JP2000070572A - 刺繍模様表示装置 - Google Patents

刺繍模様表示装置

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JP2000070572A
JP2000070572A JP10242310A JP24231098A JP2000070572A JP 2000070572 A JP2000070572 A JP 2000070572A JP 10242310 A JP10242310 A JP 10242310A JP 24231098 A JP24231098 A JP 24231098A JP 2000070572 A JP2000070572 A JP 2000070572A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺繍模様の2値表示データが記録された記録
媒体を用いて、刺繍模様の糸色に対応したカラー表示処
理を行って視認性を高めることができる刺繍模様表示装
置を提供する。 【解決手段】 刺繍模様表示装置において、多数の刺繍
模様を並べた刺繍模様選択画面をカラー表示するに際
し、初期設定後(ステップS21)、個々の刺繍模様の
表示位置をセットし(ステップS22)、糸色に対応す
る部分模様2値表示データを読み出す(ステップS2
3)。これをカラー表示データに変換し(ステップS2
4)、全体模様カラー表示データへの合成処理を行う
(ステップS25)。一の刺繍模様の全ての糸色に対す
る処理を終えるまで繰り返し(ステップS26、ステッ
プS27)、更に1ページ分に表示される全ての刺繍模
様の表示処理を終えるまで、処理を続ける(ステップS
28、ステップS29)。これにより、使用者はカラー
表示される多数の刺繍模様を視認して、縫製すべき所望
の刺繍模様を容易に選択することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工布に縫製すべ
き刺繍模様を、該刺繍模様を糸色ごとに分割した部分模
様と共にカラー表示可能な刺繍模様表示装置の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、加工布に対し多数の刺繍模様
を縫製可能な刺繍ミシンが広く用いられている。そし
て、予め用意された多数の刺繍模様の中から特定の刺繍
模様を選択できるとともに、これら刺繍模様を視覚的に
認識させるため表示手段に表示を行うタイプの刺繍ミシ
ンも普及しつつある。
【0003】一般に、このような刺繍ミシンは、多数の
刺繍模様についての表示用データ等の刺繍データを内臓
メモリに記憶する場合のほか、刺繍データが記録された
外部ROMカードを用い、これを読み取り可能となるよ
う構成されている。これにより、刺繍ミシンの使用者は
好みに応じた刺繍データが格納される外部ROMカード
を入手すればよく、刺繍ミシンにて交換可能に刺繍デー
タを扱うことができる点で利便性が高い。
【0004】また、刺繍模様を表示させるための表示手
段としてモノクロ表示可能な液晶ディスプレイを搭載す
る刺繍ミシンも提供されている。これに対応して、外部
ROMカードには前記液晶パネルの表示用の2値データ
が刺繍模様ごとに格納されている。この外部ROMカー
ドから2値データを読み出して液晶ディスプレイに表示
させれば、縫製すべき刺繍模様の選択や確認を容易にし
て刺繍ミシンの使用者の作業を支援するのに役立つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、刺繍模様の表示
をより現実に近づけるために上記表示手段に対するカラ
ー化の要望が高まっている。そのため、上記液晶ディス
プレイとしてカラー表示可能なものを刺繍ミシンに搭載
することになる。この際、外部ROMカードをカラー対
応させるべく、刺繍模様のカラー表示データを格納した
ものを供給する必要がある。
【0006】しかしながら、モノクロ表示タイプの刺繍
ミシンを置き換えてカラー表示対応の刺繍ミシンを導入
する場合、これに合わせてカラー表示に対応していない
外部ROMカードを直ちにカラー表示対応のものに置き
換えるのは、コスト面などから困難である。また、カラ
ー表示に対応していない外部ROMカードをカラー表示
対応の刺繍ミシンで読み取って刺繍模様をモノクロ表示
することは比較的容易であるが、これではカラー表示の
利点を生かすことができない。
【0007】そこで、本発明はこのような問題に鑑みな
されたものであり、カラー表示対応ではない記録媒体の
刺繍データを用いる場合であっても、この刺繍データに
基づいて刺繍模様のカラー表示処理を行うことが可能な
刺繍模様表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の刺繍模様表示装置は、縫製すべき
刺繍模様と、該刺繍模様を糸色ごとに分割した部分模様
とをカラー表示するカラー表示手段を備える刺繍模様表
示装置であって、前記部分模様をモノクロ表示するため
の2値表示データを、該部分模様についての前記糸色に
対応する糸色データに基づいてカラー表示データに変換
する変換手段と、一の刺繍模様を構成する前記部分模様
に対応する前記カラー表示データを合成して該一の刺繍
模様に対する刺繍模様表示データを生成する合成手段と
を備え、前記合成手段により生成された刺繍模様表示デ
ータを前記カラー表示手段によりカラー表示することを
特徴とする。
【0009】この発明によれば、刺繍模様表示装置にお
