JP2000066754A - パワーアシスト装置 - Google Patents

パワーアシスト装置

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JP2000066754A
JP2000066754A JP10233293A JP23329398A JP2000066754A JP 2000066754 A JP2000066754 A JP 2000066754A JP 10233293 A JP10233293 A JP 10233293A JP 23329398 A JP23329398 A JP 23329398A JP 2000066754 A JP2000066754 A JP 2000066754A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力部材及び枢軸間に特殊な摩擦クラッチを
設けずとも,電動モータによる入力部材の入力に対する
アシストを可能にする。 【解決手段】 回転自在の枢軸2の外周に,該枢軸2と
平行な浮動軸6を介して相互に開閉自在に連結した入力
部材4及び出力部材5を,これらにより該枢軸2を挟む
ように配設し,その出力部材5に負荷に連なる出力伝達
部材10を連結し,負荷11を駆動すべく入力部材4,
104に入力を加えるときは,該入力部材4から枢軸2
に働く作用力と,出力部材5から枢軸2に働く反力とに
より該入力部材4及び出力部材5を該枢軸2の外周面に
挟圧させると共に,電動モータ14を作動して,枢軸2
を入力部材4の入力による回動方向Aへ駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,各種車両のブレー
キやクラッチ等の負荷を入力部材に加える操作入力によ
り駆動するとき,その入力を電動モータの駆動力により
アシストして,入力部材を軽快に操作し得るようにし
た,パワーアシスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるパワーアシスト装置は,特開平6
−117450号公報に開示されているように,既に知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
パワーアシスト装置は,入力部材への操作入力を負荷
(クラッチ)に伝達するワイヤの途中に,該ワイヤに巻
きつけられるリールを配設し,このリールに摩擦クラッ
チを介して電動モータ駆動の回転体を連結し,入力部材
への入力時には,摩擦クラッチを係合して電動モータの
駆動力をリールに与えることにより,入力部材への操作
入力をアシストするようにしたものであり,したがっ
て,この装置は,力の伝達にワイヤを用いる形式のもの
にしか適用することができず,適用範囲に限りがあり,
また特殊な摩擦クラッチを必要とするため構造が複雑で
コスト高となる等の欠点がある。
【0004】本発明は,そのような欠点を解消した,電
動モータ式のパワーアシスト装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,電動モータにより駆動される枢軸の外周
に,該枢軸と平行な浮動軸を介して相互に開閉自在に連
結した入力部材及び出力部材を,これらにより該枢軸を
挟むように配設し,その出力部材に負荷に連なる出力伝
達部材を連結し,前記負荷を駆動すべく前記入力部材に
入力を加えるときは,該入力部材から前記枢軸に働く作
用力と,前記出力部材から前記枢軸に働く反力とにより
該入力部材及び出力部材を該枢軸の外周面に挟圧させる
と共に,前記枢軸を前記入力部材の入力による回動方向
へ回転すべく前記電動モータを作動するようにしたこと
を特徴とする。
【0006】而して,負荷を駆動すべく入力部材に入力
を加えれば,入力部材及び出力部材が協働して枢軸を挟
圧し,それらの間に摩擦係合を生じさせると共に,入力
センサが入力状態を検知して電動モータを作動するの
で,電動モータの作動による枢軸の駆動トルクが入力部
材及び出力部材に伝達し,さらに出力部材から出力伝達
部材を介して負荷に伝達し,入力部材に対する入力をア
シストすることになる。したがって,入力部材及び枢軸
