JP2003072056A - インクジェット記録装置及び該装置における記録タイミング設定方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び該装置における記録タイミング設定方法

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JP2003072056A JP2001270461A JP2001270461A JP2003072056A JP 2003072056 A JP2003072056 A JP 2003072056A JP 2001270461 A JP2001270461 A JP 2001270461A JP 2001270461 A JP2001270461 A JP 2001270461A JP 2003072056 A JP2003072056 A JP 2003072056A
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Michiharu Shoji
通陽 小路
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/145Dot misalignment correction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの移動速度が変動する場合におい
ても往復記録におけるレジストレーション調整を行う。 【解決手段】 キャリッジの走査方向における所定距離
の移動に応じて検出信号を出力するエンコーダ109を
有するインクジェット記録装置において、エッジとリガ
生成部111で検出信号の立ち上がりエッジに対応して
エッジ検出信号を生成し、速度検出部112でエッジ検
出信号間の時間間隔を測定し、往復レジ量演算部114
で時間間隔に基づいて所定の演算を行って遅延時間を求
め、エッジトリガディレイ部113でこの遅延時間に従
って、エッジ検出信号を遅延させて記録タイミング信号
を出力し、この信号に基づいて記録ヘッド105を駆動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置及び該装置における記録タイミング設定方法に関
し、特に、インクを吐出する記録ヘッドを搭載したキャ
リッジを、記録媒体上で走査させて記録を行い、前記キ
ャリッジの走査方向における所定距離の移動に応じて検
出信号を出力するエンコーダを有するインクジェット記
録装置における記録タイミングの設定に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置とし
て、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等
シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用さ
れている。
【0003】プリンタの記録方式としては様々な方式が
知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能
である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理
由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又
その構成としては所望される記録情報に応じてインクを
吐出する記録ヘッドをキャリッジに搭載すると共に用紙
等の記録媒体の送り方向と交差する方向に往復走査しな
がら記録を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容
易などの点から一般的に広く用いられている。
【0004】また、近年は、記録速度を向上させるため
に、キャリッジを記録媒体に対して移動させる際の往路
と復路との両方で記録ヘッドからインクを吐出させて記
録を行う、往復記録あるいは双方向記録と呼ばれる記録
方法も採用されている。
【0005】図3は、記録ヘッドの移動速度(走査速
度)とインク滴の着弾位置との関係を示す図である。不
図示のキャリッジに搭載された記録ヘッド301が、図
中Aで示す方向に基準速度Vで移動している場合につい
て考察する。記録ヘッド301と記録媒体305との間
隔がdであり、記録ヘッド301が307で示す位置で
インク滴303を吐出速度Vdで記録媒体305に向か
って吐出すると、インク滴303は基準速度Vと吐出速
度Vdとをベクトル合成した速度及び方向に飛翔する。
インク滴303の記録媒体305上の着弾位置は、記録
ヘッド301が実際にインク滴303を吐出した位置3
07に対して、移動方向Aにδで示す距離だけずれて、
306で示す位置となる。
【0006】往復記録を行う場合について考えると、A
で示した方向を記録ヘッド301の往路の移動方向とす
ると、復路の移動方向はAと反対のBで示す方向とな
る。ここで、往路において記録ヘッド301がインク滴
303を吐出した位置307と同じ位置で復路において
インクを吐出した場合、インク滴303は位置307に