いて部分模様の2値表示データが糸色データに基づいて
カラー表示データに変換され、それぞれの部分模様に対
応するカラー表示データが合成され、刺繍模様表示デー
タが生成される。そして、この刺繍模様表示データはカ
ラー表示手段によりカラー表示される。従って、元の表
示データがカラー対応でない場合でも、糸色データに応
じて刺繍模様のカラー表示を行うことができるので、既
存の2値表示データを有効に活用しつつ刺繍模様の視認
性を高めることができる。
【0010】請求項2に記載の刺繍模様表示装置は、請
求項1に記載の刺繍模様表示装置において、前記合成手
段は、前記一の刺繍模様を構成する前記部分模様に対応
する前記カラー表示データを順次合成し、それぞれカラ
ー表示データが互いに重なる表示領域においては、縫製
順が先行するカラー表示データに、縫製順が後続のカラ
ー表示データを上書きするようにして前記刺繍模様表示
データを生成することを特徴とする。
【0011】この発明によれば、糸色ごとの部分模様に
は縫製順が定められており、互いに表示領域が重なる場
合は、この縫製順が後続するものを次々と上書きしてい
くようにした。従って、簡易な処理を用いて実際の縫製
に適合した刺繍模様表示が可能となる。
【0012】請求項3に記載の刺繍模様表示装置は、請
求項1又は請求項2に記載の刺繍模様表示装置におい
て、外部記録媒体に記録されている前記2値表示データ
及び前記糸色データを読み取る読み取り手段を更に備え
ることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、外部記録媒体に記録さ
れる2値表示データ、糸色データを読み取って表示処理
に利用するようにした。従って、データ交換等が簡易に
行われ、多数の刺繍模様を視認して所望の刺繍模様を容
易に選択可能となる。
【0014】請求項4に記載の刺繍模様表示装置は、請
求項3に記載の刺繍模様表示装置において、前記外部記
録媒体は、前記刺繍模様表示装置又は前記刺繍模様表示
装置に接続された周辺装置に着脱自在、あるいは前記刺
繍模様表示装置とネットワークを介して接続自在な記録
媒体であることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、刺繍模様表示装置自体
又は周辺装置に着脱される記録媒体、ネットワーク接続
される記録媒体から2値表示データ、糸色データを読み
取って表示処理するようにした。従って、データの入手
経路は多様であり、利用可能な刺繍模様のバリエーショ
ンを増加させることができる。
【0016】請求項5に記載の刺繍模様表示装置は、請
求項1又から請求項4の何れかに記載の刺繍模様表示装
置において、前記カラー表示データ及び前記2値表示デ
ータはビットマップデータであり、前記変換手段は、表
示画素ごとに2値画素データを前記糸色に対応する多値
画素データに変換することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、ビットマップデータで
ある2値表示データを画素ごとに変換して糸色に対応す
る多値画素データを得るようにした。従って、2値表示
データから多値表示データへの変換は、単純な処理によ
り簡単に行うことができる。
【0018】請求項6に記載の刺繍模様表示装置は、請
求項1から請求項5の何れかに記載の刺繍模様表示装置
において、前記カラー表示手段には、前記合成手段によ
り生成された複数の刺繍模様表示データを並べてカラー
表示する刺繍模様選択画面と、選択された一の刺繍模様
に対し前記合成手段により生成された刺繍模様表示デー
タをカラー表示する刺繍模様確認画面とが表示されるこ
とを特徴とする。
【0019】この発明によれば、複数の刺繍模様表示デ
ータが画面上に並べられ刺繍模様選択画面としてカラー
表示されると共に、選択された一の刺繍模様についての
刺繍模様表示データが刺繍模様確認画面としてカラー表
示される。従って、使用者は所望の刺繍模様を容易に選
び出すことができると共に、刺繍模様についての縫製手
順や糸色を視覚的に確認可能となる。
【0020】請求項7に記載の刺繍模様表示装置は、請
求項6に記載の刺繍模様表示装置において、前記刺繍模
様確認画面には、選択された一の刺繍模様を構成する前
記部分模様に対応する前記カラー表示データと、この部
分模様に対応する前記糸色データにより示される糸色の
識別表示とが更に表示されることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、選択された刺繍模様に
ついての部分模様に対応して、そのカラー表示データ
と、糸色の識別表示が刺繍模様確認画面上に表示され
る。従って、刺繍模様の部分ごとに用いる糸色と縫製順
の対応関係が視覚的に容易に確認可能となる。
【0022】請求項8に記載の刺繍模様表示装置は、請
求項1から請求項7の何れかに記載の刺繍模様表示装置
において、前記カラー表示手段は、カラー表示可能な液
晶表示装置であることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、刺繍模様表示装置には
カラー表示可能な液晶表示装置が搭載され、これに刺繍
模様表示が行われる。従って、刺繍模様を良好な画質で
表示できると共に、小型化、低消費電力化に好適な刺繍
模様表示装置が提供される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。以下の説明では、刺繍デー
タが記録された記録媒体としての外部ROMカードと、
