JP2000062051A - 包装体敷設装置 - Google Patents

包装体敷設装置

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JP2000062051A
JP2000062051A JP10234217A JP23421798A JP2000062051A JP 2000062051 A JP2000062051 A JP 2000062051A JP 10234217 A JP10234217 A JP 10234217A JP 23421798 A JP23421798 A JP 23421798A JP 2000062051 A JP2000062051 A JP 2000062051A
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film
opening
roll
guide
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JP10234217A
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English (en)
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Hisanori Miyata
久典 宮田
Makoto Aoki
誠 青木
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ISHII SANGYO
OKABE ROKKU KK
Ishii Corp
Original Assignee
ISHII SANGYO
OKABE ROKKU KK
Ishii Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】袋状の包装体を確実に保持及び開口することが
でき、容器内部に対して敷設する作業が容易に行える包
装体敷設装置を提供する。 【解決手段】分離位置下部に斜設した案内ベルトの間に
合成樹脂製のフィルム原反を略垂直に供給し、案内ベル
トと接触するフィルム原反を厚み方向に扁平して吸着子
の間に対して略垂直に供給する。案内ベルト下部に繰出
されたフィルム原反の開口側両縁部を吸着子で吸着保持
する。分離位置に供給されたフィルム原反の全幅を切断
及び熱シールして、一つの袋体を分離形成した後、吸着
子で吸着保持した袋体の口部を開口し、噴射ノズルから
吐出されるエアにより袋体を表裏反転して箱体内部に挿
入し、吸着子で保持した袋体の口部を箱体の開口側周縁
部に被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、段ボー
ル箱、コンテナ等の容器内部に、合成樹脂、紙等の単一
材質又は複合材質で形成した袋状の包装体を敷設する作
業に用いられる包装体敷設装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述した装置としては、例えば、
図11、図12に示すように、略垂直に供給される合成
樹脂製のフィルム原反fの開口側周縁部を吸着子40,
40で吸着保持し、フィルム原反fの上位側を受け部材
23と押え部材25で押圧し、フィルム原反fの全幅を
切断刃24で切断及び加熱ヘッド26で熱シールして、
一つの袋体Fを分離形成する。
【0003】吸着子40,40で吸着保持した袋体Fの
口部Faを開口し、噴射ノズル37から吐出されるエア
を袋体Fの上面側に吹付けて、その袋体Fを表裏反転し
て箱体B内部に挿入すると共に、吸着子40,40で保
持した袋体Fの口部Faを箱体Bの開口側周縁部(例え
ばフラップ)に被覆する装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したフィ
ルム原反fには、静電気が生じやすく、フィルム近傍の
部品又は装置に吸い付けられるので、フィルム原反fが
捲れたり、口部が広げられたりして、フィルム原反fの
開口側周縁部を吸着子40により吸着保持することがで
きない。
【0005】また、略垂直に供給するので、風やエア等
