JP2000065765A - 蛍光x線分析装置 - Google Patents
蛍光x線分析装置Info
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Abstract
度での測定ができる装置を提供する。 【解決手段】 代表的な試料3についてピーク強度およ
びバックグラウンド強度を測定する測定手段12と、そ
れらの測定強度に基づいて指定された分析精度が得られ
る測定時間を算出する第1算出手段14と、その算出さ
れた測定時間を表示する表示手段19等を備える。
Description
照射して発生する蛍光X線の強度を測定し、その測定強
度に基づいて、試料における元素の濃度を求める蛍光X
線分析装置に関するものである。
試料中の元素から発生する蛍光X線の強度を測定し、そ
の測定強度に基づいて、試料における元素の濃度を求め
るいわゆる蛍光X線分析においては、分析精度は、測定
時間の関数であるが、試料における元素の濃度やバック
グラウンド強度によっても変動し、所望の分析精度が得
られるように測定時間を決定することが容易でないの
で、例えば、測定時間を一律に、重元素では20秒、重
元素よりも感度の劣る軽元素では40秒としている。
際には、所望の十分な分析精度が得られなかったり、逆
に不必要に測定時間が長くなったりする。すなわち、適
切な時間と分析精度での測定ができない。同様に、従来
の蛍光X線分析装置では、所望の測定時間においてどれ
ほどの分析精度が得られるのかを事前に容易に知ること
もできず、やはり、適切な時間と分析精度での測定がで
きない。
もので、いわゆる蛍光X線分析において、適切な時間と
分析精度での測定ができる装置を提供することを目的と
する。
に、請求項1の蛍光X線分析装置は、まず、試料が固定
される試料台と、試料に1次X線を照射するX線源と、
試料から発生する2次X線の強度を測定する検出手段と
を備える。さらに、以下の測定手段、第1算出手段およ
び表示手段を備える。前記測定手段は、代表的な試料に
X線源から1次X線を照射させ、その試料中の元素から
発生する蛍光X線のピーク強度およびバックグラウンド
強度を検出手段に測定させ、それらの測定強度を記憶す
る。
いてピーク強度のみを測定するとの指示を受けた場合に
は、前記測定手段に記憶されたピーク強度およびバック
グラウンド強度に基づいて、前記代表的な試料について
指定された分析精度が得られるピーク測定時間を算出
し、一方、分析対象の試料についてピーク強度およびバ
ックグラウンド強度を測定するとの指示を受けた場合に
は、前記測定手段に記憶されたピーク強度およびバック
グラウンド強度に基づいて、前記代表的な試料について
指定された分析精度が得られるピーク測定時間およびバ
ックグラウンド測定時間を算出する。前記表示手段は、
第1算出手段で算出されたピーク測定時間またはピーク
測定時間およびバックグラウンド測定時間を表示する。
に組成が近似する代表的な試料について、指定した分析
精度が得られる測定時間が算出され表示されるので、そ
の表示された測定時間に基づいて、指定した分析精度が
適切か否かの判断が容易となり、分析対象の試料につい
て適切な時間と分析精度での測定ができる。
求項1の装置と同様に、試料台と、X線源と、検出手段
と、測定手段とを備える。さらに、以下の第2算出手段
および表示手段を備える。前記第2算出手段は、分析対
象の試料についてピーク強度のみを測定するとの指示を
受けた場合には、前記測定手段に記憶されたピーク強度
およびバックグラウンド強度に基づいて、前記代表的な
試料について指定されたピーク測定時間で得られる分析
精度を算出し、一方、分析対象の試料についてピーク強
度およびバックグラウンド強度を測定するとの指示を受
けた場合には、前記測定手段に記憶されたピーク強度お
よびバックグラウンド強度に基づいて、前記代表的な試
料について指定されたピーク測定時間およびバックグラ
ウンド測定時間で得られる分析精度を算出する。前記表
示手段は、第2算出手段で算出された分析精度を表示す
る。
に組成が近似する代表的な試料について、指定した測定
時間で得られる分析精度が算出され表示されるので、そ
の表示された分析精度に基づいて、指定した測定時間が
適切か否かの判断が容易となり、分析対象の試料につい
