JP2000065413A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2000065413A
JP2000065413A JP10233016A JP23301698A JP2000065413A JP 2000065413 A JP2000065413 A JP 2000065413A JP 10233016 A JP10233016 A JP 10233016A JP 23301698 A JP23301698 A JP 23301698A JP 2000065413 A JP2000065413 A JP 2000065413A
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rewriting
infrared
unit
air conditioning
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JP10233016A
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English (en)
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Yukihisa Tsunoda
幸久 角田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転制御情報の書換えを容易とした空気調和
機を提供する。 【解決手段】 空気調和機は、運転制御情報を記憶する
書換可能な不揮発性記憶装置を制御手段内に有し、固有
のアドレスが設定された複数の空調要素5−1,5−1
1、7−1,7−2から構成される。空調要素は通信ラ
イン3で接続されており、そして空調要素に対する制御
情報の更改は、制御情報書換機1が空調要素の電装部1
0にマグネット17などで脱着自在とされ、それらの互
いの取り付け面に設けた赤外線通信モジュール4A,赤
外線受信モジュール4Bにて、書換情報は赤外線通信さ
れて、指定されたアドレスの空調要素に伝達され、その
制御手段内の不揮発性記憶装置の書換が能率的に行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御基板内等に書
換可能なフラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置を備え
た空気調和機に係り、詳しくは不揮発性記憶装置に記憶
された運転制御情報の書換えを、空気調和機に脱着自在
とされかつ情報を赤外線通信させる書換機にて行なうこ
とで、従来の接続ケーブルによるものより容易にする技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】大店舗やオフィスビル等に設置される大
規模な空気調和システムでは、多機能化や制御性の向上
等を目的として、各種の運転制御プログラムや運転制御
パラメータ(以下、運転制御情報と記す)の更改(いわ
ゆる、バージョンアップ)が適宜行われることが多い。
運転制御情報は、一般に、各空調要素(室外ユニットや
室内ユニット)の制御基板上にソケットを介して搭載さ
れた記憶装置(メモリ用IC)に格納されており、バー
ジョンアップにあたっては、メモリ用ICをソケットか
ら脱着して交換していた。ところが、空調要素内では間
歇的な振動や急激な温度変化に起因するソケット部の接
触不良等が生じる虞があるため、近年ではメモリ用IC
をはんだ付け等によって制御基板に確実に固着させたも
のも増えている。そして、この場合には制御基板全体を
交換することになるため、バージョンアップに要する部
品コストや作業工数が多大になる問題があった。
【0003】そこで、制御基板に搭載する記憶装置とし
て、フラッシュメモリ等の書換可能な不揮発性記憶装置
を採用し、この不揮発性記憶装置に運転制御情報を格納
するものが出現している。この場合、例えばパーソナル
コンピュータや専用の運転制御情報書換機等の外部端末
機を用いることで、不揮発性記憶装置内の運転制御情報
を容易に書換えられるため、バージョンアップに要する
コストや作業工数が激減する。通常、この方式を採る空
気調和システムでは、バージョンアップ用の情報(以
下、バージョンアップ情報と記す)がフロッピーディス
ク、EEPROM等の記憶手段を介して外部端末機に受け渡さ
れる一方、空調要素の制御基板(あるいは、筺体)には