ついて往路の着弾位置306と反対方向に距離δだけず
れた位置310に着弾することとなる。結果として、往
路と復路で同じ位置でインク滴を吐出しても、306と
310との距離、すなわち、2×δだけ記録媒体上で着
弾位置がずれることになる。
【0007】このような往路と復路での着弾位置のずれ
をなくすために、インクジェットプリンタでは、通常は
記録ヘッドが定速で移動する領域でインク滴が吐出され
ることを利用して、往路での吐出位置307に対応した
タイミング307に対して、復路では1つ前のタイミン
グ311に所定の遅延時間(ディレイ)312を加えた
タイミング313でインク滴を吐出するように制御し
て、往復記録でのレジストレーション調整(以下、単に
「レジ調整」とも称する)を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年は
プリンタに対して更なる記録速度の向上と低価格化が要
求されており、これに応えるために、記録領域を記録ヘ
ッドが定速で移動する領域だけでなく、加速および減速
を行う領域においても記録を行うようにしたり、モータ
及びその制御構成としてより低価格のものを用いること
が行われている。
【0009】加速領域及び減速領域では記録ヘッドの移
動速度が変化する。また、より低価格のモータ及び制御
構成を用いると定速移動領域においてもモータのコック
リングが発生したりサーボ精度の影響で速度に変動が生
じる。結果として、記録ヘッドの移動速度が変動する状
況においてインク滴が吐出され、インク滴の着弾位置が
目標とする位置からずれてしまう。
【0010】このように、記録ヘッドの移動速度が変動
すると、所定の遅延時間によるレジ調整では往路と復路
での着弾位置を合わせることができないという問題が生
じる。このインク滴の着弾位置を所定の距離だけずらす
ことが必要である。従来のように、速度が変化する領域
においては、所定時間だけ吐出タイミングを遅らせるだ
けでは、速度変化の差分だけインクの着弾位置にずれが
生じてしまう。
【0011】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、記録ヘッドの移動速度が変動する場合に
おいても往復記録におけるレジストレーション調整を行
うことができる、インクジェット記録装置及び該装置に
おける記録タイミング設定方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッドを搭
載したキャリッジを、記録媒体に対して往復走査させて
記録を行うインクジェット記録装置であって、前記キャ
リッジの走査方向における所定距離の移動に応じて検出
信号を出力する検出手段と、前記検出信号の周期に対応
してタイミング信号を生成するタイミング信号出力手段
と、前記検出信号間の時間間隔を測定する時間間隔検出
手段と、前記検出信号間の時間間隔と前記タイミング信
号の遅延時間との比率を往復レジ調整情報として保存す
るメモリ手段と、復路の記録をおこなう場合に、前記メ
モリ手段から読み出した前記情報と前記検出信号間の時
間間隔とに基づいて前記タイミング信号の遅延時間を求
める遅延時間設定手段と、前記遅延時間に従って、前記
タイミング信号を遅延させた遅延信号を出力する遅延信
号出力手段と、前記遅延信号に基づいて記録ヘッドを駆
動する駆動手段と、を備えている。
【0013】また、上記目的を達成する本発明の記録タ
イミング設定方法は、記録ヘッドを搭載したキャリッジ
を、記録媒体に対して往復走査させて記録を行い、前記
キャリッジの走査方向における所定距離の移動に応じて
検出信号を出力する検出手段を有するインクジェット記
録装置における記録タイミング設定方法であって、前記
検出信号の周期に対応してタイミング信号を生成するタ
イミング信号出力工程と、前記検出信号間の時間間隔を
測定する時間間隔検出工程と、前記検出信号間の時間間
隔と前記タイミング信号の遅延時間との比率を往復レジ
調整情報としてメモリ手段に保存するメモリ工程と、復
路の記録をおこなう場合に、前記メモリ手段から読み出
した前記情報と前記検出信号間の時間間隔とに基づいて
前記タイミング信号の遅延時間を求める遅延時間設定工
程と、前記遅延時間に従って、前記タイミング信号を遅
延させた遅延信号を出力する遅延信号出力工程と、前記
遅延信号に基づいて記録ヘッドを駆動する駆動工程と、
を備えている。
【0014】すなわち、本発明においては、記録ヘッド
を搭載したキャリッジを、記録媒体に対して往復走査さ
せて記録を行い、キャリッジの走査方向における所定距
離の移動に応じて検出信号を出力する検出手段を有する
インクジェット記録装置において、検出信号の周期に対
応してタイミング信号を生成し、検出信号間の時間間隔
を測定し、検出信号間の時間間隔とタイミング信号の遅
延時間との比率を往復レジ調整情報としてメモリ手段に
保存しておき、復路の記録をおこなう場合に、メモリ手
段から読み出した情報と検出信号間の時間間隔とに基づ
いてタイミング信号の遅延時間を求め、遅延時間に従っ
て、タイミング信号を遅延させた遅延信号を出力し、遅
延信号に基づいて記録ヘッドを駆動する。