この外部ROMカードを読み取って刺繍模様の表示処理
及び縫製処理を行う刺繍ミシンに対して本発明を適用し
た場合の実施の形態を説明する。なお、この刺繍ミシン
は、刺繍模様のカラー表示処理を行う刺繍模様表示装置
として機能すると共に、刺繍模様の縫製処理を行う縫製
装置としても機能する。
【0025】図1は、本実施形態に係る刺繍ミシンの外
観を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係
る刺繍ミシンは、実際に加工布に縫製を行う縫針1と、
加工布を縫製して刺繍を形成する際に加工布を保持する
刺繍枠2と、縫製に伴い加工布を横方向あるいは縦方向
に自在に移動させるキャリッジ3とを備えている。な
お、キャリッジ3の代わりに、送り歯を用いて加工布を
移動させるようにしてもよい。
【0026】また、刺繍ミシンのボディ4の側面側に
は、刺繍ミシンの電源をオンオフさせるための電源スイ
ッチ5と、刺繍データが記録される外部ROMカード1
0を着脱可能なカードスロット6が設けられている。一
方、ボディ4の前面側には、カラー表示可能な表示手段
であると共にタッチパネルも兼ねるLCD(Liquid Cry
stal Display)パネル7と、縫製の開始時あるいは終了
時に押下されるスタート/ストップボタン8と、縫針1
を手動で上下に動かす際に押下される針上下ボタン9が
設けられている。
【0027】図2は、本実施形態に係る刺繍ミシンのハ
ードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すよ
うに、本実施形態に係る刺繍ミシンは、全体の動作を総
括的に制御するCPU11と、CPU11における処理
に必要なデータ等を一時的に保持するRAM12と、C
PU11で実行される制御プログラムや各種の固定デー
タを格納するROM13を備えている。
【0028】CPU11には、図示しないインターフェ
ースを介して、スタート/ストップボタン8が押下され
る際の検出信号と針上下ボタン9が押下される際の検出
信号がそれぞれ入力される。また、LCDパネル7に一
体化されているタッチパネル7aにて使用者に押された
キーに対応する検出信号が入力される。このタッチパネ
ル7aは透明電極が縦横に並べられて構成され、使用者
が触れた位置の検出が可能となっている。また、図1で
は図示されない各種キー14に対応する検出信号が入力
される 更に、本実施形態にかかる刺繍ミシンは、カードスロッ
ト6に挿入された外部ROMカード10が接続されてお
り、図示しないインターフェースを介してCPU11に
読み取った刺繍データ等が入力される。
【0029】CPU11は、図示しないインターフェー
スを介して、メインモータ15、X方向パルスモータ1
6、Y方向パルスモータ17に制御信号を送出して動作
を制御する。メインモータ15は、図示しない駆動機構
を介して縫針1を駆動して縫製動作を行わせ、X方向パ
ルスモータ16とY方向パルスモータ17は、刺繍枠2
をXY座標データに従って横方向(X軸)又は縦方向
(Y軸)に所定の移動量だけ移動させる。
【0030】また、CPU11は、LCDパネル7に対
する表示制御を行う。LCDパネル7には、刺繍ミシン
の使用者に視認させるための各種画面がカラー表示され
る。例えば、複数の刺繍模様を並べて表示する刺繍模様
選択画面や選択した刺繍模様の縫製手順等を示す刺繍模
様確認画面などがあるが、より詳しくは後述する。
【0031】図3は、本実施形態に係る刺繍ミシンによ
り読み取られるモノクロ表示対応の外部ROMカード1
0のデータ構造を示す図である。本実施形態において
は、この外部ROMカード10にN個の刺繍模様につい
ての糸色に関するデータ、モノクロ表示に対応する表示
データ、縫製データなどからなる刺繍データが所定のフ
ォーマットに従って記録されている。なお、個々の刺繍
模様に対して刺繍模様1〜刺繍模様Nのように番号を付
けて表記する。
【0032】図3に示すように、外部ROMカード10
には、先頭部分から、ヘッダ領域10a、色数データ領
域10b、糸色コード領域10c、2値表示データ領域
10d、縫製データ領域10eの順で領域が区分されて
いる。
【0033】ヘッダ領域10aは、主に後続の各領域の
アドレス情報が記録されたアドレス情報記録領域に対応
する。ヘッダ領域10aは所定のアドレスから開始し、
色数データ領域10bの先頭アドレスを示す色数ヘッダ
と、糸色コード領域10cの先頭アドレスを示す糸色コ
ードヘッダと、2値表示データ領域10dの先頭アドレ
スを示す2値表示データヘッダと、縫製データ領域10
eの先頭アドレスを示す縫製データヘッダとがこの順で
記録されている。また、ヘッダ領域10aには、2値表
示データ領域10dに含まれる刺繍模様1〜刺繍模様N
のそれぞれに対するデータ部分の先頭アドレスが各刺繍
模様ごとに順次記録されている。
【0034】色数データ領域10bには、各刺繍模様ご
とに使用する糸色の数を示す色数データが順次記録され
ている。すなわち、縫製の個々の手順には1つの糸色が
用いられるので、色数データは縫製手順に対応して表示
すべき部分模様の個数に対応することになる。よって、
実際の縫製の際には、刺繍模様に対応する縫製データを
用いた縫製処理がそれぞれの糸色ごとに行われて、一体
化された全体の刺繍模様が完成することになる。
【0035】糸色コード領域10cには、各刺繍模様に
ついての部分模様ごとに使用する糸色を示す糸色コード
が順次記録されている。すなわち、色数データ領域10