通信用インターフェースが設けられ、この通信用インタ
ーフェースに通信ケーブルを介して外部端末機が接続さ
れる。
【0004】さて、外部端末機による運転制御情報の書
換えは、各空調要素に対して個別に行われるが、大規模
な空気調和システムでは、書換作業が非常に手間の掛か
るものとなっていた。例えば、高層ビルディング等にお
いては、一台あるいは複数台の室外ユニットが屋上に設
置されており、サービス作業員が全ての空調要素に対し
て書換作業を行うには多大な時間と労力を要する。
【0005】すなわち、書き換え対象となる室外ユニッ
トをその各一台毎に、電装部の外装パネルをいちいち外
したり開いたりして、通信ケーブルを接続するという準
備作業を行うことになり、大変な手間と労力がかかり、
非能率的であった。
【0006】また、室内ユニットの場合、それが天井等
に埋め込み式のものであると、脚立等を用いて、危険性
のある高所という作業条件下で、書換機と室内ユニット
内の通信用インターフェースとを接続するということに
なり、これまた作業上の困難さと危険性が伴うものであ
り、改善が望まれていた。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、運転制御情報の書換え作業を、書換時に空調要素に
脱着自在とされ、その書換情報を赤外線通信で送信する
ことのできる書換機を用いることにより能率的に書換作
業を行ない、施工性やメンテナンス性を大幅に向上する
ことができるようにした空気調和機を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、運転制御情報を記憶する書換可能な不揮発
性記憶装置を制御手段内に有し固有のアドレスが設定さ
れた複数の空調要素から構成されると共に、各空調要素
の制御手段が通信ラインにより接続されてなる空気調和
機において、アドレス設定部で指定した空調要素の制御
情報を書換るための制御情報書換機が、前記空調要素の
前記制御手段が収容されている電装部の外面に脱着自在
とされると共に、制御情報書換機からの書換情報は赤外
線通信で空調要素内の前記不揮発性記憶装置に通信され
書換られるように、制御情報書換機と空調要素との互い
の取り付け面部に、書換情報等を赤外線データとして信
号変換させて送受信させる赤外線データ通信変換手段
と、赤外線を通過させる透光性の窓部とがそれぞれ対向
して設けられているものである。
【0009】また、前記制御情報書換機は、前記電装部
の金属製外装パネルに吸着保持されるマグネット取り付
け手段を有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0011】図1は本発明に係る空気調和システムの全
体構成を示すブロック図であり、図2は室外ユニットお
よび室外ユニットの構成を示す概略図である。なお、こ
れらの図においては、実線で冷媒回路を示し、一点鎖線
で制御、通信回路を示す。
【0012】図1に示したように、本実施形態の空気調
和システムは、無極性2線方式通信ライン3を介して接
続された、室内ユニット5−1〜5−11および室外ユ
ニット7−1,7−2とから構成されている。図中、1
1はワイヤート゛リモコンで、冷暖房運転の停止・開始お
よび部屋の冷暖房温度の設定や、冷風、温風の吹出度合
いの調整などの操作を行うものである。13は前記ワイ
ヤート゛リモコン11と同様の操作が行えるワイヤレスリ
モコンである。
【0013】1は、制御情報の書き換えを赤外線通信で
行うことのできる制御情報書換機である。この書換機1
は、赤外線信号を送受信する送受信部8を備える。書換
機1は、図7に示すように、CPU91を始め、各種情
報を表示する表示回路92、書き換え制御情報を記憶し
たメモリ93、書き換え対象とする室内ユニットまたは
室外ユニットのアドレスを設定するアドレス設定部9
4、および室内側ECU61(図2参照)及び室外側E
CU71(図2参照)間で、制御情報などデータを赤外
線Rにより送受信部8にて通信できるように信号変換を
するための赤外線通信モジュール4Bを有している。
【0014】室外ユニット7−1,7−2、室内ユニッ
ト5−1〜5−11、制御情報書換機1には、通信ライ
ン3上の通信で使用される固有のアドレスが夫々設定さ
れている。室外ユニット7−1,7−2、室内ユニット
5−1〜5−11、制御情報書換機1との間で発信元の
アドレス、発信先のアドレス及び制御コマンドを含む通
