JP4129083B2 - パワーアシスト装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,各種車両のブレーキやクラッチ等の負荷を入力部材に加える操作入力により駆動するとき,その入力を電動モータの駆動力によりアシストして,入力部材を軽快に操作し得るようにした,パワーアシスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝるパワーアシスト装置は,特開平6−117450号公報に開示されているように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示されたパワーアシスト装置は,入力部材への操作入力を負荷(クラッチ)に伝達するワイヤの途中に,該ワイヤに巻きつけられるリールを配設し,このリールに摩擦クラッチを介して電動モータ駆動の回転体を連結し,入力部材への入力時には,摩擦クラッチを係合して電動モータの駆動力をリールに与えることにより,入力部材への操作入力をアシストするようにしたものであり,したがって,この装置は,力の伝達にワイヤを用いる形式のものにしか適用することができず,適用範囲に限りがあり,また特殊な摩擦クラッチを必要とするため構造が複雑でコスト高となる等の欠点がある。
【0004】
本発明は,そのような欠点を解消した,電動モータ式のパワーアシスト装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,電動モータにより駆動される枢軸の外周に,該枢軸と平行な浮動軸を介して相互に開閉自在に連結した入力部材及び出力部材を,これらにより該枢軸を挟むように配設し,その出力部材に負荷に連なる出力伝達部材を連結し,前記負荷を駆動すべく前記入力部材に入力を加えるときは,該入力部材から前記枢軸に働く作用力と,前記出力部材から前記枢軸に働く反力とにより該入力部材及び出力部材を該枢軸の外周面に挟圧させると共に,前記枢軸を前記入力部材の入力による回動方向へ回転すべく前記電動モータを作動するようにしたことを特徴とする。
【0006】
而して,負荷を駆動すべく入力部材に入力を加えれば,入力部材及び出力部材が協働して枢軸を挟圧し,それらの間に摩擦係合を生じさせると共に,入力センサが入力状態を検知して電動モータを作動するので,電動モータの作動による枢軸の駆動トルクが入力部材及び出力部材に伝達し,さらに出力部材から出力伝達部材を介して負荷に伝達し,入力部材に対する入力をアシストすることになる。したがって,入力部材及び枢軸間には,特殊な摩擦クラッチを設けずとも電動モータの駆動力のよるアシストが可能となり,構成の簡素化に寄与し得る。しかも,出力部材の出力を負荷に伝達する出力伝達部材は,ワイヤでもプッシュロッドでも使用が可能であるから,適用範囲が広い。
【0007】
【実施例の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】
図1は本発明の第1実施例に係る自動車用ワイヤ作動式クラッチのパワーアシスト装置の側面図,図2は同正面図,図3は図1の3−3線断面図,図4は本発明の第2実施例に係る自動車用油圧作動式ブレーキのパワーアシスト装置の側面図,図5は本発明の第3実施例に係る自動二輪車用ワイヤ作動式クラッチのパワーアシスト装置の平面図,図6は同底面図,図7は本発明の第4実施例に係る自動二輪車用油圧作動式ブレーキのパワーアシスト装置の平面図,図8は同裏面図である。
【0009】
先ず,図1〜図3により本発明の第1実施例について説明する。
【0010】
自動車の車体1に枢軸2の両端部が左右一対のベアリング3,3を介して回転自在に支承される。この枢軸2は,その中間部を両端部よりも大径の大径部2aとしており,この大径部2aの外周に,その下方で枢軸2と平行に延びる浮動軸6により相互に開閉自在に連結されるクラッチペダル4(入力部材)及び出力部材5が大径部2aを前後から挟むように配設される。これらクラッチペダル4及び出力部材5には,大径部2aの半周面に対応する半円筒状の係合面4a,5aがそれぞれ形成される。またクラッチペダル4及び出力部材5の上部には,互いに係合して両者4,5の開き角度を規制する凹部7及び爪部8がそれぞれ設けられる。
【0011】
出力部材5は,その上端に作動腕9を一体に備えており,この作動腕9に,ワイヤ10(出力伝達部材)を介して自動車のクラッチ11のレリーズレバー11aが接続される。
【0012】