【0015】このようにすると、エンコーダの検出周期
の時間間隔と遅延時間の比率を一定にできるので、例え
ば、速度が遅い時には遅延時間を長く、速い時には遅延
時間を短く設定することができるので、走査速度に関係
なく、エンコーダから出力された信号に基づいて、イン
クが記録ヘッドから吐出されてから記録媒体に着弾する
までのずれ量を常に一定とすることが可能になる。
【0016】従って、特に、往復記録を行う際には走査
速度の変動に影響を受けないレジストレーション調整が
可能になるという効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0018】本明細書において、「記録」(「プリン
ト」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報
を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人
間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否
かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等
を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものと
する。
【0019】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0020】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を表すものとする。
【0021】はじめに、本発明の実施形態としてのイン
クジェットプリンタにおける記録に関する主要な構成に
ついて、図2を参照して説明する。
【0022】図2において、記録媒体201は図中右側
から不図示の給送手段によって1枚ずつ給送され、シー
ト送りモータ203によって回転駆動される1対の記録
媒体送りローラ202に挟持されつつ矢印α方向へ搬送
される。シート送りモータ203としては、ステッピン
グモータやDCモータが使用されるが、駆動時の騒音が
少ない等の理由により最近ではDCモータが多く利用さ
れている。また、記録媒体送りローラ202には不図示
のローターリーエンコーダが設置されており、そこから
得られるパルス状の信号に基づいて、シート送りモータ
203の駆動を制御する。
【0023】記録媒体送りローラ202の搬送方向(矢
印α方向)前方にはこれと平行に1対のシャフト204
が設けられている。キャリッジモータ206によって駆
動されるベルト207がシャフト204の上方に巻架さ
れており、ベルト207の駆動によってシャフトに沿っ
てキャリッジ205が矢印β方向に往復移動(走査)さ
せられる。シャフト204にはキャリッジ205との摩
擦等による機械的負荷を減らす為、グリース等の潤滑油
が塗られている。キャリッジモータ206としては、上
記シート送りモータ203と同様にステッピングモータ
やDCモータが使用され、駆動時の騒音が少ない等の理
由により最近ではDCモータが多く利用されている。
【0024】また、シャフト204と平行に配置され、
一定間隔でスリットが設けられた不図示のリニアエンコ
ーダ用スケールと、キャリッジ205上にスケールと対
向する位置に設けられた不図示の光学センサとからなる
リニアエンコーダから得られる、スケールのスリットの
幅及び間隔に応じたパルス状の信号に基づいて、キャリ
ッジモータ206の駆動を制御する。また、後述するが
このリニアエンコーダから得られる信号に基づいて、記
録ヘッドからインクを吐出させるタイミング信号が生成
される。
【0025】キャリッジ205には、記録ヘッドおよび
記録ヘッドへインクを供給するインクタンクが搭載され
ている。図中記録ヘッド208はカラー記録用の記録ヘ
ッドであり、キャリッジの走査方向に左から、黒(B
K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)
の順に配置されている。また、インクタンク209も各
記録ヘッドに対応して、ブラック(BK)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に配置さ
れている。また、210はモノクロ記録用のブラック記
録ヘッドであり、211は記録ヘッド210にブラック
インクを供給するインクタンクである。
【0026】これら記録ヘッド208、210の前面、
すなわち記録媒体201の記録面と対向する面には、所
定間隔(例えば0.8mm)を隔てて複数(例えば48個
または64個)のインク吐出口(ノズル)がキャリッジ
の走査方向と交差する方向に配列されており、記録ヘッ
ドが移動される間に各ノズルから選択的にインクを吐出
する走査と、各走査の間に記録媒体201の搬送とを交
互に行うことにより記録が行われる。
【0027】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について説明する。
【0028】図6はインクジェットプリンタの制御回路