て適切な時間と分析精度での測定ができる。
の試料における元素の濃度の範囲、または分析対象の試
料における元素の濃度と前記代表的な試料における元素
の濃度との比の範囲が指定され、前記測定手段に記憶さ
れたピーク強度およびバックグラウンド強度に基づい
て、前記指定された範囲内の各濃度または濃度比におけ
る分析精度、および検出限界を算出する第3算出手段を
備える。また、前記表示手段が、前記第3算出手段で算
出された分析精度および検出限界を表示する。
における元素の濃度等の範囲を想定して指定すれば、そ
の範囲の各濃度等における分析精度、および検出限界が
算出され表示されるので、それらの表示された分析精度
および検出限界に基づいて前記指定した分析精度または
測定時間が適切か否かの判断がいっそう容易となり、分
析対象の試料についていっそう適切な時間と分析精度で
の測定ができる。
置について説明する。まず、この装置の構成について、
図1にしたがって説明する。この装置は、まず、試料
3,13が固定される試料台8と、試料3,13に1次
X線2を照射するX線源1と、試料3,13から発生す
る2次X線6の強度を測定する検出手段10とを備えて
いる。検出手段10は、試料3,13から発生した2次
X線4を分光する分光器5と、分光器5で分光された波
長ごとの2次X線6の強度を測定する検出器7からな
る。この装置は、分光器5と検出器7がゴニオメータに
よって連動されるいわゆるスキャン型の装置である。ま
た、この装置は、以下の、測定手段12、第1算出手段
14および第3算出手段16を含む制御手段17、なら
びに表示手段19を備えている。
線源1から1次X線2を照射させ、その試料3中の元素
から発生する蛍光X線6のピーク強度およびバックグラ
ウンド強度を検出手段10に測定させ、それらの測定強
度を記憶する。前記第1算出手段14は、分析対象の試
料13についてピーク強度のみを測定するとの指示を受
けた場合には、前記測定手段12に記憶されたピーク強
度およびバックグラウンド強度に基づいて、前記代表的
な試料3について指定された分析精度が得られるピーク
測定時間を算出する。一方、前記第1算出手段14は、
分析対象の試料13についてピーク強度およびバックグ
ラウンド強度を測定するとの指示を受けた場合には、前
記測定手段12に記憶されたピーク強度およびバックグ
ラウンド強度に基づいて、前記代表的な試料3について
指定された分析精度が得られるピーク測定時間およびバ
ックグラウンド測定時間を算出する。
13における元素の濃度の範囲、または分析対象の試料
13における元素の濃度と前記代表的な試料3における
元素の濃度との比の範囲が指定され、前記測定手段12
に記憶されたピーク強度およびバックグラウンド強度に
基づいて、前記指定された範囲内の各濃度または濃度比
における分析精度、および検出限界を算出する。前記表
示手段19は、具体的には、液晶表示パネル、CRT等
であり、前記第1算出手段12で算出されたピーク測定
時間またはピーク測定時間およびバックグラウンド測定
時間、前記第3算出手段で算出された分析精度および検
出限界等を表示する。
最初に、分析対象の試料13についてピーク強度および
バックグラウンド強度を測定する場合であって、分析対
象の試料13に組成が近似する代表的な試料3の組成が
既知である場合について説明する。まず、測定手段12
が、試料台8に固定された代表的な試料3に、X線源1
から1次X線2を照射して、その試料3中の元素から発
生する蛍光X線6のピーク強度 SIP (cps) およびバッ
クグラウンド強度 SIB (cps) を検出手段10で測定
し、それらの測定強度 SIP , SIB を記憶する。な
お、添字 Sは、代表的な試料3についての数値であるこ
とを意味する。
析対象の試料13についてピーク強度およびバックグラ
ウンド強度を測定する旨、ピーク測定時間TP (sec) と
バックグラウンド測定時間TB (sec) との比h(h=T
P /TB 、例えば2)、および所望の分析精度 Aσm (m
ass %) を指定して入力するとともに、代表的な試料3
における元素の濃度 SW (mass%) も入力する。ここ
で、分析精度 Aσm は、濃度の精度である。すると、第
1算出手段14は、指定された測定時間の比hと、前記
