JPH11138950A - プリント装置およびプリント方法 - Google Patents

プリント装置およびプリント方法

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JPH11138950A
JPH11138950A JP9310506A JP31050697A JPH11138950A JP H11138950 A JPH11138950 A JP H11138950A JP 9310506 A JP9310506 A JP 9310506A JP 31050697 A JP31050697 A JP 31050697A JP H11138950 A JPH11138950 A JP H11138950A
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JP
Japan
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power supply
supply voltage
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printing apparatus
print
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JP9310506A
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Takashi Kasahara
隆史 笠原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットの低下を小さく抑えた上、低価
格化を図ることができるプリント装置およびプリント方
法を提供すること。 【解決手段】 インクを吐出可能なプリントヘッドHを
用いて、プリント媒体209に画像をプリントするプリ
ント方法において、電気的な負荷が異なる複数の動作モ
ードを設定しておき、電源電圧の低下に応じて動作モー
ドを電気的負荷が小さいモードに変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気電圧の低下に
よる悪影響を回避するプリント装置およびプリント方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント装置においては、商用電源の乱
れ、あるいはユーザの取り扱い等により、一時的に電源
電圧の低下もしくは0Vになることがある。以降、これ
を「瞬断」と表記する。プリント装置の安定した動作を
保証するためには、この瞬断対策をとる必要がある。こ
の対策を怠ると、商用電源の僅かな乱れ、ユーザの取扱
い、あるいはプリント装置の設置場所等により、誤動作
を引き起こすおそれがある。
【0003】従来は、この瞬断対策として、電源部に容
量の大きなコンデンサを備えて、瞬断による電圧の降下
を抑えたり、電気的負荷を小さくするようにプリントス
ピードなどを制限して、瞬断による影響を小さく抑えて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、大容量の電解コンデンサ等を必要とするため
コストアップを招き、しかも、プリントスピードなどの
制限によってスループットが低下するという問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は、このような従来の問題を
解消し、スループットの低下を小さく抑えた上、低価格
化を図ることができるプリント装置およびプリント方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント装置
は、プリントヘッドを用いてプリント媒体に画像をプリ
ントするプリント装置において、電源電圧の変化を監視
する監視手段と、電気的負荷が異なる複数の動作モード
を設定可能な動作モード設定手段と、前記監視手段によ
って電源電圧の低下が認められたときに、前記動作モー
ドを電気的負荷が小さいモードに変更する変更手段とを
備えたことを特徴とする。
【0007】本発明のプリント方法は、インクを吐出可
能なプリントヘッドを用いて、プリント媒体に画像をプ
リントするプリント方法において、電気的な負荷が異な
る複数の動作モードを設定しておき、電源電圧の低下に
応じて前記動作モードを電気的負荷が小さいモードに変
更することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0009】(第1の実施形態)図1は、本発明のプリ
ント装置における制御系の基本構成を示す。
【0010】図1において、101は動作の制御を行う
CPU、102は後述の制御手順を格納したROM、1
03はデータを一時的に格納するRAM、104はプリ
ント装置を動作させる電源、105は電源電圧をモニタ
する電圧モニタ手段である。
【0011】図2は、本発明に係るプリント装置の構成
例を示す。
【0012】図2において205はヘッドカートリッジ
であり、プリントヘッドHとインク供給源たるインクタ
ンクとを一体としたものである。このヘッドカートリッ
ジ205は、押え部材202によりキャリッジ206上
に固定されており、キャリッジ206は、シャフト21
1の長手方向に沿って往復動可能となっている。プリン
トヘッドHより吐出されたインクは、そのプリントヘッ
ドHと微小間隔をおいて対向すべくプラテン210によ
ってプリント面が規制されたプリント媒体209に到達
して、画像を形成する。プリントヘッドHには、ケーブ
ル207およびこれに結合する端子を介して、適宜のデ
ータ供給源より画像データに応じた吐出信号が供給され
る。ヘッドカートリッジ205は、用いるインク色等に
応じて、1個ないし複数個(図示例では2個)を設ける
ことができる。208は、キャリッジ206をシャフト
211に沿って走査させるためのパルスモータ、203
はモータ208の駆動力をキャリッジ206に伝達する
ためのワイヤである。また、201は、プラテンローラ