クラッチペダル4には,それを後退方向へ付勢する戻しばね12が接続される一方,作動腕9の前面を受け止めて,その後退位置を規定するストッパ13が車体1に固設される。
【0013】
また枢軸2には,車体1に取付けた電動モータ14のロータ軸14aが減速歯車装置15を介して連結され,電動モータ14は,その作動時に枢軸2をクラッチペダル4の踏み込み回動方向Aへ減速駆動するようになっている。
【0014】
前記ストッパ13には,作動腕9のストッパ13に対する離間・当接に応じてオン・オフするクラッチスイッチ16(入力センサ)が取付けられ,このクラッチスイッチ16とリレーコイル17aとが電源18に連なる通電回路に直列に挿入され,そのリレーコイル17aと共にリレー17を構成する常開リレー接点17bが,電源18に連なる電動モータ14の通電回路に挿入される。
【0015】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0016】
いま,クラッチ11を遮断すべく,図1において踏み込み操作によりクラッチペダル4を枢軸2周りで矢印方向Aへ回動すれば,それに連結した出力部材5も同方向へ回動するので,作動腕9がワイヤ10を介してレリーズレバー11aを遮断方向へ回動して,クラッチ11を遮断させる。
【0017】
その際,クラッチ11の作動抵抗に伴うワイヤ10の引張力が作動腕9に反力として伝達するので,クラッチペダル4に加えた踏み込み力と上記反力とによりクラッチペダル4及び出力部材5の各係合面4a,5aが枢軸2の大径部2a外周面を挟圧することにより,その間に摩擦係合が生ずる。
【0018】
一方,出力部材5の上記回動により,その作動腕9がストッパ13から離れると,直ちにクラッチスイッチ16がオン状態となるので,リレーコイル17aが励磁されてリレー接点17bを閉じることにより,電動モータ14が作動して,枢軸2をクラッチペダル4の回動方向Aへ減速駆動する。
【0019】
その結果,電動モータ14の作動による枢軸2の駆動トルクが上記摩擦係合部を介してクラッチペダル4及び出力部材5に伝達して,クラッチペダル4の踏み込み操作をアシストすることになり,クラッチの遮断操作を軽快に行うことができる。
【0020】
クラッチ11を接続状態に戻すべく,クラッチペダル4から踏み込み力を解放すれば,戻しばね12の付勢力によりクラッチペダル4及び出力部材5間が開き,これらと枢軸2との摩擦係合が解かれるので,クラッチペダル4及び出力部材5は,枢軸2の回転に関係なく,戻しばね12の付勢力をもって後退し,クラッチ11を接続状態に戻すことができる。そして,出力部材5の作動腕9がストッパ13に当接する後退限に達すると,クラッチスイッチ16がオフ状態となるので,電動モータ14の作動は停止する。
【0021】
次に,図4により本発明の第2実施例について説明する。
【0022】
枢軸2の大径部2a外周には,その上方で枢軸2と平行に延びる浮動軸6により相互に開閉自在に連結されるブレーキペダル104(入力部材)及び出力部材105が大径部2aを前後から挟むように配設される。これらブレーキペダル104及び出力部材105には,前実施例のクラッチペダル4及び出力部材5と同様に大径部2aの半周面に対応する半円筒状の係合面104a,105aがそれぞれ形成される。またブレーキペダル104及び出力部材105の下部には,互いに係合して両者104,105の開き角度を規制する凹部7及び爪部8がそれぞれ設けられる。
【0023】
出力部材105の下端には作動腕109が一体に形成されており,この作動腕109に連結されるプッシュロッド110は,ブレーキマスタシリンダ111(負荷)のピストン111aの後端に連接される。ブレーキマスタシリンダ111は,ピストン111aの前進作動で発生する油圧により自動車の各車輪ブレーキを作動するものである。
【0024】
ブレーキペダル104の上端には,ストッパ13に当接してブレーキペダル104の後退限を規定するストッパ腕20が一体に形成され,このストッパ腕20のストッパ13に対する離間・当接に応じてオン・オフするブレーキスイッチ116がストッパ13に設けられる。
【0025】
その他の構成は前実施例と同様であるので,図4中,前実施例との対応部分には同一の符号を付して,その説明を省略する。
【0026】
而して,ブレーキマスタシリンダ111を作動すべく,ブレーキペダル104を矢印方向Aへ踏み込めば,それに連結した出力部材105も同方向へ回動するので,作動腕109がプッシュロッド110を介してブレーキマスタシリンダ111のピストン111aを押動し,それに応じて発生する油圧により各車輪ブレーキが作動される。