が吹付けられたとき、フィルム原反fの下端側が揺動
し、供給位置が不安定となるため、吸着子40により正
確に吸着保持することが困難である。且つ、近傍の部品
又は装置からフィルム原反fを剥離する作業に手間及び
時間が掛かるという問題点を有している。
【0006】さらに、吸着子40を、例えばエアシリン
ダ、モータ等の駆動機構により個々に移動するので、フ
ィルム原反fを吸着及び開口するときの動作タイミング
を同期設定するのが難しく、タイミングにズレが生じる
と、一方の吸着子40に吸着保持されてしまい、開口ミ
スが起きやすい。
【0007】且つ、吸着子40を移動するための駆動機
構(例えばエアシリンダ)を設置するためのスペースを
確保しなければならず、装置全体の構成及び制御が複雑
となり、設計及び製作に手間が掛かるという問題点も有
している。
【0008】この発明は上記問題に鑑み、包装体案内手
段により袋状の包装体を厚み方向に扁平して供給するの
で、包装体の開口側周縁部を確実に保持及び開口するこ
とができる。且つ、一対の保持体を連動して相対移動す
るので、包装体を保持及び開口する動作が略同時に行え
る包装体敷設装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
袋状に形成した包装体の開口側周縁部を一対の保持体で
保持して容器内部に敷設する包装体敷設装置であって、
上記保持体の間に供給される包装体の側部又は両側部
に、該包装体の側面に対して非接触又は接触する間隔に
隔てて包装体案内手段を設けた包装体敷設装置であるこ
とを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記包装体案内手段を、上記包装体が
厚み方向に対して案内される角度に斜設した包装体敷設
装置であることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記包装体案内手段を、上記包
装体の側面と対向して該包装体を移送する方向に回転可
能に架設した無端帯で構成した包装体敷設装置であるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記包装体案内手段を、上記包
装体の側面と対向して架設した案内部材で構成した包装
体敷設装置であることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記一対の保持体を、上記包装体の開
口側周縁部と対向する方向と、該包装体の開口側周縁部
を開口する方向に連動して相対動作する保持体移動機構
を設けた包装体敷設装置であることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の包装体敷設装置は、包装体案内
手段(例えば無端帯、板部材等)により包装体を厚み方
向に扁平して各保持体の間に供給(例えば略垂直、略水
平)するので、包装体の開口側周縁部が捲れたり、広が
ったりせず、一対の保持体により包装体の開口側周縁部
を確実に保持及び開口することができ、容器内部に敷設
する作業が容易に行える。
【0015】請求項2記載の包装体敷設装置は、上記請
求項1記載の作用と併せて、包装体案内手段の斜面に沿
って、その包装体案内手段と接触する包装体を厚み方向
に案内して扁平するので、各保持体の間に対して包装体
が略垂直に供給され、包装体の開口側周縁部を均等に保
持及び開口することができる。
【0016】請求項3記載の包装体敷設装置は、上記請
求項1又は2記載の作用と併せて、無端帯(例えばベル
ト、チェーン、紐、線条等)を移送方向に回転して、無
端帯と接触する包装体を厚み方向に扁平しながら積極的
に移送するので、包装体の開口側周縁部を保持及び開口
する動作が確実に行える。
【0017】請求項4記載の包装体敷設装置は、上記請
求項1又は2記載の作用と併せて、案内部材(例えば案
内板、パンチング板、ネット等)に沿って、その案内部
材と接触する包装体を厚み方向に扁平して供給するの
で、包装体の開口側周縁部を保持及び開口する動作が確
実に行える。
【0018】請求項5記載の包装体敷設装置は、上記請