測定手段12に記憶したピーク強度 SIP およびバック
グラウンド強度 SIB と、代表的な試料3における元素
の濃度 SWとに基づいて、代表的な試料3について指定
された分析精度 Aσm が得られるピーク測定時間TP お
よびバックグラウンド測定時間TB を算出する。そし
て、表示手段19は、その算出されたピーク測定時間T
P およびバックグラウンド測定時間TB を表示する。な
お、添字 Aは、指定された数値であることを意味する。
グラウンド測定時間TB の算出は、次式(1)に基づ
く。例えば、 SIP =10100, SIB =100,h
=2, Aσm =0.004, SW=2の場合には、ピー
ク測定時間TP =26(sec) およびバックグラウンド測
定時間TB =13(sec) (小数点以下四捨五入)が、算
出され表示される。
いし(5)から導出される。
ば、分析対象の試料13に組成が近似する代表的な試料
3について、例えば、指定した分析精度0.004 (ma
ss%)が得られるピーク測定時間26(sec) およびバッ
クグラウンド測定時間13(sec) が算出され表示される
ので、操作者が、それらの表示された測定時間さらには
合計測定時間が39(sec) となることに基づいて、指定
した0.004 (mass%) という分析精度が適切か否か
を判断することが容易となり、分析対象の試料13につ
いて適切な時間と分析精度での測定ができる。すなわ
ち、表示された測定時間が数百秒にも及ぶような場合に
は、指定した分析精度が不適切に厳しかったものと判断
され、より低い分析精度を指定して再度その分析精度が
得られる測定時間を算出、表示させてみることができ
る。
測定する場合には、第1算出手段14に、分析対象の試
料13についてピーク強度のみを測定する旨が指定され
入力される点、ピーク測定時間TP とバックグラウンド
測定時間TB との比hの指定、入力が不要である点、第
1算出手段14が算出し、表示手段19が表示するもの
が、ピーク測定時間TP のみである点で、前述した分析
対象の試料13についてピーク強度およびバックグラウ
ンド強度を測定する場合と異なる。ここで、ピーク測定
時間TP の算出は、次式(6)に基づく。
(5)ならびに以下の式(7)および(8)から導出さ
れる。
ついてバックグラウンド強度をも測定する場合と同様
に、分析対象の試料13に組成が近似する代表的な試料
3について、指定した分析精度 Aσm が得られるピーク
測定時間TP が算出され表示されるので、その表示され
たピーク測定時間TP すなわち全体の測定時間に基づい
て、指定した分析精度 Aσm が適切か否かの判断が容易
となり、分析対象の試料13について適切な時間と分析
精度での測定ができる。
場合には、第1算出手段14に入力される所望の分析精
度が、濃度の相対精度と等価と考えられるネット強度の
相対精度 AσR (無名数)となる。この場合、ピーク測
定時間TP 等の算出は、前式(5)からも明らかなよう
に、前式(1)または(6)において、 Aσm / SWを
AσR とした式による。
代表的な試料3の組成が既知である場合には、第3算出
手段16に、分析対象の試料13における元素の濃度W
の範囲が指定され入力される。すると、第3算出手段1
6は、前記測定手段12に記憶されたピーク強度 SIP
およびバックグラウンド強度 SIB に基づいて、指定さ
れた範囲内の各濃度Wにおける分析精度σm 、および検
出限界 (mass%) を算出する。表示手段19は、その算
出された各濃度Wにおける分析精度σm および検出限界
を表示する。ここで、算出は、次式(9)に基づき、ま
た、検出限界は、W=0のときのσm の3倍の数値を用
いる。
強度が一定で、ネット強度IN が濃度Wに比例するとの
前提で、前式(2)および(3)ならびに以下の式(1
0)および(11)から導出される。
B =100,h=2, SW=2の場合に、濃度Wの範囲
が5.0〜0.001 (mass%) と指定されると、次表
1が算出、表示される。すなわち、指定された範囲内の
各濃度Wには、例えば、指定された範囲内のn×10m
(nは、1、2または5。mは、整数)で表される離散
的濃度を用いればよい。
ば、分析対象の試料13における元素の濃度の範囲を、