信信号の送受信が通信ライン3上で行われる。
【0015】図2に示したように、室内ユニット5−1
〜5−11側には、室内熱交換器21,電動ファン2
3,電動膨脹弁25,電気ヒータ27等が設置されてい
る。また、室外ユニット7−1,7−2側には、圧縮機
31、電磁式の四方弁33、室外熱交換器35、電動フ
ァン37、アキュムレータ39等が設置されている。
【0016】また冷媒回路を構成する機器は、ガス冷媒
あるいは液冷媒の流通に供される冷媒配管41a〜41
gにより接続されている。図中51はガスエンジンであ
り、フレキシングカップリング53を介して、圧縮機3
1を駆動する。
【0017】さて、各室外ユニット7−1,7−2内に
は、図3に示すように、フラッシュメモリを内蔵したC
PU81を始め、入出力インタフェース82、通信イン
タフェース83、タイミング制御回路84、RAM85
等から構成された、制御手段たる室外側コントロールユ
ニット(以下、室内側ECUUと略す)71が設置され
ている。そして、室外側ECU71には、図2に示すよ
うに、通信ライン3や四方弁33、電動ファン37、ガ
スエンジン51の他、圧縮機31の吐出側冷媒圧力Pd
を検出する圧力センサ73、外気温Taを検出する外気
温センサ75等が接続されている。そして、この室外側
ECU71は、室外ユニットの筐体の一部に設けた開閉
自在な外装パネル19で塞がれている電装部10に収容
されている。
【0018】また、同様に各室内ユニット5−1〜5−
11内には、図3に示すように、フラッシュメモリを内
蔵したCPU81を始め、入出力インタフェース82、
通信インタフェース83、タイミング制御回路84、R
AM85等から構成された、制御手段たる室内側コント
ロールユニット61(以下、室内側ECUと略す)61
が設置されている。そして、この室内側ECU61に
は、図2に示すように、通信ライン3や電動ファン2
3、電動膨脹弁25、電気ヒータ27の他、室温Trを
検出する室温センサー63や、室内熱交換器21の冷房
運転時における入口側および出口側の冷媒温度Tfi、
Tfoを検出する第1、第2冷媒温度センサ65,6
7、リモコンユニット11等が接続されている。
【0019】室内側ECU61及び室外側ECU71の
タイミング制御回路84は、図8に示すように、リセッ
ト信号制御回路96,遅延回路97および書換電圧供給
回路98、これの電圧生成回路99を備えており、CP
U81から書換開始/終了信号がリセット信号制御回路
96及び遅延回路97に入力されると、CPU81にリ
セット信号を出力すると共にリセット信号を出力した
後、書換電圧VppをCPU81に供給/停止する。又
電源電圧が正常電圧であるかを監視する電源電圧監視回
路101を備え、電圧異常時にも、リセット信号が出力
されるようにOR回路102が設けられている。
【0020】次に、冷房運転時における冷媒の流れを説
明する。
【0021】室外ユニット7−1,7−2では、冷媒配
管41gから圧縮機に吸引されたガス冷媒、断熱圧縮に
より高温高圧となって圧縮機31から吐出され、冷媒配
管41a、四方弁33、冷媒配管41bを経由して室外
熱交換器35に流入する。高温高圧のガス冷媒は、室外
熱交換器35内を通過する間に外気により冷却され、凝
縮することにより液冷媒となって後、冷媒配管41cを
経由して各室外ユニット5−1〜5−11の電動膨脹弁
25に流入する。
【0022】液冷媒は、電動膨脹弁25で流量を調整さ
れた後、冷媒配管41dを経由して室内熱交換器21に
流入する。液冷媒は、室内熱交換器内を通過する間に気
化してガス冷媒となり、気化潜熱により電動ファン23
が送風した室内空気を冷却する。この際、室内側61
は、設定温度Tsと室内温度との偏差に基づき電動ファ
ン23の回転数(rpm)を制御すると共に、室内熱交
換器21の入口側冷媒温度Tfiと出口側冷媒温度Tf
oとの偏差が所定値(例えば、0〜1度)となるように
電動膨脹弁25の開弁量(弁体駆動用ステップモータの
ステップ数)を制御する。室内熱交換器21内で気化し
たガス冷媒は、冷媒配管41eから室外ユニッ7−1、
7−2内の四方弁33、冷媒配管41fを経由してアキ
ュームレータ39に流入し、冷媒冷媒41gから再び圧
縮機31に吸引される。
【0023】また、暖房運転時には、室外側ECU71
により、四方弁33が破線で示すように切り換えられ
る。これにより、圧縮機31から吐出された高温高圧の