の構成を示すブロック図である。制御回路を示す同図に
おいて、1700は記録信号を入力するインターフェー
ス、1701はMPU、1702はMPU1701が実
行する制御プログラムを格納するROM、1703は各
種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録デー
タ等)を保存しておくDRAMである。1704は記録
ヘッド208、210に対する記録データの供給制御を
行うゲートアレイ(G.A.)であり、インターフェー
ス1700、MPU1701、RAM1703間のデー
タ転送制御も行う。206は記録ヘッド208、210
を搭載したキャリッジ移動させるためのキャリッジモー
タ、203は記録媒体搬送のためのシート送りモータで
ある。1705は記録ヘッドを駆動するヘッドドライ
バ、1706,1707はそれぞれシート送りモータ2
03、キャリッジモータ206を駆動するためのモータ
ドライバである。
【0029】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1
704とMPU1701との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ
1705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆
動され、記録が行われる。
【0030】ここでは、MPU1701が実行する制御
プログラムをROM1702に格納するものとしたが、
EEPROM等の消去/書き込みが可能な記憶媒体を更
に追加して、インクジェットプリンタと接続されたホス
トコンピュータから制御プログラムを変更できるように
構成することもできる。
【0031】次に、本実施形態における記録ヘッドの制
御について、図1の機能ブロック図を参照して説明す
る。
【0032】パーソナルコンピュータ等のホスト101
から転送された記録データは、記録制御部102内のI
/F部103で受信され、記録データ生成部104に送
られる。記録データ生成部104では、圧縮されたデー
タの伸張やデータ配列の変換等を行い、記録ヘッド10
5で記録可能な形式に受信データを変換する。
【0033】キャリッジモータ107により駆動される
キャリッジ108に記録ヘッド105と共に設けられて
いるエンコーダ109は、キャリッジ108が所定距離
移動する毎にパルス信号を出力する。エンコーダ109
により発生されたパルス信号は、記録制御部102内の
LPF部110を通過することによりノイズが除去さ
れ、エッジトリガ生成部111に送られる。エッジトリ
ガ生成部111では、所定のエンコーダエッジを検出し
てトリガパルスを発生する。
【0034】エッジトリガ生成部111で生成されたト
リガは、速度検出部112及びエッジトリガディレイ部
113に送られる。速度検出部112では、エッジトリ
ガ生成部111で生成されたトリガパルスの間隔を測定
して、この値を現時点の速度に関する情報として往復レ
ジ量演算部114に転送する。また、速度検出部112
で検出された速度に関する情報は、必要に応じてキャリ
ッジモータ107をサーボ制御する図示されていないサ
ーボコントローラ(ドライバ)にも送られる。
【0035】往復レジ量演算部114では、速度検出部
112から送られてきた現在の速度に関する情報と、予
めエンコーダエッジ間隔に対する遅延時間の比率αとし
て設定されている往復レジ調整情報に基づいて、往復レ
ジ調整量(遅延値)の演算を行う。エッジトリガディレ
イ部113は、エッジトリガ生成部111で生成された
トリガパルスを、往復レジ量演算部114で演算された
往復レジ調整量(遅延値)に従って遅延させ記録タイミ
ング発生部115に出力する。例えば、エンコーダエッ
ジ間隔時間τの場合には遅延時間tが演算される(比率
をαとするとα=t/τ)。もし、キャリッジの速度が
2倍になればエンコーダエッジ間隔時間はτ/2となる
ので、比率αより遅延時間はt/2と演算で求められ
る。
【0036】なお、この値αは往復レジ調整情報とし
て、例えば工場出荷時に往復記録を行って求められる。
この求められた値は不揮発性メモリに保存される。この
調整は、例えば所定の移動速度(一定速度)で往復記録
をおこなって、往路で記録されたドットと復路で記録さ
れたドットが重なった時の遅延時間を計測し、比率αを
求める。この値はEEPROMなどの不揮発性メモリに
保存され、実際の記録動作の際に行われる演算に使われ
る。
【0037】記録タイミング発生部115では、エッジ
トリガディレイ部113より送られてきた遅延されたト
リガパルスから記録タイミング信号を生成して、記録デ
ータ転送部106と位置検出部116に送る。位置検出
部116では、エッジトリガディレイ部113と記録タ
イミング発生部115から送られてきた情報を、UP/
DOWNカウンタでカウントすることによりキャリッジ
108の位置を検出する。
【0038】位置検出部116で検出された位置情報
は、記録位置検出部117に送られ、記録位置検出部1
17では、位置情報からキャリッジが記録開始位置にあ