bの色数データが示す糸色の数だけの糸色を特定する必
要があるので、実際の糸色をコード化した糸色コードに
対応づけたものである。なお、本実施形態では64色の
糸色が設定可能となっており、糸色コードは8ビットで
表現される。
【0036】2値表示データ領域10dには、各刺繍模
様ごとにモノクロ表示に用いる2値表示データが順次記
録されている。上述したように、表示すべき刺繍模様と
しては、縫製により一体化された全体模様と個々の糸色
に対応する部分模様の2通りがある。よって、刺繍模様
1〜刺繍模様Nについて、一の全体模様に対応する全体
模様2値表示データと、複数の部分模様に対応する部分
模様2値表示データが記録されることになる。これら各
2値表示データは各画素に1ビット(2値)を割り当て
たビットマップデータとなっている。
【0037】縫製データ領域10eには、各刺繍模様に
ついて加工布に縫製処理を施す際の縫針1の移動を示す
縫製データが順次記録されている。この縫製データにお
いては、一の糸色に対して縫針1の1針ごとの針落ち位
置がXY座標に従って順次記述され、これを読み取るこ
とによりキャリッジ3の移動制御を行うことができる。
また、縫製データには、糸色に対応する部分模様ごとの
区切りを示すコードやデータの終了を示すコードなどが
含まれている。
【0038】以上のようなデータ構造を有する外部RO
Mカード10を、本実施形態に係るカラー表示可能な刺
繍ミシンのカードスロット6に挿入することにより読み
取り可能となる。本来、この外部ROMカード10はモ
ノクロ表示対応であるため、そのままでは2値表示デー
タを用いたモノクロ表示しか行えない。そこで、本実施
形態では、後述するように、表示すべき刺繍模様につい
て、糸色コード領域10cに記録されている糸色コード
と2値表示データ領域10dに記録されている部分模様
2値表示データを用いて変換処理及び合成処理を行い、
刺繍模様をカラー表示することにしている。
【0039】次に、本実施形態に係る刺繍ミシンにおい
て行われる刺繍模様の表示処理について、図4乃至図9
を参照して説明する。
【0040】図4は、CPU11により実行される刺繍
ミシンの動作を示すフローチャートである。図4に示す
ように、刺繍ミシンにおける処理が開始されると、ステ
ップS1では各種イニシャル処理が行われる。このイニ
シャル処理は、表示処理、縫製処理等を行うのに先立っ
て、各メモリ、LCDパネル7、各モータなどの動作に
必要な初期設定を行うものである。
【0041】ステップS2では、外部ROMカード10
にて選択可能な複数の刺繍模様について、全体模様カラ
ー表示データを生成して、LCDパネル7に刺繍模様選
択画面として表示する。すなわち、複数の選択可能な刺
繍模様から使用者が縫製しようとする刺繍模様をこの画
面上で選択させるためにカラー表示するものである。
【0042】図5は、刺繍模様選択画面の表示例を示す
図である。図5に示す刺繍模様選択画面は、複数ページ
に渡って表示される刺繍模様のうち、全部で23種類の
刺繍模様が一のページに表示されている画面を示す。こ
れら各刺繍模様は縫製の糸色に対応してカラー表示さ
れ、実際に加工布に形成される刺繍模様に合致したイメ
ージになっている。
【0043】図6は、上記ステップS2の刺繍模様選択
画面の表示処理について、より詳しく説明したフローチ
ャートである。図6に示すように、まずステップS21
で、刺繍模様の番号と糸色の番号の初期設定を行う。こ
こでは、最初のページに刺繍模様1から順に表示を行う
ものとし、刺繍模様1の糸色1に設定する。
【0044】ステップS22では、処理対象となる刺繍
模様の刺繍模様選択画面上での表示位置をセットする。
すなわち、図5に示すように、23個の刺繍模様が画面
上で重ならないよう、それぞれ表示される領域が定めら
れているためである。具体的には、RAM12等にビッ
トマップ展開するときに、書き込みアドレスを適切に設
定すればよい。
【0045】ステップS23では、設定されている刺繍
模様の番号と糸色の番号に対応して外部ROMカード1
0の読み出し処理を行う。そして、糸色コード領域10
cから糸色コードを順次読み出すと共に、2値表示デー
タ領域10dから糸色に対応する部分模様2値表示デー
タを順次読み出す。
【0046】ステップS24では、ステップS23で読
み出した部分模様2値表示データをカラー表示データに
変換する。具体的には、部分模様2値表示データのそれ
ぞれの画素データは2値で表されるので、これを、ステ
ップS23で読み出した糸色コードに対応して所定の色
情報を有する多値の画素データに変換すればよい。全て
の画素について変換を行えば、糸色に対応する部分模様
カラー表示データが得られる。本実施形態では64色の
糸色を扱うので、部分模様カラー表示データは、例えば
各画素に8ビットを割り当てたビットマップデータとす
ればよい。
【0047】ステップS25では、ステップS24で得
られた部分模様カラー表示データから全体模様カラー表
示を生成するための合成処理を行う。すなわち、それぞ
れの糸色に対応した部分模様カラー表示データを合成す
ることにより、糸色ごとの縫製処理を行って実際に形成
される刺繍模様のイメージとしての全体模様カラー表示
データを得るための処理である。
【0048】なお、ステップS25において、処理が先
行する部分模様カラー表示データに対し、後続の部分模
様カラー表示データの特定の表示領域が重なる場合に
は、上書きすればよい。すなわち、糸色コード領域10