ガス冷媒が室内熱交換器21内で凝縮熱を放出して液冷
媒となった後、室外熱交換器35に流入して外気から気
化潜熱を吸収することになる。
【0024】さて、本発明に係る制御情報書換機1は、
図4乃至図6等に示すように、函体形状をしたユニット
構造物で携行可能であり、書換操作の時に、例えば、室
外ユニット7−1の電装部10に、脱着自在に取り付け
可能となっている。
【0025】すなわち、ケース本体1Aの背面の適当な
箇所に、マグネット17である取り付け手段が設けられ
ており、このマグネット17により、制御情報書換機1
は、室外ユニット7−1の電装部10にある金属製外装
パネル19に吸着保持されるようになっている。また、
書換機1には、書換情報が記憶されているマスターPR
PMなどの記憶装置110が取り付けられる取り付けソ
ケット部111が形成されていると共に、入力された書
換情報等を赤外線により発信させ、データ通信させるた
めの赤外線通信モジュール4Bが制御基板112に取り
付けられている。
【0026】前記取り付けソケット部111や赤外線通
信モジュール4B等は、図6に示すように、制御基板1
12に取り付け固定され、また、制御基板112にはモ
ニター表示部113や、アドレス設定等を行う操作スイ
ッチ114なども装着されている。そして、ケース本体
1Aの裏面に、前記赤外線通信モジュール4Bから発光
される赤外線Rを、室外ユニット側の赤外線受信モジュ
ール4Aに入光させるために、透光部材で形成した窓部
6Bが設けられている。また、制御手段作動用の電池ボ
ックス部115も設けられている。
【0027】室外ユニット7−1側には、前述した赤外
線受信モジュール4Aが、書換機1側の赤外線通信モジ
ュール4Bと対応するような位置で設けられており、ま
たその前方に、同じく赤外線を透過できるよう、電装部
10の外装パネル19には透光性部材で形成した窓部6
Aが設けられている。よって、制御情報書換機1の送信
部8から発信された赤外線を前記赤外線受信モジュール
4Aが受信し、そのデータ化された赤外線を、再びもと
の書き換え制御情報に信号化し、制御情報信号を通信ラ
イン3に供給するという赤外線データ変換機能を、前記
赤外線通信モジュール4B、及び赤外線受信モジュール
4Aが行っている(図3参照)。
【0028】このような制御手段が収まっている空調要
素の電装部10と、そこに脱着される制御情報書換機1
とに、それぞれ対応するように設けた赤外線データ変換
手段である赤外線通信モジュール4B,赤外線受信モジ
ュール4Aにより、制御情報書換機1から入力された書
換制御情報は、赤外線Rにより室外ユニット7−1,7
−2および室内ユニット5−1〜5−11である空調要
素に通信ライン3を介して通信されるようになってい
る。
【0029】次にこの赤外線通信方式で行う制御情報の
書き換えのシステムを説明する。
【0030】制御情報書換機1にセットしたマスターP
ROMなどの記憶装置110に格納した書換制御情報
は、赤外線通信モジュール4Bによって、赤外線データ
に変換され、送信部8にて送信され、赤外線Rが窓部6
Bを通過する。そして、室外ユニット側の窓部6Aを介
して赤外線受信モジュール4Aにて受信され、元の制御
情報に変換される。また、このとき書換え対象の室外ユ
ニット等のアドレスがアドレス設定部94で設定され。
そのアドレス情報も赤外線データに乗る。
【0031】赤外線送受信モジュール4Aが受けた書換
制御情報は、図3に示すように、CPU81に送信さ
れ、CPU81は書き換え処理を実行し、それに内蔵せ
るフラッシュメモリの中の制御情報が更改される。ここ
で、各室外ユニットのCPU81は、通信ライン3で互
いにつながっているので、ある室外ユニットに設けた赤
外線受信モジュール4Aで受信された書換制御情報は、
指定されたアドレスの室外ユニットに通信ライン3によ
り送信され、そのフラッシュメモリが書換られる。従っ
て、赤外線受信モジュール4Aは、全ての室外ユニット
に設ける必要は無く、少なくとも一台の室外ユニット
(空調要素)に装備させれば、情報の書換は可能とな
る。
【0032】このように、書換機1を室内外ユニットに
装着すると、互いに向かい合うような関係にある赤外線
通信モジュール4Aと赤外線受信モジュール4Bとによ
って、制御情報書換機1からの書換情報は赤外線通信デ
ータとなって、室外ユニット7−1,7−2側および室
内ユニット5−1〜5−11側に通信されるのである。
なお、書換機と空調要素との間で、空調要素に送信した