210に結合してプリント媒体209を搬送させるため
のフィードモータ、204はキャリッジ206の位置を
検出するHP(ホームポジション)センサである。
【0013】このようなプリント装置においては、商用
電源の乱れ、あるいはユーザの取り扱い等により、一時
的に電圧の低下もしくは0Vになることがある。以後、
これを「瞬断」と表記する。この手段がプリント装置の
印字等のプリント動作中、あるいは待機中において発生
した場合には、プリント装置の誤動作を招くことがあ
る。
【0014】図3は、このような瞬断時におけるプリン
ト装置の電源電圧の様子を示す。図3は、縦軸が電源電
圧、横軸が時間である。図中の斜線部は、プリント装置
が正常に動作できない電源電圧範囲を示すものである。
瞬断により電源電圧が急激に降下して、点線で示すよう
に、プリント装置が正常に動作できない電源電圧範囲に
まで下がった場合には、プリント装置の誤動作を招くこ
とになる。しかしながら、この電圧降下を何らかの手段
で検知して、プリント装置が正常に動作できない電源電
圧範囲にまで下がる前に、プリント装置の負荷を軽くし
て電源電圧の降下を防ぐことができれば、図中実線で示
すように誤動作に至らずにすむ。本例では、電源電圧が
所定の電圧以下になったときに、制御回路に対して割り
込みをかけて、電源電圧をモニタした上、その時の電圧
に応じて負荷を軽減させるようにした。
【0015】図4に、本例の回路構成を示す。図4にお
いて401および402は、電源電圧もモニタするため
に、電源電圧を適当な電圧まで分圧する分圧抵抗であ
る。403および404は、電源電圧が所定値以下とな
ったときに、制御を行うロジックへ割り込みをかけるた
めのツェナーダイオードと抵抗である。405は、電源
電圧をプリント装置の動作に適する電圧値に安定化させ
るレギュレータである。406は、動作の制御を行うロ
ジック回路部であり、この中にCPUが含まれる。
【0016】本回路例では、電源電圧がツェナーダイオ
ード403のツェナー電圧V0(図3参照)以下になっ
た時点T0(図3参照)にて、ツェナーダイオード40
3がオフとなって、ロジック回路部406へ立ち下がり
エッジを発生させる。このエッジによって割り込みがか
かるようにし、その割り込みがかかったときに、電源電
圧を抵抗401と402により分圧してモニタし、その
電圧値によりプリント装置の動作を制御する。
【0017】図5は、本例のロジック回路部406の割
り込み処理を説明するためのフローチャートである。電
源電圧が降下して、上記の割り込みがかかったときは、
まず、電源電圧vをモニタする(ステップS502)。
電源電圧vが予めROM102内に記憶されている基準
電圧V1より大きければ、印字等のプリントデューティ
を1/2にすることで誤動作を妨げると判断し(ステッ
プS503)、2パスプリントを行う。2パスプリント
とは、プリントデータを半分ずつマスクすることによっ
て、1プリント行当たりを2回の走査に分けてプリント
することである。この制御を行うことを示す2パスモー
ドフラグを立て(ステップS505)、プリントデータ
のマスクを開始するアドレスを記憶領域にセットする
(ステップS507)。プリントデータをマスクして1
回目のプリントをしてから(ステップS509)、キャ
リッジ206をホームポジションHPへリタンさせる
(ステップS510)。次に、ステップS507でセッ
トされたマスク開始アドレスを読み、同アドレスから、
マスクされてプリントされなかったプリントデータを読
み出して2回目のプリントをする(ステップS51
1)。
【0018】一方、ステップS503にて電源電圧vが
V1以下であれば、2パスプリントでは誤動作を起こす
可能性がある判断し、V1よりも小さい基準電圧V2と
比較する。電源電圧vがV2よりも大きければ、プリン
トデューティを1/3にすることで誤動作を防げると判
断し(ステップS504)、3パスプリントを行う。3
パスプリントとは、プリントデータを2/3ずつマスク
することによって、1プリント行当たりを3回の走査に
分けてプリントすることである。この制御を行うことを
示す3パスモードフラグを立て(ステップS506)、
プリントデータのマスクを開始するアドレスを記憶領域
にセットする(ステップS507)。プリントデータを
マスクして1回目のプリントをしてから、キャリッジ2
06をホームポジションHPへリターンさせる(ステッ
プS510)。次に、ステップS507でセットされた
マスク開始アドレスを読み、同アドレスから、マスクさ
れてプリントされなかったプリントデータを2回に分け
てプリントする(ステップS511)。このようにし
て、計3回の走査に分けてその3パスプリントを行う。
【0019】また、ステップS504にて電源電圧vが
V2以下であれば3パスプリントでは誤動作を起こす可
能性があると判断し、印字等のプリントを停止する。プ
リントを停止したアドレスを記憶領域へセットし(ステ
ップS512)、プリントを停止する(ステップS51
3)。その後、キャリッジ206をホームポジションH
Pへリターンさせて(ステップS514)、再プリント
を行う(ステップS515)。
【0020】本例では、通常プリント、2パスプリン
ト、3パスプリント、プリント停止の計4モードをもっ
て電源電圧の瞬断に対応するが、これ以上あるいは以下
のモード数をもって対応してもよい。また、本例では、
プリントデータをマスクしてから印字等のプリントを行
っているが、プリント時に随時マスクしながらプリント
をしてもよい。
【0021】以上の制御により、瞬断による電源電圧の
降下に即座に対応して、プリント装置の誤動作を回避す
ることができる。しかも、このような誤動作の回避を大
幅なコストアップを招くことなく実施することができ
る。
【0022】(第2の実施形態)先の第1の実施形態で
は、ツェナーダイオード403がオフとなることにより
割り込みをかけ、電源電圧をモニタして、その値を予め
記憶されている基準値と比較し、その比較結果に応じた
制御をする。割り込みがかかってから、実際にプリント
装置の負荷を軽減する制御が始まるまでの時間を考慮す