【0027】
その際,ブレーキマスタシリンダ111の作動抵抗に伴うプッシュロッド110の押圧力が作動腕109に反力として伝達するので,ブレーキペダル104に加えた踏み込み力と上記反力とによりブレーキペダル104及び出力部材105の各係合面104a,105aが枢軸2の大径部2a外周面を挟圧することにより,その間に摩擦係合が生ずる。
【0028】
一方,ブレーキペダル104の上記回動により,そのストッパ腕20がストッパ13から離れると,直ちにブレーキスイッチ116がオン状態となるので,リレーコイル17aが励磁されてリレー接点17bを閉じることにより,電動モータ14が作動して,枢軸2をブレーキペダル104の回動方向Aへ減速駆動する。
【0029】
その結果,電動モータ14の作動による枢軸2の駆動トルクが上記摩擦係合部を介してブレーキペダル104及び出力部材105に伝達して,ブレーキペダル104の踏み込み操作をアシストすることになり,ブレーキ操作を軽快に行うことができる。
【0030】
ブレーキマスタシリンダ111の作動を解除すべく,ブレーキペダル104から踏み込み力を解放すれば,戻しばね12の付勢力によりブレーキペダル104及び出力部材105間が開き,これらと枢軸2との摩擦係合が解かれるので,ブレーキペダル104及び出力部材105は,枢軸2の回転に関係なく,戻しばね12の付勢力をもって後退し,ブレーキマスタシリンダ111の作動を解除することができる。そして,ブレーキペダル104のストッパ腕20がストッパ13に当接する後退限に達すると,ブレーキスイッチ116がオフ状態となるので,電動モータ14の作動は停止する。
【0031】
こゝで,電動モータ14のプッシュロッド110に対するアシスト力Fa及び,プッシュロッド110の全出力Ftを求めてみる。
【0032】
1 :ブレーキペダル104の有効長さ(ブレーキペダル104の踏み点から枢軸2中心までの距離)
2 :作動腕109の有効長さ(枢軸2中心から作動腕109の出力点までの距離)
3 :枢軸2及び浮動軸6の中心間距離
1 :ブレーキペダル104の踏み点に加える入力
r :枢軸大径部2aの半径
Tm:電動モータ14の作動による枢軸2のトルク
μ :枢軸2及び出力部材105間の摩擦係数
とする。
【0033】
先ず,入力F1 によるプッシュロッド110の出力F2 を求めると,
2 =F1 ・L1 /L2
となる。
【0034】
また枢軸2及び出力部材105間が摩擦係合したとき,電動モータ14がプッシュロッド110に与えるアシスト力Faを求めると,
Fa=(Tm/r)・(r/L2
=Tm/L2
となる。故に,
プッシュロッド110の総合出力Ftは,
Ft=F2 +Fa
=F1 ・L1 /L2 +Tm/L2
=(F1 ・L1 +Tm)/L2
となる。
【0035】
次に,入力F1 によるブレーキペダル104及び出力部材105の枢軸2に対する挟持力F3 を求めると,
3 =F1 ・(L3 +L1 )/L3
となるから,枢軸2及び出力部材105間の摩擦トルクT1 は,
1 =r・μ・F3
=r・μ・F1 ・(L3 +L1 )/L3
となる。したがって,
r・μ・F1 ・(L3 +L1 )/L3 ≧Tm
とすれば,枢軸2及び出力部材105間の摩擦係合が完成し,枢軸2及び出力部材105間に滑りを起こさせることなく,電動モータ14の作動によるアシスト力をブレーキマスタシリンダ111に確実に伝達することができる。
【0036】
次に,図5及び図6により本発明の第3実施例について説明する。
【0037】
自動二輪車の操向ハンドル30には,その左グリップ30aの内端に隣接して左レバーホルダ31aが固着されており,それに電動モータ14が取付けられる。この電動モータ14は減速装置を内蔵していて,その出力ギヤに連結した枢軸2が,電動モータ14のロータ軸と同軸に配置される。この枢軸2の外周には,その右方で枢軸2と平行に延びる浮動軸6により相互に開閉自在に連結されるクラッチレバー204(入力部材)及び出力部材205が枢軸2を前後から挟むように配設される。これらクラッチレバー204(入力部材)及び出力部材205には,枢軸2の半周面に対応する半円筒状の係合面204a,205aがそれぞれ形成される。
【0038】
出力部材205は,その上端に左レバーホルダ31a側に延びる作動腕209を一体に備えており,この作動腕209に,ワイヤ210(出力伝達部材)を介して自動二輪車のクラッチ211のレリーズレバー211aが接続される。