書換情報が確実に書換られたかの確認信号や、空調運転
の状態情報が赤外線信号で送受信されるように、空調要
素および書換機にも、赤外線送受信モジュールが備わっ
ている。
【0033】以下、本実施形態の作用を説明する。
【0034】本実施形態の空気調和システムでは、各空
調要素(室内ユニット5−1〜5−11、および室外ユ
ニット7−1、7−2)の組立工程において、組立ライ
ンに認識されたロムライター等により、それぞれの制御
手段(室内側ECU61、室外側ECU71)のCPU
81内に内蔵されたフラッシュメモリに各種の運転制御
情報(運転制御プログラムや運転制御パラメータ)が書
き込まれる。そして、これら運転制御情報に基づいて、
室内側ECU61および室外側ECU71が各機器類を
駆動制御して冷房運転や暖房運転を適宜行う。
【0035】さて、空気調和システムが設置された後、
多機能化や制御性の向上等を図るため、あるいは、製造
時に予測できなかった不具合を解消するため、CPU8
1内のフラッシュメモリに格納された運転制御情報のバ
ージョンアップを行うことがある。
【0036】この場合、空気調和システムの保守を行う
サービス作業員は、先ず、制御情報書換機1を携行し、
マグネット17によって、室外ユニット7−1,7−2
又は室内ユニット5−1〜5−11の電装部10に取り
付ける。すると、書換機1の赤外線通信モジュール4B
と、空調要素側の赤外線受信モジュール4Aとは、互い
の赤外線が透過する窓部6B,6Aを介して、対面す
る。よって、書換対象の室内外ユニットのアドレスをア
ドレス設定部94で設定し、また書換情報をキー入力す
ると、書換機1から書換データが赤外線Rによっ送信さ
れ、窓部6B,6Aを通過し、その背後に位置する赤外
線受信モジュール4Aに入力し、書換制御情報は通信さ
れる。
【0037】また、書換情報をさらに別のものに変える
時は、その異なる書換情報を記憶した別のマスターPR
OMなど、記憶装置を取り付けソケット111に交換装
着すればよい。
【0038】このように、空調要素の電装部10の外装
パネル19等に、制御情報書換機1を取り付ければ、赤
外線通信で書換が行えるようになっており、外装パネル
19を開かなくても、また通信ケーブルで制御情報書換
機を接続する作業をしなくても、書換ができるようにな
り、書換作業は頗る容易となる。
【0039】以下に特定の室外ユニットまたは特定の室
内ユニットに対する書き換えの手順を図11を参照して
説明する。
【0040】先ず、空気調和システムの制御情報を書き
換えるECU71,61を内蔵した室外ユニット7−
1,7−2、室内ユニット5−1〜5−11のアドレス
を、制御情報書換機1によって、そのアドレス設定部9
4にて設定する。ここで、室内ユニット5−1(アドレ
ス800)内の制御情報を書き換える場合、制御情報書
換機1にアドレス設定部94からアドレス「800」を
設定する。制御情報書換機1のアドレスが「E4」であ
ると、制御情報書換機1からの赤外線通信モジュールを
介して赤外線通信された発信信号には、発信元アドレス
「E4」、発信先アドレス「800」が含まれ、室内ユ
ニット5−1からの発信信号には発信元アドレス「80
0」、発信先アドレス「E4」が含まれる。
【0041】書き換え対象ユニットを設定した後、制御
情報書換機1の所定操作により、制御情報書換機1は運
転を停止させるコマンドを送信する。このコマンドは書
換器から室外ユニットに赤外線通信モジュール、赤外線
受信モジュールにより赤外線通信され、その後、各室内
ユニット5−1〜5−11へは通信ライン3を介して送
信される。そして、このコマンドを受信した室内ユニッ
ト5−1は運転している場合は停止して、処理正常信号
を(ACK信号)を送信する。制御情報書換機1はこの
信号を受信すると、室内側ECU61のROM種別を確
認するための信号を送信する。
【0042】ROM種別を示す信号は、図10に示すよ
うに書き換えできないマスクROMやワンタイムROM
であるか、フラッシュメモリであるかを示すROMタイ
プと、フラッシュメモリである場合はその容量を示すR
OMサイズとを予め符号化した符号値として送信され
る。室内ユニット5−1はフラッシュメモリを内蔵した
CPUであるので、ROMタイプとして「1」がROM
サイズとして例えば「2」(128Kバイト)が送信さ
れる。
【0043】なお、ここで制御情報書換機1が書換不可
であることを示す信号ROMタイプ「0」を受信した場