求項1記載の作用と併せて、保持体移動機構により一対
の保持体(例えば吸着子、チャック等)を保持方向に連
動して相対移動させ、包装体(例えばフィルム状の袋
体)の開口側周縁部を保持する。各保持体を開口方向
(離間方向)に連動して相対移動させ、包装体の開口側
周縁部を、容器(例えば箱体)の開口側周縁部に対して
被覆可能な大きさに開口するので、包装体の開口側周縁
部を略同時に保持及び開口することができる。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、包装体案内手段によ
り袋状の包装体を厚み方向に扁平して各保持体の間に供
給するので、包装体が捲れたり、口部が広がったりする
のを防止することができ、包装体の開口側周縁部を確実
に保持及び開口することができる。
【0020】しかも、任意角度に傾斜した包装体案内手
段に沿って、包装体を厚み方向に案内して扁平するの
で、包装体の開口側周縁部を略均等に保持及び開口する
ことができ、容器内部に対して敷設する作業が容易に行
える。
【0021】さらに、無端帯の回転力により、包装体を
厚み方向に扁平しながら積極的に移送するので、包装体
自体に静電気が生じても、近傍の部品又は装置に吸い付
けられたりせず、包装体の供給位置が常時安定している
ため、包装体を保持及び開口する動作が確実に行える。
【0022】さらにまた、案内部材に沿って包装体を厚
み方向に扁平して供給するので、無端帯の回転力により
包装体を移送するよりも、装置全体の構成を簡素化する
ことができる。
【0023】さらにまた、保持体移動機構により一対の
保持体を連動及び同期して相対移動するので、包装体を
保持及び開口するタイミングにズレが生じにくく、各保
持体の動作が略一致しているため、包装体の開口側周縁
部を保持及び開口する動作が略同時に行える。
【0024】且つ、各保持体を移動するための駆動機構
を個々に設けたり、その駆動機構を設置するためのスペ
ースを設けたりする必要が無く、装置全体の構成及び制
御が簡単となり、装置の設計及び製作が容易に行える。
【0025】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は、容器の一例として、上面側を略方形に
開口した箱体内部に対して袋体を敷設する作業に用いら
れる包装体敷設装置を示し、図1及び図2に於いて、こ
の包装体敷設装置1は、ロール状に巻回した合成樹脂製
のフィルム原反fを、供給路C上に設定した分離位置a
に供給するフィルム送り機構2と、分離位置aに供給さ
れるフィルム原反fを所定サイズに分離するフィルム分
離機構3と、分離位置a下部に供給されるフィルム原反
f又は袋体Fの開口側両縁部を吸着保持し、箱体B内部
に対して敷設可能な大きさに開口及び表裏反転する袋開
口機構4と、袋体Fの口部Faを箱体Bの開口側周縁部
に被覆する袋被覆機構5と、搬送路D上に設定した装填
位置bに上面側を略方形に開口した箱体Bを搬送する搬
送コンベア6とから構成される。
【0026】フィルム送り機構2は、例えば合成樹脂、
紙等の材質(単一又は複合)で透明又は半透明に形成し
た筒状のフィルム原反fを扁平状態(例えばガゼット折
り状態、平折り状態)に折畳んだままロール状に巻回し
て、装置側部に設けたフィルム装填部10に装填してい
る。
【0027】フィルム原反fは、作業開始前に注入した
気体又は挿入した部材により内面側が剥離され、ガイド
ロール11,12,13,14と、送りロール15及び
押えロール16と、ダンサーロール17を介して、分離
位置a上部に軸支した送りロール18と押えロール19
の間に供給し、ロール15,16,18,19を、減速
機付きモータ(図示省略)により送り方向に回転して、
フィルム原反fを、後述するフィルム分離機構3に供給
する。
【0028】なお、送りロール18は、分離位置a上部
に配設した減速機付きモータ18aによりプーリ18
b,18b及びベルト18cを介して送り方向に回転さ
れる。
【0029】分離位置a右側部に配設した押圧シリンダ
22は、押えロール19及び後述するガイド板20と、
噴射ノズル21を前後移動し、押えロール19を、送り
ロール18に押圧してフィルム原反fを挾持する。