間には,特殊な摩擦クラッチを設けずとも電動モータの
駆動力のよるアシストが可能となり,構成の簡素化に寄
与し得る。しかも,出力部材の出力を負荷に伝達する出
力伝達部材は,ワイヤでもプッシュロッドでも使用が可
能であるから,適用範囲が広い。
【0007】
【実施例の形態】本発明の実施の形態を,添付図面に示
す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明の第1実施例に係る自動車用
ワイヤ作動式クラッチのパワーアシスト装置の側面図,
図2は同正面図,図3は図1の3−3線断面図,図4は
本発明の第2実施例に係る自動車用油圧作動式ブレーキ
のパワーアシスト装置の側面図,図5は本発明の第3実
施例に係る自動二輪車用ワイヤ作動式クラッチのパワー
アシスト装置の平面図,図6は同底面図,図7は本発明
の第4実施例に係る自動二輪車用油圧作動式ブレーキの
パワーアシスト装置の平面図,図8は同裏面図である。
【0009】先ず,図1〜図3により本発明の第1実施
例について説明する。
【0010】自動車の車体1に枢軸2の両端部が左右一
対のベアリング3,3を介して回転自在に支承される。
この枢軸2は,その中間部を両端部よりも大径の大径部
2aとしており,この大径部2aの外周に,その下方で
枢軸2と平行に延びる浮動軸6により相互に開閉自在に
連結されるクラッチペダル4(入力部材)及び出力部材
5が大径部2aを前後から挟むように配設される。これ
らクラッチペダル4及び出力部材5には,大径部2aの
半周面に対応する半円筒状の係合面4a,5aがそれぞ
れ形成される。またクラッチペダル4及び出力部材5の
上部には,互いに係合して両者4,5の開き角度を規制
する凹部7及び爪部8がそれぞれ設けられる。
【0011】出力部材5は,その上端に作動腕9を一体
に備えており,この作動腕9に,ワイヤ10(出力伝達
部材)を介して自動車のクラッチ11のレリーズレバー
11aが接続される。
【0012】クラッチペダル4には,それを後退方向へ
付勢する戻しばね12が接続される一方,作動腕9の前
面を受け止めて,その後退位置を規定するストッパ13
が車体1に固設される。
【0013】また枢軸2には,車体1に取付けた電動モ
ータ14のロータ軸14aが減速歯車装置15を介して
連結され,電動モータ14は,その作動時に枢軸2をク
ラッチペダル4の踏み込み回動方向Aへ減速駆動するよ
うになっている。
【0014】前記ストッパ13には,作動腕9のストッ
パ13に対する離間・当接に応じてオン・オフするクラ
ッチスイッチ16(入力センサ)が取付けられ,このク
ラッチスイッチ16とリレーコイル17aとが電源18
に連なる通電回路に直列に挿入され,そのリレーコイル
17aと共にリレー17を構成する常開リレー接点17
bが,電源18に連なる電動モータ14の通電回路に挿
入される。
【0015】次に,この実施例の作用について説明す
る。
【0016】いま,クラッチ11を遮断すべく,図1に
おいて踏み込み操作によりクラッチペダル4を枢軸2周
りで矢印方向Aへ回動すれば,それに連結した出力部材
5も同方向へ回動するので,作動腕9がワイヤ10を介
してレリーズレバー11aを遮断方向へ回動して,クラ
ッチ11を遮断させる。
【0017】その際,クラッチ11の作動抵抗に伴うワ
イヤ10の引張力が作動腕9に反力として伝達するの
で,クラッチペダル4に加えた踏み込み力と上記反力と
によりクラッチペダル4及び出力部材5の各係合面4
a,5aが枢軸2の大径部2a外周面を挟圧することに
より,その間に摩擦係合が生ずる。
【0018】一方,出力部材5の上記回動により,その
作動腕9がストッパ13から離れると,直ちにクラッチ
スイッチ16がオン状態となるので,リレーコイル17
aが励磁されてリレー接点17bを閉じることにより,
電動モータ14が作動して,枢軸2をクラッチペダル4
の回動方向Aへ減速駆動する。
【0019】その結果,電動モータ14の作動による枢
軸2の駆動トルクが上記摩擦係合部を介してクラッチペ
ダル4及び出力部材5に伝達して,クラッチペダル4の
踏み込み操作をアシストすることになり,クラッチの遮