合は、書き換え不能であることを表示部92に表示す
る。この場合は書き換え作業を中止することになる。
【0044】制御情報書換機1はROMタイプ「1を」
受信すると、制御情報書換機1は書き換え準備コマンド
を送信する。室内ユニット5−1はこの信号を受信する
とCPU81がタイミング制御回路84に図9に示すよ
うな書換開始信号P1を出力する。タイミング制御回路
84はこの信号P1が入力されると、リセット信号制御
回96からCPU81にリセット信号を出力すると共
に、遅延回路97により遅延された書換開始信号P1の
入力により書換電圧供給回路98から所定時間T遅れて
リセット信号の出力終了前に書換電圧Vppを供給す
る。CPU81はリセット信号の立ち下がりPdでリセ
ットされた後、書換電圧Vppの入力によりフラッシュ
メモリに格納された書き換え前の情報をRAM85にロ
ーデイングして、RAM85上で制御プログラムを実行
し、書き換絵準備が完了したことを示すACK信号を送
信する。
【0045】制御情報書換機1はACK信号を受信する
と消去コマンドを送信する。室内ユニット5−1は消去
コマンドを受信するとフラッシュメモリの対応ブロック
に書き込まれた情報を消去して完了したことを示すAC
K信号を送信する。
【0046】制御情報書換機1は書き換えるべきブロッ
ク数のACK信号を受信すると書換制御情報信号を送信
する。室内ユニット5−1は受信した制御情報を書き込
んで書き込み正常終了後、ACK信号を送信する。
【0047】制御情報書換機1はACK信号を受信した
ら送信コマンドを出力する。室内ユニット5−1はこの
信号を受信すると書き換え処理が終了したことを認識し
て、CPU81がタイミング制御回路84へ、図9に示
すような書換終了信号P2を出力する。タイミング制御
回路84はこの信号が入力されるとCPU81にリセッ
ト信号を出力すると共に、所定時間T遅れてリセット信
号の出力終了前に書換電圧の供給を終了する。CPU8
1はリセット信号の立ち上がりRdでリセットされてフ
ラッシュメモリに書き換えられた制御情報(プログラ
ム)に従い再起動される。
【0048】以上のようにして、空気調和システム内の
特定の室内ユニットを指定してフラッシュメモリの内容
を制御情報書換機から赤外線通信によって、容易に書き
換えることができる。
【0049】上記の説明では、特定の室内ユニットに対
する書き換えを説明したが、全ての室内ユニットまたは
全ての室外ユニットの制御情報を書き換えることもでき
る。その書き換えの手順は、上述同様なので、詳しい説
明は割愛するが、最初に、空気調和システム内の制御情
報を書き換えるのに、全ての室外ユニットの場合は室外
一斉アドレス「F1」を、全ての室内ユニットの場合は
室内一斉アドレス「F0」を制御情報書換機1にキー入
力によりアドレス設定部94にて設定する。このような
一斉アドレスの設定の後に、制御情報書換機1と室内ユ
ニット5−1〜5−11及び室外ユニット7−1,7−
2間で所要の指令信号や処理命令等が赤外線にて送受信
されて、書き換えが行われる。
【0050】以上のようにして、空気調和システム内の
全室内ユニットを指定してフラッシュメモリの内容を制
御情報書換機から赤外線通信によって、容易に書き換え
ることができる。
【0051】この様な構成を採ったことにより、空気調
和システムが高層ビルディング等に設置されている場合
にも、サービス作業員は、各フロアー毎に設置されてい
る多数台の室内ユニット及び屋上等に設置されている複
数台の室外ユニットに対する書き換えを、書換器を通信
ケーブルで接続することなしに、赤外線通信で遠隔的に
書換作業を行えるので、通信ケーブル方式の場合に行っ
ていた通信ケーブル接続作業が不要となり、バージョン
アップに要する時間や労力が大幅に低減される。また室
内ユニットが天井埋込型等であっても、危険な高所作業
が不要となる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、そ
れぞれ搭載する制御手段が通信ラインを介して接続され
ている複数の空調要素に対する制御運転情報を更改する
場合に、制御情報書換機を空調要素に脱着自在とさせ、
そして制御情報は書換機と空調要素とに赤外線データ通
信変換モジュールおよびその赤外線透過窓とを互いに対
向するように設けたシステムにより、赤外線通信で伝達
され制御手段に搭載せる不揮発性記憶装置の運転制御情