ると、電源電圧の降下が小さいうちに割り込みがかかる
ようにツェナーダイオード403を選択しなければなら
ない。しかし、その場合には、頻繁に割り込みがかか
り、結果として装置全体の効率を低下させることになっ
てしまう。
【0023】そこで、本例は、この点を解決すべく、所
定の周期で割り込みを発生させ、電源回路に設けた複数
のツェナーダイオードの状態に応じて制御内容を決定す
るようにした。本制御によれば、電源電圧のモニタおよ
びその電圧の比較作業がなくなり、割り込みがかかって
から、実際にプリント装置の負荷を軽減する制御が始ま
るまでの時間が短縮でき、また割り込み間隔が一定のた
め、システム設定がしやすくなる。
【0024】図6は、瞬断時におけるプリント装置の電
源電圧の様子を示す。図6は、縦軸が電源電圧、横軸が
時間である。図中の斜線部は、プリント装置が正常に動
作できない電源電圧範囲を示すものである。
【0025】本例の場合は、図6のように一定周期TC
で割り込みをかける。この周期TCは、電源電圧が降下
し始めてからプリント装置の正常動作が維持できなくな
るまでの時間よりも十分短く設定する必要がある。瞬断
により電圧が降下する時間は10msec以上にわたる
変化であり、数msec周期の割り込みではプリント装
置の効率への影響は小さい。なお、この時間レベルの割
り込みがすでにあれば、そのルーチンに含ませることに
より、影響をより小さくできる。瞬断の程度や、それが
発生したときの装置の動作状態により、電源電圧の降下
のスピードは変わってくる。電源回路にツェナー電圧の
異なる複数のツェナーダイオードを設けることにより、
割り込みが発生したときの電源電圧が分かる。本例で
は、後述するように、電源電圧を3段階に検出すべく、
それぞれのツェナーダイオードが接続されたポート0、
1、2の状態で判断する。
【0026】図7に、本例の回路構成を示す。図7にお
いて、701〜706は電源電圧をモニタするためのツ
ェナーダイオードおよび抵抗である。707は、電源電
圧をプリント装置に適する電圧値に安定化させるレギュ
レータである。708は、動作の制御を行うロジック回
路部であり、この中にCPUが含まれる。通常状態で
は、全てのツェナーダイオード701,703,705
がオンしているためポート0、1、2は全てHレベルで
ある。瞬断により電源電圧が降下すると、ツェナーダイ
オード701,703,705の内のツェナー電圧の高
いものから順次オフとなり、どれがオフとなったかによ
って電源電圧の電圧範囲が判断でき、その判断に基づい
てプリント装置における負荷の軽減レベルが制御でき
る。本例では、ツェナーダイオード701,703,7
05の順にツェナー電圧が高く設定されている。
【0027】図8は、ロジック回路部708の処理動作
を説明するためのフローチャートである。一定周期Tc
の割り込みがかかったときは、まず、ポート0,1,2
の状態を判断する(ステップS802,S803,S8
04)。ポート0,1,2を同一レジスタに接続するこ
となどにより、ポート0,1,2のレベルを同時に読み
込み可能として時間短縮できる。すなわち、S802,
S803,S804の判断が同時にできることになる。
【0028】最もツェナー電圧の低いツェナーダイオー
ド701が接続されているポート1がLのときは、印字
等のプリントを継続することは不可能と判断し(ステッ
プS802)、プリントをストップするときのプリント
データのアドレスをセットして(ステップS812)、
プリントをストップする(ステップS813)。また、
2番目にツェナー電圧の低いツェナーダイオード703
が接続されているポート2がLのときは、2パスプリン
トならば誤動作を起こさないと判断し(ステップS80
3)、2パスプリントを行う(ステップS806〜S8
11)。2パスプリントの方法および手順は先の実施形
態と同様である。3番目にツェナー電圧の低いツェナー
ダイオード705、すなわち本例では最もツェナー電圧
の高いツェナーダイオード705が接続されているポー
ト3がLのときは、3パスプリントならば誤動作を起こ
さないと判断し(ステップS805)、3パスプリント
を行う(ステップS805,S807〜S811)。3
パスプリントの方法および手順は先の実施形態と同様で
ある。全てのポート0,1,2がHであれば動作に影響
のある瞬断は生じてないと判断し(ステップS80
4)、何もせずに割り込みを抜ける。
【0029】以上の動作により、プリント装置の効率の
低下を最小限に抑えた上、瞬断に対する対策が可能とな
る。
【0030】(他の実施形態)瞬断による電源電圧の低
下の度合に応じて、プリント画像の画質を損なわない限
りにおいて、単位時間当たりに駆動される吐出口の数を
減らすようにプリントデューティのみを変更するように
してもよい。すなわち、プリントヘッドHからの吐出イ
ンクによって形成されるプリント媒体209上のドット
を間引くように、プリントヘッドHを駆動してもよい。
要は、瞬断時に、消費電力を抑えて誤動作が回避できる
動作モードに変更できればよい。
【0031】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェットプリント方式の中でも、インク吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式のプ
リントヘッド(以下、「記録ヘッド」ともいう)、プリ
ント装置(以下、「記録装置」ともいう)において優れ
た効果をもたらすものである。かかる方式によれば記録
の高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0032】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0034】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0035】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0036】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0037】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0038】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0039】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、記録装
