JP2000063325A - 酢酸ビニルの製造方法 - Google Patents

酢酸ビニルの製造方法

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JP2000063325A
JP2000063325A JP11226995A JP22699599A JP2000063325A JP 2000063325 A JP2000063325 A JP 2000063325A JP 11226995 A JP11226995 A JP 11226995A JP 22699599 A JP22699599 A JP 22699599A JP 2000063325 A JP2000063325 A JP 2000063325A
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acetic acid
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liquid
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Michael James Baker
ジェームズ ベイカー マイケル
Timothy Crispin Bristow
クリスピン ブリストゥ ティモシー
Robert William Clarke
ウィリアム クラーク ロバート
Simon James Kitchen
ジェームズ キッチン サイモン
Bruce Leo Williams
レオ ウィリアムズ ブルース
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/007Esters of unsaturated alcohols having the esterified hydroxy group bound to an acyclic carbon atom
    • C07C69/01Vinyl esters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/04Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • C07C67/05Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds with oxidation
    • C07C67/055Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds with oxidation in the presence of platinum group metals or their compounds

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  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酢酸ビニル生成物の選択性を許容しうるレベ
ルに維持すると共に反応システムを所望の操作温度に保
持する。 【解決手段】 エチレンと酢酸と酸素含有ガスとを触媒
物質の存在下に高められた温度で合して(i)酢酸ビニ
ルからなる生成混合物と(ii)酢酸および水からなる
液体副生物と(iii)二酸化炭素からなる気体副生物
とを生成させる酢酸ビニルの製造方法において、液体副
生物を生成混合物から分離すると共に、反応器へ循環さ
せる前に水含有量を減少させるよう処理して、反応器に
流入する水の量が反応器に流入する酢酸および水の合計
の6重量%未満、好ましくは4重量%未満、より好まし
くは3重量%未満となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触媒の存在下にお
けるエチレンと酢酸と酸素含有ガスとからの酢酸ビニル
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレンと酢酸と酸素含有ガスとから流
動床触媒の存在下に酢酸ビニルを製造する流動床法はた