ることを検出すると記録開始信号、記録終了位置にある
ことを検出すると記録終了信号を発生し、記録データ転
送部106に送る。記録データ転送部106では、記録
データ生成部104で生成された記録データを、記録タ
イミング発生部115及び記録位置検出部117から送
られた信号に従って記録ヘッド105に転送し、記録ヘ
ッド105は送られてきた記録データに従ってインク滴
を記録媒体に吐出して画像を記録する。
【0039】なお、エッジトリガディレイ部113は、
往復記録時の往路では遅延時間をゼロとし、復路では往
復レジ演算部114で得たレジ調整量(遅延値)を遅延
時間として用いてディレイ処理をおこなう。
【0040】また、記録位置検出部117では、往路時
に対して復路時では記録開始位置を1タイミング(エン
コーダ出力信号の1周期)早める。(例えば、上述した
UP/DOWNカウンタの値を用いる。
【0041】また、図1においては、記録データ転送部
106が、記録データ生成部104で生成された記録デ
ータを、記録タイミング発生部115及び記録位置検出
部117から送られた信号に従って記録ヘッド105に
転送するように示されているが、記録データの転送と、
記録タイミング発生部115及び記録位置検出部117
から送られた信号の転送とを別の経路で行って、記録ヘ
ッド内で両者の論理積を取るようにしてもよい。
【0042】図4は、図1のエンコーダ109からの出
力信号、エッジエッジトリガ生成部111からの出力信
号、エッジトリガディレイ部113からの出力信号の波
形を示すタイミングチャートである。
【0043】エンコーダ109からの出力信号401
は、スケールに一定間隔で設けられたスリットの幅及び
間隔に応じて出力されるパルス信号であり、その周期は
キャリッジの移動速度に反比例して、速度が速ければ短
く、速度が遅ければ長くなる。エッジトリガ生成部11
1から出力されるエッジ検出信号402は、本実施形態
ではエンコーダの出力信号401の立上りエッジの検出
に応じて出力される所定幅のパルス信号である。
【0044】このエッジ検出信号402の間隔が、速度
検出部112で求められ、速度に関する情報として往復
レジ量演算部114に出力される。この情報は、図にお
いて、A及びBで示したエンコーダ出力信号の周期に対
応する。ここで、本実施形態の往復レジ量演算部114
では、エンコーダ周期の1/n(n:整数)を調整用の
遅延値として演算する。すなわち、エンコーダの周期A
に対してA/nを演算し、エッジトリガディレイ部11
3に出力する。これにより、エッジトリガディレイ部1
13からは、エッジ検出信号402をA/nだけ遅延さ
せたディレイ信号405が出力される。同様に、次のエ
ッジ検出までの間隔がBであれば、往復レジ量演算部1
14により、B/nが演算され、エッジトリガディレイ
部113からは、エッジ検出信号402をB/nだけ遅
延させたディレイ信号405が出力される。
【0045】このように、往復記録を行う際、往路の記
録時には遅延値(ディレイ値)を所定の値(ゼロ)とす
る。これによりエッジ検出信号402に基づいて正しい
位置に記録できる。また、復路の記録時には、直前のエ
ンコーダ周期より得られる周期の時間情報に基づいて遅
延値の演算が行われる。このようにすると、キャリッジ
の移動速度の変化に応じて記録ヘッドの駆動タイミング
が設定され、往路と復路でそれぞれ吐出されたドットの
位置を合わせることができる。
【0046】ここで、上記往復レジ量演算に用いる整数
nを2のべき乗にすると、ビットシフト演算により容易
に1/nが求められるので、往復レジ量演算部114を
ハードウェアで構成することが容易となるという利点が
ある。
【0047】更に、上記のように往復レジ量を、周期
(間隔)Tに対してT/nではなく、T/nに所定の係
数aを乗じた値、すなわち、a×T/nとしてもよい。
このようにすると、実際のキャリッジ移動速度に応じて
遅延の割合を変化させることが容易となる。また、例え
ば、プリンタがキャリッジ移動速度(走査速度)の異な
る記録モードを有する場合にも、記録モードによって係
数aの値を変えるだけで遅延の割合を変化させることが
できる。観点を変えれば、上述のように往復レジ量をT
/nとするのは、係数aを1とした場合であるとも言え
る。
【0048】本実施形態の往復レジ量の演算に関する処
理を図5のフローチャートを参照して説明する。このフ
ローチャートに示された処理は、図1の速度検出部11
2、往復レジ量演算部114及びエッジトリガディレイ
部113と、図6のMPU1701によって行われる。
【0049】処理が開始される(ステップS501)
と、往復レジ機能が設定されているかどうかを確認する
(ステップS502)。往復レジ機能が設定されていな
ければ、往路のディレイ値として所定の値(ゼロ)を設
定する(ステップS503)。この値に基づいてエッジ
トリガディレイ部113は所定時間の遅延のないエッジ
トリガを出力する(ステップS504)。
【0050】一方、往復レジ機能が設定されている場
合、現在の記録が復路での記録であるか否かを確認する
(ステップS506)。現在の記録が往路での記録であ