【0030】ロール18,19の上部には、図3、図4
に示すように、櫛歯形に形成したガイド板20を略左右
対称に架設している。
【0031】ガイド板20の下端側に形成した櫛歯部2
0a…は、ロール18,19に形成した溝部18a,1
9aとフィルム原反fの間に挿入され、フィルム原反f
を、ロール18,19の間に対して供給される方向にガ
イドする。
【0032】ガイド板20の上端側には、噴射ノズル2
1を、ロール18,19の間に対して供給されるフィル
ム原反fの両側面と対向して略左右対称且つ略斜め下向
きに取付けている。
【0033】気体供給源(例えばコンプレッサー、ブロ
ワー)から供給される気体を噴射ノズル21から吐出し
て、ロール18,19とフィルム原反f又は溝部18
a,19aとフィルム原反fの間に吹付け、フィルム原
反fに帯電した静電気を放電し、フィルム原反fがロー
ル18,19に巻き付くのを防止すると共に、そのフィ
ルム原反fを、後述する案内ベルト30,30の間に対
して供給する。
【0034】フィルム分離機構3は、分離位置aに供給
されるフィルム原反fの左側面と対向して受け部材23
と切断刃24を配設し、そのフィルム原反fの右側面と
対向して押え部材25と加熱ヘッド26を配設してい
る。
【0035】左側部に配設したロッドレス型の切断シリ
ンダ27は、切断刃24を、受け部材23の受け面側に
突出した状態のまま幅方向に往復移動して、部材23,
25で押圧保持したフィルム原反fの全幅を切断する。
【0036】右側部に配設した押圧シリンダ28は、押
え部材25と加熱ヘッド26を受け部材23に対して同
時に押圧し、押え部材25は、切断刃24による切断部
分を避けて、フィルム原反fの側面に対して弾性体(ス
プリング)の弾性により密着した状態に押圧付勢され、
加熱ヘッド26は、そのフィルム原反fの切断側下部を
押圧して熱シールする。
【0037】分離位置a下部には、案内ベルト30を、
フィルム原反fの両側面と対向して略左右対称且つ上下
逆ハ字形となる角度に斜設している。
【0038】案内ベルト30,30の周囲は、分離位置
a下部に架設したガイド板31で囲繞され、ガイド板3
1は、上端側開口部から下端側開口部に向けて徐々に狭
くなる大きさ及び形状(例えばラッパ形、漏斗形)に形
成している。
【0039】案内ベルト30は、フィルム原反fの両側
面に対して非接触又は接触する間隔に隔てて、上端側か
ら下端側に向けて徐々に間隔が狭くなるように斜設さ
れ、ガイド板31の上端側内壁部に軸架したロール32
と、下端側内壁部に軸架したロール33の間に、送り方
向に対して複数本平行して張架している。
【0040】案内ベルト30,30の上端側は、相互の
搬送面間に対してフィルム原反fがスムースに供給され
る間隔(幅広)に設定し、下端側は、後述する吸着子4
0,40の間に対してフィルム原反fが厚み方向に略扁
平して供給される間隔(幅狭)に設定している。
【0041】ガイド板31側部に配設した減速機付きモ
ータ34は、スプロケット34a,34a及びチェーン
34bを介してロール32を回転し、ロール32の軸端
部に固定したギャ35,35と、その間に軸支したギャ
36,36を介して、案内ベルト30を、後述する吸着
子40,40の間に対してフィルム原反fが供給される
方向に同期回転(矢印方向)する。
【0042】なお、案内ベルト30の代わりに、例えば
チェーン、ワイヤ等の無端帯又は板状、棒状、線条、ネ
ット状等の案内部材を用いてもよい。
【0043】ガイド板31の下端側両縁部には、噴射ノ
ズル37を、後述する吸着子40で開口した袋体Fの上
面側と対向して略左右対称且つ略下向きに取付けてい
る。
【0044】気体供給源(例えばコンプレッサー、ブロ
ワー)から供給される気体を噴射ノズル37から吐出し
て、吸着子40で開口した袋体Fの上面側に対して吹付
け、その袋体Fを、箱体B内部に対して敷設される方向
に表裏反転すると共に、箱体B内部と対応する大きさ及
び形状に拡張する。
【0045】なお、噴射ノズル21,37から吐出する
気体に代えて、例えばアルコール、エタノール等の蒸発
気化するような液体又は液化気体を用いてもよい。