cには縫製順に糸色コードが記録されているので、ステ
ップS25の合成処理に際しても後続の部分模様カラー
表示データほど縫製順は後になる。一方、縫製処理では
刺繍を形成する際、縫製済みの糸に対し、後に使用する
糸が上に重なるのが通常であるため、ステップS25で
上書きを行えば、加工布に形成される刺繍に合致した刺
繍模様カラー表示データが得られる。なお、表示領域が
重ならない場合は、上書きを行う必要はない。
【0049】ステップS26では、一の刺繍模様につい
ての全ての糸色に対して上記変換処理、合成処理を終え
たか否かを判断する。その結果、全ての糸色に対し処理
を終えている場合は(ステップS26;YES)、ステ
ップS28に移行し、まだ処理すべき糸色が残っている
場合は(ステップS26;NO)、ステップS27に移
行する。
【0050】ステップS27では、次に処理すべき糸色
の設定を行う。現在、一の刺繍模様についてi番目の糸
色について処理を行ったのであれば、次はi+1番目の
糸色について処理を行えばよい。その後、ステップS2
2に移行して、上述のような変換処理、合成処理を継続
する。
【0051】一方、ステップS28では、1ページに表
示すべき全ての刺繍模様についての上記変換処理、合成
処理を終えたか否かを判断する。その結果、全ての刺繍
模様に対し処理を終えている場合は(ステップS28;
YES)、処理を終了し、まだ処理すべき刺繍模様が残
っている場合は(ステップS28;NO)、ステップS
29に移行する。
【0052】ステップS29では、次に処理すべき刺繍
模様の設定を行う。現在、j番目の刺繍模様について処
理を行ったのであれば、次はj+1番目の刺繍模様につ
いて処理を行えばよい。その後、ステップS22に移行
して、上述のような変換処理、合成処理を継続する。
【0053】ここで、図7を用いて、ビットマップデー
タとしての部分模様カラー表示データに対し上述の合成
処理を行って、全体模様カラー表示データを生成する方
法について詳説する。図7には、刺繍模様「象」につい
ての、3つの部分模様カラー表示データを示している。
【0054】まず、図7(a)は、第1の糸色に対応す
る「象の顔の部分」の部分模様についての第1のビット
マップデータである。また、図7(b)は、第2の糸色
に対応する「象の帽子の部分」の部分模様についての第
2のビットマップデータである。また、図7(c)は、
第3の糸色に対応する「象の顔及び帽子の輪郭」の部分
模様についての第3のビットマップデータである。何れ
のビットマップデータも、38×48画素で構成され、
縫製される位置が黒く表示されている。実際には、それ
ぞれの画素は各糸色に対応する色情報を有している。な
お、図3(a)乃至(c)の外周部の枠は刺繍模様と関
係ないので、合成処理の際に考慮しなくてもよい。
【0055】これら3つのビットマップデータを合成す
るに際しては、第1のビットマップデータを、予めRA
M12の所定のエリアを利用してビットマップ展開して
おく。そして、このエリアに第2のビットマップデータ
を書き込む。このとき、図7(b)に斜線で示す部分
は、第1のビットマップデータと表示領域が重なるの
で、上述したように上書きされ、第1の糸色から第2の
糸色で色情報が置き換えられる。
【0056】次いで、上記エリアに更に第3のビットマ
ップデータを書き込む。この場合も、図7(c)に斜線
で示す部分は、第1のビットマップデータ又は第2のビ
ットマップデータと表示領域が重なるので、同様に第1
又は第2の糸色から第3の糸色で色情報が置き換えられ
る。このようにして、3つの糸色を含む「象」の全体模
様カラー表示データが完成する。
【0057】再び図4に戻って、ステップS3では、刺
繍ミシンの使用者により刺繍模様が選択されたか否かを
判断する。すなわち、図5において、使用者は刺繍模様
選択画面を見ながら所望の刺繍模様をLCDパネル7に
一体化されたタッチパネル7aに触れて選び出し、最後
に「選択」キーを押して選択確定する。なお、表示されて
いるページに所望の刺繍模様がない場合は、「前ペー
ジ」キー及び「次ページ」を押してページを変えること
ができる。
【0058】ステップS3の判断の結果、特定の刺繍模
様が選択された場合には(ステップS3;YES)、ス
テップS4に移行し、選択されていない場合には(ステ
ップS3;NO)、ステップS3を繰り返し、使用者に
よって刺繍模様が選択されるのを待つ。 ステップS4では、ステップS3において選択された刺
繍模様について、上記合成処理により得られた全体模様
カラー表示データと、上記変換処理により得られた糸色
ごとの部分模様カラー表示データを用いて、LCDパネ
ル7に刺繍模様確認画面として表示する。すなわち、使
用者が選択された刺繍模様の縫製を行う際に、刺繍模様
を確認すると共に必要な作業を支援するための表示であ
る。
【0059】図8は、刺繍模様確認画面の表示例を示す
図である。図8に示す刺繍模様確認画面には、左上に選
択された刺繍模様が表示されていると共に、その下に各
糸色ごとの部分模様が左から縫製順に表示されている。
左上の刺繍模様は用いる糸色全てに対応してカラー表示
され、部分模様はそれぞれの糸色に対応する一色づつで
カラー表示される。部分模様の下には、用いる糸色の識
別表示としての糸色名称が表示されている。この糸色名
称用のビットマップデータは、例えばROM13に記憶
しておけばよく、外部ROMカード10の糸色コード領
域10cに記録されている糸色コードに基づいて、読み
出すべきビットマップデータを判断すればよい。