例えば5.0〜0.001 (mass%) と想定して指定す
れば、その範囲の各濃度における分析精度が0.006
2〜0.0007 (mass%) と、検出限界が0.002
0 (mass%) と算出され表示されるので、それらの表示
された分析精度および検出限界に基づいて、前記指定し
た0.004 (mass%)という分析精度が適切か否か、
さらにはそれから算出された前記ピーク測定時間26(s
ec) およびバックグラウンド測定時間13(sec) が適切
か否かの判断がいっそう容易となり、分析対象の試料1
3についていっそう適切な時間と分析精度での測定がで
きる。
のみを測定する場合には、第3算出手段16における算
出は、次式(12)に基づく。
よび(11)、ならびに以下の式(13)から導出され
る。
場合には、第3算出手段16に、分析対象の試料13に
おける元素の濃度Wと前記代表的な試料3における元素
の濃度 SWとの比(いわば相対濃度)W/ SWの範囲が
指定され入力される。すると、第3算出手段16は、前
記測定手段12に記憶されたピーク強度 SIP およびバ
ックグラウンド強度 SIB に基づいて、指定された範囲
内の各濃度比W/ SWにおける分析精度σR 、および検
出限界 (無名数) を算出する。ここで、分析精度σ
R は、第1算出手段14に入力される所望の分析精度と
同様に、濃度の相対精度と等価と考えられるネット強度
の相対精度σR (無名数)であり、検出限界は、W/ S
W=0のときのσR の3倍の数値を用いる。この算出
は、分析対象の試料13についてピーク強度およびバッ
クグラウンド強度を測定する場合には前式(5)および
(9)、ピーク強度のみを測定する場合には前式(5)
および(12)に基づく。表示手段19は、その算出さ
れた各濃度比W/ SWにおける分析精度σR および検出
限界を表示する。
らず、分析対象の試料13についてピーク強度 SIP の
みを測定する場合や、代表的な試料3の組成が未知であ
る場合にも、第3算出手段16および表示手段19によ
り、分析対象の試料13における元素の濃度等W,W/
SWの範囲を想定して指定すれば、その範囲の各濃度等
W,W/ SWにおける分析精度σm ,σR 、および検出
限界が算出され表示されるので、それらの表示された分
析精度σm ,σR および検出限界に基づいて、前記指定
した分析精度 Aσm , AσR が適切か否かの判断がいっ
そう容易となり、分析対象の試料13についていっそう
適切な時間と分析精度での測定ができる。
について説明する。まず、図2に示すように、この装置
の構成については、第1算出手段14(図1)ではなく
第2算出手段15を備え、それに応じて表示手段19の
表示内容が異なる点でのみ前記第1実施形態の装置と異
なり、その他の点は同様であるので説明を省略する。
御手段18は、前記測定手段12、前記第3算出手段1
6のほか、第2算出手段15を含み、その第2算出手段
15は、分析対象の試料13についてピーク強度のみを
測定するとの指示を受けた場合には、前記測定手段12
に記憶されたピーク強度およびバックグラウンド強度に
基づいて、前記代表的な試料3について指定されたピー
ク測定時間で得られる分析精度を算出する。一方、前記
第2算出手段は、分析対象の試料13についてピーク強
度およびバックグラウンド強度を測定するとの指示を受
けた場合には、前記測定手段12に記憶されたピーク強
度およびバックグラウンド強度に基づいて、前記代表的
な試料3について指定されたピーク測定時間およびバッ
クグラウンド測定時間で得られる分析精度を算出する。
表示手段19は、前記第2算出手段15で算出された分
析精度、前記第3算出手段で算出された分析精度および
検出限界等を表示する。
説明する。前記第1実施形態の装置は、指定された分析
精度から、それが得られる測定時間を算出、表示するも
のであったが、この第2実施形態の装置は、逆に、指定
された測定時間から、それで得られる分析精度を算出、
表示するものである。すなわち、第2算出手段15は、
分析対象の試料13についてピーク強度およびバックグ
ラウンド強度を測定する場合であって、代表的な試料3
の組成が既知である場合には、次式(14)に基づい
て、代表的な試料3について指定されたピーク測定時間