【0046】袋開口機構4は、図5にも示すように、ガ
イド板31下部に繰出されるフィルム原反fの開口側両
縁部と対向してパッド型の吸着子40を配設している。
【0047】吸着子40は、ガイド板31下部に架設し
た可動枠41,41に対して相対向して取付けられ、可
動枠41は、供給路C下部に配設したガイド軸42,4
2の間に架設している。なお、一方又は両方の吸着子4
0は、他方の吸着子40に対して斜め下方又は水平方向
に対して若干変位して取付けている。
【0048】ガイド軸42は、フィルム原反fの横幅よ
りも若干幅広であって、その繰出し動作が許容される間
隔に隔てて軸受され、ガイド軸42の基端側は、両側部
に配設した軸受部43により前後移動可能に軸受してい
る。
【0049】ガイド軸42,42の左側端部には一方
(図中左側)の可動枠41を固定し、その右側端部には
連結枠44を固定している。左側可動枠41と軸受部4
3の間と略対応するガイド軸42,42の軸周面には、
他方(図中右側)の可動枠41を前後移動可能に係合し
ている。
【0050】右側可動枠41と連結枠44の間に垂直軸
受した回転軸45の下端側にアーム46を固定し、その
アーム46と、枠41,44をリンク47により連結し
て、回転軸45の正逆回転により可動枠41,41を相
反する方向(矢印方向)に対して相対移動する。
【0051】同側上部に配設した回動シリンダ48は、
回転軸45の上端側に固定したアーム49に連結され、
回転軸45、リンク47、アーム46を介して、回転軸
45を正逆回転すると共に、ガイド板31下部に繰出し
たフィルム原反f又は袋体Fの開口側両縁部が吸着子4
0で吸着保持される前進位置と、吸着子40で吸着保持
したフィルム原反f又は袋体Fの開口側両縁部が後述す
る箱体Bの開口側周縁部(例えばフラップ)に対して被
覆可能な大きさに開口される後退位置に、可動枠41,
41を連動して前後移動する。
【0052】吸着子40は、例えば吸気用ブロワ、真空
ポンプ等の負圧発生手段(図示省略)に接続され、フィ
ルム原反fの開口側両縁部に押圧したとき、弾性体(ス
プリング)の弾性により密着した状態に押圧付勢され、
その吸着面に生じる負圧によりフィルム原反fの開口側
縁部を吸着保持する。
【0053】なお、回転軸45を、例えばモータ又はカ
ム、ギャ等の機構により回転してもよく、また、パッド
型の吸着子40に代えて、例えばロール型の吸着子、粘
着剤を塗布した吸着子を用いてもよい。
【0054】袋被覆機構5は、搬送コンベア6上に設定
した装填位置bの両側部に、上述の吸着子40で開口し
たフィルム原反f又は袋体Fの開口側内縁部と対向して
袋保持板51を配設している。
【0055】袋保持板51は、装填位置b側部に配設し
た可動板52の両端部に対して上下回動可能に枢着さ
れ、同側端部に固定した回動シリンダ53は、吸着子4
0で開口したフィルム原反f又は袋体Fの開口側内縁部
が保持される起立姿勢と、その保持が解除される水平姿
勢に回動する。
【0056】可動板52後部に配設した昇降板54は、
装填位置b側部に垂直軸受したガイド軸55に対して上
下移動可能に取付けられ、昇降板54に固定した進退シ
リンダ56は、袋保持板51を、箱体Bの側面に近接し
た前進位置と、箱体Bの搬送が許容される後退位置に移
動する。
【0057】昇降板54の下端部と、同位置下部に軸架
した回転軸57の両端部を、アーム58及びリンク59
を介して連結している。
【0058】下部一側に配設した昇降シリンダ60は、
回転軸57端部に固定したアーム61に連結され、回転
軸57、アーム58、リンク59を介して、昇降板54
を上下動すると共に、可動板52に取付けた袋保持板5
1を、吸着子40で開口した袋体Fの開口側内縁部に対
して挿入される上昇位置と、吸着子40による開口動作
が許容される降下位置との間で上下動する。
【0059】搬送コンベア6は、図6にも示すように、
搬送方向に平行して架設した取付け枠63の間に、多数
の送りローラ64…を搬送方向に対して所定間隔に隔て
て軸架し、減速機付きモータ(図示省略)の駆動力によ
り送りローラ64…を搬送方向に回転して、送りローラ
64…上に載置された箱体Bを装填位置に搬送する。