【0039】
クラッチレバー204の右端には,左レバーホルダ31aに当接してクラッチレバー204の後退限を規制するストッパ面32が形成され,このストッパ面32の左レバーホルダ31aに対する離間・当接に応じてオン・オフするクラッチスイッチ216が左レバーホルダ31aに設けられる。
【0040】
その他の構成は,クラッチ211に内蔵した戻しばね(図示せず)により出力部材205及びクラッチレバー204を後退方向へ付勢するようにした点を除けば,前記第1実施例と略同様であるので,図中,前記第1実施例との対応部分には,同一の符号を付して,その説明を省略する。
【0041】
而して,クラッチレバー204を左グリップ30aと共に握ることにより枢軸2周りで矢印方向Aへ回動すれば,それに連結した出力部材205も同方向へ回動するので,作動腕209がワイヤ210を介してレリーズレバー211aを遮断方向へ回動して,クラッチ211を遮断させようとするので,この場合も前記各実施例と同様にクラッチレバー204に加えた操作力とクラッチ211からワイヤ210を介して出力部材205に伝達する反力とによりクラッチレバー204及び出力部材205の各係合面204a,205aが枢軸2の外周面を挟圧することにより,その間に摩擦係合が生ずる。一方,クラッチレバー204のストッパ面32が左レバーホルダ31aから離れてクラッチスイッチ216がオン状態となることにより,リレーコイル17aが励磁されるので,電動モータ14が作動して,枢軸2をクラッチレバー204の回動方向Aへ減速駆動し,クラッチレバー204の操作をアシストすることになる。
【0042】
次に,図7及び図8により本発明の第4実施例について説明する。
【0043】
自動二輪車の操向ハンドル30には,その右グリップ30bの内端に隣接して右レバーホルダ31bが固着されており,それにブレーキマスタシリンダ311のシリンダボディ311bが一体に形成されると共に,電動モータ14が取付けられる。電動モータ14は,第3実施例の電動モータ14と同様に減速装置を内蔵していて,その出力ギアに連結した枢軸2が,電動モータ14のロータ軸と同軸に配置される。この枢軸2の外周には,その左方で枢軸2と平行に延びる浮動軸6により相互に開閉自在に連結されるブレーキレバー304(入力部材)及び出力部材305が枢軸2を前後から挟むように配設される。これらブレーキレバー304(入力部材)及び出力部材305には,枢軸2の半周面に対応する半円筒状の係合面304a,305aがそれぞれ形成される。
【0044】
出力部材305には,ブレーキマスタシリンダ311のピストン後端に一体に連なるプッシュロッド310(出力伝達部材)を押圧し得る作動腕309が一体に形成される。ブレーキマスタシリンダ311は,プッシュロッド310の前進作動(図では左動)により発生する油圧により自動二輪車の前輪ブレーキを作動するようになっている。
【0045】
ブレーキレバー304の左端には,シリンダボディ311bの前面に当接してブレーキレバー304の後退限を規制するストッパ腕320が形成され,このストッパ腕320のシリンダボディ311bに対する離間・当接に応じてオン・オフするブレーキスイッチ316がシリンダボディ311bに設けられる。
【0046】
その他の構成は,ブレーキマスタシリンダ311に内蔵したピストン戻しばね(図示せず)により出力部材305及びブレーキレバー304を後退方向へ付勢するようにした点を除けば,前記第2実施例と略同様であるので,図中,前記第2実施例との対応部分には,同一の符号を付して,その説明を省略する。
【0047】
而して,ブレーキレバー304を右グリップ30bと共に握ることにより枢軸2周りで矢印方向Aへ回動すれば,それに連結した出力部材305も同方向へ回動するので,作動腕309がプッシュロッド310を押圧するので,この場合も前記各実施例と同様にブレーキレバー304に加えた操作力とプッシュロッド310から出力部材305に伝達する反力とによりブレーキレバー304及び出力部材305の各係合面304a,305aが枢軸2の外周面を挟圧することにより,その間に摩擦係合が生ずる。一方,ブレーキレバー304のストッパ腕320がシリンダボディ311bの前面から離れてブレーキスイッチ316がオン状態となることにより,リレーコイル17aが励磁されるので,電動モータ14が作動して,枢軸2をブレーキレバー304の回動方向Aへ減速駆動し,ブレーキレバー304の操作をアシストすることになる。
