示す外観斜視
図である。
【図2】本実施の形態の記録装置の制御回路の構成を示
すブロック図である。
【図3】本実施の形態の記録デューティ検出部112の
詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態の記録デューティ検出部112で
実行される処理の処理フローを示すフローチャートであ
る。
【図5】(a)は記録デューティ検出部112のシフト
レジスタ304に書き込まれたデータの一例を示す図で
あり、(b)は1パス目のキャリッジ206の走査の速
度の変化の様子を模式的に表わす図であり、(c)は2
パス目のキャリッジ206の走査の速度の変化の様子を
模式的に表わす図である。
【図6】本実施の形態の2パス記録の2パス目の記録動
作の処理フローを示すフローチャートである。
【図7】(a)は記録デューティ検出部112のシフト
レジスタ304に書き込まれたデータの一例を示す図で
あり、(b)は1パス目のキャリッジ206の走査の速
度の変化の様子を模式的に表わす図であり、(c)は2
パス目のキャリッジ206の走査の速度の変化の様子を
模式的に表わす図であり、(d)は記録用紙を搬送速す
る度の変化の様子を模式的に表わす図である。
【図8】他の実施の形態の2パス記録の2パス目の記録
動作の処理フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
IJH 記録ヘッド 201 フィードモータ 202 押さえ部材 203 ワイヤ 204 HPセンサ 205 記録ヘッドカートリッジ 206 キャリッジ 207 ケーブル 208 パルスモータ 209 記録用紙 210 プラテンローラ 211 シャフト 100 電源ユニット 101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 データ受信部 105 RAM/DMAコントローラ 106 不揮発性メモリ 107 ヘッドドライバ 110 キャリッジモータドライバ 112 記録デューティ検出部 113 ラインフィードモータ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドによって、所定の記録領域を
    1回あるいは複数回走査して記録媒体に記録を行う記録
    装置であって、 前記記録ヘッドを走査する走査手段と、 前記所定の記録領域を複数のブロックに分割する分割手
    段と、 前記分割手段によって分割された各ブロックの記録デー
    タの記録デューティを獲得する獲得手段と、 前記獲得手段の獲得結果に基づいて、前記記録ヘッドに
    よる記録を1回の走査で完了するか、あるいは複数回の
    走査で完了するかを前記各ブロック毎に判定する判定手
    段と、 前記判定手段によって、前記複数回の走査で記録が完了
    すると判定されたブロックの位置に基づいて、2回目以
    降の前記記録ヘッドの走査を制御する制御手段とを備え
    ることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記獲得手段は、前記各ブロックの記録
    デューティと所定の記録デューティを比較する比較手段
    を備え、 前記判定手段は、前記比較手段の比較の結果、前記記録
    デューティが所定の記録デューティに満たないブロック
    は、前記記録ヘッドの1回の走査で記録が完了すると判
    定し、前記記録デューティが所定の記録デューティより
    高いブロックは、前記記録ヘッドの複数回の走査で記録
    が完了すると判定することを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記記録デューティが
    所定の記録デューティよりも高いブロックを前記記録ヘ
    ッドによる記録を行いながら該記録ヘッドを所定速度で
    走査し、前記記録ヘッドによる記録を行わないブロック
    を該所定速度よりも高速で前記記録ヘッドを走査するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体を前記走査手段の走査方向とは
    異なる方向へ搬送する搬送手段と、 前記記録デューティが所定の記録デューティより高いブ
    ロックの記録が完了した記録位置から、前記記録ヘッド
    が走査終了位置まで走査する走査時間を予測する予測手
    段と、 前記予測手段の予測結果に基づいて、前記搬送手段の搬
    送を制御する搬送制御手段とを更に備えることを特徴と
    する請求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記検知手段は、前記走査時間と所定の
    時間を比較する時間比較手段を備え、 前記搬送制御手段は、前記時間比較手段の比較結果に基
    づいて、前記走査時間における前記記録ヘッドの走査と
    前記搬送手段による搬送を同時に行うことを特徴とする
    請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記時間比較手段による比較の結果、前
    記走査時間が所定の時間よりも大きい場合、前記搬送手
    段による搬送が、該走査時間における前記記録ヘッドの
    走査とが同時もしくはそれ以前に完了するような該記録
    ヘッドの走査速度と該搬送手段の搬送速度を算出する算
    出手段を更に備え、 前記搬送制御手段は、前記走査速度と前記搬送速度を用
    いて、前記走査時間における前記記録ヘッドの走査と前
    記搬送手段による搬送を同時に制御することを特徴とす
    る請求項5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記算出手段は、前記記録ヘッドを駆動
    するための電源ユニットの電源容量に基づいて、前記走
    査速度と前記搬送速度を算出することを特徴とする請求
    項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記電源ユニットは、ドロッパ方式によ
    って電力を供給する電源ユニットであることを特徴とす
    る請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録
    装置。
  11. 【請求項11】 記録ヘッドによって、所定の記録領域
    を1回あるいは複数回走査して記録媒体に記録を行う記
    録方法であって、 前記記録ヘッドを走査する走査工程と、 前記所定の記録領域を複数のブロックに分割する分割工
    程と、 前記分割工程によって分割された各ブロックの記録デー
    タの記録デューティを獲得する獲得工程と、 前記獲得工程の獲得結果に基づいて、前記記録ヘッドに
    よる記録を1回の走査で完了するか、あるいは複数回の
    走査で完了するかを前記各ブロック毎に判定する判定工
    程と、 前記判定工程によって、前記複数回の走査で記録が完了
    すると判定されたブロックの位置に基づいて、2回目以
    降の前記記録ヘッドの走査を制御する制御工程とを備え
    ることを特徴とする記録方法。
  12. 【請求項12】 前記獲得工程は、前記各ブロックの記
    録デューティと所定の記録デューティを比較する比較工
    程を備え、 前記判定工程は、前記比較工程の比較の結果、前記記録
    デューティが所定の記録デューティに満たないブロック
    は、前記記録ヘッドの1回の走査で記録が完了すると判
    定し、前記記録デューティが所定の記録デューティより
    高いブロックは、前記記録ヘッドの複数回の走査で記録
    が完了すると判定することを特徴とする請求項11に記
    載の記録方法。
  13. 【請求項13】 前記制御工程は、前記記録デューティ
    が所定の記録デューティよりも高いブロックを前記記録
    ヘッドによる記録を行いながら該記録ヘッドを所定速度
    で走査し、前記記録ヘッドによる記録を行わないブロッ
    クを該所定速度よりも高速で前記記録ヘッドを走査する