【0060】装填位置bに配設したストッパ65は、そ
の下部に配設した出没シリンダ66で出没動作し、同位
置側部に配設したストッパ67は、その側部に配設した
回動シリンダ68で回動し、装填位置bに搬送される箱
体Bをストッパ65,67で一旦停止する。
【0061】同位置直前に配設したストッパ69は、そ
の下部に配設した出没シリンダ70で出没動作し、装填
位置bに搬送される後続の箱体Bをストッパ69で一旦
停止する。
【0062】装填位置b下部に配設した昇降機構71
は、同位置下部に配設した昇降台72に、送りローラ6
4…間に挿入される間隔に隔てて受け台73を立設して
いる。
【0063】同位置下部に配設した昇降シリンダ74
は、受け台73に載置された箱体B内部に上述の吸着子
40で開口した袋体Fが装填又は挿入される上昇位置
と、受け台73を送りローラ64の搬送面よりも下方に
没入した降下位置に昇降台72を上下昇降する。
【0064】受け台73の受け面には、箱体Bの底面と
対向して吸着子75を取付け、上述した負圧発生手段
(図示省略)により吸着子75の吸着面に負圧を発生さ
せて、箱体Bを吸着保持する。
【0065】装填位置b側部には、同位置に停止される
箱体Bの側面と対向して幅寄せ板76を配設している。
同板後部に配設した進退シリンダ77は、幅寄せ板76
を、受け台73に立設した規制板78に箱体Bを幅寄せ
する前進位置と、その箱体Bの搬送が許容される後退位
置に前後動する。
【0066】なお、上述した昇降板54及び昇降台72
を、例えばエアシリンダ、ネジ軸、チェーン等の機構に
より上下動してもよい。
【0067】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、包装体敷設装置1により段ボール製の箱体B
内部に袋体Fを敷設するときの動作を説明する。先ず、
図1、図2に示すように、フィルム送り機構2を駆動し
て、ロール装填部10に装填されたフィルム原反fを分
離位置aに供給すると共に、送りロール18と押えロー
ル19で挾持したフィルム原反fを、箱体B内部に対し
て敷設可能な長さだけ垂直に繰出し、案内ベルト30,
30の間に対して供給する。
【0068】次に、図3、図7に示すように、案内ベル
ト30,30を移送方向に同期回転して、案内ベルト3
0と接触するフィルム原反fの開口側周縁部を厚み方向
に扁平しながら、垂直方向に対して積極的に移送する。
【0069】同時、案内ベルト30の斜面に沿って、案
内ベルト30と接触するフィルム原反fの開口側周縁部
を吸着子40,40の間(中間部)に対して略垂直に供
給し、ガイド板31の下端部よりも下方に所定長さだけ
繰出すので、フィルム原反fの開口側周縁部が捲れた
り、広がったりするのを防止することができる。
【0070】次に、図5に示すように、袋開口機構4を
駆動して、ガイド板31下部に繰出されたフィルム原反
fの開口側両縁部と対向する方向に吸着子40,40を
相対移動させ、先の分離時に於いて切断されたフィルム
原反fの開口側両縁部を吸着子40,40で同時に吸着
保持する。
【0071】同時に、フィルム分離機構3を駆動して、
分離位置aに供給されたフィルム原反fを受け部材23
と押え部材25で押圧し、押え部材25で押圧した部分
を避けてフィルム原反fの全幅を切断刃24で切断し、
その下位を加熱ヘッド26で熱シールして、箱体B内部
に対して敷設可能なサイズに、一つの袋体Fを分離形成
した後、吸着子40,40を離間方向に相対移動して、
袋体Fの口部Faを、箱体Bの開口側周縁部に対して被
覆可能な大きさに開口した後、押え部材25及び加熱ヘ
ッド26を初期位置に復帰させる。
【0072】次に、図8に示すように、袋被覆機構5を
駆動して、袋保持板51…を垂直上昇し、起立姿勢に回
動して、吸着子40…で開口した袋体Fの口部Faを開
口状態に保持する。この後、吸着子40…による吸着保
持を解除する。
【0073】一方、昇降機構71を駆動して、搬送コン
ベア6上の装填位置bに搬送された箱体Bを受け台73
で持上げ、吸着子40…により開口した袋体Fを挿入可
能な高さ位置に上昇する。
【0074】噴射ノズル37から吐出される気体を、吸