断操作を軽快に行うことができる。
【0020】クラッチ11を接続状態に戻すべく,クラ
ッチペダル4から踏み込み力を解放すれば,戻しばね1
2の付勢力によりクラッチペダル4及び出力部材5間が
開き,これらと枢軸2との摩擦係合が解かれるので,ク
ラッチペダル4及び出力部材5は,枢軸2の回転に関係
なく,戻しばね12の付勢力をもって後退し,クラッチ
11を接続状態に戻すことができる。そして,出力部材
5の作動腕9がストッパ13に当接する後退限に達する
と,クラッチスイッチ16がオフ状態となるので,電動
モータ14の作動は停止する。
【0021】次に,図4により本発明の第2実施例につ
いて説明する。
【0022】枢軸2の大径部2a外周には,その上方で
枢軸2と平行に延びる浮動軸6により相互に開閉自在に
連結されるブレーキペダル104(入力部材)及び出力
部材105が大径部2aを前後から挟むように配設され
る。これらブレーキペダル104及び出力部材105に
は,前実施例のクラッチペダル4及び出力部材5と同様
に大径部2aの半周面に対応する半円筒状の係合面10
4a,105aがそれぞれ形成される。またブレーキペ
ダル104及び出力部材105の下部には,互いに係合
して両者104,105の開き角度を規制する凹部7及
び爪部8がそれぞれ設けられる。
【0023】出力部材105の下端には作動腕109が
一体に形成されており,この作動腕109に連結される
プッシュロッド110は,ブレーキマスタシリンダ11
1(負荷)のピストン111aの後端に連接される。ブ
レーキマスタシリンダ111は,ピストン111aの前
進作動で発生する油圧により自動車の各車輪ブレーキを
作動するものである。
【0024】ブレーキペダル104の上端には,ストッ
パ13に当接してブレーキペダル104の後退限を規定
するストッパ腕20が一体に形成され,このストッパ腕
20のストッパ13に対する離間・当接に応じてオン・
オフするブレーキスイッチ116がストッパ13に設け
られる。
【0025】その他の構成は前実施例と同様であるの
で,図4中,前実施例との対応部分には同一の符号を付
して,その説明を省略する。
【0026】而して,ブレーキマスタシリンダ111を
作動すべく,ブレーキペダル104を矢印方向Aへ踏み
込めば,それに連結した出力部材105も同方向へ回動
するので,作動腕109がプッシュロッド110を介し
てブレーキマスタシリンダ111のピストン111aを
押動し,それに応じて発生する油圧により各車輪ブレー
キが作動される。
【0027】その際,ブレーキマスタシリンダ111の
作動抵抗に伴うプッシュロッド110の押圧力が作動腕
109に反力として伝達するので,ブレーキペダル10
4に加えた踏み込み力と上記反力とによりブレーキペダ
ル104及び出力部材105の各係合面104a,10
5aが枢軸2の大径部2a外周面を挟圧することによ
り,その間に摩擦係合が生ずる。
【0028】一方,ブレーキペダル104の上記回動に
より,そのストッパ腕20がストッパ13から離れる
と,直ちにブレーキスイッチ116がオン状態となるの
で,リレーコイル17aが励磁されてリレー接点17b
を閉じることにより,電動モータ14が作動して,枢軸
2をブレーキペダル104の回動方向Aへ減速駆動す
る。
【0029】その結果,電動モータ14の作動による枢
軸2の駆動トルクが上記摩擦係合部を介してブレーキペ
ダル104及び出力部材105に伝達して,ブレーキペ
ダル104の踏み込み操作をアシストすることになり,
ブレーキ操作を軽快に行うことができる。
【0030】ブレーキマスタシリンダ111の作動を解
除すべく,ブレーキペダル104から踏み込み力を解放
すれば,戻しばね12の付勢力によりブレーキペダル1
04及び出力部材105間が開き,これらと枢軸2との
摩擦係合が解かれるので,ブレーキペダル104及び出
力部材105は,枢軸2の回転に関係なく,戻しばね1
2の付勢力をもって後退し,ブレーキマスタシリンダ1
11の作動を解除することができる。そして,ブレーキ
ペダル104のストッパ腕20がストッパ13に当接す
る後退限に達すると,ブレーキスイッチ116がオフ状