れば、往路のディレイ値として所定の値(ゼロ)を設定
し(ステップS503)、エッジトリガ生成を行う(ス
テップS504)。ステップS506で、現在の記録が
復路での記録であると判定されたら、速度検出部112
から速度に関する情報として得られるエンコーダ周期A
に対してA/nを演算し、これを復路のディレイ値とす
る(ステップS507)。その後、エッジトリガディレ
イ部113では、このディレイ値A/nに従ってエッジ
トリガを遅延させる(ステップS504)。なお、往路
のディレイ値をゼロとして説明したが、この値に限定す
るものではない。
【0051】なお、図5のフローチャートでは、エッジ
トリガディレイ部113からエッジトリガを1つ出力す
る処理を説明しているが、実際に記録を行う際には、ス
テップS503、S504、S507の処理が繰り返さ
れる。
【0052】以上説明したように本実施形態によれば、
往路で位置検知手段からの信号に基づいて記録(インク
の吐出)を行い、復路で所定の遅延タイミングで記録
(インクを吐出)を行うので往復記録のレジを合わすこ
とができる。なお、記録ヘッドを搭載したキャリッジの
移動速度に応じて、速度が遅い時にはディレイ値が大き
く、速い時にはディレイ値が小さくなる。その結果、記
録ヘッドの走査速度に関係なく、エンコーダから出力さ
れた信号に基づいて、インクが記録ヘッドから吐出され
てから記録媒体に着弾するまでのずれ量を常に一定とす
ることが可能になる。これにより、記録ヘッドの走査速
度の変動に影響を受けない往復レジ調整が可能になる。
【0053】なお、本実施形態では、キャリッジの移動
を検知する手段としてエンコーダを用いて説明を行った
が、これに限定されるものではない。例えば、ステッピ
ングモータによってキャリッジを移動させる構成におい
てステッピングモータ駆動用パルスの転送レートによっ
て速度情報、前記ステッピングモータ駆動用パルスのカ
ウントにより位置情報を検知することができる。また、
往復記録におけるレジ調整に関して説明を行ったが、片
方向記録にも利用できる。
【0054】また、この往復レジ調整パラメータは、工
場出荷時におこなわれたが、ユーザが調整できるように
調整モードを設けても構わない。また、調整方法は一定
速度での往復記録に限定するものではない。
【0055】[その他の実施形態]以上の実施形態は、
特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行
わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギー
を発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を
備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起
させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細
化が達成できる。
【0056】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0057】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0058】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0059】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0060】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0061】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0062】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0063】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0064】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0065】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0066】このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0067】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリ
ンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つ
の機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装
置など)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前
述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログ
ラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。
【0068】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0069】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0070】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0071】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0072】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図5に示す)フローチ
ャートに対応するプログラムコードが格納されることに
なる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンコーダの検出周期の時間間隔と遅延時間の比率を一定
にできるので、例えば、速度が遅い時には遅延時間を長
く、速い時には遅延時間を短く設定することができるの
で、走査速度に関係なく、エンコーダから出力された信
号に基づいて、インクが記録ヘッドから吐出されてから
記録媒体に着弾するまでのずれ量を常に一定とすること
が可能になる。
【0074】従って、特に、往復記録を行う際には走査
速度の変動に影響を受けないレジストレーション調整が
可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における記録ヘッドの制御に
関する機能ブロック図である。
【図2】実施形態のインクジェットプリンタにおける記
録に関する主要な構成を示す図である。
【図3】記録ヘッドの移動速度とインク滴の着弾位置と
の関係を示す図である。
【図4】図1の各部の出力信号の波形を示すタイミング
チャートである。
【図5】実施形態の往復レジ量の演算に関する処理を示
すフローチャートである。
【図6】実施形態のインクジェットプリンタの制御回路
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 ホスト 105、208、301 記録ヘッド 107、206 キャリッジモータ 108、205 キャリッジ 109 エンコーダ 111 エッジトリガ生成部 112 速度検出部 113 エッジトリガディレイ部 114 往復レジ量演算部 115 記録タイミング発生部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記
    録媒体に対して往復走査させて記録を行うインクジェッ
    ト記録装置であって、 前記キャリッジの走査方向における所定距離の移動に応
    じて検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号の周期に対応してタイミング信号を生成す
    るタイミング信号出力手段と、 前記検出信号間の時間間隔を測定する時間間隔検出手段
    と、 前記検出信号間の時間間隔と前記タイミング信号の遅延
    時間との比率を往復レジ調整情報として保存するメモリ
    手段と、 復路の記録をおこなう場合に、前記メモリ手段から読み
    出した前記情報と前記検出信号間の時間間隔とに基づい
    て前記タイミング信号の遅延時間を求める遅延時間設定
    手段と、 前記遅延時間に従って、前記タイミング信号を遅延させ
    た遅延信号を出力する遅延信号出力手段と、 前記遅延信号に基づいて記録ヘッドを駆動する駆動手段
    と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出信号間の時間間隔と前記タイミ
    ング信号の遅延時間との比率は速度に係わらず一定であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記遅延時間設定手段は、前記時間間隔
    が短いときには前記遅延時間を短く、前記時間間隔が長
    いときには前記遅延時間を長くすることを特徴とする請
    求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記遅延時間設定手段は、前記時間間隔
    に対して所定の演算を行って前記遅延時間を求めること
    を特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記所定の演算は、前記時間間隔をA、
    所定の係数をaとしたときに、前記遅延時間dを、d=
    a×A/n(ただし、nは整数)によって求めることを
    特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記nが2のべき乗であることを特徴と
    する請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記
    録媒体に対して往復走査させて記録を行い、前記キャリ