とえばEP−A−0685449号、EP−A−068
5451号およびEP−A−0672453号から公知
である。
【0003】EP−A−0685449号は流動床反応
器における酢酸ビニルの製造方法を開示しており、この
方法はエチレンと酢酸とを1個もしくはそれ以上の入口
を介し流動床反応器に供給し、酸素含有ガスを少なくと
も1個の他の入口を介し流動床反応器に供給し、酸素含
有ガスとエチレンと酢酸とを流動床反応器内で合すると
共に流動床触媒物質と接触させることによりエチレンと
酢酸と酸素とを反応させて酢酸ビニルを生成させると共
に、酢酸ビニルを流動床反応器から回収することができ
る。
【0004】エチレンと酢酸と酸素とからの酢酸ビニル
の製造は発熱反応であり、発生した流動床反応器の熱を
冷却する手段を設ける必要がある。これに失敗すると反
応器の温度制御の喪失および場合により熱損失をもたら
しうる。熱損失の安全性問題に加え、関与する高温の結
果として触媒損傷/失活の可能性も生ずる。
【0005】このシステムを冷却する1つの手段は反応
への液体の注入であって、液体の蒸発により熱を除去す
る目的で液体を反応器中へ導入する。
【0006】水は比較的高い蒸発潜熱を有するのでこの
目的に使用することができる。しかしながら、反応を効
果的に冷却しながら前記目的につき水を導入すること
は、驚くことに酢酸ビニル生成物への選択率に悪影響を
及ぼすことが判明した。或いは液体酢酸をシステムの冷
却に使用することもできる。EP−A−0847982
号は、この目的で循環酢酸の導入を開示している。EP
−A−0847982号はさらに、反応の副生物として
の循環流に水を存在させうることをも記載している。実
際には、酸循環流から全ての水を除去するのは極めて困
難かつ実用的に不便である。
【0007】今回、酢酸ビニル生成物の選択率は、循環
液体酢酸を反応器中へ導入することにより、循環流が低
濃度であるが効果的な水の濃度であれば、許容しうるレ
ベルに維持しうると共に反応システムを所望操作温度に
保ちうることが突き止められた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、酢酸
ビニル生成物の選択率を許容しうるレベルに維持すると
共に反応システムを所望の操作温度に保持することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って本発明は: (a)エチレンと酢酸と酸素含有ガスとを反応器中へ供
給し、エチレンと酢酸と酸素含有ガスとを反応器内で高
められた温度にて触媒物質の存在下に合して(i)酢酸
ビニルからなる生成混合物と(ii)酢酸および水から
なる液体副生物と(iii)二酸化炭素からなる気体副
生物とを生成させ;(b)液体副生物を生成混合物から
分離し;(c)水含有量を減少させるよう液体副生物を
処理し;(d)処理された副生物を反応器に循環させ、
ここで反応器に流入する水の量が反応器に流入する酢酸
と水との合計に対し6重量%未満、好ましくは4重量%
未満、より好ましくは3重量%未満になるようにするこ
とを特徴とする酢酸ビニルの製造方法を提供する。
【0010】本発明は、反応の温度を維持すると共に水
を反応器中へ比較的低レベルにて好適には液体副生物循
環における酢酸と混合して反応器中へ導入することによ
り酢酸ビニル生成物の高い選択率を得て従来技術に伴う
問題を解決する。反応器中へ流入する酢酸とは全酢酸、
すなわち新鮮酢酸および循環酢酸を意味する。
【0011】本発明において、反応器に流入する水の量
を制限すれば、反応に及ぼすことが判明している悪作用
が減少すると共に冷却効果を達成する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、エチレンと酸素含有ガ
スと酢酸とからの酢酸ビニルの製造方法を提供する。エ
チレンは実質的に純粋とすることができ、或いは窒素、
メタン、エタン、二酸化炭素、水素および/または低レ
ベルのC/Cアルケンもしくはアルカンの1種もし
くはそれ以上と混合することができる。反応器への組合