態となるので,電動モータ14の作動は停止する。
【0031】こゝで,電動モータ14のプッシュロッド
110に対するアシスト力Fa及び,プッシュロッド1
10の全出力Ftを求めてみる。
【0032】L1 :ブレーキペダル104の有効長さ
(ブレーキペダル104の踏み点から枢軸2中心までの
距離) L2 :作動腕109の有効長さ(枢軸2中心から作動腕
109の出力点までの距離) L3 :枢軸2及び浮動軸6の中心間距離 F1 :ブレーキペダル104の踏み点に加える入力 r :枢軸大径部2aの半径 Tm:電動モータ14の作動による枢軸2のトルク μ :枢軸2及び出力部材105間の摩擦係数 とする。
【0033】先ず,入力F1 によるプッシュロッド11
0の出力F2 を求めると, F2 =F1 ・L1 /L2 となる。
【0034】また枢軸2及び出力部材105間が摩擦係
合したとき,電動モータ14がプッシュロッド110に
与えるアシスト力Faを求めると, Fa=(Tm/r)・(r/L2 ) =Tm/L2 となる。故に,プッシュロッド110の総合出力Ft
は, Ft=F2 +Fa =F1 ・L1 /L2 +Tm/L2 =(F1 ・L1 +Tm)/L2 となる。
【0035】次に,入力F1 によるブレーキペダル10
4及び出力部材105の枢軸2に対する挟持力F3 を求
めると, F3 =F1 ・(L3 +L1 )/L3 となるから,枢軸2及び出力部材105間の摩擦トルク
1 は, T1 =r・μ・F3 =r・μ・F1 ・(L3 +L1 )/L3 となる。したがって, r・μ・F1 ・(L3 +L1 )/L3 ≧Tm とすれば,枢軸2及び出力部材105間の摩擦係合が完
成し,枢軸2及び出力部材105間に滑りを起こさせる
ことなく,電動モータ14の作動によるアシスト力をブ
レーキマスタシリンダ111に確実に伝達することがで
きる。
【0036】次に,図5及び図6により本発明の第3実
施例について説明する。
【0037】自動二輪車の操向ハンドル30には,その
左グリップ30aの内端に隣接して左レバーホルダ31
aが固着されており,それに電動モータ14が取付けら
れる。この電動モータ14は減速装置を内蔵していて,
その出力ギヤに連結した枢軸2が,電動モータ14のロ
ータ軸と同軸に配置される。この枢軸2の外周には,そ
の右方で枢軸2と平行に延びる浮動軸6により相互に開
閉自在に連結されるクラッチレバー204(入力部材)
及び出力部材205が枢軸2を前後から挟むように配設
される。これらクラッチレバー204(入力部材)及び
出力部材205には,枢軸2の半周面に対応する半円筒
状の係合面204a,205aがそれぞれ形成される。
【0038】出力部材205は,その上端に左レバーホ
ルダ31a側に延びる作動腕209を一体に備えてお
り,この作動腕209に,ワイヤ210(出力伝達部
材)を介して自動二輪車のクラッチ211のレリーズレ
バー211aが接続される。
【0039】クラッチレバー204の右端には,左レバ
ーホルダ31aに当接してクラッチレバー204の後退
限を規制するストッパ面32が形成され,このストッパ
面32の左レバーホルダ31aに対する離間・当接に応
じてオン・オフするクラッチスイッチ216が左レバー
ホルダ31aに設けられる。
【0040】その他の構成は,クラッチ211に内蔵し
た戻しばね(図示せず)により出力部材205及びクラ
ッチレバー204を後退方向へ付勢するようにした点を
除けば,前記第1実施例と略同様であるので,図中,前
記第1実施例との対応部分には,同一の符号を付して,
その説明を省略する。
【0041】而して,クラッチレバー204を左グリッ
プ30aと共に握ることにより枢軸2周りで矢印方向A
へ回動すれば,それに連結した出力部材205も同方向
へ回動するので,作動腕209がワイヤ210を介して
レリーズレバー211aを遮断方向へ回動して,クラッ
チ211を遮断させようとするので,この場合も前記各
実施例と同様にクラッチレバー204に加えた操作力と
クラッチ211からワイヤ210を介して出力部材20
5に伝達する反力とによりクラッチレバー204及び出
力部材205の各係合面204a,205aが枢軸2の