【0060】図8の例では、上述した「象」の刺繍模様
が選択された場合を示している。左上には「象」全体の
刺繍模様が多色にて表示されている。各部分模様として
は、最初に縫製される「象の顔の部分」の部分模様と、
次いで縫製される「象の帽子部分」の部分模様と、最後
に縫製される「象の顔及び帽子の輪郭」の部分模様が、
左からこの順で表示されている。また、各部分模様に使
用される糸色名称として、順にエメラルドグリーン、ウ
スムラサキ、ウスアカムラサキと表示されている。そし
て、上記3つの部分模様の画面上における色が、この3
つの糸色に合致した状態になるようカラー表示されてい
る。なお、中央上部には、加工布に形成される刺繍のサ
イズが表示されている。
【0061】図9は、上記ステップS4の刺繍模様確認
画面の表示処理について、より詳しく説明したフローチ
ャートである。図9に示すように、ステップS31で
は、選択された刺繍模様の刺繍模様確認画面上での表示
位置をセットする。すなわち、図8において、左上の所
定の位置に対応して、全体模様カラー表示データをRA
M12等にビットマップ展開する際の書き込みアドレス
を適切に設定すればよい。
【0062】ステップS32では、処理対象となる全体
模様処理データを上記表示位置に表示処理する。具体的
には、図6のステップS22乃至ステップS26で行わ
れる処理と同様の処理を行うことにより、選択された刺
繍模様が多色にて刺繍模様確認画面上にカラー表示され
る。
【0063】ステップS33では、選択された刺繍模様
について、次に処理すべき糸色を設定する。最初は糸色
1から開始し、糸色番号の順で処理を行えばよい。
【0064】ステップS34では、ステップS33で設
定された糸色に対応する部分模様の刺繍模様確認画面上
での表示位置をセットする。すなわち、図8において、
左から縫製順で並ぶ所定の位置に対応して、部分模様カ
ラー表示データをRAM12等にビットマップ展開する
際の書き込みアドレスを適切に設定すればよい ステップS35では、選択された刺繍模様についてステ
ップS33で設定された糸色に対応する部分模様2値表
示データを、上述のステップS23、S24と同様に変
換処理を行い、部分模様カラー表示データを得る。
【0065】ステップS36では、ステップS35で得
られた部分模様カラー表示データを、ステップS34で
セットされた表示位置に表示処理する。このとき、糸色
を識別させるための糸色名称などの表示が必要であれ
ば、併せてそのビットマップデータを所定の位置に表示
処理する。
【0066】ステップS37では、選択された刺繍模様
についての全ての糸色に対して上記変換処理、表示処理
を終えたか否かを判断する。その結果、全ての糸色に対
し処理を終えている場合は(ステップS37;YE
S)、処理を終了し、まだ処理すべき糸色が残っている
場合は(ステップS37;NO)、ステップS33に移
行して、次の糸色に対応する処理を行う。
【0067】ステップS31乃至ステップS37の処理
により、図6に示すように、選択された刺繍模様と、こ
の刺繍模様に対し糸色ごとの部分模様が縫製順に順次カ
ラー表示される。
【0068】再び図4に戻って、ステップS5では、選
択された刺繍模様を用いて縫製を開始するか否かを判断
する。実際には、使用者によりスタート/ストップボタ
ン9が押されることにより縫製が開始されるので、スタ
ート/ストップボタン9の入力を監視して判断すればよ
い。ステップS5の判断の結果、縫製が開始される場合
は(ステップS5;YES)、ステップS6に移行し、
縫製がまだ開始されない場合は(ステップS5;N
O)、ステップS10に移行する。
【0069】ステップS6では、CPU11からの制御
信号に基づきメインモータ15の駆動を開始する。次い
で、ステップS7では、選択した刺繍模様を加工布に形
成するための縫製処理を行う。この縫製処理に際して
は、外部ROMカード10の縫製データ領域10eか
ら、刺繍模様に対応する縫製データを読み出して、これ
に基づき針落ち位置ごとのキャリッジ3のX、Y方向の
移動量が制御される。
【0070】ステップS8では、CPU11に対する縫
製処理の停止要求の有無を判断する。例えば、縫製処理
中に使用者によりスタート/ストップボタン9が押され
ることによりCPU11に停止要求が出され、縫製処理
は終了する。ステップS8の判断の結果、縫製処理の停
止要求があった場合は(ステップS8;YES)、ステ
ップS9に移り、停止要求がない場合は(ステップS
8;NO)、ステップS7の縫製処理を継続する。
【0071】ステップS9では、CPU11からの制御
信号に基づきメインモータ15の駆動を停止する。その
後、ステップS5に戻って選択中の刺繍模様に対する縫
製処理の再開、あるいはそれ以外の処理が行われるのを
待つ。
【0072】一方、ステップS5からステップS10に
移行すると、上記刺繍模様確認画面の右下の「戻る」キ
ーが押されたか否かを判断する。この「戻る」キーを押
すと、そのとき表示されている画面の前に表示されてい
た画面に戻るので、刺繍模様選択画面が再度表示される
ことになる。ステップS10の判断の結果、「戻る」キ
ーが押された場合は(ステップS10;YES)、ステ
ップS2に移ってそれ以降の刺繍模様選択画面表示の処
理を再度行い、「戻る」キーが押されていない場合は
(ステップS10;NO)、ステップS11に移る。
【0073】ステップS11では、「戻る」キー以外の
キーが押されたか否か判断する。その結果、何らかのキ
ーが押された場合は(ステップS11;YES)、ステ