せ供給物におけるエチレンは少なくとも60モル%とす
ることができる。
【0013】酸素含有ガスは空気または空気より分子状
酸素の豊富もしくは貧弱なガスとすることができる。好
適にはガスはたとえば窒素、アルゴンもしくは二酸化炭
素のような適する希釈剤で希釈された酸素とすることが
できる。好ましくは酸素含有ガスは酸素である。
【0014】本発明の方法に使用するのに適する触媒は
支持体における第VIII族金属系触媒である。好まし
くは第VIII族金属はパラジウムである。適するパラ
ジウムの供給源は塩化パラジウム(II)、テトラクロ
ルパラジウム酸(II)ナトリウムもしくはカリウム
(NaPdClもしくはKPdCl)、酢酸パ
ラジウム、HPdCl、硝酸パラジウム(II)お
よび硫酸パラジウム(II)を包含する。好適にはパラ
ジウム濃度は触媒の全重量に対し少なくとも0.2重量
%、好ましくは0.5重量%より大、特に約1%であ
る。パラジウム濃度は10重量%程度に高くすることも
できる。
【0015】パラジウムの他に、触媒は好適には促進剤
をも含む。適する促進剤は金、銅および/またはニッケ
ルを包含する。好適金属は金である。適する金の供給源
は塩化金、テトラクロル金酸HAuCl、NaAuC
、KAuCl、酢酸ジメチル金、アセト金酸バリ
ウムもしくは酢酸金を包含する。好適化合物はHAuC
である。金属は仕上触媒中に0.1〜10重量%の
量にて存在させることができる。
【0016】パラジウムおよび促進剤の他に、触媒は好
適にはさらに補助促進剤をも含むことができ、これは第
I族、第II族、ランタニド族もしくは遷移金属、たと
えばカドミウム、バリウム、カリウム、ナトリウム、
鉄、マンガン、ニッケル、アンチモンおよび/またはラ
ンタンから選択される金属であって、仕上触媒中に塩
(典型的には酢酸塩)として存在させる。一般にカリウ
ムを存在させる。金属は仕上触媒における金属に対し
0.1〜15重量%、好ましくは1〜5重量%の濃度で
存在させることができる。好適には触媒は15重量%ま
での補助促進剤を含むことができる。この方法を固定床
反応器で行う場合、3〜11重量%の補助促進剤濃度を
有することが好ましい。この方法を流動床反応器で行う
と共に特に液体酢酸を用いる場合、補助促進剤の好適濃
度は6重量%まで、特に液体酢酸供給物を用いる場合は
2.5〜5.5重量%である。酸を蒸気相で導入する場
合、補助促進剤は11重量%までの濃度にて存在させる
ことができる。
【0017】触媒は支持触媒である。適する支持体は多
孔質シリカ、アルミナ、シリカ/アルミナ、シリカ/チ
タニア、チタニア、ジルコニアもしくは炭素を包含す
る。好ましくは支持体はシリカである。好適には支持体
は支持体1g当たり0.2〜3.5mlの気孔容積と支
持体1g当たり5〜800mの表面積と0.3〜1.
5g/mlの見かけ嵩密度とを有することができる。流
動床操作につき、支持体は典型的には触媒粒子の少なく
とも60%が200μm未満の粒子直径を有するような
粒子寸法分布を有することができる。好ましくは触媒粒
子の少なくとも50%、より好ましくは少なくとも80
%、特に好ましくは少なくとも90%は105μm未満
の粒子直径を有する。好ましくは触媒粒子の40%以下
は40μm未満の直径を有する。
【0018】触媒は好適にはEP−A−0672453
号に詳細に記載された方法により作成することができ
る。好適には触媒作成法の第1段階は、所要の第VII
I族金属および促進剤金属を可溶性塩の形態で含有する
溶液による支持材料の含浸である。この種の塩の例は可
溶性ハロゲン誘導体である。含浸用溶液は好ましくは水
溶液であり、使用する溶液の容積は支持体の気孔容積の
50〜100%、好ましくは気孔容積の50〜99%に
相当するような容積である。
【0019】次いで含浸支持体を周囲圧力もしくは減圧
下に周囲温度〜150℃、好ましくは60〜130℃に
て金属還元に先立ち乾燥させる。この種の物質を金属状
態まで変換するには、含浸支持体をたとえばエチレン、
ヒドラジンもしくはホルムアルデヒドまたは水素のよう
な還元剤で処理する。水素を使用する場合は、一般に触