外周面を挟圧することにより,その間に摩擦係合が生ず
る。一方,クラッチレバー204のストッパ面32が左
レバーホルダ31aから離れてクラッチスイッチ216
がオン状態となることにより,リレーコイル17aが励
磁されるので,電動モータ14が作動して,枢軸2をク
ラッチレバー204の回動方向Aへ減速駆動し,クラッ
チレバー204の操作をアシストすることになる。
【0042】次に,図7及び図8により本発明の第4実
施例について説明する。
【0043】自動二輪車の操向ハンドル30には,その
右グリップ30bの内端に隣接して右レバーホルダ31
bが固着されており,それにブレーキマスタシリンダ3
11のシリンダボディ311bが一体に形成されると共
に,電動モータ14が取付けられる。電動モータ14
は,第3実施例の電動モータ14と同様に減速装置を内
蔵していて,その出力ギアに連結した枢軸2が,電動モ
ータ14のロータ軸と同軸に配置される。この枢軸2の
外周には,その左方で枢軸2と平行に延びる浮動軸6に
より相互に開閉自在に連結されるブレーキレバー304
(入力部材)及び出力部材305が枢軸2を前後から挟
むように配設される。これらブレーキレバー304(入
力部材)及び出力部材305には,枢軸2の半周面に対
応する半円筒状の係合面304a,305aがそれぞれ
形成される。
【0044】出力部材305には,ブレーキマスタシリ
ンダ311のピストン後端に一体に連なるプッシュロッ
ド310(出力伝達部材)を押圧し得る作動腕309が
一体に形成される。ブレーキマスタシリンダ311は,
プッシュロッド310の前進作動(図では左動)により
発生する油圧により自動二輪車の前輪ブレーキを作動す
るようになっている。
【0045】ブレーキレバー304の左端には,シリン
ダボディ311bの前面に当接してブレーキレバー30
4の後退限を規制するストッパ腕320が形成され,こ
のストッパ腕320のシリンダボディ311bに対する
離間・当接に応じてオン・オフするブレーキスイッチ3
16がシリンダボディ311bに設けられる。
【0046】その他の構成は,ブレーキマスタシリンダ
311に内蔵したピストン戻しばね(図示せず)により
出力部材305及びブレーキレバー304を後退方向へ
付勢するようにした点を除けば,前記第2実施例と略同
様であるので,図中,前記第2実施例との対応部分に
は,同一の符号を付して,その説明を省略する。
【0047】而して,ブレーキレバー304を右グリッ
プ30bと共に握ることにより枢軸2周りで矢印方向A
へ回動すれば,それに連結した出力部材305も同方向
へ回動するので,作動腕309がプッシュロッド310
を押圧するので,この場合も前記各実施例と同様にブレ
ーキレバー304に加えた操作力とプッシュロッド31
0から出力部材305に伝達する反力とによりブレーキ
レバー304及び出力部材305の各係合面304a,
305aが枢軸2の外周面を挟圧することにより,その
間に摩擦係合が生ずる。一方,ブレーキレバー304の
ストッパ腕320がシリンダボディ311bの前面から
離れてブレーキスイッチ316がオン状態となることに
より,リレーコイル17aが励磁されるので,電動モー
タ14が作動して,枢軸2をブレーキレバー304の回
動方向Aへ減速駆動し,ブレーキレバー304の操作を
アシストすることになる。
【0048】その他の構成は前実施例と同様であるの
で,図4中,前実施例との対応部分には同一の符号を付
して,その説明を省略する。
【0049】本発明は,上記実施例に限定されるもので
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,電動モー
タにより駆動される枢軸の外周に,該枢軸と平行な浮動
軸を介して相互に開閉自在に連結した入力部材及び出力
部材を,これらにより該枢軸を挟むように配設し,その
出力部材に負荷に連なる出力伝達部材を連結し,前記負
荷を駆動すべく前記入力部材に入力を加えるときは,該
入力部材から前記枢軸に働く作用力と,前記出力部材か
ら前記枢軸に働く反力とにより該入力部材及び出力部材
を該枢軸の外周面に挟圧させると共に,前記枢軸を前記
入力部材の入力による回動方向へ回転すべく前記電動モ