    ことを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
  14. 【請求項14】 記録媒体を前記走査工程の走査方向と
    は異なる方向へ搬送する搬送工程と、 前記記録デューティが所定の記録デューティより高いブ
    ロックの記録が完了した記録位置から、前記記録ヘッド
    が走査終了位置まで走査する走査時間を予測する予測工
    程と、 前記予測工程の予測結果に基づいて、前記搬送手段の搬
    送を制御する搬送制御工程とを更に備えることを特徴と
    する請求項13に記載の記録方法。
  15. 【請求項15】 前記検知工程は、前記走査時間と所定
    の時間を比較する時間比較工程を備え、 前記搬送制御工程は、前記時間比較工程の比較結果に基
    づいて、前記走査時間における前記記録ヘッドの走査と
    前記搬送手段による搬送を同時に行うことを特徴とする
    請求項14に記載の記録方法。
  16. 【請求項16】 前記時間比較工程による比較の結果、
    前記走査時間が所定の時間よりも大きい場合、前記搬送
    工程による搬送が、該走査時間における前記記録ヘッド
    の走査とが同時もしくはそれ以前に完了するような該記
    録ヘッドの走査速度と該搬送工程の搬送速度を算出する
    算出工程を更に備え、 前記搬送制御工程は、前記走査速度と前記搬送速度を用
    いて、前記走査時間における前記記録ヘッドの走査と前
    記搬送工程による搬送を同時に制御することを特徴とす
    る請求項15に記載の記録方法。
  17. 【請求項17】 前記算出工程は、前記記録ヘッドを駆
    動するための電源ユニットの電源容量に基づいて、前記
    走査速度と前記搬送速度を算出することを特徴とする請
    求項16に記載の記録方法。
  18. 【請求項18】 前記電源ユニットは、ドロッパ方式に
    よって電力を供給する電源ユニットであることを特徴と
    する請求項17に記載の記録方法。
  19. 【請求項19】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項11に記載の記録方法。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項11に記載の記
    録方法。
JP5462896A 1996-03-12 1996-03-12 記録装置及びその方法 Withdrawn JPH09240025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5462896A JPH09240025A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 記録装置及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5462896A JPH09240025A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 記録装置及びその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09240025A true JPH09240025A (ja) 1997-09-16

Family

ID=12976030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5462896A Withdrawn JPH09240025A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 記録装置及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09240025A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200779A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Seiko Epson Corp 印刷制御方法及びそれを用いた印刷装置
JP2008143091A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US7780257B2 (en) 2003-06-06 2010-08-24 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and electronic apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200779A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Seiko Epson Corp 印刷制御方法及びそれを用いた印刷装置
US7780257B2 (en) 2003-06-06 2010-08-24 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and electronic apparatus
JP2008143091A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2907597B2 (ja) 記録媒体の検出方法
US6352327B1 (en) Printing apparatus and print control method
EP0608105A2 (en) Colour ink-jet recording apparatus
JP2002137372A (ja) 記録装置及び記録装置の消費電力低減方法
US7207644B2 (en) Printing apparatus and printing control method for controlling the number of printing elements used in printing
JP3768890B2 (ja) 記録装置及び電圧制御方法
JPH09240025A (ja) 記録装置及びその方法
US6406112B1 (en) Ink jet recording apparatus, recording control method, and storage medium with recording control program stored therein
KR970000277B1 (ko) 양방향기록장치 및 기록시스템
JP2003072056A (ja) インクジェット記録装置及び該装置における記録タイミング設定方法
JPH11138950A (ja) プリント装置およびプリント方法
JP3311186B2 (ja) 記録装置及び該装置における駆動方法
JP2003089196A (ja) インクジェット記録装置及び該装置におけるインクの温度制御方法
JP3782610B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP2000127368A (ja) 記録装置および記録動作制御方法
JP2004009532A (ja) インクジェット記録装置および該記録装置の記録モード変更方法
JP4280453B2 (ja) 記録装置及び記録ヘッドの温度管理方法
JP3486547B2 (ja) インクジェットプリンタと、記録ヘッドの温度制御方法
JP2960516B2 (ja) 画像記録装置
JP3205117B2 (ja) 記録装置及び該装置における電力制御方法
JPH0970958A (ja) 記録装置及びその方法
JPH11192695A (ja) 記録装置及びその制御方法
JP2001001599A (ja) プリント装置、情報処理装置および情報処理システム
JP2002347286A (ja) 画像記録装置およびその制御方法
JPH09226105A (ja) 記録装置及びその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030603