媒を100〜850℃まで加熱して完全な還元を行う必
要がある。
【0020】上記各工程を行った後、還元された触媒を
水洗し、次いで乾燥させる。次いで乾燥されたキャリア
に所要量の補助促進剤を含浸させ、次いで乾燥させる。
代案として、湿潤な還元された洗浄物質に補助促進剤を
含浸させ、次いで乾燥させる。
【0021】触媒作成の方法は、酢酸ビニルの収率およ
び選択率を最大化させることに基づき触媒性能を最適化
するよう変化させることができる。
【0022】本発明の方法は、液体副生物流における水
含有量を減少させると共にこの処理流を反応器に戻す工
程を必要とする。
【0023】液体副生物流における水含有量は各種の方
法により減少させることができる。好適には、水は液体
副生物流を蒸留カラムに通過させると共に酢酸/水混合
物を蒸留カラムの底部から回収して減少させることがで
きる。カラム内のプレート数は、水濃度における所望の
減少に応じて選択することができる。酢酸/水混合物を
蒸留カラムの底部から液体または蒸気のいずれかとして
抜き取ることができる。酢酸/水混合物の蒸留生成物を
蒸気として抜き取る利点は、腐食金属および他の重質物
での汚染を触媒を被毒する能力が低い液体生成物よりも
低くしうる点である。蒸気生成物に関し、これはさらに
部分凝縮により水濃度を減少させるよう処理することが
できる。この具体例において、蒸留カラムの底部におけ
る全カラム蒸気は、そこに導入された蒸気の1部のみを
凝縮させる凝縮器に通過させる。次いで未凝縮の蒸気を
蒸留カラム中に上方へ移動すると共に、凝縮液を回収し
て反応器に循環させる。好ましくは、部分凝縮器は蒸留
カラム内に位置せしめうるが、ダクトの外部に位置せし
めることもできる。部分凝縮を用いる利点は、蒸留カラ
ム蒸気の1部を抜き取り或いは凝集させてこれを凝縮さ
せることにより得られるよりも低い水濃度を有する蒸留
カラムからの酢酸/水混合生成物を生成する点である。
蒸留カラムの底部からの蒸気生成物における所要の水濃
度を後者の手法(カラム蒸気の1部の全凝縮)で達成す
るには、操作困難性を示しうる低い水濃度で蒸留カラム
を操作せねばならない。典型的には、部分凝縮は副生成
物の酸/水流における水含含有量を5重量%程度まで低
く減少させることができる。反応器中へ流入する酸の流
れにおける水含有量はかくしてこの数値より低くなる。
【0024】液体副生物流の水含有量は、たとえば無水
酢酸との反応のような化学手段によっても減少させるこ
とができる。
【0025】処理された酸/水循環流を反応器中へ供給
酢酸とは別途かつ独立して導入することができる。代案
として、循環流を反応器中へ導入する前に新鮮酢酸と混
合することもできる。新鮮酢酸(これは少量の水しか含
有しない)の反応器への導入は、反応器に供給される水
の量を制限する点で有利である。これは、たとえば吸収
器のような処理の他の部分にて新鮮酢酸を使用するのが
好ましい。これら2つの流れまたは組合せ流を、たとえ
ば流動床反応器グリッド、吹込みバーおよび液体/気体
供給ノズルを含め各種の異なる方法により反応器中へ導
入することができる。酢酸含有流は好ましくは噴霧ノズ
ルを介して導入され、ガスを用いて液体の噴霧を促進さ
せる。代案として、液体オンリー噴霧ノズルを使用する
こともできる。エチレンおよび酸素含有ガスは別々の入
口を介して導入することができる。本発明に使用するの
に適するノズルはWO−A−94/28032号に開示
されている。
【0026】本発明の方法を用いる酢酸ビニルの製造は
典型的には、エチレンと酢酸と酸素含有ガスとを100
〜400℃、好ましくは140〜210℃の温度および
10 Paゲージ〜2x10Paゲージ(1〜20b
arg)、好ましくは6x10Paゲージ〜1.5x
10Paゲージ(6〜15barg)の圧力にて触媒
と接触させることにより行われる。
【0027】本発明の方法は固定床反応器または流動床
反応器にて行うことができる。好ましくは流動床反応器
を流動床触媒と共に使用する。
【0028】以下、図1および以下の実験を参照して本
発明をさらに説明する。
【0029】反応器は、2個の供給入口を装着した0.