ATP およびバックグラウンド測定時間 ATB で得られ
る分析精度 Sσm を算出し、一方、分析対象の試料13
についてピーク強度のみを測定する場合であって、代表
的な試料3の組成が既知である場合には、次式(15)
に基づいて、代表的な試料3について指定されたピーク
測定時間 ATP で得られる分析精度 Sσm を算出する。
(3)および(2)から導出され、式(15)は、前式
(13),(7)および(2)から導出される。
は、分析対象の試料13についてバックグラウンド強度
をも測定するか否かに応じて、前式(5)および(1
4)、または前式(5)および(15)に基づいて、分
析精度 SσR を算出する。表示手段19は、その算出さ
れた分析精度 Sσm , SσR を表示する。
ば、分析対象の試料13に組成が近似する代表的な試料
3について、指定した測定時間 ATP , ATB で得られ
る分析精度 Sσm , SσR が算出され表示されるので、
その表示された分析精度 Sσm, SσR に基づいて、指
定した測定時間 ATP , ATB が適切か否かの判断が容
易となり、分析対象の試料13について適切な時間と分
析精度での測定ができる。
3算出手段16および表示手段19により、分析対象の
試料13における元素の濃度等W,W/ SWの範囲を想
定して指定すれば、前式(9),(12)等に基づい
て、指定された範囲の各濃度等W,W/ SWにおける分
析精度σm ,σR 、および検出限界が算出され表示され
る点は、第1実施形態の装置と同様である。算出に用い
られる測定時間が、第1実施形態の装置では、指定され
た分析精度 Aσm , AσR から第1算出手段が算出した
ものTP ,TB であるが、第2実施形態の装置では、直
接指定されたもの ATP , ATB である点で異なるだけ
である。したがって、第2実施形態の装置によれば、表
示された各濃度等W,W/ SWにおける分析精度σm ,
σR および検出限界に基づいて、前記指定した測定時間
ATP , ATB が適切か否かの判断がいっそう容易とな
り、分析対象の試料13についていっそう適切な時間と
分析精度での測定ができる。なお、1台の装置に、第1
算出手段14と第2算出手段16の両方を備えてもよ
い。
グラウンドの測定点は、ピーク測定位置から分光角2θ
で0.1〜1度程度離れた1点としたが、2点でもよ
い。この場合は、ピーク測定時間TP と第1バックグラ
ウンド測定時間TB1との比h1(h1 =TP /TB1)、
およびピーク測定時間TP (sec) と第2バックグラウン
ド測定時間TB2との比h2 (h2 =TP /TB2)を指定
すればよい。合計測定時間Tは、T=TP +TB1+TB2
となる。また、この場合には、前式(2),(3)に代
えて、次式(16),(17)がそれぞれ用いられる。
通常、ピーク測定位置と各バックグラウンド測定位置と
の関係から求められる。なお、これらの式(16),
(17)は、バックグラウンドを1点だけ測定する場合
も含んでいるが(k2 =0)、その場合は、k1 =1と
することが多く、前述の実施形態もそうしたものである
(前式(2),(3))。
係になく、前式(10)や(11)が成立しないような
場合には、試料全体の組成が分かれば、理論マトリック
ス補正定数を用いて濃度の精度を計算することもでき
る。
れば、蛍光X線分析において、分析対象の試料に組成が
近似する代表的な試料について、指定した分析精度が得
られる測定時間、または指定した測定時間で得られる分
析精度が算出され表示されるので、その表示された測定
時間等に基づいて、指定した分析精度等が適切か否かの
判断が容易となり、分析対象の試料について適切な時間
と分析精度での測定ができる。
す概略図である。
す概略図である。
…2次X線(蛍光X線)、8…試料台、10…検出手
段、12…測定手段、13…分析対象の試料、14…第
1算出手段、16…第3算出手段、19…表示手段。
Claims (3)
- 【請求項1】 試料が固定される試料台と、 試料に1次X線を照射するX線源と、 試料から発生する2次X線の強度を測定する検出手段
と、 代表的な試料に前記X線源から1次X線を照射させ、そ
の試料中の元素から発生する蛍光X線のピーク強度およ
びバックグラウンド強度を前記検出手段に測定させ、そ