着子40,40で開口した袋体Fの上面側に吹付け、そ
の袋体Fを、箱体B内部に対して挿入される方向に表裏
反転し、箱体B内部と対応する大きさ及び形状に拡張し
て挿入する。
【0075】なお、吸着子40又は袋保持板51で保持
した袋体Fを表裏反転した後、箱体Bを上昇して、袋体
Fを箱体Bに挿入してもよく、また、押込み部材(図示
省略)により強制的に押込み挿入してもよく、吸着子1
0で保持した袋体Fの口部Faを、箱体Bの開口側周縁
部に被覆してもよい。
【0076】次に、図9に示すように、袋保持板51…
を垂直降下して、袋体Fの口部Faを、箱体Bの開口側
周縁部に被覆(例えばシングル折り状態、ダブル折り状
態)する。袋保持板51…を垂直降下及び水平姿勢に回
動復帰して、箱体Bと袋体Fの間から抜取り、袋保持板
51…による保持を解除する。
【0077】袋保持板51…を、箱体Bの両側面から離
間し、搬送コンベア6の両側部に退避した後、受け台7
3を垂直降下して、袋敷設済みの箱体Bを搬送コンベア
6に載置するので、袋体Fの敷設作業が完了する。
【0078】搬送コンベア6に載置された箱体Bは、次
工程(例えば袋詰工程、充填工程)に搬送する。上述と
同様にして、搬送コンベア6上の装填位置bに次の箱体
Bを搬送し、袋体Fを、箱体B内部に敷設する作業を継
続して行う。
【0079】以上のように、分離位置a下部に架設した
案内ベルト30,30を同期回転して、案内ベルト30
と接触するフィルム原反fを垂直方向に対して積極的に
移送すると共に、案内ベルト30の斜面に沿ってフィル
ム原反fを厚み方向に扁平しながら吸着子40,40の
間に対して略垂直に供給するので、フィルム原反fが捲
れたり、口部が広がったりするのを防止することがで
き、吸着子40によりフィルム原反fの開口側周縁部を
均等且つ確実に保持及び開口することができる。
【0080】しかも、案内ベルト30,30の回転力に
より、フィルム原反fを移送方向に対して積極的に移送
するので、フィルム原反f自体に静電気が生じても、近
傍の部品又は装置に吸い付けられたりせず、フィルム原
反fの供給位置が常時安定しているため、フィルム原反
fを保持及び開口する動作が確実に行える。
【0081】さらに、一つの回動シリンダ48により吸
着子40…を連動して相対移動するので、フィルム原反
fを保持及び開口するタイミングにズレが生じにくく、
吸着子40…の動作が略一致又は略同期しているため、
フィルム原反fの開口側両縁部又は袋体Fの口部Faを
保持及び開口する動作が略同時に行える。
【0082】さらにまた、吸着子40を移動するための
駆動機構を個々に設けたり、その駆動機構を設置するた
めのスペースを設けたりする必要が無く、装置全体の構
成及び制御が簡単となり、装置の設計及び製作が容易に
行え、開口ミスが減少する。
【0083】図10は、案内ベルト30の代わりに、案
内板29を、分離位置a下部に繰出されるフィルム原反
fの両側面と対向して配設した他の案内例を示し、案内
板29,29の斜面に沿って、案内板29と接触するフ
ィルム原反fの開口側周縁部を厚み方向に扁平しなが
ら、吸着子40,40の間に対して略垂直に供給するの
で、上述した実施例と略同等の作用効果を奏することが
できる。且つ、案内ベルト30を回転するよりも、装置
全体の構成を簡素化することができる。
【0084】なお、案内板29の斜面を、接触抵抗が小
さく、静電気が帯電しにくい材質で形成又は被覆しても
よい。
【0085】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の容器は、実施例の箱体Bに対応
し、以下同様に、包装体は、フィルム原反f及び袋体F
に対応し、保持体は、吸着子40に対応し、包装体案内
手段は、案内ベルト30、案内板29に対応し、無端帯
は、案内ベルト30に対応し、案内部材は、案内板29
に対応し、保持体移動機構は、袋開口機構4及び可動枠
41、ガイド軸42、軸受部43、連結枠44、回転軸
45、アーム46、リンク47、回動シリンダ48に対
応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定