置の電源電圧を監視して、瞬断が発生したときのみプリ
ント装置の電気的負荷を軽減させる制御ができ、瞬断対
策のための大容量コンデンサ等を不要として、コストダ
ウンを図ることができる。また、瞬断が発生していなけ
ればプリント装置の電気的負荷を増やし、プリントデュ
ーティやプリントスピードをアップして、高いスループ
ットアップを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント装置における制御系の基本構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るプリント装置の構成例を示す一部
切欠きの斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による制御内容の概略
説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における回路構成図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施形態の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態による制御内容の概略
説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における回路構成図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施形態の動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 電源ユニット 105 電圧モニタ手段 H プリントヘッド

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドを用いてプリント媒体に
    画像をプリントするプリント装置において、 電源電圧の変化を監視する監視手段と、 電気的負荷が異なる複数の動作モードを設定可能な動作
    モード設定手段と、 前記監視手段によって電源電圧の低下が認められたとき
    に、前記動作モードを電気的負荷が小さいモードに変更
    する変更手段とを備えたことを特徴とするプリント装
    置。
  2. 【請求項2】 前記監視手段は、プリント装置の電源電
    圧安定化回路の前段に備えたことを特徴とする請求項1
    に記載のプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記監視手段は、一定時間毎に周期的に
    電源電圧を検出することを特徴とする請求項1または2
    に記載のプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記監視手段は、電源電圧を複数段階に
    分けて検出することを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載のプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記監視手段は、電源電圧に応じて降伏
    現象を生じるツェナーダイオードを有することを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載のプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記動作モード設定手段は、プリントデ
    ューティを変更する複数の動作モードが設定可能である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のプ
    リント装置。
  7. 【請求項7】 前記プリント媒体を搬送する搬送手段
    と、 前記プリントヘッドを前記プリント媒体の搬送方向と交
    差する方向に往復動させる移動手段とを備え、 前記動作モード設定手段は、プリントデューティに応じ
    て、所定単位の画像の形成に要する前記プリントヘッド
    の移動回数を異ならせる複数の動作モードが設定可能で
    あることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載
    のプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記変更手段は、前記プリントヘッドの
    移動途中にて動作モードの変更が可能であることを特徴
    とする請求項7に記載のプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記プリントヘッドは、インクを吐出可
    能なインクジェットプリントヘッドであることを特徴と
    する請求項1から8のいずれかに記載のプリント装置。
  10. 【請求項10】 前記プリントヘッドは、インクを吐出
    するための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有す
    ることを特徴とする請求項9に記載のプリント装置。
  11. 【請求項11】 インクを吐出可能なプリントヘッドを
    用いて、プリント媒体に画像をプリントするプリント方
    法において、 電気的な負荷が異なる複数の動作モードを設定してお
    き、電源電圧の低下に応じて前記動作モードを電気的負
    荷が小さいモードに変更することを特徴とするプリント
    方法。
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