報が書き換えられるようにしたので、書換機を通信ケー
ブルで接続して書換を行う方式に比べ、ケーブル接続作
業やコネクタが内在する空調要素の電装パネルの開放す
る等の所作が省け、書換作業が容易となる。また施工
時、メンテナンス時に、電装パネルの開閉を最小限にす
ることが可能になり、一台当たりのメンテナンス時間を
大幅に短縮でき、施工性、メンテナンス性が大幅に向上
する。
【0053】また、制御情報書換器を携行して、マグネ
ットなどの取付け手段で空調要素に取り付ければ、書換
作業は準備できるという簡便なものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和システムの全体構成を示
すブロック図である。
【図2】室外ユニットおよび室内ユニットの構成を示す
概略図である。
【図3】本発明の赤外線通信による制御情報書換機と室
外ユニットおよび室内ユニットの制御手段との関連構成
を示すブロック図である。
【図4】室外ユニットとそれに脱着自在とされる制御情
報書換機との関係を示す構成図である。
【図5】制御情報書換機の内部構造を透視して示す斜視
図である。
【図6】制御情報書換機の概略側面断面図である。
【図7】制御情報書換機の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図8】図3の制御情報書換機の構成の一部であるタイ
ミング制御回路の構成を示すブロック図である。
【図9】タイミング制御回路の入出力信号のタイミング
チャート図である。
【図10】ROM種別を示す図である。
【図11】制御情報の書き換え手順を示す図である。
【符号の説明】
1 制御情報書換器 3 通信ライン 4A 赤外線送受信モジュール 4B 赤外線送受信モジュール 5−1〜5−11 室内ユニット(空調要素) 6A,6B 窓部 7−1,7−2 室外ユニット(空調要素) 10 電装部 17 マグネット 19 外装パネル 61 室内側ECU(制御手段) 71 室外側ECU(制御手段) 81 CPU 110 記憶装置 111 取り付けソケット部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転制御情報を記憶する書換可能な不揮
    発性記憶装置を制御手段内に有し固有のアドレスが設定
    された複数の空調要素から構成されると共に、各空調要
    素の制御手段が通信ラインにより接続されてなる空気調
    和機において、アドレス設定部で指定した空調要素の制
    御情報を書換えるための制御情報書換機が、前記空調要
    素の前記制御手段が収容されている電装部の外面に脱着
    自在とされると共に、制御情報書換機からの書換情報は
    赤外線通信で空調要素内の前記不揮発性記憶装置に通信
    され書換えられるように、制御情報書換機と空調要素と
    の互いの取り付け面部に、書換情報等を赤外線通信デー
    タとして信号変換させて送受信させる赤外線データ通信
    変換手段と、赤外線を通過させる透光性の窓部とがそれ
    ぞれ対向して設けられていることを特徴とする空気調和
    機。
  2. 【請求項2】 前記制御情報書換機は、前記電装部の金
    属製外装パネルに吸着保持されるマグネット取り付け手
    段を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和
    機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002095299A1 (fr) * 2001-05-21 2002-11-28 Daikin Industries,Ltd. Procede de reecriture du programme de commande d'un systeme de refroidissement
WO2015050768A1 (en) * 2013-10-04 2015-04-09 Cooper Technologies Company Ir translator providing demand-control for ductless split hvac systems
WO2016208223A1 (ja) * 2015-06-25 2016-12-29 東芝キヤリア株式会社 室外機

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