されるものではない。
【0086】上述した実施例の案内ベルト30と案内板
29を併用して、フィルム原反f及び袋体Fを厚み方向
に扁平してもよく、また、パッド型の吸着子40に代え
て、例えばロール型の吸着子或いは粘着剤や粘着テープ
等の粘着部材、チャック等の挾持部材でフィルム原反f
又は袋体Fを開口保持してもよく、さらに、定形に形成
した袋体Fを箱体B内部に敷設してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 包装体敷設装置による袋体の敷設動作を示す
正面図。
【図2】 包装体敷設装置による袋体の敷設動作を示す
側面図。
【図3】 フィルム分離機構によるフィルム原反の繰出
し動作を示す正面図。
【図4】 案内ベルトによるフィルム原反の繰出し動作
を示す側面図。
【図5】 袋開口機構による袋体の開口動作を示す平面
図。
【図6】 搬送コンベアによる箱体の搬送動作を示す平
面図。
【図7】 案内ベルトの案内動作及び吸着子の開口動作
を示す正面図。
【図8】 袋体の反転動作及び袋保持板の保持動作を示
す正面図。
【図9】 袋体の被覆動作を示す正面図。
【図10】 案内板による他の案内動作を示す正面図。
【図11】 従来例の包装体敷設装置による敷設動作を
示す正面図。
【図12】 袋体の反転動作を示す正面図。
【符号の説明】
f…フィルム原反 F…袋体 B…箱体 1…包装体敷設装置 2…フィルム送り機構 3…フィルム分離機構 4…袋開口機構 5…袋被覆機構 6…搬送コンベア 24…切断刃 26…加熱ヘッド 29…案内板 30…案内ベルト 31…ガイド板 37…噴射ノズル 40…吸着子 51…袋保持板 71…昇降機構 72…昇降台 73…受け台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 誠 愛媛県松山市高岡町66番地 石井工業株式 会社内 Fターム(参考) 3E075 BA23 CA02 DA03 DA04 DA14 DA15 DA17 DA23 DA41 DB03 DB14 DC53 DC74 DD13 DD32 DD46 GA01 GA03 GA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋状に形成した包装体の開口側周縁部を一
    対の保持体で保持して容器内部に敷設する包装体敷設装
    置であって、上記保持体の間に供給される包装体の側部
    又は両側部に、該包装体の側面に対して非接触又は接触
    する間隔に隔てて包装体案内手段を設けた包装体敷設装
    置。
  2. 【請求項2】上記包装体案内手段を、上記包装体が厚み
    方向に対して案内される角度に斜設した 請求項1記載
    の包装体敷設装置。
  3. 【請求項3】上記包装体案内手段を、上記包装体の側面
    と対向して該包装体を移送する方向に回転可能に架設し
    た無端帯で構成した請求項1又は2記載の包装体敷設装
    置。
  4. 【請求項4】上記包装体案内手段を、上記包装体の側面
    と対向して架設した案内部材で構成した 請求項1又は
    2記載の包装体敷設装置。
  5. 【請求項5】上記一対の保持体を、上記包装体の開口側
    周縁部と対向する方向と、該包装体の開口側周縁部を開
    口する方向に連動して相対動作する保持体移動機構を設
    けた請求項1記載の包装体敷設装置。
JP10234217A 1998-08-20 1998-08-20 包装体敷設装置 Pending JP2000062051A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103448950A (zh) * 2013-08-16 2013-12-18 大连佳林设备制造有限公司 纸箱内部双层套袋设备
JP7415528B2 (ja) 2019-12-16 2024-01-17 Toppanホールディングス株式会社 合成樹脂製袋の箱体への装填装置および装填方法

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