れらの測定強度を記憶する測定手段と、 分析対象の試料についてピーク強度のみを測定するとの
指示を受けた場合には、前記測定手段に記憶されたピー
ク強度およびバックグラウンド強度に基づいて、前記代
表的な試料について指定された分析精度が得られるピー
ク測定時間を算出し、分析対象の試料についてピーク強
度およびバックグラウンド強度を測定するとの指示を受
けた場合には、前記測定手段に記憶されたピーク強度お
よびバックグラウンド強度に基づいて、前記代表的な試
料について指定された分析精度が得られるピーク測定時
間およびバックグラウンド測定時間を算出する第1算出
手段と、 その第1算出手段で算出されたピーク測定時間またはピ
ーク測定時間およびバックグラウンド測定時間を表示す
る表示手段とを備えた蛍光X線分析装置。 - 【請求項2】 試料が固定される試料台と、 試料に1次X線を照射するX線源と、 試料から発生する2次X線の強度を測定する検出手段
と、 代表的な試料に前記X線源から1次X線を照射させ、そ
の試料中の元素から発生する蛍光X線のピーク強度およ
びバックグラウンド強度を前記検出手段に測定させ、そ
れらの測定強度を記憶する測定手段と、 分析対象の試料についてピーク強度のみを測定するとの
指示を受けた場合には、前記測定手段に記憶されたピー
ク強度およびバックグラウンド強度に基づいて、前記代
表的な試料について指定されたピーク測定時間で得られ
る分析精度を算出し、分析対象の試料についてピーク強
度およびバックグラウンド強度を測定するとの指示を受
けた場合には、前記測定手段に記憶されたピーク強度お
よびバックグラウンド強度に基づいて、前記代表的な試
料について指定されたピーク測定時間およびバックグラ
ウンド測定時間で得られる分析精度を算出する第2算出
手段と、 その第2算出手段で算出された分析精度を表示する表示
手段とを備えた蛍光X線分析装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 分析対象の試料における元素の濃度の範囲、または分析
対象の試料における元素の濃度と前記代表的な試料にお
ける元素の濃度との比の範囲が指定され、前記測定手段
に記憶されたピーク強度およびバックグラウンド強度に
基づいて、前記指定された範囲内の各濃度または濃度比
における分析精度、および検出限界を算出する第3算出
手段を備え、 前記表示手段が、前記第3算出手段で算出された分析精
度および検出限界を表示する蛍光X線分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23251398A JP3291251B2 (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | 蛍光x線分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23251398A JP3291251B2 (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | 蛍光x線分析装置 |
Publications (2)
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JP2000065765A true JP2000065765A (ja) | 2000-03-03 |
JP3291251B2 JP3291251B2 (ja) | 2002-06-10 |
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ID=16940517
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23251398A Expired - Fee Related JP3291251B2 (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | 蛍光x線分析装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3291251B2 (ja) |
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