0381m(1.5インチ)直径を有する。反応器(1
0)は、出口(14)と第1(16)および第2(1
8)入口とを有するチューブ状ハウジング(12)を規
定する。さらに反応器(10)は、ハウジング(12)
内に位置せしめた焼結グリッド板(20)をも備える。
【0030】操作に際し、反応器(10)には300g
の流動床触媒を充填して流動床を形成させる。エチレン
と窒素と酸素と気化酢酸と気化水とを含む供給物を、第
1入口(16)を介し反応器(10)中へ導入する。酸
素および/または窒素を、第2入口(18)を介し反応
器(10)中へ導入する。
【0031】これら実験においては、酢酸および水を液
体でなく蒸気として反応器に導入する。かくして各実験
は反応に対する水の作用を示す。液体としての酢酸およ
び水の導入は本発明の方法により冷却をもたらすと予想
される。
【0032】実験1、2および3は、酢酸流が6重量%
未満の水を含む実験である。実験Aは、流れが6%より
多い水を含む点で本発明によらない。
【0033】触媒支持体の作成 全触媒調製物につき使用した支持体は、シリカゾル10
60(ナルコ・ケミカル・カンパニーから入手)とエア
ロシル(商標)シリカ(デグッサ・ケミカル・カンパニ
ーから入手)との混合物を噴霧乾燥して作成した。乾燥
支持体においてシリカの80%はゾルから生じ、シリカ
の20%はエアロシルから生じた。噴霧乾燥された微小
球を空気中で640℃にて4時間にわたり焼成した。触
媒調製物につき使用した支持体の粒子寸法分布は次の通
りである:粒子寸法 >300μm 2 44〜300μm 68 <44μm 30
【0034】上記粒子寸法分布は限定を意図するもので
なく、この分布における変化も反応器寸法および操作条
件に応じて考えられると理解すべきである。
【0035】触媒の作成 シリカ支持体(54.4kg)に、蒸留水におけるNa
PdClxHO(1000gのPdを含有)および
HAuClxHO(400gのAuを含有)との溶
液を含浸させた。得られた混合物を充分混合し、1時間
にわたり静置させ、次いで1晩乾燥させた。
【0036】含浸物質の1部(18kg)をゆっくり蒸
留水におけるNの5%溶液に添加し、混合物を時
々撹拌しながら静置させた。その後、混合物の濾過する
と共に4x400Lの蒸留水で洗浄した。次いで固体を
1晩乾燥させた。
【0037】この物質にKOAc(1.3kg)の水溶液
を初期湿潤化により含浸させた。得られた混合物を充分
混合し、1時間にわたり静置させ、次いで1晩乾燥させ
た。得られた触媒組成は1.63重量%Pd、0.67
重量%Au、6.4重量%KOAcであった。
【0038】実験1 図1に示した流動床反応器をこの方法に使用した。反応
器には2個の供給入口を装着する。酸素および窒素を第
2入口を介して供給する一方、エチレンと窒素と酸素と
気化循環酢酸に混合した粗製気化酢酸と(使用する場合
は気化水)を第1入口を介して供給する。エチレン(3
30g/hr)と酢酸(255g/hr)と酸素(8
3.3g/hr)とで供給物を構成した。窒素は表1に
示した通りである。反応器に、上記で作成した300g
の流動床触媒を充填した。酸の流れは水を含有しなかっ
た。
【0039】入口ガス流動をマスフロー制御器により調
整し、液体をポンプにより供給した。反応器圧力は8b
argに維持した。反応器温度を152℃に維持すると
共に、反応器に到る経路および反応器からの経路を全て
熱処理して160℃に維持し、供給物もしくは生成物の
凝縮を防止した。
【0040】ガス状反応器流出物を、FIDおよびTC
D検出器の両者が装着されたクロムパック・モデルCP
9000ガスクロマトグラフによりオンラインで分析し
た。エチレンと二酸化炭素とをポラプロットUカラムで
分離すると共にTCDにより定量し、酸素および窒素を
分子篩カラムで分離してTCDにより定量し、さらに酢
酸ビニルおよび酢酸、並びに他の副生物はDB1701
毛細管カラムで分離してFIDで定量した。データを市
販エクセルスプレッドシートにより解析した。結果を表
1に示す。
【0041】実験2 実験1の手順を、酸の流れにおける3.1重量%の水含
有量にて反復した。その結果を表1に示す。
【0042】実験3 実験1の手順を、酸の流れにおける5.1重量%の水含
有量にて反復した。その結果を表1に示す。
【0043】実験A 実験1の手順を、酸の流れにおける7.4重量%の水含
有量にて反復した。その結果を表1に示す。
【0044】表1に示した結果は、水濃度が特に6重量
%未満まで減少する際に選択率が向上することを示す。
水が供給物系に存在しなければ最大の選択率が得られる
ことに注目すべきである。大規模の工業プラントにおい
てこれは可能であるが、副生成物流における水の全部を
除去することに伴うコストが制限的となるので好ましく
ない。すなわち、工業操作条件は水を含むが、このレベ
ルは組合せ酸流にて6重量%未満に保たれる。6重量%
未満の水を液体として含有する酢酸を導入することによ