ータを作動するようにしたので,入力部材への入力時,
入力部材及び出力部材が協働して枢軸を挟圧することに
より,それらの間に摩擦係合を生じさせることができ,
したがって,入力部材及び枢軸間には特殊な摩擦クラッ
チを設けずとも,電動モータによる入力のアシストが可
能となり,構成の簡素化に寄与してコストの低減を図る
ことができ,また出力部材の出力を負荷に伝達する出力
伝達部材は,ワイヤでもプッシュロッドでも使用が可能
であるから,適用範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る自動車用ワイヤ作動
式クラッチのパワーアシスト装置の側面図。
【図2】同正面図。
【図3】図1の3−3線断面図。
【図4】本発明の第2実施例に係る自動車用油圧作動式
ブレーキのパワーアシスト装置の側面図。
【図5】本発明の第3実施例に係る自動二輪車用ワイヤ
作動式クラッチのパワーアシスト装置の平面図。
【図6】同底面図。
【図7】本発明の第4実施例に係る自動二輪車用油圧作
動式ブレーキのパワーアシスト装置の平面図。
【図8】同裏面図。
【符号の説明】
A・・・・入力による入力部材の枢軸周りの回動方向 2・・・・枢軸 4・・・・入力部材(クラッチペダル) 5・・・・出力部材 6・・・・浮動軸 10・・・出力伝達部材(ワイヤ) 11・・・負荷(自動車のクラッチ) 14・・・電動モータ 16・・・センサ(クラッチスイッチ) 104・・入力部材(ブレーキペダル) 105・・出力部材 110・・出力伝達部材(プッシュロッド) 111・・負荷(自動車のブレーキマスタシリンダ) 204・・入力部材(クラッチレバー) 205・・出力部材 210・・出力伝達部材(ワイヤ) 211・・負荷(自動二輪車のクラッチ) 304・・入力部材(ブレーキレバー) 305・・出力部材 310・・出力伝達部材(プッシュロッド) 311・・負荷(自動二輪車のブレーキマスタシリン
ダ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータ(14)により駆動される枢
    軸(2)の外周に,該枢軸(2)と平行な浮動軸(6)
    を介して相互に開閉自在に連結した入力部材(4,10
    4,204,304)及び出力部材(5,105,20
    5,305)を,これらにより該枢軸(2)を挟むよう
    に配設し,その出力部材(5,105,205,30
    5)に負荷に連なる出力伝達部材(10,110,21
    0,310)を連結し,前記負荷(11,111,21
    1,311)を駆動すべく前記入力部材(4,104,
    204,304)に入力を加えるときは,該入力部材
    (4,104,204,304)から前記枢軸(2)に
    働く作用力と,前記出力部材(5,105,205,3
    05)から前記枢軸(2)に働く反力とにより該入力部
    材(4,104,204,304)及び出力部材(5,
    105,205,305)を該枢軸(2)の外周面に挟
    圧させると共に,前記枢軸(2)を前記入力部材(4,
    104,204,304)の入力による回動方向へ回転
    すべく前記電動モータ(14)を作動するようにしたこ
    とを特徴とする,パワーアシスト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパワーアシスト装置にお
    いて,前記出力伝達部材を,前記出力部材(5)の出力
    を引張力をもって負荷(11,211)に伝達するワイ
    ヤ(10,210)で構成した,パワーアシスト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のパワーアシストにおい
    て,前記出力伝達部材を,前記出力部材(105)の出
    力を押圧力をもって前記負荷(111,311)に伝達
    するプッシュロッド(110,311)で構成した,パ
    ワーアシスト装置。
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