ップS12でそのキーに対応した処理を行う。例えば、
加工布に対する刺繍模様のレイアウトを設定する「レイ
アウト」キーや、刺繍ミシンの機能説明を表示させる
「ヘルプ」キーなどのキーがある。一方、ステップS1
1の判断の結果、キーが押されていない場合は(ステッ
プS11;NO)、ステップS12は実行されない。ス
テップS11又はステップS12の処理を終えると、ス
テップS5に戻って縫製処理の開始を待つ。
【0074】このように、本実施形態に係る刺繍ミシン
によれば、カラー表示可能なLCDパネル7を搭載し、
モノクロ表示対応の外部ROMカード10から読み出し
た多数の刺繍模様について、部分模様2値表示データを
部分模様カラー表示データに変換すると共に、これらを
合成処理して全体の刺繍模様カラー表示データを得るよ
うにした。そして、刺繍模様選択画面、刺繍模様確認画
面をカラー表示するようにしたので、使用者は出来上が
りの刺繍模様のイメージに基づいて所望の刺繍模様を選
び出すことができると共に、糸色ごとの縫製処理に伴う
作業を円滑に行うことができる。
【0075】一方、カラー表示対応の外部ROMカード
を用いる場合は、上記変換処理、合成処理を行うまでも
なく、記録されているカラー表示データを読み出して、
そのまま表示に用いることができる。しかし、本実施形
態のように、モノクロ表示対応の外部ROMカード10
を利用可能にしておけば、既存のデータが有効活用され
るので経済的かつ合理的であり、刺繍模様のバリエーシ
ョンも増加する。
【0076】なお、上述の実施形態では、刺繍模様につ
いてカラー表示処理に対応させる場合の処理を説明した
が、これ以外にも、刺繍模様について3値以上の多値デ
ータを用いた表示処理に対応させる場合であっても本発
明の適用が可能である。例えば、多値表示データに対応
して濃淡に差がある階調表現を含んだ表示を行いたい場
合であっても、表示画面における違いを除き、上述の実
施形態と同様の構成及び処理にて本発明の適用が可能で
ある。
【0077】また、上述の実施形態に係る外部ROMカ
ード10には、刺繍データとして表示データ以外の色数
データ、糸色コード、縫製データを含む場合について説
明したが、これらのデータ全てが刺繍データに必ずしも
含まれる必要はない。すなわち、色数データは縫製デー
タの区切りを示すコードから検出することが可能であ
る。また、カラー表示が実際の糸色を反映しなくてもよ
い場合には、糸色データを刺繍ミシンにて予め定められ
た糸色に対応して設定してもよい。更に、縫製データは
各刺繍模様の部分模様の表示データに基づいて生成して
もよい。
【0078】また、上述の実施形態では、外部ROMカ
ード10を刺繍ミシンのカードスロット6に挿入して刺
繍データを読み取る場合を説明したが、外部ROMカー
ド10を着脱自在な専用の読み取り装置を刺繍模様表示
装置に接続して、読み取った刺繍データを刺繍模様表示
装置に転送するようにしてもよい。あるいは、刺繍模様
表示装置をネットワーク接続して、刺繍データをネット
ワーク経由で取得するようにしてもよい。
【0079】また、上述の実施形態では、刺繍模様の表
示処理と縫製処理を共に行う刺繍ミシンの場合について
説明を行ったが、これに限られず、刺繍模様の縫製処理
を行わずに主に表示処理を行う刺繍模様表示装置に対し
ても本発明の適用が可能である。この場合には、刺繍デ
ータに対する表示処理を行う刺繍模様表示装置に縫製処
理を行う縫製装置を接続して構成すれば、表示された刺
繍模様を加工布に縫製することができる。例えば、刺繍
模様表示装置としてのパーソナルコンピュータ及び付随
するCRTを用いて刺繍模様の表示処理を行うソフトウ
ェアを起動するようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、部分模
様の2値表示データを糸色データに基づいてカラー表示
データに変換し、これらを合成して刺繍模様表示データ
を生成し、カラー表示するようにしたので、カラー対応
ではない刺繍データを用いて刺繍模様のカラー表示を行
うことができ、既存のデータを有効に活用しつつ刺繍模
様の視認性を高めることができる。
【0081】請求項2に記載の発明によれば、部分模様
2値データの合成の際、互いに表示領域が重なる部分
を、縫製順に順次上書きするようにしたので、簡易な処
理を用いて実際の縫製に適合した刺繍模様表示が可能と
なる。
【0082】請求項3に記載の発明によれば、外部記録
媒体に記録されるデータを読み取り、表示処理を行うよ
うにしたので、多様なデータを供給可能となり、多数の
刺繍模様を視認して所望の刺繍模様を容易に選択可能と
なる。
【0083】請求項4に記載の発明によれば、刺繍模様
表示装置自体又は周辺装置に着脱される記録媒体、ネッ
トワーク接続される記録媒体から縫製データ、糸色デー
タを読み取り表示処理を行うようにしたので、データの
入手経路は多様となり、利用可能な刺繍模様のバリエー
ションを増加させることができる。
【0084】請求項5に記載の発明によれば、ビットマ
ップデータを用いて画素ごとに2値から多値への変換を
行うようにしたので、単純な処理を用いて簡易に刺繍模
様をカラー表示させることができる。
【0085】請求項6に記載の発明によれば、複数の刺
繍模様表示データを並べた刺繍模様選択画面と、選択さ
れた刺繍模様を表示する刺繍模様確認画面をカラー表示
するようにしたので、使用者は所望の刺繍模様を容易に
選び出すことができ、縫製手順や糸色を視覚的に確認す
ることが可能となる。