    ッジの走査方向における所定距離の移動に応じて検出信
    号を出力する検出手段を有するインクジェット記録装置
    における記録タイミング設定方法であって、 前記検出信号の周期に対応してタイミング信号を生成す
    るタイミング信号出力工程と、 前記検出信号間の時間間隔を測定する時間間隔検出工程
    と、 前記検出信号間の時間間隔と前記タイミング信号の遅延
    時間との比率を往復レジ調整情報としてメモリ手段に保
    存するメモリ工程と、 復路の記録をおこなう場合に、前記メモリ手段から読み
    出した前記情報と前記検出信号間の時間間隔とに基づい
    て前記タイミング信号の遅延時間を求める遅延時間設定
    工程と、 前記遅延時間に従って、前記タイミング信号を遅延させ
    た遅延信号を出力する遅延信号出力工程と、 前記遅延信号に基づいて記録ヘッドを駆動する駆動工程
    と、を備えることを特徴とする記録タイミング設定方
    法。
  9. 【請求項9】 前記検出信号間の時間間隔と前記タイミ
    ング信号の遅延時間との比率は速度に係わらず一定であ
    ることを特徴とする請求項8に記載の記録タイミング設
    定方法。
  10. 【請求項10】 前記遅延時間設定手段において、前記
    時間間隔が短いときには前記遅延時間を短く、前記時間
    間隔が長いときには前記遅延時間を長くすることを特徴
    とする請求項8または9に記載の記録タイミング設定方
    法。
  11. 【請求項11】 前記遅延時間設定工程で、前記時間間
    隔に対して所定の演算を行って前記遅延時間を求めるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の記録タイミング設定
    方法。
  12. 【請求項12】 前記所定の演算は、前記時間間隔を
    A、所定の係数をaとしたときに、前記遅延時間dを、
    d=a×A/n(ただし、nは整数)によって求めるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の記録タイミング設定
    方法。
  13. 【請求項13】 前記nが2のべき乗であることを特徴
    とする請求項12に記載の記録タイミング設定方法。
  14. 【請求項14】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを、
    記録媒体に対して往復走査させて記録を行い、前記キャ
    リッジの走査方向における所定距離の移動に応じて検出
    信号を出力する検出手段を有するインクジェット記録装
    置における記録タイミング設定方法をコンピュータによ
    って実行させるコンピュータプログラムであって、 前記検出信号の周期に対応してタイミング信号を生成す
    るタイミング信号出力工程と、 前記検出信号間の時間間隔を測定する時間間隔検出工程
    と、 前記検出信号間の時間間隔と前記タイミング信号の遅延
    時間との比率を往復レジ調整情報としてメモリ手段に保
    存するメモリ工程と、 復路の記録をおこなう場合に、前記メモリ手段から読み
    出した前記情報と前記検出信号間の時間間隔とに基づい
    て前記タイミング信号の遅延時間を求める遅延時間設定
    工程と、 前記遅延時間に従って、前記タイミング信号を遅延させ
    た遅延信号を出力する遅延信号出力工程と、 前記遅延信号に基づいて記録ヘッドを駆動する駆動工程
    と、に対応するプログラムコードを備えることを特徴と
    するコンピュータプログラム。
  15. 【請求項15】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを、
    記録媒体に対して往復走査させて記録を行い、前記キャ
    リッジの走査方向における所定距離の移動に応じて検出
    信号を出力する検出手段を有するインクジェット記録装
    置における記録タイミング設定方法をコンピュータによ
    って実行させるコンピュータプログラムを格納した記憶
    媒体であって、 前記検出信号の周期に対応してタイミング信号を生成す
    るタイミング信号出力工程と、 前記検出信号間の時間間隔を測定する時間間隔検出工程
    と、 前記検出信号間の時間間隔と前記タイミング信号の遅延
    時間との比率を往復レジ調整情報としてメモリ手段に保
    存するメモリ工程と、 復路の記録をおこなう場合に、前記メモリ手段から読み
    出した前記情報と前記検出信号間の時間間隔とに基づい
    て前記タイミング信号の遅延時間を求める遅延時間設定
    工程と、 前記遅延時間に従って、前記タイミング信号を遅延させ
    た遅延信号を出力する遅延信号出力工程と、 前記遅延信号に基づいて記録ヘッドを駆動する駆動工程
    と、に対応するプログラムコードを格納することを特徴
    とする記憶媒体。
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