り反応器は冷却されるであろう。
【0045】
【表1】 *VA/(VA+0.5CO)として計算。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用する流動床反応器の略図で
ある。
【符号の説明】
10 反応器 12 ハウジング 14 出口 16 第1入口 18 第2入口 20 焼結グリッド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティモシー クリスピン ブリストゥ イギリス国、エイチユー17 8エルジェ イ、イースト ヨークシャー、ベバリー、 ザ リーゼス 31 (72)発明者 ロバート ウィリアム クラーク イギリス国、ワイオー25 8エスキュー、 イースト ライディング オブ ヨークシ ャー、ドリフィールド、ブランデスバート ン、ハイマーズ クロース 28 (72)発明者 サイモン ジェームズ キッチン イギリス国、エルエス25 5エイチジー、 ノース ヨークシャー、ヒラム、メイン ストリート、ヒルサイド ハウス(番地な し) (72)発明者 ブルース レオ ウィリアムズ イギリス国、エイチユー15 1エイチエ ヌ、イースト ヨークシャー、エロートン ブラフ、ストックブリッジ ロード 36、フェアヘイブン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エチレンと酢酸と酸素含有ガスと
    を反応器中へ供給し、エチレンと酢酸と酸素含有ガスと
    を反応器内で高められた温度にて触媒物質の存在下に合
    して(i)酢酸ビニルからなる生成混合物と(ii)酢
    酸および水からなる液体副生物と(iii)二酸化炭素
    からなる気体副生物とを生成させ; (b)液体副生物を生成混合物から分離し; (c)水含有量を減少させるよう液体副生物を処理し; (d)処理された液体副生物を反応器に循環させ、ここ
    で反応器に流入する水の量が反応器に流入する酢酸と水
    との合計に対し6重量%未満、好ましくは4重量%未
    満、より好ましくは3重量%未満となることを特徴とす
    る酢酸ビニルの製造方法。
  2. 【請求項2】 液体副生物の水含有量を、液体副生物を
    蒸留カラムに通過させると共に蒸留カラムから減少水濃
    度を有する蒸留生成物を除去することにより減少させる
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 減少した水濃度を有する蒸留生成物を蒸
    気として蒸留カラムから除去する請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 蒸留カラムの底部における全蒸気流を部
    分凝縮器に通過させると共に、減少した水濃度を有する
    蒸留生成物を凝集液として回収する請求項3に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 蒸留生成物が約5重量%の水濃度を有す
    る請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 部分凝縮器を蒸留カラム内に位置せしめ
    る請求項4または5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 液体副生物の水含有量を化学反応により
    減少させる請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 化学反応を無水酢酸で行う請求項7に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 減少した水濃度を有する処理酢酸/水の
    液体副生物を、反応器中への導入に先立ち新鮮酢酸と混
    合する請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 触媒物質が第VIII族金属(好まし
    くはパラジウム)と金、銅、ニッケルおよびその混合物
    よりなる群から選択される促進剤とを含む請求項1〜9
    のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 触媒物質が第I族、第II族、ランタ
    ニド族および遷移金属よりなる群から選択される補助促
    進剤をさらに含む請求項1〜10のいずれか一項に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 反応器が流動床反応器からなる請求項
    1〜11のいずれか一項に記載の方法。
JP11226995A 1998-08-11 1999-08-10 酢酸ビニルの製造方法 Pending JP2000063325A (ja)

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