【0086】請求項7に記載の発明によれば、選択され
た刺繍模様についての各部分模様を糸色の識別表示と共
に刺繍模様確認画面上に表示するようにしたので、縫製
処理における糸色と縫製順の対応関係が視覚的に容易に
確認可能となる。
【0087】請求項8に記載の発明によれば、カラー表
示可能な液晶表示装置を用いて刺繍模様をカラー表示す
るようにしたので、良好な画質で刺繍模様を視認でき、
小型化、低消費電力化に好適な刺繍模様表示装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る刺繍ミシンの外観図で
ある。
【図2】本発明の実施形態に係る刺しゅうミシンのハー
ドウェア構成を示すブロック図である。
【図3】刺繍データが記録された外部ROMカードのデ
ータ構造を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る刺繍ミシンの動作を示
すフローチャートである。
【図5】LCDパネルに表示される刺繍模様選択画面の
表示例を示す図である。
【図6】刺繍模様選択画面の表示処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】部分模様カラー表示データを合成して全体模様
カラー表示データを生成する方法を説明する図である。
【図8】LCDパネルに表示される刺繍模様確認画面の
表示例を示す図である。
【図9】刺繍模様確認画面の表示処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…縫針 2…刺繍枠 3…キャリッジ 4…ボディ 5…電源スイッチ 6…カードスロット 7…LCDパネル 7a…タッチパネル 8…スタート/ストップボタン 9…針上下ボタン 10…外部ROMカード 10a…ヘッダ領域 10b…色数データ領域 10c…糸色コード領域 10d…2値表示データ領域 10e…縫製データ領域 11…CPU 12…RAM 13…ROM 14…各種キー 15…メインモータ 16…X方向パルスモータ 17…Y方向パルスモータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製すべき刺繍模様と、該刺繍模様を糸
    色ごとに分割した部分模様とをカラー表示するカラー表
    示手段を備える刺繍模様表示装置であって、 前記部分模様をモノクロ表示するための2値表示データ
    を、該部分模様についての前記糸色に対応する糸色デー
    タに基づいてカラー表示データに変換する変換手段と、 一の刺繍模様を構成する前記部分模様に対応する前記カ
    ラー表示データを合成して該一の刺繍模様に対する刺繍
    模様表示データを生成する合成手段と、 を備え、前記合成手段により生成された刺繍模様表示デ
    ータを前記カラー表示手段によりカラー表示することを
    特徴とする刺繍模様表示装置。
  2. 【請求項2】 前記合成手段は、前記一の刺繍模様を構
    成する前記部分模様に対応する前記カラー表示データを
    順次合成し、それぞれカラー表示データが互いに重なる
    表示領域においては、縫製順が先行するカラー表示デー
    タに、縫製順が後続のカラー表示データを上書きするよ
    うにして前記刺繍模様表示データを生成することを特徴
    とする請求項1に記載の刺繍模様表示装置。
  3. 【請求項3】 外部記録媒体に記録されている前記2値
    表示データ及び前記糸色データを読み取る読み取り手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の刺繍模様表示装置。
  4. 【請求項4】 前記外部記録媒体は、前記刺繍模様表示
    装置又は前記刺繍模様表示装置に接続された周辺装置に
    着脱自在、あるいは前記刺繍模様表示装置とネットワー
    クを介して接続自在な記録媒体であることを特徴とする
    請求項3に記載の刺繍模様表示装置。
  5. 【請求項5】 前記カラー表示データ及び前記2値表示
    データはビットマップデータであり、前記変換手段は、
    表示画素ごとに2値画素データを前記糸色に対応する多
    値画素データに変換することを特徴とする請求項1又か
    ら請求項4の何れかに記載の刺繍模様表示装置。
  6. 【請求項6】 前記カラー表示手段には、前記合成手段
    により生成された複数の刺繍模様表示データを並べてカ
    ラー表示する刺繍模様選択画面と、選択された一の刺繍
    模様に対し前記合成手段により生成された刺繍模様表示
    データをカラー表示する刺繍模様確認画面とが表示され
    ることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記
    載の刺繍模様表示装置。
  7. 【請求項7】 前記刺繍模様確認画面には、選択された
    一の刺繍模様を構成する前記部分模様に対応する前記カ
    ラー表示データと、この部分模様に対応する前記糸色デ
    ータにより示される糸色の識別表示とが更に表示される
    ことを特徴とする請求項6に記載の刺繍模様表示装置。
  8. 【請求項8】 前記カラー表示手段は、カラー表示可能
    な液晶表示装置であることを特徴とする請求項1から請
    求項7の何れかに記載の刺繍模様表示装置。
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