【0048】
その他の構成は前実施例と同様であるので,図4中,前実施例との対応部分には同一の符号を付して,その説明を省略する。
【0049】
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば,電動モータにより駆動される枢軸の外周に,該枢軸と平行な浮動軸を介して相互に開閉自在に連結した入力部材及び出力部材を,これらにより該枢軸を挟むように配設し,その出力部材に負荷に連なる出力伝達部材を連結し,前記負荷を駆動すべく前記入力部材に入力を加えるときは,該入力部材から前記枢軸に働く作用力と,前記出力部材から前記枢軸に働く反力とにより該入力部材及び出力部材を該枢軸の外周面に挟圧させると共に,前記枢軸を前記入力部材の入力による回動方向へ回転すべく前記電動モータを作動するようにしたので,入力部材への入力時,入力部材及び出力部材が協働して枢軸を挟圧することにより,それらの間に摩擦係合を生じさせることができ,したがって,入力部材及び枢軸間には特殊な摩擦クラッチを設けずとも,電動モータによる入力のアシストが可能となり,構成の簡素化に寄与してコストの低減を図ることができ,また出力部材の出力を負荷に伝達する出力伝達部材は,ワイヤでもプッシュロッドでも使用が可能であるから,適用範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る自動車用ワイヤ作動式クラッチのパワーアシスト装置の側面図。
【図2】同正面図。
【図3】図1の3−3線断面図。
【図4】本発明の第2実施例に係る自動車用油圧作動式ブレーキのパワーアシスト装置の側面図。
【図5】本発明の第3実施例に係る自動二輪車用ワイヤ作動式クラッチのパワーアシスト装置の平面図。
【図6】同底面図。
【図7】本発明の第4実施例に係る自動二輪車用油圧作動式ブレーキのパワーアシスト装置の平面図。
【図8】同裏面図。
【符号の説明】
A・・・・入力による入力部材の枢軸周りの回動方向
2・・・・枢軸
4・・・・入力部材(クラッチペダル)
5・・・・出力部材
6・・・・浮動軸
10・・・出力伝達部材(ワイヤ)
11・・・負荷(自動車のクラッチ)
14・・・電動モータ
16・・・センサ(クラッチスイッチ)
104・・入力部材(ブレーキペダル)
105・・出力部材
110・・出力伝達部材(プッシュロッド)
111・・負荷(自動車のブレーキマスタシリンダ)
204・・入力部材(クラッチレバー)
205・・出力部材
210・・出力伝達部材(ワイヤ)
211・・負荷(自動二輪車のクラッチ)
304・・入力部材(ブレーキレバー)
305・・出力部材
310・・出力伝達部材(プッシュロッド)
311・・負荷(自動二輪車のブレーキマスタシリンダ)

Claims (3)

  1. 電動モータ(14)により駆動される枢軸(2)の外周に,該枢軸(2)と平行な浮動軸(6)を介して相互に開閉自在に連結した入力部材(4,104,204,304)及び出力部材(5,105,205,305)を,これらにより該枢軸(2)を挟むように配設し,その出力部材(5,105,205,305)に負荷に連なる出力伝達部材(10,110,210,310)を連結し,前記負荷(11,111,211,311)を駆動すべく前記入力部材(4,104,204,304)に入力を加えるときは,該入力部材(4,104,204,304)から前記枢軸(2)に働く作用力と,前記出力部材(5,105,205,305)から前記枢軸(2)に働く反力とにより該入力部材(4,104,204,304)及び出力部材(5,105,205,305)を該枢軸(2)の外周面に挟圧させると共に,前記枢軸(2)を前記入力部材(4,104,204,304)の入力による回動方向へ回転すべく前記電動モータ(14)を作動するようにしたことを特徴とする,パワーアシスト装置。
  2. 請求項1記載のパワーアシスト装置において,
    前記出力伝達部材を,前記出力部材(5)の出力を引張力をもって負荷(11,211)に伝達するワイヤ(10,210)で構成した,パワーアシスト装置。
  3. 請求項1記載のパワーアシストにおいて,
    前記出力伝達部材を,前記出力部材(105)の出力を押圧力をもって前記負荷(111,311)に伝達するプッシュロッド(110,311)で構成した,パワーアシスト装置。
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